JP3015198U - 墓石類の耐震構造 - Google Patents

墓石類の耐震構造

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JP3015198U
JP3015198U JP1995002271U JP227195U JP3015198U JP 3015198 U JP3015198 U JP 3015198U JP 1995002271 U JP1995002271 U JP 1995002271U JP 227195 U JP227195 U JP 227195U JP 3015198 U JP3015198 U JP 3015198U
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寛 高石
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Abstract

(57)【要約】 【目的】墓石や墓誌、灯籠、石碑その他の墓石類の耐震
構造に関する。 【構成】1)多段あるいは並設可能に構成した墓石類の
接合部分にそれぞれ周溝を形成するとともに、この周溝
内に金属パイプをはめ込み、金属パイプが周溝内の突起
部分を抱くようにして保持するよう連結したことを特徴
とする墓石類の耐震構造。 2)多段あるいは並設可能に構成した墓石類の接合部分
にそれぞれ所定の長さの長溝を形成するとともに、長溝
の適所にこれと直交する凹部を設け、この長溝内に上記
凹部に係合するフック部を有するくさびをはめ込んで、
くさびが長溝間の上床部分を抱くようにして保持するよ
う連結したことを特徴とする墓石類の耐震構造。 【効果】金属パイプやくさびが墓石類の周溝内の突起部
分、あるいは長溝間の上床部分を抱くようにして保持
し、地震等のかなりの衝撃でも接合部分が外れることが
ない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、墓石や墓誌、灯籠、石碑その他の墓石類の耐震構造に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来、墓石類の耐震構造として提案されているものとしては、図7のように多 段に構成した例えば灯籠からなる墓石類21の接合部分の一方に突起22を形成 し、他方に突起22が係合する孔23を穿設してはめ込むようにしたものがあっ た。
【0003】 また図8のように多段に構成した墓石類31の接合部分の双方に孔32,33 を穿設するとともに、この孔32,33に金属棒34をはめ込んで連結するよう にしたものがあった。
【0004】 また墓石類31の基礎としては、一対の礎石35,36を突き合わせて構成さ れ、突き合わせ部分に交差する溝37を形成してその中に交差する連結板38を はめ込んだ考案が知られている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上記前者の突起22を孔23に係合するようにしたものにおいて は、墓石類を構成する石材が折れやすいため地震等の少しの衝撃で突起22部分 が簡単に折損して倒れてしまうという欠点があった。したがって単に積み重ねた 場合と比べてそれほど効果があるとはいえないものであった。
【0006】 また、上記後者の墓石類31の接合部分に穿設した孔32,33に金属棒34 をはめ込んで連結するようにしたものにおいては、金属棒34が細いと折れやす いため少しの衝撃で簡単に折損してしまうという欠点があった。また太くすると 逆に金属棒34は折れない代わりに墓石類31に過度の荷重がかかって亀裂が生 じるという欠点があった。
【0007】 さらに礎石35,36を連結した基礎においては、溝37に単に連結板38を はめ込んだだけであり、例えば地震の縦揺れ等で簡単に連結板38が溝37から 脱落し、礎石35,36が所定の位置からずれてしまうという欠点があった。
【0008】 この考案は従来例の上記欠点を解消して、地震等のかなりの衝撃でも接合部分 が外れることがなく、しかも墓石類に過度の荷重がかかってしまって亀裂が生じ る心配のない墓石類の耐震構造を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわちこの考案の墓石類の耐震構造は、多段あるいは並設可能に構成した墓 石類の接合部分にそれぞれ周溝を形成するとともに、この周溝内に金属パイプを はめ込み、金属パイプが周溝内の突起部分を抱くようにして保持するよう連結し たことを特徴とするものである。
【0010】 また、この考案の墓石類の耐震構造は、金属パイプがステンレススチール製で あることをも特徴とするものである。
【0011】 さらにこの考案の墓石類の耐震構造は、多段あるいは並設可能に構成した墓石 類の接合部分にそれぞれ所定の長さの長溝を形成するとともに、長溝の適所にこ れと直交する凹部を設け、この長溝内に上記凹部に係合するフック部を有するく さびをはめ込んで、くさびが長溝間の上床部分を抱くようにして保持するよう連 結したことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】
この考案の墓石類の耐震構造は以上のように構成したので、金属パイプやくさ びが墓石類の周溝内の突起部分、あるいは長溝間の上床部分を抱くようにして保 持し、地震等のかなりの衝撃でも接合部分が外れることがない。
【0013】 しかも金属パイプやくさびが荷重や衝撃を分散するので、墓石類に過度の荷重 がかかってしまって亀裂が生じる心配のない、商品価値において非常に優れた墓 石類の耐震構造を提供することが可能となった。
【0014】
【実施例】
以下、この考案の墓石類の耐震構造の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す る。
【0015】 図1ないし図4において、図1はこの考案の墓石類の耐震構造の一実施例を示 す斜視図、図2はその断面図、図3は組み付け状態の要部断面図、図4は台石部 分の平面図である。
