JP2545309Y2 - 玩具用駆動装置 - Google Patents

玩具用駆動装置

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JP2545309Y2
JP2545309Y2 JP8653891U JP8653891U JP2545309Y2 JP 2545309 Y2 JP2545309 Y2 JP 2545309Y2 JP 8653891 U JP8653891 U JP 8653891U JP 8653891 U JP8653891 U JP 8653891U JP 2545309 Y2 JP2545309 Y2 JP 2545309Y2
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広可 亀井
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株式会社センテクリエイションズ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は玩具用駆動装置に関し、
詳細には、手に持って振り動かすことによって蓄勢され
る玩具用駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゼンマイやフライホイールを駆動
源とする可動玩具は多数知られている。ゼンマイは螺子
などで巻き締めることにより蓄勢し、フライホイールは
軸着した歯車に細長ラック部材を噛合わせ勢いよく引っ
張るなどして蓄勢する方法が通常用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、蓄勢
操作自体が遊びとなる新たな玩具用駆動装置を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案の玩具用駆動装置
は、錘を往復運動可能に保持する錘保持手段と、蓄勢手
段と、上記錘の往復運動に伴い2方向へ移動する移動部
材と、該移動部材が一方向へ移動する力のみを上記蓄勢
手段に伝達し、該移動部材が他方向へ移動する力は上記
蓄勢手段に伝達しない一方向伝達手段とからなり、該一
方向伝達手段で伝達された力で上記蓄勢手段が蓄勢され
ることを特徴としている。
【0005】本考案において、上記錘保持手段として、
錘を先端に設けた回動部材、又は錘を具備する可動部材
と該可動部材を往復運動可能に保持する案内部材とから
なるものを挙げることが出来る。
【0006】更に、上記錘保持手段と上記移動部材が一
体に形成されていてもよい。
【0007】本考案において、上記一方向伝達手段とし
て移動歯車又はクラッチを具備しているものを挙げるこ
とが出来る。
【0008】本考案において、上記蓄勢手段として、フ
ライホイール、又はゼンマイを具備しているものを挙げ
ることが出来る。
【0009】蓄勢手段としてゼンマイを具備している場
合には、前記移動部材の他方向への移動のとき、蓄勢さ
れたゼンマイの復元力を抑止する手段を具備することに
より、ゼンマイの蓄勢を錘の往復運動のたびに加増して
いくことが出来る。
【0010】更に、本考案は、錘を先端に設けた回動部
材と、該回動部材と共に回動するラック部と、移動歯車
と、フライホイールを含む歯車機構とを具備し、上記回
動部材は回動自在であり、上記回動部材が一方向に回動
するときには、上記ラック部と上記フライホイールを含
む歯車機構とは上記移動歯車を介して連動してフライホ
イールを蓄勢し、上記回動部材が反対方向に回動すると
きには、上記移動歯車は上記フライホイールを含む歯車
機構とは連動しない位置に移動することを特徴とする玩
具用駆動装置を提供する。
【0011】更に、本考案は、錘を内蔵し、且つ案内部
材に沿って前後移動可能な錘保持部材と、該錘保持部材
の前面又は背面から突出し、且つ下面にラックが刻まれ
た移動部材と、前記ラックと噛合う移動歯車と、ゼンマ
イを含む歯車機構と、該歯車機構と連動する車輪と、ス
