JP3019351U - コンピュータ用外部記憶装置 - Google Patents
コンピュータ用外部記憶装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンピュータゲーム機などに用いる外部記憶
装置から圧縮および非圧縮データをコンピュータ本体に
高速で転送する。 【構成】 不揮発性半導体メモリを備えた外部記憶装置
において、前記不揮発性メモリ上の圧縮データを伸張す
る手段、および前記圧縮データの伸張と独立に前記不揮
発性メモリ上の任意の非圧縮データの読み出し手段を備
えた。
装置から圧縮および非圧縮データをコンピュータ本体に
高速で転送する。 【構成】 不揮発性半導体メモリを備えた外部記憶装置
において、前記不揮発性メモリ上の圧縮データを伸張す
る手段、および前記圧縮データの伸張と独立に前記不揮
発性メモリ上の任意の非圧縮データの読み出し手段を備
えた。
Description
【0001】
本考案は、ROMカートリッジのような不揮発性半導体メモリを用いたコンピ ュータゲーム機などに用いられる外部記憶装置に関する。
【0002】
コンピュータゲーム機の基本的な構成は一般的なコンピュータと同様に、デー タを入力する装置、データを出力する装置、それにコンピュータ本体である。コ ンピュータゲーム機の外部記憶装置は、CD−ROM、ROMカートリッジなど が使用されている。これらはゲームソフトごとに販売されている。
【0003】 例えば、不揮発性半導体メモリを備えたゲーム機用外部記憶装置では装置内に 搭載されているROMには書き込みはできないが、図2に示すようにバッテリバ ックアップ機構を備えた書き込み可能なメモリ(RAM)が内蔵されていて、ゲ ームの途中の状態や各プレーヤーごとのパスワードなどが記憶できるように工夫 されている。
【0004】 図3はコンピュータゲーム機本体の基本ハードウェア構成の一例である。CP Uは中央演算処理装置で、コンピュータゲーム機の核となる部分である。外部記 憶装置に格納されているプログラムやデータはCPUの解析によってプログラム の実行やデータの加工、転送などの処理が行われる。外部記憶装置から読み取っ た画像データあるいはプログラムで作成された画像データはVDC(ビデオディ スプレイコントローラ)に送られて、ディスプレイに表示できるような画像デー タに加工(定義)される。
【0005】 VDCで加工されたデータはVRAMにいったん蓄えられる。VDCで定義さ れ、VRAMに蓄えられるデータはバックグラウンド(背景画)、スプライト( ゲームの主人公等)別に分けられ、その表示パターン、ディスプレイ上の表示位 置、表示色などの情報が付加される。
【0006】 VCE(ビデオカラーエンコーダ)は、ビデオ出力ポートを通じてVDCから 送られてくるデジタルカラー画像信号を、VCE内にもっているカラーパレット 情報をもとにCRTアナログRGB信号および映像色信号に変換し、外部の映像 装置に出力する。
【0007】 一方、CPUで解析された音楽、擬音などの音情報は、PSG(プログラムサ ウンドジェネレータ)により、ステレオ回路構成、ノイズ発生回路、低周波数発 生回路などの機能によって画像と一体になった効果音としてスピーカに出力され る。
【0008】 コンピュータゲーム機では、アニメーションや写真などを取り込んだ画像デー タが扱われる例が多い。とくに最近は映画の画像やビデオの自然画像などを取り 込んだゲームが脚光を浴びるようになってきている。画像データはテキストデー タとは違い、大容量のメモリを必要とする。自然画に近いければ近いほど、より 大量のメモリが必要となる。また、アニメーションもより多色で緻密な画像を扱 うようになってきている。
【0009】 扱う画像が緻密になればなるほど、また多色になればなるほど画像データ量は 大きくなる。このため、ゲームを提供する外部記憶装置は大容量の記憶媒体であ ることが要求される。しかし記憶媒体の容量を増やすことはコストが高くなるた めに、低コストが条件のコンピュータゲーム機にそのまま単純に適用することは 難しい。そこで一般に行われている方法が、データの圧縮である。データの圧縮 については様々な方法がある。
【0010】 データを圧縮することによって、データを記録しておく外部記憶媒体のメモリ 容量を節約することができるが、圧縮データはそのままでは使えない。コンピュ ータゲーム機が圧縮データを読み取った場合、元の形式のデータに戻さなければ ならない。この「元のデータに戻すこと」をデータ伸長と呼び、従来のROMカ ートリッジのような不揮発性半導体メモリを備えたコンピュータゲーム機用外部 記憶装置を用いたコンピュータゲーム機では、このデータ伸長をゲーム機本体の CPUで行っている。
