JP3020251U - パチンコ機用の電動入賞装置 - Google Patents
パチンコ機用の電動入賞装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 入賞領域に導かれた入賞球を通常セーフ球と
特定セーフ球とに区分させる。 【構成】 入賞装置は、遊技盤に取着セットされる本体
10と、この本体10の前側に組付けられた受け枠と、
本体10および受け枠25の間に配置支持された左右一
対の開閉部材30,30と、本体10の裏側に取着され
所定ゲーム条件の発生または成立時に適宜合わせて作動
される電磁ソレノイドと、該電磁ソレノイドのロッドに
連繋されて両開閉部材30,30を開閉操作する可動部
材とから構成される。各開閉部材30は、電磁ソレノイ
ドの作動による開放状態で入賞領域8を画成すると共
に、受け口部37,37に導かれた入賞球を通常セーフ
球、受け口39に導かれた入賞球を特定セーフ球として
区分し機裏側へ通出する。
特定セーフ球とに区分させる。 【構成】 入賞装置は、遊技盤に取着セットされる本体
10と、この本体10の前側に組付けられた受け枠と、
本体10および受け枠25の間に配置支持された左右一
対の開閉部材30,30と、本体10の裏側に取着され
所定ゲーム条件の発生または成立時に適宜合わせて作動
される電磁ソレノイドと、該電磁ソレノイドのロッドに
連繋されて両開閉部材30,30を開閉操作する可動部
材とから構成される。各開閉部材30は、電磁ソレノイ
ドの作動による開放状態で入賞領域8を画成すると共
に、受け口部37,37に導かれた入賞球を通常セーフ
球、受け口39に導かれた入賞球を特定セーフ球として
区分し機裏側へ通出する。
Description
【0001】
この考案は、遊技球用の入賞領域を構成し得る左右一対の開閉部材を、電気的 動力を利用して開閉し得る羽根タイプの電動入賞装置に関するものである。
【0002】
パチンコ機の遊技盤に実施されるこの種の電動式入賞装置は、入賞領域を構成 する開閉部材が、電磁ソレノイドや連繋部材等を含む開閉駆動機構の駆動に基い て開閉変化される基本構成を具備しており、その型式上の区分として入賞領域が 広いものは、「大入賞装置または特別電動役物」とも称される大型電動役物として 取扱われている。
【0003】 そしてこの代表例として、 (a) 本体中央の通入口に対設された球受け用の扉体が、開閉駆動機構を利用し て起立閉鎖状態から前倒開放状態に変化されて入賞領域を構成する「アタッカー 形式」とも呼ばれているもの。 (b) 本体前面の左右両側に配設された一対の羽根が、開閉駆動機構を利用して 起立閉鎖状態から外側への傾倒開放状態に変化されて入賞領域を構成する「羽根 形式」とも呼ばれているもの、が広く利用されている。
【0004】 そしてこれら何れの大型電動役物についても、当該パチンコ機のゲーム中に発 生された特別遊技状態(例えば図柄可変表示装置による大当り状態)の成立に対応 する基本的な開放作動として、開閉部材に設定された最大許容開放時間と、入賞 球の入賞個数との制限条件が付され、この何れかの条件に達した時点で当該回の 作動が停止される。そしてこの作動中に入った入賞球の一部が特定セーフ球とし て検出判定されることにより、次回の開放作動の継続条件が成立されて開放作動 が再開される。以降、この条件に基いて設定回数に亘り作動が継続的に行なわれ るようになっている。
【0005】 なお、パチンコ機に係る技術上の規格において、前述した特定セーフ球は、入 賞した全ての入賞球に対して概ね1/3以下の個数であることが規定され、その 内の初球1個のみが有効とされている。それだけにこのような大型電動役物にあ っては、毎回の開放作動において、全ての入賞球の内から特定セーフ球を規定範 囲内の割合で適正に選出して継続条件を成立させるか、が何よりも重要な事項の 一つとされている。
【0006】