トッパーとを具備し、上記錘保持部材は上記案内部材に
沿って前後移動自在であり、上記錘保持部材が一方向に
移動するときには、上記ラックと上記ゼンマイを含む歯
車機構とは上記移動歯車を介して連動してゼンマイを蓄
勢し、上記錘保持部材が反対方向に移動するときには、
上記移動歯車は上記ゼンマイを含む歯車機構とは連動し
ない位置に移動し、且つ上記ストッパーはゼンマイの復
元力を抑止していることを特徴とする玩具用車輪駆動装
置を提供する。
【0012】更に、本考案は、上下移動可能に錘を内蔵
する筒部材からなる錘保持手段と、上記錘の上下移動に
連動して上下に回動し、且つ先端部にラックが刻まれて
いる回動部材と、前記ラックと噛合う歯車と、該歯車と
クラッチを介して連動し、且つゼンマイを含む歯車機構
と、該歯車機構と連動する車輪と、ストッパーとを具備
し、上記錘は上記筒部材内を上下移動自在であり、上記
錘が一方向に移動するときには、上記回動部材は一方向
に回動して上記ラックと上記歯車は噛合い、上記歯車は
クラッチを介して上記ゼンマイを含む歯車機構と連動し
てゼンマイを蓄勢し、上記錘が反対方向に移動するとき
には、上記歯車の回転はクラッチにより上記ゼンマイを
含む歯車機構には伝達されず、且つ上記ストッパーはゼ
ンマイの復元力を抑止していることを特徴とする玩具用
車輪駆動装置を提供する。
【0013】
【作用】本考案の玩具用駆動装置は、往復運動しうる錘
部材を有している。錘には、往復運動の際、慣性力が働
くので、おのずから往復運動の速度は高められる。従っ
て、蓄勢手段による蓄勢効率は高い。
【0014】錘の往復運動に伴い2方向へ移動する移動
部材と、該移動部材が一方向へ移動する力を上記蓄勢手
段に伝達し、該移動部材が他方向へ移動する力は伝達し
ない一方向伝達手段を具備しているので、蓄勢手段に
は、常に一方向の力が作用し連続して蓄勢することがで
きる。
【0015】蓄勢手段がフライホイールを具備している
場合には、フライホイールには、常に一方向の回転が付
与されるので、フライホイールは錘部材の往復運動の間
中蓄勢される。
【0016】蓄勢部材がゼンマイを具備している場合に
は、ゼンマイは常に巻き締められ、錘部材の往復運動の
間中蓄勢される。
【0017】この場合、ゼンマイの復元力を抑止する手
段を設けてあれば、移動部材がゼンマイを巻き締める方
向とは反対の方向に移動し、ゼンマイが移動部材の運動
から開放されたときのゼンマイの弛緩を防止することが
できる。
【0018】
【実施例】図1は本考案の駆動装置を内蔵している回転
面表示玩具を示す斜視図、図2はその一部切欠き図、図
3及び図4はその断面図である。
【0019】回転面表示玩具10は、胴体の前面に透明
な円形の窓部11を有し、両側面に小さな前足13が設
けられ、上面に形成した開口部17から、可動部材18
の頭部形状をした先端部15が突出した亀の形状をして
いる。前記胴体の底部には把手19が設けられている。
前記胴体内部には駆動装置を含む歯車機構が配置されて
いる。
【0020】窓部11からは、円板21の前面に描かれ
た図柄が見えている。円板21は軸23に軸着し、軸2
3には歯車25が軸着している。この歯車25と噛合っ
て歯車27が設けられている。歯車27の軸29にはフ
ライホイール31が軸着している。
【0021】可動部材18は先端部15から下方に延び
た首部33と首部33の下端から外側に湾曲している湾
曲部35と、湾曲部35の内側側面に続くラック部37
と、湾曲部35の外側側面に続く回動軸部39とからな
り、回動軸部39の端部付近に軸41が設けられ、可動
部材18は回動自在に軸41に軸支されている。
【0022】軸41には移動歯車43の支持部材45が
回動自在に設けられている。支持部材45の先端に設け
た軸44は、ハウジングに設けた横長孔46に勘合し、
この軸44に回転自在に軸支された移動歯車43は前記
ラック部37と噛合い、支持部材45の回動角度によっ
ては歯車27とも噛合う。