【0011】 図4は不揮発性半導体メモリを用いたコンピュータゲーム機用外部記憶装置を 用いたコンピュータゲーム機の説明図である。画像制御手段9は図3のVDC、 VCE、VRAMに相当する。音声制御手段10は図3のPSGに相当する。R OM2にはプログラムとデータが格納されている。電源を投入するとCPU7は ROM2上のある定まったアドレスよりプログラムの読み出しを開始してプログ ラムのロジックに従いプログラムの解析と実行を行う。
【0012】 プログラム上にデータの読み取り命令があると、CPU7はROM2上のデー タを読み取り、RAM8に展開したり、データの種類によっては直接、画像制御 手段や音声制御手段にデータを転送する。これらの画像制御手段や音声制御手段 もCPU7の制御の下に動作する。
【0013】
従来のコンピュータゲーム機では、外部記憶装置のデータ中に圧縮データがあ る場合には、直接それを画像制御手段9や音声制御手段10に送っても利用でき ないために、圧縮データはいったんRAM8に読み込んでからCPU7によりデ ータ伸長して、元の生データに戻している。このように圧縮データがあると、C PU7はデータ伸長のために処理時間を割かなければならなかった。
【0014】 このように従来のコンピュータゲーム機で圧縮データを扱うには、処理速度の 点で問題があった。例えば、不揮発性半導体メモリを用いたゲーム機用外部記憶 装置を使用したコンピュータゲーム機の場合、ROMから読み込んだ非圧縮デー タはすぐに使うことができるが、圧縮データではCPUがいったんRAMに読み 込んでから伸長するために、CPUが本来なすべき処理が一歩遅れることになる 。とくにゲームソフトでは、ある一定の処理速度以上を保たないとゲームとして 機能を果たせない場合があるので問題となる。
【0015】 ゲームソフトによっては、画像の質を保ちながら、なおかつ処理速度を落とさ ないようにするために、生データをそのままROMに登録しているものもある。 しかしこのような対処方法ではROMの容量は大きくなり、家庭用コンピュータ ゲーム機の外部記憶装置としては経済的な問題がある。
【0016】 処理速度に対する解決策として、外部記憶装置に記録するデータをすべて圧縮 した形でもつ必要はない点を考慮した方式がある。頻繁に使用するデータすなわ ち頻繁に読み出すデータは非圧縮データ(生データ)でもち、あまり使用しない データでなおかつ大容量のデータを圧縮した形式でもてば、効果的で効率のよい データの保存ができるというものである。
【0017】 しかし、この方式にも難点はある。一つのROM内に圧縮データと非圧縮デー タをもつと、それぞれのデータに対して読み出し方法が異なることになる。その ためにそれぞれのデータによって読み出し方法を切り換える処理のプログラム記 述が必要となり、プログラミングが煩雑になる。また、圧縮データの読み取りで はCPUはそのデータ伸長に時間を割いているために、その間は非圧縮データを 読み出すことができないなどの難点がある。
【0018】 本考案は、処理速度が速く、かつプログラミングが容易な、圧縮データと非圧 縮データを記録できるコンピュータゲーム用の外部記憶装置を得ることを目的と する。
【0019】
上記の問題点を解決するために、本考案は、コンピュータゲーム機用外部記憶 装置内に圧縮データを伸長する機構を備えるとともに、非圧縮データの読み出し を圧縮データの伸長・展開・転送と独立して行う機構を備えるものである。
【0020】 本考案の外部記憶装置では、ROM内の非圧縮データはそのままゲーム機本体 に転送して使用できるが、圧縮データはデータ伸長が必要であるので、データ処 理機構は圧縮と非圧縮の2種類のデータを独立して処理できるように、圧縮デー タの伸長・展開・転送機構と非圧縮データの転送機構を独立させている。
【0021】 本考案の外部記憶装置によれば、コンピュータゲーム機のCPUから外部記憶 装置のROMデータの読み取り命令が発せられた場合、外部記憶装置がすべての データハンドリングを行えるようにデータ処理機構が外部記憶装置内に設られて いる。また、読み出す非圧縮データの番地をレジスタで指定することなく任意の 番地のデータ読み出しが可能である。
【0022】 さらに、上記の2種の転送機構のほかにシーケンシャル出力機構を追加するこ とで非圧縮データを連続して読み出すことが効率的に行うことができる。
