JP3016990U - 移動乗物玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 騎乗者が鞍部に跨乗して、胴体の前部に設け
られた躯体部を前方に押したり手前に引いたりする動作
で前進又は後退の移動を行なわせる。 【構成】 上部に鞍部２を設けた胴体１，１に前脚３，
３と後脚４，４を設けてそれぞれ車軸５，６を軸支させ
ると共に左右一対をなす前輪７，７と後輪８，８を取着
せしめ、前記後部車軸６の中央位置にコ形状に屈曲する
屈曲部９を形成し、前記胴体１，１の前部に縦長状の躯
体部１１の中間を枢軸せしめて該躯体部１１の下部に連
結杆１５の前端を連結すると共に、該連結杆１５の後端
を後部車軸６の屈曲部９に枢支せしめ、前記鞍部２に跨
乗した騎乗者が躯体部１１の上部を前方へ押す動作で連
結杆１５を後退させて後輪８，８を前方へ回転させ、ま
た、騎乗者が躯体部１１の上部を手元に引き付ける動作
で連結杆１５を前進させて後輪８，８を後方へ回転させ
るように構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一般に木馬と称される遊具を、騎乗者が騎乗したまま操作して前進 又は後退する動作を行なわせる移動乗物玩具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から知られるいわゆる木馬で、前後で左右一対ずつ車輪を設け騎乗者が騎 乗した状態で移動する玩具はあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このように車輪を設けた木馬は、騎乗者が騎乗した状態で自身 で前進後退させるこてができず、傍の者が手を貸して引張るか、押したり引いた りするかしてやらないと移動させることができないものである。 そこで本考案は、騎乗者自身が騎乗したままで簡単な操作で前進又は後進とい った移動ができる移動乗物玩具を提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

かかる目的を達成するために本考案に係わる移動乗物玩具は、上部に鞍部を設 けた胴体に前脚と後脚を設けてそれぞれ車軸を軸支させると共に左右一対をなす 前輪と後輪を取着せしめ、前記後部車軸の中央位置にコ形状に屈曲する屈曲部を 形成し、前記胴体の前部に縦長状の躯体部の中間を枢軸せしめて該躯体部の下部 に連結杆の前端を連結すると共に、該連結杆の後端を後部車軸の屈曲部に枢支せ しめ、前記鞍部に跨乗した騎乗者が躯体部の上部を前方へ押す動作で連結杆を後 退させて後輪を前方へ回転させ、また、騎乗者が躯体部の上部を手元に引き付け る動作で連結杆を前進させて後輪を後方へ回転させるように構成される。

【０００５】

【作用】

鞍部に跨乗した騎乗者が躯体部の上部を前方へ押す動作で躯体部は枢軸部を支 点に傾動し、その躯体部の下部が後方へ移動して連結杆を後方へ押し出し、連結 杆の後端を枢支した後部車軸の屈曲部を後方へ回動させる動作を行ない、後部車 輪を前方回転させて移動乗物玩具を前進させる。 前記動作と逆に騎乗者が躯体部の上部を手前に引く動作で躯体部の下部が前方 へ移動して連結杆を前方へ引張り、後部車軸の屈曲部を前方へ回動させる動作を 行ない、後部車輪を後方回転させて移動乗物玩具を後退させる。

【０００６】

【実施例】

以下に本考案の一実施例をいわゆる木馬により図面と共に説明する。図におい て１，１は横に長い２枚の板材を所要の間隔を隔てて平行させた胴部であり、上 端に水平状に鞍部２が止着され、前後両端の下部外側に前脚３，３と後脚４，４ が固設される。これらの前脚３，３と後脚４，４に跨がらせて前部車軸５と後部 車軸６が軸支されてそれぞれ前輪７，７と後輪８，８が左右一対に固設される。 前記後部車軸６には中央位置にコ形状に屈曲した屈曲部９が形成される。 前記前脚３，３と後脚４，４の間に騎乗者が脚を乗せる踏板１０，１０が水平 に固設されている。

【０００７】 １１は上部に頭部１２を設けて一枚の板材で縦長に形成される躯体部であり、 ほぼ中間高さ位置を水平な支軸１３により胴体１，１の前部に軸支させ、頭部１ ２に把手杆１４を貫通させている。 １５は前端を躯体部１１の下端に連結させた連結杆であり、該連結杆１５の後 端は後部車軸６の屈曲部９に枢支させている。 なお、前記各前輪７，７及び後輪８，８の外周面中央に凹溝１６を周設して、 この凹溝１６にゴム輪１７を嵌着させ、このゴム輪１７の緩衡作用で床や家具を 傷つけないようにすると共に、滑り止めを行なわせるようにしている。

【０００８】 このうに構成される木馬は、騎乗者が鞍部２に跨乗して両足を踏板１０，１０ に乗せて騎乗し、両手で把手杆１４を握り、この把手杆１４を前方へ押す動作で 躯体部１１が支軸１３を支点として図４の実線から鎖線位置へ傾動し、連結杆１ ５を後方へ押し出して後端に枢支した後部車軸６の屈曲部９を後方へ回動させ、 これにより後輪８，８を前方回転させて木馬を前進移動させる。

【０００９】 前記動作とは逆に騎乗者が把手杆１４を手前に引く動作で躯体部１１は支軸１ ３を支点にして傾動して下部を前方へ移動させて連結杆１５を前進させ、この動 作に伴ない後部車軸６の屈曲部９を前方へ回動させ、これにより後輪８，８を後 方回転して木馬を後退移動させる。

【００１０】 このようにして、騎乗者が騎乗したままで把手杆１４を押したり引いたりする 動作で躯体部１１が傾動し、連結杆１５を介して後部車軸６の屈曲部９が回動し て後輪８，８が前方回転して木馬を前進させたり、後輪８，８が後方回転して木 馬を後退させるとができ、これらの動作は継続して行なわせることができる。

【００１１】

【考案の効果】

以上に述べたように本考案に係わる移動乗物玩具は、鞍部に跨乗した騎乗者が 騎乗した状態で把手杆を前方へ押す動作で前進移動させることができ、把手杆を 手前に引く動作で後退移動させることができるから、前進後退の何れの移動も騎 乗者が騎乗したままの手軽な動作で自由に行なうことができて、従来のものでは 騎乗者自身ではできなかった移動の楽しみを十分に楽しむことができる利点を有 する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係わる一実施例としての木馬の斜視
図。

【図２】図１の後部を拡大して示す斜視図。

【図３】図１の下面図。

【図４】図１の一部を断面とした作用説明図。

【符号の説明】

１，１ 胴体 ２ 鞍部 ３，３ 前脚 ４，４ 後脚 ５ 前部車軸 ６ 後部車軸 ７，７ 前輪 ８，８ 後輪 ９ 屈曲部 １１ 躯体部 １３ 支軸 １５ 連結杆

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上部に鞍部を設けた胴体に前脚と後脚を
   設けてそれぞれ車軸を軸支させると共に左右一対をなす
   前輪と後輪を取着せしめ、前記後部車軸の中央位置にコ
   形状に屈曲する屈曲部を形成し、前記胴体の前部に縦長
   状の躯体部の中間を枢軸せしめて該躯体部の下部に連結
   杆の前端を連結すると共に、該連結杆の後端を後部車軸
   の屈曲部に枢支せしめ、前記鞍部に跨乗した騎乗者が躯
   体部の上部を前方へ押す動作で連結杆を後退させて後輪
   を前方へ回転させ、また、騎乗者が躯体部の上部を手元
   に引き付ける動作で連結杆を前進させて後輪を後方へ回
   転させるように構成される移動乗物玩具。