【0023】可動部材18の先端部15の亀の頭部の内
側には錘47が設けてある。
【0024】このような構成を有する亀玩具10の機能
について説明する。
【0025】把手19を握って振ると、錘47の慣性力
により、頭部15は開口部17の端から端までを行った
り来たり往復運動する。
【0026】図3のように、背面から見て、頭部15が
右端に移動するとき、ラック部37は左から右へ回動
し、移動歯車43の支持部材45も軸41を支点として
右に回動し、移動歯車43はラック部37と噛合うと同
時に歯車29とも噛合い、フライホイール31を回転さ
せる。歯車29が回転すると、歯車25も回転し、円板
21も回転する。
【0027】図4のように、背面から見て、頭部15が
左端に移動するとき、ラック部37は右から左へ回動
し、移動歯車43の支持部材45も軸41を支点として
左に回動し、移動歯車43はラック部37と噛合っては
いるが歯車29とは噛合わない。しかしながら、蓄勢さ
れたフライホイール31の回転力で歯車29は回転を続
け、歯車25も円板21も回転を続ける。
【0028】回転面表示玩具10においては、図柄を有
する円板21とフライホイール31とを別々の軸に取付
け、各軸に軸着した歯車の歯数を任意の割合に設定する
ことにより、フライホイール31の回転に対する円板2
1の回転を調節(この場合は円板21の回転を減速)し
ているが、これらは同一の軸に取付けられていてもよ
い。
【0029】玩具10で遊ぶときは、把手19を握って
振ると、頭部15が左右に振れ、開口部17の両端に首
部33が当たって、かちゃかちゃと鳴り、且つ窓部11
から見えている、円板21の図柄が回転し、子供の興味
を引く。
【0030】次に、本考案の駆動装置を有する走行玩具
50について説明する。
【0031】図5は走行玩具50の斜視図、図6はその
一部切欠き図、図7及び図8はその断面図である。
【0032】走行玩具50は、各1対の前輪51L、5
1Rと後輪53L、53Rを有するレーシングカー形状
であり、後輪53L、53Rの間に、前面に開口を有す
る運転席形状のハウジング55が設けられ、このハウジ
ング55の前端部から前方へ2本のガイドリブ57L、
57Rが長く延び、前輪51L、51Rの間で軸受け部
を形成し、車体の先端部59に到っている。各前輪は回
転自在に軸支され、前輪の軸は先端部59と一体に形成
されたカバー61で覆われている。
【0033】ガイドリブ57L、57Rには両側に袖部
63L、63Rを有する可動部材65が嵌込まれてい
る。可動部材65は、後方に水平に延びていた平板67
を具備し、ハウジング55の前面の開口からハウジング
55に入り込んでいる。平板67の下面にはラック69
が刻まれ、左側面には突起71が突出している。可動部
材65は錘を内蔵している。
【0034】ハウジング55の内部には、ラック69と
噛合う移動歯車73、ゼンマイ75を巻き締める歯車7
7及び蓄勢されたゼンマイ75の復元力で後輪53Lの
ホイール部79を反時計回りに回転させる歯車列(図示
せず)が配置されている。ホイール部79の内側には突
起83が設けてある。
【0035】移動歯車73の軸は横長軸孔81に嵌込ま
れ、ラック69が前方へ移動するときは前端に移動し歯
車77とは噛合わず、ラック69が後方へ移動するとき
には後端に移動し、歯車77と噛合う。
【0036】略L字状のストッパー85は、その上端部
89がハウジング55の上面に設けた開口87から突出
し、その他端はホイール部79の内側に当接する位置
に、曲折部を支点として回動自在に軸支されている。
【0037】このような構成を有する走行玩具50の機
能について説明する。
【0038】常態において、ストッパー85は上端部8
9の自重により前方に傾斜し、上端部89がハウジング
の開口87の前端に位置している。
【0039】車体部を持って前後に振ると、内蔵した錘
の慣性力により、可動部材65は、ガイドリブ57L、
57Rの端から端までを行ったり来たり往復運動する。
