JP3020028B2 - パーツ箱詰装置 - Google Patents

パーツ箱詰装置

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JP3020028B2
JP3020028B2 JP9302010A JP30201097A JP3020028B2 JP 3020028 B2 JP3020028 B2 JP 3020028B2 JP 9302010 A JP9302010 A JP 9302010A JP 30201097 A JP30201097 A JP 30201097A JP 3020028 B2 JP3020028 B2 JP 3020028B2
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株式会社シーディック
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボルト等のようなパー
ツを、自動的にパーツ収納案内箱内に収納するようにし
た箱詰装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボルトやナット等のパーツは、その製造
機によって高速かつ大量に生産されているものである。
このパーツ製造機によって製造されたパーツは、傷が付
かないようにするために、パーツ収納箱内に収納され
て、保管・運搬がなされている。
【0003】このようなパーツ収納箱に対しては、例え
ば特開平6−206624号公報に示されたような「ワ
ーク収納装置」によって、自動的かつ傷を付けないよう
にしながら、パーツの収納がなされている。上記公報に
示された「ワーク収納装置」は、「傷痕による品質低下
をきたすことなくワークを収納する」ことを目的として
なされたもので、図11にも示すように、「ワーク11
を収納するワーク収納箱7の底面上方にて昇降用アクチ
ュエータ1を介して昇降体10を昇降可能に設ける。昇
降体10にゲート用アクチュエータ26を介してゲート
部材18を位置変更可能に設ける。ゲート部材18は、
昇降体10の昇降時において製造装置等から投入される
ワーク11を受ける受止位置に位置されまた昇降体10
の下降時にワーク11をワーク収納箱7内に排出させる
排出位置に位置される。」という構成を有するものであ
る。
【0004】この図11に示した従来のワーク収納装置
では、ワーク11をワーク収納箱7内に傷痕を与えない
ように収納することができるが、ワーク収納箱7の取り
替えについては何等示されていないため、その全体の効
率化が図られているとは言い難いものである。つまり、
例えばボルトやナット等のパーツは、前述したようにパ
ーツ製造機によって高速かつ大量に製造されるものであ
るが、これを箱詰めすると、図11に示したようなワー
ク収納箱7だと、すぐ一杯になっていしまい次の空箱を
用意しなければならない。この空箱の用意または交換が
実際上は相当問題になるのである。
【0005】それなら、ワーク収納箱7を大きなものに
すればよさそうであるが、もし大きな箱の中に大量のパ
ーツを入れたとすると、全体が非常に重くなってその運
搬等が大変になるだけでなく、下の方のパーツは上のパ
ーツの重み等によって今度は傷痕が付き易くなるという
問題が生ずることになる。このため、ワーク収納箱7は
それ程大きなものとすることができないのであり、すぐ
一杯になって交換を頻繁に行わなければならないことに
なる。
【0006】特に、パーツ製造機は、パーツの単価を下
げるために、昼夜兼行で稼働されるものであり、パーツ
収納箱の交換のために人が常に付いていなければならな
いとすると、コストアップになってしまう。従って、パ
ーツ製造機に付設するものとしてのパーツ箱詰装置は、
その空箱交換の自動化が大きく要望されているのであ
る。
【0007】それだけでなく、この種パーツ箱詰装置
は、パーツ製造についての、言わば付随的なものであ
り、それ程大きなものとすることができないものであ
る。また、どのような型式のパーツ製造機にも簡単に適
用できるようにするためには、できるだけコンパクトな
ものとすることが必要なものである。従って、この種の
パーツ箱詰装置は、空箱の設置場所を他に必要とするも
のであるとか、パーツ収納箱の形式に合わせたものにす
るといったことは、極力避けなければならない。
【0008】また、この種のワーク収納箱7、つまりパ
ーツ収納箱は、一定の規格化をして合成樹脂により形
することがなされている。収納量を一定にして積み上げ
ができるようにし、かつ安価に提供するためである。一
方、完成直後のボルト等のパーツは、金属の機械加工に
よる熱を有したままとなっているものであり、これを完
成後直ちに箱詰めしたとすると、その熱によってパーツ
収納箱が加熱されることになる。そして、このパーツか
らの熱によって合成樹脂製のパーツ収納箱が軟化・変形
することがあり、このパーツ収納箱が何度も繰り返して
使用されることによって、その変形はだんだんと大きく
なることになる。
【0009】以上のことをまとめると、ボルト等のパー
ツを箱詰めする装置については、次のような要望がある
のである。 パーツ収納箱の交換を、人手を要することなく、自動
的に行えるようにすること。 空箱の設置場所を他に必要とすることがないこと。 収納作業スペースを小さくすることによって、上記
とも併せて、全体をコンパクト化できるようにするこ
と。 収納作業スペースを工夫することにより、パーツに損
傷を与えないようにすること。 パーツ収納箱が変形していて、これらが互いに密着・
嵌合状態にあっても、その1つづつの取出しを確実に行
えるようにして、箱詰作業の自動化を確実に行えるよう
にすること。
【0010】そこで、本発明者は、この種のパーツ箱詰
装置について、上記〜の要望を満たすためにはどう
したらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本
