JP3019770B2 - スクロール気体圧縮機 - Google Patents
スクロール気体圧縮機Info
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- JP3019770B2 JP3019770B2 JP8153956A JP15395696A JP3019770B2 JP 3019770 B2 JP3019770 B2 JP 3019770B2 JP 8153956 A JP8153956 A JP 8153956A JP 15395696 A JP15395696 A JP 15395696A JP 3019770 B2 JP3019770 B2 JP 3019770B2
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- Japan
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- drive shaft
- chamber
- bearing
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスクロール気体圧縮
機の駆動軸の形状と給油通路に関するものである。
機の駆動軸の形状と給油通路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】低振動、低騒音特性を備えたスクロール
圧縮機は、吸入室が固定スクロールと旋回スクロールと
の組合せで形成される渦巻形の圧縮室の外周部にあり、
吐出ポートが渦巻の中心部に設けられ、圧縮流体の流れ
が一方向で往復動式圧縮機や回転式圧縮機のような流体
を圧縮するための吐出弁を必要とせず、吸入圧力と吐出
圧力とで定まる運転圧縮比に大きな変動がない場合に
は、圧縮室の吸入容積と最終圧縮室容積とで定まる容積
比を適切な値に設定することにより、吐出脈動も小さく
て大きな吐出空間を必要としないことから、各分野への
利用展開の実用化研究が成されている。
圧縮機は、吸入室が固定スクロールと旋回スクロールと
の組合せで形成される渦巻形の圧縮室の外周部にあり、
吐出ポートが渦巻の中心部に設けられ、圧縮流体の流れ
が一方向で往復動式圧縮機や回転式圧縮機のような流体
を圧縮するための吐出弁を必要とせず、吸入圧力と吐出
圧力とで定まる運転圧縮比に大きな変動がない場合に
は、圧縮室の吸入容積と最終圧縮室容積とで定まる容積
比を適切な値に設定することにより、吐出脈動も小さく
て大きな吐出空間を必要としないことから、各分野への
利用展開の実用化研究が成されている。
【0003】しかし、圧縮室のシール部分が多いので圧
縮流体の漏れが多く、特に、家庭空調用冷媒圧縮機のよ
うな少排除容量のスクロール気体圧縮機の場合などは、
圧縮部の漏れ隙間を小さくするために渦巻部の寸法精度
を極めて高くする必要がある。
縮流体の漏れが多く、特に、家庭空調用冷媒圧縮機のよ
うな少排除容量のスクロール気体圧縮機の場合などは、
圧縮部の漏れ隙間を小さくするために渦巻部の寸法精度
を極めて高くする必要がある。
【0004】しかしなから、部品形状の複雑さに起因し
て、渦巻部寸法精度バラツキなどにより、スクロール気
体圧縮機のコストが高く、性能のバラツキも大きく、特
に圧縮機低速運転状態では、圧縮途中の気体漏れ率が多
く、圧縮効率が往復動式圧縮機や回転式圧縮機よりも低
いという欠点を有している。
て、渦巻部寸法精度バラツキなどにより、スクロール気
体圧縮機のコストが高く、性能のバラツキも大きく、特
に圧縮機低速運転状態では、圧縮途中の気体漏れ率が多
く、圧縮効率が往復動式圧縮機や回転式圧縮機よりも低
いという欠点を有している。
【0005】そこで、この種の課題解決のための方策と
して、圧縮途中の気体漏れ防止のために、両スクロール
の渦巻部寸法組合せ精度と駆動軸のクランク機構部偏心
量設定および軸受隙間の適正化によって圧縮室を微小隙
間に組み立てる一方、特開昭57−8386号公報にも
記載されているように、圧縮途中の圧縮室に潤滑油を適
量注入し、潤滑油を利用した油膜シール作用による圧縮
室隙間密封効果で圧縮効率向上を図る手段が提案されて
いる。
して、圧縮途中の気体漏れ防止のために、両スクロール
の渦巻部寸法組合せ精度と駆動軸のクランク機構部偏心
量設定および軸受隙間の適正化によって圧縮室を微小隙
間に組み立てる一方、特開昭57−8386号公報にも
記載されているように、圧縮途中の圧縮室に潤滑油を適
量注入し、潤滑油を利用した油膜シール作用による圧縮
室隙間密封効果で圧縮効率向上を図る手段が提案されて
いる。
【0006】特に、冷凍空調分野においてはスクロール
冷媒圧縮機の実用化がなされ、パッケージエアコン,チ
ラーユニット等の一吸入行程当りの冷媒容積が比較的大
きい中型〜大型クラスの圧縮機に関しては、種々の改善
がなされ既に量産化も実現している。
冷媒圧縮機の実用化がなされ、パッケージエアコン,チ
ラーユニット等の一吸入行程当りの冷媒容積が比較的大
きい中型〜大型クラスの圧縮機に関しては、種々の改善
がなされ既に量産化も実現している。
【0007】図14は、密閉ケース(チャンバー)内を
高圧空間とした構成の中型〜大型クラスのスクロール冷
媒圧縮機の一般的な構造例である。同図は、圧縮部と吐
出室1031が上部に、モータ(電動要素)が下部に、
油溜が底部に、圧縮機の最終出口である吐出配管104
2がモータ(電動要素)の近傍に配置された構成で、吐
出室1031で吐出冷媒ガスと潤滑油とが分離の後、潤
滑油は油抜き穴1035,1036を通してモータ(電
動要素)を収納する空間に戻り、底部の油溜に収集され
ると共に、吐出冷媒ガスは吐出室1031の上部から別
の通路を通してモータ(電動要素)を収納する空間を経
由の後、再び、吐出配管1042から排出される。ま
た、圧縮室の軸方向隙間を少なくするために、密閉ケー
ス(チャンバー)1013の底部の吐出圧力が作用する
潤滑油を駆動軸(クランクシャフト)1008の内部に
設けた揚油穴1019、駆動軸(クランクシャフト)1
008を支持し固定スクロール1003を固定した本体
フレーム(フレーム)1009の軸受の隙間、駆動軸
(クランクシャフト)1008のクランク軸部の隙間を
経由させて軸受摺動面を潤滑した後、旋回スクロール1
006の背面に設けた背圧室1025に、その経路途中
で減圧した中間圧力の潤滑油の全量を流入させ、その中
間圧力の潤滑油とクランク軸上部の高圧の潤滑油とで旋
回スクロール1006の背面を付勢する。それによって
圧縮室ガス圧力に抗して、旋回スクロール1006を固
定スクロールから離れないように背圧付勢力が設定され
ている。
高圧空間とした構成の中型〜大型クラスのスクロール冷
媒圧縮機の一般的な構造例である。同図は、圧縮部と吐
出室1031が上部に、モータ(電動要素)が下部に、
油溜が底部に、圧縮機の最終出口である吐出配管104
2がモータ(電動要素)の近傍に配置された構成で、吐
出室1031で吐出冷媒ガスと潤滑油とが分離の後、潤
滑油は油抜き穴1035,1036を通してモータ(電
動要素)を収納する空間に戻り、底部の油溜に収集され
ると共に、吐出冷媒ガスは吐出室1031の上部から別
の通路を通してモータ(電動要素)を収納する空間を経
由の後、再び、吐出配管1042から排出される。ま
た、圧縮室の軸方向隙間を少なくするために、密閉ケー
ス(チャンバー)1013の底部の吐出圧力が作用する
潤滑油を駆動軸(クランクシャフト)1008の内部に
設けた揚油穴1019、駆動軸(クランクシャフト)1
008を支持し固定スクロール1003を固定した本体
フレーム(フレーム)1009の軸受の隙間、駆動軸
(クランクシャフト)1008のクランク軸部の隙間を
経由させて軸受摺動面を潤滑した後、旋回スクロール1
006の背面に設けた背圧室1025に、その経路途中
で減圧した中間圧力の潤滑油の全量を流入させ、その中
間圧力の潤滑油とクランク軸上部の高圧の潤滑油とで旋
回スクロール1006の背面を付勢する。それによって
圧縮室ガス圧力に抗して、旋回スクロール1006を固
定スクロールから離れないように背圧付勢力が設定され
ている。
【0008】背圧室1025の潤滑油の全量は、旋回ス
クロール1006の鏡板1004に設けられた背圧孔1
017を介して圧縮途中の圧縮室1015に流入の後、
圧縮室1015の隙間を密封しながら吸入冷媒ガスと共
に圧縮・吐出され、吐出室1031に吐出される。な
お、駆動軸(クランクシャフト)1008の形状は、特
開昭59−60092号公報に開示されているような駆
動軸の先端の軸外径を大きくし、当該部に設けた偏心穴
に旋回スクロールの軸部を摺動係合させる形態と相違し
ており、駆動軸(クランクシャフト)1008の先端に
クランク軸部を設けて、駆動軸(クランクシャフト)1
008を支持する軸受部の小径化による軸受摺動抵抗の
低減を図る構成である。(特開昭56−165788号
公報)。
クロール1006の鏡板1004に設けられた背圧孔1
017を介して圧縮途中の圧縮室1015に流入の後、
圧縮室1015の隙間を密封しながら吸入冷媒ガスと共
に圧縮・吐出され、吐出室1031に吐出される。な
お、駆動軸(クランクシャフト)1008の形状は、特
開昭59−60092号公報に開示されているような駆
動軸の先端の軸外径を大きくし、当該部に設けた偏心穴
に旋回スクロールの軸部を摺動係合させる形態と相違し
ており、駆動軸(クランクシャフト)1008の先端に
クランク軸部を設けて、駆動軸(クランクシャフト)1
008を支持する軸受部の小径化による軸受摺動抵抗の
低減を図る構成である。(特開昭56−165788号
公報)。
【0009】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら上記の図
14のような構成は、以下に述べる2つの課題があっ
た。
14のような構成は、以下に述べる2つの課題があっ
た。
【0010】第1の課題は、圧縮負荷の全てが作用する
クランク軸(クランクピン部)の摺動面に供給した全て
の潤滑油が圧縮室1015に流入する給油通路構成のた
めに、クランク軸(クランクピン部)の摺動面に十分な
潤滑油を供給すれば、圧縮室1015での油圧縮による
過剰な入力増加を招く。また、その反対に、過剰な入力
増加を回避すべく、圧縮室1015への適量注入を実現
しょうとすればクランク軸(クランクピン部)の摺動面
への給油不足を招くという矛盾が生じる。
クランク軸(クランクピン部)の摺動面に供給した全て
の潤滑油が圧縮室1015に流入する給油通路構成のた
めに、クランク軸(クランクピン部)の摺動面に十分な
潤滑油を供給すれば、圧縮室1015での油圧縮による
過剰な入力増加を招く。また、その反対に、過剰な入力
増加を回避すべく、圧縮室1015への適量注入を実現
しょうとすればクランク軸(クランクピン部)の摺動面
への給油不足を招くという矛盾が生じる。
【0011】第2の課題は、圧縮部仮組立後の駆動軸
(クランクシャフト)の簡易脱着が不能で、最適な駆動
軸(クランクシャフト)の偏心量選択に時間を要すると
いうものである。
(クランクシャフト)の簡易脱着が不能で、最適な駆動
軸(クランクシャフト)の偏心量選択に時間を要すると
いうものである。
【0012】すなわち、フレーム1009に支持される
駆動軸(クランクシャフト)1008の軸受部外径が、
上部のクランク軸(クランクピン部)外周面の回転軌跡
直径よりも小さいために、圧縮部を仮組み立てた状態で
駆動軸(クランクシャフト)1008がフレーム100
9に阻害されて脱着できない構造である。その結果、圧
縮冷媒ガス洩れを少なくするために、渦巻部寸法精度確
保が困難な旋回スクロール1006と固定スクロール1
003とで形成される圧縮室1015の半径方向隙間を
微小にすべく、旋回スクロール1006と固定スクロー
ル1003の部品組合せに応じて駆動軸(クランクシャ
フト)1008のクランク軸(クランクピン部)の適正
偏心量を設定する必要がある。
駆動軸(クランクシャフト)1008の軸受部外径が、
