JP3018637U - キャッシュレジスター用引き出し - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャッシュレジスターに収容されている硬貨
毎の合計金額を簡単に知ることができる様にすると共
に、硬貨の間違った投入による釣り銭の渡し間違えを防
止すること。 【構成】 紙幣を収容する紙幣収容部４、硬貨を収容す
る硬貨収容部５等が区画形成されたキャッシュレジスタ
ー用引き出し２において、手前に硬貨収容部５、奥に紙
幣収容部４を設け、硬貨収容部５の奥の方の壁面を斜め
上方に向かって傾斜させて傾斜側壁７とし、該傾斜側壁
７に収容すべき硬貨の大きさに適合した内径を有する樋
状の硬貨収容溝８を複数個並列状態で形成せしめ、該硬
貨収容溝８内に硬貨数読み取り用目盛９を設け、該硬貨
収容溝８に重畳された硬貨の高さ（長さ）から硬貨の合
計金額を知ることができる様にする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はキャッシュレジスター用引き出し、詳しくは収容してある硬貨毎の 合計金額を即座に知ることができる便利なキャッシュレジスター用引き出しに関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

キャッシュレジスターはほとんどすべての小売店にそなえ付けられており、金 銭出納の用に供されている。そして、このキャッシュレジスターには紙幣及び硬 貨を収容する引き出しが必ず付属されており、この引き出しには紙幣を入れる部 分と硬貨を入れる部分が細かく区画されているのが普通である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のキャッシュレジスター用の引き出しにおいては、１円、５円、１０円、 ５０円、１００円、５００円等各種硬貨を別々に収容する区画は設けられていた が、各区画には収容すべき硬貨をバラで投入するようになっており、各区画を見 ただけでは投入されている硬貨の数及び硬貨毎の合計金額を即座に知ることはで きなかった。

【０００４】 従って、業務終了時や出納担当者の交代時には残高確認に手間がかかると共に 顧客への釣り銭の手渡しに手間取るといった問題があった。又、繁忙時には硬貨 １２を間違った区画に投入することもあり、それが原因で顧客へ渡すべき釣り銭 の渡し間違いもたびたび発生していた。 この考案はキャッシュレジスターの引き出しに関する上記問題点を解決し、各 種硬貨を整然と収容でき、残高の確認も即座にでき、釣り銭の渡し間違いも未然 に防止できる便利なキャッシュレジスター用引き出しを提供せんとするものであ る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、紙幣を収容する紙幣収容部４、硬貨を収容する硬貨収容部５等が 区画形成されたキャッシュレジスター用引き出し２において、手前に硬貨収容部 ５、奥に紙幣収容部４を設け、硬貨収容部５の奥の方の壁面を斜め上方に向かっ て傾斜させて傾斜側壁７とし、該傾斜側壁７に収容すべき硬貨の大きさに適合し た内径を有する樋状の硬貨収容溝８を複数個並列状態で形成せしめ、該硬貨収容 溝８内に硬貨数読み取り用目盛９を設け、該硬貨収容溝８に重畳された硬貨の高 さ（長さ）から硬貨の合計金額を知ることができる様にすることにより、上記課 題を解決せんとするものである。

【０００６】

【作用】

顧客から硬貨１２を受領したときは、硬貨１２の種類毎に分けてそれぞれ適合 する硬貨収容溝８に硬貨１２を積み重ねて行く。硬貨収容溝８は斜め上下方向に 向かって傾斜している為、この硬貨収容溝８に収容された硬貨１２はその自重に より下から順に重畳され円柱状の外観を呈する。この硬貨収容溝８内には硬貨金 額読み取り用目盛り９が設けられており、円柱状を呈した硬貨重畳体の高さ（長 さ）をこの硬貨金額読み取り用目盛り９の金額と照合すれば、簡単にその硬貨１ ２の数即ち金額を知ることができる。又、硬貨収容溝８は収容すべき硬貨１２の 種類に応じてそれに適合するサイズとなっているので、定められた硬貨収容溝８ 以外の間違った硬貨収容溝８への硬貨１２の投入は未然に防止され、硬貨１２の 間違った区画への投入による釣り銭の間違いは発生し得ない。