発明を完成したのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとす
る課題は、パーツに損傷を与えないで箱詰めする装置
を、十分に自動化し、コンパクト化することである。
【0012】すなわち、まず請求項1に係る発明の目的
とすることろは、パーツ収納箱に対して損傷を与えない
でパーツ収納が行え、空箱の交換を自動的に行うことが
できしかも、全体を非常にコンパクト化することのでき
るパーツ箱詰装置を提供することにある。
【0013】また、請求項2に係る発明の目的とするこ
とろは、請求項1に係る発明と同様な目的を達成するこ
とができる他、パーツ収納箱内でのパーツの詰め込みを
略平坦にしながら行うことができ、次のパーツ収納箱の
載置が確実に行えて、各パーツに損傷を与えない箱詰め
を行うことができるパーツ箱詰装置を提供することにあ
る。
【0014】さらに、請求項3に係る発明の目的とする
ことろは、請求項1または請求項2に係る発明と同様な
目的を達成することができる他、積み上げられている空
箱を確実に分離することができて、パーツの箱詰作業の
自動化をより確実に行うことのできるパーツ箱詰装置を
提供することにある。
【0015】そして、請求項4に係る発明の目的とする
ことろは、上記請求項1〜請求項3のいずれかに係る発
明と同様な目的を達成することができる他、全体のコン
パクト化をより一層高めることのできるパーツ箱詰装置
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、まず請求項1に係る発明の採った手段は、後述す
る実施形態の説明中において使用する符号を付して説明
すると、「パーツ製造機によって製造されたパーツPの
一定量を、多数のパーツ収納箱60にそれぞれ箱詰めす
る装置であって、パーツ収納箱60の多数を積み上げる
ための空間と作業空間とを上下方向に構成し得る機枠1
0と、この機枠10の下端に設けた収納部11内に出入
・固定されてパーツ収納箱60の多数がそのまま積み上
げられる支持台20と、機枠10に上下動可能に設けら
れてパーツ製造機から送られてきたパーツPを案内樋3
3によってパーツ収納箱60内に案内する案内樋装置3
0と、機枠10に上下動可能に設けた空箱保持装置40
とを備えて、支持台20上に1つの空箱を残した状態で
他の空箱を空箱保持装置40によって持ち上げて、下に
残っている空箱と空箱保持装置40にて持ち上げられた
空箱の最下段のものとの間に作業空間を形成して、この
作業空間内に案内樋33を傾動させてパーツPの一定量
を箱詰めし、 次いで、案内樋33を作業空間から退避さ
せてから、空箱保持装置40によってパーツPが箱詰め
されたパーツ収納箱60上に次の空箱を載置して他の空
箱を上昇させることにより、作業空間及び案内樋装置3
0をパーツ収納箱60の高さ分だけ上昇させ、この上昇
した作業空間内に案内樋33を傾動させて次のパーツP
の箱詰めを行い、以下同様に各パーツ収納箱60の高さ
分だけ順に上昇させるようにして、各パーツ収納箱60
内にパーツPを順に詰めるようにしたことを特徴とする
パーツPの箱詰装置100」である。
【0017】すなわち、この請求項1に係るパーツ箱詰
装置100は、図1に示すように、多数のパーツ収納箱
60を積み上げる空間と、案内樋装置30の各案内樋3
3が自由に開閉できる作業空間とを、上下方向に構成で
きる程度の大きさの機枠10を有していて、この機枠1
0の外形がパーツ箱詰装置100の外形となるようにし
たものである。そして、このパーツ箱詰装置100は、
多数の空のパーツ収納箱60を、上記機枠10に対し
て、例えば図3に示すようにして運び込み、それぞれパ
ーツPで一杯になった各パーツ収納箱60を機枠10外
に運び出すための支持台20と、機外のパーツ製造機側
の案内樋に対向する案内樋33を有した案内樋装置30
と、各パーツ収納箱60を1箱づつ支持台20上に載置
して残りのパーツ収納箱60をその下方に作業空間を形
成しながら持ち上げておくための空箱保持装置40とを
有しているのである。
【0018】このパーツ箱詰装置100の動きを、パー
ツPの収納作業に合わせて説明すると、まずパーツPが
収納されていない空箱状態のパーツ収納箱60は、例え
ば図3に示したような状態で、当該パーツ箱詰装置10
0外で支持台20上に積み重ねられ、この支持台20が
機枠10の収納部11内に搬入されて支持台ストッパ1
2によって固定されるのである。
【0019】以下に詳述する実施形態のパーツ箱詰装置
100では、図1及び図4に示すように、機枠10の収
納部11の奥には支持台20のキャスター21が当接す
る部分が形成してあるとともに、この収納部11の前部
中央下部には支持台ストッパ12が設けてある。そし
て、この支持台ストッパ12を図示しないロータリシリ
ンダ等で回動させることにより、収納部11の前端側に
当接した支持台20のキャスター21を、図4中の仮想
線にて示したように固定することにより、搬入されてき
た支持台20を機枠10に対して固定するようにしてあ
る。また、収納部11の両側には箱位置規定板13が開
閉自在に設けてあって、これらの箱位置規定板13の開
閉によって収納部11の大きさを変更できるようにして
あり、これにより、大きさの異なる支持台20を収納し
得るようにしているのである。
【0020】機枠10は、図1に示したように、多数の
積み上げられたパーツ収納箱60の空間と、後述する案
内樋装置30の案内樋33の開閉作動及び各パーツ収納
箱60内へのパーツPの投入作業を行うための作業空間
とを確保できる高さ・容積を有したものである。各パー
ツ収納箱60の積み上げは縦一列であってもよいが、図
3に示すように、複数列積み上げてもよく、そのように
したのが後述する請求項4に係るパーツ箱詰装置100