前述した従来の大型電動役物について、開閉部材(扉体や羽根)の開放状態にお いて入賞領域に入った入賞球を開閉部材上に受入れて通出路から内側に通入し、 カウント用の検出スイッチで検出して裏側へ排出させる。そして入賞球の一部を 、特定セーフ球として通出路内側の特別検出スイッチで検出し得るようになって いる。しかしこの役物においては、入賞球の通入態様に特別な変化や妙味がなく 、また各入賞球の通入過程で特定球を適正に選別することができず、その選別技 術もない。このため全ての入賞球がその通入角度や方向等を自然的に定められた 状況にあって、単に定位置の特別検出スイッチを通入した入賞球が特定セーフ球 として検出されるだけとなっている。従って毎回の開放作動状態において、特定 セーフ球は、その発生個数が著しく多い場合や少ない場合のように全く不規則な 状態が生じ、多ければ前述した規定事項に照合して不適合なものとなってしまい 、また少なければ(「0」個の場合)次回の開放作動の継続条件が消滅してしまう問 題がある。
【0007】 このように前述した(a),(b)の大型電動役物にあっては、遊技球の入賞態様 や入賞球の通入態様が単純そのものであって、特別な工夫がなされていない。こ のため毎回の開放作動状態において、特定セーフ球の未発生(非検出)事態を好適 に回避して最少個数だけでも確保しようとする前提にあって、入賞した全ての入 賞球の内から開放作動の継続条件を成立させることになる特定セーフ球を適正な 割合で選別または発生させることが極めて困難な状況となっており、これを好適 に克服できるこの種の入賞装置の提案が強く望まれている。
【0008】
本考案は、前述した課題を好適に解決するべく提案されたものであって、左右 一対の開閉部材の開放状態において、入賞領域に入った入賞球を通常セーフ球と 特定セーフ球とに好適に区分して通入し得るようにしたパチンコ機用の電動入賞 装置を提供することを目的とする。
【0009】
前述の課題を克服し、所期の目的を達成するため、本考案に係るパチンコ機用 の電動入賞装置は、 遊技盤に取着される本体と、この本体の前側に取着された受け枠と、本体裏側 の支持体に設置されて所定のパチンコゲーム条件時に基いて適宜駆動される電動 具および可動部材と、本体および受け枠間の両側に回動可能に支持されると共に 可動部材に連繋されて入賞領域を構成し得る左右一対の開閉部材とを備え、 前記本体と受け枠の間において、左右両側に通常セーフ球用の通常通入出領域 を、また中央下部に特定セーフ球用の特定通入出領域を夫々画成する一方、前記 開閉部材では、遊技球を排出案内し得る外壁部と、各側の通常通入出領域に連絡 し得る受け口部と、特定セーフ球用の受け口を構成し得る球受け部と、前記可動 部材に対する連繋部とを成形し、 前記開閉部材について、通常の閉鎖状態では、外壁部同志を互いに正面略ハの 字状に合わせて入賞領域を閉鎖すると共に、球受け部同志間の受け口を特定通入 出領域に連絡する下向き開口状態に保持する一方、開放状態では、互いの外壁部 を離隔させて入賞領域を開成すると共に受け口部同志を上向きに開口し、球受け 部同志を合わせて受け口を上向き開口状態に保持するように設定したことを特徴 とする。
【0010】
パチンコゲーム中に発生または成立した所定条件に対応して、左右の開閉部材 が回動離間して入賞領域を開成した開放状態において該入賞領域内に入った入賞 球は、通常セーフ球と特定セーフ球とに自然的に区分される。すなわち左右の開 閉部材の上面内側に画成された受け口部に導かれた入賞球は、通常セーフ球とし て本体内部両側に画成された通常通入出領域に導かれた後、随時排出されてカウ ントされる。一方、夫々の開閉部材における回動中心下部に形成された球受け部 同志が近接して画成された受け口に導かれた入賞球の少なくとも1個は、特定セ ーフ球として一旦停留保持され、開閉部材の回動近接による閉鎖状態移行に伴っ て本体の中央下部に画成された特定通入出領域へ放出落下させ、特別検出手段で 特定セーフ球を検出させて次回の開放作動の継続条件を成立させる。
【0011】
次に、本考案に係るパチンコ機用の電動入賞装置につき、好適な実施例を挙げ て、添付図面を参照しながら以下説明する。この入賞装置Mは、図1,図6,図7 に示すように、遊技盤Pに取着セットされる本体10と、この本体10の前側に 組付けられた受け枠25と、本体10および受け枠25の間に配置支持された左 右一対の開閉部材30,30と、本体10の裏側に取着される支持体40に設置 されて所定ゲーム条件の発生または成立時に適宜合わせて作動される電磁ソレノ イド47と、本体10裏側に昇降自在に支持されると共に電磁ソレノイド47の ロッド48に連繋されて、両開閉部材30,30を開閉操作する可動部材50と から構成されている。
