JP3016409B2 - 無限減速比変速機の変速制御装置 - Google Patents

無限減速比変速機の変速制御装置

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JP3016409B2
JP3016409B2 JP5277248A JP27724893A JP3016409B2 JP 3016409 B2 JP3016409 B2 JP 3016409B2 JP 5277248 A JP5277248 A JP 5277248A JP 27724893 A JP27724893 A JP 27724893A JP 3016409 B2 JP3016409 B2 JP 3016409B2
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variable transmission
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佳寿 安保
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H2061/6604Special control features generally applicable to continuously variable gearings
    • F16H2061/6614Control of ratio during dual or multiple pass shifting for enlarged ration coverage

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無段変速機と遊星歯車
機構とを組み合わせた無限減速比変速機の変速制御装
置、特に伝達モード切換制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無段変速機と遊星歯車機構とを組
み合わせた無限減速比変速機の変速制御装置としては、
例えば、米国特許第5045028号公報に記載のもの
が知られている。
【0003】上記従来出典には、無段変速機1と遊星歯
車機構26とを組み合わせた無限減速比変速機のユニッ
ト入力軸14から遊星歯車機構26のキャリアへの伝達
経路の途中に設けられたトルク分割クラッチ25と、遊
星歯車機構26のサンギアからユニット出力軸への伝達
経路の途中に設けられた直結クラッチ33とを備え、ト
ルク分割クラッチ25を締結し、無段変速機1の変速比
を制御することによって総減速比を負の値(後進時)か
ら正の値(前進走行時)まで変速比無限大を含んでのト
ルク分割モードと、直結クラッチ33を締結し、総減速
比が無段変速機の変速比である直結モードとを切り換え
ることで走行状態に応じて最適の変速比を得る変速制御
を行なう装置が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の無限減速比変速機の変速制御装置にあっては、伝達
モード切換制御において、車両の実進行状態(前進,後
進)の判断を行なうことなく、トルク分割モードから直
結モードあるいは直結モードからトルク分割モードへの
切換が行なわれる装置であるため、後進時にトルク分割
モードから直結モードへと切り換わることがあり、クラ
ッチ焼けやエンスト等のフェイルが発生する。
【0005】本発明は、上記のような問題に着目してな
されたもので、第1の目的とするところは、無段変速機
と遊星歯車機構とを組み合わせた無限減速比変速機の変
速制御装置において、円滑な伝達モード切換制御を達成
すると共に車両の後進時に伝達モード切換のフェイルセ
ーフを実現することにある。
【0006】第2の目的とするところは、コスト的に有
利で確実な作動により、円滑な伝達モード切換制御を達
成すると共に車両の後進時に伝達モード切換のフェイル
セーフを実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため第1発明の無限減速比変速機の変速制御装置で
は、図1のクレーム対応図に示すように、ユニット入力
軸aに接続された無段変速機bおよび減速機cと、無段
変速機出力軸dにサンギアが接続され、減速機出力軸e
にキャリアが接続され、ユニット出力軸fにリングギア
が接続された遊星歯車機構gと、ユニット入力軸aから
遊星歯車機構gのキャリアへの伝達経路の途中に設けら
れたトルク分割クラッチhと、遊星歯車機構gのサンギ
アからユニット出力軸fへの伝達経路の途中に設けられ
た直結クラッチiと、前記無段変速機出力軸dの回転数
を検出する無段変速機出力回転数検出手段jと、前記ト
ルク分割クラッチhの入力回転数を検出するトルク分割
クラッチ入力回転数検出手段kと、前記ユニット出力軸
fの回転方向を検出するユニット出力回転方向検出手段
mと、無段変速機出力回転数がトルク分割クラッチ入力
回転数より高い場合はトルク分割クラッチhのみを締結
し、無段変速機出力回転数がトルク分割クラッチ入力回
