JP3019992U - 鳥獣撃退器 - Google Patents

鳥獣撃退器

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JP3019992U JP1995006528U JP652895U JP3019992U JP 3019992 U JP3019992 U JP 3019992U JP 1995006528 U JP1995006528 U JP 1995006528U JP 652895 U JP652895 U JP 652895U JP 3019992 U JP3019992 U JP 3019992U
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弘朗 石橋
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株式会社萬綱商店
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 隔時間毎に爆音を発生させて鳥獣を撃退して
農作物の鳥獣による被害を防止することのできる安価な
鳥獣撃退器を提供すること。 【構成】 内部の一部が連通する連通部5に形成される
とともに、内部の残りの部分が仕切部材7により前記連
通部5と隣接するように仕切られた複数の空間部8に形
成されており、前記連通部5と各空間部8との隔壁4に
それぞれ導火線挿入孔18が形成されたケース本体19
と、前記連通部5に着脱自在に配設される長尺の緩燃部
材9と、前記各空間部8内に配設された支承部材15に
より支承され前記緩燃部材9と導火線16をもって緩燃
部材9に所定間隔をもって接続される複数の爆音部材1
7とから構成されることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は鳥獣撃退器に係り、特に、隔時間毎に爆発音を発生させることにより 農作物を食い荒らす鳥獣を撃退させるための鳥獣撃退器に関する。
【0002】
【従来の技術】
収穫前の農作物、例えば、みかん、さくらんぼ、桃等の果実や、トマト、かぼ ちゃ等の野菜等を鳥獣により食い荒らされることがある。
【0003】 特に、さくらんぼや桃等の果実はそれ自体が高価であるし、また、果実の表面 に多少でも傷が付いた場合には商品とならないため、果樹園側に多大の損害がお よぶことが少なくない。
【0004】 そこで、従来より、鳥獣が農作物を食い荒らすことを防止する方法として、果 樹全体を網で覆ったり、田畑には鳥追い線を張り巡らしたり、田畑の周囲に囲い を張り巡らしたり、人手によって鳥獣が驚き嫌うような音を発生させたり、セン サを用いて撃退音を発生させる方法等が取られている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、前述したような鳥獣の撃退方法は、例えば、果樹全体を網で覆う方法 は、その網自体が高価であるし、果樹を網で覆ってしまうと日常の作業もしにく いといったような欠点が生じるし、鳥追い線を田畑に張り巡らす方法、田畑の周 囲に囲いを形成する方法、センサを用いて撃退音を発生させる方法は、高価であ るといった欠点がある。
【0006】 また、人手によって鳥獣の嫌う音を発生させる方法も、常に鳥獣を人が見張っ ていなくてはならないという問題点を有している。
【0007】 本考案は前記した点に鑑みなされたもので、隔時間毎に爆音を発生させて鳥獣 を撃退して農作物の鳥獣による被害を防止することのできる安価な鳥獣撃退器を 提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本考案の請求項1に係る鳥獣撃退器は、内部の一部が 連通する連通部に形成されるとともに、内部の残りの部分が仕切部材により前記 連通部と隣接するように仕切られた複数の空間部に形成されており、前記連通部 と各空間部との隔壁にそれぞれ導火線挿入孔が形成されたケース本体と、前記連 通部に着脱自在に配設される長尺の緩燃部材と、前記各空間部内に配設された支 承部材により支承され前記緩燃部材と導火線をもって緩燃部材に所定間隔をもっ て接続される複数の爆音部材とから構成されることを特徴とする。
【0009】 請求項2に記載の鳥獣撃退器は、請求項1に記載の鳥獣撃退器において、前記 仕切り部材およびケース本体は、金属により形成されていることを特徴とする。
【0010】 請求項3に記載の鳥獣撃退器は、請求項1に記載の鳥獣撃退器において、前記 仕切り部材およびケース本体は、木材により形成されており、少なくとも前記仕 切り部材およびケース本体内の表面には不燃性材料からなる板体が張設されてい ることを特徴とする。
【0011】
【作用】
