JP3018021B2 - 動きベクトル抽出方法及び動きベクトル抽出装置 - Google Patents

動きベクトル抽出方法及び動きベクトル抽出装置

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JP3018021B2
JP3018021B2 JP4676592A JP4676592A JP3018021B2 JP 3018021 B2 JP3018021 B2 JP 3018021B2 JP 4676592 A JP4676592 A JP 4676592A JP 4676592 A JP4676592 A JP 4676592A JP 3018021 B2 JP3018021 B2 JP 3018021B2
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直博 富川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル化された映
像信号を動画像のフレーム相関を利用して高能率符号化
する際に、動き補償フレーム間予測符号化を行なうべ
く、映像の動きを示す動きベクトルを抽出する動きベク
トル抽出方法及び動きベクトル抽出装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ディジタル化された映像信号を高能率符
号化し、高能率符号化後の映像信号を伝送路に伝送また
は記録媒体に記録する場合において、映像信号の空間的
相関または時間的相関を利用することによって高い情報
圧縮率が得られることはよく知られている。特に、動画
像においては、時間的相関を利用して次のフレームの映
像を予測するフレーム間予測符号化が用いられることが
多い。フレーム間予測では、画面に動きが生じると予測
誤差が増大し、高能率符号化後の情報量が意図したよう
な量になるように映像信号を圧縮できないことがある。
このため、画面の動きを検出して予測に適当な補正を加
えることにより動画部分に対する符号化効率の向上と視
覚特性の適切な利用とを可能にしようとする試みがなさ
れている。
【0003】動きベクトルの抽出は、フレーム間の相互
相関を最大とする偏位を求めることであるが、計算量が
膨大であるので、リアルタイム性が要求される動画像圧
縮にそのまま用いられることはほとんどなく、計算量削
減のためのなんらかの簡易化方法が採られている。その
一つの方法として、隣合ういくつかの画素を2次元的に
ブロック化し、このブロック単位で次のフレーム上で少
しずらした各位置のブロックとの差の最小値を求め、こ
の時のズレをこの位置の動きベクトルとする方法があ
る。図1は例えば特公平3-40556号(特開昭57-52281
号、以下引例1という)公報に示された2次元ブロック
化された予測符号化装置の動き補償の原理を示す図であ
り、図2は引例1の装置の構成を示すブロック図であ
る。まず、引例1における動き補償の原理について説明
する。
【0004】図1に示すように、t=t0 なる時刻に座
標(x0 ,y0 )付近にあった図形が1フレーム時間
(τ)後には(x1 ,y1 )付近に移動したとする。こ
のとき、通常のフレーム間予測符号化においては、1フ
レーム前の画素を予測信号として用いるので、t=t0
+τにおける(x0 ,y0 )付近の画素の予測にはt=
0 における(x0 ,y0 )付近の画素が用いられる。
従って、図1から明らかなように、t=t0 +τでは差
分値(予測誤差)が零でないものは(x0 ,y0)と
(x1 ,y1 )との両地点の付近に発生する。ここで、
もしなんらかの方法で(x0 ,y0 )から(x1
1 )への図形の偏移量を抽出できたとすると、t=t
0 での(x0 ,y0 )近傍の図形を用いてt=t0 +τ
における(x1 ,y1 )近傍の図形を予測でき、発生情
報量を大幅に低減できる。
【0005】この偏移量(動きベクトル)を抽出する方
法として、例えばブロック単位で補償しようとする速度
に対応する全ての範囲について予測誤差量を計算する方
法もあるが、この方法では回路規模が膨大でかつ複雑と
なり、引例1においてもこの方法を採用していない。引
例1では動きベクトルを抽出するための計算量を削減し
て高速化を図るために、M個の画素で2次元ブロックを
構成し、このM個の各画素について演算手段を用意して
動き補償のN個の対象範囲の回数だけ並列演算させるよ
うに構成している。これにより、動きベクトルを抽出す
るまでの演算回数はM×Nとなる。この引例1では、走
査変換を行うことによって実際に用いる演算ユニットの
数をMより小さくしており、また次に演算すべき予測関
数の選択順を工夫することによって繰り返し回数もNよ
り小さくしている。
【0006】次に引例1の構成とその動作とを図2によ
