JP2882560B2 - 形鋼の寸法測定方法 - Google Patents

形鋼の寸法測定方法

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JP2882560B2
JP2882560B2 JP4336494A JP33649492A JP2882560B2 JP 2882560 B2 JP2882560 B2 JP 2882560B2 JP 4336494 A JP4336494 A JP 4336494A JP 33649492 A JP33649492 A JP 33649492A JP 2882560 B2 JP2882560 B2 JP 2882560B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、形鋼の寸法測定方法、
特にH形鋼、チャンネル、フラットバー等の形鋼を熱間
や冷間において走行状態でその寸法を測定する際に適用
して好適な、形鋼の寸法測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間や冷間において走行状態(走間)
で、形鋼の寸法を測定する技術としては、例えば本出願
人より提案された特開平4−157304に開示されて
いる「H形鋼の寸法測定方法」がある。
【0003】この寸法測定方法は、H形鋼をそのフラン
ジ幅方向に挾んで、フランジ及びウェブに面して、それ
ぞれ2次元距離計の対と、1次元距離計の対とを対向配
置し、2次元距離計において、それぞれ相対するフラン
ジまでの垂直距離を測定すると共に、1次元距離計によ
り、それぞれ相対するウェブまでの垂直距離を測定する
ことにより、中心の偏り、フランジ幅及びウェブの厚さ
を同時に算出するものである。
【0004】以下、この寸法測定方法について詳述す
る。図4は、センサの配置と測定要領を示したもので、
フランジまでの距離を測定する1対のセンサA1、A2
は、H形鋼Sのフランジ幅を挾む方向に対向配置された
2次元距離計(センサ)、例えば2次元レーザ距離計で
あり、このセンサA1、A2により、走行中のH形鋼S
に横揺れが生じても測定ができ、且つ、フランジのエッ
ジの形状を正しく捕えることができるようになってい
る。
【0005】又、H形鋼Sのウェブ面までの距離を測定
する1対のセンサB1、B2がウェブ面を挾む方向に対
向配置されている。このセンサB1、B2としては1次
元のレーザ距離計を用いることができる。
【0006】上述した複数のセンサによる測定結果を組
合せることにより、図5に示したH形鋼の中心の偏り
S、フランジ幅W、上フランジの脚長b1、下フランジの
脚長b2及びウェブの厚さTw を、それぞれ次の(1)〜
(5)式により求めることができる。
【0007】 S={(L3 −L1 )−(L4 −L2 )}/2 …(1) W=L−(L1 −L2 ) …(2) b1=L3 −L1 …(3) b2=L4 −L2 …(4) Tw =L−(L3 −L4 ) …(5)
【0008】又、上記センサA1、A2及びセンサB
1、B2を1組として、図4の右側にも同様のセンサを
配置することにより、H形鋼Sの右側についても上記
(1)〜(5)式と同様の式に基づいてそれぞれの寸法
を測定することができる。
【0009】更に、H形鋼Sのフランジ側面に対向する
位置に、互いに距離LWHで離間され、且つフランジ側面
よりそれぞれ距離LWH1 及びLWH2 を隔てて設置され
た、一次元センサC1及びC2による測定データを用い
ることにより、次の(6)式から横幅Hを求めることが
できる。
【0010】 H=LWH−(LWH1 −LWH2 ) …(6)
【0011】前記公報には、上述した(1)〜(5)式
を用いる寸法測定に適用できる寸法測定装置として、図
6に示した装置が具体的に開示されている。
【0012】この図6に示した寸法測定装置について説
明すると、10A〜10Dは、それぞれ2次元距離計
(前記A1又はA2に相当する)と1次元距離計(前記
B1又はB2に相当する)が組み込まれた一体形センサ
である。センサ10A、10はセンサフレーム12A
に、センサ10、10Dはセンサフレーム12Bに、
それぞれ摺動可能に取り付けられ、各センサの横方向の
移動が可能となっている。
【0013】又、センサフレーム12Aは、摺動ガイド
14A、14Cを、センサフレーム12Bは摺動ガイド
14B、14Dを介して台車フレーム16に取り付けら
れており、センサフレーム及びこれに取り付けられたセ
ンサの上下方向の移動が可能となっている。
【0014】更に、モータ・セルシン18Aにより、ス
