JP3016891U - 本縫い多針キルト生地縫合装置及びキルト生地 - Google Patents
本縫い多針キルト生地縫合装置及びキルト生地Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 上糸2本を1本の下糸で絡める形式のダブル
ステッチ状の縫合が可能な本縫い多針キルト生地縫合装
置及び該縫合装置による凹凸形状の立体的な縫い目を有
するキルト生地を提供する。 【構成】 針を所定間隔で一列に垂下固定するように横
架されたニードルバー1a、1bに対して隣接する増設
ニードルバー21a、21bを並設することにより針2
aと22a(針2cと22c)の2本を前記ニードルバ
ー1a、1bに対して直角な方向に3〜8mmの間隔y
で平行に垂設するとともに前記2本の針2a、22aの
上糸2本9、9′をキルト生地下側の下糸15が収納さ
れたシャットル13aの1個で一度にすくって下糸15
の1本で通すように構成され、且つ縫合の進行方向がニ
ードルバー1aに対して斜め方向にジグザグ進行するよ
うにしてダブルステッチを行う構成である。
ステッチ状の縫合が可能な本縫い多針キルト生地縫合装
置及び該縫合装置による凹凸形状の立体的な縫い目を有
するキルト生地を提供する。 【構成】 針を所定間隔で一列に垂下固定するように横
架されたニードルバー1a、1bに対して隣接する増設
ニードルバー21a、21bを並設することにより針2
aと22a(針2cと22c)の2本を前記ニードルバ
ー1a、1bに対して直角な方向に3〜8mmの間隔y
で平行に垂設するとともに前記2本の針2a、22aの
上糸2本9、9′をキルト生地下側の下糸15が収納さ
れたシャットル13aの1個で一度にすくって下糸15
の1本で通すように構成され、且つ縫合の進行方向がニ
ードルバー1aに対して斜め方向にジグザグ進行するよ
うにしてダブルステッチを行う構成である。
Description
【0001】
本考案は、キルト生地の縫合装置及び該装置によるキルト生地に関し、特にキ ルト生地表面をダブルステッチ状に縫合するとともにステッチの間を膨出するよ うに加工することによりキルト地表面に変化のある凹凸を施した新規なキルト生 地及びその縫合加工を可能にする本縫い多針キルト生地縫合装置の構造に関する ものである。
【0002】
近年、所謂キルト生地はベッドカバーや冬物衣料の裏地、クロス、バッグ表地 その他暖かい風合いの布地として広範に利用されている。
【0003】 一般にキルト生地(キルティング)とは2枚の布の間に綿、毛、羽毛などの芯 材を詰めて刺し子縫いにした布地をいう。
【0004】 工業的に生産するキルト生地は厚さ数〜十数ミリ程度の面状綿毛の芯材両面を 通常の布地で挟んだ構成の他に、布地1枚と芯材を貼り当てたのみの構成(片面 が綿毛のままであり、例えば冬物衣料の裏地として使用される)があるが、何れ も通常は縫い目が数センチ〜数十センチの四角形状その他(波型等)に連続的に 縫合して作られる。
【0005】 従来は工業生産装置(キルティングマシン)にはシャットル方式(本縫い)と ルーパー方式(環縫い;上糸2本のみで下糸なし)とがあるが、ルーパー方式は 高価であり、本縫い多針キルト生地縫合装置(シャットル方式)が比較的安く一 般的に利用されている。
【0006】 上記従来の本縫い多針キルト生地縫合装置(シャットル方式)は図4の針近傍 の構造を説明するための一部破断斜視図に示されるように、所定の距離d(3〜 5インチ程度)を隔てて平行に水平横架されるとともに多数の針を所定間隔kで 一列に垂下するように並設固定するニードルバー1a及び1bに針2a、2b… をネジ止めして垂直に固定し、前記ニードルバー1a、1bが水平状態で上下往 復動することにより布地を挟み当てる上板3と下板4の小穴5及び6を通して針 2a、2b…が垂直に往復動するように構成されている。
【0007】 次に、下板4の下方にはレース10が前後のニードルバー1a、1bに対して 直角方向に各針の垂下位置に近接して配設されており、該レース10の側面を当 接するように平行に前後動するシャットルホルダーバー11上に固定された2つ のシャットルバスケット12の中に先端が尖ったシャットル13a、13b(涙 滴を縦に二分したような形状)が各々拘持されるように配設されている。
【0008】 例えば上記シャットル13a内には下糸15が内蔵されており、針2a…の息 継ぎ上下往復動によってレース10の縦溝14の脇に針2a…に付けられた上糸 9のループを作り、シャットル13aがループをくぐって絡ませ、針が戻って縫 合されるのである。
【0009】 上記針2aの息継ぎ上下往復動とシャットル13a(換言すればシャットルホ ルダーバー11)の前後往復動のタイミングは図示されないカムと歯車機構で調 整実現される。
