JP3015946B2 - ターミナル構内コンテナ管理システム - Google Patents

ターミナル構内コンテナ管理システム

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JP3015946B2
JP3015946B2 JP9193347A JP19334797A JP3015946B2 JP 3015946 B2 JP3015946 B2 JP 3015946B2 JP 9193347 A JP9193347 A JP 9193347A JP 19334797 A JP19334797 A JP 19334797A JP 3015946 B2 JP3015946 B2 JP 3015946B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鉄道貨物駅等のコン
テナターミナル構内でのコンテナの管理をコンピュータ
を用いてオートメーション化するターミナル構内コンテ
ナ管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、鉄道を利用して輸送される貨物
コンテナのターミナルでは、コンテナを積載した貨物列
車の発着、およびコンテナを積載した集配トラックの入
出があり、コンテナターミナルで行われる作業を大別す
ると、 (1). 集配トラックによるコンテナの搬入出。 (2). フォークリフト等の荷役機械(以下、フォークリ
フトと称する)を使った集配トラックへのコンテナの積
込み及び積卸し。 (3). 集配トラックによりターミナルに持ち込まれたコ
ンテナを貨物列車へ積込むまで、あるいは貨物列車から
積卸したコンテナを集配トラックへ積込むまでのコンテ
ナの保管(留置)。 (4). フォークリフトを使った貨物列車へのコンテナの
積込み及び積卸し等の作業があり、これらの作業を行う
上でコンテナターミナルでは種々の管理業務が必要にな
る。例えば、ターミナル構内のコンテナの所在把握,コ
ンテナの到着確認,中継計画の作成・指示,積込み積卸
しの指示・確認,積載報告の作成,トラックによるコン
テナの搬入・搬出の確認,コンテナ移動報告の作成等で
ある。
【0003】現在、集配トラックによるコンテナの搬
入,搬出の際には、バーコード伝票を用いたコンピュー
タによる管理が行われており、また貨物列車のコンテナ
積載状態の各駅への通知は、各駅間に張り巡らせた固有
の情報ネットワークを通じて行われているが、コンテナ
ターミナル内では、広いターミナルで多数のコンテナを
人手によってその所在を逐次確認しながら行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように現在の
所、駅構内でのコンテナの管理は人手によって行われて
おり、省力化の点で無駄が生じていると共に誤りも起き
易い。また人手による管理のため十分な管理が行えず、
例えば積込や積卸しを行うコンテナをフォークリフトが
捜索するための時間がかかる等、作業そのものにも無駄
が生じている。従って何らかの方法でコンピュータによ
るオートメーション化を行う方法が検討されている。
【0005】例えば全コンテナ及びコンテナ台車にバー
コード伝票を取り付けておいて、管理が必要な時にその
場所に設置した読取機でこのバーコード伝票を読み取ら
せてコンピュータに入力し、コンピュータによる集中管
理を行う方法や、バーコード伝票の替わりにIDタグを
取り付け、非接触で読み取らせる方法が提案されてい
る。このように全てのコンテナおよびコンテナ台車にI
Dタグを取り付けて管理するようにすれば、駅構内の管
理だけでなくコンテナを積載した貨物列車の管理および
トラックによる集配時の管理を連携させて行うことが可
能になるという利点があるが、全てのコンテナおよびコ
ンテナ台車にIDタグを取り付ける必要があり、費用の
点で無駄が生じると共に、所有者が各社に渡るコンテナ
全てにIDタグの取り付けなければならない困難性があ
る。特に、海上コンテナ等全世界を流通するコンテナに
同一規格のIDタグを取り付けることは不可能に近い。
【0006】またコンピュータによる集中管理が必要な
のは、多数のコンテナが集中する大きなコンテナターミ
ナルが主体となるが、数箇所の大きなターミナルだけで
実施したい場合であっても全てのターミナルで、設備や
システムの歩調を合わせておく必要がある等の問題点も
