JP3015716B2 - 鋳造ロールアライメント監視方法 - Google Patents

鋳造ロールアライメント監視方法

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JP3015716B2
JP3015716B2 JP7203497A JP20349795A JP3015716B2 JP 3015716 B2 JP3015716 B2 JP 3015716B2 JP 7203497 A JP7203497 A JP 7203497A JP 20349795 A JP20349795 A JP 20349795A JP 3015716 B2 JP3015716 B2 JP 3015716B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄鋼業の鋳造工場
等で使用される鋳造ロールアライメントの監視方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、連続鋳造機1内のロールアライメ
ントの管理は、図6に示すようにオペレータ2が連続鋳
造機1内に入って、ロールユニット3と同じ曲率の定規
4をロール5に当てて、この定規4とロール5との距離
をミスアライメント量とし、この値が一定値以内である
ように調整して行っていた(方法1)。また、最近では
図7に示すようにダミーバー6に設置した傾斜計7を利
用した計測を行っているところもある(方法2)。これ
は、ロール5間角度を測定する傾斜計7と、その傾斜計
7より得られた信号を処理する信号処理装置とをダミー
バー6に搭載し、以下に述べるような手順でロール5の
ミスアライメント量を算出するものである。
【0003】即ち、図8に示すように、隣合うロール5
間の鉛直に対する傾斜角θを測定するべく、傾斜計7を
積んだ平らな板体8を隣合うロール5に押し当てる機構
をダミーバー6に搭載する。傾斜計7より得られる信号
は、(ダミーバー6下方挿入式連続鋳造機の場合では)
地上側のコンピュータに引き出される。傾斜計7は各ロ
ール5毎に傾斜角θを測定し、地上側のコンピュータに
信号を出力する一方、地上側のコンピュータでは事前に
インプットされた各ロール間距離Lを基に、下記数式に
より、得られた傾斜角θの値を用いてアライメント測定
値Dを算出し、アライメント測定値Dとアライメント設
計値Dとの差でミスアライメント量を求めるのである。
【0004】
【数1】
【0005】さらに、図9に示すように、3つのロール
5間で一番目と3番目のロール天の位置にシュー9を押
し当てて、2番目のロール天が一番目と3番目の包絡線
上からどれだけズレているかを接触子10を有する接触
式変位計11で測定してミスアライメント量を算出する
方法がある(方法3)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図6に示すよ
うにオペレータ2が連続鋳造機1内に入って測定する従
来の方法(方法1)では、多大な労力と時間を要するば
かりか、長時間の工場休止期間中にしか行えない等、き
め細かいロールアライメント管理は不可能であった。一
方、図7及び図8に示す傾斜計7を用いる従来の方法
(方法2)では、隣合うロール5の傾斜角度という相対
位置を計測するので、十分な精度が得られない。加え
て、傾斜計7による方法は、アライメント量の算出に、
ロール間距離が必要であるが、このロール間距離は実際
には変化することが少なくない。特に、隣合うロールユ
ニット3間のロール間距離においては、その傾向が強い
(スタンド設置上の都合)。従って、アライメント自体
ではそれほど狂っていなくても、計算で使用する設定値
が実際のロール間距離と異なるために、精度が得られな
かった。
【0007】さらに、方法2の場合、図10に示す如く
ロール5が実線で示す正規の位置から破線で示すように
位置ズレを生じてロールピッチがズレたときでも、ミス
アライメントを検出することはできない。これは図9に
示す3点測定方式(方法3)の場合も同様である。そし
て、最も大きな欠点は方法1〜方法3に至るまで非鋳造
時のみしか測定できない点である。最近の連続鋳造機で
は引抜中の鋳片に圧下を加えているところもあり、ロー
ル5には大きな反力がかかっている。このため、鋳造時
と非鋳造時では0.1mm単位でのアライメントの差異
が生じていると推測されている。このため、鋳造の如何
にかかわらず常時、アライメント監視のできることが要
求されている。これには方法2や方法3のようにダミー
バー6に測定装置を組み込んだ方法では目的を達成し得
ない。
【0008】一方、ロールアライメント異常は、1つの
ロールユニット3内(ロールユニットは図11又は図5
に示すように複数のロール対を1つのフレームに収めた
ものでロールスタンドとも呼ばれる。)で生じることは
