JP3019848B1 - 半導体パッケージの取り外し方法 - Google Patents

半導体パッケージの取り外し方法

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JP3019848B1
JP3019848B1 JP10323771A JP32377198A JP3019848B1 JP 3019848 B1 JP3019848 B1 JP 3019848B1 JP 10323771 A JP10323771 A JP 10323771A JP 32377198 A JP32377198 A JP 32377198A JP 3019848 B1 JP3019848 B1 JP 3019848B1
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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 本発明は、プリント配線基板のBGA/CS
Pタイプ半導体パッケージを容易に取り外すことのでき
る装置および取り外し方法を提供する。 【解決手段】 半導体パッケージ2の下面とプリント配
線基板3との間の隙間Sに、はんだ接合部群4の一部分
と接触して加熱溶融させかつ隙間に沿って移動可能なは
んだ加熱部1を挿入し、さらにはんだ接合部群の溶融し
た部分に溶融部分を吸着除去するはんだ除去部5を進入
させ、はんだの溶融および吸着除去が行われる。その
間、吸着ツール6が半導体パッケージ2を保持し、はん
だが除去されたのち半導体パッケージ2をプリント配線
基板3から移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体パッケージの
取り外し方法に関し、とくにボール・グリッド・アレイ
及びチップ・サイズ・パッケージの取り外しに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のボール・グリッド・アレイ及びチ
ップ・サイズ・パッケージ(以下、BGA/CSPと略
称する)タイプの半導体パッケージの取り外し装置およ
び取り外し方法を、図6及び図7を参照して説明する。
【0003】従来のBGA/CSPタイプの半導体パッ
ケージの取り外し装置および取り外し方法は、図6に示
す様に、プリント配線基板3にはんだ付け実装されたB
GA/CSP2の上面からのノズルヒータ7による加
熱、及びプリント配線基板3の裏面からのボトムヒータ
8による加熱により、BGA/CSP2及びプリント配
線基板3を介してBGA/CSP2とプリント配線基板
3との間の間隙に存在するはんだ接合部群4に熱を伝
え、はんだ接合部群4を溶融させた上で、吸着ツール6
によりBGA/CSP2をプリント配線基板3上から取
り外すものであった。
【0004】この従来のBGA/CSPタイプの半導体
パッケージの取り外し装置及び取り外し方法では、BG
A/CSP2及びプリント配線基板3を介して、はんだ
接合部群4をはんだの融点以上の温度に加熱するため、
BGA/CSP2及びプリント配線基板3、さらにはB
GA/CSP2の近隣に実装された他の部品が、過度の
加熱にさらされることになる。その結果として、取り外
し対象であるBGA/CSP2及びその近隣の実装部品
の熱破壊、さらにはプリント配線基板3の反り、ねじれ
等の熱損傷を誘発するという欠点があった。
【0005】この問題を解決する手段としては、BGA
/CSP2と近隣実装部品との実装間隔をノズルヒータ
17の熱影響を受けない位置まで拡げたり、図7に示す
様にバックアップピン16を介し、プリント配線基板3
を反り防止治具9にねじ付きスペーサ10で、強固に固
定することによって加熱時の反り、ねじれを抑制する方
策が講じられていた。
【0006】また、従来のBGA/CSPタイプの半導
体パッケージの取り外し装置および取り外し方法におい
ては、BGA/CSPをプリント配線基板上から取り外
した後のプリント配線基板上のBGA/CSP実装パッ
ド上に、接合に用いられたはんだが乱れた状態で残存し
