JP3020639U - 遊技機の表示ユニット装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技場内の省力化を実現し、遊技を行う者に
対してのサービスを向上させることのできる遊技機の表
示ランプ装置を提供する。 【構成】 それぞれの遊技機に近接して設けられ、従業
員呼出情報、前記遊技機から発生する大当り情報を表示
するランプ表示部および日付毎の大当りデータ、スター
トデータを表示する台データ表示部とそれらの表示制御
部を備えた遊技機の表示ユニット装置であって、前記遊
技機から発生する大当り情報により位置の移動あるいは
発光を行う大当り表示札と、その大当り状態終了後にお
ける遊技ルールを表示する遊技ルール表示部を備えたこ
とを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、表示されている数字あるいは絵柄が夫々回転する複数の回転体を 有するルーレット式の回転表示部を備え、所定の孔に入ると前記回転表示部がス タートし、その回転終了停止時の前記数字あるいは絵柄による所定の組み合わせ が成立することで「大当り状態」を表示する遊技機に近接して設けられる表示ユ ニット装置に関し、特に遊技場の省力化を増進させ、遊技を行う者に対するサー ビスを向上させることのできる遊技機の表示ユニット装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の表示ユニット装置は、お客が従業員を呼び出す為のものであったが、近 年においては、大当り回数等の遊技機から発生する台データを表示する機能を有 するものもある。また、遊技機の「大当り状態」を検知し、表示ランプの点滅な どで示し、お客や店側が「大当り状態」になっているのを容易に確認出来るよう になっているものもある。

【０００３】 この様な表示ユニット装置と前記「大当り状態」を有する遊技機の組合せで「 大当り状態」が発生すると、表示ユニット装置は、表示ランプの点滅などで大当 り状態になったことを示す。店の従業員は、「大当り状態」になった遊技機の上 部へ大当り表示札を立て、客や店側に「大当り状態」になっている台が容易に確 認出来るようにするとともに、遊技機のルーレット式の回転表示部の数字あるい は絵柄を見て店の営業方針に基づき「交換」，「ラッキー」，「無制限」などの 遊技ルールを決めていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来の遊技機の表示ユニット装置はこのように構成されているので、遊技機に 大当りが発生すると、その度に従業員がその遊技機に行き大当り表示札を立て、 さらに、従業員がパチンコ機のルーレット式回転表示部の組合せを見て、判断し 、「交換」，「ラッキー」などの札を立てていた。

【０００５】 以上のような、「大当り状態」になったパチンコ機の上部に大当り表示札を立 てたり、「交換」，「ラッキー」などの札を立てる作業は店の従業員にとっては 大きな手間となり、特に、少ない従業員の店にとっては従業員への負担が大きく なる問題点もあった。

【０００６】 本考案はこのような課題を解決するためになされたもので、「大当り状態」に なったとき、大当り表示札を操作するなどの店の従業員の手間を省き省力化を実 現すると共に、次回以降の遊技ルールをルーレット表示形態を使用して、その状 態を表示することにより遊技を行う者に対してのサービス性を向上させた遊技機 を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る遊技機の表示ユニット装置は、それぞれの遊技機に近接して設け られ、従業員呼出情報、前記遊技機から発生する大当り情報を表示するランプ表 示部および日付毎の大当りデータ、スタートデータを表示する台データ表示部と それらの表示制御部を備えた遊技機の表示ユニット装置であって、前記遊技機か ら発生する大当り情報により位置の移動あるいは発光を行う大当り表示札と、そ の大当り状態終了後における遊技ルールを表示する遊技ルール表示部を備えたこ とを特徴とする。

【０００８】 また、本考案に係る遊技機の表示ユニット装置の前記大当り表示札は、「大当 り状態」になっていない時は前記遊技ルール表示部を覆っており、「大当り状態 」になった時に前記表示ユニット装置の前面に垂直に起上がり前記遊技ルール表 示部を露出させることを特徴とする。

【０００９】 また、本考案に係る遊技機の表示ユニット装置の前記遊技ルール表示部は少く とも「大当り状態」終了後、プレイを終了して賞品と交換する「交換」と、次に 交換が出るまで交換しなくてよい「ラッキー」と、終店まで交換しなくてよい「 無制限」との少くとも３つの状態を有し、前記状態を表す表示が所定のパターン で移動するルーレット表示形態を有していることを特徴とする。