クリューシャフト20Aを介してセンサ10A、10C
が、又、モータ・セルシン18Bにより、スクリューシ
ャフト20Bを介してセンサ10B、10Dがそれぞれ
横方向に移動され、その各位置が検出されるようになっ
ている。
【0015】又、上下方向には、モータ・セルシン22
Aにより、ウォーム減速機24A、24C、スクリュー
シャフト26A、26Cを介して、センサ10A、10
Cが、又、モータ・セルシン22Bにより、ウォーム減
速機24B、24D、スクリューシャフト26B、26
Dを介して、センサ10B、10Dが移動可能になされ
ている。
【0016】上述した横方向移動機構及び上下方向移動
機構により、被測定材即ち、H形鋼Sのウェブ高さに合
せて、センサの横方向位置を最適位置に設定すると共
に、該H形鋼Sの外側面に合せて、センサの上下方向位
置を最適位置に設定することが可能となっている。
【0017】又、台車フレーム16自体は、モータ・セ
ルシン28を駆動源として移動できるようになってお
り、オンライン、及びオフラインでの測定が可能となっ
ている。
【0018】又、図7に示すように、前記図6の装置に
H形鋼Sのフランジの外側面までの距離及びウェブの高
さを測定するための1次元センサ30A、30B(前記
図4に示した1次元センサC1、C2に相当する)を備
えた測定装置も開発されている。この装置では、上記1
次元センサ30A、30Bが、前記センサ10A〜10
Dと同様に、それぞれモータ・セルシンによりスクリュ
ーシャフト(いずれも指示せず)を介して上下方向に移
動可能となっている。
【0019】更に、前述した測定技術のオンライン化に
適した寸法測定装置が、同じく本出願人により特願平2
−418091に提案されている。この寸法測定装置の
要部を図8及び図9に示す。
【0020】図8、図9において、符号32は台車、3
4は台車32の直線的な進退移動を案内する軌条、36
は車輪、38は進退駆動モータである。台車32は、そ
の前後両端においてそれぞれ縦ねじ軸40A、40Bに
よって垂直に昇降移動可能とした方形取付枠42を吊り
下げ保持する。図中44は昇降駆動モータ、46は伝動
軸、48A、48Bは歯車箱である。
【0021】方形取付枠42はその内側で、互いに向い
合って他に対し少なくとも一方(図の左側)の他方(図
の右側)に対する接近、離隔移動可能に付設した1対の
馬蹄形保持枠50A、50Bを備え、この例で馬蹄形保
持枠50Aは方形取付枠42の上枠42Aを案内軌条と
して、該上枠42A上に保持固定した馬蹄形保持枠50
Bに対し可動となっている。図中52は該軌条上を転動
する車輪、54は小台車、56は駆動モータ、58は伝
動軸である。
【0022】前記馬蹄形保持枠50A、50Bには、図
9に示すように、脚部の下面60A、60Bと上面62
A、62B、及び互いに向い合う基部の内側面64A、
64Bにそれぞれレーザ距離計d が装備されている。こ
れら距離計は、前記図4に示した2次元距離計A1、A
2、1次元距離計B1、B2及び1次元距離計C1、C
2にそれぞれ対応している。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
4、図5に示したような、被測定材(形鋼)のフランジ
端面の形状を2次元としてとらえる2次元距離計、及び
ウェブ面までの距離を測る1次元距離を、フランジ及
びウェブ面にそれぞれ対向させ、これら距離で被測定
材を挾み込むことにより、上下の距離計の間の寸法(固
定値)と、上下各センサから被測定材までの測定距離か
らフランジ幅及び脚長を求める方法は、形鋼のフランジ
がウェブ面に対して垂直であれば精度良く測ることがで
きるが、傾いている場合、例えば後述する図3に示すよ
うな直角度不良やフランジ反りが生じている場合には、
傾角分だけ測定精度が悪くなり、真値が得られないこと
になる。
【0024】特に、形鋼の全長を走間測定し、寸法精度
を保証する場合には、傾角分の差が発生するために保証
できなくなる。これは、前記センサによる測定原理が、
ノギス等で計測する通常の方法と異なるため、測定値が
実際の値と異なってしまうことに起因する。即ち、図1
0に示すように、傾いているフランジを、ノギス等で計
測する場合には、その傾きに合せて計測できるため脚長
b1を正確に求めることができるが、2次元センサでフラ
ンジの上端面外端z までの距離を測定する場合には、実
際の寸法b1よりも傾角分だけ短いb1′となる。
【0025】このように脚長を正確に測定できない場合
には、前記図5に示した中心の偏りSを正確に求めるこ
とができないことを、図11に示した。この図11に
