JP3014326B2 - カラー画像記録装置 - Google Patents

カラー画像記録装置

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JP3014326B2
JP3014326B2 JP8157004A JP15700496A JP3014326B2 JP 3014326 B2 JP3014326 B2 JP 3014326B2 JP 8157004 A JP8157004 A JP 8157004A JP 15700496 A JP15700496 A JP 15700496A JP 3014326 B2 JP3014326 B2 JP 3014326B2
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良治 籾山
尚生 小野
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雅人 酒井
誠 大竹
義▲龍▼ 沖山
矢吹  誠
秀一郎 尾形
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株式会社沖データ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は記録媒体に複数色
の画像を順次重ねて記録することにより、カラー画像を
形成するカラー画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカラー記録装置としては
記録素子をライン状に配列した記録ヘッドを有するイエ
ロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各画像形成手段を
配設し、記録媒体を搬送ベルトに吸着しながら記録素子
の配列方向と直交する方向に搬送し、各カラー画像デー
タに基づいて、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
のトナーにより、ライン単位で順次カラー画像を重ねて
記録を行っている。記録媒体は用紙収納部から1枚づつ
給送され、前記各画像形成手段へ順次搬送されて、カラ
ー画像の重ね記録が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の搬送ベルトを用いたカラー記録装置にあって
は、記録媒体が搬送ベルトに吸着されて搬送されながら
各画像形成手段によって画像が転写されている間、搬送
ベルトまたは記録媒体は常時感光体と接触しているの
で、感光体及び搬送ベルトが磨耗して、搬送ベルト及び
感光体の寿命を短くするという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、画像を形成する画像形成手段を複数有し、
媒体キャリアにより搬送される媒体に前記画像形成手段
で形成した画像を転写してカラー画像を記録するカラー
画像記録装置において、前記複数の画像形成手段を黒色
の画像形成手段と他色の画像形成手段から構成し、画像
比率により前記他色の画像形成手段の感光体の回転速度
を前記媒体キャリアの搬送速度と異ならせたことを特徴
とする。
【0005】この発明によれば、画像比率が低い場合に
他色の画像形成手段の感光体の回転速度と媒体キャリア
の搬送速度を同じ速度にするので、転写効率を落とすこ
となく感光体および媒体キャリアの長寿命化が図れる。
【0006】また別の発明は、複数の画像形成手段を黒
色の画像形成手段と他色の画像形成手段から構成すると
ともに該他色の画像形成手段を前記媒体キャリアから離
隔可能にし、前記他色の画像形成手段は前記媒体キャリ
アから離隔した第1の位置とこの第1の位置より媒体キ
ャリアに近接した第2の位置で停止するように制御さ
れ、前記他色の画像形成手段は前記第2の位置で待機
し、黒色画像記録時に前記他色の画像形成手段を前記第
1の位置で停止させるようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。なお各図面に共通する要素に
は同一の符号を附す。図1は第1の実施の形態のカラー
記録装置を示す構成図、図2は第1の実施の形態のカラ
ー画像形成ユニットを示す斜視図である。
【0008】図1において、カラー記録装置1には、2
組の印刷機構P1、P2が記録媒体の挿入側から排出側
へ順に並べられている。第1印刷機構P1は、イエロ
ー、マゼンタ、シアンに対する電子写真式LED(発光
ダイオード)プリント機構で、第2印刷機構P2はブラ
ックに対する電子写真式LEDプリント機構である。第
1印刷機構P1には、イエローの画像形成部2Y、マゼ
ンタの画像形成部2M、シアンの画像形成部2Cが一体
的に形成されているカラー画像形成ユニットA、画像デ
ータにしたがって後述する感光体を露光するLEDヘッ
ド3Y、3M、3C、および各画像形成部2Y、2M、
2Cで形成されたトナー画像を記録媒体に転写する転写
ローラ4Y、4M、4Cで構成される。各画像形成部2
Y、2M、2Cは軸5Y、5M、5Cを中心に矢印a方
向に回転する感光体6Y、6M、6C、各感光体6Y、
6M、6Cの表面を一様に帯電させる帯電ローラ7Y、
7M、7Cそれに現像部8Y、8M、8Cから構成され
る。この現像部8Y、8M、8Cは現像ローラ9Y、9
M、9C、現像ブレード10Y、10M、10C、スポ
ンジローラ11Y、11M、11C、トナータンク12
Y、12M、12Cから構成される。各画像形成部2
Y、2M、2Cの前述した構成部品はフレーム13に支
持されている。
【0009】第2印刷機構P2には、ブラックの画像形
成部2K、画像データにしたがって後述する感光体を露
光するLEDヘッド3Kおよび画像形成部2Kで形成さ
れたトナー画像を記録媒体に転写する転写ローラ4Kで
構成される。画像形成部2Kは軸5Kを中心に矢印a方
向に回転する感光体6K、感光体6Kの表面を一様に帯
電させる帯電ローラ7Kそれに現像部8Kから構成され
る。この現像部8Kは現像ローラ9K、現像ブレード1
0K、スポンジローラ11K、トナータンク12Kから
構成される。画像形成部2Kの前述した構成部品はフレ
ーム14に支持されている。
【0010】ここで、イエローの画像形成部2Yを代表
して、その機能を説明すると、トナータンク12Yから
供給された非磁性1成分トナーは、スポンジローラ11
Yを経て、現像ブレード10Yに達して現像ローラ9Y
上に薄層化され、感光体6Yとの接触面に達する。トナ
ーは薄層形成時に現像ローラ9Yと現像ブレード10Y
に強く擦られて摩擦帯電される。本実施の形態では負極
性に摩擦帯電される。スポンジローラ11Yはトナーを
適量現像ブレード10Yに搬送させる。なお、現像ロー
ラ9Yは半導電ゴム材で構成されている。なお、トナー
が無くなったときには、トナータンク12Yを交換する
ことによりトナーを新たに供給することができる。
【0011】LEDヘッド3YはLEDアレイとこのL
EDアレイを駆動するドライブICを搭載した基板15
YおよびLEDアレイの光を集光するセルフォックレン
