JP3020342U - 物品収納棚 - Google Patents

物品収納棚

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JP3020342U
JP3020342U JP1995008003U JP800395U JP3020342U JP 3020342 U JP3020342 U JP 3020342U JP 1995008003 U JP1995008003 U JP 1995008003U JP 800395 U JP800395 U JP 800395U JP 3020342 U JP3020342 U JP 3020342U
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大和 南
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株式会社大紅
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パレット搬送機構を、簡単な構造で汎用性の
あるものとし、全体としてコストの低減を図る。 【構成】 パレットフック133をパレット141に接
触係合させて送り移動させる搬送台車130、および搬
送台車を前進駆動する駆動台車150を用いたパレット
搬送機構を備えた物品収納棚において、搬送台車がパレ
ット搬出方向へ前進せしめられるとき、搬送台車または
パレットフックを水平状態に保ったまま上昇させてパレ
ットフックをフリーローラ112上のパレットの底部に
接触係合させ、また搬送台車が後退せしめられるとき、
搬送台車またはパレットフックを水平状態に保ったまま
下降させてパレットフックをフリーローラ上のパレット
の底部から係合離脱させる昇降手段121、122、1
23、124、125、126、132、134を備え
た。これにより、パレット搬送機構を簡単な構造で実現
できまた汎用性に優れ低コストのものとすることができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、パレット搬送用の搬送台車とその駆動台車とにより構成したパレッ ト搬送機構を備えたパレットラックに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種従来のパレットラックが、実公平3−50082号公報に開示されてい る。以下、図11および図12を用いてその構成の概要について説明する。図1 1および図12において、2は細長のラックであり、その両側の長手方向に沿っ てそれぞれ複数のフリーローラ5からなるフリーローラ群3が設置され、これら フリーローラ群3の間でその高さよりも低い位置に走行レール7が設置され、こ の走行レール7上にパレット搬送用の搬送台車6が走行可能に配置されている。 また、各フリーローラ群3の内側下部にそれぞれ図示されない一対をなす走行レ ールが設置され、この走行レール上に搬送台車駆動用の駆動台車17が走行可能 に配置されている。
【0003】 搬送台車6は、四角筒状の細長のフレーム8と、その下部長手方向に間欠的に 配置された複数の車輪9とを備えている。また、その上面長手方向には間欠的に 複数のパレットフック11が起伏可能に枢支され、これらパレットフック11の 列の下側にフックリフタ14を有する搬送バー13がフレーム8内を走行自在に 搭載されて、この搬送バー13のフレーム8内での走行移動によるフックリフタ 14のパレットフック11に対する係脱によって各パレットフック11が作動す る構造を有している。なお、搬送バー13の搬送台車6上での移動範囲を制限す るために、搬送台車6の前後にストッパー15が設けられている。
【0004】 一方、駆動台車17は、両フリーローラ群3の間の幅を有するフレーム18と 、その両側に配置された車輪19とからなる。
【0005】 搬送台車6がその走行レール7上奥側に、駆動台車17がその一対の走行レー ル上貨物入出端側にそれぞれ配置され、各台車6、17間が、ラック2の貨物入 出端に備えたプーリ21を介してUターン状に捲回配置された前進駆動ワイヤ2 0により連結されている。また、搬送台車6においては、特に図を用いないが、 搬送バー13の後端に後退駆動ワイヤが連結され、この後退駆動ワイヤがラック 2の奥側端に取り付けられたプーリを介して垂下され、その端部にウェイトを取 り付けられて常態として搬送バー13が後向きに牽引付勢されている。
【0006】 次に、上記従来例のパレットラックの搬送台車6とその駆動台車17とを用い たパレット搬送機構による貨物の搬入、搬出について説明する。
【0007】 ラック2へ貨物を搬入する場合について図11を参照しながら説明する。まず フォークリフトの貨物載置用のフォークで貨物を載せたパレットを支持し、貨物 入出端側からフリーローラ群3上に乗せる。次いで、そのフォークで貨物をラッ ク2の奥方向に押し、フリーローラ群3上を移動させる。続けて同様に次の貨物 を搬入していく。
【0008】 ラックから貨物を搬出する場合について図11および図12を参照しながら説 明する。まずフォークリフトの貨物載置用フォークで、ラック2の貨物入出端側 から駆動台車17をラック2の奥方向に押すことにより、この駆動台車17に前 進駆動ワイヤ20で連結された搬送バー13が搬送台車6上を前進駆動され、こ の駆動搬送バー13の前進動作により、各フックリフタ14が各パレットフック 11を起立させてフリーローラ群3上に載置されているパレットの底部に接触係 合させる。この状態で駆動台車17をさらに押し込んでいくと、搬送バー13が 搬送台車6の前部ストッパー15に当たり、搬送台車6を前進させて貨物を載せ たパレットをフリーローラ群3上で転がし移動する。パレットが貨物入出端に送 り出されたところでフォークを上げ、パレットを運び出す。これと同時に、フォ ークの駆動台車17に対する押圧が解除されて、搬送バー13が後部の後退駆動 ワイヤを介してウェイトにより牽引され、後退駆動される。この搬送バー13の 後退により、各フックリフタ14が各パレットフック11から外れ、各パレット フック11が倒れて後続のパレットから離れる。後続のパレットはその位置でフ リーローラ群3上で待機状態になる。搬送バー13の後退により搬送台車6の後 部ストッパーに当たったところで、搬送台車6とともに後退駆動され、元の奥側 の位置に戻される。そして同様の動作を繰り返すことにより、後続のパレットが 同様にして貨物入出端側に送り出され、フォークにより運び出される。