【0016】 図において1は角柱形の碑身で、2段の台石2,3上に搭載され、これらはさ らに後述の墓石類の基礎上に設置されている。碑身1および上段の台石2の間、 上段の台石2および下段の台石3の間、下段の台石3および墓石類の基礎の間の 接合部分には、それぞれリング状断面の周溝4が形成されている。この周溝4の サイズは、直径約5〜15cm程度が望ましい。上記周溝4の深さはあまり浅い と効果がないが、深すぎても周溝4内の突起部分5が根元の部分で折損するおそ れがあるので好ましくない。
【0017】 上記碑身1および上段の台石2の間、上段の台石2および下段の台石3の間、 下段の台石3および墓石類の基礎の間の接合部分のそれぞれに形成した周溝4に は、上記突起部分5を抱くようにして金属パイプ6がはめ込まれる。この金属パ イプ6としては、強度面を考えた場合、また錆による悪影響を避けるためにステ ンレススチール製であることが望ましい。なお周溝4と金属パイプ6との間は特 に強固に固定しなくてもよいが、ゴム系の接着剤等で固定しておけば地震の縦揺 れにも耐えられる構造とすることが可能である。
【0018】 図では上記周溝4および金属パイプ6として円形断面を例示したが、角形断面 でも、楕円形、六角形、それ以上の多角形断面、またその他の断面形状でも良い ことはもちろんである。
【0019】 上記墓石類の基礎は、図1および図2、そして図5および図6に詳細に示すよ うに一対の礎石7,8を突き合わせて構成されている。そして、一対の礎石7, 8の突き合わせ部分には長溝9が形成してあり、その中にくさび11がはめ込ん である。
【0020】 なお上記長溝9の適所には、これとほぼ直交する凹部10を設け、一方くさび 11の両端はほぼ直角に曲げてフック部12を形成している。したがって、この 長溝9内にくさび11をはめ込めば、そのフック部12が上記凹部10に係合し て、くさび11が一対の礎石7,8間の長溝9の上床部分を抱くようにして保持 するので、一対の礎石7,8は地震の際に多少の縦揺れがあっても外れることが なく、所定の位置からずれることがない。
【0021】 上記墓石類の基礎の説明は、墓地において行なう縁石、その他の石積み等の施 工に適用できることはもちろんである。
【0022】 この考案の墓石類の耐震構造の適用に際しては、先ず一対の礎石7,8の突き 合わせ部分に長溝9を形成し、その中にくさび11をはめ込んで連結固定する。 一方碑身1および上段の台石2の間、上段の台石2および下段の台石3の間、下 段の台石3および礎石7,8の間のそれぞれの接合部分に周溝4を穿設する。こ の周溝4は各段の上下において同一サイズでも下段を大きくすることも自由であ る。
【0023】 次いで礎石7,8の上面に設けた周溝4に金属パイプ6をはめ込み、周溝4か ら上方に突出した金属パイプ6の上半分に下段の台石3の下面に形成した周溝4 をはめ込む。次いで下段の台石3の上面に設けた周溝4に金属パイプ6をはめ込 み、周溝4から上方に突出した金属パイプ6の上半分に上段の台石2の下面に形 成した周溝4をはめ込む。その後上段の台石2の上面の周溝4に次の金属パイプ 6をはめ込み、やはり周溝4から上方に突出した金属パイプ6の上半分に碑身1 の下面に形成した周溝4をはめ込めば完成である。
【0024】 もちろん、上述のように金属パイプ6を周溝4に接着剤等で確実に固定するこ ともできる。
【0025】
【考案の効果】
この考案の墓石類の耐震構造は以上のように構成したので、金属パイプが墓石 類の周溝内の突起部分を抱くようにして保持し、地震等のかなりの衝撃でも接合 部分が外れることがない。
【0026】 しかも金属パイプが荷重を分散するので、墓石類に過度の荷重がかかってしま って亀裂が生じる心配のない、商品価値において非常に優れた墓石類の耐震構造 を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の墓石類の耐震構造の一実施例を示す
斜視図である。
【図2】その断面図である。
【図3】組み付け状態の要部断面図である。
【図4】台石部分の平面図である
【図5】礎石部分の斜視図である。
【図6】礎石部分の側面図である
【図7】第1の従来例の断面図である。
【図8】第2の従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 碑身 2,3 台石 4 周溝 5 突起部分 6 金属パイプ 7,8 礎石 9 長溝 10 凹部 11 くさび 12 フック部 21 墓石類 22 突起 23 孔 31 墓石類 32,33 孔 34 金属棒 35,36 礎石 37 溝 38 連結板

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多段あるいは並設可能に構成した墓石類
    の接合部分にそれぞれ周溝を形成するとともに、この周
    溝内に金属パイプをはめ込み、金属パイプが周溝内の突
    起部分を抱くようにして保持するよう連結したことを特
    徴とする墓石類の耐震構造。
  2. 【請求項2】 金属パイプがステンレススチール製であ
    る請求項1に記載の墓石類の耐震構造。
  3. 【請求項3】 多段あるいは並設可能に構成した墓石類
    の接合部分にそれぞれ所定の長さの長溝を形成するとと
    もに、長溝の適所にこれと直交する凹部を設け、この長
    溝内に上記凹部に係合するフック部を有するくさびをは
    め込んで、くさびが長溝間の上床部分を抱くようにして
    保持するよう連結したことを特徴とする墓石類の耐震構
    造。
JP1995002271U 1995-02-27 1995-02-27 墓石類の耐震構造 Expired - Lifetime JP3015198U (ja)

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