【００１０】 また、本考案に係る遊技機の表示ユニット装置の前記遊技ルール表示部におけ る前記少くとも３つの状態の選択は前記遊技機からの台データに基づく台データ 演算手段か従業員がリモコンにより指示するリモコン入力手段か、ルーレット式 の様に偶然に基づく演算手段のいずれかにより行うことを特徴とする。

【００１１】

【作用】

本考案における遊技機の表示ユニット装置は遊技機より大当り情報を検知する と、先ず大当り表示札に移動や発光などの変化を与え、次に露出した遊技ルール 表示部は、大当り状態終了後の遊技ルールの複数の発生形態の中から１つを表示 出力して、今回発生した大当り状態終了後の遊技ルールを客に対して判りやすく 表示し、不慣れな客でも現在プレイしている遊技機における大当り状態終了後に おける遊技ルールを表示ユニット装置によって容易に判断できるようにする。

【００１２】 また、本考案における表示ユニット装置の遊技ルール表示部は、「大当り状態 」になっていない状態では前記大当り表示札により覆ってその遊技ルール表示部 を隠しており、「大当り状態」になると大当り表示札を垂直に起して前記遊技ル ール表示部を露出させ、「大当り状態」になったときにのみ前記大当り状態終了 後の遊技ルールを客に対して判りやすく表示し、現在プレイしている遊技機にお けるこれからの遊技ルールを表示ユニット装置によって表示して不慣れな客でも 容易に判断できるようにする。

【００１３】 また、本考案における表示ユニット装置の遊技ルールは、「交換」と「ラッキ ー」と「無制限」との３つの状態の内から１つの大当り終了後の遊技ルールをル ーレット表示形態で表示して、今回発生した大当り状態終了後の遊技ルールを客 に対して判りやすく示し、現在プレイしている遊技機におけるこの回以後の遊技 ルールを表示ユニット装置に表示し不慣れな客でも容易に判断できるようにする 。

【００１４】 また、本考案における表示ユニット装置の遊技ルール表示部は台データ演算手 段、リモコン入力手段、乱数による演算手段の１つを選択しておき、遊技ルール 表示に際しては、その選択されている手段に基づいて遊技ルールを表示ユニット 装置に表示する。

【００１５】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図について説明する。図１は、遊技機１と本実施例 の遊技機の表示ユニット装置２０の外観を示す正面図である。図１において、１ は遊技機であるパチンコ機、２はルーレット式の回転表示部、３は回転表示部２ を回転駆動するためのスタート入賞口、４は入賞口であり、５は回転表示部２が 停止したときの文字あるいは絵柄の組み合わせに応じ「大当り状態」となったと き所定回数だけ幅広の扉を開口し、所定数の入賞玉を遊技機内部に導入できる入 賞口である。 尚、回転表示部２は回転体２ａ３個からなり、この回転表示部２は液晶板を使 用して画像で表示するものもある。 ２０は表示ユニット装置であり、６から１０は遊技機から大当りとなった情報 信号が入ったりあるいは呼出しボタン１１の操作により点灯あるいは点滅するラ ンプ表示部、１２は本日の大当り回数やスタート回数を表示するセグメント式の 台データ表示部、１３ａ，１３ｂは前日および前々日の大当り回数やスタート回 数を表示するセグメント式の台データ表示部、１４は大当り表示札である。この 大当り表示札１４は右側の辺１４ａを中心にして遊技機前面に垂直に立ち上げる ための大当り表示札立ち上げ機構１５を備えている。

【００１６】 図２は、ランプ表示部６〜１０と呼出しボタン１１とセグメント式の台データ 表示部１２，１３と大当り表示札１４などを備えた表示ユニット装置２０の構成 を示す正面図である。図において、１６はパチンコ機１のナンバープレートであ る。