【0012】 そこで、本実施例に係る電動入賞装置について、前述した各構成部材毎に説明 する。 本体10は、遊技盤Pの前面にビス着される左右対称形状の前基板11と、こ の前基板11の裏側に一体に形成された通常セーフ球導出路13および特定セー フ球導出路14とから構成されている。前基板11の上下方向の略中央でかつ中 央を通る垂直中心線に対して左右に所定距離離間した対称位置に、左右一対の開 閉部材30,30を回動可能に支持する支軸26,26の先端部が嵌挿される軸孔 15,15が形成されている。これら軸孔15,15の間には、夫々の軸孔15, 15を中心とした円弧状の挿通口16,16が上下方向に所要の長さに亘って形 成されており、開閉部材30,30の連繋ピン31,31が挿通されて、該連繋ピ ン31,31の円弧状の移動を許容するようになっている。また、前記軸孔15, 15を挟む左右両側には、前記通常セーフ球導出路13に連通する略円形の球通 口17,17が開口されており、この球通口17,17の下端縁から前基板前方に 向かって案内片18,18が、やや前上がり状態に延出している。更に、中央下 部には球通口19が開口されており、受け枠25の案内路27に導かれた特定セ ーフ球を本体10裏側の特定セーフ球導出路14に通出し得るようになっている 。なお、前基板11の中央上部に突出形成された突起22は、後述する入賞領域 8の中央に入った遊技球を左右に振り分けるべく機能する。
【0013】 前記本体10の裏側は、図4に示すように、前記球通口17,17および挿通 口16,16を囲繞する略矩形状枠部12と、特定セーフ球導出路14が一体に 形成されている。枠部12の中央上部には、挿通口16,16に挿通された前記 開閉部材30,30の連繋ピン31,31が延出していると共に、前記球通口17 ,17の輪郭に沿って支切片20,20が略垂直に配設されて、両側部および下部 に通常セーフ球導出路13を形成している。この枠部12における下枠部12a は左下がりの勾配状に形成してあり、両球通口17,17から通出された通常セ ーフ球が、図4における左下隅角部に集められ、後述の支持体40の蓋板41の 左下隅角部に開口された通口42から図示しないセーフ球排出路に通出されるよ うになっている。一方特定セーフ球導出路14は、前記球通口19に整合して形 成されており、支持体40の蓋板41の下部に開口された通口43と整合してい る。
【0014】 前記受け枠25は、図1,図2および図6に示す如く、本体10における前基 板11の前側に取着され、中央下部には本体10の前記球通口19と整合される 案内路27が画成されている。また垂直中心線に対して左右に所定間隔離間した 対称位置には、開閉部材30,30を回動自在に支持する支軸26,26が、水平 かつ平行状態で後方に延出しており、夫々の支軸26,26の先端は前記本体1 0に開口された軸孔15,15に嵌挿するようになっている。なお案内路27か ら左右に延在する円弧状の下枠28,28には、開閉部材30,30の所要角度以 上の回動を規制するための規制片29,29が形成されている。
【0015】 前記開閉部材30,30は、図2および図7に示すように、受け枠25に延出 形成した支軸26,26に回動自在に挿通支持される。夫々の開閉部材30,30 は、左右対称形状に形成されるので、一方の開閉部材30についてのみ説明する こととする。図8に示すように、開閉部材30は、前後方向に亘って前記支軸2 6が挿通される通孔32を穿設した円筒部33と、この円筒部33の前方端部に おいて該円筒部33に対して直角に延在する所要形状の前板34と、該前板34 の外郭に沿って略円弧状に立設された外壁部35とが一体に形成されている。ま た前記円筒部33には、開閉部材30の内側内方に立設する突片36を一体に形 成することにより、開閉部材30の内側端部を受け口部37および球受け部38 とに分離画成している。更に開閉部材30の起立状態において、円筒部33の後 方端部から前記軸孔15を通る水平中心線より内側下部へ所要量変位した位置に は、後方に延出する連繋ピン31が一体に形成されており、該連繋ピン31は前 記本体10の挿通口16から裏側へ水平に延出している。この連繋ピン31,3 1は、開閉部材30,30が回動変位した傾倒開放状態においては、夫々の軸孔 15,15(回動中心)を通る水平中心線より上方の所要位置に変位移動するよう 設定されている。