ある。
【0007】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたものであり、現行流通しているコンテナをそのま
ま用いて現在のシステムを活用しながら必要なコンテナ
ターミナルのみでコンテナの管理をコンピュータ化する
ことができ、従来必要であった駅構内でのコンテナの人
手による管理の殆どをオートメーション化して省力化,
高精度化が図れるターミナル構内コンテナ管理システム
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるターミナ
ル構内コンテナ管理システムは、ターミナル構内に所在
する各コンテナの所在位置情報をコンピュータに逐次入
力し、各コンテナ個別の取り扱い情報とリンクさせてコ
ンテナターミナルで必要とするコンテナの管理をオート
メーション化するターミナル構内コンテナ管理システム
において、ターミナル構内にそれぞれ自己のID番号を
発信するIDタグを予め定めた位置に所定間隔を以て埋
設しておき、荷役機械がコンテナの荷役を行う際に、前
記荷役機械に設けた受信装置で前記IDタグのID番号
を読取り、これを前記コンピュータへ送信して当該コン
テナの所在位置情報をコンピュータに入力する手段を備
えたことを特徴とする。従って全てのコンテナおよびコ
ンテナ台車にIDタグを取り付ける必要なく、コンテナ
管理のオートメーション化が可能となる。
【0009】また、コンテナがトラックで前記ターミナ
ル構内に入構する際に、前記トラックに設置されるID
タグのID番号に、当該コンテナの個別の取り扱い情報
をリンクさせ、前記荷役機械が前記トラックに積載され
たコンテナの荷役を行う際には、前記集配とラックに設
置されたIDタグのID番号を読取り、これを前記コン
ピュータに送信することにより当該コンテナを特定する
ことを特徴とする。従って以降このコンテナが移動さ
れ、その所在位置が変更されても変更された所在位置情
報と当該コンテナ個別の取り扱い情報とのリンクが自動
的に行えるようになる。
【0010】また、コンテナが貨物列車で前記ターミナ
ル構内に入構する際に、前記コンピュータは情報ネット
ワークを通じて送られてくる当該貨物列車情報に含まれ
る全コンテナの積載位置情報とそれぞれのコンテナ個別
の取り扱い情報と当該貨物列車が前記荷役線ホームに停
止した場合の停止位置測定情報とから前記それぞれのコ
ンテナの荷役線上の位置を算出し、前記荷役機械が前記
それぞれのコンテナの荷役を行う際に前記荷役ホームに
埋設したIDタグのID番号を受信して前記コンピュー
タに送信することにより得られる前記荷役線上の位置か
ら前記それぞれのコンテナを特定することを特徴とす
る。従って以降このコンテナが移動され、その所在位置
が変更されても変更された所在位置情報と当該コンテナ
個別の取り扱い情報とのリンクが自動的に行えるように
なる。また、情報ネットワークに報告する出発列車の貨
物列車情報を人手をかけずに自動的に作成できる。
【0011】また、前記荷役機械が前記埋設したIDタ
グからID番号を受信する受信装置は、前記荷役機械の
底部に、それぞれが異なる少なくとも1つのIDタグか
らのID番号を受信するよう荷役機械の進行方向の左右
に設置され、それぞれ受信可能範囲の左右幅aが取り扱
うコンテナの左右幅より狭い2組のアンテナを有し、前
記ターミナル構内に埋設されるIDタグの相互間隔は、
前記アンテナのそれぞれの前記受信可能範囲の左右幅a
に概略等しいことを特徴とする。このようにすること
で、取り扱う個々のコンテナすべてにIDタグを設置す
る場合に比べて少ないIDタグで、かつ十分な精度でタ
ーミナル構内のコンテナの所在管理を行うことができ
る。
【0012】さらにまた、前記停止位置を正確に把握す
る手段は、実際に停止した貨物列車後部の停止位置を光
学式測距手段を用いて測定し、予め定めた位置とのズレ
を算出し、この情報を前記コンピュータへ送信すること
を特徴とする。従って前記コンピュータでは実際の停止
位置と積載位置情報とのズレを防ぎ、荷役線に埋設され
たIDタグのID番号から、荷役されるコンテナを誤り
なく特定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の概要を説明する。
前述のように集配トラックによりコンテナターミナルに
