JP3020374U - 飛び跳ね玩具 - Google Patents

飛び跳ね玩具

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JP3020374U
JP3020374U JP1995008005U JP800595U JP3020374U JP 3020374 U JP3020374 U JP 3020374U JP 1995008005 U JP1995008005 U JP 1995008005U JP 800595 U JP800595 U JP 800595U JP 3020374 U JP3020374 U JP 3020374U
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和希 細谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人為的要素と偶然的要素の両方で勝敗を決す
ることが可能な飛び跳ね玩具を提供する。 【構成】 バッテリによって駆動されるモータと、玩具
に飛び跳ね動作を行わせる回転体と、前記回転体を回転
させる動力伝達機構と、カム面の輪郭曲線が互いに異な
り、かつ、前記モータによって回転し、角速度が異なる
複数のカム(原節)と、この複数のカムのカムの作用に
よって動作して前記動力伝達機構を構成する機素間の連
結、切離しを行わせる従節とを備えた飛び跳ね玩具にお
いて、所定の軸を中心に揺動可能で揺動時に前記複数の
カムに対して前記従節を接離させる揺動部材に風受け板
が取り付けられ、前記揺動部材には前記従節と前記複数
のカムとが接触しない位置に保持する付勢手段が連結さ
れ、前記風受け板を扇ぐことによって前記揺動部材を前
記付勢手段の付勢力に逆らって揺動させた時にその揺動
量に応じて前記従節を前記複数のカムに対して接離する
ようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、飛び跳ね玩具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、飛び跳ね玩具として、例えば、実用新案登録3002073号の明細書 に記載されたものが知られている。この飛び跳ね玩具は、バッテリと、このバッ テリによって駆動されるモータと、玩具に飛び跳ね動作を行わせる回転体と、前 記モータの回転動力を前記回転体に伝達して当該回転体を回転させる動力伝達機 構と、カム面の輪郭曲線が互いに異なり、かつ、前記モータによって回転し、角 速度が異なる複数のカム(原節)とを備え、この複数のカム(原節)に同時に接 触する従節の動作に基づいて、前記動力伝達機構を構成する機素間の連結、切離 しを行うように構成されている。
【0003】 この飛び跳ね玩具では、複数のカムの複合的作用によって、モータの回転動力 の回転体への伝達が許容されたり、阻害されたりするが、その複数のカム(原節 )の動作速度(角速度など)が異なっているため、その許容・阻害のタイミング が次から次へと変わってゆく。したがって、飛び跳ね動作を何時行うかの予想が つかず、面白味の多いものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、この飛び跳ね玩具を2以上用いて競争させる場合などにあって は、自己の飛び跳ね玩具を勝たせたい衝動に駆られ、飛び跳ね玩具近くの床を叩 いたり、後ろから飛び跳ね玩具を手で扇いだりする場合も多いが、勝敗は専ら選 択した飛び跳ね玩具のスタート時点での性能にのみ依存する。したがって、競争 中、プレイヤの関与するすべはなく、もどかしさを感じる場合も多々あった。