【００１７】 図３は、大当り表示札１４が垂直に立ち上がったパチンコ機の表示ユニット装 置２０の状態を示す正面図であり、図において１７は「交換」，「ラッキー」， 「無制限」の３状態をそれぞれの発光部の発光が所定のパターンで点滅し移動す るようにするルーレット表示形態を有している遊技ルール表示部である。図４は 、遊技ルール表示部１７の拡大図であり、２１はプレイを終了して、パチンコ玉 を賞品と交換する「交換」の遊技ルールを表示する発光部、２２は次に交換が出 るまで交換しなくてよい「ラッキー」の遊技ルールを表示する発光部、２４は終 店まで交換しなくてよい「無制限」の遊技ルールを表示する発光部である。この 遊技ルール表示部１７では、「交換」，「ラッキー」，「無制限」の３つに配置 された各発光部が大当りになったときに順次点滅を開始し、この点滅が前記ルー プ上を所定の移動パターンで回転し、さらに所定時間後停止する。そして、この とき停止した発光している発光部の位置により、「交換」と「ラッキー」と「無 制限」の３つの状態の内から１つの遊技ルールが表示され、今回発生した大当り 状態終了後の遊技ルールを客に対して示す。

【００１８】 図５は、本実施例の遊技機の表示ユニット装置２０の表示制御部の構成を示す ブロック図である。図において、３１はマイクロコンピュータであり、ＲＯＭ３ ２とＲＡＭ３３とを備えている。３４は図１において呼出しスイッチ１１として 示した操作スイッチである。３５は図１において６，７，８，９，１０で示した ランプ表示部、３６はランプ表示部３５のドライバである。３７は図１において １２，１３ａ，１３ｂとして示したセグメント式の台データ表示部、３８はセグ メント式の台データ表示部３７の表示器ドライバである。３９は大当り表示札１ ４を右側の辺１４ａを中心にして垂直に立ち上げるための大当り表示札開閉モー ターであり、図１に示す大当り表示札立ち上げ機構１５の主要部である。４０は 大当り表示板の開閉ドライバである。４２は遊技ルール表示部１７のドライバで あり、図４に示す各発光部２１，２２，２４の点滅を所定の移動速度のパターン で行う。 また、表示ユニット装置２０のマイクロコンピュータ３１はパチンコ機１から 各種センサー（大当り情報，スタート回数など）信号を受けて動作する。

【００１９】 図６は、遊技機からの大当り情報信号により、大当り表示札１４が立ち上り、 次いで遊技ルール表示部１７が動作し、「交換」，「ラッキー」，「無制限」の 中から１つの遊技ルールが表示される際の表示ユニット装置２０の動作を示すフ ローチャートである。

【００２０】 このパチンコ機１においてプレイが開始され遊技玉が打ち込まれ、打ち込まれ た遊技玉がスタート入賞口３に入ると、回転表示部２が回転する。そして、回転 表示部２が再度停止したときの文字あるいは絵柄の組み合わせが所定の組み合わ せになると「大当り状態」になる。パチンコ機１からの「大当り状態」情報信号 が表示ユニット装置２０で識別されると（ステップＳ１）、表示ユニット装置２ ０のランプ表示部６〜１０が点滅して、更に、大当り表示札１４が開いて遊技機 前面に垂直に立ち上がり（ステップＳ２）、図１に示した状態から図３に示す状 態になる。大当り表示札１４が立ち上がると、その裏からは遊技ルール表示部１ ７が現われる。この図４に示す遊技ルール表示部１７では、大当り表示札１４が 立ち上がると同時に３ケ所に配置された各発光部２１，２２，２４が順次点滅を 開始し（ステップＳ３）、この点滅が前記３ケ所の発光部上を所定の移動パター ンで回転する。この回転している間に表示制御部であるマイコクコンピュータ３ １は台データ演算リモコン入力乱数による演算のいずれかの手段が選択さ れていたかを検出する（ステップＳ４）。そして、その選択された手段に基づい て、定められた「交換」，「ラッキー」，「無制限」の中の１つを最後に発光さ せて、発光の移動を停止する。これで、今回以降の遊技ルールが遊技ルール表示 部１７に表示されることになる（ステップＳ５）。すなわち、「交換」と「ラッ キー」と「無制限」の３つの状態の内から１つの遊技ルールが表示され、今回発 生した大当り状態終了後の遊技ルールを客に対して示すことになる。