なのである。この機枠10の略中央部には、図5に示す
ように、二枚の案内板14がそれぞれ垂直となるように
設けてあって、これらの案内板14に、案内樋装置30
の移動台31及び空箱保持装置40の移動台41がそれ
ぞれ上下動可能に組付けてある。
【0021】案内樋装置30は、図1、図2、及び図5
に示したように、パーツ製造機側の案内樋の先端に連続
することになる案内樋33を移動台31に対して開閉自
在に設けたものであり、移動台31は前述した機枠10
側の案内板14に組付けられて、機枠10上の駆動装置
32によって上下動されるものである。つまり、この案
内樋装置30は、その移動台31を、機枠10に対して
上下動させることにより、支持台20上に積み上げられ
た空となっている一番上のパーツ収納箱60の位置に応
じた箱詰め作業を行うようにしたものである。
【0022】この案内樋装置30の案内樋33は、図1
に示したように、その先端がパーツ収納箱60の上方に
向けて開放されるものであるが、次のパーツ収納箱60
を一杯になったパーツ収納箱60上に積み上げる際に
は、開閉シリンダ34によって持ち上げられるものであ
り、次のパーツ収納箱60の積み上げ時に、当該案内樋
33が邪魔にならないようにするとともに、当該案内樋
装置30自体の駆動装置32による上動も支障がないよ
うにできるようにしてある。
【0023】空箱保持装置40は、機枠10側の案内板
14に上下動自在に組付けた移動台41と、この移動台
41を上下動させるための駆動装置42と、移動台41
に一体化されて、各パーツ収納箱60の挿通時の案内を
行う案内部43aを有した保持枠43と、この保持枠4
3側に取付けられて、パーツ収納箱60の側壁側に向け
て進退する保持ロッド44aを有した保持シリンダ44
とを備えているものである。そして、この空箱保持装置
40は、図1中の下側の仮想線にて示した位置から、図
1中の上側仮想線にて示した位置の範囲で上下動するも
のであり、その保持枠43内を各パーツ収納箱60が通
り得るようにしたものである。
【0024】この空箱保持装置40は、空のパーツ収納
箱60が支持台20上に積み上げられてパーツ箱詰装置
100内に搬入されてきたとき、または、各パーツ収納
箱60内にパーツPが全て詰まれた場合には、図3に示
したように、機枠10の上部に位置することになるもの
であり、最初の箱詰作業を行う場合には、図1の下側仮
想線にて示した位置にまで、各パーツ収納箱60を保持
枠43内に挿通しながら降下することになるものであ
る。
【0025】このとき、各パーツ収納箱60は、正しい
位置で鉛直方向に積み上げられていないこともあるし、
また各パーツ収納箱60がパーツPから繰り返し加えら
れる熱によって変形していることによっても、鉛直方向
に真直ぐな状態で積み上げられていないことがあるが、
保持枠43の上下に形成してあるスカート状の案内部4
3aによって、各パーツ収納箱60の傾斜状態を修正し
ながら当該空箱保持装置40の移動台41が昇降するこ
とになる。勿論、この空箱保持装置40のパーツ収納箱
60に対する昇降時には、各保持シリンダ44の保持ロ
ッド44aは引込んだ状態にされていることは言うまで
もない。
【0026】さて、この空箱保持装置40が図1に示し
たように、最下段のパーツ収納箱60のみを支持台20
上に残して他を持ち上げる場合には、この空箱保持装置
40全体は図1の下側仮想線にて示した位置まで降下し
ていき、例えば図8に示したように、各保持シリンダ4
4を作動させることによりその各保持ロッド44aが突
出するようにされる。突出した各保持ロッド44aは、
2段目に位置するパーツ収納箱60の上縁フランジ61
の下側に位置することになるから、そのまま空箱保持装
置40全体が上動すれば、支持台20上に最下段のパー
ツ収納箱60を残したまま、他のパーツ収納箱60を図
1に示したように持ち上げることになるのである。
【0027】前述したように、機枠10は案内樋33の
開閉やパーツPの投入に必要な作業空間を有したもので
あるから、空箱保持装置40が上昇すれば、これによっ
て保持されている下端のパーツ収納箱60と、支持台2
0上の1段目のパーツ収納箱60との間には、図1に示
したような大きさの作業空間が順に形成されることにな
る。そこで、案内樋33を開放してその先端から、1段
目のパーツ収納箱60内にパーツPを投入するのであ
る。この1段目のパーツ収納箱60内へのパーツPの投
入が完了すれば、2段目のパーツ収納箱60を1段目の
パーツ収納箱60上に積み重ねるのであるが、それは次
のようにしてなされる。
【0028】まず、1番目のパーツ収納箱60内がパー
ツPで一杯になったことは、例えば図示しないパーツ製
造機側における計数装置による計数、案内樋装置30側
に設けたエリアセンサーによるパーツPの通過数の計
数、あるいはパーツ収納箱60内の満杯状態を検知する
光学的センサー等の種々な手段によって検知される。パ
ーツ収納箱60内が満杯になったことが検知されれば、
案内樋装置30側の開閉シリンダ34を作動させて案内
樋33を閉じるとともに、駆動装置32の作動によっ
て、当該案内樋装置30全体を1つのパーツ収納箱60
の高さ分だけ上昇させる。そして、空箱保持装置40全
体を降下させて、満杯になったパーツ収納箱60上に、
図8に示したように、上側のパーツ収納箱60を載置す
るのである。
【0029】1段目上に対する2段目のパーツ収納箱6
0の載置が完了すれば、各保持シリンダ44を作動させ
てその保持ロッド44aを後退させ、当該空箱保持装置
40全体を、1つのパーツ収納箱60の高さ分だけ上昇
させる。その後、各保持シリンダ44を再び作動させて
その保持ロッド44aを突出させることにより、各保持
ロッド44aが3段目のパーツ収納箱60の上縁フラン
ジ61の下側に係合するようにする。そして、空箱保持
装置40全体を再び上昇させれば、支持台20上に満杯