【0005】 本考案は、このような問題点に鑑みなされたものであり、人為的要素と偶然的 要素の両方で勝敗を決することが可能な飛び跳ね玩具を提供することを目的とす る。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の手段は、バッテリと、このバッテリによって駆動されるモータと、玩具 に飛び跳ね動作を行わせる回転体と、前記モータの回転動力を前記回転体に伝達 して当該回転体を回転させる動力伝達機構と、カム面の輪郭曲線が互いに異なり 、かつ、前記モータによって回転し、角速度が異なる複数のカム(原節)と、こ の複数のカムに同時に接触可能で接触時に当該複数のカムの作用によって動作し て前記動力伝達機構を構成する機素間の連結、切離しを行わせる従節とを備えた 飛び跳ね玩具において、所定の軸を中心に揺動可能で揺動時に前記複数のカムに 対して前記従節を接離させる揺動部材に風受け板が取り付けられ、前記揺動部材 には当該揺動部材を付勢して前記従節と前記複数のカムとが接触しない位置に保 持する付勢手段が連結され、前記風受け板を扇ぐことによって前記揺動部材を前 記付勢手段の付勢力に逆らって揺動させた時にその揺動量に応じて前記従節を前 記複数のカムに対して接離するように構成されていることを特徴とする。
【0007】 請求項2記載の飛び跳ね玩具は、請求項1記載の飛び跳ね玩具において、前記 従節を付勢して当該従節を前記複数のカムに接触させる他の付勢手段を備えると 共に、前記揺動部材を前記従節が前記複数のカムに常時に接触可能な位置に固定 可能な固定手段を備えたことを特徴とする。
【0008】 請求項3記載の飛び跳ね玩具は、請求項1または請求項2記載の飛び跳ね玩具 において、前記風受け板は前記揺動部材に対して着脱可能に構成されていること を特徴とする。
【0009】 上記した手段によれば、モータの回転動力による回転体の回転によって、飛び 跳ね玩具が飛び跳ねる。この場合、風受け板を扇ぎ、揺動部材を揺動させた時の 複数のカムの状態によって、モータの回転動力の回転体への伝達が許容されたり 、阻害されたりするが、その複数のカム(原節)の動作速度(角速度など)が異 なっているため、その許容・阻害のタイミングが次から次へと変わってゆく。し たがって、プレイヤがゲームにある程度の関与をすることができると共に、飛び 跳ね玩具が飛び跳ね動作を何時行うかの予想ができず、面白味の多いものとなる 。
【0010】
【実施の形態】
以下、本考案の実施形態について図面を用いて説明する。
【0011】 図1は、飛び跳ね玩具の一例であるカエル玩具が示されている。符号1はカエ ル玩具全体を指示している。このカエル玩具1は、背中にあるモード切替レバー 5(図2および図11)をオートモードにすると共に腰にある電源スイッチ2( 図3および図11)を投入すると、カエル玩具1は不規則に飛び跳ねる。つまり 、カエル玩具1は、前部を浮き上がらせたり、数回連続して飛び跳ねて数秒休ん だり、また、1回飛び跳ねて少し休んだりする。この動作を不規則的に繰り返す 。そして、このカエル玩具1は、休んでいる間だけ「ケロ、ケロ」と実物のカエ ルに近い音で鳴き出す。
【0012】 一方、このカエル玩具1は、モード切替レバー5を団扇モードにすると共に電 源スイッチ2を投入すると、背負わされた風受け板6を団扇7で扇いでいる間だ け、カエル玩具1は不規則に飛び跳ねる。この場合のカエル玩具1の飛び跳ね方 はオートモードの時と同じであり、飛び跳ねない間はカエル玩具1が鳴き続ける 。
【0013】 このカエル玩具1は、大きく分けると、胴部10と頭部11とから構成されて いる。このうち胴部10の外郭は、図2に示すように、前枠10aと後枠10b とから構成され、その前枠10aと後枠10bとはねじ止めによって相互に組み 付けられる。その際、前枠10aと後枠10bとによって囲まれる空間には、図 3に示すメカボックス3が設置されるとともに、前枠10aの後枠10bとの合 せ部分に設けた切欠き12,12に腕13,13の付け根のくびれ部分がはめ込 まれる。また、胴部10上には、下側に裏板14をねじ止めされた頭部11がピ ン15によって開閉可能に取り付けられる。裏板14の筒状部14a内には、下 側からコイルばね16の上部が挿入され、一方、コイルばね16の下部は後枠1 0bの天板に設けたボス17に嵌合している。このコイルばね16は、カエル玩 具1の口が閉じる際のクッションとしての機能を有している。