少なく、多くの場合、ロールユニット3間で生じる。夫
々のロールユニット3は別の整備場で個別に調整され1
つのロールユニット3内のロールアライメントは測定し
易いため、比較的に正確に設定されている。しかし、ロ
ールユニット3間は連続鋳造機内に組み込む時に、或い
は鋳造の繰り返しによる応力等でアライメント異常が生
じるのである。従って、ロールユニット3間のミスアラ
イメントを常時、連続的に計測すれば目的の大半は達成
したことになる。さて、このアライメント異常は3次元
的に生じるもので、11図に示す正常なロールアライメ
ントに対して、図12〜16に示すように多様なモード
があり、かつ実際にはこれらの複合したズレとして発生
する。
【0009】従って、ズレが生じた時の影響の評価や、
修正復旧作業のためにも、これら多様なズレを夫々識別
して検出されねばならない。本発明は、上記問題点に鑑
み、ロールユニット間の上下、縦、横のズレ或いは捻じ
れ等のミスアライメントが鋳造中か非鋳造中かに拘らず
常時、自動的に計測できる手段を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
るための本発明の技術的手段は、鋳型から2次冷却帯出
側に至る鋳片案内ロール群を構成するように、複数の鋳
片案内ロールを有するロールユニットが複数設けられた
連続鋳造機において、ロールユニットの基準点とその隣
りのロールユニットの基準点との間の位置ズレを、夫々
の基準点上に設置したズレ検出ブロックに組み込んだ光
源と受光手段との組合せによって3次元的に検出するよ
うにした点にある。
【0011】従って、ロールユニット間のミスアライメ
ントを極めて安定して計測できる。また、実際に大きな
応力を受けている鋳造中にロールアライメントを連続的
に監視することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面の実施例にし
たがって説明する。図5に示すように、連続鋳造機に
は、鋳型から2次冷却帯出側に至る鋳片案内ロール群を
構成するように、複数の鋳片案内ロール21を有するロ
ールユニット22が複数設けられ、対をなす多数の鋳片
案内ロール21が鋳型から間隔を置いて連続状に配置さ
れている。図例では、3対の鋳片案内ロール21を1つ
のフレームに収めてなるロールユニット22が構成され
ており、3台のロールユニット22間のロールアライメ
ントを測定している。各ロールユニット22には、図2
に示すようにその中に基準点となる金属性のベース23
が固着されている。その基準点のベース23に、図1に
示すようにズレ検出ブロック24(24a,24b)を
位置ズレのないように確実に取り付ける。
【0013】図1に示すように、隣合うロールユニット
22間の対応する夫々のズレ検出ブロック24a,24
bは繋がっておらず、隣合うロールユニット22が多少
のズレを生じても接触しない程度に隙間を開けて設置さ
れている。このズレ検出ブロック24a,24bは、図
3に示すように一方のズレ検出ブロック24aが光源
側、他方のズレ検出ブロック24bが受光側となってい
る。即ち、一方のズレ検出ブロック24aには、光源2
6(ランプでも発光ダイオードでもよい)、スリット2
7、コリメートレンズ28、半透明ミラー29、ミラー
30,31、焦点用レンズ32,33が組み込まれ、他
方のズレ検出ブロック24bには、2次元受光素子3
4,35(実施例ではPSD(位置検出素子)を用いて
いる。)が組み込まれており、光源26の光はスリット
27をとおった後、コリメートレンズ28によって平行
光束に変えられ、半透明ミラー29を通じて2つの光ビ
ーム37,38に分かれ、一方の光ビーム37は直進し
て2次元受光素子34に入り、他方の光ビーム38はミ
ラー30,31を通じて下方より2次元受光素子35に
入るように構成されている。連続鋳造機の中では、多量
の水や水蒸気ダストが存在するため、ズレ検出ブロック
24a,24b間に防塵、防水用の伸縮自在の防水カバ
ー41を取り付けている。なお、この防水カバー41の
材質はゴム製でも金属板ベローズでもよい。図4に示す
ように、光ビーム37,38は2次元受光素子34,3
5の略真ん中に入るように調整されている。
【0014】2次元受光素子34,35はCCD素子で
もよいが、このような場所に適しているのはPSDであ
る。PSDは2つの出力を有し、光ビーム37,38の
ピーク位置を直角座標成分として出力する。図12〜図
14の縦ズレ、横ズレ、上下ズレのズレ量を夫々x,
y,zとすると、こられは図4に示すような方向成分と
なる。即ち、図12に示すように鋳造方向にのみ縦ズレ
(ピッチ)を生じると、図3ではズレ検出ブロック24
a,24b間が図中のx方向にズレることになり、図4
でもx方向にのみズレて、2次元受光素子35のx方向
成分出力信号が変化することになる。2次元受光素子3
5のy方向成分出力は変わらず、2次元受光素子34の