【0010】 図5は上記縫合機構を説明するための模式図であり、(A)において表地19 と芯材20は上板5と下板4に挟まれ、上糸9を通した針2a、2cが垂下して レース10の縦溝14内に入るとそこで一旦上がって再び下がる息継ぎ動をして (B)のように上糸9のループLが形成される。
【0011】 上記状態でシャットル13a、13bが(C)のように水平に図面右手から左 へ移動して前記ループLをくぐり、下糸15が上糸9と絡まる。
【0012】 次に、針2は上板5まで上がりシャットル13a、13bは右に戻って初めの (A)の状態になり縫合の1ステップが終了する。
【0013】 上記縫合ステッチ動作が繰り返され、布地19と芯材20はニードルバー1a に対して斜めに1ステッチ分毎移動して縫合が進行する。
【0014】 尚、正方形の縫い目を形成するには布地19と芯材20をニードルバーに対し て左右斜め45度の方向へジグザグに(シャットルホルダーバー11の方向でd の距離毎進行方向を90度変更)進行させ、前後のニードルバー1a、1bの対 応する針2aと2cの2本で連続的な正方形の縫い目ができるのである。
【0015】 以上の縫合動作の繰り返しでキルト生地が縫合されるのであるが、上記本縫い 多針キルト生地縫合装置では、上糸1本を下糸1本で受ける機構であり、図4の 針2aの数ミリ離れた隣接する位置Sに針を加えるとともにシャットルホルダー バー11をレース10の反対側面脇にも配設することで上糸2本を各々下糸2本 で受ける形式のダブルステッチは可能となるが、一般にキルト生地の場合は縫合 の進行方向がニードルバー1a、1bに対して略45度斜め方向にジグザグ進行 ないし波形進行するようにしてニードルバー1a、1bの前後の針2a、2cの 2本で四角形状その他の縫い目を完成させる構造であることから、構造上、ニー ドルバー1a、1bに横並びした針2本の上糸2本を下糸1本で両方受ける形式 のダブルステッチは不可能である。(下糸が回転釜に入った一般の2針ミシンで は多少の改造にて実現することは可能である。)
【0016】
キルト生地の普及によって種々の製品に広く利用されるに到った現在、従来の 単なる縫い目部分が沈んで縫い目間の芯材のふくらみによって厚みをもたせた構 成のキルティング製品では新鮮味が薄くて高級感を与えられず、また種々のデザ インのステッチを工夫するにも限界があった。
【0017】 また、従来のダブルステッチ(2本の上糸を2本の下糸で各々受ける形式)で は単に縫い目が並列するという意味でしかない。
【0018】 この点、ミシン縫いによって縫い目をダブルステッチ状にし、且つ上糸2本を 下糸1本で受ける形式とすると該縫い目の間を膨出させて布地表面に顕著な凹凸 形状を現出した構成の布地となり、キルト生地に限らず新規なデザイン布地とし て有望視される。
【0019】 しかしながら、これを工業的にキルト生地として採用するには前述のように本 縫い多針キルト生地縫合装置では構造的に上糸2本を下糸1本で受ける形式のダ ブルステッチが不可能であった。
【0020】 即ち、元々従来のシャットル方式の本縫い多針キルト生地縫合装置は上糸1本 を下糸1本で絡ませる構造であって、針がニードルバーに横一列に所定の間隔( 最小1インチ単位)で並んだものが前後に平行に配置され、下糸のシャットルは ニードルバーに直角方向にレースに沿って前後往復動する構成であり、布地と厚 みのある芯材がニードルバーに対し相対的にジグザグに前進移動することにより 四角形状(またはひし形形状)の縫合が為される構造なので、基本的に上糸2本 に下糸1本を通すことは不可能である。(蓋し、シャットルをニードルバーと平 行に移動させなければならない。) 本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、キルト生地の縫合手段に工夫 を施してシャットル形式の従来縫合装置で上糸2本を下糸1本で絡ませるダブル ステッチの縫合を可能にし、キルト生地表面にダブルステッチの縫い目の間が膨 出するようにした本縫い多針キルト生地縫合装置を提供し、且つその縫い目の膨 出部分が立体模様となって顕現する新規なキルト生地を提供するものである。
【0021】
