JP3017788U - 盗難防止表示装置付きu形錠前 - Google Patents
盗難防止表示装置付きu形錠前Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 開閉操作が簡単な盗難防止表示装置付きU形
錠前の提供。 【構成】 錠前装置は錠心機構に浮上ブロックの押し上
げ制限案内を組み合わせることで、錠心桿の軸心偏転状
態及びU形のボルトの差し込み位置を制御し、これによ
り錠前は直接差し込み式自動閉鎖及び開鎖操作の便利さ
を達成し、且つ錠心機構の錠心桿を回転させ閉鎖すると
同時に上記トリガ凸輪を駆動して圧接切換装置を連動さ
せ、電源スイッチを開き表示回路の動作を制御し、並び
に振動誘導装置の異常振動の検出により、表示回路の表
示信号発信を制御する。
錠前の提供。 【構成】 錠前装置は錠心機構に浮上ブロックの押し上
げ制限案内を組み合わせることで、錠心桿の軸心偏転状
態及びU形のボルトの差し込み位置を制御し、これによ
り錠前は直接差し込み式自動閉鎖及び開鎖操作の便利さ
を達成し、且つ錠心機構の錠心桿を回転させ閉鎖すると
同時に上記トリガ凸輪を駆動して圧接切換装置を連動さ
せ、電源スイッチを開き表示回路の動作を制御し、並び
に振動誘導装置の異常振動の検出により、表示回路の表
示信号発信を制御する。
Description
【0001】
本考案は、一種の盗難防止表示装置付きU形錠前に関し、その錠前装置が直接 押込みによる自動閉鎖と便利に開鎖できる操作上の効果を有し、且つ錠前閉鎖と 同時に一つの表示回路をトリガし、並びに振動検出装置の異常振動検出により表 示回路に表示信号を発信させるものに関する。
【0002】
オートバイや自転車は、体積が小さく、機動性に富むという利点があり、現在 の最も普遍的な足に代わる交通工具となっている。しかし却って盗難に遇いやす い。そのため多くの防犯措置が取られる。そのうち最も普遍的なものはボスに錠 前或いは車の電源と連接する盗難防止電子表示器の取り付けである。
【0003】 通常、上述の盗難防止手段はそれぞれその欠点を有している。例えば錠前の加 装の僅かに得られる効果は泥棒に簡単には盗めないということである。しかし窃 盗技術が高い現在では、精密で開鎖が難しい、或いは強固で壊すのが難しい錠前 も簡単に開けられ、また窃盗技術が未熟でも十分な時間さえあれば容易に開鎖或 いは破壊して窃盗されることがある。
【0004】 さらに、ただ錠前のみを盗難防止の手段としたものは、組織的な窃盗集団に対 しては防犯能力がないといってもよく、車両ごと持ち去られてしまい、錠前さえ 無用のものとするばかりでなく、持ち主に大きな損害を与える。
【0005】 また、オートバイにつける盗難防止電子表示器は、価格的に高いばかりでなく 、たとえ以上な振動に遇って表示音を発生したとしても車両のロックの保全能力 は錠前のように強固でないため、接続線部分を開けて電源を切断することで速や かに窃盗されてしまう。
【0006】 一般には、オートバイ、自転車は自動車程には高価ではないため、盗難防止装 備は自動車のように整った配備をされておらず、現在市販されているオートバイ 、自転車の盗難防止表示器は、それぞれ保全防護機能に欠けており、車両の盗難 率は相変わらず高い。このため、その盗難防止手段には改善が必要である。