り説明する。入力映像信号1は走査変換回路20に供給さ
れ、ここで複数の画素からなるブロックが形成される。
ブロック化された映像信号は遅延回路21及び最適予測関
数判定回路28に供給される。遅延回路21は、ブロック化
された映像信号を最適予測関数の決定に要する時間だけ
遅延した後、減算器22へ出力する。減算器22において、
遅延回路21の出力と予測信号発生回路23から供給される
予測信号との差(予測誤差)が求められ、求められた予
測誤差信号は量子化回路24に供給されて量子化される。
量子化された予測誤差信号は情報圧縮回路25及び加算器
26に供給される。加算器26において、量子化された予測
誤差信号と予測信号発生回路23の出力とが加算されて局
部復号信号が発生される。この局部復号信号は引き続く
予測信号の発生に役立てるため遅延回路27に供給され
る。遅延回路27の遅延時間はこの引例1においてはおよ
そ1フレーム時間に設定されており、遅延された局部復
号信号は予測信号発生回路23及び最適予測関数判定回路
28に供給される。予測信号発生回路23では、最適予測関
数判定回路28から供給される最適予測関数を示す情報に
基づき、遅延された局部復号信号を用いて予測信号を発
生する。この最適予測関数の判定はブロック単位で行わ
れ、この結果に従って予測符号化が実行される。最適予
測関数判定回路28では、ブロック化された入力映像信号
と遅延回路27により遅延された局部復号信号とを用いて
最適な動きベクトルを抽出する。以上のようにして抽出
された動きベクトルは情報圧縮回路25に供給され、映像
信号をできるだけ少ない符号量で表せるように圧縮変換
が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に動き補償を用い
るフレーム間予測符号化においては、動き補償の範囲す
なわち動きベクトルの取り得る範囲の数Nをできるだけ
多くし、しかもブロック内の画素数Mをできるだけ少な
くすることが望ましいことは、引例1の明細書第6頁第
15行から第18行にも述べられている。ところが、映像信
号の1フレームを構成する画素数が定まっている場合
に、ブロックサイズMを小さくすることは1フレーム当
りの動きベクトル演算回数を増加させることになり、結
果的に計算量の増大につながるという問題があった。
【0008】本発明は上記の問題点を解消する為になさ
れたものであり、ディジタルの映像信号の動き補償フレ
ーム間予測符号化において、動きベクトルを抽出する際
の計算量を大幅に削減することができる動きベクトル抽
出方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願の第1発明(請求項
1,6)に係る動きベクトル抽出方法及び装置は、ディ
ジタル化されたカラー映像信号をサンプリング周波数を
異ならせて分離した輝度信号と複数の色差信号とについ
て独立的に、現在のフレーム内の水平方向及び垂直方向
において隣合う画素間の差分値を求め、輝度信号と各色
差信号とで異なる所定の閾値より大きい差分値に関係す
る画素に対してのみ次のフレーム内において周辺画素を
探索して動きベクトルを抽出することを特徴とする。
【0010】本願の第2発明(請求項2,7)に係る動
きベクトル抽出方法及び装置は、ディジタル化されたカ
ラー映像信号を分離した輝度信号と複数の色差信号とに
ついて独立的に、現在のフレーム内の水平方向及び垂直
方向において隣合う画素間の差分値を求め、所定の閾値
より大きい差分値に関係する画素に対してのみ次のフレ
ーム内において周辺画素を探索して動きベクトルを抽出
する際に、所定の閾値より大きい差分値に関係する画素
の数に応じて、動きベクトルの探索範囲を変化させる
とを特徴とする。
【0011】本願の第3発明(請求項3,8)に係る動
きベクトル抽出方法及び装置は、ディジタル化されたカ
ラー映像信号を分離した輝度信号と複数の色差信号とに
ついて独立的に、現在のフレーム内の水平方向及び垂直
方向において隣合う画素間の差分値を求め、所定の閾値
より大きい差分値に関係する画素に対してのみ次のフレ
ーム内において周辺画素を探索して動きベクトルを抽出
する際に、所定の閾値より大きい差分値に関係する画素
の数に応じて、所定の閾値を変化させることを特徴とす
る。
【0012】本願の第4発明(請求項4,9)に係る動
きベクトル抽出方法及び装置は、ディジタル化されたカ
ラー映像信号を分離した輝度信号と複数の色差信号とに
ついて独立的に、現在のフレーム内の水平方向及び垂直
方向において隣合う画素間の差分値を求め、所定の閾値
より大きい差分値に関係する画素に対してのみ次のフレ
ーム内において周辺画素を探索して動きベクトルを抽出
する際に、所定の閾値より大きい差分値に関係する画素
が水平方向及び垂直方向に連続する数を、画素の広がり