本考案は、 (1)布地と厚みのある芯材を縫合するシャットル方式の本縫い多針キルト生地 縫合装置において、針を所定間隔で一列に垂下固定するように横架されたニード ルバーに対して隣接する増設ニードルバーを並設することにより針2本を前記ニ ードルバーに対して直角な方向に3〜8mmの間隔で平行に垂設するとともに前 記2本の針の上糸2本をキルト生地下側の下糸が収納されたシャットル一個で一 度にすくって下糸1本で通すように構成され、且つ縫合の進行方向がニードルバ ーに対して斜め方向にジグザグ進行するようにしたことを特徴とする本縫い多針 キルト生地縫合装置を提供することにより、 (2)また、前記本縫い多針キルト生地縫合装置によってニードルバーに対して 斜めに布地と芯材が移動することにより表地上を2〜6mmの範囲の間隔で平行 にダブルステッチ状に縫合されるとともに裏面側で上糸2本が下糸1本で絡めら れることで上糸2本が互いに近接する方向に寄られて表地の縫合された上糸2本 間の縫い目部分が膨出して凹凸形状となることを特徴とするキルト生地を提供す ることにより、上記目的を達成するものである。
【0022】
本考案における本縫い多針キルト生地縫合装置は多数の針を所定間隔で一列に 垂直に固定するニードルバーに対して隣接する増設ニードルバーを並設すること により針2本を前記ニードルバーに対して直角な方向に3〜8mmの間隔で平行 に垂設した構造なので1個のシャットルの下糸1本で前記平行な近接する2本の 針の上糸2本を一度に受けることができる。
【0023】 即ち、レース側面の縦溝内に沿って2本の針が息継ぎ上下往復動によってそれ ぞれ作る上糸2本の2つのループを一度に一個のシャットルがくぐって下糸1本 を通すことができる。
【0024】 これは2本の針の間隔が3〜8mmと狭いので、従来のシャットルホルダーバ ーの前後動の移動距離でシャットルが2ループを同時にくぐり得ることから実現 されるのである。
【0025】 この際、シャットルと針の垂下する位置の関係は位相調整が必要であり、2本 の針の中間を従来の針の位置と看なして調整するのが好ましい。
【0026】 また、布地と芯材は通常、ニードルバーに対して略斜め45度の方向に移動す るので縫合方向は2本の針の並び方向とも略45度の角度を成し、縫合はダブル ステッチ状となる。
【0027】 即ち、上記場合は2本の針の間隔yの1/1.41倍の間隔でダブルステッチ となる。
【0028】 さらに、上糸2本が生地の下側でループを作り下糸1本がこれを両方受けるこ とで上糸2本が互いに近接する方向に下糸に引っ張られて表地の縫合された上糸 2本間の縫い目部分が膨出するので表地が縫い目に沿って顕著な凹凸形状となる 。
【0029】 また、本考案は従来のシャットル形式の縫合装置を利用でき、ニードルバー、 上板、下板、レースの僅かの加工と針の追加で済むので、コスト的な上昇分は小 さい。
【0030】
本考案に係わる本縫い多針キルト生地縫合装置の実施例を図面を用いて以下詳 述する。尚、従来と同等部材については同符号にて指称する。
【0031】 図1は本考案に係わる本縫い多針キルト生地縫合装置の針近辺の構造を説明す る部分破断斜視図である。
【0032】 図2は本考案に係わる本縫い多針キルト生地縫合装置の縫合機構を説明するた めの模式図である。
【0033】 図3の(A)は本考案に係わる完成したキルト生地の表面側の部分拡大斜視図 であり、(B)はキルト生地裏側の下糸と上糸との縫合関係を説明するための部 分拡大斜視図である。
【0034】 図1において、本考案に係わる本縫い多針キルト生地縫合装置は、針を所定間 隔で一列に垂下固定するように横架されたニードルバー1a、1bに対して隣接 する増設ニードルバー21a、21bを並設することにより針2aと22a(針 2cと22c)の2本を前記ニードルバー1a、1bに対して直角な方向に3〜 8mmの間隔yで平行に垂設するとともに前記2本の針2a、22aの上糸2本 9、9′をキルト生地下側の下糸15が収納されたシャットル13aの1個で一 度にすくって下糸15の1本で通すように構成され、且つ縫合の進行方向がニー ドルバー1aに対して斜め方向にジグザグ進行するようにしたことを特徴とする ものである。
【0035】 尚、上記3〜8mmの間隔で平行な針2本とは従来のニードルバーに多数並設 された各針2a、2b、2c…に対して各々新たな針22a、22b、22c… を添設して構成される針の組を表す。
【0036】 また、上記増設ニードルバー21a、21bは従来のニードルバーと同等のも のをネジ止めして利用したものがコスト的に安く簡単に実現できるが、勿論従来 のニードルバー1a、1bを利用せずに新たに2本の針2a、22aを図1のよ うに3〜8mm間隔で平行に且つニードルバーに対して直角な並びとなるように 垂下固定できるような新規のニードルバーを作製してもよいが、結局それは増設 ニードルバー21aを従来のニードルバー1aに並設したことと同義である。
【0037】 次に、上板23は従来の上板3において、上記追加した針22a、22b、2 2c…の垂下位置に対応する位置に新たに小穴5′を穿設したものであり、また 下板24は従来の下板4における小穴6を縦長に拡大して(6′)1組の2本の 針(2aと22a、2bと22b、2cと22c、…)が共に貫通できるように 形成したものである。
