JP3020470B2 - パイプハウスとそれに使用されるパイプ連結具 - Google Patents

パイプハウスとそれに使用されるパイプ連結具

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JP3020470B2
JP3020470B2 JP9330693A JP33069397A JP3020470B2 JP 3020470 B2 JP3020470 B2 JP 3020470B2 JP 9330693 A JP9330693 A JP 9330693A JP 33069397 A JP33069397 A JP 33069397A JP 3020470 B2 JP3020470 B2 JP 3020470B2
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purlin
pipes
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昇 平林
邦弘 相
義彦 大竹
洋平 小林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパイプを組み立てて
形成したハウス骨組の外にシートを張ってなるパイプハ
ウスと前記ハウス骨組を構成する主アーチを形成するの
に使用されるパイプ連結具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パイプを組み立てて形成したハウス骨組
の外にシートを張ったパイプハウスは従来から各種あ
り、その一例として図11に示す様なものがある。この
パイプハウスは2本のアーチパイプAの先端を、く字状
に曲げた連結パイプBの両端に差込んで連結して主アー
チCを形成し、この主アーチCを前後方向に間隔をあけ
て多数本配置し、配置された主アーチCの連結パイプB
の上に棟木パイプDを渡し、夫々の主アーチCの傾斜部
の上に前記棟木パイプDと同方向に母屋パイプEを渡
し、棟木パイプD及び母屋パイプEの上に主アーチCと
同方向に補助アーチFを配置してハウス骨組Gを形成
し、その外側に樹脂製のシート(図示しない)を張って
なるものである。この種のパイプハウスではアーチパイ
プAに直径19.1mm〜38.1mmの金属パイプが
使用されている。
【0003】また、従来のパイプハウスには図13に示
す様なものもある。このパイプハウスは強度を高めるた
めに脚パイプJとドームパイプMとに直径48.6mm
の金属パイプ(通常足場用パイプと呼ばれている)を使
用したものであり、所望間隔をあけて横に配置した2つ
の基礎石Hに脚パイプJを垂直に立設し、その先にドー
ムパイプMを連結して主アーチCを形成してある。ここ
で同径の脚パイプJとドームパイプMを連結するために
ドームパイプMの先端をスエージ加工によって先細りに
して、これを脚パイプJの内側に差込み、脚パイプJの
外側からボルトを貫通させて脚パイプJとドームパイプ
Mを連結している。この主アーチCは前記図8に示すパ
イプハウスと同様に前後方向に配置し、これに棟木パイ
プD、母屋パイプE、補助アーチFを配置してハウス骨
組Gを形成し、その外にシート(図示しない)を張って
いる。尚、脚パイプJの先端をスエージ加工によって先
細りにして、これをドームパイプMの内側に差込むこと
もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図11に示した従来の
パイプハウスには次の様な課題があった。 .連結パイプBがく字状に曲げられているため、その
天頂部にのせられた棟木パイプDの位置が高くなり、主
アーチのCの傾斜部に渡した母屋パイプEとの高低差が
大きくなって棟木パイプDと母屋パイプEの間に張られ
たシートが図12の様に弛み、そこに水が溜まったり、
弛んだシートが風に煽られてばたついたりし、場合によ
ってはシートが破れてしまう。また、シートがばたつく
とハウス内の騒音となり作業者の話し声が聞こえないこ
ともある。 .パイプハウスの強度を向上させるために棟木パイプ
Dの径を大きくすると母屋パイプEとの高低差が更に大
きくなってシートがますます弛む。 .棟木パイプDと母屋パイプEの高低差が大きいた
め、それらの上に配置される補助アーチFの傾斜が急に
なり、滑らかな円弧状にならない。このため強度上の問
題が生じたり、シートを張りにくいといった課題があ
る。 .主アーチCが足場用パイプに比べて径の小さな金属