【0007】 これら従来のオートバイ、自転車の盗難防止のいくつかの欠点を顧みて、本考 案者は盗難防止表示装置の錠前を台湾特許庁に出願しており、これは、一組の、 回転錠心桿の回転角度により錠の開、閉鎖を行う掛錠装置であり、錠心桿に結合 する一つのトリガ凸輪、電源スイッチを有し且つトリガ凸輪の制限を受ける一組 の圧触切換装置、独立電源を有する一組の表示装置及び一組の振動検出装置を包 含するものであった。そして、錠心桿の回転を利用して閉鎖と同時にトリガ凸輪 を駆動して圧触切換装置が電源スイッチを開き、表示装置の運転を制御し、並び に振動検出装置の異常振動検出により表示回路に表示信号を出力させ、こうして 強固な閉鎖及び敏感な盗難防止の二重効果を達成するものであり、且つその表示 回路は一つの独立電源を有し並びに強固なケーシングで保護されており、破壊或 いは電源切断により効果を失う心配がなかった。及び錠前装置の錠ヘッドは2段 回転閉鎖設定を有し、閉鎖状態表示回路を作動させるか否かを選択でき、もって 誤動による表示音声の発生がトラブルを生じるのを防いだ。
【0008】 この案は、出願人がもともと設定した目的を果たすものではあったが、考案者 がさらに検討を重ね、また使用者の反応を検討したところ、この案の開、閉鎖操 作の便利性の点でなお改善するところがあることが分かった。該案の錠前装置の 構造において、そのU形ボルトの2端にはそれぞれ一つの内円形穴が設けられて 狭い溝が開口し、管状のスリーブ内には、スリーブ内の両端の固定座に結合する 錠心桿をが設けられ、鍵を錠ヘッドに挿入して回転させられ、錠心桿の偏平な断 面が垂直とされるとき、U形ボルトは順調に両端の固定座のロック穴に進入でき 、錠心桿はまたU形ボルトの下端の溝の狭い開口に進入し、さらない鍵を回転さ せることで錠心桿の偏平な断面を水平とすると、ロックされ離脱防止できる。こ の種の錠前構造は毎回閉鎖操作の時に、かならずまず一つの手でスリーブを握り 、もう一つの手で鍵を以て錠ヘッドに進入させて錠心桿を回転させ垂直方向の固 定位置とし、並びに手でU形ボルトをロック穴に進入させ且つその挿し込み状態 を保持しなければならない。その後さらに鍵を回してU形ボルトと環状のスリー ブを鎖結する。開鎖の時も相当に面倒であり、手で錠を保持し、並びにもう一方 の手で鍵を鍵穴に入れ、且つずっと保持したまま開鎖の位置まで鍵をまわし、さ らにU形ボルトを外した。
【0009】 このように、開、閉鎖操作時には、かならず、鍵を錠ヘッドに挿入−錠心を開 の位置にまわす−ボルトを挿入(或いは取り外す)−錠心を閉鎖位置にまわす− 錠ヘッドより鍵を外す、の5つの頻繁な操作ステップが必要であり、故に操作使 用が相当不便であった。
【0010】 かつこの錠の開閉操作の過程で、必ず一つの手で鍵を鍵穴にいれ錠の開、閉鎖 操作が経て取り外すが、錠は通常ホブ上に鎖結され地面に近い位置にあるため、 且つ操作過程にはねじる操作があり、全体の錠前が地面と接触して汚れることが あった。
【0011】 このほか、該案は錠ヘッドに二段式回転閉鎖構造を儲け、閉鎖状態選択表示回 路の運転或いは非運転を選択し、ただしこのような設計は使用者の操作ミスによ り、警戒状態とするべきときに運転不能状態に誤って設定すると、表示の保全効 果が失われ、また反対の場合には、ミス動作により強烈な表示音声により驚かさ れることがある。
【0012】
本考案は、錠の開閉操作が簡単で、且つ車輪ホブに固鎖され且つ電子式の盗難 防止表示機能を有する、盗難防止表示装置付きU形錠前を提供することを課題と する。
【0013】
【課題を解決するための手段】 本考案は、主に、一組の錠前装置を包括し、該錠前装置は、 主に、一つの、Ω形の錠心ロック穴を有するU形のボルトと、 楕円状の担い面の錠心桿と、渦形ねじりばねと、制限溝を有するストッパ及び 錠のヘッドから構成され、錠本体内に設けられる、一組の錠心機構と、 底部に浮上ブロックが設けられかつ一端に渦形ねじりばねの固定座を有する、 一つの前保護スリーブと、 底部に浮上ブロックが設けられた、一つの後保護スリーブ、以上よりなり、 さらに一組の錠ハウジング内部に設けられる表示回路を有し、該表示回路は、 電源スイッチを有し且つ上記錠心桿に軸固されたトリガ凸輪に制限を受ける、 一組の圧接切換装置と、 独立電源を有する一組の表示装置と、 振動誘導スイッチを有する表示回路と、以上よりなり、 