になったパーツ収納箱60とその上の空のパーツ収納箱
60を載置させた状態で、残りの空箱であるパーツ収納
箱60は再び上方に持ち上げられるのである。
【0030】以上のようにすることによって、支持台2
0上の一番上の空箱と、空箱保持装置40によって持ち
上げられたパーツ収納箱60の一番下側のものとの間に
は、図1に示した作業空間が常に位置することになり、
この作業空間には案内樋装置30側の案内樋33を開放
できるようなっている。つまり、図1に示した作業空間
は、空箱を用意する毎に、パーツ収納箱60の高さ分だ
け上昇していき、その大きさは常に一定に保たれること
になるのであり、その間、当該パーツ箱詰装置100の
周囲の空間に対しては、何等変化がないのである。
【0031】換言すれば、このパーツ箱詰装置100に
よれば、多数のパーツ収納箱60のための空間と作業空
間とが内部に既に用意されているから、周囲に空箱や満
杯になったパーツ収納箱60を積み重ねるための空間が
全く不要なのであり、当該パーツ箱詰装置100をパー
ツ製造機に付設してしまえば、余分な作業スペースをパ
ーツ製造機の周囲に確保するというようなことは全く不
要となるのである。
【0032】従って、このパーツ箱詰装置100は、そ
の全体が非常にコンパクト化されていて、図示しないパ
ーツ製造機がどのような型式のものであっても対応でき
るだけでなく、パーツPの製造工場内をスッキリとした
ものとすることができるのである。勿論、パーツ製造機
から送り出されてきた各パーツPは、亘案内樋装置30
の案内樋33によって受け止められ、各パーツ収納箱6
0に言わば小分けされるのであるから、これに損傷が与
えられることはないのである。そして、このパーツ箱詰
装置100は、各パーツPの多数のパーツ収納箱60に
対する箱詰めを自動的に行うことができるのである。
【0033】また、上記課題を解決するために、請求項
2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に係るパー
ツ箱詰装置100について、「案内樋装置30の案内樋
33を、所定の前記作業空間内にて複数段に上下動する
ように構成して、パーツPがパーツ収納箱60内にて略
平坦状態に詰められるようにしたこと」である。
【0034】すなわち、この請求項2に係るパーツ箱詰
装置100では、その案内樋装置30を構成している案
内樋33を、上下2つのパーツ収納箱60によって一旦
形成された所定の作業空間内にて、図10の(イ)にて
示すように、複数段で上下するようにしたものである。
つまり、このパーツ箱詰装置100では、パーツPのパ
ーツ収納箱60に対する詰め込みを、まず図10の
(イ)中の点線にて示した低い位置で行っておき、その
後に、図10の(イ)中の実線にて示した高い位置で次
の箱詰めを行うという2段階で行うようにしたものであ
る。
【0035】このようにしたのは、特にパーツ収納箱6
0が大型のものである場合に、もし案内樋33が一定の
位置でしかパーツPの投入が行えないようであると、図
10の(ロ)に示すように、各パーツPがパーツ収納箱
60内にて山盛りになってしまうからである。そして、
このパーツ収納箱60の上に次の空箱を載置しようとす
る場合に、各パーツPが上側のパーツ収納箱60の底で
押圧されることになるだけでなく、空箱そのものの載置
が不安定となって正確な詰め込みができなくなるからで
ある。
【0036】このため、図10の(イ)に示したよう
に、当該請求項2のパーツ箱詰装置100では、案内樋
装置30の案内樋33を、所定の前記作業空間内にて複
数段に上下動するように構成したのであり、これによ
り、上述した不具合を解消するようにしたのである。勿
論、この案内樋33の、所定の作業空間について、上下
方向の位置を3段以上に変化させて実施してもよく、あ
るいはゆっくりと上動させるという、無段階上昇を行う
ように実施してもよいものである。
【0037】さて、上記課題を解決するために、請求項
3に係る発明の採った手段は、上記請求項1または請求
項2に係るパーツ箱詰装置100について、「空箱保持
装置40に、パーツ収納箱60の側面に対して上下方向
に揺動される分離バー51を設けて、この分離バー51
が下方に揺動されたとき、その先端によって最下段に支
持しているパーツ収納箱60をその上のものと分離させ
るようにしたこと」である。
【0038】すなわち、この請求項3のパーツ箱詰装置
100では、変形等によって外れにくくなっている各パ
ーツ収納箱60を分離バー51によって強制的に分離す
るようにしたものであり、この分離バー51を有する箱
分離装置50を空箱保持装置40の保持枠43側に設け
るようにしたものである。
【0039】箱分離装置50は、図5〜図9に示すよう
に、図示しないエア供給源からの圧縮空気によって作動
する駆動シリンダ52と、この駆動シリンダ52の両端
に回動可能に連結したリンク53と、このリンク53の
先端に一体化されて、空箱保持装置40側の保持枠43
の外側に配置される連動バー54と、この連動バー54
にそれぞれ一体的に固着した分離バー51とを備えてい
るものである。この箱分離装置50のみの正面図は図7
に示してある。
【0040】この箱分離装置50を構成している駆動シ
リンダ52が作動してそのシリンダロッドが伸長する
と、図7に示したように、その両端に設けてある各リン
ク53を介して連動バー54が回転される。これによ
り、各連動バー54に一体化してある分離バー51は、
その先端が円弧を描く状態で回動されることになる。こ
の分離バー51の回動作動は、各パーツ収納箱60が図
8に示したような状態にあるとき、つまり満杯になった
パーツ収納箱60上に空箱であるパーツ収納箱60を載
置するときになされる。勿論、この分離バー51が回動
する際に、空箱保持装置40側の保持枠43が邪魔にな
ってはならないから、この保持枠43には、図2に示し