として計数しておき、次のフレームの映像信号の中から
この広がりに類似する画素から優先的に探索することを
特徴とする。
【0013】本願の第5発明(請求項5,10)に係る動
きベクトル抽出方法及び装置は、ディジタル化されたカ
ラー映像信号を分離した輝度信号と複数の色差信号とに
ついて独立的に、現在のフレーム内における水平方向及
び垂直方向の隣合う画素の差分を求め、求めた差分値を
その大きさに応じて複数の群に分類し、差分値が大きい
群から順番に次順のフレーム内において当該画素の周辺
画素を探索して動きベクトルを抽出することを特徴とす
る。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【作用】本発明の動きベクトル抽出方法及び装置では、
画面の輪郭に着目し、輪郭の動きを画面の動きに近似し
ても視覚上大きな差異は生じないことを利用している。
人間の視覚が自然動画像のどの部分を輪郭として判断し
ているかについての定説はないが、予測符号化において
予測誤差の増大を防ぐという観点からすると、映像信号
の最大変化点すなわち微分係数の極大点を輪郭と定義し
ても実用上の支障はない。ディジタル化された映像信号
においては隣合う画素間の差分値の極大点がこれに相当
する。本発明では、このように定義された画面の輪郭に
着目し、輪郭に相当する画素についてのみ動きベクトル
の探索を行う。具体的には、ディジタル化されたカラー
映像信号を輝度信号と複数の色差信号とに分離し、分離
した輝度信号及び各色差信号について独立的に、一のフ
レーム内で水平方向及び垂直方向に隣合う画素間の差分
値が求められ、差分値がある閾値を超えるときその画素
のアドレスを記憶しておき、この閾値を超えた画素につ
いてのみ次順のフレーム内で動きベクトルの探索を実施
する。このようにすることにより、1フレーム当りの探
索回数が低減され、全体の計算量は大幅に削減される。
【0018】第1発明では、輪郭画素を検出する際の閾
値を輝度信号と色差信号とで異ならせる。そうすると、
効率良く動きベクトルの抽出を行なえる。また、人間の
視覚解像度は色差信号より輝度信号に対して高いので、
輝度信号の標本化周波数より色差信号の標本化周波数を
少なくする。そうすると、画質劣化を招くことなくデー
タ量は削減される。
【0019】第2発明では、検出した輪郭画素の数が少
ない場合は動きベクトルの探索範囲を広くとり、その数
が多い場合はその探索範囲を狭くする。このようにして
抽出した動きベクトルに基づいて予測符号化を行なう
と、より人間の視覚特性に合致した予測符号化となる。
【0020】第3発明では、検出した輪郭画素の数に応
じて、輪郭画素を検出する際の閾値を可変とする。この
ようにすると、種々のディジタル化映像信号に対して、
有効に輪郭画素を検出できる。
【0021】第4発明では、検出した輪郭画素が水平方
向及び垂直方向に連続する数を、輪郭画素の広がりとし
て計数しておき、次順のフレームの映像信号の中からこ
の広がりに類似する画素から優先的に探索する。このよ
うにすると、より実際的に動きベクトルの抽出を行なえ
る。
【0022】第5発明では、求めた差分値をその大きさ
に従って複数の群に分類し、動きベクトルを抽出する際
に、差分値が大きい群に分類された画素から順次探索す
る。このようにすると、探索回数を低減でき、より短時
間に動きベクトルの抽出を行なえる。
【0023】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
いて具体的に説明する。
【0024】実施例1.図3は、本発明に係る動きベク
トル抽出方法を実施する装置の構成を示すブロック図で
ある。図3において2は、入力映像信号1が入力される
A/D変換器である。A/D変換器2は、アナログの入
力映像信号1を所定の周波数にて標本化してディジタル
の映像信号に変換し、そのディジタル映像信号を差分回
路3へ出力する。差分回路3は、1フレーム単位の映像
信号の水平方向及び垂直方向の隣合う画素間の差分を求
め、その差分値を比較器5へ出力する。また、1フレー
ムメモリであるメモリ4は、A/D変換器2にて変換さ
れた1フレーム分のディジタル映像信号を記憶する。比
較器5は、入力された差分値と外部から入力される閾値
6とを比較し、差分値が閾値6を超える場合には、出力
“1”をメモリ7に出力する。メモリ空間としてはメモ
リ4と等しいが、極性と合わせても深さ2ビットのメモ
リであるメモリ7は、比較器5からの出力“1”を記憶
する。メモリ4の内容は動き検出回路9に読み出され、
一方、メモリ7の内容は遅延回路8によりメモリ4の読
み出しより1フレームだけ遅延して動き検出回路9に読
み出される。動き検出回路9は、各メモリ4,7からの
読み出し内容に基づいて、動きベクトル10を抽出する。
【0025】次に、動作について説明する。入力映像信