その主な特徴は、錠前装置は錠心機構に浮上ブロックの押し上げ制限案内を組 み合わせることで、錠心桿の軸心偏転状態及びU形のボルトの差し込み位置を制 御し、これにより錠前は直接差し込み式自動閉鎖及び開鎖操作の便利さを達成し 、且つ錠心機構の錠心桿を回転させ閉鎖すると同時に上記トリガ凸輪を駆動して 圧接切換装置を連動させ、電源スイッチを開き表示回路の動作を制御し、並びに 振動誘導装置の異常振動の検出により、表示回路の表示信号発信を制御し、強固 な閉鎖及び敏感な盗難防止表示を達成することにある。
【0014】 さらに、前記表示回路は電源スイッチS1がオン(ON)のとき、コンデンサ C1上に一個の電圧を満たす時間内に、押しボタンスイッチS3を押し下げて三 極管Q4及び三極管Q5工作の設計を行い、錠前閉鎖状態表示回路を駆動するか 否かを選択できる。
【0015】
本考案は、錠の開閉操作が簡単で、且つ車輪ホブに固鎖され且つ電子式の盗難 防止表示機能を有する、盗難防止表示装置付きU形錠前である。
【0016】 その錠前の構造は、一つの担い面が楕円状を呈する錠心桿を利用し、渦形ねじ りばね及びストッパの制限溝等の部品を組合せ、錠心桿の偏転角度を導き制限し 、一回の直接差込みによる自動閉鎖の機能を達成することができる。
【0017】 並びに錠前の錠の差込み穴の底部には浮上装置を有し、開鎖時には僅かに鍵を 開鎖位置に回転させると、該浮上装置がU形ボルトを錠心桿のロック位置から外 させ、U形ボルトを取り外すことができ、且つ錠心桿を水平に導き、次の閉鎖操 作に便利とする。
【0018】 錠前の開、閉鎖操作は錠心桿の軸心偏転角度により制御され、このため鍵で錠 ヘッドを回転して開けるほかには錠を開ける方法がなく、よってこじ開けを防止 し、最善の保全効果を達成する。
【0019】 一つのトリガ凸輪を錠前の錠心桿中段に固定し、且つ表示回路の圧触式スイッ チのキャッチはトリガ凸輪縁面に支持され、トリガ凸輪は錠心桿に従い回転し、 トリガ凸輪縁面の高低の形状により、キャッチを圧し、これにより表示回路は錠 前の開閉に従い同期に作動する。
【0020】 表示回路は錠前の固く保護機能を有するケーシング内に設けられ、且つ一組の 独立電源を有し、表示回路装置が破壊或いは電源切断により失効するのを防ぐ。
【0021】 表示回路が警戒状態にあるとき、異常振動により大音声による表示を行い、注 意を引いて泥棒に開錠に十分な時間を与えず、且つ叩き壊したり或いは他の破壊 方式による開鎖、並びに窃盗集団による窃盗にも対抗することができる。
【0022】 表示回路の設計はまたその他の使用状況の便利性を考慮し、一つの警戒状態の 解除スイッチを設置し、もって錠前が盗難防止効果を必要としない場合、或いは 収納、携帯時の使用において、誤動作により表示音声を発生するのを防ぐ。但し 該解除スイッチの有効性は表示回路が運転開始するまでの暫くの時間内に限られ 、よって操作の不当並びに盗難防止効果の喪失を防ぐ。
【0023】
本考案は、一組の錠前装置と一組の錠ケーシング内部に付設された表示回路を 包括し、図1ないし図2に示されるように、そのうち、 錠前装置は、一つのU型ボルト(1)、錠ヘッド(3)、ストッパ(4)、渦形 ねじりばね(5)、錠心桿(6)により共同で構成されて錠ケーシング(2)内 に設置される一組の錠心装置、一つの前保護スリーブ(7)、一つの後保護スリ ーブ(8)、二組の浮上ブロック(13)及び多数のピン、で構成される。
【0024】 そのうち、上記U形ボルト(1)の両端の脚の前端にはそれぞれ径方向に貫通 した錠心をロックする一つの錠心ロック穴(11)が設けられ、該錠心ロック穴 (11)の担い面はΩ形を呈する。
【0025】 錠ケーシング(2)は、一つの中空の管体(29)及び一つの表示制御室(2 8)を包括し、管体(29)上に一つの前挿入口(21)及び後挿入口(22) が設けられ、並びに該二つの挿入口の間の距離は、U形ボルト(1)の2端脚間 の距離に設けられる。
