JP3018873U - 装身用チェーン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 経済的でしかも美観的に優れた装身用チェー
ンを提供する。 【構成】 圧延及び鍛造加工に適したリンク（４）で網
目状に形成され、幅の異なる複数の領域（１、２、３）
を有する装身用チェーン。リンクの領域は、同寸法のリ
ンクと同径のワイヤで形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は装身用チェーンに関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知の様に、宝石貴金属業界で用いられているチェーンの製造工程の一つに、 特別な形状の小型リングを形成する工程がある。これらのリングは互いに連結す ると、一つのチェーンが完成する。チェーンは、小型のリングを反復的に連結す る、その仕方に応じて独特の構造となる。

【０００３】 そして、斯様にして作成されたチェーンに圧延及び鍛造加工を施すと、チェー ンは平坦な帯状となる。即ち、小型のリンクを連結して形成した当初のリンクは 安定した、千鳥格子状に近い綾織の帯状部材となる。

【０００４】 圧延及び鍛造工程を経た平坦な帯状部材は、領域によってその幅が異なる。領 域によって幅が異なる装身具にはネックレスやブレスレットがあるが、それらの 部材は、中間部が、結びに用いる二つの側部より幅が広い。

【０００５】 現在、斯かる構成の装身具の製造に際しては、寸法と径の異なるリンク及びワ イヤを使用している。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

幅の広い部分を構成するリンク用のワイヤの寸法と径は、幅の狭い部分を構成 するリンク用のワイヤよりも大きくしなければならない。しかし、この方法は生 産性、経済性、及び美観的な点で好ましくない。

【０００７】 生産性の問題は、幅が異なるチェーンを製造するには、少なくとも二種類のリ ンクを準備しなければならないことである。そして、二種類のリンクを使用する と、それらを連結する工作機械も少なくとも二種類必要になる。又、手作業が介 在する等、不都合が多い。

【０００８】 経済面での欠点は、幅の広い部分を製造するには大きいリンクと大径のワイヤ が必要で、貴金属の消費量が増大することである。

【０００９】 別の問題は、大きさの異なるリンクを使用すると鍛造時にかえしが発生して、 そのために隣接する帯状部材が同一形状でなくなり、特に、異なる形状のリンク で、しかもその数が少数の場合は形状が連続的でなくなり、外観上好ましくなく なることである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案の目的は、領域によって幅が異なる従来のチェーンよりも、生 産性が高く、且つ外観性に優れた新規な装身用チェーンを提供することにある。

【００１１】 上記目的を達成するために、本考案は、同寸法のリンクと同径のワイヤで形成 した装身用チェーンを提供する。

【００１２】 長さ（幅）の異なる領域を連結するチェーンの一部は、それらの領域間で長さ （幅）が徐々に変化して連続的となるように構成してある。

【００１３】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する 図１に示す本発明の一実施例に係るチェーンは、幅の広い領域１と、幅の狭い 領域２と、幅の広い領域１と幅の狭い領域２を徐々に（緩やかに）連結する外形 をした領域３とを備える。

【００１４】 これらの領域は何れも、同寸法のリンク４と、同径のワイヤから形成されてい る。チェーンは、幅が一定の中間領域と、対称形で相互に連結された二つ以上の 領域とから構成することも可能である。対称形の領域の外形は、幅が広くなる形 状でも狭くなる形状でもよい。

【００１５】 図５は、本発明の別実施例に係るチェーンを示す図で、同チェーンは、幅が一 定の領域５と、幅が徐々に広がるか又は狭まる外形をした二つの領域６、７とを 備える。これらの領域６、７は対称形で、相互に連結されている。

【００１６】 本発明は、圧延及び鍛造加工に適したすべての種類のチェーンに適用可能で、 例えば、鳩目、二重、三重、四重、五重、穂形状等、種々の形状をとることがで きる。

【００１７】 チェーンは貴金属の如何を問わず様々な種類の材料から製造することができ、 リンクは中実でも中空でもよい。

【００１８】 又、チェーンの表面に光沢加工を施しても、ダイヤを埋設しても、様々な文様 等を施してもよい。

【００１９】 チェ−ンの領域は夫々長さや幅が異なっても、又、外形が軸に対して傾斜して いてもよく、それらの変更例はすべて本発明の権利範囲内とする。

【図面の簡単な説明】

【図１】幅の狭い領域を備える、本発明の一実施例に係
るチェーンの部分正面図。

【図２】同チェーンの一領域を示す上面図。

【図３】断面が平坦な形状のチェーンを示す図１のII−
II線断面図。

【図４】断面が冠状のチェーンを示す図１のII−II線断
面図

【図５】幅が徐々に狭くなる二つの領域を備える本発明
の別実施例に係るチェーンの部分正面図。

【符号の説明】

１ 領域 ２ 領域 ３ 領域 ４ リンク ５ 幅が一定の領域

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 圧延及び鍛造処理を施すのに適したリン
   ク（４）で網目状に形成されると共に、幅の異なる領域
   （１、２、３）を有し、該領域が同寸法のリンクと、同
   径のワイヤで作成されたことを特徴とする装身用チェー
   ン。
2. 【請求項２】 幅の異なる二つの領域（１、２）を連結
   するチェーンの一領域（３）の外形が、該二つの領域
   （１、２）を連続的に連結する形状である請求項１に記
   載の装身用チェーン。
3. 【請求項３】 幅が一定の領域と、対称形状で相互に連
   結された二つの領域とを備え、該二つの領域は外形が広
   がるか又は狭まる形状である請求項１に記載の装身用チ
   ェーン。
4. 【請求項４】 対称形状で相互に連結され、外形が広が
   るか又は狭まる形状の二つの領域と、該二つの領域の間
   に位置し、幅が一定である領域とを備える請求項１に記
   載の装身用チェーン。
5. 【請求項５】 広がる部分又は狭まる部分を備える複数
   の異なる外形から成る請求項１乃至４の何れかに記載の
   装身用チェーン。
6. 【請求項６】 横断面が平坦である請求項１乃至５の何
   れかに記載の装身用チェーン。
7. 【請求項７】 横断面が冠形である請求項１乃至５の何
   れかに記載の装身用チェーン。