ズアレイ16Y等からなり、後述するインタフェース部
から入力される画象データ信号に対応してLEDアレイ
を発光させ、感光体6Y表面を露光して静電潜像を形成
する。この静電潜像部に現像ローラ9Y上のトナーが静
電気力によって付着して画像が形成される。なお各LE
Dヘッド3Yはバネ17Yにより図の下方に押圧されて
いる。また感光体6Yと転写ローラ4Yの間には後述す
る搬送ベルト20が移動可能に配設されている。
【0012】画像形成部2Yの現像器8Yにはイエロー
(Y)のトナーが収容され、画像形成部2Mの現像器8
Mにはマゼンタ(M)のトナーが収容され、画像形成部
2Cの現像器8Cにはシアン(C)のトナーが収容さ
れ、画像形成部2Kの現像器8Kにはブラック(K)の
トナーが収容されている。また、第1印刷機構P1のL
EDヘッド3Yにはカラー画像信号のうちイエロー画像
信号が入力され、LEDヘッド3Mにはカラー画像信号
のうちマゼンタ画像信号が入力され、LEDヘッド3C
にはカラー画像信号のうちシアン画像信号が入力され、
第2印刷機構P2のLEDヘッド3Kにはカラー画像信
号のうちブラック画像信号が入力される。
【0013】図1、図2において、カラー画像形成ユニ
ットAのフレーム13の下方には2本のカムシャフト2
1a、21bが回転自在に支持されており、このカムシ
ャフト21a,21bの両端側には偏心カム22がそれ
ぞれ固着されている。図2に示すように、フレーム13
の下方四隅には、カムシャフト21a、21bと嵌合す
るガイド溝13aが設けられている。またガイド溝13
aの上方には、偏心カム22と接触する突起板部13b
が設けられている。また、フレーム13はバネ17Y、
17M、17Cによって、LEDヘッド3Y、3M、3
Cを介して下方に押圧されているから、カムシャフト2
1a、21bが回転すると、偏心カム22が突起板部1
3bに接触しているので、フレーム13は偏心カム22
の偏心量分だけ矢印b方向(垂直方向)に移動する。一
方のカムシャフト21aにはギヤ23が固着されてい
て、このギヤ23はモータギヤ24と噛み合っている。
モータギヤ24はカムモータ25の回転軸に固着されて
いる。他方のカムシャフト21bも図示せぬギヤやベル
トを介して同じ回転方向及び回転量を回転するようにな
っている。また、一方のカムシャフト21aにはスリッ
ト円盤26が固着されていて、このスリット円盤26に
はスリット26aが設けられていて、このスリット26
aをフォトセンサ27で検知することにより、偏心カム
22の位置を知ることが出来る。
【0014】図2において、カラー画像形成ユニットA
の各感光体6Y、6M、6Cの端部にはギア部91Y、
91M、91Cがそれぞれ形成されている。感光体6Y
のギア部91Yはギア92と噛み合い、感光体6Mのギ
ア部91Mはギア93と噛み合い、感光体6Cのギア部
91Cはギア94と噛み合っている。モータ85の軸に
はモータギア96が固着され、このモータギア96は減
速ギア97の大ギア97aと噛み合っている。減速ギア
97の小ギア97bは遊星ギア98と噛み合い、遊星ギ
ア98はギア99と噛み合っている。ギア99はギア1
00とギア101の両方と噛み合い、ギア100はギア
94と噛み合っている。ギア101はギア93とギア1
02の両方と噛み合い、ギア102はギア103と噛み
合い、ギア103はギア92と噛み合っている。また減
速ギア97の軸と遊星ギア98の軸はリンク104によ
り結合され、遊星ギア98の軸とギア99の軸はリンク
105により結合されている。
【0015】上記ギアのうち、ギア92、ギア93、ギ
ア94、ギア99、ギア100、ギア101、ギア10
2、ギア103の各軸穴は、カラー画像形成ユニットA
と一体に上下方向(矢印b方向およびその反対方向)に
移動する図示しないフレームに設けられた軸と嵌合して
いる。減速ギア97の軸とモータ85はカラー記録装置
1の図示しない固定されたフレームに固着されている。
遊星ギア98は、カラー画像形成ユニットAが矢印b方
向に移動した場合に矢印方向に回転し、ギア99との噛
み合いを保持する。
【0016】以上のギア列の噛み合いにより、カラー画
像形成ユニットAが搬送ベルト20に接触した場合も搬
送ベルト20から離れた場合も、モータ85が回転駆動
することによって各感光体6Y、6M、6Cが同速度で
矢印a方向に回転可能になる。各感光体6Y、6M、6
Cを同速度で回転するようにするには、上記各ギアの歯
数により決定できる。各感光体6Y、6M、6Cを回転
することにより、カラー画像形成ユニットA内の他の回
転体、即ち帯電ローラ7Y、7M、7C、現像ローラ9
Y、9M、9C、スポンジローラ11Y、11M、11
Cおよび転写ローラ4Y、4M、4Cも回転するように
構成されている。
【0017】また、搬送ベルト20を駆動する駆動ロー
ラ30の軸にはギア106が固着されている。このギア
106は減速ギア107の小ギア107aと噛み合い、
減速ギア107の大ギア107bはギア108と噛み合
っている。ギア108はモータ84のモータギア110
および減速ギア111の大ギア111aと噛み合ってい
る。減速ギア111の小ギア111bはギア112と噛
み合っている。このギア112は、ブラックの画像形成
部2Kの感光体6Kの端部に形成されたギア部と噛み合
っている。
【0018】以上のギア列により、モータ84が回転駆
動すると駆動ローラ30が矢印c方向に回転すると同時
に感光体6Kが矢印a方向に回転する。感光体6Kを回
転することにより、ブラックの画像形成部2K内の他の
回転体、即ち帯電ローラ7K、現像ローラ9K、スポン
ジローラ11Kおよび転写ローラ4Kも回転するように
構成されている。
【0019】また図2において、カラー画像形成ユニッ
トAのフレーム13には各LEDヘッド3Y、3M、3
Cの窓穴13cが開けられている。また、各LEDヘッ
ド3Y、3M、3Cの案内ピン穴13d、13eが設け
られていて、これにより各LEDヘッド3Y、3M、3
Cはカラー画像形成ユニットAに対して位置決めできる
ようになっている。
【0020】図1において、搬送ベルト20は高抵抗の
半導電性プラスチックフィルムからなり、継目なしのエ
ンドレス状に形成されていて、駆動ローラ30、従動ロ
ーラ31および張設ローラ32に巻掛けられている。搬
送ベルト20の抵抗値は、後述する記録媒体Sが搬送ベ
ルト20に静電吸着でき、かつこの記録媒体Sが搬送ベ
ルト20から離されたときに搬送ベルト20に残存する
静電気が自然除電できるような範囲にあるものとする。
駆動ローラ30は図示せぬモータに接続され、このモー
タにより駆動ローラ30は矢印c方向に回転する。張設
ローラ32は矢印d方向に図示せぬバネにより付勢され
ていて、これにより常に搬送ベルト20が張設されてい
る。搬送ベルト20の上面部は各印刷機構P1、P2の
感光体6と転写ローラ4との間に掛け渡されている。ま
た、搬送ベルト20を間に挟んで駆動ローラ30側にク
リーニングブレード33が押し付けられている。このク
リーニングブレード33は可撓性のゴムやプラスチック