【0026】 錠ヘッド(3)はピンで管体(29)前端に固着される。
【0027】 ストッパ(4)はその長溝(41)と錠ヘッド(3)の心軸(31)(図2) が嵌合されて、ストッパ(4)の周縁に設けられた回転制限溝(42)が錠ヘッ ド(3)の前縁の突出片(32)の制限を受け、且つストッパ(4)のもう1面 の中央に軸方向の一つの浅穴が設けられ、該浅穴の担い面はほぼ、二つの1/4 円をその直角部分で一部重ねた形状を呈し、これは錠心桿(6)の偏心揺動の制 限溝(43)(図2及び図3に示す)とされる。
【0028】 渦形ねじりばね(5)の中心には楕円形の嵌め輪(51)が設けられて、これ により錠心桿(6)と嵌め合わされ、その最も外周のばねの末端は折り曲げて一 つのフック片(52)とする。
【0029】 錠心桿(6)は断面視が楕円形を呈する扁平な桿であり、かつ、中段部分に一 つのトリガ凸輪(61)が設けられる。
【0030】 前保護スリーブ(7)は一つのピンで前挿入口(21)の位置に固着され、こ れにより錠ケーシング(2)の前挿入口(21)とと前保護スリーブ(7)の挿 入穴(71)の位置が合わせられる。前保護スリーブ(7)の前端には渦形ねじ りばね(5)を嵌め込むための嵌め座(72)が設けられ、該嵌め座(72)の 周縁に一つの位置決め切欠き(73)が設けられて、これに渦形ねじりばね(5 )のフック片(52)が組み合わされて安置される(図2及び図4に示すとおり )。並びに前保護スリーブ(7)の軸方向に一つの貫通穴(74)が設けられて 錠心桿(6)の貫通と通過に供される。
【0031】 後保護スリーブ(8)は一つのピンで錠心桿(6)の後挿入口(22)の位置 に固着され、よって後挿入口(22)と挿入穴(81)の位置が合わされる。後 保護スリーブ(8)の軸方向には、一つの深穴が設けられ、錠心桿(6)のもう 一端の軸受穴(82)となされる。
【0032】 また、前保護スリーブ(7)と後保護スリーブ(8)の径方向の挿入穴(71 )、(81)の底部にはそれぞれ一つの浮上ブロック(13)が設置される。該 浮上ブロック(13)は、倒置した皿状とされて頂部には一つの深溝(14)が 設けられ、下方は一つの円錐ばね(15)で圧迫される。
【0033】 表示装置(9)は、錠ケーシング(2)の表示制御室(28)中に設置され、 その表示回路の全体の電子部品を配置した回路は図8に示される。且つ該表示回 路は一組の電池(91)を駆動電源とする。表示装置(9)の下方にはスイッチ (92)(即ち回路図中のS1)が設けられ、併せて圧触式スイッチ(92)の 前端のキャッチ(93)はトリガ凸輪(61)のトリガ凸輪縁面を押圧すること ができる。また、表示制御室(28)の1側片には防水機能を有する一つの押し ボタンスイッチ(94)(即ち回路図中のS3)が設けられる。
【0034】 以上のエレメントを組み合わせてなる全体の錠前の部分断面図は図2に示され る。錠心桿(6)の2端縁はそれぞれストッパ(4)の制限溝(43)及び後保 護スリーブ(8)の軸受穴(82)内に軸合し、並びに渦形ねじりばね(5)、 前保護スリーブ(7)に嵌め合わされてこれを貫通する。その動作方式は以下に 説明する。
【0035】 図5には錠前が閉鎖状態にあるときを示し、その錠心桿(6)の長軸心は回転 され水平状態を呈し、且つ錠心ロック穴(11)の大円形部に嵌められて制限さ れ、よってU形ボルト(1)と錠本体を分離できなくする。
