JP3015095U - ぜんまい乾燥機 - Google Patents

ぜんまい乾燥機

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JP3015095U
JP3015095U JP1995001740U JP174095U JP3015095U JP 3015095 U JP3015095 U JP 3015095U JP 1995001740 U JP1995001740 U JP 1995001740U JP 174095 U JP174095 U JP 174095U JP 3015095 U JP3015095 U JP 3015095U
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JP1995001740U
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Inventor
誠 原田
正雄 鈴木
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株式会社寺田製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ぜんまいの効率的な乾燥を行わしめること。 【構成】 ぜんまいを投入して乾燥せしめる回転胴の一
方から熱風を供給し他方から前記の熱風を吸引するよう
にし、前記の回転胴の内周壁全体に竹だくを敷設すると
ともに、回転胴の内周を3等分した位置にそれぞれ被乾
燥物掻きあげ用桟を熱風の流れ方向に遮るように回転胴
の軸線に対して傾斜せしめて前記の竹だくの上部より取
り付け、回転胴の回転によりぜんまいを前記の桟により
掻きあげ、掻きあげられたぜんまいを回転胴の略円筒頂
上部より落下させることを繰り返すようにしたぜんまい
乾燥機。 【効果】 回転胴内周に取り付けられる3本の被乾燥物
掻きあげ用桟を熱風の流れに逆らう方向に回転胴軸線に
対して傾斜せしめたので、掻きあげられるぜんまいが熱
風の排出側に引き寄せられることがなく、落下するぜん
まいは竹だくの存在により損傷することがない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、食品用乾燥機、特にぜんまいの乾燥に好適な乾燥機に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
従来、ぜんまいの乾燥機としては特公昭59−29206号公報に示されるよ うな胴周面に張設した網目を通して通気可能とした処理胴を回転自在に軸架し、 該処理胴の下部より焚火による熱風と煙を処理胴内に導入してぜんまいを乾燥し 、この処理胴の外周に処理胴の回転により風を起こす起風体を付設し、この起風 体により処理胴内へ通気を助長させるようにしたものがある。また、本出願人が 先に特願平3−234020号で提案したものは、外周を鋼板で形成した回転胴 内に1又は複数の回転胴の軸線と平行な桟を設け、回転胴に付設した温度調節可 能な熱交換機より熱風を前記の回転胴の一方より供給し、他方から排出して回転 胴内のぜんまいを前記の桟で掻きあげ・落下させながら乾燥するようにしたもの である。
【0003】 前記従来装置の前者は、ぜんまい乾燥用の熱源として焚火による熱風を用いて おり、そのための焚火用の薪の補給あるいは温度管理に手数がかかりその労力は 図り知れないものがあり、更に、一台の乾燥機で赤干し、青干し及び緑干しの3 種の干し方を行わせる関係上、処理胴を多孔性の板で構成しているためにぜんま いの一部が孔内に挿入され処理胴の回転によりぜんまいが損傷する恐れもあり、 また、処理胴の下部に焚火があるため取り出し等にも問題があった。
【0004】 また、従来装置の後者のものは、回転胴が鋼板で形成されているため乾燥時に 桟によって回転胴の回転にともなって掻きあげられたぜんまいが落下するとき、 鋼板上に直接落下し何らの緩衝装置がないため落下したぜんまいは損傷する恐れ があり、更に、桟の取り付けも供給される熱風との関係について何らの考慮が払 われていないため、回転胴内に投入されたぜんまい全体の乾燥態様が同一状態で 行われないという問題があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、前記した従来装置の問題点を解決し、乾燥能率を向上せしめるとと もに、乾燥時にぜんまいの損傷を防ぎ、しかも、回転胴内のぜんまい全体が一様 な乾燥を得るようにし商品価値を向上せしめたぜんまい乾燥機の提供を目的とす るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るぜんまい乾燥機は、前記の目的を達成するために、回転胴の一側 から乾燥用熱風を供給し他側より吸引せしめるようにしたぜんまい乾燥機におい て、前記の回転胴内周面の全周に多数の竹だくを敷並べて固設し、該竹だくの上 部より等間隔で3本の被乾燥物掻きあげ用桟を回転胴の軸線方向と所定の傾斜角 をなして取り付け、回転胴内の被乾燥物が前記した被乾燥物掻きあげ用桟にて掻 きあげられて落下するとき前記のそれぞれの桟で区画された領域の竹だく上に落 下するように前記の回転胴の回転数を制御したことをその特徴とし、また、前記 した被乾燥物掻きあげ用桟の傾斜が乾燥用熱風の流れを遮る方向の傾斜としたこ とをその特徴とするものである。
