JP3016588U - 掲示板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は掲示紙の着脱を容易にすると共に
掲示板の組立及び解体を容易にすることを目的としたも
のである。 【構成】 所定間隔を保って並列する複数の枠杆の上下
部へ、所定間隔を保って押え金物を着脱自在に並列固定
して掲示枠を形成し、該掲示枠の上下押え金物間に掲示
ベース板を着脱可能に固定し、前記掲示ベース板の上下
縁部を押え金物のベース杆の当接部と蓋杆の挾着部で挾
着したことを特徴とする掲示板。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、掲示紙の着脱又はリサイクルを容易にすると共に、掲示板の組立 て及び解体を容易にすることを目的とした掲示板に関するものである。

【０００２】

【従來の技術】

従來知られている掲示板（特に選挙用）は、掲示ベース板（ベニヤ板）を木枠 に釘打固定したものである。

【０００３】 また掲示ベース板に金属枠を固定した構造も提案されていた（実開昭６１−８ ６７８３号）。

【０００４】

【考案により解決すべき課題】

前記従來のベニヤ板を木枠に釘打固定したものは、使用の度毎に新設しなけれ ばならないので、資材を浪費する問題点があった。

【０００５】 また金属枠を使用した掲示板は再使用できるけれども、嵩張るおそれがあった り、掲示紙を糊着するので掲示面が汚れたり或いは掲示紙の固定に労力を要する などの問題点があった。

【０００６】

【課題を解決する為の手段】

この考案は、掲示ベース板と枠杆とを着脱自在に固定（例えばボルト固定）す ると共に、掲示紙を挾着固定することによつて前記従來の問題点を解決したので ある。

【０００７】 この考案は所定間隔を保って並列する複数の枠杆の上下部へ、所定間隔を保っ て押え金物を着脱自在に並列固定して掲示枠を形成し、該掲示枠の上下押え金物 間に掲示ベース板を着脱可能に固定し、前記掲示ベース板の上下縁部を押え金物 のベース杆の当接部と蓋杆の挾着部で挾着したことを特徴とする掲示板であり、 所定間隔を保って並列する複数の枠杆の上下部へ、所定間隔を保って押え金物を 着脱可能に並列固定して掲示枠を形成し、該掲示枠の上下押え金物間に掲示ベー ス板を固定し、前記押え金物は掲示ベース板の縁部の当接部を有するベース杆の 他端部に、前記当接部と対向して掲示紙を挾着固定する挾着部を有する蓋杆の基 部を回動可能に嵌着し、前記当接部と挾着部に相互の掛止手段を介装したことを 特徴とする掲示板である。次に枠杆の下部は掲示板の脚杆を兼用し、枠杆はＣ型 チャンネルとしたものである。

【０００８】 前記押え金物はアルミニューム又はその合金製或いは合成樹脂製を用い、発錆 がなく、耐久性があるものが好ましい。また枠杆も同一材質又は木製とする場合 がある。

【０００９】 また他の考案は所定間隔を保って縦に並列する複数の枠杆の上下部へ、所定間 隔を保って押え金物を横に並列固定して掲示枠を形成し、該掲示枠に掲示ベース 板を取付け、掲示ベース板の上下縁を押え金物の横杆又は蓋杆でボルトにより加 圧固定したことを特徴とする掲示板である。

【００１０】 前記における掲示ベース板と押え金物とは、例えば両面テープ又は面ファスナ ーなどを使用して容易に着脱できるようにしておくことが好ましい。

【００１１】 前記押え金物の挾着保持力は、スプリングのみでもよいと考えられるが、ベー ス杆と蓋杆とを嵌合掛止させれば一層確実である。

【００１２】

【作用】

この考案によれば、枠杆、掲示ベース板、押え金物を着脱可能としたので、組 立、解体が容易で、収納時にも小容積ですむなどの利点がある。

【００１３】 また掲示紙の押えが容易であり、取外しも容易であって、掲示紙の貼着により 掲示ベース板面を汚損するおそれがない。また掲示紙を貼着したままリサイクル に回し、掲示板の再使用時には掲示ベース板のみを新しくすることもできる。

【００１４】

【実施例１】 この考案の実施例を図１、２、３、４、５について説明する。

【００１５】 所定間隔を保つて並列させた二本の枠杆１、１（Ｃ型チャンネル）の上部へ所 定間隔を保つて二本の押え金物２、２をボルト３とナット４により固定して掲示 枠Ａを形成し、該掲示枠Ａの上下押え金物２、２の当接部へ樹脂加工板５（掲示 ベース板）の上下縁部を両面テープ６、６、により固定する。

【００１６】 前記押え金物２は、一端平面部に樹脂加工板５の縁部との当接部７を有し、他 端立上り部８の上端は玉縁９とし、てベース杆１２を形成し、該玉縁９に蓋杆１ ０の基部の断面弧状嵌合部１１を回動自在に嵌着してある。前記蓋杆１０の先端 縁には、前記ベース杆１２の当接部７に立設した突条１３に嵌装する溝１４が設 けてある。