【0036】 該錠前を閉鎖状態から開鎖状態としたいときは、鍵(図には未表示)を利用し て錠ヘッド(3)の鍵穴を回転させ、これにより心軸(31)を連動させストッ パ(4)を90°回転させ、同時に、心軸(31)はストッパ(4)の制限溝( 44)に制限されて90°の回転を行う。これにより錠心桿(6)の長軸心が回 転して垂直状態とされ、このとき二つの浮上ブロック(13)は円錐ばねの弾力 によりU形ボルト(1)を持ち上げ、元のロック位置から離脱させる。並びに垂 直状態の錠心桿(6)にロック口(12)を通過させ、U形ボルト(1)を順調 に取り出せ、開鎖目的を果たす。
【0037】 上述の動作の過程中、浮上ブロック(13)がU形ボルト(1)を持ち上げて 錠心桿(6)にロック口(12)を通過させると同時に、錠心桿(6)は順次案 内されて浮上ブロック(13)の深溝(14)中へと進入し、並びに垂直状態を 保持する(図6に示すとおり)。上述の開鎖の過程の説明からもお分かりのよう に、開鎖操作により錠心桿(6)が垂直状態を呈するとき、U形ボルト(1)は 二つの浮上ブロック(13)に押し上げられ、その両端の脚の位置が高くなる。 これにより錠心桿(6)はロック口(12)と浮上ブロック(13)の深溝(1 4)の間に案内されて制限され(図6に示すとおり)、これにより随時U形ボル ト(1)を取り外すことができる。故に、本考案は開鎖時には鍵を回転して開鎖 位置とするとねじれがもとの位置に戻り、鍵を取り外して収納することができ、 鍵により後続の開鎖動作が妨害されることがない。
【0038】 図5及び図6に示されるように、本考案の錠前は、再度施錠したい時には、ま ずU形ボルト(1)の両側の脚を錠ケーシング(2)の前挿入口(21)、後挿 入口(22)に挿入し、Ω形の錠心ロック穴(11)が挿入穴(71)、(81 )に進入するとき、両端の脚は浮上ブロック(13)に当接し、並びに浮上ブロ ック(13)を押し下げ、浮上ブロック(13)の深溝(14)中で垂直状態を 保持する錠心桿(6)を順次ロック口(12)に導き入れる。両端の脚がしっか りと底に着いた時を待って錠心桿(6)は錠心ロック穴(11)に進入する。同 時に錠心桿(6)が渦形ねじりばね(5)の作用を受けて回転し、並びにストッ パ(4)の制限溝(44)に制限され、偏転して水平状態を呈する(5)に示す とおり)。これにより、錠心桿(6)は錠心ロック穴(11)内に嵌まって制限 され、施錠動作が完成する。
【0039】 図7に示されるように、上述の錠前機構の開、閉鎖過程中、トリガ凸輪(61 )は錠心桿(6)に従い回転し、並びにトリガ凸輪縁の高低の形状により、キャ ッチ(93)を押し上げ、よって表示回路を錠前の開閉状態に応じて同期に作動 させる。錠前を閉鎖操作すると同時に、錠心桿がトリガ凸輪(61)を連動しそ の円周の凸縁にキャッチ(93)を退かせスイッチ(92)(回路中のS1)に 通路を形成させ、表示回路に作動開始させる。その機能は以下に説明する(図8 参照): 一.電源スイッチS1(即ち上述のエレメント92の符号を付したもの)はON の状態の時、回路は通じて工作開始する。まず、抵抗R14とコンデンサC5が 一つの約0.5秒の正のパルスを発生し、集積回路IC1を駆動して一つの短い 開機「警笛」を発生させる。 二.集積回路IC2は、さらに激発及びリセット機能を有する単静態多階振動器 であり、出力の時間定数及び機能は以下のとおりである: a.コンデンサC7及び抵抗R6は設定通電時の延時駆動であり、遅延時間は 約9秒とする。 b.抵抗R9及びコンデンサC6は表示音声(ALARM)出力時間(すなわ ちブザー発生時間)を約15秒に設定する。 c.抵抗R7及びコンデンサC4は錠が振動を受けた後、遅延約8秒の後、表 示音声(ALARM)をトリガして出力し、抵抗R7とコンデンサC4をトリガ するのは振動検出スイッチS2であり、三極管Q6のA333により集積回路I C2の第4端子をトリガする。 d.集積回路IC2の出力は、ダイオードD8を経て集積回路IC1の第5端 子に出力する。 e.スイッチS2は一つの振動検出スイッチであり、以上な振動或いはゆれに 対してONの状態となる。 