パイプからなるためパイプハウス全体の強度が低くハウ
スの大型化が困難である。
【0005】図13に示した従来のパイプハウスは主ア
ーチに足場用パイプを使用しているため強度が向上し、
パイプハウスの大型化は可能であるが、次の様な課題が
あった。 .脚パイプJとドームパイプMを連結するためには何
れかのパイプの端部にスエージ加工を施す必要があり施
工が面倒である。 .さらにスエージ加工をするためには専用の機械が必
要なためコストが高くなる。 .脚パイプJを立設するために基礎石Hを布設する必
要があるため施工が大掛かりになり、コストも高くな
る。 .ドームパイプMの天頂部の上に渡した棟木パイプD
と、それより下方に渡した母屋パイプEの高低差が大き
くなる点においては図11に示すパイプハウスと同様で
あり同一の課題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、棟木パ
イプと母屋パイプとの高低差が小さく、棟木パイプと母
屋パイプとの間に張られたシートが弛むことがないパイ
プハウスと、そのようなパイプハウスを実現可能なハウ
骨組を形成するためのパイプ連結具を提供することに
ある。
【0007】本件出願の請求項1のパイプハウスは、2
本のアーチパイプの先端同士を連結具により連結した主
アーチを、間隔をあけて前後方向に二以上配置し、配置
された主アーチの連結具の上に棟木パイプを渡し、アー
チパイプの上であって連結具よりも下方に母屋パイプを
棟木パイプと同方向に渡してハウス骨組とし、その外側
にシートを張ったパイプハウスにおいて、前記連結具は
アーチパイプと別体であり、この連結具は外パイプの両
端部を下向きに曲げて両端部間の平坦部を棟木パイプを
のせる支持部とし、外パイプの内側に内パイプを挿入し
て内パイプの端部を外パイプより外側に突出させ、その
突出端部をアーチパイプと連結する連結部としたもので
ある。
【0008】本件出願の請求項2のパイプハウスは、
ーチパイプと外パイプに同一外径のパイプを使用した
のである。
【0009】本件出願の請求項3のパイプハウスは、
ーチパイプと外パイプに同一外径の足場用パイプを使用
したものである。
【0010】本件出願の請求項4のパイプハウスは、
後方向に配置されたアーチパイプの 下端を地中に埋めて
立設し、アーチパイプの下端を横連結パイプ(22)に
より連結し、横連結パイプ(22)を地中に固定した
のである。
【0011】本件出願のパイプ連結具は、パイプハウス
の2本のアーチパイプの先端同士を連結する連結具であ
って、外パイプの両端部を下向きに曲げて両端部間の平
坦部を棟木パイプをのせる支持部とし、外パイプの内側
に内パイプを挿入して内パイプの端部を外パイプより外
側に突出させ、その突出端部をアーチパイプと連結する
連結部としたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のパイプハウスの第1の実
施形態を図1〜図7に基づいて詳細に説明する。このパ
イプハウスは2本のアーチパイプ1の先端同士をパイプ
連結具2によって連結した主アーチ3と、主アーチ3の
パイプ連結具2の上に渡された棟木パイプ4と、主アー
チ3のパイプ連結具2よりも下方に前記棟木パイプ4と
同方向に渡された母屋パイプ5と、主アーチ3の上方に
配置された補助アーチ10によって構成されるハウス骨
組6の外側にシートを張ってなるものである。
【0013】主アーチ3は外径48.6mmの足場用パ
イプをく字状に折曲げたアーチパイプ1を2本対向させ
て配置し、夫々のアーチパイプ1の先端をパイプ連結具
2によって連結して略台形に形成したものである。パイ
プ連結具2は図2(a)に示す様にアーチパイプ1と同
一の外径を有する外パイプ8の内側にアーチパイプ1の
内径と同一の外径(42.7mm)を有し、外パイプ8
よりも長尺で外パイプ8の内側に挿入するとその両端が
外パイプ8の両端の夫々から外側に突出する内パイプ9
を挿入し、外パイプ8の両端側を内部の内パイプ9と共
に下方に折曲げて、外パイプ8の両端の夫々から外側に
突出した内パイプ9を、アーチパイプ1の内側に嵌入さ
せて同アーチパイプ1を連結可能な連結部21とし、両
側の連結部21の間の平坦部を棟木パイプ4をのせるこ
とができる支持部7としたものである。外パイプ8はそ
の外径がアーチパイプ1の外径と同一であるので連結部
21をアーチパイプ1の内側に嵌合するとパイプ連結具
2の外パイプ8の外周面と連結されたアーチパイプ1の
外周面が面一となるように連結することができる。以上