ている。実装パッド上にBGA/CSPを品質良く再度
実装するには、実装パッド上の残存はんだの余剰分を除
去し、実装パッド上のはんだを平坦化しておく必要があ
る。
【0007】従来残存はんだの余剰分の除去、及び実装
パッド上のはんだの平坦化の方法としては、銅撚線にあ
らかじめフラックスを塗布しておき、これを実装パッド
上の余剰はんだ部分に当て、その上からはんだコテで加
熱してはんだを溶融させ、毛細管現象により銅撚線に溶
融はんだを吸い上げる方法が一般的に用いられていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した図6に示す従
来の半導体パッケージの取り外し方法においては、BG
A/CSP2と近隣実装部品との実装間隔をノズルヒー
タ7の熱影響を受けない位置まで拡げなければならぬか
ら、プリント配線基板3における部品実装禁止領域を増
大させる結果となり、したがって実装密度向上の阻害要
因となり、電子機器の小型化に寄与できないという欠点
があり、また図7に示す方法においては、BGA/CS
P2の実装位置、プリント配線基板3の形状に応じた専
用治具の作成が必要となり、専用治具へのプリント配線
基板3の取り付け、取り外し等煩雑な段取りが生じると
いう欠点がある。
【0009】また、上述した従来の残存はんだの余剰分
の除去、及び実装パッド上のはんだの平坦化の方法で
は、はんだコテのコテ先の温度管理、加熱時間管理が煩
雑となるほか、また作業として熟練を要し、BGA/C
SPが実装される微細な実装パッドでは過度の加熱によ
る実装パッドの剥がれ、配線パターン損傷などの弊害を
生じるなどの欠点がある。
【0010】本発明の目的は、プリント配線基板におけ
る部品実装禁止領域を増大させることなく、実装密度を
向上させて電子機器の小型化に寄与し、かつBGA/C
SPの実装位置や、プリント配線基板の形状に応じた専
用治具の作成を必要とせず、したがって専用治具へのプ
リント配線基板の取り付け、取り外し等煩雑な段取りが
生じることのない、BGA/CSPタイプ半導体パッケ
ージの取り外し方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の 半導体パッケ
ージの取り外し方法は、半導体パッケージの下面と、半
導体パッケージが実装されたプリント配線基板との間の
はんだ接合部群を除去し、さらに除去後パッケージを移
動させる半導体パッケージの取り外し方法であって、半
導体パッケージをパッケージ保持手段によって保持し、
半導体パッケージの下面とプリント配線基板との間の隙
間に、マトリクス状に配列されたはんだ接合部群と接触
して接合部群の一部分を加熱して溶融させるためのはん
だ加熱部を挿入し、はんだ加熱部を隙間に沿って移動し
て、はんだ接合部群の第1列目に接触して第1列目の溶
融を開始し、はんだ加熱部を一定時間、はんだ接合部群
の第1列目に保持して第1列目を完全に溶融し、はんだ
加熱部が、一定時間経過後移動を開始したのち、金属の
細線を帯状に編み組してエンドレスに形成されたはんだ
除去部の一部が、第1列目の溶融したはんだを毛細管現
象によって吸着除去するために、隙間において溶融した
部分に進入して溶融部分の吸着除去を開始し、はんだ除
去部が、第1列目の溶融したはんだ接合部群の位置まで
移動した後、一定時間停止して溶融した部分を吸着除去
し、はんだ加熱部が、はんだ接合部群の第1列目と第2
列目との間まで移動して、少なくともはんだ除去部が一
定時間の停止を解除して再度移動を開始するまでの間停
止し、はんだ除去部が、溶融した部分の吸着除去及びプ
リント配線基板上の実装パッドを平坦化した後、前記は
んだ接合部群の第1列目と第2列目との間まで移動して
一定時間停止し、さらにはんだ除去部は、溶融したはん
だを吸着した部分を加熱吸引部内に移動させ、加熱吸引
部は、はんだ除去部の吸着したはんだを加熱してはんだ
を再溶融させ、強制吸引機構により溶融はんだを強制吸
引してはんだ除去部を清浄にし、さらに各工程を繰り返
して第n列目のはんだ接合部群の溶融はんだを吸い取っ
た後、はんだ加熱部とはんだ除去部とを半導体パッケー
