JP3016248U

JP3016248U - 積上式弁当箱

Info

Publication number: JP3016248U
Application number: JP1995003590U
Authority: JP
Inventors: 英司下岡
Original assignee: タケヤ化学工業株式会社
Priority date: 1995-03-27
Filing date: 1995-03-27
Publication date: 1995-09-26
Anticipated expiration: 2001-03-27

Abstract

(57)【要約】【目的】複数個の弁当箱及び複数枚の浅皿を、容易
に、かつ、堅固に積み上げ連結することができると共
に、携帯に便利な積上式弁当箱を提供する。【構成】箱形容器本体１と蓋体２とから成る弁当箱単
体３を上下複数段に有し、かつ、最上段の弁当箱単体３
の蓋体２の上面に載置する浅皿４を備えると共に、それ
らを連結する取手付ベルト５と、を備える。ベルト本体
６には係止孔７が設けられ、それに差し込んで連結する
ために、容器本体１には水平突片８及び垂下突片９が設
けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、弁当箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の弁当箱は２段積みにする際、風呂敷で全体を包むか、あるいは紐等で十文字に堅固に縛る必要があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、このような作業は、適当な大きさや長さの風呂敷及び紐等を用意する必要があり、荷造りするのも面倒である。また、携帯時の揺れや衝撃で弁当箱が崩れてしまうという不具合があった。

【０００４】そこで、本考案は、上述の問題点を解決し、簡単に、また堅固に積み上げ連結することができ、かつ、携帯に便利な積上式弁当箱を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するために本考案に係る積上式弁当箱は、箱形容器本体と蓋体とから成る弁当箱単体を上下複数段に有し、かつ、最上段の該弁当箱単体の蓋体の上面に載置する浅皿とを備え、取手付ベルトによりそれらを連結する積上式弁当箱であり、上記容器本体の左右側壁に水平突片が設けられ、ベルト本体に設けられた一文字状の係止孔に上記水平突片を差し込んで、取手付ベルトと上下複数段の上記弁当箱単体を連結すると共に、上記浅皿を保持するように構成されたものである。

【０００６】また、上記蓋体の上面には、上記浅皿及び上記容器本体がずれないように、ずれ止突条を形成した。また、上記ベルト本体は弾性的に伸長し、容器本体に設けられた水平突片及び該容器本体底壁に設けられた垂下突片に取付けられる。さらに、上記浅皿の左右側面中央部に、指掛用の凹窪部を設けた。

【０００７】また、取手付ベルトは、中央が山形に弯曲すると共に左右端が水平当接部及び起立片部とでコの字形に形成された取手本体と、該取手本体を差し込む第１挿入部及び第２挿入部を有するベルト本体とで構成されたものである。また、取手付ベルトの上記係止孔は、弁当の中味がはいっている状態と空の状態とで夫々、使用する箇所が特定されるような位置に設けられたものである。

【０００８】

【作用】

（請求項１によれば）容器本体に設けられた水平突片を、取手付ベルトに設けられた係止孔に差し込むことにより、弁当箱単体を複数段積みにし、かつ、浅皿を載置したものを堅固に連結できる。

【０００９】（請求項２によれば）蓋体の上面にずれ止突条が設けられているので、浅皿の位置がずれない。

【００１０】（請求項３によれば）ベルト本体は弾性的に伸長するので、容器本体に設けられた水平突片及び垂下突片に着脱自在であると共に、一旦係止したベルト本体が不意に外れにくい。

【００１１】（請求項４によれば）倒立して最上段の蓋体の上面に載置してある浅皿を、使用するために取外したいとき、凹窪部に指を掛けることによって、簡単に持ち上げることができる。

【００１２】（請求項５によれば）取手本体とベルト本体は構造上、引っ掛かり合うようになって連結されており、浅皿の底壁が取手本体の水平当接部を押し上げているため、取手が不意に離脱する虞がないと共に、部品の成型と組立が容易となる。

【００１３】（請求項６によれば）不使用時には、容器本体及び蓋体同士を重ね、浅皿を容器本体内へ収納することにより、全体がコンパクトになり、取手付ベルトで連結することができる。