のようにして形成された主アーチ3は図1に示す様に前
後方向に二以上配置され、配置された夫々の主アーチ3
の下端を図1に示す様に地中に埋めて立設してある。こ
の際、同図に示す様に地中に埋められる夫々の主アーチ
3の下端同士を横連結パイプ22に固定して配列方向に
連結し、この横連結パイプ22をアンカー杭60等によ
って地面に固定してある。夫々の主アーチ3の下端には
地面に埋込み易くするために図1に示すような樹脂製の
突子62を取付けてある。主アーチ3の下端と横連結パ
イプ22の固定には足場用パイプを組み立てる際に一般
的に使用されているクランプ61を使用しているが、こ
れ以外の固定具を使用することもできる。
【0014】配置された夫々の主アーチ3のパイプ連結
具2の支持部7の上には図1に示す様に前記アーチパイ
プ1と同一の足場用パイプからなる棟木パイプ4が渡さ
れている。このときパイプ連結具2の支持部7は前記の
通り平坦であるため、この上にのせられた棟木パイプ4
の位置は、図3に示す様に、く字状に曲げられた連結用
パイプ(同図に仮想線で示す)の天頂部にのせられた場
合に比べて下方に下がることになる。パイプ連結具2の
支持部7の上に渡されたに棟木パイプ4は図2(b)に
示す様な棟木パイプ固定用クランプ23を使用して直交
するパイプ連結具2の支持部7に固定されている。
【0015】この棟木パイプ固定用クランプ23は図2
(b)に示す様に支持部側固定部24の上部に、同支持
部側固定部24に対して90度ずらして棟木パイプ側固
定部25を連設し、支持部側固定部24をパイプ連結具
2の支持部7に固定し、棟木パイプ側固定部25を棟木
パイプ4に固定することで、直交する支持部7と棟木パ
イプ4を連結可能としたものである。支持部側固定部2
4は同図に示す様に半円弧状の上基材26の一端にボル
ト27を軸ピン28によって図中の矢印a−b方向に回
動可能に取付け、他端に同じく半円弧状の受板29をピ
ン30によって矢印c−d方向に回動可能に取付け、受
板29の上基材26への取付け側とは反対側に前記ボル
ト27を受け入れ可能な受部31を形成し、ボルト27
を矢印a方向に回動させ、受板29を矢印c方向に回動
させた状態でパイプ連結具2の支持部7の外周に被せ、
その後に受板29を矢印d方向に回動させて支持部7の
下方に当てがい、ボルト27を矢印b方向に回動させ
て、前記受部31の内側に入れ、同受部31の下方に突
出したボルト27の下部32に螺合したナット33を締
め上げて受板29を上方に押し上げることで、上基材2
6と受板29の間に支持部7を挟着して固定可能とした
ものである。棟木パイプ側固定部25は半円孔状の受面
35を有する2枚の下板36を対向させて立設し、夫々
の下板36の先端を上方に立ち上げ、そこに楔37を打
ち込むための長方形の通孔38を軸線を同じくして開口
した下基材39の後端に、板材を半円弧状に湾曲させ、
その先端から下方に前記通孔38と同一の通孔38を開
設した止め板40を連設した嵌合板41を止めピン42
によって矢印e−f方向に回動可能に取付けてなるもの
であり、嵌合板41を矢印e方向に回動させて、下板3
6の受面35を棟木パイプ4の下方に当てがい、その上
から嵌合板41を被せて、連通した下板36及び嵌合板
41の通孔38に楔37を打ち込んで下板36と嵌合板
41の間に棟木パイプ4を固定可能としたものである。
この楔37は平板状であって先端から後端にかけて次第
に肉厚に形成されており、打ち込む程に固定が強固にな
るようにしてある。
【0016】図1に示す様に前後方向に配置され二以上
の主アーチ3の傾斜部分の上には前記棟木パイプ4と同
方向に母屋パイプ5を渡してある。この母屋パイプ5は
直径が25.4mmの金属製パイプであり、図4に示す
様に母屋パイプ固定用クランプ43を使用して直交する
主アーチ3に固定されている。母屋パイプ固定用クラン
プ43は同図に示す様に長方形の板材の両側を下方に折
曲げてトンネル状にし、その下端を内側に折り返して支
持片44を形成し、両側面に主アーチ3を挿入可能な通
孔45を開設したものであり、通孔45に主アーチ3を
通し、同主アーチ3と母屋パイプ固定用クランプ43の
内面との間に主アーチ3に対して直交する母屋パイプ5
を通し、主アーチ3の下面と前記支持片44との間に楔
37を打ち込むと主アーチ3及び母屋パイプ5が母屋パ
イプ固定用クランプ43の内面に押し付けられて固定さ
れるようにしたものである。この楔37は前記棟木パイ
プ固定用クランプ23における楔37と同一形状のもの