転数より低い場合は直結クラッチiのみを締結し、か
つ、ユニット出力回転方向が後進方向である時はトルク
分割クラッチhの締結を保持し直結クラッチiの締結を
禁止する伝達モード切換制御手段nと、を備えているこ
とを特徴とする。
【0008】上記第2の目的を達成するため第2発明の
無限減速比変速機の変速制御装置では、請求項1記載の
無限減速比変速機の変速制御装置において、前記無段変
速機出力回転数検出手段jとトルク分割クラッチ入力回
転数検出手段kは、回転数をピトー圧に変換するピトー
管による手段であり、前記ユニット出力回転方向検出手
段mは後進時のみ発生するピトー圧を用いるピトー管に
よる手段であり、前記伝達モード切換制御手段nは、各
ピトー圧を信号圧として作動する伝達モード切換制御弁
であることを特徴とする。
【0009】
【作用】第1発明の作用を説明する。
【0010】伝達モードの切換制御は、伝達モード切換
制御手段nにおいて、無段変速機出力回転数検出手段j
からの無段変速機出力回転数がトルク分割クラッチ入力
回転数検出手段kからのトルク分割クラッチ入力回転数
より高い場合はトルク分割クラッチhのみを締結し、無
段変速機bによる変速比制御範囲の間でリバースレン
ジ,ニュートラルレンジ,ロー側ドライブレンジが制御
されるトルク分割モードとされ、無段変速機出力回転数
検出手段jからの無段変速機出力回転数がトルク分割ク
ラッチ入力回転数検出手段kからのトルク分割クラッチ
入力回転数より低い場合は直結クラッチiのみを締結
し、無段変速機bによる変速比制御範囲の間でハイ側ド
ライブレンジが制御される直結モードとされる。
【0011】上記伝達モードの切換制御において、ユニ
ット出力回転方向検出手段mからのユニット出力回転方
向が後進方向である時は、無段変速機bの故障などによ
り直結モードとする回転数条件を満足してもトルク分割
クラッチhの締結が保持され、直結クラッチiの締結が
禁止される。
【0012】したがって、回転数対比により円滑な伝達
モード切換制御が達成されると共に、車両の後進時に伝
達モードが直結モードに切り換わることがなく、後進で
のフェイルセーフが実現される。
【0013】第2発明の作用を説明する。
【0014】ピトー管による無段変速機出力回転数検出
手段jとトルク分割クラッチ入力回転数検出手段kにお
いては、回転数が高回転数になればなるほど高圧のピト
ー圧が発生する。また、ピトー管によるユニット出力回
転方向検出手段mにおいては、前進時はピトー圧の発生
がなく、後進時のみピトー圧が発生する。
【0015】そして、これらのピトー圧を信号圧として
伝達モード切換制御弁が作動し、無段変速機出力回転数
がトルク分割クラッチ入力回転数より高い場合はピトー
圧差によりトルク分割クラッチhのみが締結される弁位
置となり、無段変速機出力回転数がトルク分割クラッチ
入力回転数より低い場合はピトー圧差により直結クラッ
チiのみが締結される弁位置となり、かつ、ユニット出
力回転方向が後進方向である時はピトー圧によりトルク
分割クラッチhの締結が保持され直結クラッチiの締結
が禁止される弁位置となる。
【0016】したがって、第1発明で述べた各手段の具
体的構成としては、各検出手段j,k,mとして電気的
なセンサ信号を出力する回転センサや回転方向センサを
用い、伝達モード切換制御手段nとして各センサからの
センサ信号を電気的に演算処理するコントローラ及びコ
ントローラからの制御信号で駆動されるアクチュエータ
を用いる電子制御構成とすることができる。しかし、第
2発明では、各検出手段j,k,mとしてピトー管を採
用し、伝達モード切換制御手段nとして伝達モード切換
制御弁という油圧制御構成を採用したため、電子制御構
成で用いられるセンサ,コントローラ,アクチュエータ
を必要としないコスト的に有利な装置で、しかも電気的
な故障原因が排除された確実な油圧作動により、第1発
明の円滑な伝達モード切換制御作用の達成と後進でのフ
ェイルセーフが実現される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0018】まず、構成を説明する。
【0019】図2は請求項1,2記載の本発明に対応す
る実施例の変速制御装置が適用された無限減速比変速機
を示す全体ブロック図である。
【0020】図2において、動力伝達系としては、ユニ
ット入力軸1に接続された無段変速機2および減速機3
と、無段変速機出力軸4にサンギア5aが接続され、減
速機出力軸6にキャリア5bが接続され、ユニット出力
軸7にリングギア5cが接続された遊星歯車機構5と、
ユニット入力軸1から遊星歯車機構5のキャリア5bへ
の減速機出力軸6の途中に設けられたトルク分割クラッ
チAと、遊星歯車機構5のサンギア5aからユニット出
力軸7への伝達経路の途中に設けられた直結クラッチB
とを備えている。
【0021】前記ユニット入力軸1は、車両に搭載のエ
ンジンに連結される。
【0022】前記無段変速機2としては、Vベルト式無
段変速機やトロイダル式無段変速機が用いられる。