上部のクランク軸(クランクピン部)外周面の回転軌跡
直径よりも小さいために、圧縮部を仮組み立てた状態で
駆動軸(クランクシャフト)1008がフレーム100
9に阻害されて脱着できない構造である。その結果、圧
縮冷媒ガス洩れを少なくするために、渦巻部寸法精度確
保が困難な旋回スクロール1006と固定スクロール1
003とで形成される圧縮室1015の半径方向隙間を
微小にすべく、旋回スクロール1006と固定スクロー
ル1003の部品組合せに応じて駆動軸(クランクシャ
フト)1008のクランク軸(クランクピン部)の適正
偏心量を設定する必要がある。
【0013】そのためには、駆動軸(クランクシャフ
ト)1008の交換脱着による組み替え確認が必要とな
る。その結果、駆動軸(クランクシャフト)1008を
交換する度毎にフレーム1009と固定スクロール10
03との仮締結・分解が必要で、駆動軸(クランクシャ
フト)の偏心量選択に要する時間が長くなり、組立コス
トが非常に高くなるという課題があった。
ト)1008の交換脱着による組み替え確認が必要とな
る。その結果、駆動軸(クランクシャフト)1008を
交換する度毎にフレーム1009と固定スクロール10
03との仮締結・分解が必要で、駆動軸(クランクシャ
フト)の偏心量選択に要する時間が長くなり、組立コス
トが非常に高くなるという課題があった。
【0014】本発明はこのような従来の課題を同時に解
決するものであり、組立時交換脱着が容易な駆動軸の形
状とそれに関わる軸受構成および軸受への給油通路を備
えたスクロール気体圧縮機を提供することを目的とす
る。
決するものであり、組立時交換脱着が容易な駆動軸の形
状とそれに関わる軸受構成および軸受への給油通路を備
えたスクロール気体圧縮機を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、駆動軸が旋回スクロールの旋回軸受に係合
すべく駆動軸の先端に設けたクランク軸は、その外周面
の駆動軸の主軸に対する回転軌跡の直径が、駆動軸を支
持する主軸受の軸受内径以下となるように設定され、駆
動軸をモータの側から主軸受と旋回軸受に順次挿入可能
な寸法形状とすると共に、モータの反圧縮室側に本体フ
レームと共に駆動軸を支持する上部軸受と本体フレーム
とで、駆動軸が軸方向に移動する範囲を規制したもので
ある。
に本発明は、駆動軸が旋回スクロールの旋回軸受に係合
すべく駆動軸の先端に設けたクランク軸は、その外周面
の駆動軸の主軸に対する回転軌跡の直径が、駆動軸を支
持する主軸受の軸受内径以下となるように設定され、駆
動軸をモータの側から主軸受と旋回軸受に順次挿入可能
な寸法形状とすると共に、モータの反圧縮室側に本体フ
レームと共に駆動軸を支持する上部軸受と本体フレーム
とで、駆動軸が軸方向に移動する範囲を規制したもので
ある。
【0016】上記クランク軸の寸法形状と駆動軸を支持
する本体フレームおよび上部軸受の配置構成によって、
固定スクロールと旋回スクロールと主軸受の組立状態を
変えることなく駆動軸の脱着交換が可能となり、固定ス
クロールと旋回スクロールと主軸受の寸法に適応する駆
動軸を選択組立し、圧縮室の半径方向微小隙間の確保に
よる圧縮効率向上、圧縮機の騒音と振動および耐久性向
上を同時に実現できる。
する本体フレームおよび上部軸受の配置構成によって、
固定スクロールと旋回スクロールと主軸受の組立状態を
変えることなく駆動軸の脱着交換が可能となり、固定ス
クロールと旋回スクロールと主軸受の寸法に適応する駆
動軸を選択組立し、圧縮室の半径方向微小隙間の確保に
よる圧縮効率向上、圧縮機の騒音と振動および耐久性向
上を同時に実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、駆動軸が
旋回軸受に係合すべく駆動軸の先端に設けたクランク軸
は、その外周面の駆動軸の主軸に対する回転軌跡の直径
が、主軸受の軸受内径以下となるように設定され、駆動
軸をモータの側から主軸受と旋回軸受に順次挿入可能な
寸法形状とした構成において、モータの反圧縮室側に本
体フレームと共に駆動軸を支持する上部軸受を密閉ケー
ス内に配置し、駆動軸が軸方向に移動する範囲を、本体
フレームと上部軸受とで規制すべく構成したものであ
る。そしてこの構成によれば、固定スクロールと旋回ス
クロールと主軸受の組立状態を変えることなく駆動軸の
脱着交換が可能となり、固定スクロールと旋回スクロー
ルと主軸受の寸法に適応する駆動軸を選択組立でき、圧
縮室半径方向隙間を微小組立し、圧縮途中気体漏洩の低
減が得られるのに加えて、駆動軸の自由な軸方向移動を
規制することによる駆動系の軸方向振動とそれに伴う騒
音の防止、および駆動軸の摺動部耐久性の向上を同時に
実現できる。
旋回軸受に係合すべく駆動軸の先端に設けたクランク軸
は、その外周面の駆動軸の主軸に対する回転軌跡の直径
が、主軸受の軸受内径以下となるように設定され、駆動
軸をモータの側から主軸受と旋回軸受に順次挿入可能な
寸法形状とした構成において、モータの反圧縮室側に本
体フレームと共に駆動軸を支持する上部軸受を密閉ケー
ス内に配置し、駆動軸が軸方向に移動する範囲を、本体
フレームと上部軸受とで規制すべく構成したものであ
る。そしてこの構成によれば、固定スクロールと旋回ス
クロールと主軸受の組立状態を変えることなく駆動軸の
脱着交換が可能となり、固定スクロールと旋回スクロー
ルと主軸受の寸法に適応する駆動軸を選択組立でき、圧
縮室半径方向隙間を微小組立し、圧縮途中気体漏洩の低
減が得られるのに加えて、駆動軸の自由な軸方向移動を
規制することによる駆動系の軸方向振動とそれに伴う騒
音の防止、および駆動軸の摺動部耐久性の向上を同時に
実現できる。
【0018】請求項2記載の発明は、モータの回転子の
端部に配置した駆動軸系のバランスウエイトが駆動軸の
軸方向移動範囲を規制したものである。そしてこの構成
によれば、簡易な手段で圧縮機運転時の駆動軸系の軸方
向振動を防止できる。
端部に配置した駆動軸系のバランスウエイトが駆動軸の
軸方向移動範囲を規制したものである。そしてこの構成
によれば、簡易な手段で圧縮機運転時の駆動軸系の軸方
向振動を防止できる。
【0019】請求項3記載の発明は、少なくとも本体フ
レーム、駆動軸、モータ、上部軸受を密閉ケースの高圧
空間に配置し、吐出ポートから密閉ケース内の高圧空間
に排出した吐出気体から分離した潤滑油を吐出室油溜に
収集の後、主軸受と旋回軸受に供給した全潤滑油量の
内、その大部分の潤滑油を再び吐出室油溜に戻す一方、
残りの潤滑油を減圧して、圧縮室と吸入室のいずれか一
方に供給する給油手段を設けたものである。そしてこの
構成によれば、圧縮室(吸入室)への適正給油による圧
縮室隙間の油膜密封と、主軸受、旋回軸受への充分な給
油による耐久性向上を同時に実現できる。特に、主軸受
より小径の旋回軸受の耐久性を容易に確保できる。
レーム、駆動軸、モータ、上部軸受を密閉ケースの高圧
空間に配置し、吐出ポートから密閉ケース内の高圧空間
に排出した吐出気体から分離した潤滑油を吐出室油溜に
収集の後、主軸受と旋回軸受に供給した全潤滑油量の
内、その大部分の潤滑油を再び吐出室油溜に戻す一方、
残りの潤滑油を減圧して、圧縮室と吸入室のいずれか一
方に供給する給油手段を設けたものである。そしてこの
構成によれば、圧縮室(吸入室)への適正給油による圧
縮室隙間の油膜密封と、主軸受、旋回軸受への充分な給
油による耐久性向上を同時に実現できる。特に、主軸受
より小径の旋回軸受の耐久性を容易に確保できる。
【0020】請求項4記載の発明は、駆動軸が圧縮室側
に移動するのを規制する手段として、駆動軸系の圧縮室
側に配設したバランスウエイトを本体フレームのモータ
側端部に配設したスラスト軸受部で支承すべく形成する
と共に、主軸受を潤滑した後、密閉ケース内に帰還させ
る直前の潤滑通路として、スラスト軸受部を配設したも
のである。そしてこの構成によれば、駆動軸を支持する
軸受部への圧縮機可変速運転などによる給油状態変動に
起因して生じる駆動軸の軸方向振動を潤滑油膜による簡
易手段で防止し、軸受耐久性も同時に向上することがで
きる。また、スラスト軸受部が最終の潤滑通路であるた
め、摺動発熱により温度上昇し潤滑劣化した潤滑油が直
接的に次の摺動部に供給されることがなく、潤滑油膜作
用による効果を維持できる。
に移動するのを規制する手段として、駆動軸系の圧縮室
側に配設したバランスウエイトを本体フレームのモータ
側端部に配設したスラスト軸受部で支承すべく形成する
と共に、主軸受を潤滑した後、密閉ケース内に帰還させ
る直前の潤滑通路として、スラスト軸受部を配設したも
のである。そしてこの構成によれば、駆動軸を支持する
軸受部への圧縮機可変速運転などによる給油状態変動に
起因して生じる駆動軸の軸方向振動を潤滑油膜による簡
易手段で防止し、軸受耐久性も同時に向上することがで
きる。また、スラスト軸受部が最終の潤滑通路であるた
め、摺動発熱により温度上昇し潤滑劣化した潤滑油が直
接的に次の摺動部に供給されることがなく、潤滑油膜作
用による効果を維持できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明による実施例のスクロール冷媒
圧縮機について、図面を参照して説明する。
圧縮機について、図面を参照して説明する。
【0022】図1において、801は鉄製の密閉ケース
で、その内部が旋回スクロール818と噛み合って圧縮
室を形成する固定スクロール815をボルト固定し且つ
駆動軸704を支持する本体フレーム805により、上
側のモータ室806と下側のアキュームレータ室846
とに仕切られている。
で、その内部が旋回スクロール818と噛み合って圧縮
室を形成する固定スクロール815をボルト固定し且つ
駆動軸704を支持する本体フレーム805により、上
側のモータ室806と下側のアキュームレータ室846
とに仕切られている。
【0023】モータ室846は高圧雰囲気で、上部にモ
ータ703、下部に圧縮部を配置し、モータ703の回
転子703aを連結固定した駆動軸704を支持する本
体フレーム805は、摺動特性と溶接性に優れた共晶黒
鉛鋳鉄製で、その外周面部に設けられた突起条部879
aが上部密閉ケース801aと下部密閉ケース801b
の各内壁面と端面とに当接しており、突起条部879a
と上部密閉ケース801aと下部密閉ケース801bと
が単一の溶接ビード879bによって密封溶接されてい
る。
ータ703、下部に圧縮部を配置し、モータ703の回
転子703aを連結固定した駆動軸704を支持する本
体フレーム805は、摺動特性と溶接性に優れた共晶黒
鉛鋳鉄製で、その外周面部に設けられた突起条部879
aが上部密閉ケース801aと下部密閉ケース801b
の各内壁面と端面とに当接しており、突起条部879a
と上部密閉ケース801aと下部密閉ケース801bと
が単一の溶接ビード879bによって密封溶接されてい
る。
【0024】上部密閉ケース801aはモータ703の
固定子703bを支持する胴シェル801a1とモータ
電源接続用のガラスターミナル88を配置した上シェル
801a2とで構成され、その間に駆動軸704の一端
を支持する上部フレーム126が配置されている。
固定子703bを支持する胴シェル801a1とモータ
電源接続用のガラスターミナル88を配置した上シェル
801a2とで構成され、その間に駆動軸704の一端
を支持する上部フレーム126が配置されている。
【0025】吐出管831およびガラスターミナル88
の側とモータ703との側を仕切っている上部フレーム
126は、ねずみ鋳鉄製で、その外周部の突起状部77
9aが上シェル801a2と胴シェル801a1との内
壁、および端面に当接しており、単一の溶接ビード77
9bが上シェル801a2と胴シェル801a1とを密
封固定すると共に、上部フレーム126の突起状部77
9aの外周部を挟み込んで固定している。換言すれば、
溶接ビード779bは軟鉄製の上シェル801a2と胴
シェル801a1との間で合金組織を成しているが、ね