ジの外に移動し、パッケージ保持手段によって、半導体
パッケージをプリント配線基板から取り外す工程を含ん
でいる。
【0012】
【0013】本発明の 半導体パッケージの取り外し
は、上述のように、加熱部をはんだ接合部のみに直接
接触させてはんだを溶融、溶融したはんだを除去する
除去部によって、プリント配線基板上に既に実装されて
いる他の部品及びプリント配線基板自体に熱損傷を与え
ずに、BGA/CSPを取り外すことができ、さらにま
た、加熱部によって溶融されたはんだを、加熱部と同一
装置内に配置されたはんだ除去部によって、直接実装パ
ッドに接触することなく、接合に用いられていたはんだ
の余剰分を吸い取ることによって、実装パッド上のはん
だの平坦化が可能となるから、実装パッドに機械的、熱
的負荷を与えることなく、かつBGA/CSPの取り外
しと同時に同一装置によって、連続した工程で行うこと
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の半導体パッ
ケージの取り外し方法に用いる装置の第1の実施の形態
の構成を示す主要部分の斜視略図である。
【0015】図1において、半導体パッケージBGA/
CSP2がはんだ接合部群4によってプリント配線基板
3にはんだ付け実装されている。はんだ接合部群4は、
BGA/CSP2の下面とプリント配線基板3の上面と
の間の隙間Sにマトリクス状に形成されている。この隙
間Sの寸法は、一般に端子間隔が1.27ミリピッチB
GAの場合では0.5ミリ未満、端子間隔が0.8ミリ
ピッチCSPの場合では0.3ミリ未満程度である。
【0016】加熱部1は、細長い線状の導体から形成さ
れ、後述する駆動源Aに設けられた発熱部から、プリン
ト配線基板3に対して垂直にかつ半導体パッケージBG
A/CSP2の幅より広い間隔に保持された2本の垂直
部分1aと、先端部分をつなぐ水平部分1bとで形成さ
れている。水平部分1bの形状は、上述した隙間Sに挿
入できる形状、寸法を有しており、かつBGA/CSP
2とプリント配線基板3との隙間Sに施されたはんだ接
合部群4と接触して溶融可能な温度、すなわちはんだの
融点以上に発熱部により加熱されている。
【0017】図3は、加熱部1周辺の詳細を示す進行方
向に直角な方向からみた側面図である。加熱部1は駆動
源A13に設けられた発熱部12により、250℃から
300℃の範囲で加熱されている。加熱部1及び発熱部
12は駆動源Aにより矢印方向の移動し、はんだ接合部
群4の溶融を行う。
【0018】加熱部1は、駆動源Aにより、BGA/C
SP2とプリント配線基板3との隙間Sを、はんだ接合
部群4に対向して、BGA/CSP2及びプリント配線
基板3に平行に移動する。加熱部1は、BGA/CSP
2とプリント配線基板3が成す隙間Sを、駆動源Aによ
り発熱部12とともに移動しながら、BGA/CSP2
とプリント配線基板3との間に形成された隙間Sに、マ
トリクス状に存在しているはんだ接合部群4を1列づつ
溶融する。
【0019】はんだ除去部5は、加熱部1の進行方向後
方に設けられ、金属細線を編み組したものであり、かつ
BGA/CSP2とプリント配線基板3が成す隙間Sに
挿入できる形状、寸法を有している。このはんだ除去部
5の金属細線は、溶融はんだの毛細管現象がより得られ
やすい銅であることが好ましい。さらには、溶融はんだ
の毛細管現象を助長する上で、あらかじめフラックスが
塗布あるいは含浸させてあることが好ましい。はんだ除
去部5は加熱部1と同様に、駆動源B(不図示)により
BGA/CSP2とプリント配線基板3が成す隙間S
を、はんだ接合部群4に対向し、かつBGA/CSP2
及びプリント配線基板3と平行に移動する。はんだ除去
部5は、BGA/CSP2とプリント配線基板3が成す
隙間Sを駆動源B(不図示)により移動しながら、BG
A/CSP2とプリント配線基板3が成す隙間Sに、マ
トリクス状に存在し加熱部1により溶融されたはんだ接
合部群4のはんだを、溶融はんだの毛細管現象を利用し
て1列づつ吸引し、はんだ接合部群4を吸収しつつ、プ
リント配線基板3上のBGA/CSP実装用パッドを平