【００１４】

【実施例】

以下、実施例を示す図面に基づき本考案を詳説する。

【００１５】図１は本考案に係る積上式弁当箱を分解した断面図を示し、図２は積上式弁当箱の携帯時の使用状態を示した断面図である。この積上式弁当箱は、食料品を収納する箱形容器本体１と、該容器本体１を覆う蓋体２とから成る弁当箱単体３と、該蓋体２の上面に上下反転して載置する浅皿４を備え、該浅皿４を保持し、上下２段の上記弁当箱単体３とを連結する取手付ベルト５と、を備え、図２に示すような状態で携帯使用するものである。但し図２では食料品の中味を図示省略した。

【００１６】図２と図５に示すように、上記容器本体１には水平突片８が設けられ、ベルト本体６に設けられた係止孔７へ差し込んで連結する。この時、係止孔７の薄肉係止片20が弾性変形することにより水平突片８が差し込み易く、また不意に抜けないように該水平突片８には段付部21が設けられている。

【００１７】しかして、本考案の積上式弁当箱は、図３に示すように、不使用時には容器本体１及び蓋体２夫々を重ね合わせ、かつ、浅皿４を容器本体１中へ収納し、取手付ベルト５で連結することにより嵩張らない。このように、図２と図３と図４に示すように、携帯時ベルト本体６の係止孔７は同図に於て７ａ，７ｃを使用し、弁当箱不使用時、該係止孔７は同図に於て７ａ，７ｂ，７ｄを使用する。

【００１８】このように、（図１に示す如く）取手付ベルト５の係止孔７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄは、弁当の中味がはいっている状態（図２）と空の状態（図３）とで夫々使用する箇所が特定されており、従って、予め最小公倍数的な位置に一文字状の係止孔７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄ…が貫設されている。

【００１９】また、図３と図６より、容器本体１の底壁には断面鉤型の垂下突片９が設けられ、弁当箱不使用時には、上記係止孔７を垂下突片９に弾性変形させて引っ掛けるようにして差し込む。これによりベルト本体６の先端は、容器本体１の下へ曲がり込むので邪魔にならない。

【００２０】また、図７に示すように、携帯時の揺れや衝撃で弁当箱単体３及び浅皿４がずれないように、蓋体２の上面に（三重の）ずれ止突条10を設け、最も外側の突条 10ａの内側が（倒立して載置した）浅皿４の側辺に当接し、中間の突条10ｂの内側が弁当箱単体３底壁の垂下突条17に当接しずれを防止する。また、図２に示すように、蓋体２裏面の外周縁には、容器本体１を嵌め込むための溝が凹設され、該容器本体１に蓋体２を堅固に嵌め込むことができる。

【００２１】（図２と図３に於て）ベルト本体６は、その弾性的な性質から上下の弁当箱単体３，３を相互に密着するように引き寄せて堅固に連結するため、弁当箱不使用時はもちろんのこと、携帯時においても少々の揺れや衝撃ではずれることがない。

【００２２】図２と図８より、浅皿４の左右側面中央部には凹窪部11が設けられ、該凹窪部 11，11に指を掛けて倒立状態の浅皿４を取り易くしている。

【００２３】また、図９に示すように、取手本体12はベルト本体６の第１挿入部13及び第２挿入部14の間に引っ掛かるような構造を有し、図２に示す携帯状態では、浅皿４の底壁が取手本体12の水平当接部15に当接して、押し上げるため、取手本体12とベルト本体６は堅固に連結される。

【００２４】このとき、ベルト本体６の第１挿入部13と第２挿入部14の間の肉厚を、部分的に薄くするために、切欠部22を形成して、その厚の肉厚をＴ₁ とすれば、この肉厚Ｔ₁ と、取手本体12の水平当接片部15の肉厚Ｔ₂ との合計寸法を、ベルト本体６の他の部位の肉厚Ｔ₀ に略等しく設定する。また、取手付ベルト５は、取手本体12とベルト本体６に分離するので、成型と組立が容易となる。

【００２５】なお、本考案は図示の実施例以外に設計変更自由であって、例えば、上下３段積みとするも好ましい。また、浅皿４よりも小さい浅皿を複数枚重ねて浅皿４と共に載置するも好ましい。