【0016】 前記開閉部材30,30の起立閉鎖状態では、図1に示すように、両開閉部材 30,30の外壁部35,35の先端同志が当接して正面略ハの字状となって、入 賞領域8を閉鎖するように設定されている。また図2に示すように、両開閉部材 30,30の傾倒開放状態では、外壁部35,35の先端が夫々離間して入賞領域 8を開成し、開閉部材30,30の内側上部に画成された受け口部37,37が入 賞領域8の左右に位置すると共に、該開閉部材30,30の球受け部38,38が 近接して画成された受け口39が、入賞領域8の中央下部に位置するようになる 。更に、両開閉部材30,30の外壁部35,35の後端が、前記受け枠25の規 制片29,29に当接して、遊技球の落下衝突等による所要角度以上の回動が好 適に規制される。
【0017】 前記左右一対の開閉部材30,30に対する駆動操作については、前記本体1 0の裏側に支持体40を介して縦向きに設置された電磁ソレノイド47が駆動源 とされる。この支持体40は、前記本体10の後部に形成された矩形状枠部12 および特定セーフ球導出路14を覆蓋する蓋板41が、本体10の裏側にビス着 されると共に、左右に離間して後方に向かって対向的に突設された一対の支片4 5,45の間に、電磁ソレノイド47が倒立状態でビス等を介して固定されてい る。この蓋板41の左下隅角部に開設した通口42は、通常セーフ球導出路13 および図示しないセーフ球排出路とに整合していると共に、中央下部に開設した 通口43は、前記特定セーフ球導出路14と図示しない特定セーフ球検出手段へ の排出路とに整合している。また、蓋板41と電磁ソレノイド47の間でかつ前 記支片45,45の間に、前記開閉部材30,30を開閉操作する可動部材50が 昇降自在に臨むよう構成してあり、該可動部材50の連繋口部51が蓋板41の 矩形状開口部44から前記枠部12内に延在している。
【0018】 前記可動部材50は、図6に示すように、垂直に延在する連繋片部53と、こ の連繋片部53の下端から後方に延在する連結片部54および上端から前方に延 在する前記連繋口部51とから形成されている。前記電磁ソレノイド47のロッ ド48には、図に示す如く、その先端に可動部材50の連結片部54が連結され ると共に、ソレノイド本体と連結片部54との間に弾性変形可能なコイル状のば ね49が配設され、常には連結片部54を下方に付勢している。この可動部材5 0は、連結片部54と電磁ソレノイド47のロッド48が連結されているので、 電磁ソレノイド47の励磁制御によるロッド48の進退(昇降)に従って上下に移 動する。このとき、連繋片部53の両端部が前記支持体40に形成した支片45 ,45に保持されながら移動するので、平行な上下移動が達成される。また連繋 口部51には、前後方向に開口する幅方向に横長の連繋口52が形成されており 、この連繋口52に、前記開閉部材30,30の後部から平行に延出した連繋ピ ン31,31が挿入連繋されるようになっている。
【0019】 すなわち、電磁ソレノイド47の非励磁状態では、図1および図6に示すよう に、ばね49の付勢によりロッド48の前進(下降)で可動部材50は元状位置に 停止している。このとき前記可動部材50の連繋口52に挿入連繋されている開 閉部材30,30の連繋ピン31,31は、図1に示すように、該開閉部材30, 30の支点部21,21を通る水平中心線より下方位置(下停止位置)に臨むよう に設定されているので、夫々の開閉部材30,30は起立位置である閉鎖状態に 保持され、入賞領域8が閉鎖した状態となっている。このため遊技盤Pに打出さ れた遊技球は、本体10に向かって落下しても、外壁部35,35外面に衝突し てそのまま遊技盤Pを落下する。なおこの状態では、開閉部材30,30の球受 け部38,38が離間して受け口39が下向き開放(球落し状態)され、後述する ように受け口39に停留保持されていた特定セーフ球を案内路27および特定セ ーフ球導出路14に通出させ、図示しない特定セーフ球用の検出スイッチで検出 して特定セーフ球の入球をカウントし得るようになっている。