たように、分離バー51の回動を許容するための切欠4
5がそれぞれ形成してある。
【0041】各分離バー51が回動されると、その先端
は下側のパーツ収納箱60の上縁フランジ61上に当接
し、これを押下することになる。この分離バー51の回
動時においては、図9に示したように、空箱保持装置4
0側の各保持シリンダ44はその保持ロッド44aを突
出させた状態にあり、分離したいパーツ収納箱60の上
側のパーツ収納箱60の上縁フランジ61下に係合させ
てある。従って、各分離バー51が回動完了すれば、図
9に示したように、分離したいパーツ収納箱60は支持
台20上に残されるのであり、その直上のパーツ収納箱
60は空箱保持装置40によって保持されたままとなる
のである。
【0042】従って、各パーツ収納箱60が熱などによ
って変形していて、互いが強固に密着していたとして
も、この請求項3に係る分離バー51を有するパーツ箱
詰装置100は、空箱の用意を確実に行うことになるの
である。
【0043】上記課題を解決するために、請求項4に係
る発明の採った手段は、上記請求項1から3のいずれか
に係るパーツ箱詰装置100について、「支持台20、
案内樋装置30及び空箱保持装置40を、上下方向に積
み重ねたパーツ収納箱60の複数列に対応し得るように
構成するとともに、案内樋33を複数列設けて交互に開
閉するようにして、各パーツ収納箱60内にパーツPを
順に収納するようにしたこと」である。
【0044】すなわち、この請求項4に係るパーツ箱詰
装置100では、特に、図2、図3及び図5に示したよ
うに、積み上げたパーツ収納箱60の複数列(実施形態
のものでは2列)に対して、パーツPの箱詰め作業を行
えるようにしたものである。
【0045】換言すれば、この請求項4に係るパーツ箱
詰装置100では、図5に示したように、機枠10内に
横に2列のパーツ収納箱60を収納できるような空間を
形成したものであり、これに応じて、上記収納部11、
この中に搬入される支持台20、案内樋装置30、空箱
保持装置40、及び必要に応じて箱分離装置50を、そ
れぞれ大きくしたものである。また、一般的なパーツ製
造機は、そのパーツPの排出口が1つであることが多い
ため、実施形態の案内樋装置30は、図5に示したよう
に、それぞれ開閉シリンダ34によって独立的に開閉さ
れる案内樋33と、これらの案内樋33とパーツ製造機
側の樋との間に分岐樋35を配置したものである。
【0046】この分岐樋35は、パーツ製造機側の1つ
の樋から流れてきたパーツPを、各案内樋33側にそれ
ぞれ振り分けるものであり、その途中には、パーツPの
流下方向を切換えるための切換翼36が設けてある。こ
のように構成した分岐樋35は、例えば図5の図示左側
に示したパーツ収納箱60が満杯になれば、これを検知
した図示しない検知器からの信号により、切換翼36を
反対側に切換えるのであり、図5の図示右側にあるパー
ツ収納箱60内へのパーツPの投入を始めるようにする
のである。
【0047】従って、この請求項4に係るパーツ箱詰装
置100によれば、パーツPの箱詰をさらに大量に行え
るのであり、パーツ箱詰装置100自体のコンパクト化
をより一層効果的なものとすることができるのである。
【0048】ところで、パーツPを製造するためのパー
ツ製造機は、上述したように高速かつ大量にパーツPを
排出ものであるが、種々な原因があって、ある時期から
不良品を排出し始めることがある。そうなると、既に箱
詰めされたパーツPを除去しなければならないが、その
不良品がどのパーツ収納箱60から始まったのかを知る
場合に、全てのパーツ収納箱60をチェックしなければ
ならない。このチェックを行うには、パーツPで一杯に
なったパーツ収納箱60を1つ1つ降ろして見なければ
ならないのであるが、一般には大変な作業となってい
る。
【0049】ところが、上記いずれの請求項に係るパー
ツ箱詰装置100でも、基本的にはパーツPの詰め込み
が完成した最新のパーツ収納箱60が上側になるように
積み上げられるから、不良品の入っているパーツ収納箱
60を順に取り除いていって不良品の入っていないパー
ツ収納箱60が現れれば、その下のパーツ収納箱60内
には良品が入っていると判断でき、チェックが非常に簡
単に行えるのである。
【0050】換言すれば、本発明に係るパーツ箱詰装置
100によって箱詰めがなされ、かつ積み上げられた各
パーツ収納箱60内のパーツPの状況チェックは、各パ
ーツ収納箱60を上から順に行っていけばよく、非常に
簡単に行えるのである。
【0051】
【発明の実施の形態】次に、以上のように構成した各請
求項に係る発明を、図面に示した実施の形態であるパー
ツ箱詰装置100について説明するが、この実施形態の
パーツ箱詰装置100は、上記各請求項に係る発明の全
てを実質的に含むものであるため、以下ではこの実施形
態のパーツ箱詰装置100を中心にした説明を行ってい
くことにする。
【0052】図1には、本発明に係るパーツ箱詰装置1
00の正面図が示してあり、このパーツ箱詰装置100
の図示右側には図示しないパーツ製造機が設置されるの
である。このパーツ製造機からは、仮想線にて示した案
内樋によって、製造されたパーツPが投入されてくるの
であり、当該パーツ箱詰装置100は、これらのパーツ
Pを各パーツ収納箱60内に順次箱詰していくのであ
る。なお、図示しないパーツ製造機の案内樋は、パーツ
箱詰装置100側の状況に合わせて、自動的に上下動さ
れるようになっている。
【0053】そのために、このパーツ箱詰装置100
は、パーツ製造機の傍らに設置される機枠10と、この
機枠10内に対する多数のパーツ収納箱60の搬入・搬
出を行うための支持台20と、各パーツ収納箱60内へ
のパーツPの投入を確実にするための案内樋装置30
と、空箱の用意を行う空箱保持装置40と、各パーツ収
納箱60の分離を行うための箱分離装置50とを備えて
いるのである。