号1はA/D変換器2でサンプリング, ディジタル化さ
れ、差分回路3で水平方向及び垂直方向の隣合う画素間
の差分が取られてメモリ4に記憶される。同時に差分回
路3の出力である差分信号は比較器5に入力され、予め
定められた閾値6と比較される。入力された差分信号が
閾値6を超える場合に、出力“1”がメモリ7に記憶さ
れる。次のフレームの映像信号がメモリ4に書き込まれ
るときメモリ7の内容が遅延回路8に転送され、この遅
延回路8の出力が“1”の画素についてのみ、メモリ4
の内容の中から出力“1”の画素に近いものが動き検出
回路9により探索され、新旧2つの画素間の距離が動き
ベクトル10として抽出される。
【0026】図4は、本発明に係る動きベクトル抽出方
法を用いた動き補償フレーム間予測符号化装置の構成を
示すブロック図である。図4において、図2または図3
と同番号を付した部分は同一部分を示している。図3に
示したような開ループの動きベクトル抽出回路は予測誤
差が蓄積して行くので、そのような抽出回路を実際のフ
レーム間予測符号化回路にそのまま使用することは稀で
あり、通常は局部復号器で予測値を復号し、予測誤差が
最小となるようにフィードバック機構を設けた構成が用
いられる。このような構成をなす図4において、動き検
出回路9にて抽出された動きベクトル10は局部復号器11
に入力され、予測信号として実際の入力映像信号と比較
される。図4は予測符号化のみを行う場合の構成を示し
ているが、直交変換符号化,ベクトル量子化などと併用
するハイブリッド符号化を行なう場合には、量子化回路
の前に符号器をおいてフィードバックループの中に逆変
換器を挿入する構成が一般に用いられており、図4の構
成はこのようなハイブリッド符号化にも適用できる。
【0027】次に動作について説明する。ディジタル化
された映像信号で隣合う画素間の差分を取ることは、ア
ナログ映像信号を微分することに相当する。従って、差
分回路3の出力は輝度の勾配を示す。画面の輪郭を輝度
勾配の極大値と定義すると、差分回路3の出力の極大値
を検出することによりこの画面の輪郭は得られる。極大
値の演算には前後の差分値との比較演算が必要である
が、動きベクトルの抽出という目的のためには厳密な輪
郭を求める必要は無いので、計算を簡易化するために予
め定められた閾値6と比較してこの閾値を超える画素を
画面の輪郭とみなす。1フレーム内で輪郭と判定される
画素の数は画面の内容によって異なるが、自然画像にお
いてはフレーム全画素の半数以上になることは極めて稀
である。このようにして得られた輪郭画素をメモリ7に
記憶しておく。全画素について動きベクトルの計算を行
う代わりに、メモリ7に記憶された輪郭画素についての
み動きベクトルの計算を行うことにより動き検出回路9
における1フレーム当りの計算量を半分以下にすること
ができる。また、1フレーム当りの計算量を一定とすれ
ば動きベクトルの探索範囲を2倍以上に広げることがで
き、より高精度の予測が可能となる。
【0028】カラー映像信号は視覚上はR,G,Bの3
色の要素で表わされるが、伝送時においてはこれを輝度
信号(Y)と色差信号(R-Y,B-Y)との形で表すことが多
い。以下では輝度信号をY、色差信号R-Y をCR、色差信
号B-Y をCBとそれぞれ表記し、図においては各構成要素
を示す番号の後ろにY,CR,CBを付記してそれぞれのコ
ンポーネントに対する構成要素であることを示す。
【0029】輝度信号と色差信号との間、または色差信
号相互間の相関は一般にかなり低い。従って、上述した
輪郭画素の検出及び動きベクトルの抽出はそれぞれのコ
ンポーネント毎に独立して行う方が有利である。閾値6
の設定も、輝度信号用閾値6Y、CR信号用閾値6CR、CB
信号用閾値6CBをそれぞれ独立に設定可能としておいた
方が有利である。このような場合による装置構成は、図
3または図4を3つのコンポーネント毎に並列させた
のとなる。
【0030】人間の視覚解像度は輝度信号成分に対して
高く色差成分に対して低いことがよく知られている。
(例えばテレビジョン学会編画像エレクトロニクス講座
1「画像エレクトロニクスの基礎」(以下、引例2とい
う)第5.2.3 章238 頁−240 頁参照)。従って、輝度信
号の標本化周波数より低い周波数で色差信号を標本化し
ても視覚上の劣化は生じず、データ量を削減できる。輝
度信号と色差信号とにおける標本化周波数の関係は理論
上は任意であるが、実際の回路構成の簡易化のためには
簡単な整数比になるように選ばれる。4:2:2と呼ば
れるCCIRの勧告によるディジタルビデオ伝送信号では、
輝度信号の標本化周波数13.5 MHzに対して色差信号の標
本化周波数はその半分の6.75 MHzに選ばれている。ま
た、垂直方向の解像度についても色差信号の標本化周波
