JP3018536U - 局所換気集塵集煙装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 局所の換気集煙や集塵を確実にして、作業環
境を良くする換気集煙集塵装置を提供する。 【構成】 作業台（５）の作業者の反対側に垂直に換気
扇（３）を設けて、換気集塵集煙をする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、局所の換気・集煙・集塵を必要とする作業場の環境の改善に関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、局所の換気・集塵・集煙は（図１）のように、作業台毎にダクト（１） を配置して配管で一つにまとめて集中的に処理をしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】 集中的な換気集塵のために、ダクト毎で吸引力にバラツキが有った。 ダクトが丸い形状のために、その丸形状範囲しか吸引出来ず発生するガス煙 や塵を全部吸い切れないで漏れていて、作業者が吸引したりする環境となって いた。 発生するガス煙や塵が拡散して広がらない内に吸引するために、ダクトの吸 引口を近づけると作業の邪魔になっていた。 作業ロボットを使用するとロボットのアーム動作範囲から外して配置するた めに、十分な吸引をすることが出来なかった。 ダクトの配管が固定されて、作業場の配置換えが簡単に出来なかった。 溶接作業の場合、溶接用のシールドガスが、ダクトの吸引力によって吸引さ れてシールド効果がなくなり、溶接不具合が発生していた。 本考案は、これらの欠点を解決するために考案されたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 作業台毎にフード（２）をつけた換気扇（３）を設置するようにした。 換気扇（３）の大きさによる広い領域の空気の流れで吸引をさせた。 発生したガス煙や塵を集めやすくするフード（２）を取り付けて、作業者の 反対側に水平に配置することで、作業台上のスペースを確保した。 作業ロボットは換気扇（３）の上から動作させる事が出来て、作業ロボット アームの動作スペースも確保できる。 の作業台毎の設置により作業場の配置換えや移動は自由になった。 溶接作業の場合、ダクトのような強制的吸引力によるものでなく、風の流れ に発生したガス煙や塵を乗せるので、溶接用のシールドガスまで吸引しない。

【０００５】

【作用】

ガスや塵や煙が発生する作業中だけスイッチをいれて、 換気扇を回しておく だけで空気の流れができて広い領域を吸引できる。

【０００６】

【実施例】

以下、本案の実施例について説明する。 （図２）のように、作業台に水平にフード（２）と換気扇（３）を設置し、換気 扇（３）にダクト（４）を接続しダクト（４）の出口にフィルター（６）を挿入 した。 フィルター部分は、従来のダクト（１）に接続しても、新しく集中配管 をしてもよい。 本案は以上のような構造でこれを使用するときは、作業する時に換気扇を回し ておくだけである。

【０００７】

【考案の効果】

広い領域から空気の流れができて、吸引漏れがなくなった。 作業台数が多くなっても、個々にフィルター（６）をつけることにより、ダク トの配管工事が不必要となった。 従来は、集中配管のために使用しない作業台も、吸引していたが、不必要な時 は止める事ができる。 作業場の配置換えやレイアウトの変更も、簡単に出来るようになった。 発生するガス煙や塵をきれいに吸引するので、作業者が吸引することがなくな った。 溶接作業の溶接用シールドガスに、ガス煙や塵が巻き込まれず適切に機能して 溶接不良が大幅に減少し、バラツキがなくなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の斜視図

【図２】本考案の使用状態を示す斜視図

【符号の説明】

１ 従来のダクト ２ フード ３ 換気扇 ４ ダクト ５ 作業台 ６ フィルター

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 作業場の局所換気集塵集煙する吸気口
   に、換気扇を用いた設備又は装置。
2. 【請求項２】 作業台（５）の後方に垂直に直接換気扇
   （３）を配置した局所換気集塵集煙装置。