【0009】 このように上記従来のパレットラックにおいては、搬送台車6とその駆動台車 17とによりパレット搬送機構を構成し、ラック2の一方端で貨物の搬入、搬出 を容易に行なうことができる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のパレットラックでは、搬送台車と駆動台車とのパレ ット搬送機構において、搬送台車の各パレットフックをパレットに対して離脱、 係合させるために、搬送台車に各パレットフックを起伏させる構造を採っており 、このため、搬送台車において各パレットフックの枢支機構を構成する各部、各 部品やそのパレットフックの作動機構を構成する各部、各部品を必要とし、構造 が複雑でコスト高になるという問題があった。
【0011】 本考案は、このような従来の問題を解決するものであり、搬送台車とその駆動 台車とによるパレット搬送機構において、簡単な構造で、搬送台車のパレットフ ックをパレットに離脱、係合し、全体としてコストの低減を図ることのできるパ レットラックを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案による物品収納棚は、一端を貨物入出端、 他端を奥側端として設定されたラックベースと、前記ラックベース上の両側に長 手方向に沿って設置され、貨物積載用のパレットを移動可能に支持する複数のフ リーローラからなる一対のフリーローラ群と、前記一対のフリーローラ群の間に おいてパレットの支持レベルよりも下がった位置に設置された第1のガイドレー ルおよび第2のガイドレールと、前記第1のガイドレール上を走行可能に配置さ れ、上面に前記パレットに接触係合可能に突設されたパレットフックを有する搬 送台車と、常態のとき前記搬送台車を第1のガイドレール上の奥側に後退させる 引込付勢手段と、前記第2のガイドレール上に貨物入出端を始点として奧側方向 へ向けて走行可能に配置された搬送台車駆動用の駆動台車と、一端が前記搬送台 車に、他端が前記駆動台車に連結され、中間部分がラックベースの貨物入出端側 に設置された折り返し中継部材に係合されて駆動台車の奧側方向への移動にとも ない搬送台車を貨物入出端側へ向けて前進させる動力伝達部材と、搬送台車が貨 物入出端側へ向けて前進せしめられるとき、搬送台車またはパレットフックを水 平状態に保ったまま上昇させてパレットフックをフリーローラ上のパレットの底 部に接触係合させ、また搬送台車が奧側へ向けて後退せしめられるとき、搬送台 車またはパレットフックを水平状態に保ったまま下降させてパレットフックをフ リーローラ上のパレットの底部から係合離脱させる昇降手段とを備えたものであ る。
【0013】 前記物品収納棚において、昇降手段は、第1のガイドレールの最奧部分の位置 とこの最奧部分の位置から貨物入出端側方向へ一定距離離れた中間部分の位置と に設けられ、前記搬送台車に各パレットフックが前記フリーローラ上のパレット に対し下方へ離間する引込位置をとらせる前側低位置レール面および後側低位置 レール面と、これら前側低位置レール面および後側低位置レール面のそれぞれの 前端部に連続し奧側から貨物入出端側へ向けて上り傾斜している前側上り傾斜連 絡面および後側上り傾斜連絡面と、これら前側上り傾斜連絡面および後側上り傾 斜連絡面のそれぞれの前端部に連続してほぼ水平に延び、前記搬送台車のパレッ トフックが前記パレットに対し接触係合可能な前側高位置レール面および後側高 位置レール面と、前記第1のガイドレールの前側低位置レール面および後側低位 置レール面、並びに前側上り傾斜連絡面および後側上り傾斜連絡面の離間ピッチ とほぼ同じピッチ間隔をもって搬送台車に取り付けられ、前記第1のガイドレー ルに沿って転動する前側車輪および後側車輪とから構成されていることが好まし い。
【0014】
【作用】
本考案は、上記構成により、次のような貨物の搬入、搬出が行なわれる。常態 において、搬送台車は、その引込付勢手段により牽引されて、第1のガイドレー ル上奥側の引込位置に在る。また、この搬送台車の駆動ワイヤの手繰り込みによ り駆動台車は第2のガイドレール上の貨物入出端に停止されている。
【0015】 物品収納棚へ貨物を搬入する場合、まずフォークリフトの貨物載置用のフォー クで貨物を載せたパレットを支持し、これを貨物入出端からラックベース両側の 一対のフリーローラ群上に載せ、続いてフォークで貨物を押し、パレットをフリ ーローラ群上でフリーローラを次々と転がしながら奥へ押し込む。このとき、搬 送台車は第1のガイドレール上を低位置レール面に停止しているから上面の各パ レットフックがパレットに接触係合することがない。そして、必要に応じてこの 搬入動作を繰り返し行なうことにより、各貨物が相互に手前側の貨物で押されて 奥に押し込まれていく。
【0016】 また、物品収納棚から貨物を搬出するに際して、フォークリフトで搬出する場 合は、まず物品収納棚の貨物入出端近くに格納されている貨物はフォークリフト によって直接パレットごと運び出す。フォークリフトの貨物載置用のフォークが 届かない位置にある貨物を搬出するときは、フォークで駆動台車を第2のガイド レール上貨物入出端からその奥側方向に押していくと、この駆動台車に駆動ワイ ヤを介して連結されている搬送台車が前進駆動され、貨物入出端へ向かって移動 する。この前進運動の途中で、昇降手段が搬送台車またはパレットフックを水平 状態に保ったまま上昇させ、パレットフックをフリーローラ上のパレットの底部 に接触係合させる。この状態からさらに駆動台車を奧側へ押し込むことにより、 搬送台車が前進し当該搬送台車のパレットフックに押進されてパレットがフリー ローラ群上を前進して、貨物を貨物入出端側に移動する。そして、パレットが手 前に送り出されたところで一旦フォークを駆動台車から外すと、フォークの駆動 台車に対する押圧が解除され、搬送台車が引込付勢手段の牽引により第1のガイ ドレール上を元の低位置レール面まで後退駆動される。また、同時にこの搬送台 車に対する駆動ワイヤの手繰り込みにより駆動台車が第2のガイドレール上を元 の貨物入出端まで後退駆動される。次に前記手前に送り出されたパレットと貨物 をフォークリフト運び出す。そして、必要に応じてこのような動作を繰り返すこ とにより、後続のパレットを同様に貨物入出端側に送り出し、フォークリフトに より運び出される。
