JP3015054U - 歩車道境界ブロック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 舗装路面に降り注いだ雨水を緑地帯の地中に
浸透可能とし、植栽の育成を助長するとともに、散水に
使う水とその労力を節約できる歩車道境界ブロックを提
供する。 【構成】 歩車道境界ブロック本体１の側面２に、全幅
にわたって適宜寸法の深さ４Ｄと、高さ４Ｈを有する低
側面部分４を設け、敷設すると継目に雨水が通れる貫通
孔６ができる構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、歩車道境界ブロックに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、歩車道境界ブロックは、道路、公園などにおいて、歩車道の境界あるい は緑地境界などに広く使用されているもので、台形をした側面は平坦としている か、あるいは持ち運びのための四角形のくぼみを側面の中央付近に設けたものと している。

【０００３】 敷設するときは、調整した路盤の上に１ｃｍ位の隙間（目地）を開けて並べて いき、この隙間にモルタルを詰めた後、舗装材によって歩車道境界ブロックの基 部を埋め込んだ施工としている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、従来の歩車道境界ブロックによると、路面に降り注いだ雨水が、境 界を通過して緑地帯の地中に浸透することは不可能で、折角の雨水が緑地帯の植 栽に活用されずに渇水期には枯死するおそれがあった。

【０００５】 そこで本考案は、雨水が緑地帯に浸透できる歩車道境界ブロックを提供しよう とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、歩車道境界ブロック本体の側面に、全幅にわたって適宜寸法の深さ と高さを有する低側面部分を設けてなるものである。

【０００７】

【作用】

上記構成によると、敷設の際に歩車道境界ブロックの側面に設けた低側面部分 が向き合うので、継目の隙間にモルタルを詰めると、四周壁に囲まれた貫通孔を 形成する。この貫通孔を塞ぐことがない高さに路面を舗装することによって、貫 通孔を通り雨水が流れることができる。

【０００８】 また、低側面部分を設けることによって側面に段部ができるので、この段部に 手あるいは運搬器具のフックを掛けて容易に運搬することができる。

【０００９】

【実施例】

実施例１ 図１は実施例１を示す斜視図であり、図２は同実施例の使用状況を示す立面図 である。

【００１０】 実施例１のものでは、歩車道境界ブロック本体１の側面２の全高さの半分以下 の部分に、全幅にわたって適宜寸法の深さ４Ｄと、高さ４Ｈとする低側面部分４ を基部３と平行に設けた構成とする。

【００１１】 この構成によると、隣接する歩車道境界ブロック本体１との継目にモルタル５ を詰めることによって、低側面部分４の上壁４ａ、横壁４ｂ、および下壁４ｃが 互いに連続して四周壁に囲まれた貫通孔６を形成し、雨水の流路とする。

【００１２】 実施例２ 図３は実施例２の使用状況を示す立面図であり、実施例１のものと同一の部分 には同一の符号をつけている。

【００１３】 実施例２のものでは、歩車道境界ブロック本体１の側面２に設けた低側面部分 ４の横壁４ｂを基部３まで鉛直におろした構成とする。

【００１４】 この構成によると、隣接する歩車道境界ブロック本体１の継目にモルタル５を 詰めることによって、低側面部分４の上壁４ａが双方の横壁４ｂ，４ｂと連続し た壁とする。

【００１５】 下壁４ｃとしては、双方の基部３，３の間をモルタル５で埋め立てたものとし て、双方の横壁４ｂ，４ｂと接続させ、四周壁に囲まれた貫通孔６を形成し、雨 水の流路とする。

【００１６】 基部３，３の間をモルタル５で埋め立てることによって、舗装路面７との高さ の現場合わせが容易にできる。

【００１７】 一方、この構成によると、製法が容易となる利点がある。

【００１８】

【考案の効果】

以上に述べたように本考案によるときは、歩車道境界ブロックの継目毎に雨水 の流路が構成されるので、舗装路面から緑地帯への雨水が流入、地中へ浸透する ことが可能となり、植栽の育成に効果がある。

【００１９】 また、雨水を活用することによって、散水用の水の節約と省力化が計れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例１を示す斜視図である。

【図２】同実施例の使用状況を示す立面図である。

【図３】本考案の実施例２を示す立面図である。

【符号の説明】

１ 歩車道境界ブロック本体 ２ 側面 ３ 基部 ４ 低側面部分 ４Ｄ 深さ ４Ｈ 高さ ４ａ 上壁 ４ｂ 横壁 ４ｃ 下壁 ５ モルタル ６ 貫通孔 ７ 舗装路面 ８ 路盤

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 歩車道境界ブロック本体（１）におい
   て、側面（２）に全幅にわたって適宜寸法の深さ（４
   Ｄ）と、高さ（４Ｈ）を有する低側面部分（４）を設け
   たことを特徴とする歩車道境界ブロック。