【0023】
本考案の一つの実施例として図1の外部記憶装置について説明する。図におい て、外部記憶装置1内にはROM2、圧縮データ伸長機構3、圧縮データ用伸長 /転送部4、ROMデータ出力機構5が設けられている。本考案の実施例の外部 記憶装置が従来の外部記憶装置と異なる点は、圧縮データ伸長機構およびデータ 処理機構を外部記憶装置内に備えていることである。
【0024】 任意の非圧縮データを圧縮データの伸長・転送と独立して読み出す場合には、 ROM2から読み出す非圧縮データのアドレスを指定して、読み出し命令をコン ピュータゲーム機6のCPU7が発すれば、圧縮データ伸長機構3のROMデー タ出力機構5よりデータが出力される。これは、通常のメモリに対するデータア クセスと同じ働きである。
【0025】 圧縮データを伸長した形式で読み出す場合には、CPU7はROM2の読み出 し開始番地を圧縮データ伸長機構3の圧縮データ用伸長/転送部4のレジスタに 設定してから、圧縮データ用伸長/転送部4のレジスタを読み出すことで行われ る。
【0026】 このときCPU7が読み出し開始するまでには、圧縮データ用伸長/転送部4 がある程度のデータ伸長を行ってからでないとデータ読み取りが可能かどうかが わからないために、その確認するまでに時間を要する。圧縮データ用伸長/転送 部4がデータ伸長できることがわかれば、その結果がレジスタを通じてCPU7 に伝えられる。そののちに伸長済みデータがコンピュータゲーム機に転送される 。
【0027】 また同様に、CPU7が読み出し開始番地を圧縮データ用伸長/転送部4のレ ジスタに指定せずに読み出す場合で、かつデータの飛び越し読み出しを行う場合 にも、飛び越しデータを伸長してから棄却しなければ次のデータが用意できない ため、読み出し可能かどうかを圧縮データ用伸長/転送部4のレジスタを読み出 して確認する必要がある。レジスタの確認で目的のデータが伸長可能とわかれば 、そこで初めてデータの読み出し開始となる。
【0028】 いずれにしろ、上記の圧縮データの読み出しにはデータ伸長のための待ち時間 が生じる。すなわちその間、CPUはIO待ちの状態になる。しかし、本考案の 実施例の外部記憶装置1では圧縮データ用伸長/転送部4と独立して、ROM2 上の非圧縮データを出力するROMデータ出力機構5が用意されているから、こ の待ち時間を利用して非圧縮データのランダムアクセスが可能である。
【0029】 図5は本考案の外部記憶装置の他の実施例である。図1の外部記憶装置と異な る点は、データシーケンシャル出力機構11がさらに追加されていることである 。この機構が図1のROMデータ出力機構と異なる点は、連続して非圧縮データ を読み出すときに利用され、ROMデータ出力機構5と同様に圧縮データの伸長 ・転送とは独立して動作する。
【0030】 図6は、一つのROM内に圧縮データと非圧縮データを混在させた例を示す図 である。本考案の外部記憶装置ではこのような場合でも圧縮・非圧縮データの別 に関わらず自由にランダムアクセスが可能である。
【0031】 圧縮データと非圧縮データの混在例として、ROM上に圧縮された画像データ と非圧縮の音データを混在させた場合を説明する。まずCPUは展開した画像デ ータの先頭アドレスを圧縮データ伸長機構に伝える。圧縮データ伸長/転送部で 圧縮データの伸長を用意する間に、データ出力機構を通じて音楽データをダイレ クトに読み出す。このようにすれば、音と映像の再生を同時に行うことができる 。
【0032】
本考案の特徴の一つは、圧縮データの読み出しと非圧縮データの読み出しが独 立して並行処理できることである。このために、圧縮データの伸長・転送という 処理時間のかかる入力処理の待ち時間に、非圧縮データの読み出しを行うことに よって入力処理を効率よく行えるようになったことである。
【0033】 また、圧縮データの伸長・転送機能を不揮発性半導体メモリを備えたコンピュ ータゲーム機用外部記憶装置内に設けることによってコンピュータゲーム機本体 のCPUの負荷が軽減された。CPUは圧縮データの読み出し命令を発するだけ で、圧縮データの伸長・転送が外部記憶装置の方で行ってくれるために、その間 、CPUは他の処理に向けられるようになるなどの効果がある。
【図1】本考案の外部記憶装置の実施例のシステム構成
図である。
図である。
【図2】バッテリバックアップ機構付き外部記憶装置の
説明図である。
説明図である。
【図3】コンピュータゲーム機の一例のブロック図であ