f.トリガの過程は以下のとおり: 振動検出スイッチS2がONの状態−三極管6がONの状態−遅延約8秒(抵 抗R7とコンデンサC4)−表示音声発生約15秒(抵抗R9とコンデンサC6 )。 三.スイッチオンの作動しない設定の動作方式: a.電源スイッチS1がONのとき、コンデンサC1に一つの電圧を加え、充 電時間は5秒に設定する(コンデンサC1の容量を変えれば設定時間を変えるこ とができる)。 b.充電時間内に、押しボタンスイッチS3を押すと、三極管Q4及びQ5を 作動させ、動作不能状態を保持し、三極管Q1のC945を経て集積回路IC1 の出力を跳過させ(BY PASS)、よって三極管Q2の基きょっく(BAS S)は偏圧を得られず、三極管Q2に導電させられず、即ちブザー(BUZZE R)は表示信号を発信することができない。 c.コンデンサC1充電後、充電電流がないため、このとき押しボタンスイッ チS3は作用しない。
【0040】 上述の表示回路の作動説明からわかるように、本考案の錠前が閉鎖された後、 表示回路はブザーにいより‘ディー’の一つの音声を発生する。並びに約9秒の 後、スタンバイする。異常振動がある場合、約8秒の後、大きな表示音声を約1 5秒発生し、泥棒を威嚇し車主に知らせ、並びに表示音声発生後、再び自動的に 監視状態に進入する。
【0041】 車主が開鎖した時は、鍵を90度の角度に回し、錠心桿(6)を垂直状態とし 、これによりΩ形のロック穴を錠心桿(6)から離脱させる(図6に示す)且つ 、トリガ凸輪円周の凸縁を回転させ、キャッチ(93)の位置を上に退かせる。 並びに電源スイッチの通路を切断し、これにより表示回路の作動を停止する。
【0042】 さらに、本考案は使用者の必要により、閉鎖時に盗難防止表示無し機能の選択 を行うことができる。例えば、携帯時にU形ボルトと錠を閉合固結後、使用者は 5秒内に押しボタンスイッチS3(即ちエレメントの94の符号のついたもの) を押すと、盗難防止設定を解除し、誤動作による表示音声が困惑を招くことを防 ぐ。
【0043】 本考案は以下の効果を有する、 一.錠の開、閉鎖操作を簡易化した: 1.鍵は回転して開錠した後、取り外して保存でき、従来の錠の開錠操作のよ うに、ずっと鍵を開錠位置に保持し、錠とU形ボルトを分離してやっと取り出せ るということがなく、鍵により開、閉錠動作を妨害されることがない。 2.開けた後、浮上ブロックが自動的にU形掛け金を押し上げて錠心桿と錠心 ロック穴を分離するため、解鎖操作に便利である。 3.解鎖過程中、浮上ブロックはその溝に錠心を嵌めて垂直状態を保持させる ため、次の施錠操作の時には僅かに直接U形掛け金をロック穴の底部まで差し込 めば錠心が自動的に回転してロック状態を形成し、施錠操作が簡単である。 二.このほか、本考案の保全効果は最も称賛に値する: 1.本考案は、錠心桿の軸心偏転角度を利用し、開、閉鎖の目的を果たし、よ って鎖結状態の時は、鍵を使用して開けるか或いは全体構造を完全に破壊する以 外には、錠を開けることができず、従来の錠のように叩いてこじ開けられる欠点 がない。 2.本考案に付設する盗難防止表示装置は、錠前の使用に二重効果を達成する 。即ち、錠が閉鎖状態の下では、表示回路は自動的に警戒状態に入り、異常振動 の発生により大音声で表示し、泥棒を威嚇し、開鎖の余裕を与えない。且つ巨大 な力で叩く、或いはその他の破壊方式、或いはグループでの窃盗方式に対抗する ことができる。 3.表示回路は固い保護ケーシングの内に設けられており、且つ一組の独立電 源を有するため、盗難防止表示回路装置が破壊或いは電源切断に遭って失効する のを防ぐ。 4.表示回路が警戒状態にあるとき、異常振動により大音声による表示を行い 、注意を引いて泥棒に開錠に十分な時間を与えず、且つ叩き壊したり或いは他の 破壊方式による開鎖、並びに窃盗集団による窃盗にも対抗することができる。 5.表示回路の設計はまたその他の使用状況の便利性を考慮し、一つの警戒状 態の解除スイッチを設置し、もって錠前が盗難防止効果を必要としない場合、或 いは収納、携帯時の使用において、誤動作により表示音声を発生するのを防ぐ。 但し該解除スイッチの有効性は表示回路が運転開始するまでの暫くの時間内に限 られ、よって操作の不当並びに盗難防止効果の喪失を防ぐことができる。