【0054】機枠10は、図1及び図2に示したよう
に、多数のパーツ収納箱60の収納空間と、このパーツ
収納箱60に対するパーツPの投入に必要な作業空間と
を有した大きさのものであり、特に上下に積み重ねたパ
ーツ収納箱60の2列を同時に収納できる大きさのもの
である。この機枠10の下方には、図4に示したように
支持台20を収納して固定するための収納部11が形成
してある。
【0055】この収納部11の前端側下部には支持台ス
トッパ12が設けてあり、この収納部11の両側には箱
位置規定板13が設けてある。支持台ストッパ12は、
ロータリーシリンダ等を利用して回動されるものであ
り、図4中の仮想線にて示したように、収納部11内に
挿入された支持台20のキャスター21に当接すること
により、支持台20の機枠10に対する固定を行うもの
である。また、箱位置規定板13は、図1及び図6に示
したように、収納部11の両側にて開閉されるものであ
り、これにより収納部11の大きさ、すなわち支持台2
0の大きさに応じた搬入スペースを構成するものであ
る。
【0056】また、この機枠10においては、図3にも
示したように、その中央に柱が形成してあり、この柱に
対しては、図5に示したように、後述の案内樋装置30
及び空箱保持装置40の各支持台を案内する案内板14
がそれぞれ設けてある。
【0057】支持台20は、その平面形状が、例えば図
4中の実線または仮想線にて示したように異なった大き
さのものが用意されるのであり、各パーツ収納箱60の
大きさに応じて使い分けされるものである。勿論、この
支持台20は、機枠10側の収納部11に対して出入さ
れるものであるから、その作業をし易くするために、キ
ャスター21によって移動可能にしたものである。この
支持台20上に積み上げられてパーツPを収納する各パ
ーツ収納箱60は、合成樹脂を材料として、規格化され
て大量生産されているものであり、その上端には、図8
等に示したように、外方に突出する上縁フランジ61を
有しているものである。
【0058】案内樋装置30は、図5に示したように、
パーツ製造機側の柱に設けた案内板14に対して上下動
可能に組付けられるものであり、図1に示したように、
機枠10の図示右側にて上下動することになるものであ
る。つまり、この案内樋装置30は、機枠10側の案内
板14に上下動可能に組付けられる移動台31と、この
移動台31の上下作動を行うべく、機枠10の上側に設
けられたモータ等の駆動装置32と、移動台31に開閉
可能に設けた一対の案内樋33と、これら各案内樋33
の開閉作動を行うために移動台31に設けた一対の開閉
シリンダ34とを備えているものである。
【0059】本実施形態の案内樋装置30では、図5に
示したように、支持台20の搬入方向に並べられた2つ
の案内樋33を有しているものであるが、これら一対の
案内樋33とパーツ製造機側の案内樋との間には、中央
に切換翼36を設けた分岐樋35が設けてある。この分
岐樋35は、パーツ製造機側の1つの案内樋から落下し
てくるパーツPを、切換翼36で選択的に振り分けなが
ら、2つ並んだパーツ収納箱60のいずれかに、各パー
ツ収納箱60を介して投入し得るようにしたものであ
る。なお、本実施形態では、各パーツ収納箱60に対す
るパーツPの投入量を確実にするために、一方の案内樋
33を開放して投入に使用している場合には、他方の案
内樋33を閉じるように構成している。
【0060】また、本実施形態のパーツ箱詰装置100
では、その案内樋装置30を構成している案内樋33
を、上下2つのパーツ収納箱60によって一旦形成され
た所定の作業空間内にて、図10の(イ)にて示すよう
に、複数段で上下するようにしてある。つまり、このパ
ーツ箱詰装置100では、パーツPのパーツ収納箱60
に対する詰め込みを、まず図10の(イ)中の点線にて
示した低い位置で行っておき、その後に、図10の
(イ)中の実線にて示した高い位置で次の箱詰めを行う
という2段階で行えるように構成してある。
【0061】このようにしたのは、特にパーツ収納箱6
0が大型のものである場合に、もし案内樋33が一定の
位置でしかパーツPの投入が行えないようであると、図
10の(ロ)に示すように、各パーツPがパーツ収納箱
60内にて山盛りになってしまうからである。そして、
このパーツ収納箱60の上に次の空箱を載置しようとす
る場合に、各パーツPが上側のパーツ収納箱60の底で
押圧されることになるだけでなく、空箱そのものの載置
が不安定となって正確な詰め込みができなくなるからで
ある。
【0062】以上の案内樋装置30の反対側に設けた空
箱保持装置40は、図1〜図9に示したように、機枠1
0側の案内板14に上下動自在に組付けた移動台41
と、この移動台41を上下動させるための駆動装置42
と、移動台41に一体化されて各パーツ収納箱60の挿
通時の案内を行う案内部43aを有した保持枠43と、
この保持枠43側に取付けられてパーツ収納箱60の側
壁側に向けて進退する保持ロッド44aを有した保持シ
リンダ44とを備えているものである。
【0063】つまり、この空箱保持装置40は、その保
持枠43内に、積み上げれらた多数のパーツ収納箱60
を挿通した状態で上下動するものであり、保持枠43の
上下に設けた案内部43aによって、パーツ収納箱60
が傾斜していたりズレていたりしても、これを修正しな
がら上下動することになるものである。また、この保持
枠43の側面に設けた各保持シリンダ44は、その保持
ロッド44aを一番下側のパーツ収納箱60の上縁フラ
ンジ61に向けて突出させることにより、当該保持枠4
3内のパーツ収納箱60を挟持するようにするものであ
る。
【0064】また、この空箱保持装置40を構成してい
る保持枠43の側面下部には、図2及び図5に示したよ
うに、下方に向けて開口する切欠45が形成してあり、
この切欠45内にて、次に述べる箱分離装置50側の分