【0023】前記減速機3は、その減速比が無段変速機
2の最大減速比に一致させて設定されている。
【0024】前記減速機出力軸6は、トルク分割クラッ
チAを挟んでクラッチ入力軸6aとクラッチ出力軸6b
により構成される。
【0025】前記ユニット出力軸7は、ディファレンシ
ャルギアを介して左右の駆動輪に連結される。
【0026】図2において、伝達モード切換油圧制御系
としては、無段変速機出力回転数をピトー圧に変換する
無段変速機出力回転数検出ピトー管10(無段変速機出
力回転数検出手段jに相当)と、トルク分割クラッチ入
力回転数をピトー圧に変換するトルク分割クラッチ入力
回転数検出ピトー管11(トルク分割クラッチ入力回転
数検出手段kに相当)と、後進時のみピトー圧が発生す
るユニット出力回転方向検出ピトー管12(ユニット出
力回転方向検出手段mに相当)と、各ピトー圧を信号圧
として作動する伝達モード切換制御弁13(伝達モード
切換制御手段nに相当)と、レギュレータ弁14と、オ
イルポンプ15とを備えている。
【0027】次に、作用を説明する。
【0028】[トルク分割モード]トルク分割モード
は、トルク分割クラッチAが締結で、かつ、直結クラッ
チBが解放により実現される。
【0029】この状態では、キャリア5bの回転速度
は、ユニット入力軸回転速度を一定とした場合に一定で
あるから、ユニット出力軸7の回転速度は、無段変速機
2の出力軸回転速度=サンギア5aの回転速度によって
無段変速機2を増速側から減速側へ変速させることによ
って、ユニット出力軸回転速度となるリングギア5cの
回転速度を、逆転(負)から、停止(0)を経て正転ま
で変速できる。
【0030】すなわち、図3の実線特性に示すように、
CVTレシオ(無段変速比)が0.4(増速側)〜2.
0(減速側)の間で、リバースレンジ,ニュートラルレ
ンジ,ロー側ドライブレンジが制御され、その変速比は
無限減速比を含むIVTレシオであらわされる。
【0031】[直結モード]直結モードは、トルク分割
クラッチAが解放で、かつ、直結クラッチBが締結によ
り実現される。
【0032】この状態では、減速機3および遊星歯車機
構5が変速に関与せず、ユニット出力軸7の回転速度
は、無段変速機2の出力軸回転速度となる。つまり、無
段変速機2に対して変速制御を行なうことにより正転で
の変速比を得ることができる。
【0033】すなわち、図3の1点鎖線特性に示すよう
に、CVTレシオ(無段変速比)が2.0(減速側)〜
0.4(増速側)の間でハイ側ドライブレンジが制御さ
れ、その変速比は無段変速機2のCVTレシオと一致す
る。
【0034】[ピトー圧発生作用]無段変速機出力回転
数検出ピトー管10では、図4(イ) に示すように、サン
ギア回転数NS (=無段変速機出力回転数)の上昇に応
じて2次関数曲線的に上昇するピトー圧PNSが得られ
る。
【0035】トルク分割クラッチ入力回転数検出ピトー
管11では、図4(ロ) に示すように、キャリア回転数N
C (=トルク分割クラッチ入力回転数)の上昇に応じて
2次関数曲線的に上昇するピトー圧PNCが得られる。
【0036】ユニット出力回転方向検出ピトー管12で
は、図5に示すように、後進時にのみリングギア回転数
NR (=ユニット出力軸回転数)の上昇に応じて2次関
数曲線的に上昇するピトー圧PNRが得られ、前進時には
ピトー圧がでない。
【0037】つまり、図6に示すように、ユニット出力
回転方向検出ピトー管12の孔が後進時にリングギア5
cが回転する回転方向の時にのみ油を受け入れるように
配置されていることで後進時にのみピトー圧が発生す
る。したがって、ピトー圧が前進時か後進時かを判断で
きる油圧情報となる。
【0038】[伝達モード切換制御作用]まず、伝達モ
ード切換制御弁13は、図7及び図8に示すように、ス
プール13aと、キャリア圧ポート13bと、ドレーン
ポート13cと、クラッチB圧ポート13dと、ライン
圧ポート13eと、クラッチA圧ポート13fと、ドレ
ーンポート13gと、サンギア圧ポート13hと、リン
グギア圧ポート13iを有して構成されている。
【0039】ニュートラルレンジ時には、図3に示すよ
うに、無段変速機2の変速比が0.75程度の増速側に
設定されている。したがって、サンギア回転数NS とキ
ヤリア回転数NC との関係はNS >NC となり、ピトー
圧PNSとピトー圧PNCとの関係はPNS>PNCとなり、図
7の下部に示すように、スプール13aは図面の左端部
に押し付けられた状態となり、レギュレータ弁14によ
り作り出されたライン圧PL は、互いに連通するライン
圧ポート13eからクラッチA圧ポート13fを介して
トルク分割クラッチAに供給され、トルク分割クラッチ
Aが締結される。また、直結クラッチBはクラッチB圧
ポート13dがドレーンポート13cに連通することで
解放状態となり、トルク分割モードが実現される。
【0040】ニュートラルレンジからドライブレンジへ
とセレクトすると、図3に示すように、無段変速機2の
変速比が増速側から減速側へ移行するが、減速比が2.