【００２６】

【考案の効果】

本考案は、上述の如く構成されるので、次に記載する効果を奏する。

【００２７】請求項１記載の積上式弁当箱によれば、弁当箱単体３と浅皿４を堅固にまとめることができるので、携帯時の揺れや衝撃にも崩れにくく、また、適当な大きさや長さの風呂敷、紐等を用意し、荷造りする手間がいらない。また、浅皿４は裏返して載置されているので、埃等が付着せず使用時においても衛生的である。

【００２８】請求項２記載の積上式弁当箱によれば、携帯時の揺れや衝撃で、弁当箱単体３や浅皿４がずれるのを防止することができる。

【００２９】請求項３記載の積上式弁当箱によれば、取手付ベルト５は、弁当箱単体３へ容易に取付け取外しできると共に、一旦係止したベルト本体６が携帯中、不意に外れにくくなっていると共に、ベルト本体６の下端がぶらぶらせず、邪魔とならない。また、下端が他の物に当たって、弁当箱単体３から外れることが防止できる。

【００３０】請求項４記載の積上式弁当箱によれば、倒立して最上段の蓋体２の上に載置してある浅皿４を、使用するために取外したい時、凹窪部11, 11に指を掛けることによって、容易に持ち上げることができる。

【００３１】請求項５記載の積上式弁当箱によれば、携帯時、取手本体12がベルト本体６より、不意に離脱し弁当箱が落下する虞がないと共に、部品の成型と組立が容易である。

【００３２】請求項６記載の積上式弁当箱によれば、１本の取手付ベルト５で、使用時と不使用時の両方において弁当箱単体３…を、確実に保持できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す積上式弁当箱を分解し
た断面図である。

【図２】積上式弁当箱を組立てた断面図である。

【図３】積上式弁当箱の空の状態を示す断面図である。

【図４】ベルト本体の係止孔を示す拡大図である。

【図５】要部拡大断面図である。

【図６】容器本体の垂下突片を示す説明図である。

【図７】蓋体の平面図である。

【図８】浅皿の倒立状態の斜視図である。

【図９】取手本体とベルト本体の連結を示す拡大断面図
である。

【符号の説明】

１箱形容器本体２蓋体３弁当箱単体４浅皿５取手付ベルト６ベルト本体７係止孔８水平突片９垂下突片 10 ずれ止突条 11 凹窪部 12 取手本体 13 第１挿入部 14 第２挿入部 15 水平当接部 16 起立片部 17 垂下突板

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】箱形容器本体１と蓋体２とから成る弁当
箱単体３を上下複数段に有し、かつ、最上段の該弁当箱
単体３の蓋体２の上面に載置する浅皿４とを備え、取手
付ベルト５によりそれらを連結する積上式弁当箱であ
り、上記容器本体１の左右側壁に水平突片８が設けら
れ、ベルト本体６に設けられた一文字状の係止孔７に上
記水平突片８を差し込んで、取手付ベルト５と上下複数
段の上記弁当箱単体３を連結すると共に、上記浅皿４を
保持するように構成されたことを特徴とする積上式弁当
箱。
【請求項２】上記蓋体２の上面には、上記浅皿４及び
上記容器本体１がずれないように、ずれ止突条10を形成
した請求項１記載の積上式弁当箱。
【請求項３】上記ベルト本体６は弾性的に伸長し、容
器本体１に設けられた水平突片８及び該容器本体１底壁
に設けられた垂下突片９に取付けられる請求項１記載の
積上式弁当箱。
【請求項４】上記浅皿４の左右側面中央部に、指掛用
の凹窪部11を設けた請求項１記載の積上式弁当箱。
【請求項５】取手付ベルト５は、中央が山形に弯曲す
ると共に左右端が水平当接部15及び起立片部16とでコの
字形に形成された取手本体12と、該取手本体12を差し込
む第１挿入部13及び第２挿入部14を有するベルト本体６
とで構成された請求項１記載の積上式弁当箱。
【請求項６】取手付ベルト５の上記係止孔７は、弁当
の中味がはいっている状態と空の状態とで夫々、使用す
る箇所が特定されるような位置に設けられた請求項１ま
たは３記載の積上式弁当箱。