JP3017291U - 二輪車荷かご用覆いネット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自転車やミニバイク等の荷かごに取り付けて
盗難や紛失防止のための覆いネットに関する。 【構成】 覆いネット（１）は伸縮しない素材で、かつ
適度なこしの強さを有するもので成し、その形状は四角
形状でかつ網目は数ミリ程度の細かいネット体（２）で
あり、その周囲をバイアステープで縁取り（３）をす
る。さらに、そのネット体（２）の一辺側には、Ｌ字板
の中央部の左右に通し穴（４）（４）を有する掛け棒
（５）を形成し、その一方には突設したつまみ板（６）
を設け、他方はＵ字形にして先端部を細く成した掛けフ
ック（７）を設けたものに、幅広のゴム帯び（８）を取
り付けた掛けバンド（９）を両サイド寄りに２本縫い付
け、その対向側を自転車の荷かごの前縁部位に固定する
ネジ又はピン等の留め部材（１０）を組み合せた覆いネ
ット（１）を構成している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、自転車やミニバイク等の荷かごに取り付けて盗難や紛失防止のた めの覆いネットに関する。

【０００１】

【従来の技術】

従来、自転車やバイク等の前部には荷かごが取り付けて買い物や荷物を運び易 くするために使われており、その付属品として荷かごに入れた荷物の盗難や走行 時の紛失防止のために、次のような様々な防止シートやカバーなどが提供されて いる。 これらの目的のものとして、多少形状の違いはあるが一般に最も多く見られる タイプは荷かごの上面もしくは側面等を覆う大きさの布やシート又はゴムネット などの周囲に掛け具やフックを取り付けたものが見られる。 一例を図示すると、図６に示すタイプはゴム紐等で四角形様に形成された網体 の対向する二辺又は周囲に適当な間隔でフックを複数個設けた荷かご用ネットが ある。

【０００２】

【考案が解決しょうとする課題】

以上のような荷かご用のネットがあるが、この防止ネットを使用する場合は自 転車の荷かごに買った品物を入れたのち、ネットを被せてから周囲のフックを荷 かごの縁やかごの網目に引っ掛けて取り付ける方法を行なっているが、まずネッ トを取り出した上で広げてから荷かごに入れた荷物の上に被せ、その上をズレな いように手で押えたままネット端部にある数多いフックを任意の部位から順次網 目状の荷かごの縁や網目に引っ掛けて取り付けなければならない面倒があり、し かも取りはずす時は、また同じように数多いフックを一々取り外してネットを取 り除いてのち、荷物を荷かごから取り出さなければならない不便があった。 加えてフックは単にＵ字型の掛け具であるために、掛け留めや取りはずし時に つまみにくくて不便であった。

【０００３】 また、取り外した防止ネットは次回使うために大抵は荷かごの中に納めておく ことが一般的であるが、うっかりするとその上に荷物を入れてから気が付いて改 めて荷物を取り出してやり直さなければならない不便もあり、さらに荷かごに固 定されているのでないので、そのまま入れたままだと悪戯されて防止ネットが盗 まれることも多かった。仮に盗まれないためにするためには一々買い物かごか屋 内の一定の場所に保管することになるが、その場合はよほど目立つ所でないと忘 れ易く、肝心な時に役に立たないことも多かった。

【０００４】 つまり、防止ネットは荷かごとは独立したものであるために、その都度用意し て忘れないよう注意しておかなければイザという時役にたたず、収納時も盗まれ ないような場所にしまわなければならないが、忙しい中にあっては一々取り付け 取り外しを行なうことも面倒で、加えて盗まれにくく忘れない場所に保管する面 倒や収納時に多数あるフックが網目などに絡んでしまう不便もある。 さらに、網目の形成素材はゴム紐等の弾性素材であるために雨や寒暖の影響を 受けやすく劣化して耐久性は低いものであり、また網目が大きいので細い品物な どは時としてこの防止ネットの網目に絡んだりして扱いにくいことも多い。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は以上のような課題を解消して、使い易いものにするために次のような 荷かご用覆いネットとしている。 まず、ネットは自転車やバイクの荷かごの上面開口部を覆う大きさの角形で、 かつ網目は数ミリ程度の小さなものとして適度にこしのある網体とし、その周囲 をバイアステープで縁取りしたネット体の素材は伸縮しない素材で形成したもの であり、さらに覆いネット体の一辺には適度な長さで、かつ端部にはつまみ板付 きフックを設けた平ゴム帯び製の掛けバンドを両端部寄りにネット体に２本縫い 付け、さらに前記、平ゴム帯びの対向側を荷かごの縁に固定するネジ等の取り付 け部材を組み合わせた構成としている。