ずみ鋳鉄製の上部フレーム126の表面とは合金組織を
成さず、溶接歪の影響を及ぼすことなく、溶接ビード7
79bが上部フレーム126の周りを囲み固定してい
る。
の側とモータ703との側を仕切っている上部フレーム
126は、ねずみ鋳鉄製で、その外周部の突起状部77
9aが上シェル801a2と胴シェル801a1との内
壁、および端面に当接しており、単一の溶接ビード77
9bが上シェル801a2と胴シェル801a1とを密
封固定すると共に、上部フレーム126の突起状部77
9aの外周部を挟み込んで固定している。換言すれば、
溶接ビード779bは軟鉄製の上シェル801a2と胴
シェル801a1との間で合金組織を成しているが、ね
ずみ鋳鉄製の上部フレーム126の表面とは合金組織を
成さず、溶接歪の影響を及ぼすことなく、溶接ビード7
79bが上部フレーム126の周りを囲み固定してい
る。
【0026】上部フレーム126の上部に設けられた油
分離室128は上部フレーム126に設けられたガス穴
129を介してモータ室706に通じている。
分離室128は上部フレーム126に設けられたガス穴
129を介してモータ室706に通じている。
【0027】上部フレーム126に支持される駆動軸7
04の上端軸704dの表面は、駆動軸704が正回転
する時、油分離室128で吐出ガスから分離された潤滑
油がモータ室806に導かれる方向に螺旋状油溝741
dが設けられている。
04の上端軸704dの表面は、駆動軸704が正回転
する時、油分離室128で吐出ガスから分離された潤滑
油がモータ室806に導かれる方向に螺旋状油溝741
dが設けられている。
【0028】モータ703の回転子703aの上端と下
端には上部バランスウエイト775および下部バランス
ウエイト776が取り付けられ、回転子703aの軸方
向移動が上部フレーム126の端部と本体フレーム80
5の端部との間で規制されている。
端には上部バランスウエイト775および下部バランス
ウエイト776が取り付けられ、回転子703aの軸方
向移動が上部フレーム126の端部と本体フレーム80
5の端部との間で規制されている。
【0029】上部フレーム126と本体フレーム805
とで支持された駆動軸704の主軸受812の直径D
は、クランク軸714の直径dとクランク偏心量(e)の
2倍との和より大きく設定されており、駆動軸704を
上部方向に抜くことが可能なように構成されている。
とで支持された駆動軸704の主軸受812の直径D
は、クランク軸714の直径dとクランク偏心量(e)の
2倍との和より大きく設定されており、駆動軸704を
上部方向に抜くことが可能なように構成されている。
【0030】下部バランスウエイト776の下面は本体
フレーム805の上端部のスラスト軸受713部に当接
して駆動軸704と回転子703aとを支持している。
フレーム805の上端部のスラスト軸受713部に当接
して駆動軸704と回転子703aとを支持している。
【0031】主軸受812の上部の油溜り772は油穴
B738bを介して旋回スクロール718の背圧室83
9に通じている。
B738bを介して旋回スクロール718の背圧室83
9に通じている。
【0032】高圧の油室A778aは本体フレーム80
5に設けられた油穴A838aを介して吐出室油溜34
に通じている。
5に設けられた油穴A838aを介して吐出室油溜34
に通じている。
【0033】圧縮室の吐出ポート16に通じる吐出室2
は、後述の吐出通路880を介してモータ室806に通
じている。
は、後述の吐出通路880を介してモータ室806に通
じている。
【0034】吐出通路880(図1参照)は、逆止弁装
置50を覆うように鏡板815b上に取り付けられた吐
出カバー2aと鏡板815bによって形成される吐出室
2,固定スクロール815に設けられたガス通路B88
0b,本体フレーム805に設けられたガス通路A88
0a,主軸受812を囲うように本体フレーム805に
取り付けられた吐出ガイド881と本体フレーム805
によって形成される吐出チャンバー2cとから成り、ガ
ス通路A880a,ガス通路B880bはそれぞれ対称
位置に設けられている(図12参照)。
置50を覆うように鏡板815b上に取り付けられた吐
出カバー2aと鏡板815bによって形成される吐出室
2,固定スクロール815に設けられたガス通路B88
0b,本体フレーム805に設けられたガス通路A88
0a,主軸受812を囲うように本体フレーム805に
取り付けられた吐出ガイド881と本体フレーム805
によって形成される吐出チャンバー2cとから成り、ガ
ス通路A880a,ガス通路B880bはそれぞれ対称
位置に設けられている(図12参照)。
【0035】吐出ガイド881の上面には図7のよう
に、多数の小穴81aが設けられている。
に、多数の小穴81aが設けられている。
【0036】冷凍サイクルの蒸発器側に通じるアキュー
ムレータ室846は、下部密閉ケース801bと固定ス
クロール815と本体フレーム805とで形成され、そ
れに連通する吸入管47が下部密閉ケース801bの側
面に設けられ、その吸入管47に対向する位置からそれ
ぞれ約90度隔てた位置の2箇所で吸入穴43が固定ス
クロール815に設けられている(図12参照)。
ムレータ室846は、下部密閉ケース801bと固定ス
クロール815と本体フレーム805とで形成され、そ
れに連通する吸入管47が下部密閉ケース801bの側
面に設けられ、その吸入管47に対向する位置からそれ
ぞれ約90度隔てた位置の2箇所で吸入穴43が固定ス
クロール815に設けられている(図12参照)。
【0037】本体フレーム805に設けられた油穴A8
38aを介して吐出室油溜34に通じる油室A778a
は、旋回スクロール818の旋回ボス部818eの端部
に装着された環状リング94によって旋回スクロール8
18の背圧室839への潤滑油過剰漏洩を防止されてい
る。
38aを介して吐出室油溜34に通じる油室A778a
は、旋回スクロール818の旋回ボス部818eの端部
に装着された環状リング94によって旋回スクロール8
18の背圧室839への潤滑油過剰漏洩を防止されてい
る。
【0038】図1、図8に示すように、油室A778a
は、本体フレーム805に設けられた油穴A838aを
介して吐出室油溜34に通じている。
は、本体フレーム805に設けられた油穴A838aを
介して吐出室油溜34に通じている。
【0039】旋回スクロール818の旋回ボス部818
eの本体フレーム805側端面には旋回軸受818bの
中心と同芯の環状シール溝95が設けられ、その環状シ
ール溝95には、図9に示すような、その一部を切断し
て切口94bを有し、柔軟性を有する樹脂製の環状リン
グ94が装着されている。環状リング94の外周面は、
圧縮機運転時に環状リング94の熱膨張と環状リング9
4の内側の潤滑油圧力によって、環状シール溝95の側
面に密接すると共に、環状リング94の外周面に対して
傾斜角度を有する切口94bが互いに密着すべく配置さ
れている。環状リング94は、駆動軸704を支持する
主軸受812の側の油室A778aから旋回スクロール
818,本体フレーム805,スラスト軸受220によ
って形成される旋回スクロール818の背圧室839へ
の過剰な漏洩を防ぐようにシールしている。
eの本体フレーム805側端面には旋回軸受818bの
中心と同芯の環状シール溝95が設けられ、その環状シ
ール溝95には、図9に示すような、その一部を切断し
て切口94bを有し、柔軟性を有する樹脂製の環状リン
グ94が装着されている。環状リング94の外周面は、
圧縮機運転時に環状リング94の熱膨張と環状リング9
4の内側の潤滑油圧力によって、環状シール溝95の側
面に密接すると共に、環状リング94の外周面に対して
傾斜角度を有する切口94bが互いに密着すべく配置さ
れている。環状リング94は、駆動軸704を支持する
主軸受812の側の油室A778aから旋回スクロール
818,本体フレーム805,スラスト軸受220によ
って形成される旋回スクロール818の背圧室839へ
の過剰な漏洩を防ぐようにシールしている。
【0040】油室A778aは、クランク軸714の外
周面に設けられた螺旋状油溝741b,クランク軸71
4の端部に設けられた油室B778b,駆動軸704に
設けられた軸方向油穴112d,および螺旋状油溝74
1a,油溜り772,本体フレーム705に設けられた
油穴B738bを介して背圧室739に連通しており、
油穴B738bの開口端は環状リング94の旋回運動に
よって間欠的に遮断される。
周面に設けられた螺旋状油溝741b,クランク軸71
4の端部に設けられた油室B778b,駆動軸704に
設けられた軸方向油穴112d,および螺旋状油溝74
1a,油溜り772,本体フレーム705に設けられた
油穴B738bを介して背圧室739に連通しており、
油穴B738bの開口端は環状リング94の旋回運動に
よって間欠的に遮断される。
【0041】固定スクロール815は、その熱膨張係数
が純アルミニウムと共晶黒鉛鋳鉄との中間の値に相当す
る高珪素アルミニウム合金製で、図12に示すような渦
巻状の固定スクロールラップ815aと鏡板815bか
ら成り、鏡板815bの中央部には、固定スクロールラ
ップ515aの巻始め部で開口する吐出ポート16がモ
ータ室806に開通する吐出通路880に連通して設け
られ、固定スクロールラップ815aの外周部には吸入
室17が設けられている。
が純アルミニウムと共晶黒鉛鋳鉄との中間の値に相当す
る高珪素アルミニウム合金製で、図12に示すような渦
巻状の固定スクロールラップ815aと鏡板815bか
ら成り、鏡板815bの中央部には、固定スクロールラ
ップ515aの巻始め部で開口する吐出ポート16がモ
ータ室806に開通する吐出通路880に連通して設け
られ、固定スクロールラップ815aの外周部には吸入
室17が設けられている。
【0042】反旋回スクロール側の鏡板815b上に
は、吐出ポート16を覆うように逆止弁装置50が取り
付けられ、その逆止弁装置50は図3〜図6で詳描する
ように、その外周部を数箇所切り欠いた形状の薄板鋼板
から成る弁体50b(または不連続な環状穴50eaを
有する弁体50e)と、逆止弁穴50aと中央穴50g
とその周りの複数の吐出小穴50hを有した弁ケース9
9と、弁体50bと弁ケース99との間に介在するバネ
装置50cとから成る。バネ装置50cは、それ自身の
温度が50℃を超えると収縮し、それ自身の温度が50
℃以下で伸長する形状記憶特性を有するもので、圧縮機
運転中は吐出冷媒ガス圧を受けて逆止弁穴50aの底面
まで収縮し、それ自身の温度が50℃以下の状態にある
圧縮機停止中は吐出ポート16を塞ぐべく弁体50を鏡
板15bに押圧するように設定されている。
は、吐出ポート16を覆うように逆止弁装置50が取り
付けられ、その逆止弁装置50は図3〜図6で詳描する
ように、その外周部を数箇所切り欠いた形状の薄板鋼板
から成る弁体50b(または不連続な環状穴50eaを
有する弁体50e)と、逆止弁穴50aと中央穴50g
とその周りの複数の吐出小穴50hを有した弁ケース9
9と、弁体50bと弁ケース99との間に介在するバネ
装置50cとから成る。バネ装置50cは、それ自身の
温度が50℃を超えると収縮し、それ自身の温度が50
℃以下で伸長する形状記憶特性を有するもので、圧縮機
運転中は吐出冷媒ガス圧を受けて逆止弁穴50aの底面
まで収縮し、それ自身の温度が50℃以下の状態にある
圧縮機停止中は吐出ポート16を塞ぐべく弁体50を鏡
板15bに押圧するように設定されている。
【0043】図1および図12に示すように、固定スク
ロールラップ815aに噛み合って圧縮室側壁を形成す
る渦巻状の旋回スクロールラップ818aと、駆動軸7
04のクランク軸714に係合した旋回ボス部818e
を直立させたラップ支持円盤818cとから成るアルミ
ニウム合金製の旋回スクロール818は、固定スクロー
ル815と本体フレーム805とに囲まれて配置されて
おり、ラップ支持円盤818cおよび旋回スクロールラ