0となるまでは、ピトー圧PNSとピトー圧PNCとの関係
はPNS>PNCが保たれ、図7の下部に示すように、スプ
ール13aが図面の左端部に押し付けられた状態でのト
ルク分割モードが維持される。このトルク分割モードで
は、無段変速機2による変速比制御により、無限大減速
比から減速比2.0までに変速比が制御されるロー側ド
ライブレンジが実現される。
【0041】そして、無段変速機2の減速比が2.0と
なる時点がクラッチ切換点であり、この時、サンギア回
転数NS とキヤリア回転数NC との関係はNS =NC と
なり、ピトー圧PNSとピトー圧PNCとの関係はPNS=P
NCとなり、図7の上部に示すように、スプール13aは
図面の右方向に移動し、レギュレータ弁14により作り
出されたライン圧PL のトルク分割クラッチAへの供給
が断たれると共に、直結クラッチBとドレーン圧ポート
13cとの連通も断たれる。
【0042】さらに、無段変速機2の減速比が2.0を
超えると、サンギア回転数NS とキヤリア回転数NC と
の関係はNS <NC となり、ピトー圧PNSとピトー圧P
NCとの関係はPNS<PNCとなり、図8の上部に示すよう
に、スプール13aは図面の右端部に押し付けられた状
態となり、レギュレータ弁14により作り出されたライ
ン圧PL は、互いに連通するライン圧ポート13eから
クラッチB圧ポート13dを介して直結クラッチBに供
給され、直結クラッチBが締結される。一方、トルク分
割クラッチAはクラッチA圧ポート13fがドレーンポ
ート13gに連通することで解放状態となり、トルク分
割モードから直結モードへと伝達モードの切換が行なわ
れる。この直結モードでは、無段変速機2による変速比
制御により、減速側の2.0から増速側の0.4までに
変速比が制御されるハイ側ドライブレンジが実現され
る。
【0043】ニュートラルレンジからリバースレンジへ
とセレクトすると、上記トルク分割モードがそのまま維
持されるが、この時、ユニット出力回転方向検出ピトー
管12からのピトー圧PNRの発生により、図8の下部に
示すように、スプール13aはピトー圧PNSとピトー圧
PNCと差圧に加えてピトー圧PNRにより図面左方向に押
し付けられ、例えPNS<PNCというピトー圧関係となっ
た時にでもトルク分割クラッチAの締結が保持され直結
クラッチBの締結が禁止されるスプール位置が確保され
る。
【0044】次に、効果を説明する。
【0045】(1)無段変速機2と遊星歯車機構5とを
組み合わせた無限減速比変速機の変速制御装置におい
て、ピトー圧PNSとピトー圧PNCとの関係がPNS>PNC
の時にトルク分割モードとし、PNS=PNCのクラッチ切
換点を介してピトー圧PNSとピトー圧PNCとの関係がP
NS<PNCの時に直結モードとし、トルク分割モードでの
後進時にはユニット出力回転方向検出ピトー管12から
のピトー圧PNRの発生によりトルク分割クラッチAの締
結を保持するスプール位置を確保する伝達モード切換制
御弁13を設けた装置としたため、円滑な伝達モード切
換制御を達成することができると共に車両の後進時に伝
達モード切換のフェイルセーフを実現することができ
る。
【0046】(2)伝達モード切換制御弁13を、無段
変速機出力回転数検出ピトー管10とトルク分割クラッ
チ入力回転数検出ピトー管11とユニット出力回転方向
検出ピトー管12からのピトー圧PNS,ピトー圧PNC,
ピトー圧PNRを作動信号圧とする手段としたため、コス
ト的に有利で確実な作動により、円滑な伝達モード切換
制御を達成することができると共に車両の後進時に伝達
モード切換のフェイルセーフを実現することができる。
【0047】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0048】例えば、実施例では、各回転数と回転方向
をピトー管を用いたピトー圧にて検出する請求項1,2
に記載の発明に対応する例を示したが、回転センサや回
転方向センサを用い、センサ信号を入力して伝達モード
の切換処理を電子制御により行なう請求項1に記載の発
明のみに対応する例としてもよい。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の本発明にあっては、無段
変速機と遊星歯車機構とを組み合わせた無限減速比変速
機の変速制御装置において、無段変速機出力回転数がト
ルク分割クラッチ入力回転数より高い場合はトルク分割
クラッチのみを締結し、無段変速機出力回転数がトルク
分割クラッチ入力回転数より低い場合は直結クラッチの
みを締結し、かつ、ユニット出力回転方向が後進方向で