【０００７】

【実施例】

図１はこの考案に係るキャッシュレジスター用引き出しの一実施例の全体の構 成を示した斜視図、図２はその引き出し部分の斜視図、図３は図２における矢視 Ａ−Ａ線断面図である。図中１はキャッシュレジスター本体であり、該キャッシ ュレジスターの下部には紙幣及び硬貨１２を収容する引き出し２がスライド自体 に取り付けられている。この引き出し２の内部は隔壁３により細かく区画されて おり、紙幣を収容する紙幣収容部４と硬貨１２を収容する硬貨収容部５とが設け られており、紙幣収容部４は奥に、硬貨収容部５は手前にそれぞれ位置せしめら れている。この硬貨収容部５は１円、５円、１０円、５０円、１００円、５００ 円等の各硬貨１２を分別して収容するための小区画６となっており、横方向に並 列状態で設けられている。

【０００８】 更に、この小区画６の奥の方には、斜上方に向かって傾斜した傾斜側壁７が設 けられており、この傾斜側壁７には収容すべき硬貨１２の外径に適合した内径Ｗ を有する略角形断面をした樋状の凹穿部が縦方向に形成され、硬貨収容溝８とな っている。更に、この硬貨収容溝８の底面には平行に硬貨金額読み取り用目盛り ９が設けられており、収容した硬貨１２の厚さの合計から硬貨１２の合計金額を 知ることができるようになっている。更にこの小区画６の手前側は前記傾斜側壁 ７に連続した水平底平部１０となっており、この水平底面部１０にも横方向を向 いた硬貨収容溝１１が設けられており、該硬貨収容溝１１内にも硬貨金額読み取 り用目盛り９が設けられている。なお、この硬貨収容溝１１の代りに硬貨をバラ で収容しておく、単なる皿状の収容スペースを設けても良い。

【０００９】

【考案の効果】

この考案は上記の通りの構成を有するものであり、硬貨１２を受領した都度、 硬貨収容収容溝８及び１１に硬貨１２を収容しておけば、重畳された硬貨１２の 厚みから現在の収容硬貨数、即ちその金額を視覚的に即座に知ることができ、業 務終了時や担当者交代時の集計業務を簡単、確実、スピーディに行うことができ るすぐれた効果を有する。 又、硬貨収容溝８及び１１の内径Ｗは収容すべき硬貨１２毎に異っているので 、本来収容すべき硬貨収容溝８あるいは１１でなく、間違った硬貨収容溝８に硬 貨１２を入れた場合、すぐに間違いに気付く為、従来よく見受けられた硬貨１２ の間違った区画への投入による釣り銭の間違いは未然に防止することができると 共に、客への釣り銭の交付もスピーディかつ確実に実施可能となり、金銭出納業 務の合理化に資することができ、極めて実用的なものである。

【００１０】

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係るキャッシュレジスター用引き出
しの一実施例の全体の構成を示した斜視図。

【図２】その引き出し部分の斜視図。

【図３】図２における矢視Ａ−Ａ線断面図。

【符号の説明】

１ キャッシュレジスター本体 ２ 引き出し ３ 隔壁 ４ 紙幣収容部 ５ 硬貨収容部 ６ 小区画 ７ 側壁 ８ 硬貨収容溝 ９ 硬貨金額読み取り用目盛 １０ 水平底面部 １１ 硬貨収容溝 １２ 硬貨

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 紙幣を収容する紙幣収容部４、硬貨を収
   容する硬貨収容部５等が区画形成されたキャッシュレジ
   スター用引き出し２において、手前に硬貨収容部５、奥
   に紙幣収容部４を設け、硬貨収容部５の奥の方の壁面を
   斜め上方に向かって傾斜させて傾斜側壁７とし、該傾斜
   側壁７に収容すべき硬貨の大きさに適合した内径を有す
   る樋状の硬貨収容溝８を複数個並列状態で形成せしめ、
   該硬貨収容溝８内に硬貨金額読み取り用目盛９を設け、
   該硬貨収容溝８に重畳された硬貨の高さ（長さ）から硬
   貨の合計金額を知ることができる様にしたことを特徴と
   するキャッシュレジスター用引き出し。