る。
る。
【図4】従来の外部記憶装置とコンピュータゲーム機の
構成の説明図である。
構成の説明図である。
【図5】本考案の外部記憶装置の実施例のシステム構成
図である。
図である。
【図6】一つのデータROM内での圧縮データと非圧縮
データの混在例の説明図である。
データの混在例の説明図である。
1 外部記憶装置 2 ROM 3 圧縮データ伸長機構 4 圧縮データ用伸長/転送部 5 ROMデータ出力機構 6 コンピュータゲーム機 7 CPU 8 RAM 9 画像制御手段 10 音声制御手段 11 データシーケンシャル出力機構
Claims (2)
- 【請求項1】 不揮発性半導体メモリを備えたコンピュ
ータ用外部記憶装置において、前記不揮発性メモリ上の
圧縮データを伸長する圧縮データ伸長手段、および前記
圧縮データの伸長と独立に作動する前記不揮発性メモリ
上の任意の非圧縮データを読み出す非圧縮データ出力手
段を備えたことを特徴とするコンピュータ用外部記憶装
置。 - 【請求項2】 不揮発性半導体メモリを備えたコンピュ
ータ用外部記憶装置において、前記不揮発性メモリ上の
圧縮データを伸長する圧縮データ伸長手段、前記圧縮デ
ータの伸長と独立に作動する前記不揮発性メモリ上の非
圧縮データの読み出し手段、および前記圧縮データの伸
長と独立に作動する前記不揮発性メモリ上の非圧縮デー
タを連続して読み出す非圧縮データシーケンシャル出力
手段を備えたことを特徴とするコンピュータ用外部記憶
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995006811U JP3019351U (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | コンピュータ用外部記憶装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995006811U JP3019351U (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | コンピュータ用外部記憶装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3019351U true JP3019351U (ja) | 1995-12-12 |
Family
ID=43154767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995006811U Expired - Lifetime JP3019351U (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | コンピュータ用外部記憶装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3019351U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013094280A1 (ja) * | 2011-12-22 | 2013-06-27 | インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション | 記憶装置アクセス・システム |
-
1995
- 1995-06-13 JP JP1995006811U patent/JP3019351U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013094280A1 (ja) * | 2011-12-22 | 2013-06-27 | インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション | 記憶装置アクセス・システム |
GB2510523B (en) * | 2011-12-22 | 2014-12-10 | Ibm | Storage device access system |
US9146933B2 (en) | 2011-12-22 | 2015-09-29 | International Business Machines Corporation | Compressed storage access system with uncompressed frequent use data |
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