【0014】 メカボックス3は、図3に示すように、下枠30、中枠31および上枠32か ら構成され、これらはねじ止めによって相互に組み付けられる。このうち中枠3 1には、バッテリボックス33が設けられており、このバッテリボックス33に は、その前側から図示しないバッテリが納められる。また、中枠31と上枠32 とによって囲まれる空間には、バッテリボックス33直上に、カエル玩具1の駆 動源であるモータMが設置される。そして、このモータMの回転動力は、図4に 示すように、歯車34a,34b,34c,34d、ウォーム34e、歯車34 f、ウォーム34g、歯車34hおよび歯車34iを経て歯車34jに伝達され るようになっている。このうち歯車34iおよび34jには、それぞれ、カム面 を端面に設けたカム(原節)35および36が付設されている。このカム35お よび36のカム面の輪郭曲線は異なっている。つまり、カム35にあっては、広 い幅の山35aが1つ形成され、カム36にあっては、狭い幅の山36aが4つ 局部的に形成されている。また、歯車34iおよび34jの歯数は僅かながら異 なり、結果的に、両カム35,36の角速度が異なっている。このカム35およ び36のカム面にはレバー(従節)37の一端(先端接触部37a)が同時接触 可能となっている。このレバー37は、前記歯車34dおよびウォーム34eと 同じ軸39に設けられ、中枠31との間に掛けられた捻りコイルばね38によっ て、その先端接触部37aがカム35および36のカム面に当付け可能な方向に 付勢されている。なお、前記レバー37には「L」字状の制御レバー70が付設 され、この制御レバー70の回動動作範囲を規制することで、オートモードと団 扇モードとの切替えができるようになっている。
【0015】 また、軸39には、前記歯車34dと一体的に構成された歯車(太陽歯車)4 0が設けられている。そして、この歯車40には、前記レバー37の他端(先端 接触部37aとは反対の端)に取り付けられた歯車(遊星歯車)41が噛合して いる。したがって、カム35および36によりレバー37が軸39を中心に回動 すると、歯車40の周りを歯車41が公転することとなる。また、レバー37の 他端には、前記歯車41と一体的に回転する歯車42,43が取り付けられてい る。
【0016】 そして、レバー37の先端接触部37aがカム35および36のカム面におけ る谷の部分に当て付けられる際には、歯車42が歯車44に噛合し、モータMの 回転動力は、歯車40,41,42を経て歯車44に伝達される。そして、この 歯車44と同じ軸45に付設されている半月板(回転体)46を回転させる。こ の半月板46は、動径が大きい側で弦部分が弧部分よりも先行して回転するよう な向きとなるように、軸45に偏心した状態で取り付けられる。そして、この半 月板46の回転によって、カエル玩具1の前部が浮き上がったり、カエル玩具1 が飛び跳ねたりする。なお、歯車44と半月板46との間には、面クラッチCL が設けられている。
【0017】 一方、レバー37の一端が端面カム35および36のカム面における山35a および36aの部分に当て付けられる際には、歯車43が歯車47に噛合し、モ ータMの回転動力は、歯車40,41,43を経て歯車47に伝達され、この歯 車47と同じ軸48に付設されたカム49を回転させる。そして、このカム49 によってピン50を上下動させる。このピン50は、図3に示す上枠32の孔3 2aと図2に示す胴部10の孔10cとを貫き、その上端は、頭部11の裏板1 4に接しているので、ピン50の上下動によって、頭部11の開閉動作が行われ る。この頭部11の開閉動作が、カエル玩具1の口の開閉動作となる。また、同 時に、モータMの回転動力は、軸48に付設され周面に部分的に歯が形成された 回転体51に伝達され、この回転体51の歯によって、プラスチック片52が弾 かれ、実際のカエルに似た鳴き声が発しられる。
【0018】 カエル玩具1の背中に設けられる風受け板6は、カエル玩具1の背中に突設し た細軸部61aに揺動可能にねじ止めされる柄(揺動部材)60に着脱可能に取 り付けられている。すなわち、風受け板6にはスリット6aが設けられており、 このスリット6aの縁部を柄60の両側の溝60aに嵌合することによって、風 受け板6は柄60に取り付けられる。柄60の基端には、図2に示すように、内 側に突出する係止部材61が設けられている。この係止部材61は、カエル玩具 1の背中に穿設した長穴62を通じてカエル玩具1内に臨入している。そして、 係止部材61のカエル玩具1内に臨入する部分には、後枠10bの内面に設けた ばね掛け部64,64(図2右上図参照)のうち右側のものとの間に引きばね( 付勢手段)65が張設されている。なお、付勢手段は引きばね65以外のもので あっても良い。