搬入されるコンテナは、コンテナターミナルの入口にお
いて、バーコード伝票によって前述の固有の情報ネット
ワーク(JR貨物ではフレンズと言う名称のネットワー
クを使用している)の端末で確認され、当該コンテナの
搬入が事前に入力されている輸送情報に登録される。ま
たコンテナターミナルに到着した貨物列車に積載されて
いるコンテナは、上述の情報ネットワークによって管理
されている。従って駅構内でのコンテナの管理は、集配
トラックによるコンテナ搬入以降および貨物列車到着以
降、これらの管理情報を用いて管理を継続すれば良いこ
とになる。
【0014】またコンテナはその重量の関係から容易に
移動させることができず、従って当該コンテナの所在状
況、すなわち移動時の移動場所のみを把握できればコン
テナターミナルで行うコンテナの管理業務の殆どをオー
トメーション化することが可能となる。そしてコンテナ
の移動には必ずフォークリフトによる作業が伴うので、
フォークリフトでの移動時に移動場所を入力させれば良
いことになる。またコンテナターミナル内では、フォー
クリフトによる移動中を除きコンテナは、貨物列車に積
載されているか、集配トラックに積載されているか、保
管場所に保管されているかの何れかに限られるので、コ
ンピュータによる管理は、目的とするコンテナがこれら
の何れに所在し、且つそのどの位置にあるかを正確に把
握できれば良いことになる。
【0015】次にコンテナの流れに沿ってコンテナター
ミナルでの管理について説明する。 (貨物列車への積込み)コンテナを積載したトラックが
コンテナターミナルへ入ってきた場合に、本実施形態の
管理システムでは、そのコンテナの番号や輸送情報(例
えばこのコンテナをどの貨物列車のどの台車位置に積込
むか等の各コンテナ個別の取り扱い情報)を把握する必
要がある(以下、管理に必要な全ての情報を輸送情報と
称する)。この方法は、例えば入構時にバーコード伝票
に記載されている内容を読取機で読み取らせ、この情報
をホストコンピュータに入力し、ホストコンピュータで
は入構時に集配トラックに所持させるIDタグとリンク
させて記憶させる。従って駅構内で集配トラックに積載
されたコンテナは、このIDタグからID番号を読み出
せば、当該コンテナの輸送情報が瞬時に把握できるよう
になる。そしてこのIDタグの読取装置をフォークリフ
トに設けておけば、コンテナをピックする際に当該コン
テナの輸送情報を把握できるようになる。なおフォーク
リフトには、集配トラックが所持するIDタグからのI
D番号を読み取る他に、保管場所および荷役線ホームに
埋設したIDタグからのID番号を読み取るため、それ
ぞれ別々の場所に受信アンテナを設けた受信装置が必要
であり、またホストコンピュータと情報を無線回線で通
信する無線装置、および構内地図を表示するディスプレ
イを備えた端末装置が設けられているが、これらについ
ては後述する。
【0016】次に、集配トラックに積載されたコンテナ
は、積込みを行う貨物列車が到着するまで保管場所に保
管されることになるが、このためフォークリフトを用い
て集配トラックから保管場所まで移動させ保管場所に置
かれる作業が行われる。従ってフォークリフトで当該コ
ンテナをピックした時に、集配トラックのIDタグから
ID番号を読み出し、このフォークリフトに設けられた
無線装置でホストコンピュータへこのID番号が送ら
れ、ホストコンピュータでは現在この作業を行っている
コンテナを特定できる。また本実施形態では、保管場所
に所定間隔でIDタグを埋設しておき、フォークリフト
が受信するID番号によってその詳細な位置が解るよう
になっている。従ってフォークリフトが保管場所の適当
な位置にこのコンテナを置いた場合、当該位置のID番
号がフォークリフトで読み込まれ、このID番号がホス
トコンピュータに無線回線で送られる。従ってホストコ
ンピュータでは今度は保管場所のID番号と輸送情報と
をリンクさせて記憶しておくことができる。
【0017】次に当該コンテナを積込む貨物列車が荷役
線に入線した場合、ホストコンピュータから適当なフォ
ークリフトに対し、当該コンテナを輸送情報に登録され
ている行き先の台車に積載すべく無線回線で指示を出
す。この場合、ホストコンピュータには上述の情報ネッ
トワーク(フレンズ)からの情報が入力されているの
で、当該コンテナを列車のどの台車に積載するかが予め
判明しており、また当該コンテナの保管場所の正確な位