離バー51が揺動することになるのである。
【0065】箱分離装置50は、図5〜図7に示したよ
うに、図示しないエア供給源からの圧縮空気によって作
動する駆動シリンダ52と、この駆動シリンダ52の両
端に回動可能に連結したリンク53と、このリンク53
の先端に一体化されて、空箱保持装置40側の保持枠4
3の外側に配置される連動バー54と、この連動バー5
4にそれぞれ一体的に固着した分離バー51とを備えて
いるものである。
【0066】すなわち、この箱分離装置50を構成して
いる分離バー51は、前述した空箱保持装置40側の保
持枠43に設けた切欠45内で、図8及び図9にて示し
たように揺動するものであり、その先端にて下側のパー
ツ収納箱60の上縁フランジ61を押下することによ
り、空箱保持装置40が保持していた多数のパーツ収納
箱60の内の最下端のものを他と引き離すようにするも
のである。
【0067】なお、本実施形態の箱分離装置50は、そ
の各分離バー51が下側のパーツ収納箱60を引き離す
とき、その反力を空箱保持装置40側の保持枠43に伝
えるようにしてあり、これにより、最下段のパーツ収納
箱60を引き離すときには、空箱保持装置40及びこれ
と一体的な箱分離装置50をその反力で少し上昇させる
ように構成してある。すなわち、この箱分離装置50を
使用してパーツ収納箱60の強制的分離を行ったときに
は、図8から図9に示した状態に、空箱保持装置40全
体が持ち上げられることになるのである。
【0068】
【発明の効果】以上、詳述した通り、まず請求項1に係
る発明においては、上記実施形態にて例示した如く、
「パーツ収納箱60の多数を積み上げるための空間と作
業空間とを上下方向に構成し得る機枠10と、この機枠
10の下端に設けた収納部11内に出入・固定されてパ
ーツ収納箱60の多数がそのまま積み上げられる支持台
20と、機枠10に上下動可能に設けられてパーツ製造
機から送られてきたパーツPを案内樋33によってパー
ツ収納箱60内に案内する案内樋装置30と、機枠10
に上下動可能に設けた空箱保持装置40とを備えて、支
持台20上に1つの空箱を残した状態で他の空箱を空箱
保持装置40によって持ち上げて、下に残っている空箱
と空箱保持装置40にて持ち上げられた空箱の最下段の
ものとの間に作業空間を形成して、この作業空間内に案
内樋33を傾動させてパーツPの一定量を箱詰めし、
いで、案内樋33を作業空間から退避させてから、空箱
保持装置40によってパーツPが箱詰めされたパーツ収
納箱60上に次の空箱を載置して他の空箱を上昇させる
ことにより、作業空間及び案内樋装置30をパーツ収納
箱60の高さ分だけ上昇させ、この上昇した作業空間内
に案内樋33を傾動させて次のパーツPの箱詰めを行
い、以下同様に各パーツ収納箱60の高さ分だけ順に上
昇させるようにして、各パーツ収納箱60内にパーツP
を順に詰めるようにしたこと」にその構成上の特徴があ
り、これにより、パーツ収納箱60に対して損傷を与え
ないでパーツ収納が行え、空箱の交換を自動的に行うこ
とができ、しかも、全体を非常にコンパクト化すること
のできるパーツ箱詰装置100を提供することができる
のである。
【0069】すなわち、この請求項1に係るパーツ箱詰
装置100によれば、 パーツ収納箱の交換を、人手を要することなく、自動
的に行えるようにすることができる。 空箱の設置場所を他に必要とすることがないことがで
きる。 収納作業スペースを小さくすることによって、上記
とも併せて、全体をコンパクト化できるようにすること
ができる。 収納作業スペースを工夫することにより、パーツに損
傷を与えないようにすることができる。 という優れた効果を発揮することができるのである。
【0070】また、請求項2に係る発明によれば、上記
請求項1のパーツ箱詰装置100について、「案内樋装
置30の案内樋33を、所定の前記作業空間内にて複数
段に上下動するように構成して、パーツPがパーツ収納
箱60内にて略平坦状態に詰められるようにしたこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、請求項1に係
る発明と同様な目的を達成することができる他、パーツ
収納箱内でのパーツの詰め込みを略平坦にしながら行う
ことができ、次のパーツ収納箱の載置が確実に行えて、
各パーツに損傷を与えない箱詰めを行うことができるパ
ーツ箱詰装置を提供することができるのである。
【0071】すなわち、この請求項2のパーツ箱詰装置
100では、パーツ収納箱60内でのパーツPの詰め込
みを略平坦にしながら行うことができるのであり、次の
パーツ収納箱60の載置が確実に行えることは当然とし
て、各パーツPに損傷を与えない箱詰めを行うことがで
きるのである。
【0072】さらに、請求項3に係る発明によれば、上
記請求項1または請求項2のパーツ箱詰装置100につ
いて、「空箱保持装置40に、パーツ収納箱60の側面
に対して上下方向に揺動される分離バー51を設けて、
この分離バー51が下方に揺動されたとき、その先端に
よって最下段に支持しているパーツ収納箱60をその上
のものと分離させるようにしたこと」にその構成上の特
徴があり、これにより、請求項1または請求項2に係る
発明と同様な目的を達成することができる他、積み上げ
られている空箱を確実に分離することができて、パーツ
の箱詰作業の自動化をより確実に行うことのできるパー
ツ箱詰装置を提供することができるのである。
【0073】すなわち、この請求項3に係るパーツ箱詰
装置100によれば、上記〜の効果の他に、 パーツ収納箱が変形していて、これらが互いに密着・
嵌合状態にあってもその1つづつの取出しを確実に行え
るようにして、箱詰作業の自動化を確実に行えるように
することができる。 という、優れた効果を発揮することができるのである。
【0074】そして、請求項4に係る発明によれば、上