【0017】 また、上記昇降手段の好ましい形態によれば、物品収納棚から貨物を搬出する に際してフォークリフトで駆動台車を第2のガイドレール上貨物入出端からその 奥側方向に押していくと、搬送台車は奧側の引込位置から第1のガイドレールの 前側低位置レール面および後側低位置レール面上を前進駆動され、且つ搬送台車 の前側車輪および後側車輪のそれぞれがほぼ同時に、前側上り傾斜連絡面および 後側上り傾斜連絡面に到達して搬送台車を水平に保ちつつ登坂し、前側高位置レ ール面および後側高位置レール面に乗り上げる。この乗り上げたところでその上 面の各パレットフックがパレットの底部に接触係合し、この状態からさらに駆動 台車を押し込むことにより搬送台車がさらに前後側の高位置レール面上を前進し 、当該搬送台車のパレットフックに押進されてパレットがフリーローラ群上を前 進して貨物を貨物入出端側に移動する。そして、パレットが手前に送り出された ところで一旦フォークを駆動台車から外すと、フォークの駆動台車に対する押圧 が解除され、搬送台車は引込付勢手段の牽引により第1のガイドレール上を先と は逆向きに前後側の高位置レール面から前後側の上り傾斜連絡面を水平な姿勢を 保ちつつ下降し元の引込位置である前後側の低位置レール面まで後退駆動される 。また、同時にこの搬送台車に対する駆動ワイヤの手繰り込みにより駆動台車が 第2のガイドレール上を元の貨物入出端まで後退駆動される。次に前記手前に送 り出されたパレットと貨物をフォークリフトにより運び出す。そして、必要に応 じてこのような動作を繰り返すことにより、後続のパレットを同様に貨物入出端 側に送り出し、フォークリフトにより運び出す。
【0018】
【実施例】
図1は本考案を適用した物品収納棚の一種であるパレットラックの第1の実施 例の全体構成を示す側面断面図、図2はこのパレットラックの平面図である。図 1において、100はラックベースであり、床の上に立てられた複数の支柱10 4と、この支柱104に取付け支持された複数のベースフレーム101からなり 、これらのベースフレーム101が予め一端を貨物入出端102として、他端を 奥側端103として設定された細長い平面領域上にその幅方向に向けて並列に配 列されて構成されている。このラックベース100上には貨物積載用のパレット を転動可能に支持する一対のフリーローラ群110が設置されている。この一対 のフリーローラ群110の間でそのパレットに対する支持レベルよりも下がった 位置に第1のガイドレール120が設置されて、このガイドレール120上にパ レット搬送用の搬送台車130が走行可能に配置され、また、その両側で一対を なす第2のガイドレール140が設置されて、この第2のガイドレール140上 に搬送台車駆動用の駆動台車150が走行可能に配置され、これら搬送台車13 0と駆動台車150とによりパレット搬送機構を構成する。以下、その各部につ いて詳しく説明する。
【0019】 各フリーローラ群110は、図1および図2に示されているように、2本一対 のローラフレーム111の間に複数のフリーローラ112を回転運動可能に配列 して構成され、それぞれラックベース100上両側にその長手方向に沿って、す なわち貨物入出端102から奥側端103に向けて設置されている。なお、この ローラフレーム111はある程度の高さを有し、各フリーローラ群110のパレ ットに対する支持レベルがラックベース100から所定の高さに設定されている 。
【0020】 図3および図4はパレットラックの幅方向ほぼ中央位置に設置された第1のガ イドレール120および搬送台車130の構成を表す図である。これらの図のう ち、図3は第1のガイドレール120および搬送台車130の部分側面断面図、 図4は図3中、X−X線における正面断面図である。第1のガイドレール120 は、上面を開放された断面略U字形の細長いレールフレーム115からなり、そ の内側面において、最奥側の一定長さ部分に設定された後側低位置レール面12 4と、この後側低位置レール面124の前端に連続し奧側から貨物入出端側へ向 けて所定角度で上り傾斜している後側上り傾斜連絡面125と、後側上り傾斜連 絡面125の前端部(上端部分)に連続し且つ奧側から貨物入出端側へ向けてほ ぼ水平に延びる後側高位置レール面126と、第1のガイドレール120の奧側 端103の位置から貨物入出端102側方向へ一定距離離れた中間部分の位置に 設定された前側低位置レール面121と、この前側低位置レール面121の前端 に連続し奧側から貨物入出端側へ向けて所定角度で上り傾斜している前側上り傾 斜連絡面122と、前側上り傾斜連絡面122の前端部(上端部分)に連続し且 つ奧側から貨物入出端側へ向けてほぼ水平に延びる前側高位置レール面123と を有している。
【0021】 この第1のガイドレール120はラックベース100上において両フリーロー ラ群110の中間に敷設されている。ここで、各レール面121、123、12 4、126は各フリーローラ群110のパレットに対する支持レベルよりも所定 寸法分だけ下がった位置に設定されている。前側上り傾斜連絡面122が前側低 位置レール面121に接続する点と後側上り傾斜連絡面125が後側低位置レー ル面124に接続する点とは第1のガイドレール120の長手方向に一定距離離 間して(これを「前後離間ピッチ」という)設定されている。また前側低位置レ ール面121と後側低位置レール面124とは同じ高さ位置(すなわちレールフ レーム115の底面)に設定されるとともに、前側高位置レール面123と後側 高位置レール面126もまた同じ高さ位置に設定されている。さらに前側上り傾 斜連絡面122の傾斜角度と後側上り傾斜連絡面125の傾斜角度とはほぼ同じ 角度に設定されている。
【0022】 搬送台車130は、上面を開放された断面略U字形の細長いフレーム131と 、このフレーム131の両側の前後位置においてフレーム131の両側板間に挿 通された車軸136によって回転可能に連結された前側車輪132および後側車 輪134と、フレーム131の内部に配置され且つフレーム131の両側板間に 挿通されたピン135によって回転運動可能に支持された複数のパレットフック 133と、フレーム131の開放上面に設置された蓋板137とからなる。
【0023】 フレーム131は第1のガイドレール120のレールフレーム115のU字溝 空間内に充分に収容される大きさの断面構造を有し、所定の長さ寸法(例えば第 1のガイドレール120の全長の半分程度)を持ち、パレットフック133に所 定の高さが設定されている。