坦化する。
【0020】図4は、はんだ除去部5の周辺の詳細を示
す進行方向から見た側面図である。はんだ除去部5は、
帯状でエンドレスに形成され、1列のはんだ接合部群の
はんだ吸い取りが完了した時点で、エンドレスの左右を
ガイドする保持部14と、加熱吸引部7内に設けられた
駆動源C15とにより、エンドレスの形状を保持しつつ
矢印方向に回転して、はんだを吸い取った部分を加熱吸
引部7内に移動させる。加熱吸引部7内においては、は
んだ除去部5のはんだを吸い取った部分を、はんだの融
点以上の温度で加熱し、はんだを再溶融させ、強制吸引
機構(不図示)により溶融はんだを強制吸引して、はん
だ除去部5を清浄にする。
【0021】吸着ツール6は、BGA/CSP2のモー
ルド部を吸着し、前述の加熱部1によるはんだ接合部群
4の溶融中と、はんだ除去部5によるはんだ接合部群4
の分離、吸い取り中に、BGA/CSP2をプリント配
線基板3に対し常に水平かつ初期の隙間Sの寸法を維持
しながら保持する。吸着ツール6は、全てのはんだ接合
部の分離が完了した時点で、駆動源D(不図示)により
上昇し、BGA/CSP2をプリント配線基板3から取
り外す。
【0022】図5は、はんだ除去部5の第2の実施の形
態を示す図1と同様の図である。はんだ除去部5aは、
BGA/CSP2とプリント配線基板3が成す隙間Sに
挿入できる形状、寸法を有する細長い金属のシートで形
成され、表面にはソルダビリティに優れた金属、例えば
Au,Ag,Snなどのメッキが施されている。本実施
例においては、加熱部1により溶融されたはんだ接合部
群4を、はんだ除去部5a表面への、はんだの濡れ拡が
りを利用して、余剰はんだの除去、実装パッド上のはん
だの平坦化を行うものである。その他の構成及び動作
は、第1の実施の形態と同一である。
【0023】次に図2を参照して、本実施の形態の動作
を説明する。図2(a)において、加熱部1をBGA/
CSP2とプリント配線基板3との間の隙間Sに挿入
し、隙間Sに存在するはんだ接合部群4を溶融可能な温
度に加熱する。具体的には250℃から300℃の範囲
に加熱される。吸着ツール6は、上述のBGA/CSP
2とプリント配線基板3との成す隙間Sの寸法を、初期
寸法より狭く、あるいは広くなることがないように、B
GA/CSP2を定位置にて吸着保持する。
【0024】つぎに、図2(b)において、加熱部1は
駆動源A(不図示)により矢印方向に移動し、BGA/
CSP2とプリント配線基板3とが成す隙間Sに存在す
る第1列目のはんだ接合部群4aに接触して熱を伝達す
ることにより、第1列目のはんだ接合部群4aの溶融を
開始する。加熱部1は第1列目のはんだ接合部群4aを
完全に溶融させるため、駆動源A(不図示)の制御によ
り、あらかじめ設定された一定保持時間の間、あらかじ
め設定された第1列目のはんだ接合部群4aの中心位置
にて停止する。
【0025】つぎに、図2(c)において、加熱部1は
上述のあらかじめ設定された一定保持時間を経過した
後、駆動源A(不図示)により、隙間Sに沿って矢印方
向への移動を開始する。はんだ除去部5は駆動源B(不
図示)により矢印方向に移動し、隙間Sにある溶融状態
の第1列目のはんだ接合部群4aに接触し、毛細管現象
によって溶融はんだの吸い取りを開始する。この場合、
はんだ除去部5が駆動源Bにより移動を開始する時点
は、上述の加熱部1が駆動源Aの制御により、一定時間
の停止が解除され、再び移動を開始した時点以降であ
る。
【0026】つぎに、図2(d)において、はんだ除去
部5は、溶融状態の第1列目のはんだ接合部群4aの吸
い取りをより確実に行うために、駆動源B(不図示)の
制御により、あらかじめ設定された第1列目のはんだ接
合部群4aの中心位置まで移動した後、あらかじめ設定
された一定保持時間の間停止する。加熱部1は、駆動源
A(不図示)の制御により、あらかじめ設定された第1
列目のはんだ接合部群4aと第2列目のはんだ接合部群
4bの中間位置まで移動した後、あらかじめ設定された
一定保持時間の間停止する。この場合、加熱部1の停止
保持時間は、最大限で上述のはんだ除去部5が駆動源B