記請求項1〜請求項3のいずれかに係るパーツ箱詰装置
100について、各構成部材を、積み重ねた多数のパー
ツ収納箱60の複数列に対応できるようにしたことにそ
の構成上の特徴があり、これにより、上記請求項1〜請
求項3のいずれかに係る発明と同様な目的を達成するこ
とができる他、全体のコンパクト化をより一層高めるこ
とのできるパーツ箱詰装置を提供することができるので
ある。
【0075】また、上記いずれの請求項に係るパーツ箱
詰装置100でも、当該パーツ箱詰装置100によって
箱詰めがなされ、かつ積み上げられた各パーツ収納箱6
0内のパーツPの状況チェックを、各パーツ収納箱60
を上から順に行っていけばよくなっており、非常に簡単
に行えるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパーツ箱詰装置であって、支持台
上に最初のパーツ収納箱を載置し、他のパーツ収納箱を
空箱保持装置によって持ち上げた状態の正面図である。
【図2】同パーツ箱詰装置の案内樋装置側からみた側面
図である。
【図3】空または満杯になった各パーツ収納箱を積み上
げた支持台を配置して空箱保持装置を上昇させたときの
状態を示す、外枠を取り除いた状態のパーツ箱詰装置の
側面図である。
【図4】同パーツ箱詰装置の拡大底面図である。
【図5】同パーツ箱詰装置の、図1中の1−1線に沿っ
てみた拡大平面図である。
【図6】図1中に示したパーツ箱詰装置の作業空間を中
心にしてみた部分拡大正面図である。
【図7】同パーツ箱詰装置の空箱保持装置に付設してあ
る箱分離装置の拡大正面図である。
【図8】支持台上に次の空箱を用意するときの部分拡大
正面図である。
【図9】図8に示した分離バーが回動して支持台上にパ
ーツ収納箱を載置し終わったときの部分拡大正面図であ
る。
【図10】案内樋装置の案内樋を、作業空間内にて複数
段に上下動するように構成したときの作動比較を行うも
ので、(イ)はそのときにパーツがパーツ収納箱内にて
略平坦状態に詰めらた状態を示す概略正面図、(ロ)は
そうではない場合にパーツが山盛りに詰められたれ状態
を示す概略正面図である。
【図11】従来のパーツ箱詰装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
100 パーツ箱詰装置 10 機枠 11 収納部 12 支持台ストッパ 13 箱位置規定板 14 案内板 20 支持台 21 キャスター 30 案内樋装置 31 移動台 32 駆動装置 33 案内樋 34 開閉シリンダ 35 分岐樋 36 切換翼 40 空箱保持装置 41 移動台 42 駆動装置 43 保持枠 43a 案内部 44 保持シリンダ 44a 保持ロッド 45 切欠 50 箱分離装置 51 分離バー 52 駆動シリンダ 53 リンク 54 連動バー 60 パーツ収納箱 61 上縁フランジ P パーツ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーツ製造機によって製造されたパーツ
    の一定量を、多数のパーツ収納箱にそれぞれ箱詰めする
    装置であって、 前記パーツ収納箱の多数を積み上げるための空間と作業
    空間とを上下方向に構成し得る機枠と、この機枠の下端
    に設けた収納部内に出入・固定されて前記パーツ収納箱
    の多数がそのまま積み上げられる支持台と、前記機枠に
    上下動可能に設けられて前記パーツ製造機から送られて
    きたパーツを案内樋によって前記パーツ収納箱内に案内
    する案内樋装置と、前記機枠に上下動可能に設けた空箱
    保持装置とを備えて、 前記支持台上に1つの空箱を残した状態で他の空箱を前
    記空箱保持装置によって持ち上げて、下に残っている空
    箱と前記空箱保持装置にて持ち上げられた空箱の最下段
    のものとの間に前記作業空間を形成して、この作業空間
    内に前記案内樋を傾動させてパーツの一定量を箱詰め
    し、 次いで、前記案内樋を前記作業空間から退避させてか
    ら、前記空箱保持装置によってパーツが箱詰めされた前
    記パーツ収納箱上に次の空箱を載置して他の空箱を上昇
    させることにより、前記作業空間及び案内樋装置を前記
    ーツ収納箱の高さ分だけ上昇させ、この上昇した作業
    空間内に前記案内樋を傾動させて次のパーツの箱詰めを
    行い、以下同様に各パーツ収納箱内にパーツを順に詰め
    るようにしたことを特徴とするパーツの箱詰装置。
  2. 【請求項2】 前記案内樋装置の案内樋を、所定の前記
    作業空間内にて複数段に上下動するように構成して、前
    記パーツが前記パーツ収納箱内にて略平坦状態に詰めら
    れるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のパー
    ツの箱詰装置。
  3. 【請求項3】 前記空箱保持装置に、前記パーツ収納箱
    の側面に対して上下方向に揺動される分離バーを設け
    て、この分離バーが下方に揺動されたとき、その先端に
    よって最下段に支持しているパーツ収納箱をその上のも
    のと分離させるようにしたことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載のパーツの箱詰装置。
  4. 【請求項4】 前記支持台、案内樋装置及び空箱保持装
    置を、上下方向に積み重ねたパーツ収納箱の複数列に対
    応し得るように構成するとともに、前記案内樋を複数列
    設けて交互に開閉するようにして、各パーツ収納箱内に
    パーツを順に収納するようにしたことを特徴とする請求
    項1〜請求項3のいずれかに記載のパーツの箱詰装置。
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