【0020】 一方電磁ソレノイド47の励磁状態では、ばね49の付勢に反してロッド48 が後退(上昇)移動し、このロッド48と共に可動部材50も支持体40の支片4 5,45に沿って直線的に上昇移動する。可動部材50の上昇移動に伴って、連 繋口52に挿入連繋されている連繋ピン31,31も上昇移動する。このとき夫 々の連繋ピン31,31は、支点部21,21を中心とした円弧移動をしながら、 図2に示すように、左右の開閉部材30,30の支点部21,21を通る水平中心 線より上方位置(上停止位置)に臨んで停止する。従って左右の開閉部材30,3 0は、外向き傾倒位置に変位して入賞領域8を拡開する開放状態となるので、本 体10に向けて落下した遊技球が入賞領域8に入賞する確率が大幅に高くなる。 そして、入賞領域8から導き入れられた全ての入賞球は、両開閉部材30,30 で受止められ、このうち左右の受け口部37,37に導かれた入賞球は、通常セ ーフ球として本体10の球通口17,17の下端に延出した案内片18,18で受 止められた後、通常セーフ球導出路13を介して入賞球排出路(図示せず)に送出 される。また受け口39に導かれた最初の入賞球は、特定セーフ球として該受け 口39で一旦停留保持されるが、その後に受け口39の上方に導かれた入賞球は 、該停留保持されている入賞球に衝突して左右どちらかの受け口部37,37へ 弾き飛ばされ、通常セーフ球として導出される。
【0021】
次に、前述のように構成された本実施例の電動入賞装置の作用につき説明する 。なお、実施態様例における入賞装置自体の基本的な作動設定条件として、電 磁ソレノイド47の通電作動可能時間T秒、入賞球の規定個数n個、開放作 動条件の成立毎に基く継続作動可能回数N回とされ、そして毎回の開放作動につ いては、上記,項の何れかの条件が早く達成された時点で終了とされる。従 って本実施例の電動入賞装置Mは、第1種パチンコ機における図柄組合わせの成 立(大当たり)に基いて開閉作動する大型電動入賞装置、第2種パチンコ機におけ るVスイッチを装着した大型電動役物、第3種パチンコ機における権利発生用の 大型電動役物等として、好適に実施可能である。
【0022】 前述のように、様々な形態のパチンコ機に実施し得る本実施例の電動入賞装置 において、第1種パチンコ機に実施される場合の基本的な遊技作用態様について 説明する。
【0023】 先ず遊技盤Pでの遊技中において、図柄可変表示装置による大当りが発生され ない段階では、装置自体は通常の開放作動前とされて、電磁ソレノイド47の非 励磁(停止)状態により、ばね49の付勢下にロッド48および可動部材50は前 進(下降)して元状位置に停止している。このとき夫々の開閉部材30,30は、 起立位置である閉鎖状態に保持されているので、入賞領域8は閉鎖された状態と なっている(図1参照)。このため遊技盤Pに打出された遊技球は、本体10に向 けて落下しても、開閉部材30,30の外壁部35,35に衝突して弾き飛ばされ 、遊技盤P内をそのまま落下する。
【0024】 前記遊技盤Pに打込まれた遊技球が、遊技盤Pの所要位置に配設された始動入 賞具に入ることにより、図柄可変表示装置の図柄可変ゲームが展開されて図柄組 合わせが判定される。これに基いて特別遊技状態が成立(大当たり)された場合は 、本実施例の入賞装置Mでは所定の開放作動条件が付与される。すなわち特別遊 技状態の成立後の適宜時点で、電磁ソレノイド47が設定時間に亘り通電作動さ れることにより、ロッド48の後退(上昇)移動に伴って可動部材50も支持体4 0の支片45,45に沿って直線的に上昇移動する。従って左右の開閉部材30, 30は、図2に示すように、傾倒開放位置に変位して入賞領域8を開成する開放 状態となるので、該入賞領域8に導かれた入賞球の球受け状態となる。このため 本体10に向けて落下する遊技球について、入賞領域8へ導かれた球は、開閉部 材30,30で受止められて通常セーフ球と特定セーフ球とに区分通入される。
【0025】 つまり、受け口部37,37に通入された入賞球は、通常セーフ球として本体 10の裏側の通常セーフ球導出路13から遊技盤Pの裏側へ排出され、入賞球排 出路(図示せず)の途中に配設された入賞球カウント用の検出スイッチ(図示せず) で1個ずつ検出される。また前記受け口39に導かれた入賞球は、図2に示すよ うに、特定セーフ球として一旦停留保持される。この受け口39に通入される特 定球は、各開閉動作において最初の1球のみが受入れられ、該特定セーフ球が受 け口39に停留保持されている状態で更に上部へ入賞球が導かれたとしても、弾 き飛ばされて通常セーフ球として受け口部37から通常セーフ球導出路13に通 出される。