【００２１】 尚、前述した台データ演算は例えば次のように行う。パチンコ機１のルーレッ ト式回転表示部２が「大当り状態」となったときの数字又は絵柄の組合せが、ど のような組合せかの情報データを表示ユニット装置２０が受け、店の営業方針に 従って、例えば７７７のときは「無制限」、３３３と５５５は「ラッキー」、そ の他は「交換」などにする。

【００２２】 このように本実施例では、パチンコ機１でプレイを行っている客は、たとえそ のパチンコ機１に慣れていない状態であっても、今回発生した大当り終了後の遊 技ルールが、プレイ終了してパチンコ玉を賞品と交換しなければならない「交換 」で終るか、あるいはプレイを終了しなくて次に交換が出るまで連続プレイでき る「ラッキー」となるか、あるいは終店までプレイを終了しなくてよい「無制限 」となるかを遊技ルール表示部１７による表示により容易に判断することができ る。

【００２３】

【考案の効果】

このように、本考案によれば遊技機が「大当り状態」となれば、表示ユニット 装置はそれを検出して大当り表示札を自動的に立ち上げ、今回発生した「大当り 状態」終了後の遊技ルールが客に判りやすい形態で表示されるので、従業員が大 当り表示札を立てる操作が不要となり、さらに従業員は遊技機のルーレット式回 転部を見て、判断し「交換」，「ラッキー」などの札を立てる必要もなくなり、 従業員の手間を省き、省力化を増進させることが出来る効果があると共に客に対 するサービスも向上させる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例による遊技機の表示ユニット
装置と近接して設けられた遊技機とを示す正面図であ
る。

【図２】本考案の一実施例による遊技機の表示ユニット
装置の拡大図である。

【図３】本考案の一実施例による遊技機の表示ユニット
装置の可動板が立ち上がった状態を示す正面図である。

【図４】本考案の一実施例による遊技機の表示ユニット
装置の大当り状態表示部の拡大図である。

【図５】本考案の一実施例による遊技機の表示ユニット
装置の制御部の構成を示すブロック図である。

【図６】本考案の一実施例による遊技機の表示ユニット
装置において、「交換」，「ラッキー」，「無制限」の
中から遊技ルールが表示される際の動作を示すフローチ
ャートである。

【符号の説明】

１ パチンコ機（遊技機） ２ 回転表示部 ６，７，８，９，１０ ランプ表示部 １２，１３ａ，１３ｂ 台データ表示部 １４ 大当り表示札 １７ 遊技ルール表示部 ２０ 遊技機の表示ユニット装置 ２１，２２，２４ 発光部

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 それぞれの遊技機に近接して設けられ、
   従業員呼出情報、前記遊技機から発生する大当り情報を
   表示するランプ表示部および日付毎の大当りデータ、ス
   タートデータを表示する台データ表示部とそれらの表示
   制御部を備えた遊技機の表示ユニット装置であって、前
   記遊技機から発生する大当り情報により位置の移動ある
   いは発光を行う大当り表示札と、その大当り状態終了後
   における遊技ルールを表示する遊技ルール表示部を備え
   たことを特徴とする遊技機の表示ユニット装置。
2. 【請求項２】 前記大当り表示札は、「大当り状態」に
   なっていない時は前記遊技ルール表示部を覆っており、
   「大当り状態」になった時に前記表示ユニット装置の前
   面に垂直に起上がり前記遊技ルール表示部を露出させる
   ことを特徴とする請求項１記載の遊技機の表示ユニット
   装置。
3. 【請求項３】 前記遊技ルール表示部は少くとも「大当
   り状態」終了後、プレイを終了して賞品と交換する「交
   換」と、次に交換が出るまで交換しなくてよい「ラッキ
   ー」と、終店まで交換しなくてよい「無制限」との少く
   とも３つの状態を有し、前記状態を表す表示が所定のパ
   ターンで移動するルーレット表示形態を有していること
   を特徴とする請求項１または請求項２記載の遊技機の表
   示ユニット装置。
4. 【請求項４】 前記遊技ルール表示部における前記少く
   とも３つの状態の選択は前記遊技機からの台データに基
   づく台データ演算手段か、従業員がリモコンにより指示
   するリモコン入力手段か、ルーレット式の様に偶然に基
   づく演算手段のいずれかにより行うことを特徴とする請
   求項３記載の遊技機の表示ユニット装置。