数を輝度信号の半分にすること、すなわち色差信号の走
査線を間引くことも可能であり、これによりカラー映像
信号のデータ量は更に削減される。
【0031】実施例2. 1フレームの映像信号において輪郭画素の数はその画面
の細かさを示す。人間の視覚が運動(動き)を知覚する
条件についても例えば引例2の第3章に述べられてお
り、一般に細かい画面の大きな動きは知覚されにくい。
従って、1フレーム当りの輪郭画素の数をパラメータと
して輪郭画素の数が少ない場合は動きベクトルの探索範
囲を広げ、その数が多い場合にはその探索範囲を狭める
ように適応的に制御することにより、より人間の視覚特
性に合致した予測符号化を行える。
【0032】図5は、輪郭画素の数に応じて探索範囲を
適応的に制御するようにした実施例2を実施するための
装置の構成を示すブロック図であり、図5において図4
と同番号を付した部分は同一部分を示す。カウンタ71に
はそれぞれの画素に対応したクロックが印加されてお
り、このクロックはメモリ4またはメモリ7のアドレス
カウンタ(図示せず)のクロックと共通である。一方、
カウンタ71のイネーブル端子には比較器5の出力が接続
されており、輪郭と判定される画素すなわち比較器5の
出力が“1”の時のみカウンタ71は計数を行う。カウン
タ71はフレーム毎にリセットされる。カウンタ71の計数
結果はリセットの直前にラッチ回路72に転送され、ラッ
チ回路72の内容に応じて探索範囲判定器73は動き検出回
路9における動きベクトルの探索範囲を適応的に切り換
える。
【0033】実施例3. ディジタル化された映像信号の信号源は自然動画だけと
は限らない。特に、パターンジェネレータなどの計測用
信号源から出力されるスロープ波形などは差分値が常に
一定であり、閾値6の設定次第では1フレームの全画素
が輪郭画素であると判定されてしまうことも起こり得
る。このような不具合を避けるためには輪郭と判定され
た画素の数に応じて閾値6の設定を適応的に切り換える
ことが有効である。なお、このように閾値6の設定を大
幅に切り換える必要が生じるのはシーンチェンジと称さ
れる画面の全面切り替えを伴うことが多いので、このよ
うな場合は動き補償を停止することが望ましい。
【0034】図6は、輪郭画素の数に応じて閾値を適応
的に制御するようにした実施例3を実施するための装置
の構成を示すブロック図であり、図6において図5と同
番号を付した部分は同一部分を示す。閾値発生器61は、
輪郭画素の数を示すラッチ回路72の内容に応じて、閾値
6を切り換えると同時に、切り換え幅が所定量より大き
い場合には、動き検出停止信号91を発生して動き検出回
路9の動作を停止させ、動き補償を行わせない。
【0035】なお、自然動画像においては前述のように
輝度信号と2つの色差信号とはそれほど強い相関を有し
ていないが、計測器を信号源とする画像の場合には輝度
信号と色差信号との相関が大になる傾向がある。カラー
バー信号などはその顕著な例である。従って、輝度信号
の輪郭画素の数と2つの色差信号のそれぞれの輪郭画素
の数との組合せによって閾値制御または動き検出停止制
御を行わせるようにしてもよい。
【0036】実施例4実施例3 のように閾値を適応的に制御する場合において
も、1フレームの映像信号に対する閾値は一定である。
従って、比較的緩やかな輪郭も鋭い輪郭も同じ輪郭画素
としてメモリ7に記憶される。輪郭の鋭さは輪郭画素と
して検出される画素の連なり具合いによって判断され
る。動きベクトルを抽出する場合、連続する画像の輪郭
の鋭さが急変することは稀であるので、輪郭画素が連続
する数すなわち広がりを計数し、次のフレームの映像信
号の中からこの輪郭画素の広がりに近いものを選んで予
測点とすることができる。このようにすることによりよ
り実際的な動きベクトルの抽出を行える。
【0037】図7は、実施例4に使用される、輪郭画素
の水平方向の広がりを計数する回路の構成を示すブロッ
ク図であり、図7において図5,6と同番号を付した部
分は同一部分を示す。カウンタ74は、実施例2,3にお
けるカウンタ71と同様の構成であるが、リセットのタイ
ミングが異なっている。比較器5の出力が“0”となっ
た瞬間にラッチ回路72への転送とカウンタ74のリセット
とがなされる。メモリ7の深さはカウンタ74での計数値
が入れられるように広げられている。また、輪郭画素の
垂直方向の広がりはメモリ7の内容を参照して行われ
る。これらの計数処理演算は実際の符号化装置を構成す
る際にはソフトウェアで行われることが多いと考えられ
るので、垂直方向の輪郭画素の広がりを計数する手段に
ついては、その図示を省略する。
【0038】実施例5. 画面の輪郭の鋭さを判定するためのもう一つの基準は隣
合う画素間の差分値の大きさである。単一の閾値にて輪
郭画素を検出する代わりに、差分値をその大きさによっ