ップ818aの表面は多孔質ニッケルメッキなどの硬化
処理が成されている。図3に示すように、旋回スクロー
ルラップ818aの先端には渦巻状のチップシール溝9
8が設けられて、そのチップシール溝98には樹脂製の
チップシール98aが微少隙間を有して装着されてい
る。旋回スクロール818が固定スクロール815の軸
方向側に押圧されたとき、ラップ支持円盤818cの平
面部は固定スクロールラップ815aの先端に接する
が、旋回スクロールラップ818aの先端は固定スクロ
ール815に接することなく数ミクロン程度の微少距離
を保っている。
ロールラップ815aに噛み合って圧縮室側壁を形成す
る渦巻状の旋回スクロールラップ818aと、駆動軸7
04のクランク軸714に係合した旋回ボス部818e
を直立させたラップ支持円盤818cとから成るアルミ
ニウム合金製の旋回スクロール818は、固定スクロー
ル815と本体フレーム805とに囲まれて配置されて
おり、ラップ支持円盤818cおよび旋回スクロールラ
ップ818aの表面は多孔質ニッケルメッキなどの硬化
処理が成されている。図3に示すように、旋回スクロー
ルラップ818aの先端には渦巻状のチップシール溝9
8が設けられて、そのチップシール溝98には樹脂製の
チップシール98aが微少隙間を有して装着されてい
る。旋回スクロール818が固定スクロール815の軸
方向側に押圧されたとき、ラップ支持円盤818cの平
面部は固定スクロールラップ815aの先端に接する
が、旋回スクロールラップ818aの先端は固定スクロ
ール815に接することなく数ミクロン程度の微少距離
を保っている。
【0044】アキュームレータ室846の底部の低圧油
溜846aと吸入穴43とは吐出カバー2aに設けられ
た油吸い込み穴A9a,固定スクロール815に設けら
れた細径の油吸い込み穴B9bとで連通しており、これ
ら油吸い込み穴(9a,9b)は低圧油溜846aに滞
溜している冷媒液や潤滑油が吸入穴43を冷媒ガスが通
過する際の負圧発生によって吸い上げられるように設定
されている。
溜846aと吸入穴43とは吐出カバー2aに設けられ
た油吸い込み穴A9a,固定スクロール815に設けら
れた細径の油吸い込み穴B9bとで連通しており、これ
ら油吸い込み穴(9a,9b)は低圧油溜846aに滞
溜している冷媒液や潤滑油が吸入穴43を冷媒ガスが通
過する際の負圧発生によって吸い上げられるように設定
されている。
【0045】本体フレーム805に固定された割りピン
形の平行ピン19によって回転方向の移動を拘束されて
軸方向にのみ移動が可能な平板形状のスラスト軸受22
0は、ラップ支持円盤818cと本体フレーム805と
の間に配置されており、スラスト軸受220と本体フレ
ーム805との間に介在する環状のシールリング(ゴム
製)70(図10参照)の弾性力によって本体フレーム
805と固定スクロール815との間の鏡板取り付け面
15b1に当接している。
形の平行ピン19によって回転方向の移動を拘束されて
軸方向にのみ移動が可能な平板形状のスラスト軸受22
0は、ラップ支持円盤818cと本体フレーム805と
の間に配置されており、スラスト軸受220と本体フレ
ーム805との間に介在する環状のシールリング(ゴム
製)70(図10参照)の弾性力によって本体フレーム
805と固定スクロール815との間の鏡板取り付け面
15b1に当接している。
【0046】旋回スクロール818のラップ支持円盤8
18cに摺接する鏡板摺動面15b2から鏡板取り付け
面15b1迄の高さはラップ支持円盤818cの油膜に
よる摺動部のシール性向上のために、ラップ支持円盤8
18cの厚さよりも約0.015〜0.020mm大き
く設定されている。
18cに摺接する鏡板摺動面15b2から鏡板取り付け
面15b1迄の高さはラップ支持円盤818cの油膜に
よる摺動部のシール性向上のために、ラップ支持円盤8
18cの厚さよりも約0.015〜0.020mm大き
く設定されている。
【0047】環状のスラスト軸受220は穴成形が容易
な焼結合金製で、図10,図11で示すように、割りピ
ン19が可動挿入される2つのガイド穴93と環状油溝
92,油穴91とを有しており、本体フレーム805の
スラストリング溝890に装着されている。
な焼結合金製で、図10,図11で示すように、割りピ
ン19が可動挿入される2つのガイド穴93と環状油溝
92,油穴91とを有しており、本体フレーム805の
スラストリング溝890に装着されている。
【0048】本体フレーム805とスラスト軸受220
との間には約0.05mm程度のレリース隙間827が
設けられ、レリース隙間827の内側と外側にはシール
リング70を装着する環状溝28が設けられている。シ
ールリング70はレリース隙間827と背圧室839と
の間をシールしている。
との間には約0.05mm程度のレリース隙間827が
設けられ、レリース隙間827の内側と外側にはシール
リング70を装着する環状溝28が設けられている。シ
ールリング70はレリース隙間827と背圧室839と
の間をシールしている。
【0049】スラスト軸受220の背面側の反圧縮室側
には、コイルバネ131が等間隔で複数個配置され、コ
イルバネ131は本体フレーム805に取り付けられた
吐出ガイド881によってその端面を押さえられて、ス
ラスト軸受220を固定スクロール815の鏡板815
bに押圧している。
には、コイルバネ131が等間隔で複数個配置され、コ
イルバネ131は本体フレーム805に取り付けられた
吐出ガイド881によってその端面を押さえられて、ス
ラスト軸受220を固定スクロール815の鏡板815
bに押圧している。
【0050】スラスト軸受220の背面側は、本体フレ
ーム805に設けられたコイルバネ装着穴132と吐出
ガイド881に設けられた油導入穴133によって吐出
室油溜34に通じている。
ーム805に設けられたコイルバネ装着穴132と吐出
ガイド881に設けられた油導入穴133によって吐出
室油溜34に通じている。
【0051】スラスト軸受220の背面側は、内側にの
みシールリングA70aが装着されており、外周側は、
スラスト軸受220が鏡板815bに押接することによ
ってシールされている。
みシールリングA70aが装着されており、外周側は、
スラスト軸受220が鏡板815bに押接することによ
ってシールされている。
【0052】図1、図2に示すように、スラスト軸受2
20の内側に配置された旋回スクロール818の自転阻
止部材(以下、オルダムリングと称する)24は、焼結
成形や射出成形工法などに適した軽合金や強化繊維複合
材から成り、平らなリングの両面に互いに直交する平行
キー形状のキー部を備えたもので、上面側のキー部は本
体フレーム805に設けられたキー溝71aに、下面側
のキー部はラップ支持円盤818cに設けられたキー溝
71に係合し、摺動する。
20の内側に配置された旋回スクロール818の自転阻
止部材(以下、オルダムリングと称する)24は、焼結
成形や射出成形工法などに適した軽合金や強化繊維複合
材から成り、平らなリングの両面に互いに直交する平行
キー形状のキー部を備えたもので、上面側のキー部は本
体フレーム805に設けられたキー溝71aに、下面側
のキー部はラップ支持円盤818cに設けられたキー溝
71に係合し、摺動する。
【0053】オルダムリング24のリングの厚さはオル
ダムリング24が往復運動する際に、本体フレーム80
5とラップ支持円盤818cとの間で円滑に摺動し且つ
ジャンピング現象が生じないように設定されている。
ダムリング24が往復運動する際に、本体フレーム80
5とラップ支持円盤818cとの間で円滑に摺動し且つ
ジャンピング現象が生じないように設定されている。
【0054】図1、図10、図12図に示すように、背
圧室839は、吸入室17に間欠的に通じる第1圧縮室
61a,61bが吸入冷媒ガス閉じ込み完了前の約18
0度の旋回角度範囲内で、スラスト軸受220に設けら
れた油溝291,ラップ支持円盤818cの外側の外周
部空間37,鏡板815bの摺動面に設けられた油溝8
91を順次経由して吸入室17に通じている。
圧室839は、吸入室17に間欠的に通じる第1圧縮室
61a,61bが吸入冷媒ガス閉じ込み完了前の約18
0度の旋回角度範囲内で、スラスト軸受220に設けら
れた油溝291,ラップ支持円盤818cの外側の外周
部空間37,鏡板815bの摺動面に設けられた油溝8
91を順次経由して吸入室17に通じている。
【0055】図13において、横軸は駆動軸704の回
転角度を示し、縦軸は冷媒圧力を示し、吸入・圧縮・吐
出過程における冷媒ガスの圧力変化状態を示し、実線6
2は正常圧力で運転時の圧力変化を示し、点線63は異
常圧力上昇時の圧力変化を示す。
転角度を示し、縦軸は冷媒圧力を示し、吸入・圧縮・吐
出過程における冷媒ガスの圧力変化状態を示し、実線6
2は正常圧力で運転時の圧力変化を示し、点線63は異
常圧力上昇時の圧力変化を示す。
【0056】以上のように構成されたスクロール冷媒圧
縮機について、その動作を説明する。
縮機について、その動作を説明する。
【0057】図1〜図13において、モータ703によ
って駆動軸704が回転駆動すると、旋回スクロール8
18は、駆動軸704のクランク機構によって駆動軸7
04の主軸周りに回転しょうとするが、オルダムリング
24の旋回スクロール818の側のキー部(図2参照)
が旋回スクロール818のキー溝71に係合し、反対側
のキー部が本体フレーム805のキー溝71a(図1参
照)に係合しているので自転を阻止され、公転運動をし
て固定スクロール815と共に圧縮室の容積を変化さ
せ、冷媒ガスの吸入・圧縮作用を行う。
って駆動軸704が回転駆動すると、旋回スクロール8
18は、駆動軸704のクランク機構によって駆動軸7
04の主軸周りに回転しょうとするが、オルダムリング
24の旋回スクロール818の側のキー部(図2参照)
が旋回スクロール818のキー溝71に係合し、反対側
のキー部が本体フレーム805のキー溝71a(図1参
照)に係合しているので自転を阻止され、公転運動をし
て固定スクロール815と共に圧縮室の容積を変化さ
せ、冷媒ガスの吸入・圧縮作用を行う。
【0058】圧縮室の吐出ポート16に通じる吐出室油
溜34に通じるスラスト軸受220の背面側のレリース
隙間827は、吐出冷媒ガス圧力が作用する潤滑油が充
満する。
溜34に通じるスラスト軸受220の背面側のレリース
隙間827は、吐出冷媒ガス圧力が作用する潤滑油が充
満する。
【0059】スラスト軸受220は、圧縮開始後の時間
経過と共に高圧潤滑油とコイルバネ131とシールリン
グ70の弾性力によって、固定スクロール115の鏡板
取り付け面15b1に押接される。それによって、旋回
スクロール818のラップ支持円盤818cは鏡板摺動
面15b2とスラスト軸受220との間で狭持(15〜
20ミクロンの組立隙間)される。
経過と共に高圧潤滑油とコイルバネ131とシールリン
グ70の弾性力によって、固定スクロール115の鏡板
取り付け面15b1に押接される。それによって、旋回
スクロール818のラップ支持円盤818cは鏡板摺動
面15b2とスラスト軸受220との間で狭持(15〜
20ミクロンの組立隙間)される。
【0060】そして、圧縮機に接続した冷凍サイクルか
ら潤滑油を含んだ気液混合の吸入冷媒が、吸入管47か
らアキュームレータ室846に流入し、固定スクロール
815の鏡板15bの外側面に衝突の後、アキュームレ
ータ室846の上部空間を経由して、二箇所の吸入穴4
3(図12参照)を通じて吸入室17に流入する。
ら潤滑油を含んだ気液混合の吸入冷媒が、吸入管47か
らアキュームレータ室846に流入し、固定スクロール
815の鏡板15bの外側面に衝突の後、アキュームレ
ータ室846の上部空間を経由して、二箇所の吸入穴4
3(図12参照)を通じて吸入室17に流入する。
【0061】一方、気体と液体の重量差や流入方向転換
時の慣性力によって冷媒ガスから分離した液冷媒や潤滑
油はアキュームレータ室846の底部に、一旦、収集さ