【0019】 また、カエル玩具1の前記細軸部61aと同心的に太軸部61bが設けられて いる。この太軸部61bには、「8」状のモード切替レバー5の上側の穴5aが 嵌合している。太軸部61bの周囲には位置決め突起63a,63bが設けられ ている。一方、モード切替レバー5の上側の穴5aには、前記位置決め突起63 a,63bにはまり合う位置決め凹部50aと、ダンピング用のスリット50b とが設けられている。また、モード切替レバー5の下側の穴5bは横長の長穴と なっており、前記長穴62と同じ大きさに構成されている。ここで、ダンピング 用のスリット50b、穴5b、長穴62および位置決め突起63a,63bの関 係について図13を用いて説明すれば、ダンピング用スリット50bを位置決め 突起63aに嵌合させた場合には、図13(a)に示すように、穴5bと長穴6 2とが合致して、係止部材61は穴5bおよび長穴62内を自由に移動できるよ うになっているが、実際には、引きばね65によって右側に寄せられている。こ の場合が団扇モードである。一方、ダンピング用スリット50bを位置決め突起 63bに嵌合させた場合には、図13(b)に示すように、穴5bの縁と長穴6 2の縁との間で係止部材51が挟み込まれて、係止部材51の移動が阻止される ようになっている。この場合がオートモードである。
【0020】 次に、オートモードおよび団扇モードの時の係止部材61と制御レバー70と の関係を説明すれば、制御レバー70は「L」字状に構成され、この制御レバー 70の先端は上側に折曲されている。この折曲部の頂部は平坦部70aと傾斜部 70bとからなっている。そして、オートモードの時には、図14(b),(c )に示すように、傾斜部70bの直上に係止部材61が位置するようにその係止 部材61が固定される。この状態では、捻りコイルばね38によって、レバー3 7の先端接触部37aがカム35および36のカム面に常時に当て付けられる。 一方、団扇モードの時には、図14(a)に示すように、引きばね65によって 係止部材61が平坦部70bに乗るようになっている。この状態では、カエル玩 具1は鳴くだけである。そして、団扇7で風受け板5を扇いだ時に係止部材61 が傾斜部70b直上に至るようになっている。この状態で、カエル玩具1は鳴い たり飛び跳ねたりする。また、扇ぎが弱く、図14(d)に示すように、係止部 材61が傾斜部70b直上まで至らない場合には、カエル玩具1は鳴き続けるだ けである。
【0021】 次に、このカエル玩具1の動作を作用とともに説明する。
【0022】 まず、操作子2を電源投入方向にスライドさせると、電源スイッチSWがON し、モータMが回転駆動させられる。すると、モータMの回転動力は、歯車34 a,34b,34c,34d、ウォーム34e、歯車34f、ウォーム34g、 歯車34hを経て、歯車34iおよび歯車34jに伝達される。そして、カム3 5および36が互いに逆方向に回転する。この場合、歯車34iおよび歯車34 jの歯数は僅かに異なっているので、図5に示すように、カム35および36の 回転に伴って、山35aおよび36aの位相が少しずつずれる。
【0023】 そして、カム35および36の双方の谷にレバー37の接触部37aが当てつ けられている場合には(図6のの位置)、歯車42が歯車44に噛合し(図7 参照)、モータMの回転動力は、歯車40,41,42を経て歯車44に伝達さ れ、半月板46を回転させる。この場合、カム35および36の双方の谷への接 触部37aの接触時間が短いと、図9に示すように、一旦カエル玩具1の前部が 浮き上がり、すぐ元の状態に戻る。この浮き上がり動作は、主に、カム36の山 36aが密集している部分の谷に接触部37aが接触する場合に生じる。なぜな ら、カム36の山36aが密集している部分の谷においては、歯車42と歯車4 4との噛合時間も短いため、半月板46は僅かしか回転せず(図9の状態)、歯 車42と歯車44との噛合解除に伴って、図8の状態に戻ってしまうからである 。一方、カム35および36の双方の谷への接触部37aの接触時間が長いと、 図9の状態を経て、半月板46が大きく回転し、当該半月板46を乗り越す(図 10の状態)。この時に、カエル玩具1は1回飛び跳ね動作を行う。この飛び跳 ね動作は、カム36の山36aが密集していない部分の谷に接触部37aが接触 する場合に生じる。この場合、カエル玩具1が何回連続して飛び跳ね動作を行う かは、カム36の山36aが密集していない部分の谷のどこにカム35の山35 aが存在するかによる。
