JP3015239U - ロール状トイレットペーパー用収容箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トイレの壁面を利用して、ロール状トイレッ
トペーパーを衛生的にストックできると共に、ロール状
トイレットペーパーの取り出しが容易で、しかも箱の前
面部、側面部、上面部等の表面を公告、広告宣伝面とし
て活用することができるロール状トイレットペーパー用
収容箱を提供すること。 【構成】 ２以上のロール状トイレットペーパーを巻き
軸線が鉛直状の上下に積み重ねて収容可能な収容部８を
有し、後面部２を取付面ｂとし、前面部３の下半部分に
上下高さが立てた状態のロール状トイレットペーパーよ
りも若干大きい出し入れ口９を開口すると共に、この出
し入れ口９の下縁でもある底面部７の前縁7a中央から同
底面部中心まで達して且つ指を入れ可能な幅のスリット
10を形成してある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はロール状トイレットペーパー用収容箱に関し、役所や公園等の公共性 のトイレ、駅や高速道等の公共性が高いトイレ、会社や店舗等におけるトイレ、 その他のトイレにおけるロール状トイレットペーパーのストック用として、公告 、広告宣伝用にも有用なものである。

【０００２】

【従来の技術】

トイレにおけるロール状トイレットペーパーはストックされているのが望まし い。 この点、従来のものでは、トイレの壁面に二個のロール状トイレットペーパー を横並びにセット可能なダブルタイプのペーパーホルダーを備えて、一方をスト ックにしていたり、棚あるいは壁面の段部に置く等してストックしている。 このようにストックできない場合、利用者は困窮することになり、誰しもが経 験するところである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする課題としての第１の目的は、トイレの壁面を利用して、ロー ル状トイレットペーパーを衛生的にストックできると共に、ロール状トイレット ペーパーの取り出しが容易で、しかも箱の前面部、側面部、上面部等の表面を公 告、広告宣伝面として活用することができるロール状トイレットペーパー用収容 箱を提供することにある。 第２の目的は、収容部内に２以上のロール状トイレットペーパーを出し入れ口 から容易に収容することができるロール状トイレットペーパー用収容箱を提供す ることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記の課題を解決するため、２以上のロール状トイレットペーパーを巻き軸線 が鉛直状の上下に積み重ねて収容可能な収容部を有し、後面部を取付面とし、前 面部の下半部分に上下高さが立てた状態のロール状トイレットペーパーよりも若 干大きい出し入れ口を開口すると共に、この出し入れ口の下縁でもある底面部の 前縁中央から同底面部中心まで達して且つ指を入れ可能な幅のスリットを形成し てあることを特徴とする。 また本考案は、前記前面部の下縁中央に指を入れ可能な凹部を凹設してあるこ とを特徴とする。 本考案におけるロール状トイレットペーパーの取り出しは出し入れ口から行う が、収容部内にロール状トイレットペーパーを収容するのに、出し入れ口から行 うようにしても良いし、箱の上面部を開閉可能にして行うようにしても良い。 また、収容箱は、紙製の組み立て品またはプラスチック製の一体品のいずれで も良く、また、紙製である場合は防水処理してあるのが良い。

【０００５】

【作用】

２以上のロール状トイレットペーパーを巻き軸線が鉛直状の上下に積み重ねて 収容可能な収容部を有すると共に、後面部を取付面としてあるため、この後面部 を壁面にピン、ビス、粘着両面シート等の固定具で取り付けて、トイレに２以上 のロール状トイレットペーパーを衛生的にストックすることができる。 そして、前面部の下半部分に上下高さが立てた状態のロール状トイレットペー パーよりも若干大きい出し入れ口を開口すると共に、この出し入れ口の下縁でも ある底面部の前縁中央から同底面部中心まで達して且つ指を入れ可能な幅のスリ ットを形成してあるため、ロール状トイレットペーパーを取り出す時、指を底面 部の下側からスリット奥を経てロール状トイレットペーパーの巻芯内まで入れ、 指にロール状トイレットペーパーを引っ掛けた状態のままスリットに沿い引き出 して、出し入れ口からロール状トイレットペーパーを取り出すことができ、ロー ル状トイレットペーパーの取り出しが容易であると共に、下側のロール状トイレ ットペーパーが取り出された後には上側のロール状トイレットペーパーが降りて 、引き出しに備えて待機する。 さらに、出し入れ口の上下高さを立てた状態のロール状トイレットペーパーよ りも若干大きくしてあるため、ロール状トイレットペーパーの出し入れを、ロー ル状トイレットペーパーの巻き芯口が前面側に向いて横に倒れた状態でも行うこ とができ、取り出し時にはスリットと巻き芯に指を入れて挟み持つことによって 簡単に取り出せる。 さらに、前面部の下縁中央に指を入れ可能な凹部を凹設してあるため、収容部 にロール状トイレットペーパーを収容する時、指をスリットから底面部上のロー ル状トイレットペーパー下面に当てがって、指が凹部に当たるまでロール状トイ レットペーパーを底面部上の下側位置から上側位置まで押し上げることにより、 次のロール状トイレットペーパーを出し入れ口から底面部上の下側位置に収容で き、且つ、前面部の上下高さを最大限に確保することができる。