【0024】 前側車輪132と後側車輪134とは、前側上り傾斜連絡面122が前側低位 置レール面121に接続する点と後側上り傾斜連絡面125が後側低位置レール 面124に接続する点との間の前後離間ピッチとほぼ同じピッチ間隔をもって搬 送台車130に取り付けられている。またこの実施例において、前側車輪132 および後側車輪134はそれぞれが片側2個、合計4個づつ取り付けられている が片側1個、合計2個づつ取り付けられていてもよい。
【0025】 なお、以上説明した前側および後側の低位置レール面121、124と、前側 および後側の高位置レール面123、126と、前側および後側の上り傾斜連絡 面122、125と、前側および後側の車輪132、134とにより、搬送台車 130が貨物入出端102側へ向けて前進せしめられるとき、搬送台車130ま たはパレットフック133を水平状態に保ったまま上昇させてパレットフック1 33をフリーローラ112上に載置され貨物144を支持するパレット141の 底部に接触係合させ、また搬送台車130が奧側端103へ向けて後退せしめら れるとき、搬送台車130またはパレットフック133を水平状態に保ったまま 下降させてパレットフック133をフリーローラ112上のパレット141の底 部から係合離脱させる昇降手段を構成している。
【0026】 ここでパレット141は、通常、木製の板材や棒(四角棒)材を薄い(高さ寸 法が数cm〜十数cm)ボックス構造に組み立てられて成り、前後方向に開口が 形成され、また上面はテーブル状に形成される一方、下面は複数の板材142を 横方向に架け渡すとともに前後方向へは一定間隔を開けて配置して成る。したが って、下面の板材142と板材142との間には所定の大きさの隙間143が形 成されている。
【0027】 パレットフック133は側板部分が台形に成形されたU字形構造部材から構成 され、その台形の上底(短い方の底辺)が前側、下底(長い方の底辺)が後側に なるようにフレーム131の中に納められるとともに、台形側面の中心よりも上 方へ偏位した位置にピン135が通されてフレーム131に枢着されている。そ してパレットフック133をフレーム131に枢着した状態において、台形側面 の下側の斜辺がフレーム131の底面にほぼ線接触する形で当接するように設定 されている。このため、パレットフック133の上端近くに図3中矢印S方向に 外力が加わった場合、このパレットフック133はピン135による枢着点を中 心に時計回り方向に回転しようとするが、台形側面の下側の斜辺がフレーム13 1の底面に当接していることにより回転を拘束する。他方、パレットフック13 3の上端近くに図3中矢印Sとは反対の方向に外力が加わった場合、このパレッ トフック133はピン135による枢着点を中心に反時計回り方向に回転しよう とするが、この場合は回転を妨げるものは何もないのでパレットフック133は 反時計回り方向に回転することができる。このパレットフック133はフレーム 131の比較的高い位置にピン結合されているから、その上端部分はフレーム1 31の上縁よりも上方へ突出している。このため蓋板137には開口138が形 成され、この開口138からパレットフック133が上方へ突出するようになっ ている。なお、蓋板137はフレーム131の上端のフランジに溶接またはビス 止めにより結合されている。このパレットフック133は搬送台車130の長手 方向に一定の間隔を置いて複数個設けられている。
【0028】 そして、搬送台車130の高さ寸法は、当該搬送台車130が第1のガイドレ ール120上の前側および後側の低位置レール面121、124上に在るときは 、各パレットフック133が一対のフリーローラ群110のパレット支持レベル (複数のフリーローラ112の上端をつないだレベルに等しい)まで到達せず、 しかも搬送台車130と前側および後側の高位置レール面123、126との高 さ寸法は、搬送台車130が第1のガイドレール120上の前側および後側の高 位置レール面123、126上に在るときは、各パレットフック133がフリー ローラ群110のパレット支持レベルよりも上方へ突出してフリーローラ群11 0上のパレット141に接触係合するような寸法に設定されている。すなわち、 前側低位置レール面121および後側低位置レール面124は搬送台車130に 各パレットフック133が前記フリーローラ群110上のパレット141に対し 下方へ離間する引込位置をとらせ、しかも前側高位置レール面123および後側 高位置レール面126は搬送台車130のパレットフック133が前記パレット 141に対し接触係合可能となる前進位置をとらせる。したがって、図3および 図4は搬送台車130が前側および後側の低位置レール面121、124上に引 き込まれて各パレットフック133が前記フリーローラ群110上のパレット1 41に対し下方へ離間する引込位置をとっている状態を示している。一方、図6 および図7は搬送台車130が前側および後側の高位置レール面123、126 上に乗り上げられて各パレットフック133が前記フリーローラ群110上のパ レット141に対し接触係合可能となる前進位置をとっている状態を示している 。
【0029】 一対をなす第2のガイドレール140は、それぞれ断面L字形の2本のレール フレームからなり、各L字形レールフレームが両フリーローラ群110のローラ フレーム111の内側下部に沿ってラックベース100上貨物入出端102側の 一定の範囲に敷設されている。この第2のレールフレーム140のレール面は各 フリーローラ群110のパレットに対する支持レベルよりも所定寸法だけ下がっ た位置に設定されている。
【0030】 駆動台車150は、両フリーローラ群110の間隔に相当する長さを有するフ レーム151と、フレーム151の両側に対にして設けられ第2のガイドレール 140の水平面上を走行するの走行車輪152と、走行車輪152の上側位置に おいて水平な状態にしてフレーム151に回転可能に取り付けられ、第2のレー ルフレーム140の垂直面に当接して走行するガイドローラ154とからなる。 フレーム151にはその後側縁に沿ってフォークリフトの貨物載置用の一対のフ ォークが共に衝接可能な作動面153が立ち上げ形成されている。なお、ここで 駆動台車150は、第2のガイドレール140上に配置されて、フリーローラ群 110のパレット支持レベルに対して下方に配置されている。