てK個(Kは3以上。ただしそれぞれの極性について)
の群に分類し、この分類結果を画素の位置と共に記憶し
ておく。群の数Kが2の場合は単一の閾値により輪郭画
素を検出する場合に等しい。実施例4でも述べたよう
に、連続する画像の輪郭の鋭さが急変することは稀であ
るので、動きベクトルを抽出する場合、予測点の差分値
の大きさは前のフレームの差分値の大きさとほぼ等しい
という仮定が成立する。従って、動きベクトルの抽出に
あたって、同じ群に分類された画素を先ず探索し、次い
で隣合う群に分類された画素を探索することにより、最
適予測点を少ない探索回数で求めることができる。
【0039】図8は、実施例5に使用される、差分値を
その大きさによっていくつかの群に分類する回路の構成
を示すブロック図である。図8において51〜5Kはそれぞ
れ比較器であり、差分回路3の出力とそれぞれの群にお
ける境界値である閾値161 〜16K とを比較する。比較結
果はマルチプレクサ63でまとめられ、それぞれの群を示
す値をつけられてメモリ7に記憶される。図8では判定
演算をすべて並列に行う例を示しているが、回路規模と
演算速度とに応じて、直列演算と並列演算との併用また
は直列演算のみで構成してもよい。ソフトウエアでこの
ような群分類を行う場合はIF…THENルールによって行な
うようにしてもよい。
【0040】以上の説明では、各実施例において画素単
位で動きベクトルの抽出を行う方法を示したが、これら
の画素を例えば2×2、または4×4程度の小さなブロ
ックにまとめて、画素ブロック単位で動きブロックの抽
出を行ってもよい。このようなブロックマッチングによ
る動き補償ではブロックサイズが大きくなると予測誤差
は増大するが、引例1にも示されているようにブロック
サイズが小さければ実用上問題なく、計算量を削減でき
る効果がある。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば水平
方向及び垂直方向に隣合う画素間の差分値を求め、この
差分値がある閾値を超える画素を画面の輪郭と判定し、
輪郭と判定された画素についてのみ周辺画素を探索して
動きベクトルを抽出するので、動きベクトルの抽出のた
めの計算量を大幅に削減でき、または同じ計算量でより
広い探索範囲を得ることが可能となり、動き補償予測符
号化における予測誤差を小さくすることができる。ま
た、小さな画素ブロック単位あるいは画素単位で動きベ
クトルの抽出を行うので、より実際の動きに近い予測が
行える。従って、高能率符号化における符号化効率すな
わちデータの圧縮率を向上することができ、その効果は
極めて大きい。また、このような輪郭画素の検出及び動
きベクトルの抽出を、輝度信号と色差信号とで独立的に
行なうので、それぞれの信号において効率良く動きベク
トルの抽出を行なうことができる。
【0042】
【0043】第1発明では、輪郭画素を抽出する際の閾
値を輝度信号と色差信号とで異ならせているので、効率
良く動きベクトルの抽出を行なえると共に、標本化周波
数を輝度信号と色差信号とで異ならせているので、画質
劣化を招くことなくデータ量を削減できる。
【0044】第2発明では、検出した輪郭画素の数に応
じて動きベクトルの探索範囲を可変としているので、よ
り人間の視覚特性に合致した予測符号化を実現できる。
【0045】第3発明では、検出した輪郭画素の数に応
じて、輪郭画素を抽出する際の閾値を可変としているの
で、種々のディジタル化映像信号に対して、有効に輪郭
画素を抽出できる。
【0046】第4発明では、検出した輪郭画素が水平方
向及び垂直方向に連続する数を、輪郭画素の広がりとし
て計数しておき、次のフレームの映像信号の中からこの
広がりに類似する画素から優先的に探索するので、より
実際的に動きベクトルの抽出を行なうことができる。
【0047】第5発明では、求めた差分値をその大きさ
に従って複数の群に分類し、動きベクトルを抽出する際
に、差分値が大きい群に分類された画素から順次探索す
るので、探索回数を低減でき、より短時間に動きベクト
ルの抽出を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の予測符号化装置における動き補償の原理
を示す図である。
【図2】従来の動き補償を用いた予測符号化装置の構成
を示すブロック図である。
【図3】本発明の動きベクトル抽出方法を実施するため
の装置構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の動きベクトル抽出方法を用いた動き補
償フレーム間予測符号化装置の一構成例を示すブロック
図である。
【図5】1フレーム当りの輪郭画素の数に応じて動きベ
クトルの探索範囲を適応的に制御する実施例を行なうた
めの装置構成を示すブロック図である。