本考案に係る鳥獣撃退器によれば、緩燃部材にケース本体内に形成した複数の 空間部にそれぞれ配設した複数の爆音部材の各導火線を緩燃部材の長手方向に所 定間隔をもって接続し、前記緩燃部材の一端に点火することにより、緩燃部材の 燃える一定時間毎に各爆音部材が順番に点火されて爆音を発生させるため、長時 間にわたって鳥獣を撃退することができるものである。
【0012】
【実施例】 以下、本考案の実施例を図1乃至図5を参照して説明する。
【0013】 図1は本考案に係る鳥獣撃退器の一実施例を示したもので、桃、さくらんぼ等 の果樹に吊下するタイプの鳥獣撃退器である。
【0014】 本実施例の鳥獣撃退器のケース本体1は、図1に示すように、アルミニウムや ブリキ等の金属材料からなり鉛直方向を長手方向とする直方体に形成されており 、その一側面(正面)には、ケース本体1の上面および下面の一端辺近傍に形成 された図示しないスライド溝に沿って左右方向にスライド可能である開閉扉2が 配設されている。また、本実施例において、このケース本体1の外側上面中央部 には、果樹の枝等に鳥獣撃退器を吊下するための鈎状に形成されたフック1Aが 形成されている。
【0015】 このケース本体1の内部には、図1に示すように、前記開閉扉2を正面とした 場合の右側壁3に対向する隔壁4が形成されており、前記右側壁3と前記隔壁4 に挟まれた空間部はケース本体1の長手方向において連通する連通部5とされて いる。
【0016】 前記連通部5内の上面中央部には、緩燃部材として、本体ケース1の長手方向 寸法より若干短い寸法の直線状に形成されている線香9を垂下するための保持部 材10が配設されている。本実施例において前記保持部材10は、図2に示すよ うに、金属材料からなる2枚の小片の板材11A,11Bとばね等の付勢部材1 2とからなり、一方の板材11Aは前記連通部5内の上面中央部に垂下させて固 設されている。そして、他方の板材11Bは上端部に配設された付勢部材12の 付勢力によって前記板材1Aに対して圧接されるとともに、人手によって付勢力 に抗してその下端部を前記他方の板材11Aから離間させるようにして開くよう に配設されている。また、両板材11A,11Bの内側の圧接面には、例えば石 綿のような、不燃性の弾性部材13が配設されている。さらに、図3に示すよう に、前記連通部5内の前記右側壁3には、垂下される前記線香9が連通部5内に おいて鉛直方向に延在できるように案内するガイド部材14,14…がケース本 体1の長手方向において適当間隔をもって配設されている。このガイド部材14 は、隔壁4方向となる先端側が開口する平面コ字状に形成されたガイド部14A を有している。
【0017】 また、前記隔壁4とケース本体1の左側壁6とに挟まれた部分は、図3に示す ように、金属材料からなる仕切部材7によりその長手方向を所定間隔に仕切られ ており、複数の空間部8,8…が形成されている。その際、本実施例においては 、前記各仕切部材7は前記隔壁4側よりもケース本体1の左側壁6側が下るよう にそれぞれ傾斜させて平行に配設されている。そして、各空間部8を構成する左 側壁6には、その下辺が各空間部8の底板として機能する仕切部材7の上表面を 下縁とする幅の狭い開放口1Bが形成されている。
【0018】 前記各空間部8内で、底板として機能する前記仕切部材7のほぼ中央部には、 爆音部材を着脱自在とするように弾性部材によりC字状に形成された支承部15 Aを有し、不燃部材からなる支承部材15が配設されている。本実施例において 、前記爆音部材としては、先端部に二股のこより状に形成された導火線16を有 し、本体17Aはその中央部分が前記支承部材15の支承部15Aに嵌合して保 持されるように小型の筒状に形成された爆竹17を用いることとする。
【0019】 また、前記各空間部8を構成する前記隔壁4の所定位置には、前記支承部材1 4に支承される前記爆竹17の導火線16を挿入するための小径の孔18が形成 されている。
【0020】 なお、前記ケース本体1および仕切部材7を形成する金属材料としては、前述 のアルミニウムやブリキに限ることなく、不燃性の軽量な金属材料であればよい 。また、前記ケース本体1および仕切部材7を木製にして、爆竹17の爆発の際 に火の粉が飛散する部分にのみ前述のような材料からなる金属板を張設するよう にしてもよい。
【0021】 次に、本実施例の鳥獣撃退器の使用方法および作用について説明する。
【0022】 まず、鳥獣撃退器のケース本体1Aを作業しやすい場所に仮置きし、その正面 であるところの開閉扉2を横スライドさせ、ケース本体1A内を開放する。
【0023】 次に、各空間部8内に配設された支承部材15のC字状に形成された支承部1 5Aに前記爆竹17の筒状に形成された本体17Aを嵌合させる。このとき、前 記爆竹17の導火線16を隔壁4に形成された孔18に通すようにする。