置も判っているので、フォークリフトに設けられた端末
のディスプレイへこれらの位置を地図表示する。従って
フォークリフトの作業員は地図表示された保管位置から
当該コンテナをピックして同じく地図表示された荷役線
ホームの当該台車位置へ当該コンテナを積み込めば、コ
ンテナ捜索等の無駄な動作を伴うことなく、正確な積み
込が行えることになる。また、ここで、フォークリフト
が当該コンテナを積み込む時に荷役線に沿って所定の間
隔で埋設されたIDタグのID番号を読み取ることによ
り積載位置が特定でき、後述する貨物列車停止位置測定
装置により把握された列車の位置と情報ネットワークで
管理されている列車の組成情報から、当該コンテナが当
該列車のどの台車のどの位置に積載されたかを特定する
ことができる。従って、情報ネットワークを経由して貨
物列車の到着駅に通知される貨物列車情報を自動的に作
成することが可能となる。
【0018】(貨物列車からの積卸し)ホストコンピュ
ータには上述のように情報ネットワーク(フレンズ)を
通じて貨物列車のコンテナ積載状態の通知情報(この情
報のには上述の輸送情報も含まれている)が入力されて
いるので、積卸しが必要なコンテナ及びそのコンテナの
荷役線での停止位置も判明している。そして本実施形態
では、荷役線ホームにその詳細な位置を示すIDタグを
埋設しておく。ここで積卸しを行うコンテナが小数の場
合には、ホストコンピュータが積卸しが必要なコンテナ
の停止位置をフォークリフトの端末に地図表示し、フォ
ークリフトは地図表示された位置へ行き、埋設されたI
DタグからID番号を読み取ってその位置が正しいこと
を確認し、貨物列車が到着した場合に当該コンテナをピ
ックする。また積卸しが必要なコンテナが多数ある場
合、例えば台車の2台目から12台目のコンテナ台車に
積載されているコンテナを全て積卸すような場合には、
複数のフォークリフトに何処から何処までのコンテナを
積卸す旨の指示を与えておき、フォークリフトはその範
囲のコンテナを次々とピックして保管場所へ置く作業を
繰り返すが、この場合フォークリフトがピックした時点
でその場所のID番号から当該コンテナの輸送情報が特
定され、保管場所に置かれた時にこの輸送情報と保管場
所のID番号とがホストコンピュータにリンクされて記
憶される。
【0019】この場合に問題となるのは、荷役線ホーム
での貨物列車の実際の停止位置と予め定められた停止位
置とがズレた場合、上述の荷役線に沿って埋設されたI
Dタグとコンテナの輸送情報にズレが生じ、当該コンテ
ナに他のコンテナの輸送情報がリンクして記憶されてし
まうことになる。従って本実施形態では、列車の停止位
置のズレを正確に測定する手段を設け、IDタグとその
コンテナの輸送情報とを正確に一致させることとしてい
る。また保管場所からピックして集配トラックへの積込
みは、フォークリフトが積込み要求のある集配トラック
のIDタグからのID番号を読み込み、ホストコンピュ
ータに無線回線でこの情報が通知され、ホストコンピュ
ータがフォークリフトに当該コンテナの保管場所の位置
を地図表示することによって行われる。
【0020】次に本発明の実施形態を図面を用いて説明
する。図1は本発明の駅構内コンテナ管理システムのシ
ステム全体の構成の概要を示す図である(但し図面を判
り易くするため縮尺等は正確ではない)。図1におい
て、Aはコンテナ搬入口、Bはコンテナ保管(留置)場
所、Cは荷役線ホームを示す。また、100は集配トラ
ック、401は集配トラックに所持させたIDタグ、2
00はフォークリフト、300は管理棟内に設けられた
ホストコンピュータ、402はコンテナ保管場所Bに所
定間隔aで埋設したIDタグ、403は荷役線ホームC
に所定間隔aで埋設したIDタグ、410は貨物列車停
止位置測定装置を示す。
【0021】コンテナ搬入口Aから構内に入った集配ト
ラック100は、入構時にバーコード伝票に記載されて
いる伝票番号読み取られ、この情報がホストコンピュー
タ300へ有線回線で送られて、ここで当該伝票番号の
示す輸送情報と付与されるIDタグ401のID番号と
リンクされる。従ってフォークリフト200がこのコン
テナをピックする際に、このトラックに付与されたID
が読み取られ、当該コンテナの輸送情報がホストコンピ
ュータ300によって検索されて、ホストコンピュータ
300がこの輸送情報に従ってフォークリフト200の