である。図3に示す様に棟木パイプ4はパイプ連結具2
の平坦な支持部7の上に渡されているため、同図に仮想
線で示す様な三角形の連結パイプの上に渡された場合に
比べて、母屋パイプ5と前記棟木パイプ4との高低差は
小さく抑えられる。
【0017】補助アーチ10は図5に示す様に母屋パイ
プ5よりも小径の金属製パイプの下端を下方に折曲げ
て、アーチパイプ1に沿って配置可能な形状とした2本
の補助パイプ45の先端同士を補助パイプ連結具46に
よって連結して主アーチ3に沿って配置可能なアーチ状
に形成したものである。補助パイプ連結具46は図5に
示す様に補助パイプ45を差込み可能な内径を有する短
尺の金属製パイプをく字状に折曲げて、両端に夫々補助
パイプ45の先端を差込んで2本の補助パイプ45を連
結可能としたものである。この補助アーチ10は同図及
び図1に示す様に補助パイプ連結具46の天端部下面を
棟木パイプ4の上にのせて、同棟木パイプ4及び母屋パ
イプ5を挟んで夫々の主アーチ3の上方に配置すると共
に、夫々の主アーチ3の間にも配置してある。このと
き、補助アーチ10がのせられる棟木パイプ4及び母屋
パイプ5は前記の通りその高低差が小さく抑えられてい
るため補助アーチ10は棟木パイプ4からその下方の母
屋パイプ5に向けて無理のない滑らかな傾斜で配置する
ことができる。
【0018】図1に示す様にアーチパイプ1の傾斜部下
端47であって補助アーチ10の外側には前記棟木パイ
プ4と同方向に桁材48が渡してある。この桁材48は
図6(a)に示す様に断面形状が略M字形であって、幅
方向の一方に係止受部71をその長手方向に形成し、幅
方向の他方にハウス骨組6の外に張られたシートの端を
挟み込むための挟着部72を形成したものであり、前記
係止受部71にその長手方向に沿って所定間隔で取付け
られた図6(b)に示す様なパイプ固定具73によって
主アーチ3又は補助アーチ10に連結固定されている。
このパイプ固定具73は同図に示す様に長方形の垂直板
74の上下に同じく長方形の水平板75を対向させて連
設してコ字形に形成し、対向する2枚の水平板75にそ
の先端において開口して、主アーチ3又は補助アーチ1
0を挿入可能な略U字形の切欠き部76を形成すると共
に、水平板75の切欠き部76の両側先端を夫々外側に
折返して桁材48の係止受部71に係止可能な係止爪7
7を形成したものであり、同図に示す様に切欠き部76
の内側に主アーチ3又は補助アーチ10を挿入し、先端
の係止爪77を桁材48の係止受部71の内側に係止さ
せ、主アーチ3又は補助アーチ10と前記垂直板74の
間に図6(c)に示す様な断面コ字形の細長楔78を打
ち込むことで桁材48と主アーチ3又は補助アーチ10
を連結固定可能としたものである。細長楔78は同図に
示す様に先端から後端に向けて次第に幅広に形成されて
おり、打ち込む程に固定が強固になるようにしてある。
【0019】上記の様にして形成したハウス骨組6の上
には図示されていない樹脂製のシートを張ってある。こ
のシートは1枚でパイプハウスの屋根面、両側面、両妻
面の5面を一度に覆うことができる大きさ及び形状のも
のを使用してもよいし、屋根面、両側面、両妻面の夫々
面に応じて分割された5枚のシートを夫々使用してもよ
い。独立した複数枚のシートを使用する場合には各シー
トの接合部分同士を針金その他の連結用具によって連結
する。また、一方の妻面には図6に示す様に細長の金属
棒53を縦横に適宜間隔で配置して中央に間口54を形
成し、この間口54に扉55を設けることができる。扉
55は例えば上下の長尺の金属棒56の内側に図示され
ていないレールを取り付け、このレールの沿って左右に
開く引き戸とす
【0020】
【発明の他の実施形態】図1に示すパイプハウスは横に
2以上並べて設けることもできる。以下パイプハウスを
3つ並べて設ける場合を図8、図9に基づいて説明す
る。この場合には同図に示す様に中央のパイプハウスに
は前記桁材48に代えて谷下補強パイプ79を取付け、
夫々両側のパイプハウスと同谷下補強パイプ79を介し
て連結する。具体的には例えば次のようにする。中央の
パイプハウスは前後方向に配置されたその主アーチ3の
うち偶数本目の主アーチ3を前記谷下補強パイプ79に
連結し、両側のパイプハウスは奇数本目の主アーチ3
を、中央のパイプハウスに前記のようにして連結されて
いる谷下補強パイプ79に連結する。この連結には足場
用パイプを組むときに一般的に使用されているクランプ
と同一のものを使用することができる。