【0007】
【作用】
本考案に係るぜんまい乾燥機は、回転胴内周全体に竹だくを敷設したので、乾 燥時に回転胴内周に等間隔で、かつ乾燥用熱風の流れを遮る方向に該回転胴の軸 線に対して傾斜せしめられた3本の被乾燥物掻きあげ用桟により掻きあげられ回 転胴上部の略中心部より落下するぜんまいは、回転胴内周の竹だく上に落下する ので竹だくにより緩衝されてぜんまいが損傷する恐れがない。また、回転胴内周 に取りつけられたそれぞれの被乾燥物掻きあげ用桟は、乾燥用熱風の流れを遮る 方向に傾斜されているので、該桟によって掻きあげられるぜんまいは熱風の吸引 力によって熱風の排出側に引きつけられる恐れはなく、回転胴上部の略中心部よ り落下せしめられるものであり、更に、前記傾斜状の桟により掻きあげられたぜ んまいが落下するとき該桟の全長のぜんまいが同時に落下することがないので、 落下するぜんまいに対しては熱風による散乱が行われ、効率良く乾燥させられる ものである。
【0008】 更に、乾燥時における回転胴の回転は、3本の桟により掻きあげられたぜんま いが落下するとき、前記3本の桟によって区画された領域内に落下するようにそ の回転速度を制御したので、落下したぜんまい等は次の桟により直ちに掻きあげ られることになり効率よく実施できるものである。
【0009】
【実施例】
本考案の実施例を図に基づいて説明する。先ず、本実施例によるぜんまい乾燥 機の概略を図1にて説明すると、1は、フレーム2に軸架された胴受け用ころ3 に回転自在に支持されるとともに主軸4に軸止され、前記フレーム2に固設され た熱交換機5より熱風を供給されて回転自在とされた回転軸である。また、6は 前記熱風を吸引するフアンであり、7は該フアン6のカバー、8はフレーム2に 固設されたモータであり、該モータ8により主軸4が回転せしめられ、その回転 は変速装置(図示しない)により制御可能とされている。前記したフアン6の回 転は、例えば主軸を二重シャフトに構成しその外筒をフアン6の軸としてある。 更に、図1において9は回転胴1の取出扉、10は投入シュートである。
【0010】 本実施例における前記回転胴1の詳細について詳述すると、周縁を外方に直角 に折曲して折曲片13形成し、外方に向けた絞り状の傾斜部を有しかつ中央に開 口部14を設けたモータ8側の側板12と、周縁を外方に直角に折曲した折曲片 15を有するとともに、鏡板20が遊嵌可能な開口部16を形成する平坦部17 を設けた熱風側の側板18とを備え、前記モータ8側の側板12内周縁には主軸 4を軸止した十字状の主軸支持板19を固設し、該主軸支持板19の内側には金 網21を張設してあり、前記モータ8側の側板12周縁の折曲片13と熱風側の 側板18の周縁折曲片15の外周に取出扉9用開口を設けた外板24をリベット 等により固定して回転胴1を形成する。
【0011】 前記した回転胴1を形成する外板24の内周壁全体には竹を長手方向に多数分 割し、該分割されたそれぞれの上面を甲丸状となした竹片(以下竹だくという) 25,25,25,・・・・・・・を長手方向に敷き並べて固定し、更に、回転 胴1の取出扉9の開口部を避けて回転胴を3等分したそれぞれの位置に回転胴1 の軸線方向全幅に亘って熱風の流れ方向を遮るように軸線に対して傾斜せしめた 被乾燥物掻きあげ用桟26a,26b,26cを前記の竹だく25,25,・・ ・・・・の上面より固定してある。そして、その固定手段は、前記桟のそれぞれ に複数のボルト孔が穿設され該ボルト孔と外板24に穿設された孔にボルト27 を挿通し回転胴1の外側よりナットにて固定している。また、前記の桟の高さは ぜんまいを掻きあげるに必要な高さを備えているものである。
【0012】 前記した熱風側の側板18の開口部16には取付部35でフレーム2に固設さ れた鏡板20が遊嵌されており、該鏡板20の下部には金網30が張設された熱 風供給用開口部31が開口され、また上部には点検口32、ぜんまい供給シュー ト用開口部33が開設されている。そして、前記した熱風用開口部31より熱交 換機5よりの熱風を回転胴1内に供給し、モータ8側に設けられるフアン6の回 転により前記の熱風が吸引され、回転胴1内に投入されるぜんまいを乾燥する。 また、回転胴1のモータ側の側板12に主軸支持板19を介して軸止された主軸 4はフレーム2に軸受けを介して回転自在に支承され、回転胴1の熱風側の側板 18の平坦部17がフレーム2に軸架された胴受け用ころ3に回転自在に支持さ れているので、回転胴1は、主軸4によって回転されその回転は胴受け用ころ3 にて回転自在に支持されているのでその回転は極めて円滑に行われる。更に、回 転胴1の回転数は通常の変速機構によって可変可能にされている。
【0013】 本実施例によるぜんまい用乾燥機は、以上のように構成されるので、被乾燥物 であるぜんまいを、ぜんまい供給シュート10より回転胴1内に所定量投入し、 モータ8及び熱交換機5を作動し、モータ8の作動により回転胴1を所定の回転 速度にて回転させるとともにフアン6を回転させ、熱交換機5からの熱風を回転 胴1の熱風側の鏡板20の開口部31より回転胴1内に供給し前記のフアン6に て回転胴1の軸線方向に吸引し、回転胴1内のぜんまいに対して熱風を吹きつけ 、熱風は機外に排出させられる。