【０００６】

【作用】

この荷かご覆いネット（１）を使用する時は、、あらかじめ止めネジなどの留 め部材（１０）でネット体（２）の一端を荷かご前部の縁に取り付けるだけでよ く、後は使用する時は荷物（Ａ）を荷かごに入れたのちに、その上にネット体（ ２）を被せるようにして、他方部に取り付けられている２つの掛けバンド（９） （９）の掛けフック（７）（７）を対向側の荷かご側面部の網目や縁に引っ掛け るだけでよく、さらに荷物（Ａ）を取り外す時も２つの掛けフック（７）（７） を外すだけでよいが、この掛けフツク（７）（７）の取り付け、外しの際はつま み板（６）（６）を持って行なえるので容易にしてスピーデーに扱い易い。 加えてネット体（２）は適度なこしがあるので、使用しない時は荷かごに掛け 渡すように掛けフック（７）を掛け留めてもよく、また荷かごの底に敷くように してもきれいに始末でき、さらにネツト体（２）は網目も細かいので掛すフック （７）が絡んだりする面倒はなく、合せて荷かごに固定されているので容易に盗 まれる心配もない。また掛けフック（７）の先端は細いので細かい網目の荷かご でも全てに対応できる。

【０００７】

【実施例】

第１実施例 この考案の第１実施例を図１に示す斜視図と図２の掛けフック部拡大斜視図及び 図３〜４に示す使用例図を参照にして説明する。 まず、覆いネット（１）は伸縮しない素材で、かつ適度なこしの強さを有する もので成し、その形状は四角形状でかつ網目は数ミリ程度の細かいネット体（２ ）であり、その周囲をバイアステープで縁取り（３）をする。さらに、そのネッ ト体（２）の一辺側には、Ｌ字板の中央部の左右に通し穴（４）（４）を有する 掛け棒（５）を形成し、その一方には突設したつまみ板（６）を設け、他方はＵ 字形にして先端部を細く成した掛けフック（７）を設けたものに、幅広のゴム帯 び（８）を取り付けた掛けバンド（９）（９）を両サイド寄りに２本縫い付け、 その対向側を自転車の荷かごの前縁部位に固定するネジ又はピン等の留め部材（ １０）を組み合せた覆いネット（１）を構成している。

【０００８】 以上のように形成された覆いネット（１）を荷かごに取り付けるには、まずネ ット体（２）の掛けバンド（９）対向側を荷かご前部位の縁や網目にネジ又はピ ン等の留め部材（１０）で２ケ所を荷かごに固定して取り付ける。 普段、覆いネット（１）を使用しない時は荷かごの上面開口部に掛け渡して対 向側のかご縁や網目に掛け渡しても荷かごの底に敷くようにしておいてもよく、 使用する時は取り出した上で荷物（Ａ）を入れ、後は覆いネット（１）を荷物（ Ａ）の上に掛け渡してのち掛けバンド（９）を荷かごのハンドル側の縁や網目な どにつまみ板（６）を持って２つの掛けフック（７）（７）を引っ掛けるだけで スピデーに掛け留めできる。 その使用例は図示したように荷かごの縁や側面など荷物の多少により自在に掛 けバンド（９）で調節でき、また大きな荷物でない限り、伸縮するゴム帯び（８ ）付き掛けバンド（９）であるので、覆いネット（１）を取り外さないで側面か らでも自在に荷物（Ａ）を出し入れすることも容易にできる。