材から構成される。これによりクリーニングブレード3
3の先端が搬送ベルト20に圧接されていて、搬送ベル
ト20の表面上に付着している残留トナーを廃トナータ
ンク34に削り落すようになっている。なお、本実施の
形態では各感光体6と転写ローラ4は搬送ベルト20に
接触している。
【0021】カラー記録装置1の右下側には給紙機構4
0が設けられている。給紙機構4 0は用紙収容カセット
とホッピング機構とレジストローラからなる。用紙収容
カセットは記録媒体収容箱41、押し上げ板42と押圧
手段43とからなる。ホッピング機構は弁別手段44、
バネ45と給紙ローラ46とからなり、このホッピング
機構により記録媒体Sがガイド48、49に案内され
て、搬送ローラ50に相対する第1のレジストローラ5
1と第2のレジストローラ52に達するようになってい
る。
【0022】先ず、記録媒体収容箱41に収納されてい
る記録媒体Sが押圧手段43により押し上げ板42を介
して給紙ローラ46に圧接され、バネ45により給紙ロ
ーラ46に圧接された弁別手段44により1枚づつ分離
される。この状態で図示せぬモータにより給紙ローラ4
6を矢印f方向に回転すると、給紙ローラ46と弁別手
段44に挟まっている記録媒体Sがガイド48、49に
案内されて、搬送ローラ50と第1のレジストローラ5
1に達する。さらに、図示せぬモータにより搬送ローラ
50を矢印g方向に回転させると記録媒体Sは第2のレ
ジストローラ52によって、媒体ガイド53に案内され
て、吸着ローラ54と搬送ベルト20との間に導かれ
る。なお、第1のレジストローラ51と第2のレジスト
ローラ52は搬送ローラ50に圧接されている。吸着ロ
ーラ54は、搬送ベルト20を介して従動ローラ31に
圧接されていて、給紙機構40によって送られてきた記
録媒体Sを帯電して記録媒体Sを搬送ベルト20の上面
に静電吸着させるものである。このため、吸着ローラ5
4は、高抵抗な半導電性ゴム材で構成されている。この
吸着ローラ54と印刷機構P1との間には、記録媒体S
の先端を検出するためのフォトセンサ55が設けてあ
る。
【0023】56は手差トレイを示し、操作者が記録媒
体Sをこの手差トレイ56とガイド57に沿って手差し
で挿入する。58は、手差しされた記録媒体Sを検出す
るォトセンサを示す。手差された記録媒体Sは、搬送ロ
ーラ50と第2のレジストローラ52によって、媒体ガ
イド53に案内されて、吸着ローラ54と搬送ベルト2
0との間に導かれる。
【0024】駆動ローラ30側の搬送ベルト20を介し
た上面には除電器60が設けられている。この除電器6
0は、搬送ベルト20に吸着されて送られてきた記録媒
体Sを除電してその吸着状態を解除し、搬送ベルト20
から分離しやすくするものである。除電器60の左方に
は、記録媒体Sの後端を検出するフォトセンサ61が設
けてある。
【0025】さらに除電器60の左方には、ガイド62
および定着器63が設けられている。定着器63は、搬
送ベルト20により搬送され、トナー画像が転写された
記録媒体Sにトナー画像を定着するもので、記録媒体S
上のトナーを加熱するヒートローラ64と、ヒートロー
ラ64とともに記録媒体Sを加圧する加圧ローラ65を
有する。定着器63の左方は排出口66になっており、
その外側には排出スタッカ67が設けられている。排出
スタッカ67には印刷済みの記録媒体Sが排出される。
【0026】図3は第1の実施の形態の制御部を示すブ
ロック図である。なお、図において、符号Y、M、C、
Kはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成
部の各印刷機構に対応している。同図において、71は
制御回路を示し、制御回路71はマイクロプロセッサ等
からなりカラー記録装置1全体の動作を制御する。制御
回路71には、上記各画像形成部の現像器8のスポンジ
ローラ11に電力を供給するSPバイアス電源72Y、
72M、72C、72K、各画像形成部の現像ローラ9
に電力を供給するDBバイアス電源73Y、73M、7
3C、73K、各画像形成部の帯電ローラ7に電力を供
給する帯電用電源74Y、74M、74C、74K、各
画像形成部の転写ローラ4を帯電させる電力を供給する
転写用電源75Y、75M、75C、75Kが、それぞ
れ接続されている。
【0027】また制御回路71には、前記吸着ローラ5
4へ帯電用電力を供給する帯電用電源76、除電器60
へ除電用の高圧電力を供給する除電用電源77が接続さ
れている。なお、従動ローラ31はアースに接地されて
いて、吸着ローラ54との電位差により、記録媒体Sを
搬送ベルト20に静電気的に吸着できるようになってい
る。以上の各電源は、制御回路71の指示によりオン/
オフ制御される。
【0028】さらに制御回路71には、各画像形成部に
それぞれ対応する印刷制御回路78Y、78M、78
C、78Kが接続されている。これら各印刷制御回路7
8Y、78M、78C、78Kは、メモリ79Y、79
M、79C、79Kからの画像データを受けて、これら
のデータを制御回路71からの指示により、LEDヘッ
ド3Y、3M、3C、3Kへ送信して、LEDの露光時
間を制御し、各感光体6表面に静電潜像を形成する制御
を行うものである。メモリ79Y、79M、79C、7
9Kは、インタフェース部80を介して外部装置より送
られてきた画像データを色別に格納する。
【0029】インタフェース部80は、外部装置、例え
ばホストコンピュータから送信されてきた画像データを
色別に分解して、イエローの画像データはメモリ79Y
へ、マゼンタの画像データはメモリ79Mへ、シアンの
画像データはメモリ79Cへ、ブラックの画像データは
メモリ79Kへ、それぞれ格納する。
【0030】定着器ドライバ81は、定着器63内のヒ
ートローラ64の温度を一定に保つように、ヒートロー
ラ64内の図示しないヒータを駆動する。モータ駆動回
路82は、給紙ローラ46を回転させるモータ83と、
前述したモータ84、85およびモータ25を駆動す
る。モータ84は前述した 第2印刷機構P2の感光体
6K、帯電ローラ7K、現像ローラ9K、スポンジロー
ラ11K、転写ローラ4Kだけでなく、駆動ローラ3
0、搬送ローラ50及び定着器63のヒートローラ64
も回転させる。またモータ85は、第1印刷機構P1の
転写ローラ4Y、4M、4C、カラー画像形成ユニット
Aの感光体6Y、6M、6C、帯電ローラ7Y、7M、
7C、現像ローラ9Y、9M、9C、スポンジローラ1
1Y、11M、11Cだけでなく、駆動ローラ30、搬
送ローラ50及び定着器63のヒートローラ64も回転
させる。またカムモータ25が駆動されると、前述した
カラー画像形成ユニットAが矢印b方向に移動し、図1
に示す第1の位置(搬送ベルト20から離隔した位置)
と図4に示す第2の位置(搬送ベルト20に接触した位
置)との間を移動する。なお図4は第1の実施の形態に
おけるカラー画像形成ユニットAを搬送ベルト20から
離隔した状態を示す構成図である。図4に示す搬送ベル
ト20とカラー画像形成ユニットAの各感光体6との間
隔Lは、本実施の形態では約7mmに設定される。モー