【図6】1フレーム当りの輪郭画素の数に応じて閾値を
適応的に制御する実施例を行なうための装置構成を示す
ブロック図である。
【図7】輪郭画素の水平方向の広がりを計数する回路の
構成を示すブロック図である。
【図8】差分値をその大きさによりいくつかの群に分類
する回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 入力映像信号 2 A/D変換器 3 差分回路 4 メモリ 5 比較器 6 閾値 7 メモリ 8 遅延回路 9 動き検出回路 10 動きベクトル 11 局部復号器 61 閾値発生器 71 カウンタ 72 ラッチ回路 73 探索範囲判定器 74 カウンタ

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル化されたカラー映像信号の一
    のフレームと次順のフレームとにおける動きベクトルを
    抽出する方法において、カラー映像信号を相異なる周波
    数で標本化して輝度信号と複数の色差信号とに分離し、
    輝度信号及び各色差信号について独立的に、前記一のフ
    レーム内における水平方向及び垂直方向の隣合う画素の
    差分を求め、求めた差分値が輝度信号及び各色差信号で
    異ならせて定めた閾値を超えるか否かを判定し、前記閾
    値を超えた差分値に関係する画素についてのみ次順のフ
    レーム内において当該画素の周辺画素を探索して動きベ
    クトルを抽出することを特徴とする動きベクトル抽出方
    法。
  2. 【請求項2】 ディジタル化されたカラー映像信号の一
    のフレームと次順のフレームとにおける動きベクトルを
    抽出する方法において、カラー映像信号を輝度信号と複
    数の色差信号とに分離し、輝度信号及び各色差信号につ
    いて独立的に前記一のフレーム内における水平方向及
    び垂直方向の隣合う画素の差分を求め、求めた差分値が
    予め定められた閾値を超えるか否かを判定し、前記閾値
    を超えた差分値に関係する画素についてのみ次順のフレ
    ーム内において当該画素の周辺画素を探索して動きベク
    トルを抽出することとし、前記閾値を超えた差分値に関
    係する画素の数のフレーム内における全画素の数に対す
    る割合に応じて、次順のフレーム内において当該画素の
    周辺画素を探索する範囲を可変とすることを特徴とする
    動きベクトル抽出方法。
  3. 【請求項3】 ディジタル化されたカラー映像信号の一
    のフレームと次順のフレームとにおける動きベクトルを
    抽出する方法において、カラー映像信号を輝度信号と複
    数の色差信号とに分離し、輝度信号及び各色差信号につ
    いて独立的に、前記一のフレーム内における水平方向及
    び垂直方向の隣合う画素の差分を求め、求めた差分値が
    予め定められた閾値を超えるか否かを判定し、前記閾値
    を超えた差分値に関係する画素についてのみ次順のフレ
    ーム内において当該画素の周辺画素を探索して動きベク
    トルを抽出することとし、前記閾値を超えた差分値に関
    係する画素の数のフレーム内における全画素の数に対す
    る割合に応じて、輝度信号の差分値に対する閾値と色差
    信号の差分値に対する閾値とを可変とすることを特徴と
    する動きベクトル抽出方法。
  4. 【請求項4】 ディジタル化されたカラー映像信号の一
    のフレームと次順のフレームとにおける動きベクトルを
    抽出する方法において、カラー映像信号を輝度信号と複
    数の色差信号とに分離し、輝度信号及び各色差信号につ
    いて独立的に、前記一のフレーム内における水平方向及
    び垂直方向の隣合う画素の差分を求め、求めた差分値が
    予め定められた閾値を超えるか否かを判定し、前記閾値
    を超えた差分値に関係する画素についてのみ次順のフレ
    ーム内において当該画素の周辺画素を探索して動きベク
    トルを抽出することとし、前記閾値を超えた差分値に関
    係する画素が水平方向及び垂直方向に連続する数を計数
    し、次順のフレーム内においてこの計数値に近い広がり
    を有するものから優先して当該画素の周辺画素を探索
    ることを特徴とする動きベクトル抽出方法。
  5. 【請求項5】 ディジタル化されたカラー映像信号の一
    のフレームと次順のフレームとにおける動きベクトルを
    抽出する方法において、カラー映像信号を輝度信号と複
    数の色差信号とに分離し、輝度信号及び各色差信号につ
    いて独立的に前記一のフレーム内における水平方向及び
    垂直方向の隣合う画素の差分を求め、求めた差分値をそ
    の大きさに応じて複数の群に分類し、差分値が大きい群
