JP3015792U - Ｔｍ型ガスメカニカル継手内の丸ゴム引き出し工具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 現在使用されているガス本管材料、ＴＭ型メ
カニカル鋳鉄管の継手部分を取り外す工事が発生した場
合、丸ゴムの引き出しを、２本のドライバーを用いて作
業員の経験と熟練を必要とする特殊作業として行なわれ
ているので、老若男女作業員を問わず、誰れでもが早く
容易に安全にかつ作業能率の向上を計れる効果的な工具
である。 【構成】 先端・係止・固定体ハンドル部で構成され、
取手を引き上げながら先端部を係止部を介してレンチに
て捩じ込み、丸ゴム部を貫通したら取手を押し下げ、丸
ゴムを引き出す４つの部材構成の工具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ＴＭ型ガスメカニカル継手使用のガス本管の継手部取り外し時、中 に取り付けられている丸ゴムを引き出す工具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

現在、ガス管埋設工事に使用されているＴＭ型メカニカル継手使用のガス本管 材料は、天災、人災により折損された時、ガスが漏洩しない様改良され、引き抜 きに対応するため内部は３種類の部材で構成されている。

【０００３】 継手部分を取り外す工事が発生した場合、中間に圧入されている丸ゴムを作業 員が２本のドライバーを使用し、引き出しているが、作業には、相当の熟練が必 要とされている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べた状況であるが、作業は熟練者でもかなりの技術を必要とし 時間も掛かり、力もいり、相当危険な作業であり、だれでも使い易く、早く容易 に安全に作業効率の良い工具を提供し、課題を解決せんとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案の工具は使い易く、早く容易に安全に作 業効率の向上を計れるものであり、何れの管径にも使用出来る工具である。

【０００６】

【実施例】

実施例については図面により説明する。図１は、使用状態を示した正面図であ る。図示のとおり使用に際してはコの字ガイド３Ａをメカニカル継手のフランジ 部に掛けると同時にハンドル４の切り込みガイド４Ａにボルト２をはさみ、取っ 手部４Ｂを引き上げながらボルト２Ａの六角部にレンチをかけ丸ゴムに先端部１ Ａを捩じ込み、丸ゴム部を貫通したらナット２Ｂを廻しガイド４Ａの方に移動さ せ、袋ナット１Ｂとナット２Ｂで、ガイド４Ａを固定し、テコの原理の応用によ り、ハンドル４の取っ手４Ｂを押し下げ、安全に容易に簡単に継手内部に圧入さ れている丸ゴムを引き出す事が出来るものである。

【０００７】 図２〜図４は先端部１であり、丸ゴムの引き出しによる引張り、曲げ、剪断応 力に耐えられる様成形したものである。

【０００８】 図５〜図７は、係止部２のボルト２Ａとナット２Ｂであり引張り応力に耐えら れる様、ステンレス製とした。

【０００９】 図８〜図１０は固定体３であり鋼製である。

【００１０】 図１１〜図１３はハンドル４であり鋼製である。取っ手の所はゴムが施されて いる。

【００１１】 以上の構成となっている。使用に際しては図１の状態にセットし、ハンドル４ を引き上げながら、係止部２Ａにレンチをかけ丸ゴム部に先端部１Ａを捩じ込ん で行き丸ゴム部を貫通したら（図▲１４▼参照）、ナット２Ｂを廻し切り込みガ イド４Ａの方に移動させ、ガタつきをおさえたならハンドル４の取っ手４Ｂを押 し下げテコの原理により安全に容易に簡単に圧入されている丸ゴムを引き出す事 が出来るものである。（図▲１５▼参照）

【００１２】

【考案の効果】

本考案は、ガス工事に於いて、ＴＭ型ガスメカニカル継手の取り外しを行なう 場合、作業員の経験による特殊作業ではなく、始めての老若男女作業員の誰でも 早く容易に安全に、かつ作業効率の向上を計れる効果的な工具である。

【図面の簡単な説明】

【図１】使用実施例を示した側面図（一部断面）であ
る。

【図２】先端部材の右側面図

【図３】先端部材の正面図である。

【図４】先端部材の左側面図である。

【図５】係止部材の平面図である。

【図６】係止部材の正面図である。

【図７】係止部材の右側面図である。

【図８】固定体の側面図である。

【図９】固定体の左正面図である。

【図１０】固定体の右正面図である。

【図１１】ハンドルの側面図である。

【図１２】ハンドルの左正面図である。

【図１３】ハンドルの右正面図である。

【図１４】使用実施例（セット状況）を示した断面図。

【図１５】使用実施例（丸ゴムを引き出した所）を示し
た断面図。

【符号の説明】

１ 先端部 １Ａ 螺旋部 １Ｂ 袋ナット部 ２ 係止部 ２Ａ ボルト ２Ｂ ナット ３ 固定体 ３Ａ コの字ガイド ３Ｂ フランジ固定ボルト ３Ｃ 貫通穴 ３Ｄ 固定ガイド ３Ｅ ボルト・ナット ４ ハンドル ４Ａ 切り込みガイド ４Ｂ 取っ手

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下記の要件を有する先端部１と係止部２
   と継手フランジ部に固定するための固定体３とハンドル
   ４とからなる丸ゴム引き出し工具。 １．上記の先端部１は棒鋼を加工した螺旋部１Ａと、袋
   ナット部１Ｂから成り、 螺旋部１Ａの後端部を、袋ナット１Ｂ中心に貫通させ、
   袋ナット１Ｂ内で溶接されていること。 ２．上記の係止部２は、ボルト・ナットであり、先端部
   １と組み合わせて使用するが、工事施工時使用するレン
   チと同一サイズで共用出来ること。 ３．上記の固定体３は、フランジ部に支持するためのコ
   の字ガイド３Ａとハンドル４をボルト・ナット３Ｅにて
   同一構造体に組み立てる貫通穴３Ｃを有する固定体ガイ
   ド３Ｄからなる。コの字ガイド３Ａには、フランジ部に
   固定させるためのボルト３Ｂが取り付けられていること
   と、固定体ガイド３Ｄには、貫通穴があけられておりハ
   ンドル４と組み合わせて使用時丸ゴムＡが直線的に抜け
   る様な支点位置であり、ボルト・ナットで組み立てられ
   るものである。 ４．上記のハンドル４は、固定体３と組み立て使用する
   ものであり、切り込みガイド４Ａは丸ゴムＡに螺旋部１
   Ａを捩じ込みまたは丸ゴムＡを引き抜く場合、 直線的に加圧される角度となっていること。