【0031】 搬送台車130とラックベース100との間には搬送台車130を第1のガイ ドレール120上の奥側に後退させる引込付勢手段としてのばね160が介装さ れてその付勢力により常態として前側および後側の低位置レール面121、12 4の上(すなわち、引き込み位置)に引き込まれている。一方、駆動台車150 はその一対をなす第2のガイドレール140上の貨物入出端102側に配置され ている。搬送台車130と駆動台車150とは、一端が搬送台車130に、他端 が駆動台車150に連結され、中間部分がラックベース100の貨物入出端10 2側に設置された折り返し中継部材としてのプーリ170にUターン状に捲回し て係合された動力伝達部材、すなわち駆動ワイヤ180により連結されている。 搬送台車130と駆動台車150とをこのように連結しているので、駆動台車1 50を第2のガイドレール140上での奧側方向へ押進させると搬送台車130 を貨物入出端102側へ向けて前進させることができる。
【0032】 なお折り返し中継部材としては上記プーリ170の他にスプロケットを用いる ことができ、また動力伝達部材としては上記駆動ワイヤ180の他にチェーンを 用いることができる。また、引込付勢手段としては、上記ばね160の他にカウ ンタウェイトを用いることができる。
【0033】 次に、この第1の実施例のパレットラックの搬送台車130と駆動台車150 とによるパレット搬送機構の動作に基づく貨物の搬入、搬出について説明する。 常態において、搬送台車130がばね160の付勢力により第1のガイドレール 120の奥側に牽引され、前側および後側の車輪132、134がそれぞれ前側 および後側の低位置レール面121、124の上にあって待機停止されるととも に、この搬送台車130の駆動ワイヤ180の手繰り込みにより駆動台車150 は第2のガイドレール140上貨物入出端102に停止されている。
【0034】 このパレットラックへ貨物144を搬入する場合、まず、フォークリフトの貨 物載置用のフォーク145で貨物を載せたパレット141を持ち上げてから、こ れを貨物入出端102からラックベース100両側の一対のフリーローラ群11 0上に乗せる。次いで、フォークで貨物144を押し、パレット141を両フリ ーローラ群110上でフリーローラ112を次々と転がしながら奥側へ押し込む 。このとき、搬送台車130は第1のガイドレール120の前側および後側の低 位置レール面121、124上に停止しているから、各パレットフック133は フリーローラ112上のパレット141の下面から下方へ離間しておりパレット 141に干渉しない。そして、必要に応じて同様な搬入動作が繰り返し行なわれ 、各パレット141が相互に手前側のパレット141により押されて順次奥に押 し込まれていく。
【0035】 次にこのパレットラックから貨物144を搬出する場合、まず、フォークリフ トの貨物載置用の一対のフォーク145両方で貨物入出端102から駆動台車1 50の作動面153を押して駆動台車150を第2のガイドレール140上奥方 向に前進駆動させていく。このとき、両方のフォーク145で駆動台車150の 後側縁の作動面153を押すから、駆動台車150が左右方向へ傾くことは少な く、また仮に傾こうとしても駆動台車150に設けたガイドローラ154が第2 のガイドレール140の両側の垂直面に当接するため軌道修正が行なわれ円滑に 真直ぐに進む。これにより、この駆動台車150に駆動ワイヤ180を介して連 結されている搬送台車130が第1のガイドレール120の前側および後側の低 位置レール面121、124から貨物入出端102に向けて前進駆動され(図1 、図3および図4の状態)、且つ搬送台車130の前側および後側の車輪132 、134のそれぞれがほぼ同時に前側および後側の上り傾斜連絡面122、12 5に到達して搬送台車130全体を水平に保ちつつ登坂し前側および後側の高位 置レール面123、126に乗り上げる(図6、図7および図8の状態)。
【0036】 この乗り上げたところで搬送台車130の上面の各パレットフック133がパ レット141の底部に接触係合する。すなわち、このときパレットフック133 は、図6に示すようにその上端部がフリーローラ112の上端よりも上方へ突出 しており、さらに搬送台車130は前側および後側の高位置レール面123、1 26上を継続的に前進しているからパレットフック133(図6では前方側に描 かれたパレットフック)はパレット141の底部後縁につき当たるのである。な お、フリーローラ群110上のパレット141の位置によっては、パレットフッ ク133はパレット141の底部の隙間143内に入ってこの隙間143を画成 する前側の板材142の後縁につき当たる場合もある。
【0037】 また、パレット141の底部に接触係合したパレットフック133には、既に 図3を用いて説明したように同図中矢印S方向の外力が加わるが、フレーム13 1の底面に当接した台形斜辺がパレットフック133の時計回り方向の回転を拘 束するから、搬送台車130の前進運動は直接パレット141へ伝達される。し たがって、この状態から引き続き両方のフォーク145で駆動台車150を押し 込んでいくと、搬送台車130がさらに前後側の高位置レール面123、126 上を前進し、当該搬送台車130のパレットフック133に押進されてパレット 141がフリーローラ群110上を前進して貨物144を貨物入出端102側に 移動させる。
【0038】 そして、パレット141が手前に送り出されたところで一旦フォーク145を 駆動台車150から外すと、フォーク145の駆動台車150に対する押圧が解 除され、搬送台車130はばね160の牽引により第1のガイドレール120上 を先とは逆向きに前側および後側の高位置レール面123、126を後退する。 この搬送台車130の後退運動の最中、先の前進運動中においてパレット141 の底部の隙間143内に入ったパレットフック133がもしあれば、このパレッ トフック133は搬送台車130の後退運動によって隙間143の中を奧側へ移 動し、その上端後部はパレット141の底部の隙間143の後側の板材142の 前縁につき当たる。これにより、パレットフック133には、図3中矢印Sとは 反対方向の外力が加わるが、この場合はパレットフック133の反時計回り方向 の回転運動を拘束するものは何もないから、パレットフック133は反時計回り 方向へ回転して前方に倒れパレット141の底部に係合することなく後退する。 そして、前側および後側の車輪132、134がそれぞれ前側および後側の上り 傾斜連絡面122、125に差しかかると、搬送台車130は水平な姿勢を保ち つつ下降し元の引込位置である前側および後側の低位置レール面121、124 まで後退駆動される。また、同時にこの搬送台車130に対する駆動ワイヤ18 0の手繰り込みにより駆動台車150が第2のガイドレール140上を元の貨物 入出端102まで後退駆動される。次に前記手前に送り出されたパレット141 と貨物144をフォークリフトで運び出す。そして、必要に応じてこのような動 作を繰り返すことにより、後続のパレットを同様に貨物入出端側に送り出し、 フォークリフトにより運び出す。