    から順番に次順のフレーム内において当該画素の周辺画
    素を探索して動きベクトルを抽出することを特徴とする
    動きベクトル抽出方法。
  6. 【請求項6】 ディジタル化されたカラー映像信号の一
    のフレームと次順のフレームとにおける動きベクトルを
    抽出する装置において、カラー映像信号を相異なる周波
    数で標本化して輝度信号と複数の色差信号とに分離する
    手段と、輝度信号及び各色差信号について独立的に、前
    記一のフレーム内における水平方向及び垂直方向の隣合
    う画素の差分を求める手段と、求めた差分値が輝度信号
    及び各色差信号で異ならせて定めた閾値を超えるか否か
    を判定する手段と、前記閾値を超えた差分値に関係する
    画素についてのみ次順のフレーム内において当該画素の
    周辺画素を探索して動きベクトルを抽出する手段とを備
    えることを特徴とする動きベクトル抽出装置。
  7. 【請求項7】 ディジタル化されたカラー映像信号の一
    のフレームと次順のフレームとにおける動きベクトルを
    抽出する装置において、カラー映像信号を輝度信号と複
    数の色差信号とに分離する手段と、輝度信号及び各色差
    信号について独立的に前記一のフレーム内における水
    平方向及び垂直方向の隣合う画素の差分を求める手段
    と、求めた差分値が予め定められた閾値を超えるか否か
    を判定する手段と、前記閾値を超えた差分値に関係する
    画素についてのみ次順のフレーム内において当該画素の
    周辺画素を探索して動きベクトルを抽出する手段とを備
    え、前記閾値を超えた差分値に関係する画素の数のフレ
    ーム内における全画素の数に対する割合に応じて、次順
    のフレーム内において当該画素の周辺画素を探索する範
    囲を可変とするように構成したことを特徴とする動きベ
    クトル抽出装置。
  8. 【請求項8】 ディジタル化されたカラー映像信号の一
    のフレームと次順のフレームとにおける動きベクトルを
    抽出する装置において、カラー映像信号を輝度信号と複
    数の色差信号とに分離する手段と、輝度信号及び各色差
    信号について独立的に、前記一のフレーム内における水
    平方向及び垂直方向の隣合う画素の差分を求める手段
    と、求めた差分値予め定められた閾値を超えるか否か
    を判定する手段と、前記閾値を超えた差分値に関係する
    画素についてのみ次順のフレーム内において当該画素の
    周辺画素を探索して動きベクトルを抽出する手段とを備
    え、前記閾値を超えた差分値に関係する画素の数のフレ
    ーム内における全画素の数に対する割合に応じて、輝度
    信号の差分値に対する閾値と色差信号の差分値に対する
    閾値とを可変とするように構成したことを特徴とする動
    きベクトル抽出装置。
  9. 【請求項9】 ディジタル化されたカラー映像信号の一
    のフレームと次順のフレームとにおける動きベクトルを
    抽出する装置において、カラー映像信号を輝度信号と複
    数の色差信号とに分離する手段と、輝度信号及び各色差
    信号について独立的に、前記一のフレーム内における水
    平方向及び垂直方向の隣合う画素の差分を求める手段
    と、求めた差分値が予め定められた閾値を超えるか否か
    を判定する手段と、前記閾値を超えた差分値に関係する
    画素についてのみ次順のフレーム内において当該画素の
    周辺画素を探索して動きベクトルを抽出する手段と、前
    記閾値を超えた差分値に関係する画素が水平方向及び垂
    直方向に連続する数を計数する手段とを備え、次順のフ
    レーム内においてこの計数値に近い広がりを有するもの
    から優先して当該画素の周辺画素を探索するように構成
    したことを特徴とする動きベクトル抽出装置。
  10. 【請求項10】 ディジタル化されたカラー映像信号の
    一のフレームと次順のフレームとにおける動きベクトル
    を抽出する装置において、カラー映像信号を輝度信号と
    複数の色差信号とに分離する手段と、輝度信号及び各色
    差信号について独立的に前記一のフレーム内における水
    平方向及び垂直方向の隣合う画素の差分を求める手段
    と、求めた差分値をその大きさに応じて複数の群に分類
    する手段と、差分値が大きい群から順番に次順のフレー
    ム内において当該画素の周辺画素を探索して動きベクト
    ルを抽出する手段とを備えることを特徴とする動きベク
    トル抽出装置。
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