【0024】 また、カム35および36の回転に伴って、当該カム35および36の何れか (あるいは双方)の山(35a,36a)にレバー37の接触部37aが当てつ けられる場合には(図6のの位置)、歯車43が歯車47に噛合し、モータM の回転動力は、歯車40,41,43を経て歯車47に伝達され、この歯車47 と同じ軸48に付設されたカム49を回転させ、ピン50を上下動させる。そし て、カエル玩具1は口を開閉させる。また、同時に、モータMの回転動力は、回 転体51に伝達され、この回転体51の歯によって、プラスチック片52が弾か れ、実際のカエルに似た鳴き声が発しられる。
【0025】 このように構成されたカエル玩具1によれば、オートモードの時には、モータ Mの回転動力による半月板46の回転によって、カエル玩具1が飛び跳ねる。こ の場合、カム35,36の複合的作用によって、モータMの回転動力の半月板4 6への伝達が許容されたり、阻害されたりするが、カム35,36の角速度が異 なっているため、その許容・阻害のタイミングが次から次へと変わってゆく。し たがって、飛び跳ね動作を何時行うかの予想ができず、面白味の多いものとなる 。このことは、そのカエル玩具1による競争を行った場合に、どちらが勝つかは 、全く分からない結果となり、どこでも、まただれでも楽しめることとなる。ま た、団扇モードの時には、風受け板5を扇ぎ、柄50を揺動させた時の複数のカ ムの状態によって、モータの回転動力の回転体への伝達が許容されたり、阻害さ れたりする。なお、この競争を行わせる場合には、そのままで競争させても良い が、レールを敷設し、一方、カエル玩具1の下面に前記レールと係合するような スロットを形成しておき、前記レールに沿って飛び跳ねさせるようにしても良い 。
【0026】 以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案は、かかる実施形態に限 定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
【0027】 例えば、前記実施形態では、カエル玩具1を例に説明したが、ウサギ玩具ある いは馬玩具などの飛び跳ね玩具にも適用可能である。
【0028】 また、前記実施形態のカム35,36に代えて、直動カムを設けても良い。こ の場合には、その直動カムをラック・ピニオン機構や、リンク機構によって動作 させるようにすれば良い。
【0029】 さらに、前記実施形態では、団扇モードの時に後ろから見て左側に柄60が倒 れるカエル玩具1について説明したが、2つのカエル玩具1を団扇モードで競争 させるには、後ろから見て右側のカエル玩具1の柄60が右側に倒れるようにし ておき、後ろから見て左側のカエル玩具1は左側から、右側のカエル玩具1は右 側から扇ぐようにする。この場合、右側からの風を左側のカエル玩具1の風受け 板6も受けるので、左側のカエル玩具1は飛び跳ね難くなる。このように相手方 のカエル玩具1の進行を妨げるようにして遊ぶこともできる。この場合、右側の カエル玩具1の制御レバー70は図6右側に示すように左側のものと対象にして 置き、また、引きばね65は図2右上のばね掛け部64,64のうち右側に掛け るようにすれば良い。
【0030】 また、2つのカエル玩具1を団扇モードで競争させたり、オートモードのカエ ル玩具1と団扇モードのカエル玩具1を競争させるには、ハンディを付けるのに 、風受け板6の大きさを変えたり、団扇7の大きさを変えても良い。