【0039】 このように上記実施例によれば、第1のガイドレール120に、奥側の搬送台 車130の引込位置に搬送台車130の各パレットフック133がパレットに対 して離間可能な低位置レール面121を設定するとともに、この低位置レール面 121に上り傾斜の連絡面122を介して連続し、その貨物入出端102側に搬 送台車130のパレットフック133がパレットに対して接触係合可能な高位置 レール面123を設定して、貨物の搬入時は搬送台車130を低位置レール面1 21に待機させることによりパレットフック133のパレットに対する干渉を回 避し、貨物の搬出時に搬送台車130を高位置レール面123へ移動させること によりパレットフック133がパレットに接触係合するようにしているので、従 来のように搬送台車にパレットフックを起伏する複雑な構造を採るのと異なり、 搬送台車130上にパレットフック133を固定すればよく、全体として構造が 簡単で、コストの低減を図ることができる。
【0040】 なお上記第1の実施例において、駆動台車15の操作をフォークリフトによっ て行なう作動例を挙げて説明したが、格納される貨物144の大きさや重さによ って運び出しが楽に行なえるものである場合は、作業者が手作業により直接駆動 台車150を押進しても充分にパレット141および貨物144の搬出を行なう ことができる。また、作業者の直接の手作業では少し無理な場合は、パレットラ ックの貨物入出端102に駆動台車150を操作する、或いは搬送台車130を 直接操作するレバー機構、或いはハンドル機構といった手動操作装置を備え付け 、作業者がレバー操作、或いはハンドル操作などをすることによりパレット14 1を搬出できるようにすることもできる。もちろんスイッチ操作によって作動す る駆動モータを取り付けることも可能である。このような態様は、とりわけフォ ークリフト等の運搬車を自由に使うことのできる倉庫とは異なった比較狭い物品 収納空間、例えば図書館の書庫、各種公共施設の物品格納庫、金融機関の金庫、 或いは家庭の物置など各種の物品格納庫に適用することができる。
【0041】 図9はパレットラックの構成を変更した本考案の第2の実施例を示す平面図で ある。この実施例ではパレットラックを横方向に3基、並列に並べて一体化して いる。このように3基のパレットラックを並べていることにより支柱は左右の最 両側のみに設けられている。これにより物品収納空間の有効利用が図れるととも に全体的には支柱の数量を減らしてコストの低減を図ることができる。
【0042】 図10は本考案の第3の実施例を示す正面図である。これは、パレットラック の高い位置にあるフリーローラ群110上に載置されたパレット141および貨 物144の搬出を低い位置にある駆動台車によって行なえるようにしたものであ る。一般的にパレットラックは、正面からみると、図10に示すように第1段目 のラック161、第2段目のラック162、第3段目のラック163、第4段目 のラック164…………、というように多層階構造になっている。このためパレ ットラックの上の階層になると、本考案のパレット搬送機構を設置しても、作業 者の手はもちろんフォークリフトのフォーク最上位置まで上げても届かないとい うことになる。また上の階層では、フォークリフトのフォークは届いても、駆動 台車150を押進させるに当たっての反作用が延伸したマストの上端部分に加わ り梃子の原理でフォークリフトが後方へ倒れる虞が生じる。
【0043】 このため本実施例では、充分に高い位置の階層のラック(図10の例では第3 段目のラック163)には搬送台車130および駆動台車150のうち搬送台車 130のみを設置し、この搬送台車130と協働する駆動台車は第1段目のラッ ク161の下側に設置している。すなわち第1段目のラック161の下側位置に おいて両側の支柱104間に支持フレーム166を架設し、この支持フレーム1 66の上に第3のガイドレール(図には表れていない)を敷設し、この第3のガ イドレールの上には第3段目のラック163に設けられた搬送台車130を駆動 する遠隔駆動台車155が設置することにより第1の遠隔駆動操作部176を構 成している。なお、図10中符号168は遠隔駆動台車155の走行経路を画成 する側方ガイドである。
【0044】 遠隔駆動台車155の構造は駆動台車150の構造と同じである。よって走行 車輪152、作動面153等、駆動台車150の各部名称および符号は遠隔駆動 台車155においてもそのまま使用する。そして第3段目のラック163の貨物 入出端102にはローラフレーム101上にプーリ支持台165を設置し、この プーリ支持台165に第1プーリ171を、当該第1プーリ171が水平面内で 回転するように(つまり回転軸が垂直方向へ延びている)取り付けている。一方 、支持フレーム166の貨物入出端102にはプーリ支持台167を設置し、こ のプーリ支持台167に第4プーリ174を、当該第1プーリ174が水平面内 で回転するように取り付けている。
【0045】 また、貨物入出端102近くの左右一対の支柱104のいずれかには、第3段 目のラック163のローラフレーム101とほぼ同じレベル位置に第2プーリ1 72、支持フレーム166とほぼ同じレベル位置に第3プーリ173をそれぞれ 取り付けている。そして、搬送台車130と遠隔駆動台車155との間には動力 伝達部材としての駆動ワイヤ175が連結され、この駆動ワイヤ175は搬送台 車130から中継部材としての第1プーリ171、第2プーリ172、第3プー リ173、第4プーリ174に順次架け渡されて下方へ延びている。