【0026】 前述のように入賞領域8に入って裏側へ排出される入賞球が、検出スイッチに より1個ずつカウント検出される前提において、前記作動設定条件の項および 項の何れかが早く達成された時点で、即座に当該の開放作動が終了される。従 って、前記電磁ソレノイド47が非励磁状態とされることにより、ロッド48に 外装されたばね49の付勢下に、図6に示す如く、ロッド48の前進(下降)およ び可動部材50の下降に伴って開閉部材30,30が閉鎖状態の起立位置に復帰 される。このとき、開閉部材30,30の球受け部38,38が離間して受け口3 9が下向き開口状態となるため、受け口39に停留保持されていた特定セーフ球 は、案内路27に落下放出されて特定セーフ球導出路14を介して遊技盤Pの裏 側に排出され、特定セーフ球用の検出スイッチで検出されて、開放作動条件の継 続が成立し、その後前記入賞球用のカウントスイッチで検出されて排出される。
【0027】 すなわち、前記遊技盤Pでのゲーム展開にあって、開閉部材30,30の開放 作動中において、特定セーフ球導出路14の上流側で1個の特定セーフ球を停留 保持し、該特定セーフ球を適時点で該特定セーフ球導出路14に向けて通出する ので、開放作動の継続条件を高確率で成立させることができる。また、特定セー フ球を規定範囲内の割合で適正に選出して継続条件を成立させ得るものである。
【0028】 以後は、前述した特定セーフ球の検出毎に新たに成立される特別遊技条件に基 いて、当該回の開放作動終了後に、次回の開放作動が継続開始可能とされること になり、このもとで予め設定された規定回数Nまでの開放作動が継続可能とされ る。
【0029】 なお、前記電動入賞装置では、前記本体10の前基板11を光透過可能に構成 することの前提において、図7に示すように、支持体40の蓋板41の後部空間 にランプおよびランプ基盤56を配設して、ランプの点灯・点滅の制御による遊 技盤Pの電飾具としての機能を兼ね備えた入賞装置とすることも可能である。ま た、前基板11や支持体40の蓋板41および開閉部材30,30の前板34等 に、波形や条状の複数の溝を形成して反射光による装飾効果を高めるようにして もよい。
【0030】 また、第2種パチンコ機におけるVスイッチを装着した大型電動役物として電 動入賞装置を利用した場合は、遊技盤の適宜位置に配設した始動入賞口への遊技 球の入賞により開閉部材を閉鎖状態から開放状態に移動させ、該部材で選別した 特定セーフ球をVスイッチで検出させることができる。更に、第3種パチンコ機 における権利発生用の大型電動役物として電動入賞装置を利用した場合は、始動 入賞口への遊技球の入賞を検出して開閉部材を開放し、該部材で選別した特定セ ーフ球により権利を発生させて、他の入賞具または同様の電動式入賞具を作動さ せるようにすることが可能である。
【0031】
以上説明した如く、本考案に係るパチンコ機用の電動入賞装置によれば、装置 自体の開放作動状態において、入賞球を開閉部材により通常セーフ球と特定セー フ球とに区分して通入させ得るので、その通入態様に新しい変化や特別な妙味を 奏し得る。また、入賞球の少なくとも1個を有効な特定セーフ球として確保して 、特別検出手段に向けて通出させ得るので、パチンコゲームに特別有利な条件の 発生または成立に対する期待感等を高めることができ、パチンコゲームの興趣の 向上を図り得る利点がある。
【図1】 本考案の好適な実施例に係る電動入賞装置の
作動前(閉鎖状態)を示す正面図である。
作動前(閉鎖状態)を示す正面図である。
【図2】 電動入賞装置の作動時(開放状態)を一部縦断
して示す正面図である。
して示す正面図である。
【図3】 電動入賞装置の作動前(閉鎖状態)を一部破断
して示す背面図である。
して示す背面図である。
【図4】 電動入賞装置の作動時(開放状態)を示す本体
側の背面図である。
側の背面図である。
【図5】 電動入賞装置の作動前(閉鎖状態)を一部破断
して示す平面図である。
して示す平面図である。
【図6】 電動入賞装置の作動前(閉鎖状態)を示す側断
面図である。
面図である。