【0024】 各空間部8内の爆竹17のセットが終了したら、次に、連通部5の保持部材1 0の板材10Bを、付勢部材12の付勢力に抗して、その下端部を前記他方の板 材11Aから離間させるようにして手で開き、板材11に形成された弾性部材1 3部分が線香9の一端部を挟持するようにセットする。このとき、線香9を連通 部5内に形成されたガイド部材14のガイド部14Aに沿わせるようにしてその 位置を微調整する。
【0025】 次に、前記孔18から連通部5内に挿入されている導火線16の二股のこより 状に形成された先端部を、前記線香9の最寄りの位置に接触または係止させる。 この係止させる方法としては、線香9を痛めない程度に結んだり、絡ませてテー プにより止めたりすることができる。
【0026】 このようにして、線香9と爆竹17のセッティングまで終わらせたら、前記連 通部5内に配置された前記線香9の下端部に点火して、前記開閉扉2を再びスラ イドさせてケース本体1内を閉鎖する。そして、ケース本体1を所望の果樹や野 菜の枝に前記フック1Aをもって吊下する。
【0027】 点火された線香9は、ゆっくりと下方から燃焼していくが、その燃焼途中で、 前記線香9に接触または係止された導火線16のうち下方に配設されたものから 順に点火していく。線香9の火により点火された導火線16は、その火を連通部 5から各空間部8内に持込むこととなり、各導火線16に連接された爆竹17A が、その導火線16の火によって爆音を発生させる。この爆音は、空間部8に形 成された開放口1Bからケース本体1外に広がり、桃、さくらんぼ等の果樹を目 的として飛来する鳥類を果樹から撃退させることができる。
【0028】 そして、各空間部8内で破裂した爆竹17の残骸は、斜面形成された仕切部材 7に沿って、前記開放口1Bから本体ケース1A外へ排出される。
【0029】 前述したように、爆竹17の破裂は各空間部8内で行なわれるため、連通部5 に配設された線香9には格別の影響を与えることなく、線香9はまた、遅々とし て燃え続け、ほぼ一定の時間差をもって、順次、下方に配設された導火線16か ら点火していくこととなる。そして、線香9は、最上部に配設された爆竹17の 導火線16に着火した後もしばらくは燃え続け、保持部材10の不燃性の弾性部 材13に挟持されながら線香9は燃え尽きるようになっている。
【0030】 本実施例においては、爆竹17を空間部8内に配設するようにしたため、線香 9や他の爆竹17の燃え残り等によって、本来そのタイミングでは破裂する筈の ない爆竹17が誘爆してしまうようなこともない。また、線香9も、爆音を発生 させる爆竹17の破裂風等の影響は隔壁4が防ぐため、途中から折れてしまうよ うなことを防止することができる。
【0031】 そして、爆竹17が爆音を発生させるタイミングや頻度は、各空間部の個数や 、緩燃部材としての線香9の燃焼時間、燃焼にかかる時間等により調節すること ができることはいうまでもない。
【0032】 このようにして、一本の前記線香9の燃焼が終わり、再び当該鳥獣撃退器を使 用する場合には、前述したような手続を始めから行なえばよい。再度の使用の際 には、ケース本体1は不燃性の材料により形成されており、複数回の使用に十分 耐えうるものであるので、線香9と爆竹17のみを新しいものと交換すれば足り 、鳥獣撃退器を安価に仕掛けることができる。
【0033】 また、本実施例の鳥獣撃退器は、アルミニウムやブリキ等の金属材料で形成さ れているため、雨風や湿気等にも強く、特に長時間燃え続けることが要求される 線香を吊下する連通部5は、ケース本体1外に直接通じるような開放部もないの で、線香9の火が消えてしまったり、逆に、燃焼が促進されるような影響も加わ りにくい。一方、各空間部8には開放口1Bが形成されているが、この開放口1 Bは前述のとおり、幅の狭いものであるので雨も入りにくく、さらに、各空間部 8の底部近傍に形成されているため、仮に雨が入り込んだとしても、斜面に配設 された各仕切部材7の最も低く位置する部分を湿らす程度と考えられ、爆竹17 に対する着火に影響はない。
【0034】 このように、本実施例によれば、線香9の火を途中で消してしまったり、線香 9を折ってしまったりすることもなく、また、他の爆竹17を誘爆させることも 防止することができる。そして、安価に、農作物の鳥獣による被害を防止するこ とができる。
【0035】 なお、本実施例の鳥獣撃退器を果樹に吊下せず、地上に据置いても機能するこ とはもちろんである。
【0036】 図4は、別の実施例を示す説明図であり、この鳥獣撃退器は据置きタイプのも のとして説明する。
【0037】 本実施例の鳥獣撃退器のケース本体19は、アルミニウムやブリキ等の金属材 料からなり、横長に設置される直方体に形成されており、その上面は、ケース本 体19の一側壁に開閉自在となるように図示しない蝶番によって蝶着された蓋部 20とされている。