【0044】
以上述べたことから、本考案の効果をまとめると、本考案は、僅かに直接U形 ボルトの2端を錠の挿入口に押し込めば、一回で挿接及び自動閉鎖の目的を果た し、且つ開鎖の時は、僅かに鍵を開鎖の位置に回せば、U形ボルトが錠心桿のロ ックを解除し取り出され、従来の錠前のように、錠ヘッドを回転させ錠心桿の偏 転角度を調整してはじめて挿接或いは開鎖分離の目的を果たせるということがな い。故に、本考案の開、閉鎖操作は簡単で便利である。また、本考案の開、閉鎖 操作は錠心桿の偏転角度により制御し、鍵を錠ヘッドに差し込む以外には開ける ことができない。よって錠本体の軸方向に叩いてロックが解除されこじ開けられ る恐れがなく、保全効果が極めてよい。また本考案では特に、機械式の閉鎖構造 と精密で敏感な盗難防止表示装置を設け、さらに保全効果を高めている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の分解斜視図である。
【図2】本考案の鎖結時の側面視による断面図である。
【図3】本考案の鎖結時のストッパ部分の断面図であ
る。
る。
【図4】本考案の鎖結時の渦形ねじりばね部分の断面図
である。
である。
【図5】本考案の鎖結時の前保護スリーブ部分の断面図
である。
である。
【図6】本考案の閉鎖時の前保護スリーブ部分の断面図
である。
である。
【図7】本考案の鎖結且つ表示装置が待機時のトリガ凸
輪部分の断面図である。
輪部分の断面図である。
【図8】本考案の簡略に示した表示回路の電気回路図で
ある。
ある。
1・・・U型ボルト 2・・・錠ケーシング 3・・・
錠ヘッド 4・・・ストッパ 5・・・渦形ねじりばね 6・・・
錠心桿 7・・・前保護スリーブ 8・・・後保護スリーブ 11・・・錠心ロック穴 12・・・ロック口 13・
・・浮上ブロック 14・・・深溝 15・・・円錐ばね 29・・・管体 21・・・・前挿入口 22・・・後挿入口 28・・
・表示制御室 31・・・心軸 32・・・突出片 41・・・長溝
42・・・回転制限溝 43・・・制限溝 52・・・フック片 61・・・ト
リガ凸輪 71・・・挿入穴 72・・・嵌め座 73・・・位置
決め切欠き 74・・・貫通穴 81・・・挿入穴 82・・・軸受
穴 92・・・スイッチ 93・・・キャッチ 94・・・
押しボタンスイッチ
錠ヘッド 4・・・ストッパ 5・・・渦形ねじりばね 6・・・
錠心桿 7・・・前保護スリーブ 8・・・後保護スリーブ 11・・・錠心ロック穴 12・・・ロック口 13・
・・浮上ブロック 14・・・深溝 15・・・円錐ばね 29・・・管体 21・・・・前挿入口 22・・・後挿入口 28・・
・表示制御室 31・・・心軸 32・・・突出片 41・・・長溝
42・・・回転制限溝 43・・・制限溝 52・・・フック片 61・・・ト
リガ凸輪 71・・・挿入穴 72・・・嵌め座 73・・・位置
決め切欠き 74・・・貫通穴 81・・・挿入穴 82・・・軸受
穴 92・・・スイッチ 93・・・キャッチ 94・・・
押しボタンスイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
Claims (2)
- 【請求項1】 主に、一組の錠前装置を包括し、該錠前
装置は、 主に、一つの、Ω形の錠心ロック穴を有するU形のボル