【0038】 また、従来はレース10の側面には針の垂下する位置に当たる部分が縦溝14 となって切削されていて該縦溝内に針が降りてくるようになっていたが、当然こ の縦溝についても、新たに加えた針22a、22b,22c…に対応して縦溝1 4′が切削される。
【0039】 従来との構造的な相違は以上であるが、上記本縫い多針キルト生地縫合装置に よってニードルバー1aに対して斜め45度に布地と芯材が移動することにより 表地上を2〜6mmの範囲の間隔で平行にダブルステッチができる。つまり2本 の針の間隔yの1/1.41倍の間隔でダブルステッチとなる。
【0040】 この際、キルト生地に対して相対的に縫合進行する前記1組2本の針2aと2 2a(2cと22c)の息継ぎ上下往復運動によって各上糸9、9′の2本が生 地の下側(レース10の側面に設けた縦溝14、14′脇)で各々ループを作り 、下糸15の1本がこれを一度にすくう(シャットル13aの1個が一度にくぐ る)ことで前記上糸2本9、9′を下糸15の1本で受けて縫合される。
【0041】 上記縫合機構を従来の縫合機構の図5と対応させた図2にて詳述すると、先ず (A)において表地19と芯材20は上板5と下板4に挟まれ、上糸9、9′を 各々通した針2a、22a(2c、22c)が垂下してレース10の縦溝14、 14′内に降りてくるとそこで一旦上がって再び下がる息継ぎ上下動をして(B )のようにレース10の脇に上糸9、9′のループL、L′が形成される。
【0042】 上記状態でシャットル13a(13b)が(C)のように水平に図面右手から 左へ移動して前記ループL、L′を一度にくぐり、各シャットルの下糸15が上 糸9、9′と絡まる。
【0043】 次に、針2a、22a(2c、22c)は上板5まで上がりシャットル13a (13b)は右に戻って初めの(A)の状態になり縫合の1ステップが終了する 。
【0044】 上記縫合ステッチ動作が繰り返され、布地19と芯材20はニードルバー1a に対して斜めに1ステッチ分毎移動して縫合が進行する。
【0045】 上記本考案の特徴とする2本の上糸を下糸1本で受ける縫合機構は2本の針2 aと22aの間隔が3〜8mmと狭いので、従来のシャットルホルダーバー11 の前後動の移動距離でシャットル13aが2ループL、L′を同時にくぐり得る ことから実現されるのである。
【0046】 この際、シャットルと針の垂下する位置の関係が従来のままであると新たに加 えた針22aの作るループL′を完全にくぐることができないので位相調整が必 要であり、図2の(A)で針の右側に控えているシャットル13aの先端を出来 るだけレース10の縦溝14に近づけておき、ループLは勿論、ループL′をも 完全にくぐるようにする。
【0047】 シャットル13a、13bの前後移動距離(シャットルホルダーバー11の前 後動距離)が変えられないとすれば、2本の針2a、22aの中間を従来の針の 位置と看なして調整するのが好ましいであろう。
【0048】 上記縫合機構によって作られたキルト生地(キルティング)は図5の(B)に 示されるように、裏側で上糸の9、9′の2本が下糸15の1本で絡められてい るので、互いに近接する方向に引っ張られて寄られ、(A)に示されるように、 キルト生地の表地の縫合された上糸2本間の縫い目部分Mが膨出している。
【0049】 即ち、本考案に係わる本縫い多針キルト生地縫合装置によって作られるキルト 生地のダブルステッチでは、表地の縫合された上糸2本間の縫い目部分Mが膨出 して凹凸形状となり、デザイン的に新しい顕著な表面加工となる。
【0050】 尚、念のため付言すれば、上記布地19の素材は木綿、絹、合繊、化繊、ウー ル、麻等上記各用途に用いられ得る布地全てが本考案の対象となり、また芯材2 0は上記実施例の綿毛に限らず合成繊維その他でもよい。
【0051】 本考案のキルト生地は以上のように新規な表皮の凹凸構造を有しており、バッ グの表地やベッドカバーとして高級感に溢れてデザイン的にも優れた布地となり 、新たなキルティングの需要の高まりが期待できる誠に優れた考案である。
【0052】
本考案に係わる本縫い多針キルト生地縫合装置及びキルト生地は上記のように 構成されているため、以下に記載するような効果を有する。
【0053】 (1)上糸2本を下糸1本で受ける形式のダブルステッチの縫合がシャットル 形式の縫合装置で可能となるという優れた効果を有する。
【0054】 (2)従来のシャットル形式の縫合装置を利用でき、僅かの加工と部材の追加 で済むので製造コストの上昇分は小さいという優れた効果を有する。