【0040】図7のように、可動部材65が前方へ移動
するとき、ラック69と噛合って反時計回りに回転する
歯車73は、歯車77と噛合っていない。
【0041】図8のように、可動部材65が後方へ移動
するとき、ラック69と噛合って時計回りに回転する歯
車73は歯車77と噛合い、ゼンマイ75を巻き締め
る。
【0042】このとき、ハウジング55内に深く侵入し
てきた平板67の側面に設けた突起71はストッパー8
5と接触し、ストッパー85の上端部89を開口87の
後方へ回動させるので、ストッパー85の他端91はホ
イール部79の突起83と当接する位置に回動する。巻
き締められたゼンマイ75の復元力によりホイール部7
9は、反時計回り(正方向)に回転する力が働いている
ので、ストッパー85は、平板67が前方へ移動し、突
起71と離れても、この位置で停止し、ホイール部79
も停止している。
【0043】可動部材65を数度往復させたところで、
ストッパー85の上端部89を開口87の前端に倒す
と、ストッパー85の他端部91が上方へ回動し、ホイ
ール部79の突起83との係止を解除するので、ゼンマ
イ75の復元力により、ホイール部79は反時計回りに
回転するので後輪53L、53Rが回転し、走行玩具5
0は発進する。
【0044】次に、本考案の駆動装置を有する歩行玩具
100について説明する。
【0045】図9は歩行玩具100の斜視図、図10は
その一部切欠き図、図11、図12、図13及び図14
はその断面図であるが、ケーシングに設けた2個の孔の
形状と、ケーシング内に収納された錘の移動状態が見え
るようにケーシングを切り欠いてある。
【0046】歩行玩具100は、ひよこの形状をし、1
対の前輪111L、111Rと1個の後輪113を有し
ている。本体のハウジング内部には、駆動装置を含む駆
動装置と笛機構が配置され、鶏冠115は、頭部ハウジ
ングの開口から突出している。一対の前輪111L、1
11Rは、軸112に互いに偏心して軸着している。
【0047】ハウジング内には、上下に長い筒状のケー
シング117が設けられ、その側面上端に形成された止
め部119にスプリング121の一端が止められてい
る。スプリング121の他端は回動部材123に結合し
ている。回動部材123はその一端を支点として上下方
向に回動自在に軸支され、その自由端にはラック125
が設けられている。回動部材123の内側側面には突起
127が設けられ、筒状ケーシング117の側面下方に
形成された長孔129からケーシング117内部に入り
込んでいる。長孔129は、回動部材123の支点から
突起127までを半径とする円周の一部の形状であり、
回動部材123は突起127が長孔129内を移動でき
る範囲で回動しうる。
【0048】回動部材123のラック125の噛合う位
置に歯車131が設けてある。歯車131はクラッチ1
33を介して、ケース135に納められたゼンマイユニ
ットを巻き締める。
【0049】ゼンマイユニットの復元力による反時計回
り(正方向)の回転は、歯車136、137及び138
を経由して、前輪111L、111Rの軸112に軸着
している歯車139に伝えられ、前輪111L、111
Rを回転させる。
【0050】前記ケーシング117の上面は閉鎖され、
上端部側面に空気の通る通路141が形成され、笛機構
143とつながっている。また、ケーシング117の前
側面の中程の高さのところに孔139が設けてある。更
に、ケーシング内には、ケーシングの内径とほぼ同じ外
径を有する錘145が収納されている。
【0051】孔139には、ストッパー部材147の湾
曲した突出部149が嵌り込んでいる。ストッパー部材
147は、前寄りに上向きの突起151を、後ろ側に上
記突出部149を、且つ下端に前向きの歯153を有す
る縦長形状で、孔139より上方でケーシング117に
近接した位置に支点を有し、回動自在に軸支されてい
る。
【0052】ストッパー部材147の前向きの歯153