れ、吸入冷媒ガスが吸入穴43を通過する際に生じる負
圧によって油吸い込み穴A9a,油吸い込み穴B9bを
介して霧化状態で吸入穴43に吸い上げられ、再び吸入
冷媒ガスに混入する。
時の慣性力によって冷媒ガスから分離した液冷媒や潤滑
油はアキュームレータ室846の底部に、一旦、収集さ
れ、吸入冷媒ガスが吸入穴43を通過する際に生じる負
圧によって油吸い込み穴A9a,油吸い込み穴B9bを
介して霧化状態で吸入穴43に吸い上げられ、再び吸入
冷媒ガスに混入する。
【0062】気液分離された吸入冷媒ガスは、吸入室1
7,旋回スクロール818と固定スクロール815との
間に形成された第1圧縮室61a,61b(図12参
照)を経て圧縮室内に閉じ込められ、第2圧縮室51
a,51b,第3圧縮室60a,60bへと順次移送圧
縮の後、中央部の吐出ポート16から逆止弁室50aに
吐出され、吐出室2,ガス通路B80b,ガス通路A8
0a,吐出チャンバー2bを順次経由してモータ室80
6へと吐出される。
7,旋回スクロール818と固定スクロール815との
間に形成された第1圧縮室61a,61b(図12参
照)を経て圧縮室内に閉じ込められ、第2圧縮室51
a,51b,第3圧縮室60a,60bへと順次移送圧
縮の後、中央部の吐出ポート16から逆止弁室50aに
吐出され、吐出室2,ガス通路B80b,ガス通路A8
0a,吐出チャンバー2bを順次経由してモータ室80
6へと吐出される。
【0063】なお、圧縮完了直後に圧縮室と吐出ポート
16が開通することによって、圧縮冷媒ガスは、圧縮室
から逆止弁室50aに流入する際に急激な一次膨張が生
じ、その直後の吐出完了行程から圧縮完了行程までの間
に逆止弁室50aの吐出冷媒ガスが一次的に圧縮室に逆
流する。
16が開通することによって、圧縮冷媒ガスは、圧縮室
から逆止弁室50aに流入する際に急激な一次膨張が生
じ、その直後の吐出完了行程から圧縮完了行程までの間
に逆止弁室50aの吐出冷媒ガスが一次的に圧縮室に逆
流する。
【0064】その結果、冷媒ガスは、間欠的に第3圧縮
室(60a,60b)からの流出・第3圧縮室(60
a,60b)への流入を繰り返しながら、全体の流れと
して第3圧縮室(60a,60b)から吐出室2へと流
出するが、逆止弁室50a,吐出室2の吐出冷媒ガスは
第3圧縮室(60a,60b)への流入・流出の際に圧
力変動が生じて脈動現象を呈する。
室(60a,60b)からの流出・第3圧縮室(60
a,60b)への流入を繰り返しながら、全体の流れと
して第3圧縮室(60a,60b)から吐出室2へと流
出するが、逆止弁室50a,吐出室2の吐出冷媒ガスは
第3圧縮室(60a,60b)への流入・流出の際に圧
力変動が生じて脈動現象を呈する。
【0065】吐出冷媒ガスは逆止弁装置50の吐出小穴
50hを介して吐出室2を構成する球面状の壁面に向か
って流出する際の二次膨張、更に、球面状の壁面に衝突
して均等分散する。その後、更に、対称位置に配設され
た二つの吐出通路880が吐出チャンバー2c,モータ
室806で合流することによって、各吐出通路880か
らの吐出ガス脈動が互いに打ち消し合う作用と第三次,
第四次膨張によって、更に、順次減衰し、モータ室80
6の圧力脈動は極めて小さくなる。
50hを介して吐出室2を構成する球面状の壁面に向か
って流出する際の二次膨張、更に、球面状の壁面に衝突
して均等分散する。その後、更に、対称位置に配設され
た二つの吐出通路880が吐出チャンバー2c,モータ
室806で合流することによって、各吐出通路880か
らの吐出ガス脈動が互いに打ち消し合う作用と第三次,
第四次膨張によって、更に、順次減衰し、モータ室80
6の圧力脈動は極めて小さくなる。
【0066】なお、吐出冷媒ガスが吐出室2から逆止弁
室50aに瞬時的に逆流する際、その流れに追従して弁
体50bが吐出ポート16を塞ぐ方向に移動しょうとす
るが、圧縮機運転中は、周囲の温度によって形状記憶特
性を有するコイルバネ50cが全収縮して弁体50bへ
の付勢を及ぼさないと共に、弁体50bが吐出ポート1
6を塞がない。
室50aに瞬時的に逆流する際、その流れに追従して弁
体50bが吐出ポート16を塞ぐ方向に移動しょうとす
るが、圧縮機運転中は、周囲の温度によって形状記憶特
性を有するコイルバネ50cが全収縮して弁体50bへ
の付勢を及ぼさないと共に、弁体50bが吐出ポート1
6を塞がない。
【0067】吐出ガイド881の小穴81aから分散し
てモータ室806に排出した吐出冷媒ガスは、環状の遮
閉板86,モータ703の巻線に衝突した後、ステータ
703bの外側部の冷却通路35や内側部の通路を経て
モータ703を冷却しながらモータ室806の上部側部
へと流れ、吐出管831から外部の冷凍サイクルへ送出
される。
てモータ室806に排出した吐出冷媒ガスは、環状の遮
閉板86,モータ703の巻線に衝突した後、ステータ
703bの外側部の冷却通路35や内側部の通路を経て
モータ703を冷却しながらモータ室806の上部側部
へと流れ、吐出管831から外部の冷凍サイクルへ送出
される。
【0068】この際、吐出冷媒ガス中の潤滑油は、その
一部がモータ703の下部の巻線の表面に付着して冷媒
ガスから分離して吐出室油溜34に収集するが、上部バ
ランスウエイト775,下部バランスウエイト776の
外周部を通過する吐出冷媒ガス中の潤滑油は、上部バラ
ンスウエイト775,下部バランスウエイト776の回
転によって遠心分離され、モータ703の巻線の内側表
面へと拡散され、巻線束の内部空間に沿って下部へ流下
し、吐出室油溜34に収集する。
一部がモータ703の下部の巻線の表面に付着して冷媒
ガスから分離して吐出室油溜34に収集するが、上部バ
ランスウエイト775,下部バランスウエイト776の
外周部を通過する吐出冷媒ガス中の潤滑油は、上部バラ
ンスウエイト775,下部バランスウエイト776の回
転によって遠心分離され、モータ703の巻線の内側表
面へと拡散され、巻線束の内部空間に沿って下部へ流下
し、吐出室油溜34に収集する。
【0069】吐出室油溜34の潤滑油は、後述する経路
を経て油室A778aと油室B778bおよび背圧室8
39を経由し、最終的に吸入室17に流入する一方、給
油経路の潤滑油圧力によって次第に旋回スクロール81
8への背圧付与力が大きくなる。
を経て油室A778aと油室B778bおよび背圧室8
39を経由し、最終的に吸入室17に流入する一方、給
油経路の潤滑油圧力によって次第に旋回スクロール81
8への背圧付与力が大きくなる。
【0070】モータ室806の圧力上昇に追従して、ラ
ップ支持円盤818cは徐々に固定スクロール815の
鏡板摺動面15b2に適度な押圧力で接触する。固定ス
クロールラップ815aの先端と旋回スクロール818
のラップ支持円盤818cとの間の隙間が無くなり、そ
れによって圧縮室が密封され、吸入冷媒ガスが効率良く
圧縮されて、安定運転が継続する。
ップ支持円盤818cは徐々に固定スクロール815の
鏡板摺動面15b2に適度な押圧力で接触する。固定ス
クロールラップ815aの先端と旋回スクロール818
のラップ支持円盤818cとの間の隙間が無くなり、そ
れによって圧縮室が密封され、吸入冷媒ガスが効率良く
圧縮されて、安定運転が継続する。
【0071】なお、旋回スクロールラップ818aの先
端と固定スクロール815の鏡板815bとの間の軸方
向隙間は、圧縮途中冷媒ガスが隣室の低圧側圧縮室に漏
洩する際に、チップシール溝98(図3参照)に流入
し、そのガス背圧力によってチップシール98aがチッ
プシール溝98aの低圧縮室側面および固定スクロール
815の鏡板815bに押圧されることによってシール
される。
端と固定スクロール815の鏡板815bとの間の軸方
向隙間は、圧縮途中冷媒ガスが隣室の低圧側圧縮室に漏
洩する際に、チップシール溝98(図3参照)に流入
し、そのガス背圧力によってチップシール98aがチッ
プシール溝98aの低圧縮室側面および固定スクロール
815の鏡板815bに押圧されることによってシール
される。
【0072】圧縮機が停止する時、圧縮室内冷媒ガスの
圧力差に基づく逆流によって、旋回スクロール818が
瞬時的に逆旋回運動するが、冷媒ガスが圧縮室から吸入
室17に逆流することから、旋回スクロール818は図
12のように、第1圧縮室61a,61bが吸入室17
に通じた状態の旋回角度で停止する。図8のように、こ
の停止状態では環状リング94が背圧室839への潤滑
油流入口を塞ぐ。
圧力差に基づく逆流によって、旋回スクロール818が
瞬時的に逆旋回運動するが、冷媒ガスが圧縮室から吸入
室17に逆流することから、旋回スクロール818は図
12のように、第1圧縮室61a,61bが吸入室17
に通じた状態の旋回角度で停止する。図8のように、こ
の停止状態では環状リング94が背圧室839への潤滑
油流入口を塞ぐ。
【0073】また圧縮機停止の際に、圧縮室の冷媒ガス
が吸入室17へ逆流することによって吐出ポート16の
冷媒ガス圧力が急低下し、吐出ポート16と吐出室2と
の冷媒ガス圧力差によって弁体50bが吐出ポート16
を塞ぎ、吐出室2から圧縮室への吐出冷媒ガスの連続的
な逆流を阻止する。
が吸入室17へ逆流することによって吐出ポート16の
冷媒ガス圧力が急低下し、吐出ポート16と吐出室2と
の冷媒ガス圧力差によって弁体50bが吐出ポート16
を塞ぎ、吐出室2から圧縮室への吐出冷媒ガスの連続的
な逆流を阻止する。
【0074】圧縮機停止直後の一時的な吐出冷媒ガスの
逆流と旋回スクロール818の逆旋回によって、磁性を
帯びた弁体50bが逆止弁室50aの底面から離脱し、
冷凍サイクルが圧力バランスするまでの間、圧力差によ
って弁体51bが吐出ポート16を塞ぎ続ける。それと
並行して形状記憶特性を有するコイルバネ50が温度低
下して伸長し、コイルバネ50の付勢力によって弁体5
0bが吐出ポート16を閉塞し続ける。
逆流と旋回スクロール818の逆旋回によって、磁性を
帯びた弁体50bが逆止弁室50aの底面から離脱し、
冷凍サイクルが圧力バランスするまでの間、圧力差によ
って弁体51bが吐出ポート16を塞ぎ続ける。それと
並行して形状記憶特性を有するコイルバネ50が温度低
下して伸長し、コイルバネ50の付勢力によって弁体5
0bが吐出ポート16を閉塞し続ける。
【0075】圧縮機長時間停止中は圧縮機内圧力が均衡
し、アキュームレータ室846は勿論のこと、圧縮室内
にまで液冷媒が流入しており、圧縮機冷時起動初期には
液圧縮が生じ易く、圧縮室内の液圧縮冷媒圧力によって
吐出ポート16と反対方向のスラスト力が旋回スクロー
ル818に作用する。その結果、旋回スクロール818
が固定スクロール815から軸方向に離反し、圧縮負荷
が軽減する。
し、アキュームレータ室846は勿論のこと、圧縮室内
にまで液冷媒が流入しており、圧縮機冷時起動初期には
液圧縮が生じ易く、圧縮室内の液圧縮冷媒圧力によって
吐出ポート16と反対方向のスラスト力が旋回スクロー
ル818に作用する。その結果、旋回スクロール818
が固定スクロール815から軸方向に離反し、圧縮負荷
が軽減する。
【0076】一方、圧縮機冷時起動初期の背圧室839
の圧力は吐出室油溜34の潤滑油圧力上昇が低いことか
ら、ほぼ吸入圧力相当である。その結果、旋回スクロー
ル818のラップ支持円盤818cは圧力上昇の低い油
室A778aの潤滑油によってのみ背圧付与される状態
で、鏡板摺動面15b2から離反してスラスト軸受22
0まで後退し支持され、ラップ支持円盤818cと固定
スクロールラップ815aの先端との間に隙間(約0.
015〜0.020ミクロン)が生じ、圧縮室圧力が低
下し、起動初期の圧縮負荷が軽減する。
の圧力は吐出室油溜34の潤滑油圧力上昇が低いことか
ら、ほぼ吸入圧力相当である。その結果、旋回スクロー
ル818のラップ支持円盤818cは圧力上昇の低い油
室A778aの潤滑油によってのみ背圧付与される状態
で、鏡板摺動面15b2から離反してスラスト軸受22
0まで後退し支持され、ラップ支持円盤818cと固定
スクロールラップ815aの先端との間に隙間(約0.