端末へ、例えば「保管場所へ保管」等の指示を表示す
る。
【0022】図2は、本実施形態で使用するフォークリ
フト200を示す図であり、ホストコンピュータ300
と無線回線で情報を授受するためのアンテナ201と、
集配トラック100が所持するIDタグから発信するI
Dを受信するためのアンテナ202と、保管場所Bや荷
役線ホームCに埋設されたIDタグ402,403から
発信するIDを受信するためのアンテナ203が設けら
れており、また運転席にはディスプレイと入出力装置を
備えた通信端末が設けられている(図示せず)。
【0023】図3は、フォークリフト200に設けられ
たアンテナ203の詳細を説明する図で、図3に示すよ
うにアンテナ203は203Aと203Bの二つの、例
えばループコイルアンテナから成る。アンテナから電波
を送信し、この電波を受信したIDタグがこの電波のエ
ネルギーを利用して自己のID番号をアンテナへ返送す
るIDタグの動作は良く知られているのでその説明は省
略するが、例えば各アンテナ202A,203Bの、ハ
ッチングで示す受信範囲のフォークリフト進行方向に対
して直角の方向の幅をaとした場合、二つのアンテナ2
03Aと203Bとを、中心間隔3a/2で取り付ける
と共に、埋設するIDタグ402,403の間隔をaと
する。このようにすることにより、埋設するIDタグ4
02,403の数を少なくしてその誤差の範囲も比較的
小さくすることができる。
【0024】すなわち、IDタグとアンテナ203Aお
よび203Bの相対関係を示す図4を参照して、図4の
(M)に示すような状態より、若干フォークリフトが左
側、すなわち、タグ2に近い場合は、アンテナ203
A、203Bはそれぞれタグ3およびタグ4のID番号
を受信する。フォークリフトの相対位置が右側に変化
し、図4(M)から図4(L)に示すような状態にある
間は、アンテナ203Aではタグ3のID番号を読み取
り、アンテナ203Bではタグ5のID番号を読み取
る。さらにフォークリフトが右側に位置する場合はそれ
ぞれタグ4とタグ5が読み取られる。
【0025】このようにして、フォークリフトの左右に
設置したアンテナ203Aと203Bの受信したそれぞ
れのID番号からフォークリフトのIDタグに対する左
右の相対位置を、この間のa/2を誤差範囲として、特
定することができる。なお、タグの埋設間隔aは、アン
テナ203Aおよび203Bがそれぞれ少なくとも一つ
の異なるIDタグのID番号を受信することが必要であ
り、一方例えば図4(M)の位置にあるアンテナ203
Bは、諸条件によってタグ4またはタグ5を読み取るこ
ととなるが、このような不確定領域を少なくする必要が
あり、これらの条件から、アンテナの読取り範囲の左右
幅と同一の間隔でIDタグを埋設することが望ましい。
【0026】また、左右のアンテナの中心間隔は、誤差
範囲の均等化の条件からは3a/2が望ましいが、同時
に同一のIDタグを読み込まないよう定めればよく、フ
ォークリフトの行動性を考慮し、a以上の適当な間隔
(a<b<3a/2)としてもよい。この場合の最大誤
差範囲は2a−b<aに上記不確定領域の幅を加算した
ものとなる。従って、上記誤差、すなわち少なくともタ
グの埋設間隔aが最小のコンテナの幅以内であれば左右
のアンテナ203A、203Bの受信したそれぞれのI
D番号から、そこに存在するコンテナを十分な確度で特
定することができる。
【0027】以上、埋設IDタグによるフォークリフト
の左右位置の特定について述べたが、フォークリフトの
作業上、コンテナを持ち上げる際はその直前に一定距
離、またコンテナを静置する際はその直後に一定距離コ
ンテナに正対して前方および後方に移動することとなる
ので、例えば、フォークリフトのID番号読取り装置は
常時一定の短い時間間隔でIDタグを読み取るよう設定
し、コンテナの持ち上げの際は直前に読み取ったID番
号をホストコンピュータに伝送し、コンテナを静置する
際はその直後に読み取ったID番号をホストコンピュー
タに伝送することにより、前後の位置を特定できる。こ
のためには、保管場所Bでは、IDタグの前後の埋設間
隔はコンテナの最小奥行き以下であればよいが、荷役の
際のコンテナの仮置き等を考慮すれば、IDタグを間隔
aで前後左右に碁盤目状に埋設することが好ましい。
【0028】なお、本願出願人等は、受信範囲が約1.