ある時はトルク分割クラッチの締結を保持し直結クラッ
チの締結を禁止する伝達モード切換制御手段を設けた装
置としたため、円滑な伝達モード切換制御を達成するこ
とができると共に車両の後進時に伝達モード切換のフェ
イルセーフを実現することができるという効果が得られ
る。
【0050】請求項2記載の本発明にあっては、請求項
1記載の無限減速比変速機の変速制御装置において、無
段変速機出力回転数検出手段とトルク分割クラッチ入力
回転数検出手段を、回転数をピトー圧に変換するピトー
管による手段とし、ユニット出力回転方向検出手段を後
進時のみ発生するピトー圧を用いるピトー管による手段
とし、伝達モード切換制御手段を、各ピトー圧を信号圧
として作動する伝達モード切換制御弁としたため、コス
ト的に有利で確実な作動により、円滑な伝達モード切換
制御を達成することができると共に車両の後進時に伝達
モード切換のフェイルセーフを実現することができると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無限減速比変速機の変速制御装置を示
すクレーム対応図である。
【図2】実施例の変速制御装置が適用された無限減速比
変速機を示す全体ブロック図である。
【図3】実施例の無限減速比変速機での各伝達モードと
変速比の関係を説明する図である。
【図4】実施例装置での各ピトー圧特性図である。
【図5】実施例装置での後進時と前進時の各ピトー圧特
性図である。
【図6】実施例装置のユニット出力回転方向検出ピトー
管でのピトー圧発生作用を説明する図である。
【図7】実施例装置の伝達モード切換制御弁の弁作動説
明図である。
【図8】実施例装置の伝達モード切換制御弁の弁作動説
明図である。
【符号の説明】
a ユニット入力軸 b 無段変速機 c 減速機 d 無段変速機出力軸 e 減速機出力軸 f ユニット出力軸 g 遊星歯車機構 h トルク分割クラッチ i 直結クラッチ j 無段変速機出力回転数検出手段 k トルク分割クラッチ入力回転数検出手段 m ユニット出力回転方向検出手段 n 伝達モード切換制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 37/02,61/12 F16H 59/38,59/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニット入力軸に接続された無段変速機
    および減速機と、 無段変速機出力軸にサンギアが接続され、減速機出力軸
    にキャリアが接続され、ユニット出力軸にリングギアが
    接続された遊星歯車機構と、 ユニット入力軸から遊星歯車機構のキャリアへの伝達経
    路の途中に設けられたトルク分割クラッチと、 遊星歯車機構のサンギアからユニット出力軸への伝達経
    路の途中に設けられた直結クラッチと、 前記無段変速機出力軸の回転数を検出する無段変速機出
    力回転数検出手段と、 前記トルク分割クラッチの入力回転数を検出するトルク
    分割クラッチ入力回転数検出手段と、 前記ユニット出力軸の回転方向を検出するユニット出力
    回転方向検出手段と、 無段変速機出力回転数がトルク分割クラッチ入力回転数
    より高い場合はトルク分割クラッチのみを締結し、無段
    変速機出力回転数がトルク分割クラッチ入力回転数より
    低い場合は直結クラッチのみを締結し、かつ、ユニット
    出力回転方向が後進方向である時はトルク分割クラッチ
    の締結を保持し直結クラッチの締結を禁止する伝達モー
    ド切換制御手段と、 を備えていることを特徴とする無限減速比変速機の変速
    制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無限減速比変速機の変速
    制御装置において、 前記無段変速機出力回転数検出手段とトルク分割クラッ
    チ入力回転数検出手段は、回転数をピトー圧に変換する
    ピトー管による手段であり、 前記ユニット出力回転方向検出手段は後進時のみ発生す
    るピトー圧を用いるピトー管による手段であり、 前記伝達モード切換制御手段は、各ピトー圧を信号圧と
    して作動する伝達モード切換制御弁であることを特徴と
    する無限減速比変速機の変速制御装置。
JP5277248A 1993-11-08 1993-11-08 無限減速比変速機の変速制御装置 Expired - Lifetime JP3016409B2 (ja)

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