【０００６】

【実施例】

図１には本考案のロール状トイレットペーパー用収容箱の一実施例を例示して おり、収容箱１は紙製で組み立てタイプにしてある。 収容箱１は後面部２と前面部３と左側面部４と右側面部５と上面部６と底面部 ７とからなる縦長の立方体状のもので、前面部３と左側面部４と右側面部５と上 面部６の各表面には公告、広告宣伝面ａとして適宜表示をしてある。この収容箱 １は、２個のロール状トイレットペーパーＰを巻き軸線が鉛直状の上下に積み重 ねて収容可能な大きさの収容部８を形成してあり、後面部２を取付面ｂとして、 この後面部２における後で説明する出し入れ口９と相対する部位および上縁近く の部位さらに後面部２上縁から上側に延出状の張出面部14には、ピンまたはビス の通し孔12をそれぞれ形成してある。

【０００７】 そして、前面部３の下半部分に上下高さが立てた状態のロール状トイレットペ ーパーＰよりも若干大きい出し入れ口９を開口すると共に、この出し入れ口９の 下縁9aでもある底面部７の前縁7a中央から同底面部７中心まで達して且つ指を入 れ可能な幅のスリット10を形成してある。また、前面部３の下縁3a中央には指を 入れ可能な凹部11を凹設してある。

【０００８】 上面部６は、物が置けない適宜傾斜角度の前傾斜状に形成してある。この上面 部６は前面部３との連成角部を支点として開閉可能にしてあり、上縁の返し片13 を下向きに折り曲げて後面部２上縁の内面に当てがうように差込んで閉じれるよ うにすると共に、閉じ状態を解除して開蓋してロール状トイレットペーパーＰを 収容部２内に収容可能にしてある。

【０００９】 次に図３により、収容箱１を展開した状態の構成について説明すると、後面部 ２には上縁に張出面部14が、下縁には半折して形成可能な大きさの底面部７が、 左側縁には右側面部４が、それぞれ延設されている。右側面部４の下縁には支持 片15が、左側縁には前面部３が、それぞれ延設されている。前面部３の上縁には 上面部６が、左側縁には右側面部５が、それぞれ延設されている。右側面部５の 下縁には支持片16が、左側縁には後面部２の右側縁部分に接着される糊代片17が 、それぞれ延設されている。

【００１０】 これにより、上面部６と底面部７が展開して且つ前後左右の各面部２，３，４ ，５が畳まれた偏平状の嵩ばらない状態で流通させることができる。 そして、トイレ壁面に取り付ける際には、先ず、左右の支持片15,16 をそれぞ れ内側に水平状に折り曲げて対向させた後、この左右の支持片15,16 を同支持片 15,16 の下側から上側に半折して折り返した底面部７で挟持することにより、簡 単に組み立てることができる。 次に、壁面に後面部２を当てがい、出し入れ口９を通して臨いている後面部２ の通し孔12にピンまたはビス等の固定具を通して取り付けると共に、上面部６が 開いて見える後面部２上縁近くの通し孔12にピンまたはビス等の固定具を通して 取り付けた後、上面部２を閉じ、収容箱１を壁面に取り付けることができる。 然る後、ロール状トイレットペーパーＰを収容部８に、上面部２の閉じ前に上 面開口から収容するか、出し入れ口９から収容するかして、収容することにより 、トイレに２個のロール状トイレットペーパーＰを衛生的にストックすることが できる。