【図7】 電動入賞装置を分解して示す平断面図であ
る。
る。
【図8】 開閉部材の背面図である。
8 入賞領域 10 本体 13 通常セーフ球導出路 14 特別セー
フ球導出路 25 受け枠 30 開閉部材 31 連繋ピン 35 外壁部 37 受け口部 38 球受け部 39 受け口 40 支持体 47 電磁ソレノイド 50 可動部材
フ球導出路 25 受け枠 30 開閉部材 31 連繋ピン 35 外壁部 37 受け口部 38 球受け部 39 受け口 40 支持体 47 電磁ソレノイド 50 可動部材
Claims (1)
- 【請求項1】 遊技盤に取着される本体(10)と、この本
体(10)の前側に取着された受け枠(25)と、本体(10)裏側
の支持体(40)に設置されて所定のパチンコゲーム条件時
に基いて適宜駆動される電動具(47)および可動部材(50)
と、本体(10)および受け枠(25)間の両側に回動可能に支
持されると共に可動部材(50)に連繋されて入賞領域(8)
を構成し得る左右一対の開閉部材(30,30)とを備え、 前記本体(10)と受け枠(25)の間において、左右両側に通
常セーフ球用の通常通入出領域(13)を、また中央下部に
特定セーフ球用の特定通入出領域(14)を夫々画成する一
方、前記開閉部材(30)では、遊技球を排出案内し得る外
壁部(35)と、各側の通常通入出領域(13)に連絡し得る受
け口部(37)と、特定セーフ球用の受け口(39)を構成し得
る球受け部(38)と、前記可動部材(50)に対する連繋部(3
1)とを成形し、 前記開閉部材(30,30)について、通常の閉鎖状態では、
外壁部(35)同志を互いに正面略ハの字状に合わせて入賞
領域(8)を閉鎖すると共に、球受け部(38)同志間の受け
口(39)を特定通入出領域(14)に連絡する下向き開口状態
に保持する一方、開放状態では、互いの外壁部(35)を離
隔させて入賞領域(8)を開成すると共に受け口部(37)同
志を上向きに開口し、球受け部(38)同志を合わせて受け
口(39)を上向き開口状態に保持するように設定したこと
を特徴とするパチンコ機用の電動入賞装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995002112U JP3020251U (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | パチンコ機用の電動入賞装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995002112U JP3020251U (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | パチンコ機用の電動入賞装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3020251U true JP3020251U (ja) | 1996-01-23 |
Family
ID=43155629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995002112U Expired - Lifetime JP3020251U (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | パチンコ機用の電動入賞装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3020251U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013116281A (ja) * | 2011-12-05 | 2013-06-13 | Olympia:Kk | 収納箱 |
-
1995
- 1995-02-22 JP JP1995002112U patent/JP3020251U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013116281A (ja) * | 2011-12-05 | 2013-06-13 | Olympia:Kk | 収納箱 |
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