トと、 楕円状の担い面の錠心桿と、渦形ねじりばねと、制限溝
を有するストッパ及び錠のヘッドから構成され、錠本体
内に設けられる、一組の錠心機構と、 底部に浮上ブロックが設けられかつ一端に渦形ねじりば
ねの固定座を有する、一つの前保護スリーブと、 底部に浮上ブロックが設けられた、一つの後保護スリー
ブ、以上よりなり、さらに一組の錠ハウジング内部に設
けられる表示回路を有し、該表示回路は、 電源スイッチを有し且つ上記錠心桿に軸固されたトリガ
凸輪に制限を受ける、一組の圧接切換装置と、 独立電源を有する一組の表示装置と、 振動誘導スイッチを有する表示回路と、以上よりなり、 その主な特徴は、錠前装置は錠心機構に浮上ブロックの
押し上げ制限案内を組み合わせることで、錠心桿の軸心
偏転状態及びU形のボルトの差し込み位置を制御し、こ
れにより錠前は直接差し込み式自動閉鎖及び開鎖操作の
便利さを達成し、且つ錠心機構の錠心桿を回転させ閉鎖
すると同時に上記トリガ凸輪を駆動して圧接切換装置を
連動させ、電源スイッチを開き表示回路の動作を制御
し、並びに振動誘導装置の異常振動の検出により、表示
回路の表示信号発信を制御し、強固な閉鎖及び敏感な盗
難防止表示を達成することにある、盗難防止表示装置付
きU形錠前。 - 【請求項2】 前記表示回路は電源スイッチS1がオン
(ON)のとき、コンデンサC1上に一個の電圧を満た
す時間内に、押しボタンスイッチS3を押し下げて三極
管Q4及び三極管Q5工作の設計を行い、錠前閉鎖状態
表示回路を駆動するか否かを選択できる、請求項1に記
載の盗難防止表示装置付きU形錠前。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994014735U JP3017788U (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 盗難防止表示装置付きu形錠前 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994014735U JP3017788U (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 盗難防止表示装置付きu形錠前 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3017788U true JP3017788U (ja) | 1995-11-07 |
Family
ID=43153261
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994014735U Expired - Lifetime JP3017788U (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 盗難防止表示装置付きu形錠前 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3017788U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108086801A (zh) * | 2018-01-10 | 2018-05-29 | 深圳市法莱茵科技有限公司 | 物流智能锁 |
-
1994
- 1994-10-24 JP JP1994014735U patent/JP3017788U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108086801A (zh) * | 2018-01-10 | 2018-05-29 | 深圳市法莱茵科技有限公司 | 物流智能锁 |
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