【０００９】 第２実施例 第２実施例を図５に示すネット体一部剥離斜視図を参照にして説明する。 第２実施例に於いては、ネット体（２）の周囲を縁取り（３）した覆いネット （１）の一端部につまみ板（６）付き掛けフック（７）を取り付けた掛けバンド （９）を取り付けて留め部材（１０）を組み合わせて第１実施例様に形成した覆 いネット（１）のネット体（２）面に、ビニール等の透明樹脂シート（１１）を 被覆し、かつ掛けバンド（９）対向側の端部には複数個の留め穴（１２）（１２ ）を設けた構成としている。

【００１０】 このネット体（２）面には透明樹脂シート（１１）ガ被覆されているので、荷 物（Ａ）の状態が見える効果に加えて、少々の雨などにも荷物の濡れ防止効果が ある。また、この場合はネツト体（２）面に透明樹脂シート（１１）を被覆して いが、端部に取り付け用の留め穴（１２）（１２）が複数個設けられているので 、留め部材（１０）で荷かごに取り付ける間隔は自在である。

【００１１】

【考案の効果】

この荷かご用覆いネットは、あらかじめ留め部材で荷かご前部に固定されてい るのでいつでも必要な時に使え、また簡単に覆いネットを盗まれることもない。 しかも掛けフックにはつまみ板が設けられているので扱い易く、加えてゴム帯 びを取り付けた掛けバンドは最小限の２本しか設けられていないので、取り付け 取り外しの手間は少なく極めてスピーデーに行なる。 また、ネット体は適度なこしがあるので、掛けバンドをしたままでも側部から 荷物の出し入れする際に扱い易いし、使用後はそのまま掛け渡してもよく、荷か ごの内側に敷くようにしてもきれいに始末できる。

【００１２】 さらに、ネット体は伸縮しない素材であるが、つまみ板付きフックの掛けバン ドは伸縮自在のゴム帯びであるので、荷かごに入れた荷物の量が多くても自在に 対応して保持でき、また網目も細かいので細長い品物や掛けフックが網目に絡ま ることがなく扱え、加えて掛けフックの掛けピンは先が細くなっているので荷か ごの網目が細かいものなど全ての荷かごに対応できる。また本案は自転車やバイ クの荷かごを対象としているが、これ以外に乳母車のかご用ネットや買い物かご などいずれのかご覆いネットとしても使うことができる。 ネット体面に透明樹脂シートを被覆したタイプの場合は、荷物の状態が分かる 効果に加え、少々の雨なら十分に荷物の濡れ防止効果もあり、いずれものタイプ も極めてシンプルであるのでコストの面でもユーザーに負担を与えない荷かご用 覆いネットである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の第１実施例を示す斜視図。

【図２】第１実施例の掛けフック部拡大斜視図。

【図３】第１実施例の使用例図。

【図４】第１実施例の使用例図。

【図５】この考案の第２実施例を示すネット体一部剥離
斜視図。

【図６】従来例を示す平面図。

【符号の説明】

（１）・・・覆いネット （２）・・・ネット体 （３）・・・縁取り （４）・・・通し穴 （５）・・・掛け棒 （６）・・・つまみ板 （７）・・・掛けフック （８）・・・ゴム帯び （９）・・・掛けバンド （１０）・・留め部材 （１１）・・透明樹脂シート （１２）・・留め穴

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 二輪車等の荷かごに取り付けられる覆い
   ネットに於いて、ネット体の素材は適度なこしがあり、
   かつ網目は細かく荷かご上面を覆う大きさであるネツト
   体の一辺に、つまみ板付きフックを設けたゴム帯び製の
   掛けバンドを取り付けたものに、留め部材を組み合わせ
   た構成である二輪車荷かご用覆いネット。
2. 【請求項２】 ネット体面に透明合成樹脂シートを被覆
   した構成である請求項１記載の二輪車荷かご用覆いネッ
   ト。