【0021】谷下補強パイプ79には前記パイプ固定具
73に代えて図10に示す様な補助アーチ固定具49を
取付ける。この補助アーチ固定具49は長方形の板材の
両側を折曲げて略三角形に形成し、その下端を内側に折
り返して案内片50を形成し、両側面に谷下補強パイプ
79が貫通可能な貫通孔51を開口すると共に、両側面
の貫通孔51より上方を内側に絞り込んで補助アーチ1
0を谷下補強パイプ79に直交する向きに嵌入可能な筒
状の補助アーチ固定部52を形成したものであり、同図
に示す様に貫通孔51に谷下補強パイプ79を貫通さ
せ、補助アーチ固定部52に補助アーチ10の下方を挿
入した後に、前記案内片50と谷下補強パイプ79の間
に楔37を打ち込こむと、補助アーチ10と谷下補強パ
イプ79を連結することができるようにしたものであ
る。尚、楔37は前記母屋パイプ固定用クランプ43に
おいて使用したものと同一形状のものである。二以上の
パイプハウスを横に並べて設けた場合には図8に示す様
に前記谷下補強パイプ79に上に樋55を設けることが
望ましい。この樋55は雨水をスムースに排出する役割
を有することは勿論ことパイプハウスを補強する役割も
果たす。
【0022】主アーチ3、棟木パイプ4、母屋パイプ
5、補助アーチ10、谷下補強パイプ79等の各パイプ
の径は上記のもの限られず所望のものとすることができ
る。主アーチ3の形状は図示したものに限られずこれ以
外の半円弧状等とすることもできる。もっとも主アーチ
3の形状を変更したときにはこれに応じて補助アーチ1
0等の形状も変更する必要がある。ハウス骨組6の外側
に張られるシートは樹脂製に限らずこれ以外のものとす
ることもできる。
【0023】パイプ連結具2の支持部7の長さは母屋パ
イプ5の径によって決定し、母屋パイプ5の径が大きい
場合には短く、小さい場合には長くし、例えば母屋パイ
プ5の径が25.4mmのときには280mm前後とす
ることが望ましい。
【0024】
【発明の効果】本件出願のパイプハウスは、連結具2に
棟木パイプ4をのせる平坦な支持部7を形成し、支持部
7の両側に下向きの連結部21を形成し、連結部21に
アーチパイプ1を連結したので次の様な効果がある。 .連結具2の支持部7の上に渡された棟木パイプ4
、アーチパイプ1の上であって連結具2より下方に
渡された母屋パイプ5の高低差が小さくなり、棟木パ
イプ4と母屋パイプ5の間に張られたシートが弛みにく
くなる。このためシートの上に水が溜ることがなく、シ
ートが風であおられてばたついたりすることもない。 .棟木パイプ4と母屋パイプ5の高低差が小さくなる
ため、その上に渡される補助アーチ10の傾斜も滑らか
になり、強度が低下しにくくなり、シートを張り易い。
【0025】本件出願のパイプハウスは、連結具2の外
パイプ8とアーチパイプ1とが同じ外径の足場用パイプ
であるため、連結具2の連結部21に被せたアーチパイ
プ1と外パイプ8の外周面が面一となる。
【0026】本件出願のパイプハウスは、地中に埋込ん
だ主アーチ3の下端同士を横連結パイプ22により連結
し、この横連結パイプ22を地面に固定するので、主ア
ーチ3が十分な強度で布設され、パイプハウス全体とし
て十分な強度を得ることができる。また、基礎石を使用
する場合に比べて施工が簡易であり、コストも低減され
る。
【0027】本件出願のパイプハウスは、外パイプ8の
内側に内パイプ9を挿入し、内パイプ9の端部を外パイ
プ8の外側に突出させ、外パイプ8と内パイプ9の端部
を曲げて、平坦な支持部7の両側に下向きの連結部21
が形成された連結具2を使用し、その連結部21にアー
チパイプ1を連結するので2本のアーチパイプ1の連結
が容易になる。
【0028】本件出願のパイプ連結具は、外パイプ8に
アーチパイプ1と同じ外径の足場用パイプを使用したの
で、連結具2の連結部21をアーチパイプ1の内側に差
込むだけでアーチパイプ1を連結でき、しかも、アーチ
パイプ1と連結具2の外パイプ8の外周面が面一とな
【0029】本件出願のパイプ連結具は、外パイプ8の
内側に内パイプ9を挿入し、内パイプ9の端部を外パイ
プ8の外側に突出させ、外パイプ8と内パイプ9の端部
を曲げて、平坦な支持部7の両側に下向きの連結部21
を形成したので、パイプ連結具2の支持部7の上に渡さ
れた棟木パイプ4と、アーチパイプ1の上であってパイ
プ連結具2より下方に渡された母屋パイプ5の高低差が
小さくなり、棟木パイプ4と母屋パイプ5の上に張られ