(不図示)の制御により停止保持を解除、再度移動を開
始するまでの間である。
【0027】つぎに、図2(e)において、はんだ除去
部5は停止保持時間において、溶融状態にある第1列目
のはんだ接合部群4aのはんだの吸い取り及びプリント
配線基板3上のBGA/CSP2実装パッドのはんだ平
坦化を完了し、駆動源B(不図示)の制御により、あら
かじめ設定された第1列目のはんだ接合部群4aと第2
列目のはんだ接合部群4bの中間位置まで平行移動した
後、あらかじめ設定された一定保持時間の間移動を停止
する。はんだ除去部5は、平行方向への移動停止後、駆
動源C(不図示)により第1列目のはんだ接合部4aの
はんだを吸い取った部分を加熱吸引部7内に移動させ
る。加熱吸引部7内においては、はんだ除去部5のはん
だを吸い取った部分を、はんだの融点以上の温度で加熱
し、はんだを再溶融させ、強制吸引機構(不図示)によ
り溶融はんだを強制吸引して、はんだ除去部5を清浄に
する。この動作により、はんだ除去部5のはんだ接合部
群に接する部分は常に清浄に保たれる。加熱部1は駆動
源Aの制御により再び矢印方向への移動を開始し、隙間
Sに存在する第2列目のはんだ接合部群4bに接し、溶
融を開始する。
【0028】以降、上述した図2(b)から図2(e)
までの動作を、第n列目のはんだ接合部群4nまで繰り
返すことにより、BGA/CSP2とプリント配線基板
3の成す隙間Sに存在する全てのはんだ接合部群4の溶
融・分離・吸い取り及びプリント配線基板3上のBGA
/CSP2実装パッドのはんだ平坦化が完了する(図2
(f)参照)。
【0029】図2(f)において、はんだ除去部5が、
BGA/CSP2とプリント配線基板3との成す隙間S
に存在する第n列目のはんだ接合部群4nの溶融はんだ
の吸い取りを完了し、駆動源B(不図示)により移動し
た後、吸着ツール6が駆動源D(不図示)の制御によ
り、矢印方向にあらかじめ設定された距離だけ、BGA
/CSP2を吸着したままの状態で上昇する。これによ
り本発明の方法によるプリント配線基板3からのBGA
/CSP2の取り外しを完了する。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、半導体パ
ッケージ下面とプリント配線基板との隙間において、は
んだ接合部のみに直接接触させてはんだを溶融する加熱
部と、溶融したはんだを除去する除去部とを、交互に移
動してはんだ接合部群を溶融、除去するようにしたた
め、第一の効果として、プリント配線基板上に既に実装
されている他の部品及びプリント配線基板自体に熱損傷
を与えずに、BGA/CSPを取り外すことができると
いう効果があり、したがって他の部品やプリント配線基
板自体への熱損傷を防止する施策を講じる必要がなくな
る。具体的には、プリント配線基板上にBGA/CSP
が実装される周囲及びその裏面にBGA/CSP取り外
し時の熱損傷を考慮した部品実装禁止領域を設ける必要
が無くなり、プリント配線基板の実装密度向上を実現で
き、その結果として電子機器の小型化に寄与できる。ま
た、BGA/CSP取り外し時の加熱によるプリント配
線基板の反りやパターン損傷などを抑制できるという効
果がある。
【0031】第二の効果は、プリント配線基板上にBG
A/CSPがはんだ付けされていた実装パッド上の平坦
化を、実装パッドに機械的、熱的負荷を与えることな
く、パッド剥がれや配線パターン損傷などを生じさせ
ず、かつBGA/CSPの取り外しと同一装置によっ
て、連続した工程で同時に行うことができるという点で
ある。その理由は、加熱部にて溶融させたはんだを、加
熱部と同一装置内に配置されたはんだ除去部によって、
直接実装パッドに接触することなく、接合に用いられて
いたはんだの余剰分を吸い取ることによって、実装パッ
ド上のはんだの平坦化が可能となるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体パッケージの取り外し方法に使
用する装置の第1の実施の形態の構成を示す主要部分
の斜視略図である。
【図2】本発明の半導体パッケージの取り外し方法を説