015〜0.020ミクロン)が生じ、圧縮室圧力が低
下し、起動初期の圧縮負荷が軽減する。
【0077】万一、連続運転中に、圧縮室内で液圧縮な
どが生じて瞬時的に圧縮室圧力が異常上昇した場合など
には、旋回スクロール818に作用するスラスト力が旋
回スクロール818の背面に作用する背圧付勢力よりも
大きくなり、旋回スクロール818が軸方向に移動し、
スラスト軸受220に支持される。そして、圧縮室の密
封が上述と同様に解除して圧縮室圧力が低下し、圧縮負
荷が低下する。
どが生じて瞬時的に圧縮室圧力が異常上昇した場合など
には、旋回スクロール818に作用するスラスト力が旋
回スクロール818の背面に作用する背圧付勢力よりも
大きくなり、旋回スクロール818が軸方向に移動し、
スラスト軸受220に支持される。そして、圧縮室の密
封が上述と同様に解除して圧縮室圧力が低下し、圧縮負
荷が低下する。
【0078】なお、背圧室839は、第1圧縮室61
a,61bが吸入冷媒ガス閉じ込み完了前の約180度
の旋回角度範囲内で、スラスト軸受220に設けられた
油溝291を介して外周部空間37に通じているので、
背圧室839の潤滑油が油溝891と吸入室17を経由
して連続的に圧縮室に流入せず、圧縮室での油圧縮発生
を抑制する。
a,61bが吸入冷媒ガス閉じ込み完了前の約180度
の旋回角度範囲内で、スラスト軸受220に設けられた
油溝291を介して外周部空間37に通じているので、
背圧室839の潤滑油が油溝891と吸入室17を経由
して連続的に圧縮室に流入せず、圧縮室での油圧縮発生
を抑制する。
【0079】圧縮機冷時始動初期の吐出室油溜34の潤
滑油は、駆動軸704に設けられた螺旋状油溝741
a,741bのネジポンプ作用によって、油穴A838
aを経由して油室A778aに吸い込まれる。
滑油は、駆動軸704に設けられた螺旋状油溝741
a,741bのネジポンプ作用によって、油穴A838
aを経由して油室A778aに吸い込まれる。
【0080】その後、潤滑油の一部は螺旋状油溝741
b,油室B778b,給油穴112dを順次経由途中で
旋回軸受818bの摺動面を潤滑し、主軸受812の摺
動面に供給され、油溜り772に送出される。
b,油室B778b,給油穴112dを順次経由途中で
旋回軸受818bの摺動面を潤滑し、主軸受812の摺
動面に供給され、油溜り772に送出される。
【0081】螺旋状油溝741aによって主軸受812
に供給された潤滑油は、油室B778bを経由してきた
潤滑油と共に油溜り772で合流した後、潤滑油の一部
は油穴B738b(図8参照)の絞り通路部で減圧され
て背圧室839に間欠給油される。残りの潤滑油は、駆
動軸704と回転子703aの自重を支持するスラスト
軸受部713の摺動面を潤滑の後、吐出室油溜34に再
回収される。
に供給された潤滑油は、油室B778bを経由してきた
潤滑油と共に油溜り772で合流した後、潤滑油の一部
は油穴B738b(図8参照)の絞り通路部で減圧され
て背圧室839に間欠給油される。残りの潤滑油は、駆
動軸704と回転子703aの自重を支持するスラスト
軸受部713の摺動面を潤滑の後、吐出室油溜34に再
回収される。
【0082】なお、モータ室806の冷媒ガスは、スラ
スト軸受部713を通過する潤滑油によって油溜り77
2への逆流が阻止される。
スト軸受部713を通過する潤滑油によって油溜り77
2への逆流が阻止される。
【0083】下バランスウエイト776の端面がスラス
ト軸受部713に高速摺接することにより生じる駆動軸
704の上下方向振動は、上バランスウエイト775の
端面が上部フレーム126に配設された上部軸受811
の端部に当接して規制される。
ト軸受部713に高速摺接することにより生じる駆動軸
704の上下方向振動は、上バランスウエイト775の
端面が上部フレーム126に配設された上部軸受811
の端部に当接して規制される。
【0084】上部軸受811への給油は、冷却通路3
5,上部フレーム126の抜き穴129を経て油分離空
間128aに流入した冷媒ガスから分離し上部フレーム
126の中央部に収集した潤滑油が螺旋状油溝741d
のネジポンプ作用によって供給される。
5,上部フレーム126の抜き穴129を経て油分離空
間128aに流入した冷媒ガスから分離し上部フレーム
126の中央部に収集した潤滑油が螺旋状油溝741d
のネジポンプ作用によって供給される。
【0085】圧縮機冷時始動後の時間経過に追従してモ
ータ室806の吐出冷媒ガス圧力は上昇し、吐出室油溜
34の潤滑油は背圧室839との間の差圧によっても油
室A778aに供給され、螺旋状油溝741a,741
bのネジポンプ作用と併せて背圧室839に給油され
る。背圧室839の圧力は次第に高くなり、油室A77
8aの吐出圧力相当の潤滑油圧力との合成力が旋回スク
ロール818のラップ支持円盤818cに作用する。そ
の結果、圧縮室の冷媒ガス圧力によって旋回スクロール
818を固定スクロール815から離反させようと作用
するスラスト荷重が相殺され、旋回スクロール818に
作用するスラスト力が軽減する。
ータ室806の吐出冷媒ガス圧力は上昇し、吐出室油溜
34の潤滑油は背圧室839との間の差圧によっても油
室A778aに供給され、螺旋状油溝741a,741
bのネジポンプ作用と併せて背圧室839に給油され
る。背圧室839の圧力は次第に高くなり、油室A77
8aの吐出圧力相当の潤滑油圧力との合成力が旋回スク
ロール818のラップ支持円盤818cに作用する。そ
の結果、圧縮室の冷媒ガス圧力によって旋回スクロール
818を固定スクロール815から離反させようと作用
するスラスト荷重が相殺され、旋回スクロール818に
作用するスラスト力が軽減する。
【0086】したがって、圧縮機冷時始動後のモータ室
806の圧力上昇が低い間は、油室A778aと背圧室
839の潤滑油圧力による旋回スクロール818への付
与力が圧縮室の冷媒ガス圧力による旋回スクロール81
8へのスラスト荷重よりも小さい。その結果、旋回スク
ロール818は固定スクロール815から離反して、コ
イルバネ131とシールリング70の弾性力と吐出室油
溜34から導入された潤滑油による背圧を受けるスラス
ト軸受220に支持される。
806の圧力上昇が低い間は、油室A778aと背圧室
839の潤滑油圧力による旋回スクロール818への付
与力が圧縮室の冷媒ガス圧力による旋回スクロール81
8へのスラスト荷重よりも小さい。その結果、旋回スク
ロール818は固定スクロール815から離反して、コ
イルバネ131とシールリング70の弾性力と吐出室油
溜34から導入された潤滑油による背圧を受けるスラス
ト軸受220に支持される。
【0087】吐出圧力と吸入圧力との差圧が所要圧力を
超えた場合に、油室A778aと背圧室839の潤滑油
圧力による旋回スクロール818への付与力が圧縮室の
冷媒ガス圧力による旋回スクロール818へのスラスト
荷重よりも大きくなる。そして、旋回スクロール818
は固定スクロール815に支持される。
超えた場合に、油室A778aと背圧室839の潤滑油
圧力による旋回スクロール818への付与力が圧縮室の
冷媒ガス圧力による旋回スクロール818へのスラスト
荷重よりも大きくなる。そして、旋回スクロール818
は固定スクロール815に支持される。
【0088】圧縮室の中心,旋回軸受818eの中心,
環状リング94の中心が各々ほぼ一致した配置構成にお
いて、環状リング94は旋回スクロール818と共に旋
回運動をするので、その時の慣性力によって旋回ボス部
818eに設けられた環状シール溝95から飛び出そう
とする。また、環状リング94は、油室A778aと背
圧室839との差圧によってその内径を拡張し、熱膨張
と併せてその切口94bを閉じる。これらの作用によっ
て、環状リング94は本体フレーム805と環状シール
溝95の外側面に押接されると共に、環状リング94の
油掻き作用によって環状シール溝95と環状リング94
との間に潤滑油が押し込まれ、油室A778aと背圧室
839との間の過剰な潤滑油漏洩を防止する。
環状リング94の中心が各々ほぼ一致した配置構成にお
いて、環状リング94は旋回スクロール818と共に旋
回運動をするので、その時の慣性力によって旋回ボス部
818eに設けられた環状シール溝95から飛び出そう
とする。また、環状リング94は、油室A778aと背
圧室839との差圧によってその内径を拡張し、熱膨張
と併せてその切口94bを閉じる。これらの作用によっ
て、環状リング94は本体フレーム805と環状シール
溝95の外側面に押接されると共に、環状リング94の
油掻き作用によって環状シール溝95と環状リング94
との間に潤滑油が押し込まれ、油室A778aと背圧室
839との間の過剰な潤滑油漏洩を防止する。
【0089】更に、柔軟性に優れた樹脂製の環状リング
94は、背圧室839と油室A778aとの間の圧力差
によってその内径を環状シール溝95の外側面に沿って
拡張し、熱膨張と併せてその切口94bを閉じると共
に、環状シール溝95の外側面に押圧されるので、両空
間の間の漏洩を更に少なくする。
94は、背圧室839と油室A778aとの間の圧力差
によってその内径を環状シール溝95の外側面に沿って
拡張し、熱膨張と併せてその切口94bを閉じると共
に、環状シール溝95の外側面に押圧されるので、両空
間の間の漏洩を更に少なくする。
【0090】なお、環状溝94の表面に設けられた油溝
94aに滞溜する潤滑油の油膜によって環状リング94
と本体フレーム805との間の摺動面を潤滑することに
よって摺動面の摩耗,摺動抵抗を少なくする。
94aに滞溜する潤滑油の油膜によって環状リング94
と本体フレーム805との間の摺動面を潤滑することに
よって摺動面の摩耗,摺動抵抗を少なくする。
【0091】圧縮機定常運転時は、高圧の油室A778
aの潤滑油圧力と背圧室839の潤滑油圧力によって旋
回スクロール818は固定スクロール815の側に背圧
付与され、ラップ支持円盤818cと鏡板摺動面15b
2との間は適度な接触力を保持しながら円滑に摺動し、
圧縮室の軸方向隙間を最小にしている。
aの潤滑油圧力と背圧室839の潤滑油圧力によって旋
回スクロール818は固定スクロール815の側に背圧
付与され、ラップ支持円盤818cと鏡板摺動面15b
2との間は適度な接触力を保持しながら円滑に摺動し、
圧縮室の軸方向隙間を最小にしている。
【0092】背圧室839に流入した潤滑油は、スラス
ト軸受220に設けられた油溝291を介して間欠的に
外周部空間37に流入し、更に鏡板815bに設けられ
た油溝891を介して吸入室17に流入する。潤滑油
は、その通路途中で各摺動面を潤滑し、摺動隙間を密封
する。
ト軸受220に設けられた油溝291を介して間欠的に
外周部空間37に流入し、更に鏡板815bに設けられ
た油溝891を介して吸入室17に流入する。潤滑油
は、その通路途中で各摺動面を潤滑し、摺動隙間を密封
する。
【0093】吸入冷媒ガスと共に圧縮室(圧縮空間)に
流入した潤滑油は、隣接する圧縮室間の微少隙間を油膜
密封して圧縮冷媒ガス漏れを防ぎ、圧縮室間の摺動面を
潤滑しながら圧縮冷媒ガスと共に吐出ポート16を経て
モータ室806に再び吐出される。
流入した潤滑油は、隣接する圧縮室間の微少隙間を油膜
密封して圧縮冷媒ガス漏れを防ぎ、圧縮室間の摺動面を
潤滑しながら圧縮冷媒ガスと共に吐出ポート16を経て
モータ室806に再び吐出される。
【0094】背圧室839を経由する吐出室油溜34か
ら吸入室17までの給油経路において、背圧室839は
吐出圧力と吸入圧力との間の適正な中間圧力を維持す
る。
ら吸入室17までの給油経路において、背圧室839は
吐出圧力と吸入圧力との間の適正な中間圧力を維持す
る。
【0095】また、スクロール冷媒圧縮機の圧縮比が一
定であることから、冷時起動直後のように吸入室17と
吐出室2との差圧が小さい場合、あるいは、異常な液圧
縮が生じた場合などは、上述のように旋回スクロール8
18が固定スクロール815から離反し、スラスト軸受
220に支持される。
定であることから、冷時起動直後のように吸入室17と
吐出室2との差圧が小さい場合、あるいは、異常な液圧
縮が生じた場合などは、上述のように旋回スクロール8
18が固定スクロール815から離反し、スラスト軸受
220に支持される。
【0096】しかしながら、背圧付勢されたスラスト軸
受220は、異常上昇した圧縮室圧力荷重を支持でき
ず、レリース隙間827を減少させる方向に後退して、
旋回スクロール818のラップ支持円盤818cと固定
スクロール815の固定スクロールラップ815aの先
端との間の軸方向隙間が拡大する。これにより、圧縮室
間に多くの漏れが生じ、図13の一点鎖線63aで示す