1mのアンテナ203A,203Bを間隔1.65mで
フォークリフトに取り付け、荷役線ホームCではIDタ
グ403を1.1m間隔で埋設し、保管場所BではID
タグ402(なおIDタグ402とIDタグ403とは
同じもので良い)を1.1m間隔で四方に埋設して実験
を行い、実用上問題がないことを確認している。さらに
保管場所Bではコンテナの積み重ねが行われる場合があ
るが、このような場合でも例えば荷役作業中のフォーク
リフトのフォーク位置で上下関係を特定しておけば良
い。また、コンテナを静置した面の反対から持ち上げる
場合もホストコンピュータで各IDタグの相対位置を把
握しているので、上記のように左右それぞれのID番号
を読み取ることによって同一コンテナであることを特定
できる。
【0029】次に図1に示す貨物列車停止位置測定装置
410について説明する。コンテナターミナルの荷役線
ホームCは、図1に示すように通常引き込み線形式にな
っており、貨物列車は後部からこの荷役線ホームに操車
されて停止する。従って例えばレーザーパルスを送受光
してその距離を位相差により測定する光学式距離測定機
を設けておき、実際の停止位置のズレを有線回線でホス
トコンピュータに入力してコンテナ停止位置と当該コン
テナの輸送情報とが正確にリンクするように位置補正が
行われる。なお、貨物列車の各台車はその向きによっ
て、コンテナの積載位置が若干前後し、また、連結器の
遊びによっても個々のコンテナの積載位置が変動する
が、通常の30両程度の編成では、これらの変動誤差は
コンテナの積載位置の相互の間隔に比べて十分に少ない
ので、貨物列車停止位置測定装置410は例えば列車の
最後尾の位置を、コンテナ積載位置の相互間隔すなわち
コンテナの幅に比べて十分精度良く測定できれば良い。
【0030】以上、鉄道のコンテナターミナルを例にと
って、本発明について説明したが、本発明に係るターミ
ナル構内コンテナ管理システムは、トラック相互間のコ
ンテナ積み替え、保管を行うコンテナターミナルや、海
上と陸上のコンテナ積み替え、保管を行うコンテナター
ミナル、またコンテナに類似する重量貨物の積み替え、
保管を行う物流倉庫などに、同様に応用することができ
ることは言うまでもない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明のターミナル
構内コンテナ管理システムは、コンテナターミナルに所
在する各コンテナの所在位置情報をコンピュータに逐次
入力し、各コンテナ個別の取り扱い情報とリンクさせて
ターミナル構内で必要とするコンテナの管理をオートメ
ーション化する場合に、荷役機械がコンテナの荷役を行
う際に荷役場所に埋設したIDタグから荷役場所を特定
することにより、各コンテナにIDタグを設ける必要な
く当該荷役場所に係る個々のコンテナを特定することが
でき、経済的なシステムが得られる。また、コンテナを
任意の場所に静置することができ、柔軟な荷役作業が可
能となる。また既存のシステムとの連携も容易に行え、
1つのコンテナターミナルだけでの実施も可能となる等
の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム全体の構成の一実施形態を示
す図である。
【図2】本実施形態で使用する荷役機械(フォークリフ
ト)を説明するための図である。
【図3】フォークリフトに設けられるアンテナとIDタ
グの埋設間隔とを説明するための図である。
【図4】図3に示す場合の誤差範囲を説明するための図
である。
【符号の説明】
A コンテナ搬入口 B コンテナ保管(留置)場所 C 荷役線ホーム 100 集配トラック 200 フォークリフト 201,202,203 アンテナ 300 ホストコンピュータ 401 集配トラックに所持させたIDタグ 402 コンテナ保管場所Bに所定間隔aで埋設したI
Dタグ 403 荷役線ホームCに所定間隔aで埋設したIDタ
グ 410 貨物列車停止位置測定装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−214504(JP,A) 特開 平6−24572(JP,A) 実開 平4−112885(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 63/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターミナル構内に所在する各コンテナの