【0014】 一方、回転胴1内に投入されたぜんまいは、回転胴1の回転に伴ない回転胴1 の内周に取りつけられた3本の被乾燥物掻きあげ用桟26a,26b,26cに より掻きあげられ、掻きあげられたぜんまいは回転胴1の略円筒頂上部より落下 し、その動作を繰り返す。そして、前記の被乾燥物掻きあげ用桟26a,b,c はそれぞれ熱風の流れを遮る方向に軸線に対して傾斜せしめられているので、前 記桟によって掻きあげられるぜんまいは、熱風の排出側に吸引されることが防止 され、また、前記掻きあげ用桟26によって掻きあげられるぜんまいは全て同時 に掻きあげられるものでなく、その一部づつが掻きあげられ落下することが繰り 返されるものであり、更に桟により上部まで掻きあげられたぜんまいは、桟の傾 斜のため同時に落下することなく、したがって落下されるぜんまいは散乱させら れ効率よく熱風にさらされることになる。
【0015】 前記したぜんまいの乾燥において、被乾燥物掻きあげ用桟26により掻きあげ られ落下されるぜんまいは、回転胴1の内周壁に敷設された竹だく25上に落下 するのでぜんまいは竹だくによって緩衝され損傷されることがなく、また、回転 胴1の回転速度を前記被乾燥物掻きあげ用桟26によって掻きあげられたぜんま いが落下する位置を例えば、ぜんまいが桟26aにて掻きあげられたとしたとき 、その落下位置を桟26bと26cとで区画される間に落下するように調整して おく。すなわち3本の被乾燥物掻きあげ用桟26a,26b及び26cによって 区画される領域内に常に落下するように回転胴1の回転速度に制御してあるので 、落下されたぜんまい等は次の被乾燥物掻きあげ用桟にて掻きあげられるので能 率よく実施できるものである。
【0016】 前記したぜんまい乾燥中にその乾燥程度を知る必要が生じたとき、鏡板20に 設けられた点検口32より点検することが可能であり、乾燥程度が確認され製品 の乾燥が終了したときモータ8及び熱交換機5を作動を停止し回転胴1の回転を 停止し、取出扉9を開け乾燥した製品ぜんまいを取り出す。このような作動を繰 り返すことにより大量のぜんまいを効率よく処理可能とするものである。
【0017】
【考案の効果】
本考案に係るぜんまい乾燥機は、被乾燥物であるぜんまいを投入した回転胴の 一方より熱風を供給し他方より前記熱風を吸引するようにし、前記の回転胴の内 周全体に竹だくを敷設するとともに、該回転胴内周を3等分する位置にそれぞれ 被乾燥物掻きあげ用桟を熱風の流れを遮る方向に回転胴の軸線に対して傾斜せし めて前記の竹だくの上面より固定したので、前記桟によって掻きあげられるぜん まいは、熱風の排出側に引き寄せられることがなく確実に掻きあげられ、桟によ って掻きあげられたぜんまいは回転胴の略円筒頂上部より落下し、その落下時に 熱風によって散乱せしめられ確実に乾燥するものである。
【0018】 前記のぜんまいの落下時において本考案の回転胴内周には竹だくが敷設されて いるので、落下するぜんまいは前記竹だくによって緩衝され損傷することがない 。また、掻きあげられたぜんまいの落下位置を3本の被乾燥物掻きあげ用桟によ って区画される領域内に落下するように回転胴の回転速度を制御したので能率よ く乾燥が行われるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ぜんまい乾燥機の概略正面図
【図2】回転胴の横断面図
【図3】乾燥時の回転胴の側面断面図
【図4】鏡板部の説明図
【符号の説明】
1 回転胴 2 フレーム 3 胴受け用ころ 4 主軸 5 熱交換機 6 フアン 9 取出扉 10 ぜんまい供給シュート 25 竹だく 26a,b,c 被乾燥物掻きあげ用桟

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転胴の一側から乾燥用熱風を供給し他
    側より吸引せしめるようにしたぜんまい乾燥機におい
    て、前記の回転胴内周面の全周に多数の竹だくを敷並べ
    て固設し、該竹だくの上部より等間隔で3本の被乾燥物
    掻きあげ用桟を回転胴の軸線方向と所定の傾斜角をなし
    て取り付け、回転胴内の被乾燥物が前記した被乾燥物掻
    きあげ用桟にて掻きあげられて落下するとき前記のそれ
    ぞれの桟で区画された領域の竹だく上に落下するように
    前記の回転胴の回転数を制御したことを特徴とするぜん
    まい乾燥機。
  2. 【請求項2】 回転胴の内周に取り付けられる被乾燥物
    掻きあげ用桟の回転胴の軸線となす傾斜が乾燥用熱風の
    流れを遮る方向の傾斜であることを特徴とする前記請求
    項1記載のぜんまい乾燥機。
JP1995001740U 1995-02-17 1995-02-17 ぜんまい乾燥機 Expired - Lifetime JP3015095U (ja)

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JP1995001740U JP3015095U (ja) 1995-02-17 1995-02-17 ぜんまい乾燥機

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