【００１１】 また、図示していないが、後面部２および張出面部14裏面に粘着両面シートを それぞれ備えた態様にした場合には、ピンやビス等の固定具による取付けと粘着 両面シートによる取り付けのいずれでも取り付けることができ、ピンやビス等の 固定具で取り付け不可能な壁面に対して有効である。また、通し孔12に代えて粘 着両面シートのみを備えた態様とすることも任意である。さらに、粘着両面シー トは後面部に予め備えておかず、取り付け時に同シートを壁面または後面部２お よび張出面部14に貼り付けてから、収容箱１を取り付けるようにしても良い。

【００１２】

【考案の効果】

Ａ．請求項１により、２以上のロール状トイレットペーパーを巻き軸線が鉛直 状の上下に積み重ねて収容可能な収容部を有すると共に、後面部を取付面として あるため、この後面部を壁面にピン、ビス、粘着両面シート等の固定具で取り付 けて、トイレに２以上のロール状トイレットペーパーを簡単且つ衛生的にストッ クすることができる。 Ｂ．同項により、前面部の下半部分に上下高さが立てた状態のロール状トイレ ットペーパーよりも若干大きい出し入れ口を開口すると共に、この出し入れ口の 下縁でもある底面部の前縁中央から同底面部中心まで達して且つ指を入れ可能な 幅のスリットを形成してあるため、ロール状トイレットペーパーを取り出す時、 指を底面部の下側からスリット奥を経てロール状トイレットペーパーの巻芯内ま で入れ、指にロール状トイレットペーパーを引っ掛けた状態のままスリットに沿 い引き出して、出し入れ口からロール状トイレットペーパーを取り出すことがで き、ロール状トイレットペーパーの取り出しが容易であると共に、下側のロール 状トイレットペーパーが取り出された後には上側のロール状トイレットペーパー が降りて、引き出しに備えて待機する。 さらに、出し入れ口の上下高さを立てた状態のロール状トイレットペーパーよ りも若干大きくしてあるため、ロール状トイレットペーパーの出し入れを、ロー ル状トイレットペーパーの巻き芯口が前面側に向いて横に倒れた状態でも行うこ とができ、取り出し時にはスリットと巻き芯に指を入れて挟み持つことによって 簡単に取り出せる。 Ｃ．同項により、箱の前面部、側面部、上面部等の表面を公告、広告宣伝面と して活用でき、役所や公園等の公共性のトイレ、駅や高速道等の公共性が高いト イレ、会社や店舗等におけるトイレ、その他のトイレ用に有用である。 Ｄ．請求項２により、前面部の下縁中央に指を入れ可能な凹部を凹設してある ため、収容部にロール状トイレットペーパーを収容する時、指をスリットから底 面部上のロール状トイレットペーパー下面に当てがって、指が凹部に当たるまで ロール状トイレットペーパーを底面部上の下側位置から上側位置まで押し上げる ことにより、次のロール状トイレットペーパーを出し入れ口から底面部上の下側 位置に収容でき、且つ、前面部の上下高さを最大限に確保することができて、公 告、広告宣伝面を大きくできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案のロール状トイレットペーパー用収容
箱の一実施例を例示している斜視図。

【図２】 図１の（２）−（２）縦断面図。

【図３】 展開図。

【符号の説明】

１ 収容箱 ２ 収容箱の後
面部 ３ 収容箱の前面部 3a 前面部の下
縁 ４ 収容箱の左側面部 ５ 収容箱の右
側面部 ６ 収容箱の上面部 ７ 収容箱の底
面部 7a 底面部の前縁 ８ 収容部 ９ 出し入れ口 9a 出し入れ口
の下縁 10 スリット 11 凹部 12 通し孔 13 返し片 14 張出面部 15,16 支持片 17 糊代片 ａ 公告、広告宣伝面 ｂ 取付面

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ２以上のロール状トイレットペーパーを
   巻き軸線が鉛直状の上下に積み重ねて収容可能な収容部
   を有し、後面部を取付面とし、前面部の下半部分に上下
   高さが立てた状態のロール状トイレットペーパーよりも
   若干大きい出し入れ口を開口すると共に、この出し入れ
   口の下縁でもある底面部の前縁中央から同底面部中心ま
   で達して且つ指を入れ可能な幅のスリットを形成してあ
   ることを特徴とするロール状トイレットペーパー用収容
   箱。
2. 【請求項２】 前記前面部の下縁中央に指を入れ可能な
   凹部を凹設してあることを特徴とする請求項１記載のロ
   ール状トイレットペーパー用収容箱。