タ84、85で回転される各ローラは、図示しないギヤ
あるいはベルトにより連結されている。
【0031】カラー画像形成ユニットAが図4に示す位
置にあるときは、モータ84が回転駆動されても、モー
タ85を駆動させないようにして、カラー画像形成ユニ
ットAを構成する感光体6Y、6M、6C、帯電ローラ
7Y,7M,7C、現像ローラ9Y、9M、9C、スポ
ンジローラ11Y、11M、11Cは回転しないように
なっている。また、モータ84、85が駆動されると、
感光体6Y、6M、6C、6K、搬送ベルト20、記録
媒体Sの周速が同じになるように構成されている。セン
サレシーバドライバ86は、フォトセンサ55、58、
61、27を駆動し、それらの出力波形を受信して、制
御回路71へ送る。
【0032】次に、上記構成の第1の実施の形態の動作
について説明する。先ず、図示せぬカラー記録装置1の
電源がオンされると、制御回路71は、モータ駆動回路
82を介してカムモータ25を回動させて、センサドラ
イバレシーバ81を介してスリット円盤26のスリット
26aをフォトセンサ27で検知した位置でカムモータ
25を止める。この位置はカラー画像形成ユニットAが
図4で示すホーム位置(第2の位置)になる。図4から
わかるように、このホーム位置はカラー画像形成ユニッ
トAの各感光体6Y,6M,6Cが搬送ベルト20と接
触しない、すなわち各感光体6Y,6M,6Cと搬送ベ
ルト20とが離れた位置にある。
【0033】その後、所定の初期設定を実行した後、定
着ドライバ81を駆動して、定着器63内のヒートロー
ラ64を所定温度になるまでウォーミングアップする。
制御回路71は、ヒートローラ64が常に一定温度に保
たれるように制御している。ヒートローラ64が所定温
度になると、次に制御回路71は、モータ駆動回路82
を介して、モータ84を駆動し、駆動ローラ30を回転
して、搬送ベルト20を矢印e方向に移動させる。搬送
ベルト20の移動は、1周分より少し長く送られた時点
で、モータ84を停止し、搬送ベルト20を停止する。
これにより搬送ベルト20表面上に付着している残留ト
ナーやゴミがクリーニングブレード33によって廃トナ
ータンク34へ削り落される。なお、このクリーニング
動作中は、モータ85は回転させないようにしているの
で、カラー画像形成ユニットAの感光体6Y,6M,6
C、帯電ローラ7Y、7M、7C、現像ローラ9Y、9
M、9C、スポンジローラ11Y、11M、11Cを回動
しないことになる。またこのクリーニング動作中、カラ
ー画像形成ユニットAが搬送ベルト20から離隔してい
るので、搬送ベルト20あるいは感光体6Y,6M,6
Cは接触しない。以上によりカラー記録装置1の初期設
定が終了し、インタフェース部80を介して外部装置か
ら画像データが送られて来るのを待つ。
【0034】外部装置、すなわち、ホストコンピュータ
から送られてきて画像データをインタフェース部80を
介して受信すると、制御回路71は、インタフェース部
80および各メモリ79Y、79M、79C、79Kに
指示を出す。この指示により、インタフェース部80
は、受信した画像データ信号を色別に分解し、色別の画
像データを色別の各メモリ79Y、79M、79C、7
9Kに記憶させる。すなわち、イエローの画像データは
メモリ79Yに、マゼンタの画像データはメモリ79M
に、シアンの画像データはメモリ79Cに、ブラックの
画像データはメモリ79Kに、それぞれ記憶される。上
記各メモリ79Y、79M、79C、79Kには、それ
ぞれ記録媒体S上に印刷される1ページ分の各色の画像
データが記憶されることになる。
【0035】次に、モノクロ(黒色)画像を記録する動
作について説明する。上述したように、ホストコンピュ
ータから送られてきたモノクロの画像データをインタフ
ェース部80を介して受信すると、制御回路71は、イ
ンタフェース部80およびメモリ79Kに指示を出す。
この指示により、インタフェース部80は、受信した画
像データ信号をメモリ79Kに記憶させる。すなわち、
ブラックの画像データのみがメモリ79Kに記憶され、
イエローの画像データ、マゼンタの画像データ、シアン
の画像データは各79Y、79M、メモリ79Cに記憶
されないことになる。上記メモリ79Kには、記録媒体
S上に印刷される1ページ分のブラック色の画像データ
が記憶されることになる。なおホストコンピュータから
画像データに先立ってモノクロ画像であるかカラー画像
であるかを示すコマンドが送られてくるので、制御回路
71は、インタフェース部80から送られてくる画像デ
ータがモノクロであるか、カラーであるか知ることが出
来る。モノクロのみの画像データであるときは、カラー
画像形成ユニットAを図4に示すホーム位置に移動させ
る。この状態から、給紙機構40に収納されている記録
媒体Sに画像データを印刷することになる。
【0036】制御回路71はモータ駆動回路82を介し
て、モータ83を駆動し、給紙ローラ46を回転させ
る。給紙ローラ46の回転により用紙収納箱41の記録
媒体Sが1枚だけガイド48、49へ送られ、記録媒体
Sの先端が搬送ローラ50と第1のレジストローラ51
に到達する距離より若干長く記録媒体Sを搬送させるべ
くモータ駆動回路82を制御する。これにより記録媒体
Sは、先端を搬送ローラ50と第1のレジストローラ5
1の間に押し当てて若干たわんだ状態になり、このたわ
みにより記録媒体Sのスキューが修正される。
【0037】次に制御回路71は、モータ駆動回路82
を介してモータ84を駆動し、第2の印刷機構P2の感
光体6K、帯電ローラ7K、現像ローラ9K、スポンジ
ローラ11K、転写ローラ4K、駆動ローラ30、搬送
ローラ50、および定着器63のヒートローラ64をそ
れぞれ回転させる。これと同時に、制御回路71は吸着
帯電電源76をオンして、吸着ローラ54に電圧を供給
する。搬送ローラ50は矢印g方向に回転するから、記
録媒体Sは第1のレジストローラ51と第2のレジスト
ローラ52によって、媒体ガイド53に案内されて搬送
され、記録媒体Sの先端が吸着ローラ54と搬送ベルト
20との間に達する。この時点で、記録媒体Sの先端は
吸着ローラ54と従動ローラ31間の静電力により搬送
ベルト20に吸着する。さらに、搬送ローラ50が矢印
f方向に回転すると、記録媒体Sは搬送ベルト20に吸
着されながら矢印e方向に搬送されて、制御回路71は
センサレシーバドライバ86を介して、記録媒体Sの先
端をフォトセンサ55によって検知する。なお、記録媒
体Sの後端が給紙ローラ26で弁別手段24から出され
た後は、制御回路71はモータ駆動回路82を介して、
モータ83を停止する。
【0038】さて記録動作の説明に戻って、記録媒体S
の先端をフォトセンサ55が検知した時点で、第2の印
刷機構P2の帯電ローラ7Kおよび現像ローラ9K、ス
ポンジローラ11Kに電圧を供給するために、制御回路
71はそれぞれ帯電用電源74K、DBバイアス電源7
3K、SPバイアス電源72Kをオンする。以上によ
り、第2の印刷機構P2の感光体6K表面は帯電ローラ