【0046】 かかる構成により、フォークリフトのフォーク145で貨物入出端102から 第1段目のラック161の下側に設置された遠隔駆動台車155の作動面153 を押して遠隔駆動台車155を第3のガイドレール上奥方向に前進駆動させてい くと、遠隔駆動台車155は、側方ガイド168の垂直面に当接したガイドロー ラ154に案内されながら円滑に真直ぐに進む。これにより、この遠隔駆動台車 155に駆動ワイヤ175を介して連結されている搬送台車130が第1のガイ ドレール120の前側および後側の低位置レール面121、124から貨物入出 端102に向けて前進駆動される。これ以降の動作は上記第1の実施例における 動作と同じであり、搬送台車130が水平状態のままで前側および後側の高位置 レール面123、126に乗り上げて前進することによりパレット141を貨物 入出端102側へ送り出し、また搬送台車130が水平状態のままで前側および 後側の高位置レール面123、126から下降して後退するときはパレット14 1に係合することなく搬送台車130のみが後退して引込位置へ復帰する。また 、同時にこの搬送台車130に対する駆動ワイヤ180の手繰り込みにより遠隔 駆動台車155が第3のガイドレール上を元の貨物入出端102まで後退駆動さ れる。次に第3段目のラック163において前記手前に送り出されたパレット1 41と貨物144をフォークリフトで運び出す。そして、必要に応じてこのよう な動作を繰り返すことにより、後続のパレットを同様に貨物入出端側に送り出し 、フォークリフトにより運び出すのである。
【0047】 このように上記実施例によれば、特に高い階層のラックに格納されたパレット 141を下方位置に設置された遠隔駆動台車155を使って貨物入出端102へ 送り出しすることができるため、パレットラックが上方へ延びても高い階層のラ ックの奧側に格納されたパレット141を楽に取り出すことができる。なお、例 えば図4中第4段目のラック164のようにさらに高いラックについても、先の 第3段目のラック163の場合と同様にしてパレット搬送機構を装備すればよい 。この場合は、上記第1の遠隔駆動操作機構176よりもさらに下側の位置に第 2の遠隔駆動操作機構177を設け、ここに設置された別の遠隔駆動台車を操作 して第4段目のラック164に格納されたパレット141を取り出せるようにす る。
【0048】 そして遠隔駆動操作機構176、177の数量が多くなったときは、それぞれ に対応するレベル位置の支柱104にどのラックの遠隔駆動操作機構であるかを ラベル等で表示しておけば便利であるし、操作ミスも少なくなる。なお、遠隔駆 動操作機構176、177の設置場所は第1段目のラック161の下側のみに限 定されるものでなく操作に都合のよい場所であれば何処にでも設置することがで きる。例えば、幾つかの隔駆動操作機構は第1段目のラック161の下側に設置 し、残りの隔駆動操作機構は第1段目のラック161の上部隙間、第2段目のラ ック162のすぐ下側に設置するというように工夫してもよい。各ラックの高さ 寸法に比較してパレット141および貨物144の高さ寸法が小さいときは、こ のような改変が可能である。
【0049】 なお上記第1乃至第3の実施例として挙げたパレット搬送機構とは構成の異な る他のパレット搬送機構を実現することもできる。その一例としては、第1のガ イドレール120を左右両側、すなわち対になったローラフレーム111の内側 に配置して、この対になった第1のガイドレール上で搬送台車130が前進、後 退運動できるようにする。そして両方の搬送台車にわたって矩形状または円形状 (楕円形状も含む)の板材から成るテーブル部材を載置する。そして、このテー ブル部材の上面には凹凸をつけておく。このような構成にすることによりパレッ トのみならず、段ボールやプラスチック、木、或いはその他の材料で作製された 箱が貨物144として直接フリーローラ群110の上に載せられた場合でも、搬 送台車またはテーブル部材を昇降させることにより、上記箱を順次送りし搬出す ることができる。
【0050】 また上記第1乃至第3の実施例では、第1のガイドレール120に、低位置レ ール面121、124、上り傾斜連絡面122、125、および高位置レール面 123、126をそれぞれ前側および後側の関係に設け、搬送台車の全体が低位 置レール面121、124から高位置レール面123、126へ乗り上げ、また 逆に下降するようにしているが、これとは異なり、搬送台車は平坦なガイドレー ル上を走行するだけであり、この搬送台車にパレットフック133の部分を昇降 させる装置を設けてもよい。このようなパレットフック昇降装置としては、梃子 によって作動するリンク機構を使ったもの等、種々の機構が考えられるものであ る。
【0051】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、パレットフックをパレットに接触係合 させて第1のガイドレール上を走行する搬送台車、および第2のガイドレール上 を走行して搬送台車を駆動する駆動台車を用いたパレット搬送機構を備えた物品 収納棚において、搬送台車がパレット搬出方向である貨物入出端側へ向けて前進 せしめられるとき、搬送台車またはパレットフックを水平状態に保ったまま上昇 させてパレットフックをフリーローラ上のパレットの底部に接触係合させ、また 搬送台車が奧側へ向けて後退せしめられるとき、搬送台車またはパレットフック を水平状態に保ったまま下降させてパレットフックをフリーローラ上のパレット の底部から係合離脱させる昇降手段とを備えたため、搬送台車と駆動台車とによ るパレット搬送機構を簡単な構造で実現することができ、全体としてコストの低 減を図ることができる。
【0052】 また、パレットをフリーローラ群の上で送り移動させるのに搬送台車またはパ レットフックのアップ・ダウン動作を利用するため、倉庫などの格納室内で物品 収納棚を先入れ先出し方式にレイアウトした場合でも、或いは先入れ後出し方式 にレイアウトした場合でも、どちらでも本考案のパレット搬送機構を採用するこ とができ汎用性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例における物品収納棚とし
てのパレットラックの構成を示す側面断面図であり、搬
送台車が引込位置に復帰しているときの状態を示す。
【図2】上記実施例のパレットラックの構成を示す平面
図である。
【図3】上記実施例において、図1に示すような搬送台
車が引込位置に復帰しているときの状態を拡大して示す
部分側面断面図である。
【図4】上記実施例において、図1に示すような搬送台
車が引込位置に復帰しているときの状態を示す図3中X
−X線における正面断面図である。
【図5】上記実施例において、第2のガイドレールおよ
びその上を走行する駆動台車を拡大して示す一部破断平
面図である。
【図6】上記実施例において、搬送台車がパレット送り
出し位置まで前進しているときの状態を拡大して示す部
分側面断面図である。
【図7】上記実施例において、搬送台車がパレット送り
出し位置まで前進しているときの状態を示す図6中Y−
Y線における正面断面図である。