シートが弛むことがない。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパイプハウスの実施形態の一例を示す
説明図。
【図2】(a)は主アーチ3と棟木パイプ4の連結状態
を示す説明図、(b)は棟木パイプ連結用クランプ23
の一例を示す斜視図。
【図3】棟木パイプ4と母屋パイプ5との位置関係を示
す説明図。
【図4】母屋パイプ連結用クランプ43を示す斜視図。
【図5】補助アーチ10の配置状態示す側面図。
【図6】(a)は桁材48と主アーチ3又は補助アーチ
10の連結状態を示す斜視図、(b)はパイプ固定具7
3の一例を示す斜視図、(c)は細長楔78の一例を示
す斜視図。
【図7】扉55が設けられたパイプハウスの妻面を示す
説明図。
【図8】パイプハウスを横に二以上並べて設けた状態を
示す説明図。
【図9】谷下補強パイプ79が設けられたパイプハウス
を示す説明図。
【図10】谷下補強パイプ79と補助アーチ10の連結
状態を示す斜視図。
【図11】従来のパイプハウスのハウス骨組Gの一例を
示す説明図。
【図12】図11に示すハウス骨組Gにシートを張った
状態を示す説明図。
【図13】従来のパイプハウスにおける主アーチCの他
例を示す説明図。
【符号の説明】
1 アーチパイプ 2 連結具 3 主アーチ 4 棟木パイプ 5 母屋パイプ 6 ハウス骨組 7 支持部 8 外パイプ 9 内パイプ 10 補助アーチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 洋平 千葉県夷隅郡大多喜町森宮138 平林物 産株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−106414(JP,A) 実開 昭58−103859(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 9/14 E04B 1/343

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2本のアーチパイプ(1)の先端同士を連
    結具(2)により連結した主アーチ(3)を、間隔をあ
    けて前後方向に二以上配置し、配置された主アーチ
    (3)の連結具(2)の上に棟木パイプ(4)を渡し、
    アーチパイプ(1)の上であって連結具(2)よりも下
    方に母屋パイプ(5)を棟木パイプ(4)と同方向に渡
    してハウス骨組(6)とし、その外側にシートを張った
    パイプハウスにおいて、前記連結具(2)はアーチパイ
    プ(1)と別体であり、この連結具(2)は外パイプ
    (8)の両端部を下向きに曲げて両端部間の平坦部を棟
    木パイプ(4)をのせる支持部(7)とし、外パイプ
    (8)の内側に内パイプ(9)を挿入して内パイプ
    (9)の端部を外パイプ(8)より外側に突出させ、そ
    の突出端部をアーチパイプ(1)と連結する連結部(2
    1)としたことを特徴とするパイプハウス。
  2. 【請求項2】請求項1記載のパイプハウスにおいて、
    ーチパイプ(1)と外パイプ(8)に同一外径のパイプ
    を使用したことを特徴とするパイプハウス。
  3. 【請求項3】請求項1記載のパイプハウスにおいて、
    ーチパイプ(1)と外パイプ(8)に同一外径の足場用
    パイプを使用したことを特徴とするパイプハウス。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3記載のいずれかのパ
    イプハウスにおいて、前後方向に配置されたアーチパイ
    プ(1)の下端を地中に埋めて立設し、アーチパイプ
    (1)の下端を横連結パイプ(22)により連結し、横
    連結パイプ(22)を地中に固定したことを特徴とする
    パイプハウス。
  5. 【請求項5】パイプハウスの2本のアーチパイプ(1)
    の先端同士を連結する連結具(2)であって、外パイプ
    (8)の両端部を下向きに曲げて両端部間の平坦部を棟
    木パイプ(4)をのせる支持部(7)とし、外パイプ
    (8)の内側に内パイプ(9) を挿入して内パイプ
    (9)の端部を外パイプ(8)より外側に突出させ、そ
    の突出端部をアーチパイプ(1)と連結する連結部(2
    1)としたことを特徴とするパイプ連結具。
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