は、ストッパー部材147が前方へ回動したとき、上記
歯車136と噛合う。
【0053】ストッパー部材147の突起151は軸支
されて回動片155を下から支えている。
【0054】鶏冠115はその底面から丸棒157が下
方に延び、丸棒157には上部を少し開けてコイルスプ
リング159が、その上端を丸棒157に固定して取り
巻き、コイルスプリング159の下端は支持部材161
で係止されている。
【0055】このような構成を有する歩行玩具100の
機能について説明する。
【0056】図11に示すように、常態において、錘1
45は自重によりケーシング117の底に位置し、回動
部材123の突起127を縦長孔129の下端に押し下
げている。ストッパー部材147は自重により垂れ下が
り垂直状態を維持し、湾曲した突出部149はケーシン
グ117の孔139からケーシング117内部に突出し
て孔139を塞いでいる。鶏冠115は丸棒157を取
り巻いて入るコイルスプリング159の復元力により持
ち上げられた位置にある。
【0057】ハウジングを持って上下に振ると、錘14
5は慣性力により上下に行ったり来たり往復運動する。
【0058】図12のように、錘145が上方へ移動す
ると、ケーシング117内の空気が上端の通路141を
通って笛機構143に急激に流れ込み、笛が鳴る。
【0059】錘145が上方へ移動すると、突起127
の押えが無くなるので、スプリング121の復元力によ
り回動部材123は上方へ回動し、ラック125は歯車
131と噛合い、歯車131を反時計回りに回転させ
る。この回転は、クラッチ133の作用で逃がされるの
で、ゼンマイユニットに伝わらず、ゼンマイは蓄勢しな
い。
【0060】錘145が上方へ移動するとき、錘145
は、ストッパー部材147の突出部149をケーシング
117の外に押しやるので、ストッパー部材147が回
動し、下端の前向きの歯153が前方に移動し、歯車1
36と噛合うので、歯車136は回転できない。
【0061】ストッパー部材147が回動すると、上向
きの突起155は回動片155を上方へ回動し、丸棒1
57の下端と接触する。
【0062】図13のように、錘145が下方へ移動す
ると、突起127を押し下げるので回動部材123は下
方へ回動し、ラック125は歯車131と噛合い、歯車
131を時計回りに回転させる。この回転はゼンマイユ
ニットに伝わり、ゼンマイは蓄勢される。
【0063】僅かでもゼンマイが蓄勢されると、ゼンマ
イの復元力により歯車136は時計回りに回転しようと
する。従って、ストッパー部材147の歯153が一度
歯車136と噛合うと、この噛合いは、外からの力がか
からないと外れない。
【0064】錘145の上下動のたびにピー、ピーと笛
が鳴り、ゼンマイが蓄勢される。
【0065】ゼンマイが十分蓄勢したら、歩行玩具10
0を平面上に置き、図14に示すように、鶏冠115を
押し下げる。
【0066】鶏冠115が押し下げられると、鶏冠11
5の底面から突き出ている丸棒157の下端が回動片1
55を押し下げ、回動片155が下方に回動すると、こ
れと当接しているストッパー部材147の上向きの突起
151は前方に回動し、下端の前向きの歯153は後方
へ回動するので、歯車136の係止が解除される。
【0067】その結果、ゼンマイの復元力で歯車136
は時計回りに回転し、この回転は歯車137、138を
経由して前輪の回転軸112に軸着して入る歯車139
を反時計回り(正方向)に回転させる。各前輪111
L、111Rは偏心して軸着しているので、ひよこは肩
を揺らしながら、ゆらゆらと歩行しているように前進す
る。
【0068】以上、本考案の駆動装置を有する3個の玩
具について説明したが、本考案の範囲は上記実施例に限
定されず、種々の設計変更、新たな構成の付加なども、
本考案の範囲に含まれる。
【0069】例えば、錘の往復運動に伴い2方向へ移動
する移動部材は、上記各実施例においては1個配置され
ていたが、2個以上配置されていてもよく、この場合、