【0038】 このケース本体19内は、その長手方向の長さ寸法をほぼ等分に分割するよう に複数の仕切部材21により仕切られており、後述する隔壁22としての中蓋2 3とともに空間部24を形成するように構成されている。
【0039】 また、前記各空間部24の底部中央部には、図5に示すように、それぞれ固定 部材27が配設されている。各固定部材27は、爆音部材としての爆竹25を立 設させるための穴26を有し、金属や陶器等のような不燃材料から構成されてい る。そして、ケース本体19の長手方向を形成する一側壁には、各空間部24に 対応するように、爆音をケース本体外に出すための開放口28が形成されている 。
【0040】 なお、前記仕切部材21は、ケース本体19と同じ金属部材により形成される ものとし、その高さ寸法は、当該鳥獣撃退器に使用する爆音部材を前記固定部材 27に立設した時に、その導火線29の先端部が突出する程度に形成するものと する。
【0041】 そして、本実施例においては、ケース本体19の平面寸法より一回り小さい平 面寸法に形成された1枚の中蓋23が、前記各仕切部材21の上端部に当接する ようにして、全ての空間部24,24…の上部を覆う隔壁22として着脱自在に 載置されている。この中蓋23は、図示しない固定部材によってケース本体19 内に固定されており、前記爆竹17の爆発の際におこる爆風等の衝撃によってこ の中蓋23が浮き上がったりすることがないように構成されている。この中蓋2 3もケース本体19と同じ金属材料により形成されているものであるが、その上 表面23Aには、例えば石綿のような、弾性力のある不燃性シート30が貼着さ れている。また、この中蓋23には、中蓋23をケース本体19に着脱する際に 指を掛ける図示しない把手部と、ケース本体19内の所定位置に配設した時に、 各空間部8内に配設された前記各固定部材27と対向する部分に、前記各固定部 材27に立設される爆竹25の導火線29を通すための小径の孔31が中蓋23 の長手方向に一定間隔をもって形成されている。
【0042】 そして、本実施例においては、この中蓋23と前記ケース本体19の蓋21A との間の空間部24がケース本体内21において、長手方向を連通させる連通部 32とされている。
【0043】 なお、前記ケース本体19、仕切部材21ならびに隔壁22としての中蓋23 を形成する金属材料としては、前述のアルミニウムやブリキに限ることなく、不 燃性の軽量な金属材料であればよく、また、それらを木製にして、必要な部分に のみ前述の様な材料からなる金属板を張設することが可能であることは前記実施 例と同様である。
【0044】 また、本実施例において使用する緩燃部材としての線香33および爆音部材と しての爆竹25は、前述した実施例に用いた線香および爆竹と同様なので、説明 を省略する。
【0045】 次に、本実施例の使用方法および作用について説明する。
【0046】 まず、ケース本体19の蓋部20を回動させて開き、ケース本体19内から中 蓋23をその把手部をもって取り出す。
【0047】 そして、前記各空間部24内の固定部材27の穴に、前記爆竹25の導火線配 設部と反対側の端部を挿入して立設させる。次に、中蓋23をケース本体19内 に配設するとともに、中蓋23に形成された孔31から各空間部24に配設され た爆竹25の導火線29を前記連通部32内へ導出させるようにする。
【0048】 次に、中蓋23の上表面に貼着されている不燃性シート30上に、長尺に形成 された線香33が前記各孔31,31…の上を通過するようにして載置する。
【0049】 そして、前記線香33に、前記孔31から連通部32内に挿入されている導火 線29の二股のこより状に形成された先端部を接触または係止させる。この係止 の仕方は前述の実施例と同様にすればよい。
【0050】 このようにして線香33と爆竹25のセッティングを終わらせたら、前記連通 部32内に配置された前記線香33の一端部に点火して、前記蓋部20を回動さ せて閉じることにより、ケース本体19内を閉鎖する。
【0051】 本実施例の鳥獣撃退器においても、線香33が連通部32内において燃え続け るその過程で、各空間部24に配設された爆竹25の導火線29に点火し、各爆 竹25をそれぞれの空間部24内で破裂させることができる。
【0052】 この破裂の際におこる破裂風や残骸の影響は、他の空間部24内に配設された 爆竹25や連通部32内の線香33に及ぶことがなく、よって、所望の時間差を もって爆音部材としての爆竹25を破裂させ、桃、さくらんぼ等の果実や、トマ ト、かぼちゃ等の野菜を狙う鳥獣を追い払うことができる。
