JP3027848U - 歩道境界ブロック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 歩道と車道間に埋設される境界ブロックに対
し、適宜花木などが植生されるようになさしめて美化運
動の促進に寄与せしめる。 【解決手段】 長さ６００ｍｍ、高さ１２０〜３００ｍ
ｍ、上巾１２０〜１８０ｍｍ、下巾１９０〜２４０ｍｍ
となされるコンクリート製ブロックの上方内面に少なく
とも１個の内径７０〜１２０ｍｍ、深さ１１０〜２１０
ｍｍの壺筒を穿設し、且つ該壺筒底からブロック体側壁
に向け凡そ１０ｍｍの水抜き孔を設け、上記壺筒内に花
木を植生可能とする構成を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は車道と歩道との境界に埋設させるコンクリート製の境界ブロックに関 する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、車道と歩道との間には双方のはみ出し防止上のためにコンクリート製の 境界ブロックが設置されることが行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

図３及び図４は従来品を示すものであって、専ら図３に示す如き直方体のブロ ック体や図４に示す如き梯形台状のブロック体が使用されるのであるが、双方共 に全体を単にコンクリートで一体化したものである。 近年、都市美化の一環として歩道のカラー舗装化が進められているが、車道と 歩道の境界に敷設される境界ブロックはコンクリート製ブロックがそのままに使 用されている。 本考案は上記境界ブロックに対し適宜花木などが植生されるようになさしめて 美化運動の促進に寄与せしめんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は長さ６００ｍｍ、高さ１２０〜３００ｍｍ、上巾１２０〜１８０ｍｍ 、下巾１９０〜２４０ｍｍとなされるコンクリート製ブロックの上方内面に少な くとも１個の内径７０〜１２０ｍｍ、深さ１１０〜２１０ｍｍの壷筒を穿設し、 且つ該壷筒底からブロック体側壁に向け凡そ１０ｍｍの水抜き孔を設たり、或る いはブロック体の長さ方向端縁部に上記壷筒寸法の半截縦筒を形成し、該構成の ブロック体を直列に連設させ、前記ブロック体の上方内面部の壷筒と直列状態に 連設する繋ぎ目に形成される壷筒内に花を植生可能とするものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１は本考案に係る歩道境界ブロック１の斜視図、図２は設置状態に於ける断 面説明図である。 歩道境界ブロック１はコンクリート製造されてなり、その大きさは長さｌが６ ００ｍｍ、高さＨが１２０〜３００ｍｍ、上巾Ｗ_１が１２０〜１８０ｍｍ、下巾 Ｗ_２が１９０〜２４０ｍｍとなされる寸法であり、且つ内面部には少なくとも１ 個（図示例では２個）の壺筒２を穿設してなる。ここに壷筒２の大きさは内径ｓ が７０〜１２０ｍｍ、深さｈが１１０〜２１０ｍｍとなされる。

【０００６】 ３は壺筒２底からブロック体側壁に向け穿設した径が凡そ１０ｍｍ程度の水抜 き孔である。 上記壺筒２は全体を同一径となしても良いが、図示例の如く上面を少し大径と なした鍵段の輪環２ａに形成し、後述する花木の植生を行わない場合には蓋板４ を嵌着可能の構成とする。

【０００７】 図３は他の例を示すものであって、上記例では壺筒２をブロック内面部へ設け たものについて説明したが、本例ではブロック１’の長さ方向端縁部に夫々れ上 記寸法を半截状となした壺筒２’を形成するのであり、該ブロックを直列状態に 連設したさい繋ぎ部分に壺筒２が形成されるようにする。

【０００８】 上記例はブロックの繋ぎ目部分のみに半截状となした壺筒２’を形成したもの であるが、図４に示す如く該ブロック１”内面部に適宜壺筒２を設けるようにな しても良い。その他これらの適宜な組合わせとなすことができる。

【０００９】 図５は使用状態図であって、上記構成のブロック１，１’，１”，・・・は歩 道Ａと車道Ｂとの境界箇所に対し、図２に示す通りコンクリート打ちされた地伏 ５上へ凡そ５ｃｍ程度埋設されるようになして取付けるのであり、壺筒２内には 養生土６を入れて花木７を植生させる。

【００１０】 上記図示例では断面が台形状となされるブロックを例について説明したが断面 が方形状となされるのブロックであっても差支えなく、同様に壺筒を設けて実施 することができ本考案実施の範囲内とする。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は以上の通り実施するものであって車道と歩道の境界ブロックを、単に 境界ブロックとしてだけでなく適宜花木が植生される壺穴を設けてあることから 、随時四季の花木を植生し簡便に美化運動を推進させることのできるものとなる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る歩道境界ブロックの斜視図であ
る。

【図２】設置状態に於ける断面説明図である。

【図３】他の例の斜視図である。

【図４】他の例の斜視図である。

【図５】使用状態図である。

【符号の説明】

１，１′，１″ 歩道境界ブロック ２，２’ 壺穴 ３ 水抜き孔 ４ 蓋板 ７ 花木

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 長さ６００ｍｍ、高さ１２０〜３００ｍ
   ｍ、上巾１２０〜１８０ｍｍ、下巾１９０〜２４０ｍｍ
   となされるコンクリート製ブロックの上方内面に少なく
   とも１個の内径７０〜１２０ｍｍ、深さ１１０〜２１０
   ｍｍの壷筒を穿設し、且つ該壷筒底からブロック体側壁
   に向け凡そ１０ｍｍの水抜き孔を設け、上記壷筒内に花
   木を植生可能とする構成を特徴とした歩道境界ブロッ
   ク。
2. 【請求項２】 長さ６００ｍｍ、高さ１２０〜３００ｍ
   ｍ、上巾１２０〜１８０ｍｍ、下巾１９０〜２４０ｍｍ
   となされるコンクリート製ブロックの長さ方向端縁部
   に、内径７０〜１２０ｍｍ、深さ１１０〜２１０ｍｍの
   半截壷筒を形成し、該構成のブロックを直列状態に連設
   させ、繋ぎ目に形成される壷筒内に花木を植生可能とす
   る構成を特徴とした歩道境界ブロック。
3. 【請求項３】 長さ６００ｍｍ、高さ１２０〜３００ｍ
   ｍ、上巾１２０〜１８０ｍｍ、下巾１９０〜２４０ｍｍ
   となされるコンクリート製ブロックの上方内面に少なく
   とも１個の内径７０〜１２０ｍｍ、深さ１１０〜２１０
   ｍｍの壷筒を穿設し、且つ該壷筒底からブロック体側壁
   に向け凡そ１０ｍｍの水抜き孔を設けるほか、該ブロッ
   クの長さ方向端縁部に上記壷筒寸法の半截壷筒を形成
   し、該構成のブロックを直列状態に連設させ、前記ブロ
   ックの上方内面部の壷筒と直列状態に連設する繋ぎ目に
   形成される壷筒内に花木を植生可能とする構成を特徴と
   した歩道境界ブロック。
4. 【請求項４】 壷筒の上面を筒径より少し大径となした
   鍵段の輪環に形成し、該輪環に蓋板を嵌着可能となした
   ことを特徴とする請求項１又は３記載の歩道境界ブロッ
   ク。