7Kを介して、均一に帯電され、印刷機構P2のスポン
ジローラ11Kおよび現像ローラ9Kは所定の高電圧に
帯電される。
【0039】次に制御回路71は、ブラックの画像デー
タを記憶しているメモリ79Kに指令を出し、1ライン
分のブラックの画像データをメモリ79Kから、第2印
刷機構P2の印刷制御回路78Kへ送信する。第2印刷
機構P2の印刷制御回路78Kは、制御回路71からの
指令により、メモリ79Kから送られてきた画像データ
を、第2印刷機構P2のLEDヘッド3Kへ送信できる
形に変えて、このLEDヘッド3Kへ送信する。LED
ヘッド3Kは、送られてきた画像データに対応するLE
Dを点灯させ、帯電した感光体6K表面に画像データに
応じた1ライン分の静電潜像を形成する。このようにし
て、1ライン毎にメモリ79Kから送られてくるブラッ
クの画像データは、次々に感光体6K表面に静電潜像化
され、副走査方向の長さ分のブラックの画像データが潜
像化されて露光が終了する。静電潜像が形成された感光
体6K表面には、帯電した現像ローラ9Kによりブラッ
クトナーが付着される。感光体6Kの回転により、静電
潜像は次々にブラックのトナーにより現像される。
【0040】記録媒体Sは搬送ベルト20により矢印e
方向に搬送されている。このときカラー画像形成ユニッ
トAと搬送ベルト20の間は距離Lだけ離れているの
で、記録媒体Sの先端が多少浮き上がっているようにな
っていたとしてもカラー画像形成ユニットAの感光体6
Y、6M、6Cに接触するようなことはない。記録媒体
Sの先端が感光体6Kと転写ローラ4Kの間に到達した
時点で、制御回路71は、第2印刷機構P2の転写用電
源75Kをオンする。これにより感光体6K表面のトナ
ー画像は、転写ローラ4Kにより電気的に記録媒体S上
に転写される。感光体6Kの回転により、トナー画像は
次々に記録媒体S上に転写され、1ページ分のブラック
画像が記録媒体Sに転写される。以上により、第2印刷
機構P2による記録媒体Sへのブラックのトナー画像の
転写が終了する。そして、記録媒体Sの後端が感光体6
Kと転写ローラ4Kの間に到達した時点で、制御回路7
1は、第2印刷機構P2の転写用電源75K、帯電用電
源74K、SPバイアス電源72K、DBバイアス電源
73Kをオフにする。
【0041】搬送ベルト20は引続き移動しており、そ
の後記録媒体Sは、搬送ベルト20により除電器60へ
送られ、ここで制御回路71は除電用電源77をオン
し、記録媒体Sを除電する。これにより記録媒体Sは、
搬送ベルト20から離れ易くなり、駆動ローラ30の上
部で搬送ベルト20から離れ、用紙ガイド62により定
着器63へ案内される。記録媒体Sが除電器60から離
れた時点で、制御回路71は除電用電源77をオフす
る。
【0042】定着器63では、既に定着可能な温度に達
しているヒートローラ64と、これに圧接する加圧ロー
ラ65により、トナー画像が記録媒体Sに定着される。
定着が終了すると、記録媒体Sは排出スタッカ67へ排
出される。この排出はフォトセンサ61が記録媒体Sの
後端を検出することにより制御回路71は知ることがで
きる。排出が終了すると、制御回路71はモータ駆動回
路82を介してモータ84を停止する。
【0043】以上のようにして、給紙機構20から繰り
出された記録媒体Sに、ブラックのみの画像を記録する
ことができる。ここで、次に記録される画像データが同
じモノクロ画像であると制御回路71が判断したら、カ
ラー画像形成ユニットAを移動させずに図4に示す位置
に保ったままの状態で上述したモノクロ画像の記録動作
を引き続き行う。以上のモノクロ画像を記録している
間、モータ85は駆動されない。したがってカラー画像
形成ユニットA内の各回転体(感光体等)は回転しな
い。
【0044】なお、手差トレイ56から挿入された記録
媒体Sにも、同様にしてモノクロ画像データを記録する
ことが出来る。即ち、操作者は、記録媒体Sを手差トレ
イ56にセットする。制御回路71は、センサレシーバ
ドライバ86を介してフォトセンサ58によってこれを
検知すると、モータ駆動回路82を介してカムモータ2
5を駆動させて、モノクロ画像の記録時は、カラー画像
形成ユニットAを図4に示すホーム位置に持ってきて、
更にモータ84を駆動し、搬送ローラ50、印刷機構P
2の感光体6K、帯電ローラ7K、現像ローラ9K、ス
ポンジローラ11K、転写ローラ4K、駆動ローラ30
および定着器63のヒートローラ64をそれぞれ回転さ
せる。これと同時に、制御回路71は吸着帯電電源76
をオンして、吸着ローラ54に電圧を供給する。
【0045】搬送ローラ50は矢印g方向に回転するか
ら、挿入された記録媒体Sは第2のレジストローラ52
によって、媒体ガイド53に案内されて搬送され、記録
媒体Sの先端が吸着ローラ54と搬送ベルト20との間
に達する。この時点で、記録媒体Sの先端は吸着ローラ
54と従動ローラ31間の静電力により搬送ベルト20
に吸着する。さらに、搬送ローラ50が矢印g方向に回
転すると、記録媒体Sは搬送ベルト20に吸着されなが
ら矢印e方向に搬送されて、制御回路71はセンサレシ
ーバドライバ86を介して、記録媒体Sの先端をフォト
センサ55によって検知する。以下、記録動作について
は前述したもの同じであるので説明を省略する。
【0046】次にカラー画像を記録する動作を説明す
る。外部装置、すなわち、ホストコンピュータから送ら
れてきて画像データをインタフェース部80を介して受
信すると、制御回路71は、インタフェース部80およ
び各メモリ79Y、79M、79C、79Kに指示を出
す。この指示により、インタフェース部80は、受信し
た画像データ信号を色別に分解し、色別の画像データを
色別の各メモリ79Y、79M、79C、79Kに記憶
させる。すなわち、イエローの画像データはメモリ79
Yに、マゼンタの画像データはメモリ79Mに、シアン
の画像データはメモリ79Cに、ブラックの画像データ
はメモリ79Kに、それぞれ記憶される。上記各メモリ
79Y、79M、79C、79Kには、それぞれ、記録
媒体S上に印刷される1ページ分の各色の画像データが
記憶されている。
【0047】受信した画像データがカラー画像データで
あることを制御回路71が知ると、制御回路71はモー
タ駆動回路82を介してカムモータ25を回転させて、
カラー画像形成ユニットAを図1に示す第2の位置へ移
動させる。そしてカラー画像形成ユニットAの感光体6
Y、6M、6Cが搬送ベルト20に接触する位置でカム
モータ25を停止させる。図4に示す位置から図1に示
す位置までの移動は、カムモータ25の回転ステップ数
で制御することができる。
【0048】この状態から、給紙機構40に収納されて
いる記録媒体Sに画像データを印刷する動作について簡
単に説明する。制御回路71はモータ駆動回路82を介
して、モータ83を駆動し、給紙ローラ46を回転させ
る。給紙ローラ46の回転により用紙収納箱41の記録
媒体Sが1枚だけガイド48、49へ送られ、記録媒体
Sの先端が搬送ローラ50と第1のレジストローラ51
に到達する距離より若干長く記録媒体Sを搬送させるべ