全ての移動部材が1個の蓄勢手段を蓄勢するようにした
り、或は蓄勢手段も2個以上配置して、各移動部材がそ
れぞれ異なった蓄勢手段を蓄勢するようにしたりするこ
ともできる。移動部材が2個以上配置されている場合、
蓄勢に係わる移動部材の移動方向は、移動部材に連係す
る一方向伝達手段をそれぞれに配置したり、歯車数を目
的に応じて変えた歯車列を配置することにより、各移動
部材で独自に設定することができる。
【0070】また、実施例の各玩具は、駆動装置によっ
て可動する部位が1種類であったが、複数の可動部位を
有する玩具の駆動装置として本考案の駆動装置を用いる
こともできる。
【0071】
【考案の効果】上記のように、本考案の玩具用駆動装置
は、玩具を手にもって振るという遊び行動が蓄勢をもた
らし、錘の慣性力で効率的に蓄勢される、簡潔で無駄の
無い玩具用駆動装置であり、蓄勢を必要とする種々の玩
具に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の玩具用駆動装置を具備した回転面表示
玩具の一例の斜視図。
【図2】図1の玩具の一部切欠き図。
【図3】図1の玩具の断面図。
【図4】図1の玩具の断面図。
【図5】本考案の玩具用駆動装置を具備した走行玩具の
一例の斜視図。
【図6】図5の玩具の一部切欠き図。
【図7】図5の玩具の断面図。
【図8】図5の玩具の断面図。
【図9】本考案の玩具用駆動装置を具備した歩行玩具の
一例の斜視図。
【図10】図9の玩具の一部切欠き図。
【図11】図9の玩具の断面図。
【図12】図9の玩具の断面図。
【図13】図9の玩具の断面図。
【図14】図9の玩具の断面図。
【符号の説明】
10・・・ 回転面表示玩具、11・・・ 窓部、13・・・ 前
足、15・・・ 先端部、17・・・ 開口部、18・・・ 可動部
材、19・・・ 把手、21・・・ 円板、23、29、41、
44・・・ 軸、25、27・・・ 歯車、31・・・ フライホイ
ール、33・・・ 首部、35・・・ 湾曲部、37・・・ ラック
部、39・・・ 回動軸部、43・・・ 移動歯車、45・・・ 支
持部材、46・・・ 横長孔、47・・・ 錘、50・・・ 走行玩
具、51L、51R・・・ 前輪、53L、53R・・・ 後
輪、55・・・ ハウジング、57L、57R・・・ ガイドリ
ブ、59・・・ 先端部、61・・・ カバー、63L、63R
・・・ 袖部、65・・・ 可動部材、67・・・ 平板、69・・・
ラック、71・・・ 突起、73・・・ 移動歯車、75・・・ ゼ
ンマイ、77・・・ 歯車、79・・・ ホイール部、81・・・
横長孔、83・・・ 突起、85・・・ ストッパー、87・・・
開口、89・・・ 上端部、91・・・ 他端、100・・・ 歩行
玩具、111L、111R・・・ 前輪、112・・・軸、1
13・・・ 後輪、115・・・ 鶏冠、117・・・ ケーシン
グ、119・・・ 止め部、121・・・ スプリング、123
・・・ 回動部材、125・・・ ラック、127・・・ 突起、1
29・・・ 長孔、131・・・ 歯車、133・・・ クラッチ、
135・・・ ケース、136、137、138、139・・
・ 歯車、141・・・ 通路、143・・・笛機構、145・・・
錘、147・・・ ストッパー部材、149・・・ 突出部、
151・・・ 突起、153・・・ 歯、155・・・ 回動片、1
57・・・ 丸棒、159・・・ コイルスプリング、161・・
・ 支持部材。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A63H 29/20 A63H 29/20 C

Claims (11)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】錘を往復運動可能に保持する錘保持手段
    と、蓄勢手段と、上記錘の往復運動に伴い2方向へ移動
    する移動部材と、該移動部材が一方向へ移動する力のみ