【0055】 (3)ダブルステッチ状の立体的な縫い目がキルト生地に加わるので新規で付 加価値の高いキルト製品ができるという優れた効果を有する。
【図1】 本考案に係わる本縫い多針キルト生地縫合装
置の針近辺の構造を説明する部分破断斜視図である。
置の針近辺の構造を説明する部分破断斜視図である。
【図2】 本考案に係わる本縫い多針キルト生地縫合装
置の縫合機構を説明するための模式図である。
置の縫合機構を説明するための模式図である。
【図3】(A)は本考案に係わる完成したキルト生地の
表面側の部分拡大斜視図であり、(B)はキルト生地裏
側の下糸と上糸との縫合関係を説明するための部分拡大
斜視図である。
表面側の部分拡大斜視図であり、(B)はキルト生地裏
側の下糸と上糸との縫合関係を説明するための部分拡大
斜視図である。
【図4】 従来のシャットル形式の本縫い多針キルト生
地縫合装置の針近傍の構造を説明するための一部破断斜
視図である。
地縫合装置の針近傍の構造を説明するための一部破断斜
視図である。
【図5】 従来の本縫い多針キルト生地縫合装置の縫合
機構を説明するための模式図である。
機構を説明するための模式図である。
1a、1b ニードルバー 2a、2b、2c 針 3、23 上板 4、24 下板 5、5′、6、6′ 小穴 9、9′ 上糸 10 レース 11 シャットルホルダーバー 12 バスケット 13a、13b シャットル 14、14′ 縦溝 15 下糸 19 布地 20 芯材 21a、21b 増設ニードルバー y 1組の針の間隔 M 膨出部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
Claims (2)
- 【請求項1】 布地と厚みのある芯材を縫合するシャッ
トル方式の本縫い多針キルト生地縫合装置において、針
を所定間隔で一列に垂下固定するように横架されたニー
ドルバーに対して隣接する増設ニードルバーを並設する
ことにより針2本を前記ニードルバーに対して直角な方
向に3〜8mmの間隔で平行に垂設するとともに前記2
本の針の上糸2本をキルト生地下側の下糸が収納された
シャットル一個で一度にすくって下糸1本で通すように
構成され、且つ縫合の進行方向がニードルバーに対して
斜め方向にジグザグ進行するようにしたことを特徴とす
る本縫い多針キルト生地縫合装置。 - 【請求項2】 前記本縫い多針キルト生地縫合装置によ
ってニードルバーに対して斜めに布地と芯材が移動する
ことにより表地上を2〜6mmの範囲の間隔で平行にダ
ブルステッチ状に縫合されるとともに裏面側で上糸2本
が下糸1本で絡められることで上糸2本が互いに近接す
る方向に寄られて表地の縫合された上糸2本間の縫い目
部分が膨出して凹凸形状となることを特徴とするキルト
生地。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995000546U JP3016891U (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | 本縫い多針キルト生地縫合装置及びキルト生地 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995000546U JP3016891U (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | 本縫い多針キルト生地縫合装置及びキルト生地 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3016891U true JP3016891U (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=43152399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995000546U Expired - Lifetime JP3016891U (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | 本縫い多針キルト生地縫合装置及びキルト生地 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3016891U (ja) |
-
1995
- 1995-02-13 JP JP1995000546U patent/JP3016891U/ja not_active Expired - Lifetime
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