くモータ駆動回路82を制御する。これにより記録媒体
Sは、先端を搬送ローラ50と第1のレジストローラ5
1のローラの間に押し当てて若干たわんだ状態になり、
このたわみにより記録媒体Sのスキューが修正される。
【0049】次に制御回路71は、モータ駆動回路82
を介してモータ84とモータ85を駆動し、各印刷機構
P1、P2の感光体6Y、6M、6C、6K、帯電ロー
ラ7Y、7M、7C、7K、現像ローラ9Y、9M、9
C、9K、スポンジローラ11Y、11M、11C、1
1K、転写ローラ4Y、4M、4C、4K、駆動ローラ
30、搬送ローラ50および定着器63のヒートローラ
64をそれぞれ回転させる。これと同時に、制御回路7
1は吸着帯電電源76をオンして、吸着ローラ54に電
圧を供給する。搬送ローラ50は矢印g方向に回転する
から、記録媒体Sは第1のレジストローラ51と第2の
レジストローラ52によって、媒体ガイド53に案内さ
れて搬送され、記録媒体Sの先端が吸着ローラ54と搬
送ベルト20との間に達する。この時点で、記録媒体S
の先端は吸着ローラ54と従動ローラ31間の静電力に
より搬送ベルト20に吸着する。さらに、搬送ローラ5
0が矢印g方向に回転すると、記録媒体Sは搬送ベルト
20に吸引されながら矢印e方向に搬送されて、制御回
路71はセンサレシーバドライバ86を介して、記録媒
体Sの先端をフォトインタラプタ55によって検知す
る。なお、記録媒体Sの後端が給紙ローラ46で弁別手
段44から出された後は、制御回路71はモータ駆動回
路82を介して、モータ83を停止する。
【0050】さて、記録動作の説明に戻って、記録媒体
Sの先端をフォトインタラプタ55が検知した時点で、
各印刷機構P1、P2の帯電ローラ7Y、7M、7C、
7Kおよび現像ローラ9Y,9M,9C,9K、スポン
ジローラ11Y,11M,11C,11Kに電圧を供給
するために、制御回路71はそれぞれ帯電用電源74
Y、74M、74C、74K、DBバイアス電源73
Y、73M、73C、73K、SPバイアス電源72
Y、72M、72C、72Kをオンする。以上により、
各印刷機構P1、P2の感光体6Y,6M,6C,6K
表面はそれぞれ帯電ローラ7Y、7M、7C、7Kを介
して均一に帯電され、各印刷機構P1、P2のスポンジ
ローラ11Y、11M、11C、11Kおよび現像ロー
ラ9Y、9M、9C、9Kは所定の高電圧に帯電させ
る。
【0051】次に制御回路71は、イエローの画像デー
タが記憶しているメモリ79Yに指令を出し、1ライン
分のイエローの画像データをメモリ79Yから第1印刷
機構P1の印刷制御回路78Yへ送信する。第1印刷機
構P1の印刷制御回路78Yは、制御回路71からの指
令により、メモリ79Yから送られてきた画像データ
を、第1印刷機構P1のLEDヘッド3Yへ送信できる
形に変えて、このLEDヘッド3Yへ送信する。LED
ヘッド3Yは、送られてきた画像データに対応するLE
Dを点灯させ、帯電した感光体6Y表面に画像データに
応じた1ライン分の静電潜像を形成する。このようにし
て、1ライン毎にメモリ79Yから送られてくるイエロ
ーの画像データは、次々に感光体6Y表面に静電潜像化
され、副走査方向の長さ分のイエローの画像データが潜
像化されて露光が終了する。静電潜像が形成された感光
体6Y表面には、帯電した現像ローラ9Yにイエロート
ナーが付着される。感光体6Yの回転により、静電潜像
は次々にイエローのトナーにより現像される。
【0052】記録媒体Sの先端が感光体6Yと転写ロー
ラ4Yの間の到達した時点で、制御回路71は、転写用
電源75Yをオンする。これにより感光体6Y表面のト
ナー画像は、転写ローラ4Yにより電気的に記録媒体S
上に転写される。感光体6Yの回転により、トナー画像
は次々に記録媒体S上に転写され、1ページ分のイエロ
ー画像が記録媒体Sに転写される。以上により画像形成
部2Yによる記録媒体Sへのイエローのトナー画像の転
写が終了する。そして記録媒体Sの後端が感光体6Yと
転写ローラ4Yの間に到達した時点で、制御回路71
は、画像形成部2Yの転写用電源75Y、帯電用電源7
4Y、SPバイアス電源72Y、DBバイアス電源73
Yをオフにする。
【0053】搬送ベルト20は引続き移動しており、記
録媒体Sは、画像形成部2Yから画像形成部2Mへ移
り、次に画像形成部2Mによるマゼンタのトナー画像の
転写が行われる。
【0054】制御回路71は、マゼンタの画像データが
記憶しているメモリ79Mに指令を出し、1ライン分の
マゼンタの画像データをメモリ79Mから、画像形成部
2Mの印刷制御回路78Mへ送信する。画像形成部2M
の印刷制御回路78Mは、制御回路71からの指令によ
り、メモリ79Mから送られてきた画像データを、画像
形成部2MのLEDヘッド3Mへ送信できる形に変え
て、このLEDヘッド3Mへ送信する。LEDヘッド3
Mは、送られてきた画像データに対応するLEDを点灯
させ、帯電した感光体6M表面に画像データに応じた1
ライン分の静電潜像を形成する。このようにして1ライ
ン毎にメモリ79Mから送られてくるマゼンタの画像デ
ータは、次々に感光体6M表面に静電潜像化され、副走
査方向の長さ分のマゼンタの画像データが潜像化されて
露光が終了する。以下、マゼンタの転写に関する動作
は、上述したイエローと同じであり説明を省略する。
【0055】記録媒体Sは、さらに画像形成部2Mから
画像形成部2Cへ移り、次に画像形成部2Cによるシア
ンのトナー画像の転写が行われる。このシアンのトナー
画像の転写が終了すると、記録媒体Sは、画像形成部2
Cから第2印刷機構P2へ移り、次に第2印刷機構P2
によるブラックのトナー画像の転写が行われる。なお、
一般には、カラー画像の記録時にも、ブラックは下色除
去(UCR:undercolor removal)などにより墨入れと
して使用されるので、ブラックの画像形成部は搬送ベル
トから離隔させる必要はない。このようにブラックを使
用しない記録例は、非常に稀である。
【0056】以上のように、各色のトナー画像が記録媒
体S上に重ねて転写される。その後記録媒体Sは、搬送
ベルト20により除電器60へ送られ、ここで制御回路
71は除電用電源77をオンし、記録媒体Sを除電す
る。これにより記録媒体Sは、搬送ベルト20から離れ
易くなり、駆動ローラ30の上部で搬送ベルト20から
離れ、用紙ガイド62により定着器63へ案内される。
記録媒体Sが除電器60から離れた時点で、制御回路7
1は除電用電源77をオフする。
【0057】定着器63では、既に定着可能な温度に達
しているヒートローラ64と、これに圧接する加圧ロー
ラ65により、トナー画像が記録媒体Sに定着される。
定着が終了すると、記録媒体Sは排出スタッカ67へ排
出される。この排出はフォトインタラプタ61が記録媒
体Sの後端を検出することにより制御回路71は知るこ
とができる。
【0058】排出が終了すると、制御回路71はモータ
駆動回路82を介してモータ84及びモータ85を停止
する。なお、各印刷機構でトナーの転写が終了した時点
で、帯電用電源74Y、74M、74C、74K、SP