は、F(フランジ)直角度と中心の偏りとの関係が示し
てあり、この図よりF直角度がずれると、中心の偏り
(前記図5に示したS)も大きくずれることが示されて
いる。なお、図中CB値は、クーリングベッドでノギス
により測定した値である。
【0026】又、H形鋼を圧延製造する場合は、圧延中
のH形鋼について正確な寸法を測定し、その情報を圧延
機側へフィードバックしないと、手法精度が悪化するこ
とになるため、正しい寸法を正確に計測することが極め
て重要となる。
【0027】又、フランジに前記図10に示したような
傾斜が生じた場合は、精整工程で、例えばプレス等で直
角度の修正を行うが、フランジが傾斜しない状態での寸
法で評価しておかないと、幅広及び中心偏りの矯正を間
違えてしまうことになり、更に不具合を発生させる恐れ
があるという問題もある。
【0028】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
く成されたもので、形鋼のフランジ等が傾斜している場
合でも、複数のセンサを用いて形鋼のフランジ幅や脚長
等の寸法を正確に測定することができる形鋼の寸法測定
方法を提供することを課題とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、形鋼の両側
フランジの上面及び下面にそれぞれ対向し、該両端
面の外端及び内端までのXY両軸方向の距離を測定する
1対の2次元距離計と、両側フランジ近傍のウェブ上
面及び下面にそれぞれ対向する1対のY軸方向1次元
距離計と、両側フランジ外側の高さ方向中央位置又はそ
の近傍にそれぞれ対向し、ウェブ高さ位置と同位置の各
フランジ外側面までの距離をそれぞれ測定する、少なく
とも1対以上のX軸方向1次元距離計とを備えた寸法測
定装置を用いて形鋼の断面寸法を測定する形鋼の寸法測
定方法であって、ウェブ高さより上側の上フランジと下
側の下フランジそれぞれの傾角θ 1 、θ 2 各距離計
の配置間距離と、各距離計によって測定した測定データ
とから演算するに当たり、前記2次元距離計及びX軸方
向1次元距離計による実測距離に基づいて求められる、
フランジの上下端面の各外端P、Rからウェブ高さ測定
位置の外側面までのX軸方向距離差Δl 1 、Δl 2 と、
Y軸方向距離LB A1 、LB A2 から、上下各フランジの傾
角θ 1 、θ 2 を次式 θ 1 =tan -1 (Δ l 1 /LB A1 θ 2 =tan -1 (Δ l 2 /LB A2 により求めるとともに、これら 傾角θ 1 、θ 2 を用い
て、フランジ幅Wを、次式 W=LB A1 /cos θ 1 +LB
A2 /cos θ 2 により求め、前記2次元距離計及びY軸方向1次元距離
計による実測距離に基づいて求められる、フランジの上
下端面の各内端Q、Tからウェブまでの各距離b 1 ′、
2 ′を用いて、上下各フランジの脚長b 1 、b 2 を、
次式 b 1 = b 1 ′/cos θ 1 b 2 = b 2 ′/cos θ 2 により求め、 フランジの傾きに起因するフランジ幅及び
脚長等の測定誤差を補正することにより、前記課題を達
成したものである。
【0030】
【作用】前述した如く、寸法測定装置の精度は、フラン
ジの直角度が大きいと、ノギス等による計測よりも悪い
ことが明らかになったが、これは、前記図4に示したよ
うな配置のセンサによるフランジ幅や脚長の測定原理
が、ノギス等による実測方法と本質的に異なるためであ
る。
【0031】しかしながら、本発明者等が種々検討した
結果、前記複数のセンサによる測定値から算出したフラ
ンジ幅、脚長等を、該センサによる実測データを用いて
フランジの傾斜角度に基づく補正を行うことによって正
確な寸法を求めることができることを知見した。
【0032】本発明は、上記知見により成されたもの
で、前記図4の配置の距離計(センサ)による測定デー
タを用いて、フランジの傾角を算出し、その傾角に基づ
いてセンサの測定寸法を補正することにより、測定寸法
の精度向上を可能とするものである。
【0033】即ち、2次元距離計A1、A2及びY軸方
1次元距離計B1、B2と共に、ウェブ高さを計測す
X軸方向1次元距離計C1、C2を用いることによ
り、フランジ上下両面にそれぞれ対向配置された2次
元距離計によるフランジ端面の側端位置の測定結果に基
づいてフランジの傾角を算出し、該傾角を用いてセンサ
の測定データを補正するこにとより高精度の寸法測定が
可能となる。
【0034】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0035】図1は、本発明に係る一実施例の原理を説