明する側面の略図である。
【図3】本発明の半導体パッケージの取り外し方法に使
用する装置の構成部分の詳細を示す側面の略図であ
る。
【図4】本発明の半導体パッケージの取り外し方法に使
用する装置の構成部分の詳細を示す図3と直角の方向
の側面の略図である。
【図5】本発明の半導体パッケージの取り外し方法に使
用する装置の第2の実施の形態の構成を示す主要部分
の斜視略図である。
【図6】従来の半導体パッケージの取り外し装置および
取り外し方法をしめす部分断面略図である。
【図7】従来の半導体パッケージの別の取り外し装置お
よび取り外し方法を示す部分断面略図である。
【符号の説明】
1 加熱部 1a 垂直部分 1b 水平部分 2 BGA/CSP 3 プリント配線基板 4 はんだ接合部群 4a 第1列目のはんだ接合部群 4b 第2列目のはんだ接合部群 4n 第n列目のはんだ接合部群 5、5a はんだ除去部 6 吸着ツール 7 加熱吸引部 8 ボトムヒータ 9 反り防止治具 10 ねじ付きスペーサ 11 裏面加口 12 発熱部 13 駆動源A 14 保持部 15 駆動源C 16 バックアップピン 17 ノズルヒータ S 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 3/34 510 B23K 1/018 H01L 21/68

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体パッケージの下面と、該半導体パ
    ッケージが実装されたプリント配線基板との間のはんだ
    接合部群を除去し、さらに除去後前記パッケージを移動
    させる半導体パッケージの取り外し方法であって、 前記半導体パッケージをパッケージ保持手段によって保
    持し、 前記半導体パッケージの下面と前記プリント配線基板と
    の間の隙間に、マトリクス状に配列された前記はんだ接
    合部群と接触して該接合部群の一部分を加熱して溶融さ
    せるためのはんだ加熱部を挿入し、 前記はんだ加熱部を前記隙間に沿って移動して、前記は
    んだ接合部群の第1列目に接触して該第1列目の溶融を
    開始し、前記はんだ加熱部を一定時間、前記はんだ接合
    部群の第1列目に保持して該第1列目を完全に溶融し、 前記はんだ加熱部が、前記一定時間経過後移動を開始し
    たのち、金属の細線を帯状に編み組してエンドレスに形
    成されたはんだ除去部の一部が、前記第1列目の溶融し
    たはんだを毛細管現象によって吸着除去するために、前
    記隙間において前記溶融した部分に進入して該溶融部分
    の吸着除去を開始し、 前記はんだ除去部が、前記第1列目の前記溶融したはん
    だ接合部群の位置まで移動した後、一定時間停止して前
    記溶融した部分を吸着除去し、 前記はんだ加熱部が、前記はんだ接合部群の第1列目と
    第2列目との間まで移動して、少なくとも前記はんだ除
    去部が前記一定時間の停止を解除して再度移動を開始す
    るまでの間停止し、 前記はんだ除去部が、前記溶融した部分の吸着除去及び
    前記プリント配線基板上の実装パッドを平坦化した後、
    前記はんだ接合部群の第1列目と第2列目との間まで移
    動して一定時間停止し、 さらに前記はんだ除去部は、前記溶融したはんだを吸着
    した部分を加熱吸引部内に移動させ、 前記加熱吸引部は、前記はんだ除去部の前記吸着したは
    んだを加熱してはんだを再溶融させ、強制吸引機構によ
    り溶融はんだを強制吸引して前記はんだ除去部を清浄に
    し、 さらに前記各工程を繰り返して第n列目の前記はんだ接
    合部群の溶融はんだを吸い取った後、前記はんだ加熱部
    と前記はんだ除去部とを前記半導体パッケージの外に移
    動し、 前記パッケージ保持手段によって、前記半導体パッケー
    ジを前記プリント配線基板から取り外す、半導体パッケ
    ージの取り外し方法。
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