JP3015267U - ペンダント連結具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ペンダント等とペンダント連結具をロー付け
により固着することなく、着脱自在に連結し、ペンダン
ト等の可動範囲を狭めることなく、ネックレスに簡単に
連結することのできるペンダント連結具を提供すること
を目的とする。 【構成】 貴金属等の地金から所定長さの帯状の平板を
打ち抜き、同平板の両端をそれぞれ対向してＵ字状に折
り曲げ、中央で上下に平行して重ね合せて長円形環状と
し、重ね合せ部分で上方に位置する先端を斜め上方に円
孤状に曲げて挿入ガイドを形成した。また、帯状の平板
の一端を巾広に、他端を狭めて台形状に形成し、同平板
の両端をそれぞれ対向してＵ字状に折り曲げ、中央で巾
広の一端を下に、狭めた他端を上に重ね合せてなること
を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ペンダントとネックレスを連結するペンダント連結具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ペンダントや宝石類を象嵌した貴金属の台座と、ネックレスを連結する 場合には、ペンダントや台座にリング状の金具をロー付けにより取付け、取付け た金具にネックレスを通して連結する方法が一般に採用されている。 このペンダントとネックレスを連結する金具を「バチカン」と呼称する。 リング状のバチカンをロー付けする際に、ロー付け作業中の熱が直接ペンダン トに伝わったり、フラックスやローがペンダントに付着して汚れたり傷付けたり して、製品の変色やデザインを損なう等の問題が発生している。 また、ロー付けしたバチカンの内径により、ネックレスの太さやネックレス連 結具の大きさが限定され、ネックレスの挿通や着脱が出来ない場合が生じたり、 ペンダントとバチカンが固着されて、ペンダントの可動範囲をバチカンの固着に より限定される等の欠点が生じている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来の問題点を解決するために、本考案では、ペンダントまたは宝石等を 象嵌する台座に、バチカンをロー付けすることなく、着脱自在に連結して、ペン ダント等の可動範囲を狭めることなく、ネックレスに簡単に連結することのでき るペンダント連結具を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決する手段】

上記目的を達成するため本考案では、所定の長さと巾の帯状の平板の両端をそ れぞれＵ字状に折り曲げ、上下に平行して重ね合せて長円形の環状とし、重ね合 せ部分で上方に位置する先端を斜め上方に曲げて挿入ガイドを形成した。 また、帯状の平板の一端を他端より巾広に形成し、同平板の両端をそれぞれ対 向してＵ字状に折り曲げ、巾広の一端を他端の下に重ね合せ、巾の狭い他端を斜 め上方に曲げて挿入ガイドを形成した。

【０００５】

【作用】

以上のようにペンダント連結具を構成することにより、ペンダントまたは宝石 等を象嵌した台座の取付孔にペンダント連結具の挿入ガイドを挿入し、ペンダン ト連結具の重ね合せ部分を越えて環状部分まで取り込むことにより、ペンダント または台座とペンダント連結具を可動自在に連結し、ついで環状部分にネックレ スを挿通するか、またはネックレスをペンダント連結具の挿入ガイドの間を通し て環状部分に挿入することにより、ネックレスとペンダント等を連結することが できる。 また、ペンダント連結具を形成する平板の形状を、一端を他端より巾広に形成 し、巾広の一端を他端の下にして両端をＵ字状に折り曲げ、巾の狭い他端を斜め 上方に折り曲げ挿入ガイドを設け、ペンダントまたは台座に挿着する際に、ペン ダントまたは台座の取付孔に挿入ガイドを挿入し、巾広の端部に沿って重ね合せ 部分を通すことにより、ペンダント連結具の環状部まで容易に挿通することがで きる。同様に、ネックレスの鎖部分を挿入ガイドと巾広の端部の間に沿って、重 ね合せ部分を通すことにより、ネックレスの鎖部分をペンダント連結具の環状部 に容易に挿着することができる。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。 図１は、本考案実施例のペンダント連結具の側面図、図２は同正面図である。 ペンダント連結具１は、Ｋ１８等の貴金属地金からプレスにより細い帯状に打 抜いて平板に形成し、その両端をそれぞれＵ字状に折り曲げて、その先端を上下 に平行して重ね合わせ、長円形の環状に形成する。 ついで、中央の重ね合わせ箇所で上方に位置する第１の先端２を斜め上方に曲 げて挿入ガイド４を形成する。 ペンダント連結具１を打抜く際に、金型の表面に凹凸あるデザイン模様を施す ことにより、装飾性を高めたペンダント連結具１を形成することができる。