明するための前記図4の左側部分に相当する説明図であ
る。本実施例には、前記図7に示した寸法測定装置や図
8及び図9に示した寸法測定装置を適用可能である。
【0036】図1において、H形鋼Sのフランジの上方
及び下方にそれぞれ対向配置された2次元距離計A1、
A2と、ウェブの上面及び下面にそれぞれ対向配置され
Y軸方向1次元距離計B1、B2と、フランジ外側面
にそれぞれ対向配置されたX軸方向1次元距離計C1、
C2(但しC2は図示せず)とは、それぞれ所定の配置
で設置されている。なお、X軸方向1次元距離計C1
は、上記4つのセンサA1、A2、B1、B2と同一フ
レーム内に設置され、ウェブの高さ位置と、フランジ外
側面までの距離を計測可能になされている。
【0037】即ち、2次元距離計A1、A2はいずれも
1次元距離計C1からX軸方向(図中横方向)にL1
距離で離隔され、且つ、Y軸方向(図中縦方向)に、A
1とC1が距離L21で、C1とA2は距離L22で離隔さ
れている。
【0038】本実施例は、図中θ1 、θ2 で示した上下
両フランジの傾角を、以下に詳述する方法によりそれぞ
れ求め、この傾角を用いて上記各距離計(センサ)で計
測されたフランジ幅や脚長を補正し、その正確な寸法を
求めようとするものである。
【0039】上述した各センサの配置では、2次元セン
サA1、A2によって、フランジ上下端面それぞれの外
端P、Rを認識可能であり、これら両外端P、RのX軸
方向の位置はこの両センサA1、A2のX軸方向の中心
位置から lA1、 lA2の位置として求まる。又、上記両外
端P、RのY軸方向は、同センサA1、A2により直接
検出することができるので、ウェブの高さ位置を測定す
るセンサC1から上下両外端P、RまでのY軸方向の距
離はそれぞれLBA1、LBA2となる。
【0040】上記センサC1と上下両外端P、Rとの
軸方向距離は、それぞれ次の(7)式、(8)式で算出
できる。
【0041】 LBA1=L21−(センサA1からP点迄の距離値) …(7) LBA2=L22−(センサA2からR点迄の距離値) …(8)
【0042】一方、前述した如く、1次元センサC1
は、センサA1、A2、センサB1、B2と同一フレー
ム内に設置され、且つX軸方向にセンサA1、A2の中
心から距離L1 で固定されている。
【0043】従って、センサC1で計測した被測定材
(H形鋼S)の位置までのX軸方向距離 lC と、該セン
サC1から上外端P点までの距離軸方向の距離差Δ
l1 は、次式となる。
【0044】 Δ l1 = lC −(L1 − lA1) …(9)
【0045】従って、上記フランジの傾角θ1 は、次の
(10)式として求めることができる。
【0046】 θ1 =tan -1(Δ l1 /LBA1) …(10)
【0047】又、同様にして、下フランジについても、
図示はしないが、上記(9)式、(10)式に対応する
次の(9′)式、(10′)式で求めることができる。
【0048】 Δ l2 = lC −(L1 − lA2) …(9′) θ2 =tan -1(Δ l2 /LBA2) …(10′)
【0049】このように、上下両フランジについて傾角
θ1 、θ2 が求められると、フランジ幅Wは次の(1
1)式で、上脚長 b1 及び下脚長 b2 はそれぞれ次の
(12)式及び(13)式で求められる。
【0050】 W=LBA1/cos θ1 +LBA2/cos θ2 …(11) b1 = b1 ′/cos θ1 …(12) b2 = b2 ′/cos θ2 …(13)
【0051】ここで、 b1 ′は、内端Qについてセンサ
B1とセンサA1それぞれで求めたY軸方向の距離の差
であり、 b2 ′は、内端TについてセンサB2とセンサ
A2それぞれで求めた同方向の距離の差である。
【0052】上述した如く、片側のフランジについて5
つのセンサA1、A2、B1、B2、C1による測定デ
ータを用いることにより、傾角θによる補正が可能とな
り、正確なフランジ幅W、脚長 b1 、 b2 を求めること
が可能となる。
【0053】又、センサA1から外端P、内端Rまでの
距離がそれぞれ明らかであるため、その計測値を上フラ
ンジの傾角θ1 で補正することにより、正確なフランジ
厚さを算出することも可能である。下フランジについて
も同様に厚さを補正できる。
【0054】又、図2に示すように、H形鋼S(便宜上
直線で示す)が、そのウェブがX軸に対してθ′で傾い
ている場合には、センサB1〜B4それぞれにより計測
した距離値と各センサ間の距離より傾角θ′を算出し、
この傾角θ′による補正をも考慮することにより対応で
きる。