【００１７】 前記枠杆１、１の下部は脚部となつており、図４、５に示すように杭１５、筋 違い１６、控え杭１７になり地面１８へ立設する。尤も壁面に固定する際には、 枠杆１、１と壁面とをボルト又は押え具（ブラケット）などで固定することもで きる。前記押え金具２にスプリング１９又は２０（図３（ａ）、（ｂ））を取付 ければ、蓋杆１０の開放時、又は閉鎖時にその姿勢を維持させることができる。

【００１８】 前記実施例によれば、掲示板２１を図４のように立設した後、上下押え金物２ 、２の蓋杆１０、１０を開放し（鎖線図示）、樹脂加工板５上へ掲示紙２２を当 接した後、蓋板１０、１０を閉鎖する（図１中実線図示）。このようにすれば、 樹脂加工板５と、蓋板１０、１０の押え部により掲示紙縁を確固に挾着すること ができる。

【００１９】

【実施例２】 図７の実施例は、実施例１における押え金物２の構造を変えたものである。

【００２０】 即ちベース杆３４と蓋杆３５とをボルト３６と蝶ナット３７で締付けることに より掲示紙４４を固定した構造である、図中２８はボルト頭である。

【００２１】 他の構造は実施例１と同一につき説明を省畧した。

【００２２】

【実施例３】 図６の実施例は、実施例１の押え金物の構造を変えたものである。

【００２３】 即ち枠杆１へ横杆３８をボルト３９とナット４０で固定し、横杆３８の溝部４ １へ樹脂加工板４２の端縁を挿入し、樹脂加工板４２を蝶ボルト４３で押圧固定 したもので図中２９は枠杆１に固定したナットである。従って樹脂加工板４２の 一面へ掲示紙４４を当接して締付ければ、容易に掲示することができる。

【００２４】

【考案の効果】

この考案によれば、押え金物、掲示ベース板、掲示枠が組立、解体可能である から、再使用できると共に、掲示板収納時に小容積になし得る効果がある。

【００２５】 また押え金物により掲示紙の取付け、取外しがきわめて容易であつて、掲示紙 を取去つても掲示ベース板を汚損しないので再使用が可能であり、労力、費用も 少なくてすむなどの諸効果がある。前記において、掲示ベース板に掲示紙を付け たままリサイクルに回すこともできるので、使用後の始末が容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例の一部を省畧した縦断側面
図。

【図２】同じく一部正面図。

【図３】（ａ）同じくスプリング使用例の断面図。
（ｂ）同じく他のスプリング使用例の断面図。

【図４】同じく使用状態の正面図。

【図５】同じく側面図。

【図６】同じくボルト止めの実施例の一部断面図。

【図７】同じく他の実施例の一部断面図。

【図８】同じく樹脂加工板の拡大断面図。

【符号の説明】

１ 枠杆 ２ 押え金物 ３ ボルト ４ ナット Ａ 掲示枠 ５ 樹脂加工板 ６ 両面テープ ７ 当接部 ８ 立上り部 ９ 玉縁 １０ 蓋杆 １１ 弧状嵌合部 １２ ベース杆 １３ 突条 １４ 溝 １５ 杭 １６ 筋違い １７ 控え杭 １８ 地面 １９、２０ スプリング ２１ 掲示板 ２２ 掲示紙 ３４ ベース杆 ３５ 蓋杆 ３６ ボルト ３７ 蝶ナット ３８ 横杆 ３９ ボルト ４０ ナット ４１ 溝部 ４２ 樹脂加工板 ４３ 蝶ボルト ４４ 掲示紙

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定間隔を保って並列する複数の枠杆の
   上下部へ、所定間隔を保って押え金物を着脱自在に並列
   固定して掲示枠を形成し、該掲示枠の上下押え金物間に
   掲示ベース板を着脱可能に固定し、前記掲示ベース板の
   上下縁部を押え金物のベース杆の当接部と蓋杆の挾着部
   で挾着したことを特徴とする掲示板。
2. 【請求項２】 所定間隔を保って並列する複数の枠杆の
   上下部へ、所定間隔を保って押え金物を着脱可能に並列
   固定して掲示枠を形成し、該掲示枠の上下押え金物間に
   掲示ベース板を固定し、前記押え金物は掲示ベース板の
   縁部の当接部を有するベース杆の他端部に、前記当接部
   と対向して掲示紙を挾着固定する挾着部を有する蓋杆の
   基部を回動可能に嵌着し、前記当接部と挾着部に相互の
   掛止手段を介装したことを特徴とする掲示板。
3. 【請求項３】 枠杆の下部は掲示板の脚杆を兼用し、枠
   杆はＣ型チャンネルとしたことを特徴とする請求項１〜
   ２記載の掲示板。
4. 【請求項４】 所定間隔を保って縦に並列する複数の枠
   杆の上下部へ、所定間隔を保って押え金物を横に並列固
   定して掲示枠を形成し、該掲示枠に掲示ベース板を取付
   け、掲示ベース板の上下縁を押え金物の横杆又は蓋杆で
   ボルトにより加圧固定したことを特徴とする掲示板。