【0053】 なお、本実施例は、破裂後の爆竹25の残骸物をケース本体19外に排出する 機構を有しないもので説明したが、残骸物をケース本体19外に排出できるよう に、例えば、ケース本体19の底面は、網目を大きく形成された金網で構成する ようにすればよい。その際、そのケース本体19の底部に脚部を設け、地面から ケース本体19を離間させるようにするとよい。
【0054】 また、本実施例の場合、ケース本体19に形成された開放口28から雨等が各 空間部24内に入り込むことが予想される場合には、ケース本体19の開放口2 8が形成された面に廂を形成するとか、ケース本体19全体をポリ袋等で覆うよ うにするとよい。
【0055】 その他、本実施例は、前記実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0056】 なお、本考案は前記実施例のものに限定されるものではなく、必要に応じて種 々変更することが可能である。
【0057】 例えば、ケース本体の中央部にケースの長手方向に延在する連通部を形成し、 前記連通部の周囲に螺旋状に連続するように前記空間部を形成することもできる 。このように空間部を配設すれば、同じ体積のケース本体で数多く空間部を形成 することが可能となり、爆音を発生させる回数を多くすることや、初めの爆音と 次の爆音との間合いを短くすることも可能となる。
【0058】 さらに、ケース本体の形状としては前述のように直方体に限らず、例えば筒型 とすることもできる。また、前記仕切部材も平板状のものに限ることなく、例え ば、筒状のケース本体の場合は仕切部材を、いわゆる電球の傘のように上部を小 径に形成された円錐台状に形成してケース本体内に複数配設して空間部を形成す るようにし、その円錐台状の仕切部材の中央部を貫通するようにして前記連通部 を形成することも可能である。また、筒状のケース本体の場合には、前記空間部 を渦巻き状に形成し、緩燃部材として渦巻き状に形成された線香を使用してもよ い。
【0059】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案に係る鳥獣撃退器によれば、安価に、しかも無人の うちに、隔時間毎に爆音を発生させて鳥獣を撃退して農作物の鳥獣による被害を 防止することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る鳥獣撃退器の一実施例を示す斜視
【図2】本実施例の保持部材の構造を示す説明図
【図3】図1に示す鳥獣撃退器の要部拡大図
【図4】本考案に係る鳥獣撃退器の別の実施例を示す斜
視図
【図5】図4に示す鳥獣撃退器の要部拡大図
【符号の説明】
1 ケース本体 1A フック 1B 開放口 2 開閉扉 3 右側壁 4 隔壁 5 連通部 6 左側壁 7 仕切部材 8 空間部 9 線香 10 保持部材 11 板材 12 付勢部材 13 弾性部材 14 ガイド部材 14A ガイド部 15 支承部材 15A 支承部 16 導火線 17 爆竹 17A 本体 18 孔 19 ケース本体 20 蓋部 21 仕切部材 22 隔壁 23 中蓋 24 空間部 25 爆竹 26 穴 27 固定部材 28 開放口 29 導火線 30 不燃性シート 31 孔 32 連通部 33 線香

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部の一部が連通する連通部に形成され
    るとともに、内部の残りの部分が仕切部材により前記連
    通部と隣接するように仕切られた複数の空間部に形成さ
    れており、前記連通部と各空間部との隔壁にそれぞれ導
    火線挿入孔が形成されたケース本体と、 前記連通部に着脱自在に配設される長尺の緩燃部材と、 前記各空間部内に配設された支承部材により支承され前
    記緩燃部材と導火線をもって緩燃部材に所定間隔をもっ
    て接続される複数の爆音部材とから構成されることを特
    徴とする鳥獣撃退器。
  2. 【請求項2】 前記仕切り部材およびケース本体は、金
    属により形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の鳥獣撃退器。
  3. 【請求項3】 前記仕切り部材およびケース本体は、木
    材により形成されており、少なくとも前記仕切り部材お
    よびケース本体内の表面には不燃性材料からなる板体が
    張設されていることを特徴とする請求項1に記載の鳥獣
    撃退器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005044000A1 (ja) * 2003-11-07 2005-05-19 Aoki, Kanae 鳥獣おどし

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