バイアス電源72Y、72M、72C、72K、DBバ
イアス電源73Y、73M、73C、73K、転写用電
源75Y、75M、75C、75Kはオフにされる。以
上のようにして、給紙機構40から繰り出された記録媒
体Sに、カラー画像を記録することができる。
【0059】なお、手差トレイ56から挿入された記録
媒体Sにも、同様にしてカラー画像データを記録するこ
とが出来る。即ち、操作者は、記録媒体Sを手差トレイ
56にセットする。制御回路71は、センサレシーバド
ライバ86を介してフォトセンサ58によってこれを検
知すると、モータ駆動回路82を介してカムモータ25
を駆動させて、カラー画像の記録時は、カラー画像形成
ユニットAを図1に示す位置に持ってきて、更にモータ
84及びモータ85を駆動し、搬送ローラ50、印刷機
構P2の感光体6K、帯電ローラ7K、現像ローラ9
K、スポンジローラ11K、転写ローラ4K、印刷機構
P1の感光体6Y、6M、6C、帯電ローラ7Y、7
M、7C、現像ローラ9Y、9M、9C、スポンジロー
ラ11Y、11M、11C、転写ローラ4Y、4M、4
C、駆動ローラ30および定着器63のヒートローラ6
4をそれぞれ回転させる。これと同時に、制御回路71
は吸着帯電電源76をオンして、吸着ローラ54に電圧
を供給する。
【0060】搬送ローラ50は矢印g方向に回転するか
ら、挿入された記録媒体Sは第2のレジストローラ52
によって、媒体ガイド53に案内されて搬送され、記録
媒体Sの先端が吸着ローラ54と搬送ベルト20との間
に達する。この時点で、記録媒体Sの先端は吸着ローラ
54と従動ローラ31間の静電力により搬送ベルト20
に吸着する。さらに、搬送ローラ50が矢印g方向に回
転すると、記録媒体Sは搬送ベルト20に吸着されなが
ら矢印e方向に搬送されて、制御回路71はセンサレシ
ーバドライバ86を介して、記録媒体Sの先端をフォト
センサ55によって検知する。以下、記録動作について
は前述したもの同じであるので説明を省略する。
【0061】以上のように第1の実施の形態によれば、
モノクロ画像のみの記録の時は、カラー画像形成ユニッ
トAを搬送ベルト20から離すようにしたので、カラー
画像形成ユニットAの各感光体及び搬送ベルト20の磨
耗を減少させることができ、装置寿命を延ばせるという
効果がある。
【0062】またモノクロ画像記録時にカラー画像形成
ユニットAを非動作状態にするので、カラー画像形成ユ
ニットA内に収納されている未使用のイエロー、マゼン
タ、シアンの各トナーが機械的に傷むことがなく、カラ
ー画像記録時に品質の劣化を来すことがなく、良好なカ
ラー画像品質を維持することができる。
【0063】上記第1の実施の形態では、カラー画像形
成ユニットAを移動させる手段として、カムを用いた例
で説明したが、これに限定されるものではなく、ラック
とピニオンなどを使用しても良い。また上記実施の形態
では、感光体へ潜像を書き込む手段としてLEDヘッド
で説明したが、これに限定されるものではなく、レーザ
や液晶シャッタ等の書き込み手段を用いた装置にも実現
可能である。
【0064】次に本発明の第2の実施の形態のカラー記
録装置について説明する。図5は第2の実施の形態のカ
ラー記録装置を示す構成図である。第2の実施の形態の
カラー記録装置は画像形成部の感光体の回転速度と搬送
ベルトの搬送速度を変えられるようにしたものである。
【0065】図5において、前記第1の実施の形態との
相違点のみを説明する。第1印刷機構P1のマゼンタと
シアンの画像形成部2M、2Cには、感光体6M、6C
表面とエッジで接触するように図示せぬホルダーに支持
されるゴム等の弾性ブレード18M、18Cと、弾性ブ
レード18M、18Cで掻き落とされて底部に導かれる
トナーを図示せぬ回収箱に導くためのスクリューコンベ
ア19M、19Cが設けられている。その他の機構的構
成は前記第1の実施の形態と同様である。
【0066】第2の実施の形態の制御部には図3に示す
第1の実施の形態のものと同様の構成を有する。このう
ちメモリについて説明すると、ホストコンピュータから
送信されてきてインタフェース部80で色別に分解され
た画像データのうち、イエローの画像データはメモリ7
9Yへ、マゼンタの画像データはメモリ79Mへ、シア
ンの画像データはメモリ79Cへ、ブラックの画像デー
タはメモリ79Kへ、それぞれ格納される。第2の実施
の形態ではここで、メモリ79Y、79M、79Cは、
送られてきた画像データ数をカウントして、制御回路7
1の指示によりそのカウント値を制御回路71に送信で
きるようになっている。
【0067】またモータ駆動回路82には、給紙ローラ
46を回転させるモータ83と、第2印刷機構P2の感
光体6K、帯電ローラ7K、現像ローラ9K、スポンジ
ローラ11K、転写ローラ4K、駆動ローラ30、搬送
ローラ50及び定着器63のヒートローラ64を回転さ
せるモータ84と、第1印刷機構P1の転写ローラ4
Y、4M、4C、カラー画像形成ユニットAの感光体6
Y、6M、6C、帯電ローラ7Y、7M、7C、現像ロ
ーラ9Y、9M、9C、スポンジローラ11Y、11
M、11C、駆動ローラ30、搬送ローラ50およびヒ
ートローラ64を回転するモータ85と、カラー画像形
成ユニットAを矢印b方向に移動させるためのカムモー
タ25とを駆動する。
【0068】ここで、モータ84が駆動されると、搬送
ベルト20と感光体6Kの周速は1対1、即ち同じ周速
となるようになっている。一方、モータ85は、感光体
6Y、6M、6Cの周速が感光体6Kの周速と同じにな
るような第1の回転速度と、この第1の回転速度より遅
い第2の回転速度に切り替えられるようになっている。
モータ85はパルスモータによって構成されているの
で、毎秒当たりのパルス数を切り替えることによって容
易に回転速度を切り替えることができる。この切替は、
公知技術であるので説明を省略するが、制御回路71の
指示によってなされる。その他の制御系の構成は前記第
1の実施の形態と同様である。
【0069】次に第2の実施の形態の動作について説明
する。先ず、図示せぬカラー記録装置1の電源がオンさ
れると、制御回路71は、モータ駆動回路82を介して
カムモータ25を回動させて、センサドライバレシーバ
86を介してスリット円盤26のスリット26aをフォ
トセンサ27で検知した位置でカムモータ25を止め
る。この位置はカラー画像形成ユニットAが図4で示す
ホーム位置になる。その後、所定の初期設定を実行した
後、定着ドライバ81を駆動して、定着器63内のヒー
トローラ64を所定温度になるまでウォーミングアップ
する。ヒートローラ64が所定温度になると、次に制御
回路71は、モータ駆動回路82を介して、モータ84
を駆動し、駆動ローラ30を回転して、搬送ベルト20
を矢印e方向に移動させる。これにより搬送ベルト20
表面上に付着している残留トナーやゴミがクリーニング
ブレード33によって廃トナータンク34へ削り落され
る。なお、このクリーニング動作中は、モータ85は回
転させないようにしているので、カラー画像形成ユニッ
トAの感光体6Y、6M、6C、帯電ローラ7Y、7