    所在位置情報をコンピュータに逐次入力し、各コンテナ
    個別の取り扱い情報とリンクさせてコンテナターミナル
    で必要とするコンテナの管理をオートメーション化する
    ターミナル構内コンテナ管理システムにおいて、 ターミナル構内にそれぞれ自己のID番号を発信するI
    Dタグを予め定めた位置に所定間隔を以て埋設してお
    き、 荷役機械がコンテナの荷役を行う際に、前記荷役機械に
    設けた受信装置で前記IDタグのID番号を読取り、こ
    れを前記コンピュータへ送信して当該コンテナの所在位
    置情報を前記コンピュータに入力することにより、前記
    荷役機械がコンテナを前記ターミナル構内に留置する際
    に当該コンテナの個別の取扱情報を前記所在位置情報と
    リンクさせ、また前記荷役機械がコンテナを前記ターミ
    ナル構内からピックアップする際には前記所在位置情報
    から当該コンテナの個別の取扱情報を検索・取得するこ
    とにより当該コンテナを特定する手段を備えたことを特
    徴とするターミナル構内コンテナ管理システム。
  2. 【請求項2】 コンテナがトラックで前記ターミナル構
    内に入構する際に、前記トラックに設置されるIDタグ
    のID番号に、当該コンテナの個別の取り扱い情報をリ
    ンクさせ、前記荷役機械が前記トラックに積載されたコ
    ンテナの荷役を行う際には、前記トラックに設置された
    IDタグのID番号を読取り、これを前記コンピュータ
    に送信することにより、前記トラックに設置されたID
    タグのID番号から当該コンテナの個別の取り扱い情報
    を検索・取得することによって当該コンテナを特定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のターミナル構内コン
    テナ管理システム。
  3. 【請求項3】 コンテナが貨物列車で前記ターミナル構
    内に入構する際に、前記コンピュータは情報ネットワー
    クを通じて送られてくる当該貨物列車情報に含まれる全
    コンテナの積載位置情報およびそれぞれのコンテナ個別
    の取り扱い情報と当該貨物列車が前記荷役線ホームに停
    止した場合の停止位置測定情報とから前記それぞれのコ
    ンテナの荷役線上の位置を算出し、前記荷役機械が前記
    それぞれのコンテナの荷役を行う際に前記荷役ホームに
    埋設したIDタグのID番号を受信して前記コンピュー
    タに送信することにより得られる前記荷役線上の位置か
    ら前記それぞれのコンテナを特定することを特徴とする
    請求項1に記載のターミナル構内コンテナ管理システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記荷役機械が前記埋設したIDタグか
    らID番号を受信する受信装置は、前記荷役機械の底部
    に、それぞれが異なる少なくとも1つのIDタグからの
    ID番号を受信するよう荷役機械の進行方向の左右に設
    置され、それぞれ受信可能範囲の左右幅aが取り扱うコ
    ンテナの左右幅より狭い2組のアンテナを有し、 前記ターミナル構内に埋設されるIDタグの相互間隔
    は、前記アンテナのそれぞれの前記受信可能範囲の左右
    幅aに概略等しいことを特徴とする請求項1記載のター
    ミナル構内コンテナ管理システム。
  5. 【請求項5】 前記停止位置を正確に把握する手段は、
    実際に停止した貨物列車後部の停止位置を光学式測距手
    段を用いて測定し、予め定めた位置とのズレを算出し、
    この情報を前記コンピュータへ送信することを特徴とす
    る請求項3に記載のターミナル内コンテナ管理システ
    ム。
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