ように、圧縮室圧力が圧縮途中で急低下する。
受220は、異常上昇した圧縮室圧力荷重を支持でき
ず、レリース隙間827を減少させる方向に後退して、
旋回スクロール818のラップ支持円盤818cと固定
スクロール815の固定スクロールラップ815aの先
端との間の軸方向隙間が拡大する。これにより、圧縮室
間に多くの漏れが生じ、図13の一点鎖線63aで示す
ように、圧縮室圧力が圧縮途中で急低下する。
【0097】旋回スクロール818が固定スクロール8
15から軸方向に離反する最大距離が約70ミクロンに
規制されているので、ラップ支持円盤818cの両側摺
動面の各隙間に油膜が残留し、外周部空間37から吸入
室17への潤滑油過剰流入による背圧室839の圧力変
化が抑制され、圧縮負荷が瞬時に軽減した後、スラスト
軸受220が瞬時に元の位置に復帰でき、安定運転が再
継続する。
15から軸方向に離反する最大距離が約70ミクロンに
規制されているので、ラップ支持円盤818cの両側摺
動面の各隙間に油膜が残留し、外周部空間37から吸入
室17への潤滑油過剰流入による背圧室839の圧力変
化が抑制され、圧縮負荷が瞬時に軽減した後、スラスト
軸受220が瞬時に元の位置に復帰でき、安定運転が再
継続する。
【0098】なお、旋回スクロール818がスラスト軸
受220の方へ後退する時、旋回スクロールラップ81
8aの先端と固定スクロール815との間の軸方向寸法
も拡大するが、チップシール98aがその背面のガス圧
によって固定スクロール15の側に押圧されているの
で、この部分からの圧縮冷媒ガス漏れはほとんど生じな
い。
受220の方へ後退する時、旋回スクロールラップ81
8aの先端と固定スクロール815との間の軸方向寸法
も拡大するが、チップシール98aがその背面のガス圧
によって固定スクロール15の側に押圧されているの
で、この部分からの圧縮冷媒ガス漏れはほとんど生じな
い。
【0099】一方、旋回スクロール818のラップ支持
円盤818cと固定スクロール815の固定スクロール
ラップ815bの先端との間の隙間が拡大し,圧縮室内
での圧縮冷媒ガス漏れが生じて、圧縮室圧力が急低下す
る。
円盤818cと固定スクロール815の固定スクロール
ラップ815bの先端との間の隙間が拡大し,圧縮室内
での圧縮冷媒ガス漏れが生じて、圧縮室圧力が急低下す
る。
【0100】また、旋回スクロール818と固定スクロ
ール815との間の軸方向隙間部に異物の噛み込みが生
じた場合にも、上述と同様に、スラスト軸受220が後
退して異物を除去する。
ール815との間の軸方向隙間部に異物の噛み込みが生
じた場合にも、上述と同様に、スラスト軸受220が後
退して異物を除去する。
【0101】また、冷時起動初期や定常運転時に、瞬時
的な液圧縮が生じた場合の圧縮室圧力は、図13の点線
63のように異常な過圧縮が生じるが、吐出ポート16
に連通する高圧空間容積が大きく、しかも、逆止弁室5
0a,吐出室2,吐出チャンバー2cを順次通過する間
に膨張を繰り返し、モータ室806の圧力変化はほとん
ど生じない。
的な液圧縮が生じた場合の圧縮室圧力は、図13の点線
63のように異常な過圧縮が生じるが、吐出ポート16
に連通する高圧空間容積が大きく、しかも、逆止弁室5
0a,吐出室2,吐出チャンバー2cを順次通過する間
に膨張を繰り返し、モータ室806の圧力変化はほとん
ど生じない。
【0102】なお、上記実施例では、背圧室839が吐
出圧力と吸入圧力との中間圧力になるように本体フレー
ム805の油穴B738b,スラスト軸受220の油溝
291,鏡板815bの油溝891を設定したが、圧縮
機負荷条件に応じて背圧室839が吸入圧力相当になる
ように設定しても良く、この場合の旋回スクロール81
8への背圧付与は、油室A778aの潤滑油圧力のみに
依存する。
出圧力と吸入圧力との中間圧力になるように本体フレー
ム805の油穴B738b,スラスト軸受220の油溝
291,鏡板815bの油溝891を設定したが、圧縮
機負荷条件に応じて背圧室839が吸入圧力相当になる
ように設定しても良く、この場合の旋回スクロール81
8への背圧付与は、油室A778aの潤滑油圧力のみに
依存する。
【0103】また、上記実施例では外周部空間37を吸
入室17に連通させたが、外周部空間37を旋回スクロ
ール818のラップ支持円盤818cに設けた油穴83
8cを介して第1圧縮室61a,61bに通じても良い
(図10参照)。
入室17に連通させたが、外周部空間37を旋回スクロ
ール818のラップ支持円盤818cに設けた油穴83
8cを介して第1圧縮室61a,61bに通じても良い
(図10参照)。
【0104】以上のように上記実施例によれば、以下に
述べる実施形態による作用効果を得ることができる。
述べる実施形態による作用効果を得ることができる。
【0105】すなわち、第1の実施形態によれば、駆動
軸704が旋回スクロール818の旋回軸受818bに
係合すべく駆動軸704の先端に設けたクランク軸71
4は、その外周面の駆動軸704の主軸に対する回転軌
跡の直径が、本体フレーム805に設けられた主軸受8
12の軸受内径以下となるように設定され、駆動軸70
4をモータ703の側から主軸受812と旋回軸受81
8bに順次挿入可能な寸法形状とした構成において、モ
ータ703の反圧縮室側に本体フレーム805と共に駆
動軸704を支持する上部軸受811を密閉ケース80
1内に配置し、駆動軸704が軸方向に移動する範囲
を、本体フレーム805と上部軸受811とで規制すべ
く構成したものである。そしてこの構成によれば、固定
スクロール815と旋回スクロール818と主軸受81
2の組立状態を変えることなく駆動軸704の脱着交換
が可能となり、固定スクロール815と旋回スクロール
818と主軸受812の寸法に適応する駆動軸704を
選択組立でき、圧縮室半径方向隙間を微小組立し、圧縮
途中気体漏洩の低減が得られるのに加えて、駆動軸70
4の自由な軸方向移動を規制することによる駆動系の軸
方向振動とそれに伴う騒音の防止、および駆動軸704
の摺動部耐久性を向上を同時に実現できる。
軸704が旋回スクロール818の旋回軸受818bに
係合すべく駆動軸704の先端に設けたクランク軸71
4は、その外周面の駆動軸704の主軸に対する回転軌
跡の直径が、本体フレーム805に設けられた主軸受8
12の軸受内径以下となるように設定され、駆動軸70
4をモータ703の側から主軸受812と旋回軸受81
8bに順次挿入可能な寸法形状とした構成において、モ
ータ703の反圧縮室側に本体フレーム805と共に駆
動軸704を支持する上部軸受811を密閉ケース80
1内に配置し、駆動軸704が軸方向に移動する範囲
を、本体フレーム805と上部軸受811とで規制すべ
く構成したものである。そしてこの構成によれば、固定
スクロール815と旋回スクロール818と主軸受81
2の組立状態を変えることなく駆動軸704の脱着交換
が可能となり、固定スクロール815と旋回スクロール
818と主軸受812の寸法に適応する駆動軸704を
選択組立でき、圧縮室半径方向隙間を微小組立し、圧縮
途中気体漏洩の低減が得られるのに加えて、駆動軸70
4の自由な軸方向移動を規制することによる駆動系の軸
方向振動とそれに伴う騒音の防止、および駆動軸704
の摺動部耐久性を向上を同時に実現できる。
【0106】第2の実施形態によれば、モータ703の
回転子703aの端部に配置した駆動軸系の上部バラン
スウエイト775、下部バランスウエイト776が駆動
軸704の軸方向移動範囲を規制したものである。そし
てこの構成によれば、簡易な手段で駆動軸系の軸方向振
動を防止できる。
回転子703aの端部に配置した駆動軸系の上部バラン
スウエイト775、下部バランスウエイト776が駆動
軸704の軸方向移動範囲を規制したものである。そし
てこの構成によれば、簡易な手段で駆動軸系の軸方向振
動を防止できる。
【0107】第3の実施形態によれば、少なくとも本体
フレーム805、駆動軸704、モータ703、上部軸
受811を密閉ケース801の高圧空間に配置し、吐出
ポート16から密閉ケース801内の高圧空間に排出し
た吐出気体から分離した潤滑油を吐出室油溜34に収集
の後、主軸受812と旋回軸受818bに供給した全潤
滑油量の内、その大部分の潤滑油を再び吐出室油溜34
に戻す一方、残りの潤滑油を減圧して、圧縮室(61
a,61b)と吸入室17のいずれか一方に供給する給
油手段を設けたものである。そしてこの構成によれば、
吸入室17への適正給油による圧縮室隙間の油膜密封
と、主軸受812、旋回軸受818b、副軸受811へ
の充分な給油による耐久性向上を同時に実現できる。特
に、主軸受812より小径の旋回軸受818bの耐久性
を容易に確保できる。
フレーム805、駆動軸704、モータ703、上部軸
受811を密閉ケース801の高圧空間に配置し、吐出
ポート16から密閉ケース801内の高圧空間に排出し
た吐出気体から分離した潤滑油を吐出室油溜34に収集
の後、主軸受812と旋回軸受818bに供給した全潤
滑油量の内、その大部分の潤滑油を再び吐出室油溜34
に戻す一方、残りの潤滑油を減圧して、圧縮室(61
a,61b)と吸入室17のいずれか一方に供給する給
油手段を設けたものである。そしてこの構成によれば、
吸入室17への適正給油による圧縮室隙間の油膜密封
と、主軸受812、旋回軸受818b、副軸受811へ
の充分な給油による耐久性向上を同時に実現できる。特
に、主軸受812より小径の旋回軸受818bの耐久性
を容易に確保できる。
【0108】第4の実施形態によれば、駆動軸704が
圧縮室側に移動するのを規制する手段として、駆動軸7
04系の圧縮室側に配設した下部バランスウエイト77
6を本体フレーム805のモータ703の回転子703
a側端部に配設したスラスト軸受部713で支承すべく
形成すると共に、主軸受812を潤滑した後、密閉ケー
ス801内に帰還させる直前の潤滑通路として、スラス
ト軸受部713を配設したものである。そしてこの構成
によれば、駆動軸704を支持する軸受部への圧縮機可
変速運転などによる給油状態変動に起因して生じる駆動
軸704の軸方向振動を潤滑油膜による簡易手段で防止
し、軸受耐久性も同時に向上することができる。また、
スラスト軸受部713が最終の潤滑通路であるため、摺
動発熱により温度上昇し潤滑劣化した潤滑油が直接的に
次の摺動部に供給されることがなく、潤滑油膜作用によ
る効果を維持できる。
圧縮室側に移動するのを規制する手段として、駆動軸7
04系の圧縮室側に配設した下部バランスウエイト77
6を本体フレーム805のモータ703の回転子703
a側端部に配設したスラスト軸受部713で支承すべく
形成すると共に、主軸受812を潤滑した後、密閉ケー
ス801内に帰還させる直前の潤滑通路として、スラス
ト軸受部713を配設したものである。そしてこの構成
によれば、駆動軸704を支持する軸受部への圧縮機可
変速運転などによる給油状態変動に起因して生じる駆動
軸704の軸方向振動を潤滑油膜による簡易手段で防止
し、軸受耐久性も同時に向上することができる。また、
スラスト軸受部713が最終の潤滑通路であるため、摺
動発熱により温度上昇し潤滑劣化した潤滑油が直接的に
次の摺動部に供給されることがなく、潤滑油膜作用によ
る効果を維持できる。
【0109】なお、上記実施例では冷媒圧縮機について
説明したが、潤滑油を使用する酸素,窒素,ヘリウムな
ど他の気体圧縮機の場合も同様の作用効果を期待でき
る。
説明したが、潤滑油を使用する酸素,窒素,ヘリウムな
ど他の気体圧縮機の場合も同様の作用効果を期待でき
る。
【0110】また、本願の原出願(特願平1−2835
61)にも記載されているように、上記実施例では縦置
形圧縮機の構成を示しその効果を説明したが、横置形圧
縮機の構成についても同様の作用効果が期待できる。し
たがって、上部フレーム126と上部軸受811の「上
部」というは、機能的意味を有するものでないことは明
らかであろう。
61)にも記載されているように、上記実施例では縦置
形圧縮機の構成を示しその効果を説明したが、横置形圧
縮機の構成についても同様の作用効果が期待できる。し
たがって、上部フレーム126と上部軸受811の「上
部」というは、機能的意味を有するものでないことは明
らかであろう。
【0111】また、上記実施例では吐出室油溜の潤滑油
を吸入室に差圧給油したが、圧縮途中の圧縮室に差圧給
油する場合も同様の作用効果を期待できる。
を吸入室に差圧給油したが、圧縮途中の圧縮室に差圧給
油する場合も同様の作用効果を期待できる。
【0112】
【発明の効果】上記実施例から明かなように、請求項1
に記載の発明は、駆動軸が旋回スクロールの旋回軸受に