【0031】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、モータの回転動力による回転体の回転によって 、飛び跳ね玩具が飛び跳ねる。この場合、風受け板を扇ぎ、揺動部材を揺動させ た時の複数のカムの状態によって、モータの回転動力の回転体への伝達が許容さ れたり、阻害されたりするが、その複数のカム(原節)の動作速度(角速度など )が異なっているため、その許容・阻害のタイミングが次から次へと変わってゆ く。したがって、プレイヤがゲームにある程度の関与をすることができると共に 、飛び跳ね玩具が飛び跳ね動作を何時行うかの予想ができず、面白味の多いもの となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のカエル玩具の外観斜視図である。
【図2】カエル玩具の外郭の分解斜視図である。
【図3】メカボックスの分解斜視図である。
【図4】動力伝達機構の分解斜視図である。
【図5】カムの位相変化を示す図である。
【図6】カムの動作を説明するための斜視図である。
【図7】カムの働きを説明するための斜視図である。
【図8】半月板(回転体)の作用を示すための右側面図
である。
【図9】半月板(回転体)の作用を示すための右側面図
である。
【図10】半月板(回転体)の作用を示すための右側面
図である。
【図11】カエル玩具を斜め後側から見た斜視図であ
る。
【図12】風受け板の取付け構造を示す図である。
【図13】モード切替スイッチ(固定手段)を説明する
ための図である。
【図14】係止部材と制御レバーとの関係を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1 カエル玩具(飛び跳ね玩具) 35,36 カム(原節) 37 レバー(従節) 46 半月板(回転体) M モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A63H 31/08 E

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリと、このバッテリによって駆動
    されるモータと、玩具に飛び跳ね動作を行わせる回転体
    と、前記モータの回転動力を前記回転体に伝達して当該
    回転体を回転させる動力伝達機構と、カム面の輪郭曲線
    が互いに異なり、かつ、前記モータによって回転し、角
    速度が異なる複数のカム(原節)と、この複数のカムに
    同時に接触可能で接触時に当該複数のカムの作用によっ
    て動作して前記動力伝達機構を構成する機素間の連結、
    切離しを行わせる従節とを備えた飛び跳ね玩具におい
    て、所定の軸を中心に揺動可能で揺動時に前記複数のカ
    ムに対して前記従節を接離させる揺動部材に風受け板が
    取り付けられ、前記揺動部材には当該揺動部材を付勢し
    て前記従節と前記複数のカムとが接触しない位置に保持
    する付勢手段が連結され、前記風受け板を扇ぐことによ
    って前記揺動部材を前記付勢手段の付勢力に逆らって揺
    動させた時にその揺動量に応じて前記従節を前記複数の
    カムに対して接離するように構成されていることを特徴
    とする飛び跳ね玩具。
  2. 【請求項2】 前記従節を付勢して当該従節を前記複数
    のカムに接触させる他の付勢手段を備えると共に、前記
    揺動部材を前記従節が前記複数のカムに常時に接触可能
    な位置に固定可能な固定手段を備えたことを特徴とする
    請求項1記載の飛び跳ね玩具。
  3. 【請求項3】 前記風受け板は前記揺動部材に対して着
    脱可能に構成されていることを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の飛び跳ね玩具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0561776U (ja) * 1992-01-27 1993-08-13 株式会社岩田レーベル 二層ラベル

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JPH0561776U (ja) * 1992-01-27 1993-08-13 株式会社岩田レーベル 二層ラベル

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