    を上記蓄勢手段に伝達し、該移動部材が他方向へ移動す
    る力は上記蓄勢手段に伝達しない一方向伝達手段とから
    なり、該一方向伝達手段で伝達された力で上記蓄勢手段
    が蓄勢されることを特徴とする玩具用駆動装置。
  2. 【請求項2】上記錘保持手段が錘を先端に設けた回動部
    材であることを特徴とする請求項1の玩具用駆動装置。
  3. 【請求項3】上記錘保持手段が錘を具備する可動部材と
    該可動部材を往復運動可能に保持する案内部材とからな
    ることを特徴とする請求項1の玩具用駆動装置。
  4. 【請求項4】上記錘保持手段と上記移動部材が一体に形
    成されていることを特徴とする請求項1の玩具用駆動装
    置。
  5. 【請求項5】上記一方向伝達手段が移動歯車又はクラッ
    チを具備していることを特徴とする請求項1の玩具用駆
    動装置。
  6. 【請求項6】上記蓄勢手段がフライホイールを具備して
    いることを特徴とする請求項1の玩具用駆動装置。
  7. 【請求項7】上記蓄勢手段がゼンマイを具備しているこ
    とを特徴とする請求項1の玩具用駆動装置。
  8. 【請求項8】蓄勢された上記ゼンマイの復元力を、上記
    移動部材が他方向へ移動するとき、抑止する手段を具備
    することを特徴とする請求項7の玩具用駆動装置。
  9. 【請求項9】錘を先端に設けた回動部材と、該回動部材
    と共に回動するラック部と、移動歯車と、フライホイー
    ルを含む歯車機構とを具備し、上記回動部材は回動自在
    であり、上記回動部材が一方向に回動するときには、上
    記ラック部と上記フライホイールを含む歯車機構とは上
    記移動歯車を介して連動してフライホイールを蓄勢し、
    上記回動部材が反対方向に回動するときには、上記移動
    歯車は上記フライホイールを含む歯車機構とは連動しな
    い位置に移動することを特徴とする玩具用駆動装置。
  10. 【請求項10】錘を内蔵し、且つ案内部材に沿って前後
    移動可能な錘保持部材と、該錘保持部材の前面又は背面
    から突出し、且つ下面にラックが刻まれた移動部材と、
    前記ラックと噛合う移動歯車と、ゼンマイを含む歯車機
    構と、該歯車機構と連動する車輪と、ストッパーとを具
    備し、上記錘保持部材は案内部材に沿って前後移動自在
    であり、上記錘保持部材が一方向に移動するときには、
    上記ラックと上記ゼンマイを含む歯車機構とは上記移動
    歯車を介して連動してゼンマイを蓄勢し、上記錘保持部
    材が反対方向に移動するときには、上記移動歯車は上記
    ゼンマイを含む歯車機構とは連動しない位置に移動し、
    且つ上記ストッパーはゼンマイの復元力を抑止している
    ことを特徴とする玩具用車輪駆動装置。
  11. 【請求項11】上下移動可能に錘を内蔵する筒部材から
    なる錘保持手段と、上記錘の上下移動に連動して上下に
    回動し、且つ先端部にラックが刻まれている回動部材
    と、前記ラックと噛合う歯車と、該歯車とクラッチを介
    して連動し、且つゼンマイを含む歯車機構と、該歯車機
    構と連動する車輪と、ストッパーとを具備し、上記錘は
    上記筒部材内を上下移動自在であり、上記錘が一方向に
    移動するときには、上記回動部材は一方向に回動して上
    記ラックと上記歯車は噛合い、上記歯車はクラッチを介
    して上記ゼンマイを含む歯車機構と連動してゼンマイを
    蓄勢し、上記錘が反対方向に移動するときには、上記歯
    車の回転はクラッチにより上記ゼンマイを含む歯車機構
    には伝達されず、且つ上記ストッパーはゼンマイの復元
    力を抑止していることを特徴とする玩具用車輪駆動装
    置。
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