係合すべく駆動軸の先端に設けたクランク軸は、その外
周面の駆動軸の主軸に対する回転軌跡の直径が、本体フ
レームに設けた主軸受の軸受内径以下となるように設定
され、駆動軸をモータの側から主軸受と旋回軸受に順次
挿入可能な寸法形状とした構成において、モータの反圧
縮室側に本体フレームと共に駆動軸を支持する上部軸受
を密閉ケース内に配置し、駆動軸が軸方向に移動する範
囲を、本体フレームと上部軸受とで規制すべく構成した
ものである。そしてこの構成によれば、固定スクロール
と旋回スクロールと主軸受の組立状態を変えることなく
駆動軸の脱着交換が可能となり、固定スクロールと旋回
スクロールと主軸受の寸法に適応する駆動軸を選択組立
でき、圧縮室半径方向隙間を微小組立し、圧縮途中気体
漏洩の低減が得られるのに加えて、駆動軸の自由な軸方
向移動を規制することによる駆動系の軸方向振動とそれ
に伴う騒音の防止、および駆動軸の摺動部耐久性を向上
を同時に実現できる。更に、旋回スクロールが軸方向移
動する際に駆動軸に阻害されることがないので、圧縮室
圧力が瞬時的に異常上昇した際、旋回スクロールが素早
く固定スクロールから軸方向に離反し、圧縮室隙間を広
げて圧縮室圧力を低下させ、過負荷軽減できるので、圧
縮機耐久性を向上できる効果を奏する。
に記載の発明は、駆動軸が旋回スクロールの旋回軸受に
係合すべく駆動軸の先端に設けたクランク軸は、その外
周面の駆動軸の主軸に対する回転軌跡の直径が、本体フ
レームに設けた主軸受の軸受内径以下となるように設定
され、駆動軸をモータの側から主軸受と旋回軸受に順次
挿入可能な寸法形状とした構成において、モータの反圧
縮室側に本体フレームと共に駆動軸を支持する上部軸受
を密閉ケース内に配置し、駆動軸が軸方向に移動する範
囲を、本体フレームと上部軸受とで規制すべく構成した
ものである。そしてこの構成によれば、固定スクロール
と旋回スクロールと主軸受の組立状態を変えることなく
駆動軸の脱着交換が可能となり、固定スクロールと旋回
スクロールと主軸受の寸法に適応する駆動軸を選択組立
でき、圧縮室半径方向隙間を微小組立し、圧縮途中気体
漏洩の低減が得られるのに加えて、駆動軸の自由な軸方
向移動を規制することによる駆動系の軸方向振動とそれ
に伴う騒音の防止、および駆動軸の摺動部耐久性を向上
を同時に実現できる。更に、旋回スクロールが軸方向移
動する際に駆動軸に阻害されることがないので、圧縮室
圧力が瞬時的に異常上昇した際、旋回スクロールが素早
く固定スクロールから軸方向に離反し、圧縮室隙間を広
げて圧縮室圧力を低下させ、過負荷軽減できるので、圧
縮機耐久性を向上できる効果を奏する。
【0113】請求項2記載の発明は、モータの回転子の
端部に配置した駆動軸系のバランスウエイトが駆動軸の
軸方向移動範囲を規制したものである。そしてこの構成
によれば、簡易な手段で圧縮機運転時の駆動軸系の軸方
向振動を防止できる。
端部に配置した駆動軸系のバランスウエイトが駆動軸の
軸方向移動範囲を規制したものである。そしてこの構成
によれば、簡易な手段で圧縮機運転時の駆動軸系の軸方
向振動を防止できる。
【0114】請求項3記載の発明は、少なくとも本体フ
レーム、駆動軸、モータ、上部軸受を密閉ケースの高圧
空間に配置し、吐出ポートから密閉ケース内の高圧空間
に排出した吐出気体から分離した潤滑油を吐出室油溜に
収集の後、主軸受と旋回軸受に供給した全潤滑油量の
内、その大部分の潤滑油を再び吐出室油溜に戻す一方、
残りの潤滑油を減圧して、圧縮室と吸入室のいずれか一
方に供給する給油手段を設けたものである。そしてこの
構成によれば、圧縮室(吸入室)への適正給油による圧
縮室隙間の油膜密封と、主軸受、旋回軸受への充分な給
油による耐久性向上を同時に実現できる。特に、主軸受
より小径の旋回軸受でも耐久性を容易に確保できる。
レーム、駆動軸、モータ、上部軸受を密閉ケースの高圧
空間に配置し、吐出ポートから密閉ケース内の高圧空間
に排出した吐出気体から分離した潤滑油を吐出室油溜に
収集の後、主軸受と旋回軸受に供給した全潤滑油量の
内、その大部分の潤滑油を再び吐出室油溜に戻す一方、
残りの潤滑油を減圧して、圧縮室と吸入室のいずれか一
方に供給する給油手段を設けたものである。そしてこの
構成によれば、圧縮室(吸入室)への適正給油による圧
縮室隙間の油膜密封と、主軸受、旋回軸受への充分な給
油による耐久性向上を同時に実現できる。特に、主軸受
より小径の旋回軸受でも耐久性を容易に確保できる。
【0115】請求項4記載の発明は、駆動軸が圧縮室側
に移動するのを規制する手段として、駆動軸系の圧縮室
側に配設したバランスウエイトを本体フレームのモータ
側端部に配設したスラスト軸受部で支承すべく形成する
と共に、主軸受を潤滑した後、密閉ケース内に帰還させ
る直前の潤滑通路として、スラスト軸受部を配設したも
のである。そしてこの構成によれば、駆動軸を支持する
軸受部への圧縮機可変速運転などによる給油状態変動に
起因して生じる駆動軸の軸方向振動を潤滑油膜による簡
易手段で防止し、軸受耐久性も同時に向上することがで
きる。また、スラスト軸受部が最終の潤滑通路であるた
め、摺動発熱により温度上昇し潤滑劣化した潤滑油が直
接的に次の摺動部に供給されることがなく、潤滑油膜作
用による効果を維持できるという効果を奏する。
に移動するのを規制する手段として、駆動軸系の圧縮室
側に配設したバランスウエイトを本体フレームのモータ
側端部に配設したスラスト軸受部で支承すべく形成する
と共に、主軸受を潤滑した後、密閉ケース内に帰還させ
る直前の潤滑通路として、スラスト軸受部を配設したも
のである。そしてこの構成によれば、駆動軸を支持する
軸受部への圧縮機可変速運転などによる給油状態変動に
起因して生じる駆動軸の軸方向振動を潤滑油膜による簡
易手段で防止し、軸受耐久性も同時に向上することがで
きる。また、スラスト軸受部が最終の潤滑通路であるた
め、摺動発熱により温度上昇し潤滑劣化した潤滑油が直
接的に次の摺動部に供給されることがなく、潤滑油膜作
用による効果を維持できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すスクロール冷媒圧縮機
の縦断面図
の縦断面図
【図2】同圧縮機における主要部品の分解図
【図3】同圧縮機における吐出ポート部に配置した逆止
弁装置の部分断面図
弁装置の部分断面図
【図4】図3における逆止弁装置の構成部品の斜視図
【図5】同逆止弁装置の要部斜視図
【図6】同逆止弁装置の要部斜視図
【図7】同圧縮機における小物部品の分解斜視図
【図8】同圧縮機における主要軸受部の部分断面図
【図9】同圧縮機におけるシール部品の斜視図
【図10】同圧縮機におけるスラスト軸受部の部分断面
図
図
【図11】図10におけるスラスト軸受の斜視図
【図12】図1におけるA−A線に沿った横断面図
【図13】同圧縮機の吸入行程から吐出行程までの冷媒
ガスの圧力変化を示す特性図
ガスの圧力変化を示す特性図
【図14】従来のスクロール圧縮機の縦断面図
2 吐出室 16 吐出ポート 17 吸入室 24 自転阻止部材(オルダムリング) 34 吐出室油溜 126 上部フレーム 220 スラスト軸受 703 モータ 704 駆動軸 801 密閉ケース 805 本体フレーム 806 モータ室 811 上部軸受 812 主軸受 815 固定スクロール 815b 鏡板 815a 固定スクロールラップ 818 旋回スクロール 818a 旋回スクロールラップ 818b 旋回軸受 818c ラップ支持円盤
Claims (4)
- 【請求項1】固定スクロールの一部を成す鏡板の一面に
形成された渦巻状の固定スクロールラップに対して旋回
スクロールの一部を成すラップ支持円盤上の旋回スクロ
ールラップを揺動回転自在に噛み合わせ、両スクロール
間に渦巻形の圧縮空間を形成し、前記固定スクロールラ
ップの中心部には吐出ポートを設け、前記固定スクロー
ルラップの外側には吸入室を設け、前記圧縮空間は吸入
側より吐出側に向けて連続移行する複数個の圧縮室に区
画されて流体を圧縮すべく、前記ラップ支持円盤を前記
鏡板と、駆動軸を支持し且つ前記圧縮室に近い側の主軸
受を有する本体フレームに設けられて前記ラップ支持円
盤の反圧縮室側を支持するスラスト軸受との間に遊合状
態で配置すると共に、前記ラップ支持円盤と前記本体フ
レームとの間に前記旋回スクロールの自転阻止部材を係
合させ、前記駆動軸と前記ラップ支持円盤とが係合する
旋回軸受を介して前記旋回スクロールを旋回運動させる
スクロール圧縮機構と前記駆動軸に連結するモータを密
閉ケースに収納し、前記駆動軸が前記旋回スクロールに
係合すべく前記駆動軸の先端に設けたクランク軸は、そ
の外周面の前記駆動軸の主軸に対する回転軌跡の直径
が、前記主軸受の軸受内径以下となるように設定され、
前記駆動軸を前記モータの側から前記主軸受と前記旋回
軸受に順次挿入可能な寸法形状とした構成において、前
記モータの反圧縮室側に前記本体フレームと共に前記駆
動軸を支持する上部軸受を前記密ケース内に配置し、前
記駆動軸が軸方向に移動する範囲を、前記本体フレーム
と前記上部軸受とで規制すべく構成したスクロール気体
圧縮機。 - 【請求項2】モータの回転子の端部に配置した駆動軸系
のバランスウエイトが駆動軸の軸方向移動範囲を規制し
た請求項1記載のスクロール気体圧縮機。 - 【請求項3】少なくとも本体フレーム、駆動軸、モー
タ、上部軸受を密閉ケースの高圧空間に配置し、吐出ポ
ートから前記密閉ケース内の前記高圧空間に排出した吐
出気体から分離した潤滑油を吐出室油溜に収集の後、主
軸受と旋回軸受に供給した全潤滑油量の内、その大部分
の潤滑油を再び前記吐出室油溜に戻す一方、残りの潤滑
油を減圧して、圧縮室と吸入室のいずれか一方に供給す
る給油手段を設けた請求項1記載のスクロール圧縮機。 - 【請求項4】駆動軸が圧縮室側に移動するのを規制する
手段として、駆動軸系の前記圧縮室側に配設したバラン
スウエイトを前記本体フレームの前記モータ側端部に配
設したスラスト軸受部で支承すべく形成すると共に、主
軸受を潤滑した後、密閉ケース内に帰還させる直前の潤
滑通路として、前記スラスト軸受部を配設した請求項3
記載のスクロール気体圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8153956A JP3019770B2 (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | スクロール気体圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8153956A JP3019770B2 (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | スクロール気体圧縮機 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1283561A Division JP2782858B2 (ja) | 1989-10-31 | 1989-10-31 | スクロール気体圧縮機 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09100784A JPH09100784A (ja) | 1997-04-15 |
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Family
ID=15573753
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP8153956A Expired - Fee Related JP3019770B2 (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | スクロール気体圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3019770B2 (ja) |
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-
1996
- 1996-06-14 JP JP8153956A patent/JP3019770B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
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| JPH09100784A (ja) | 1997-04-15 |
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