出力は2方向成分とも全く変化しない。以下、y方向、
z方向のズレについても同様で夫々の方向ズレに応じた
出力が方向成分ごとに検出することが可能となる。2つ
の2次元受光素子34,35によりx,y,zの3方向
成分が検出できるため、隣接するロールユニット22間
の3次元のアライメントズレを完全に検出することがで
きる。一方、図15、図16に示す広がり及び捻じれに
相当するズレ量θ1 θ2 は、直角座標x,y,zから極
座標又は円柱座標に変換すれば検出できる。
【0015】アライメントのズレは3つの自由度を持つ
が、前述の如く3次元空間の測定ができるため、どのよ
うな座標軸表現にも対応できる。図3には省略している
がズレ検出ブロック24bには電源とコンピュータが接
続されており、2つの2次元受光素子34,35の出力
から演算により、3次元ズレ量が求められる。図5の実
施例では2つのロールユニット22間でただ1組のズレ
検出ブロック24a,24bしか取り付けていない。原
理的にはこれでよいが、精度を上げるには、図2に示す
ようにロールユニット22の上部位置にもベース23を
介してズレ検出ブロック24を設置したり、広幅のスラ
ブ連続鋳造機ではスラブ幅方向に2ヵ所設置すればよ
い。
【0016】なお、ロールユニット22の基準点は前記
実施例の位置に限定されず、例えば図1に示す点aの位
置を基準点としてもよい。また、前記実施例では、図7
に示すようにズレ検出ブロック24a側に光源26を設
け、ズレ検出ブロック24b側に2次元受光素子34,
35を設けているが、これに代え、ズレ検出ブロック2
4a側に2次元受光素子34,35を設け、ズレ検出ブ
ロック24b側に光源26を設けるようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、従来方法ではシューと
ロール天の当たり方やダミーバの動き方により精度上大
きな影響を受けていたが、このようなことがなくなり、
ロールユニット22間のミスアライメントを極めて安定
して計測できる。さらに、実際に大きな応力を受けてい
る鋳造中にロールアライメントを連続的に監視すること
ができる。鋳片の異常バルジングや鋳造の繰り返しで生
じるロールアライメント異常が時間的にどのように変化
するかがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すロールユニット部分の
側面図である。
【図2】同ロールユニットの基準点を示す概略側面図で
ある。
【図3】同ズレ検出ブロックを示す構成図である。
【図4】同ズレ検出ブロックの斜視図である。
【図5】同連続鋳造機の側面図である
【図6】従来例を示す側面図である。
【図7】従来例を示すダミーバー部分の拡大側面図であ
る。
【図8】従来例説明用の原理図である。
【図9】他の従来例を示す概略側面図である。
【図10】従来の問題点説明用の概略側面図である。
【図11】従来の問題点説明用の概略側面図である。
【図12】従来の問題点説明用の概略側面図である。
【図13】従来の問題点説明用の概略斜視図である。
【図14】従来の問題点説明用の概略側面図である。
【図15】従来の問題点説明用の概略側面図である。
【図16】従来の問題点説明用の概略斜視図である。
【符号の説明】
21 鋳片案内ロール 22 ロールユニット 24 ズレ検出ブロック 26 光源 34 2次元受光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 102 B22D 11/16 104

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳型から2次冷却帯出側に至る鋳片案内
    ロール群を構成するように、複数の鋳片案内ロールを有
    するロールユニットが複数設けられた連続鋳造機におい
    て、 ロールユニットの基準点とその隣りのロールユニットの
    基準点との間の位置ズレを、夫々の基準点上に設置した
    ズレ検出ブロックに組み込んだ光源と受光手段との組合
    せによって3次元的に検出するようにしたことを特徴と
    する鋳造ロールアライメント監視方法。
  2. 【請求項2】 前記一方のロールユニットのズレ検出ブ
    ロックに一個の光源が設けられ、他方のロールユニット
    のズレ検出ブロックに、互い直交する方向に一対の2次
    元受光素子が設けられ、前記光源の光を互いに直交する
    光ビームに分けて、前記各2次元受光素子に夫々入力
    し、その各2次元受光素子によってロールユニット間の
    位置ズレを3次元的に検出するようにしたことを特徴と
    する請求項1に記載の鋳造ロールアライメント監視方
    法。
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