【０００７】 以上のようにペンダント連結具１を形成し、ペンダント等５の台座９に設けた 取付孔６に挿入ガイド４を挿入し、ペンダント連結具１の第１の先端２および第 ２の先端３を弾性変形させて、第１のＵ字状部７まで挿通して、ペンダント連結 具１とペンダント等５を可動自在に連結する。 図３に示すように、この状態で長円環状のペンダント連結具１の内側にネック レス８のネックレス連結具（図示せず）を挿通して、ネックレス８をネックレス 連結具によりリング状に連結することにより、ネックレス８にペンダント連結具 １を介してペンダント等５を可動自在に連結することができる。 ネックレス８のネックレス連結具が大きくて、長円環状のペンダント連結具１ に挿通できない場合には、ネックレス８の鎖部分をペンダント連結具１の挿入ガ イド４から、第１の先端２と第２の先端３の間を通して、環状部分まで引き込ん で、ネックレス８とペンダント等５を可動自在に連結することができる。

【０００８】 図２に示すように、ペンダント連結具１は必ずしも均一な巾に形成する必要は なく、平板の一端を他端より巾広に形成し、両端を相対向してＵ字状に曲げ、巾 広の第２の先端３を巾の狭い第１の先端２の下方にして重ね合わせ、上方に位置 する第１の先端２を斜め上方に曲げて挿入ガイド４を形成し、挿入ガイド４にペ ンダント等５の台座９に設けた取付孔６を挿通する際に、巾広の第２の先端３に 沿って挿通すると、第２の先端は剛性を増し変形せず、第１の先端２のみの弾性 変形して容易に挿入することができる。また、取り外しの際にも、第２の先端３ に沿ってペンダント等５を滑らし、第１の先端２を弾性変形するだけで、容易に 取り外すことができる。 さらに、第１の先端２に連なる第１のＵ字状部７が、ペンダント等５に設けた 取付孔６に挿通できる巾までに拡げた形状に形成することにより、連結したペン ダント等５の可動範囲を狭めることなく、ペンダント連結具１の重ね合せ部分を 覆い、ペンダントを装着した際に目立たなくすることができ、本考案の目的を満 足することができる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案では、ペンダント連結具を以上のように形成することにより、ペンダン ト連結具の重ね合わせ部分を通して、ペンダント等を取付け易く、または取り外 し易くすることができる。また、ペンダント等とペンダント連結具が固着されな いため、ペンダント等の可動範囲が大きく、ネックレスを装着した時にも邪魔に ならない。 また、ネックレス連結具がペンダント連結具に入らない場合でも、ネックレス の鎖部分を直接ペンダント連結具の挿入ガイドから挿入することができる。また ペンダント連結具の挿入ガイドを通して細いネックレスを容易に取り外すことが でき、ペンダント等を外しネックレスだけを装着したり、他のペンダント等に交 換することができ、変化に富んだ装身具の着用を楽しむことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例のペンダント連結具の側面図で
ある。

【図２】同上正面図である。

【図３】本考案の実施例のペンダント連結具の連結状態
を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ ペンダント連結具 ２ 第１の先端 ３ 第２の先端 ４ 挿入ガイド ５ ペンダント等 ６ 取付孔 ７ 第１のＵ字状部 ８ ネックレス ９ 台座

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ペンダントとネックレスを連結するペン
   ダント連結具において、所定の長さと巾の帯状の平板の
   両端をそれぞれＵ字状に折り曲げ、上下に平行して重ね
   合せて長円形の環状とし、重ね合せ部分で上方に位置す
   る先端を斜め上方に曲げて挿入ガイドを形成してなるペ
   ンダント連結具。
2. 【請求項２】 前記帯状の平板の一端を他端より巾広に
   形成し、同平板の両端をそれぞれ対向してＵ字状に折り
   曲げ、巾広の一端を他端の下に重ね合せ、巾の狭い他端
   を斜め上方に曲げて挿入ガイドを形成してなる請求項１
   記載のペンダント連結具。