【図8】上記実施例において、搬送台車がパレット送り
出し位置まで前進しているときの状態を示す側面断面図
である。
【図9】本考案の第2の実施例におけるパレットラック
の構成を示す平面図である。
【図10】本考案の第3の実施例におけるパレットラッ
クの構成を示す正面図である。
【図11】従来のパレットラックの構成を示し、貨物搬
入時の状態を示す側面断面図である。
【図12】従来のパレットラックにおいて貨物搬出時の
状態を示す側面断面図である。
【符号の説明】
100 ラックベース 101 ベースフレーム 102 貨物入出端 103 奥側端 110 一対のフリーローラ群 111 ローラフレーム 112 フリーローラ 120 第1のガイドレール 121、124 低位置レール面 122、125 上り傾斜の連絡面 123、126 高位置レール面 130 搬送台車 131 フレーム 132、134 車輪 133 パレットフック 140 第2のガイドレール 145 フォーク 150 駆動台車 151 フレーム 152 車輪 153 作動面 154 ガイドローラ 155 遠隔駆動台車 160 ばね 161、162、163、164 多層階のラック 170、171、172、173、174 プーリ 175、180 駆動ワイヤ 176、177 遠隔駆動操作部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端を貨物入出端、他端を奥側端として
    設定された細長いラックベースと、 前記ラックベース上の両側に長手方向に沿って設置さ
    れ、複数の貨物積載用のパレットを移動可能に支持する
    複数のフリーローラからなる一対のフリーローラ群と、 前記一対のフリーローラ群の間においてパレットの支持
    レベルよりも下がった位置に設置された第1のガイドレ
    ールおよび第2のガイドレールと、 前記第1のガイドレール上を走行可能に配置され、上面
    に前記パレットに接触係合可能な複数のパレットフック
    を長手方向に所定の間隔を開けて突設されたパレット搬
    送用の搬送台車と、 常態のとき前記搬送台車を第1のガイドレール上の奥側
    に後退させる引込付勢手段と、 前記第2のガイドレール上を走行可能に配置され、この
    第2のガイドレール上を前記貨物入出端を始点として奧
    側方向へ向けて走行する搬送台車駆動用の駆動台車と、 一端が前記搬送台車に、他端が前記駆動台車に連結さ
    れ、中間部分がラックベースの貨物入出端側に設置され
    た折り返し中継部材に係合されることにより、駆動台車
    の奧側方向への移動にともない搬送台車を貨物入出端側
    へ向けて前進させる動力伝達部材と、 搬送台車が貨物入出端側へ向けて前進せしめられると
    き、搬送台車またはパレットフックを水平状態に保った
    まま上昇させてパレットフックをフリーローラ上のパレ
    ットの底部に接触係合させ、また搬送台車が奧側へ向け
    て後退せしめられるとき、搬送台車またはパレットフッ
    クを水平状態に保ったまま下降させてパレットフックを
    フリーローラ上のパレットの底部から係合離脱させる昇
    降手段とを備えた物品収納棚。
  2. 【請求項2】 昇降手段は、第1のガイドレールの最奧
    部分の位置とこの最奧部分の位置から貨物入出端側方向
    へ一定距離離れた中間部分の位置とに設定され、前記搬
    送台車に各パレットフックが前記フリーローラ上のパレ
    ットに対し下方へ離間する引込位置をとらせる前側低位
    置レール面および後側低位置レール面と、 これら前側低位置レール面および後側低位置レール面の
    それぞれの前端部に連続し奧側から貨物入出端側へ向け
    て上り傾斜している前側上り傾斜連絡面および後側上り
    傾斜連絡面と、 これら前側上り傾斜連絡面および後側上り傾斜連絡面の
    それぞれの前端部に連続してほぼ水平に延び、前記搬送
    台車のパレットフックが前記パレットに対し接触係合可
    能な前側高位置レール面および後側高位置レール面と、 前記第1のガイドレールの前側低位置レール面および後
    側低位置レール面、並びに前側上り傾斜連絡面および後
    側上り傾斜連絡面の離間ピッチとほぼ同じピッチ間隔を
    もって搬送台車に取り付けられ、前記第1のガイドレー
    ルに沿って転動する前側車輪および後側車輪とから構成
    され、 駆動台車を第2のガイドレール上の貨物入出端からその
    奧方向へ押進することにより搬送台車は奧側の引込位置
    から第1のガイドレールの前側低位置レール面および後
    側低位置レール面上を前進駆動され、且つ搬送台車の前
    側車輪および後側車輪のそれぞれがほぼ同時に前側上り
    傾斜連絡面および後側上り傾斜連絡面に到達して搬送台
    車を水平に保ちつつ登坂し前側高位置レール面および後
    側高位置レール面に乗り上げ、この乗り上げたところで
    搬送台車の上面の各パレットフックがパレットの底部に
    接触係合することを特徴とする請求項1記載の物品収納
    棚。
  3. 【請求項3】 パレット収容ラック部は多層階にわたっ
    て構成され、1つの階層のラック部には第1のガイドレ
    ールとこの上を走行する搬送台車が設けられる一方、当
    該1つの階層のラック部とは離間した位置に前記搬送台
    車に作動連結される遠隔駆動台車およびこの遠隔駆動台
    車が走行するガイドレールが設けられ、遠隔駆動台車に
    よって搬送台車を駆動するようにしたことを特徴とする
    請求項1または2記載の物品収納棚。
  4. 【請求項4】 複数の対になったフリーローラ群が側方
    に並列に設置され、これらの複数の対になったフリーロ
    ーラ群は、両最外側に立設された支柱間に架設されたロ
    ーラフレームに支持されていることを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかに記載の物品収納棚。
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CN112141642A (zh) * 2019-06-26 2020-12-29 湖南五新模板有限公司 预制构件模具输送装置、输送系统及输送方法
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