【0055】又、H形鋼Sが上下方向に振動する場合が
あるが、この場合は、前記図3(C)のような直角度不
良の場合は全く問題がないが、同図(A)又は(B)の
場合は、寸法 lC がフランジの高さ位置、即ち傾角によ
って変動するため、ウェブ高さを計測するセンサC1を
2台の1次元センサC1及びC1′(図示せず)とし
て、上下両フランジ毎に区分して、それぞれ距離 lC1
lC1′を計測することにより高精度に対応することが
可能となる。
【0056】以上詳述した如く、本実施例によれば、被
測定材(H形鋼)を複数のセンサで測定した距離値及び
そのポイントをXY方向の座標点としてとらえることに
よって、フランジの傾角を計算ロジックで導き出すこと
により、この傾角でセンサ測定値を補正するようにした
ことによって、フランジ幅や脚長等を正確に測定するこ
とが可能となり、又、高精度な形鋼の走間連続測定が可
能となる。従って、高精度な圧延制御や、製品の精整が
可能となる。
【0057】以上、本発明について具体的に説明した
が、本発明は、前記実施例に示したものに限られるもの
でなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であ
る。
【0058】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、形
鋼のフランジが傾斜している場合でも、複数のセンサを
用いてフランジ幅、脚長等の寸法を正確に測定すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の補正方法の原理を説明
するための説明図
【図2】形鋼のウェブが傾斜した場合の補正方法の原理
を示す説明図
【図3】フランジの反りの種類を示す説明図
【図4】センサによる測定の基本原理を示す説明図
【図5】形鋼の測定寸法の種類を示す説明図
【図6】従来の寸法測定装置の一例を示す正面図
【図7】従来の寸法測定装置の他の一例を示す正面図
【図8】従来の寸法測定装置の更に他の一例を示す正面
【図9】図8に示した寸法測定装置の要部斜視図
【図10】フランジが傾斜することによって測定誤差が
生じることを示す説明図
【図11】直角度と中心の偏りとの関係を示す線図
【符号の説明】
A1、A2…2次元距離計 B1、B2…ウェブ面用1次元距離計 C1、C2…ウェブ高さ用1次元距離計

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】形鋼の両側フランジの上面及び下
    にそれぞれ対向し、該両端面の外端及び内端までのXY
    両軸方向の距離を測定する1対の2次元距離計と、
    フランジ近傍のウェブ上面及び下面にそれぞれ対向す
    1対のY軸方向1次元距離計と、両側フランジ外側
    の高さ方向中央位置又はその近傍にそれぞれ対向し、ウ
    ェブ高さ位置と同位置の各フランジ外側面までの距離を
    それぞれ測定する、少なくとも1対以上のX軸方向1次
    距離計とを備えた寸法測定装置を用いて形鋼の断面寸
    法を測定する形鋼の寸法測定方法であって、ウェブ高さより上側の上フランジと下側の下 フランジ
    れぞれの傾角θ 1 、θ 2 各距離計の配置間距離と、
    各距離計によって測定した測定データとから演算するに
    当たり、 前記2次元距離計及びX軸方向1次元距離計による実測
    距離に基づいて求められる、フランジの上下端面の各外
    端P、Rからウェブ高さ測定位置の外側面までのX軸方
    向距離差Δl 1 、 Δl 2 と、Y軸方向距離LB A1 、LB
    A2 から、上下各フランジの傾角θ 1 、θ 2 を次式 θ 1 =tan -1 (Δ l 1 /LB A1 θ 2 =tan -1 (Δ l 2 /LB A2 により求めるとともに、 これら 傾角θ 1 、θ 2 を用いて、フランジ幅Wを、次式 W=LB A1 /cos θ 1 +LB A2 /cos θ 2 により求め、 前記2次元距離計及びY軸方向1次元距離計による実測
    距離に基づいて求められる、フランジの上下端面の各内
    端Q、Tからウェブまでの各距離b 1 ′、b 2 ′を用い
    て、上下各フランジの脚長b 1 、b 2 を、次式 b 1 = b 1 ′/cos θ 1 b 2 = b 2 ′/cos θ 2 により求め、 フランジの傾きに起因するフランジ幅及び脚長等の測定
    誤差を補正することを特徴とする形鋼の寸法測定方法。
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