M、7C、現像ローラ9Y、9M、9C、スポンジロー
ラ11Y、11M、11Cを回転しない。以上によりカ
ラー記録装置1の初期設定が終了し、外部装置から画像
データが送られて来るのを待つ。
【0070】ホストコンピュータから送られてきて画像
データをインタフェース部80を介して受信すると、制
御回路71は、インタフェース部80および各メモリ7
9Y、79M、79C、79Kに指示を出す。この指示
により、インタフェース部80は、受信した画像データ
信号を色別に分解し、色別の画像データを色別の各メモ
リ79Y、79M、79C、79Kに記憶させる。すな
わち、イエローの画像データはメモリ79Yに、マゼン
タの画像データはメモリ79Mに、シアンの画像データ
はメモリ79Cに、ブラックの画像データはメモリ79
Kに、それぞれ記憶される。これと同時に、メモリ79
Y、79M、79Cは送られてくる画像データ数をカウ
ントする。
【0071】次に、モノクロ画像を記録する動作につい
て説明するが、この動作は前記第1の実施の形態におけ
るモノクロ画像の記録動作と全く同様に行われる。即
ち、モノクロ画像を記録する場合は、カラー画像形成ユ
ニットAを搬送ベルト20から離隔した状態で、ブラッ
クの第2印刷機構P2の感光体6Kの回転速度と搬送ベ
ルト20の周速を同じにして記録動作を行う。
【0072】次に、第2の実施の形態におけるカラー画
像の記録動作を説明する。ここでまず、感光体6及び記
録媒体Sの周速比と転写効率との関係について図6を用
いて簡単に説明する。図6は感光体と記録媒体の周速比
と転写効率の関係を示すグラフである。なおこのグラフ
に示す値は実験により求めたものである。図6から明ら
かなように、感光体と記録媒体との周速比が1対1のと
き、すなわち感光体と記録媒体の周速差がないときに、
転写効率が一番悪く、5%程度の周速差を設けただけ
で、転写効率が大きく改善されていることがわかる。周
速差は感光体の方を速くしても遅くしても同じ効果があ
る。
【0073】ホストコンピュータから送られてきた画像
データがカラー画像データであることを制御回路71が
知ると、制御回路71はモータ駆動回路82を介してカ
ムモータ25を回動させ、カラー画像形成ユニットAを
図1に示す位置に移動させる。これによりカラー画像形
成ユニットAの感光体6Y、6M、6Cが搬送ベルト2
0に接触する。
【0074】さて、各メモリ79Y、79M、79Cで
画像データ数をカウントしたカウント値に従って、制御
回路71はモータ駆動回路82を介してモータ85の回
転速度を第1の回転速度か、第1の回転速度より遅い第
2の回転速度に切り替える。メモリ79Yのカウント値
がNy、メモリ79Mのカウント値がNm、メモリ79
Cのカウント値がNcであった場合、このうち一番大き
い数値がある閾値Nsより大きいときには、第2の回転
速度を選択し、Nsより小さい場合は第1の回転速度を
選択する。1ページ分の記録媒体Sの総画像データ数を
Ntとすると、例えば前記閾値Nsは、Ns/Nt=
0.08として決める。すなわち、画像比率(画像密
度)が8%になるところで閾値Nsを決める。一般に、
文字などを印画する場合、画像比率は5%前後といわれ
ている。また、1ページ内に印画される情報は文字が非
常に多い。従って、画像比率が8%より低い画像データ
であった場合、文字情報を多く含んでいるものと判断で
きる。
【0075】第1印刷機構P1のマゼンタ、シアンの画
像形成部2M、2Cは、図5から分かるように、弾性ブ
レード18M、18Cによって転写残トナーを除去して
廃棄するようになっているので、画像比率が高いマゼン
タ及びシアンの画像データを印画した際に転写効率が悪
いと、廃棄トナーも多くなってしまう。そこで、少なく
ともマゼンタ、シアンは転写効率を上げる必要がある。
低画像比率の場合、元々転写されるトナー量が多くない
ので、転写効率がある程度劣っても弾性ブレード18
M、18Cで除去されるトナー量は少ないことになる。
なお、イエロー、ブラックの画像形成部2Y、2Kは、
トナーを回収して再利用する。これについては後述す
る。
【0076】次に、画像比率の低いカラー画像を記録す
る動作を説明する。メモリ79Y、79M、79Cより
送られてきた画像データのカウント数Ny、Nm、Nc
から制御回路71が8%以下の低画像比率であると判断
したら、制御回路71はその旨記憶する。
【0077】この状態から、給紙機構40に収納されて
いる記録媒体Sに低画像比率の画像データを印刷する動
作について簡単に説明する。制御回路71はモータ駆動
回路82を介して、モータ83を駆動し、給紙ローラ4
6を回転させる。給紙ローラ46の回転により用紙収納
箱41の記録媒体Sが1枚だけガイド48、49へ送ら
れ、記録媒体Sの先端が搬送ローラ50と第1のレジス
トローラ51に到達する距離より若干長く記録媒体Sを
搬送させる。これにより記録媒体Sは、先端を搬送ロー
ラ50と第1のレジストローラ51のローラの間に押し
当てて若干たわんだ状態になり、このたわみにより記録
媒体Sのスキューが修正される。
【0078】次に制御回路71は、モータ駆動回路82
を介してモータ84とモータ85を駆動し、各印刷機構
P1、P2の感光体6Y、6M、6C、6K、帯電ロー
ラ7Y、7M、7C、7K、現像ローラ9Y、9M、9
C、9K、スポンジローラ11Y、11M、11C、1
1K、転写ローラ4Y、4M、4C、4K、駆動ローラ
30、搬送ローラ50および定着器63のヒートローラ
64をそれぞれ回転させる。このとき、低画像比率であ
るから、モータ85は感光体6Y、6M、6Cの周速を
感光体6Kと同じ周速となるよう第1の回転速度が選択
される。従って、この場合感光体6Y、6M、6C、6
Kの周速と搬送ベルト20及び記録媒体Sの周速は同じ
になる。これと同時に、制御回路71は吸着帯電電源を
オンして、吸着ローラ54に電圧を供給する。
【0079】搬送ローラ50は矢印g方向に回転するか
ら、記録媒体Sは第1のレジストローラ51と第2のレ
ジストローラ52によって、媒体ガイド53に案内され
て搬送され、記録媒体Sの先端が吸着ローラ54と搬送
ベルト20との間に達する。この時点で、記録媒体Sの
先端は吸着ローラ54と従動ローラ31間の静電力によ
り搬送ベルト20に吸着する。さらに、搬送ローラ50
が矢印g方向に回転すると、記録媒体Sは搬送ベルト2
0に吸引されながら矢印e方向に搬送されて、制御回路
71はセンサレシーバドライバ86を介して、記録媒体
Sの先端をフォトインタラプタ55によって検知する。
なお記録媒体Sの後端が給紙ローラ46で弁別手段44
から出された後は、制御回路71はモータ駆動回路82
を介して、モータ83を止める。
【0080】さて、記録動作の説明に戻って、記録媒体
Sの先端をフォトインタラプタ55が検知した時点で、
各印刷機構P1、P2の帯電ローラ7Y、7M、7C、
7Kおよび現像ローラ9Y、9M、9C、9K、スポン
ジローラ11Y、11M、11C、11Kに電圧を供給
するために、制御回路71はそれぞれ帯電用電源74
Y、74M、74C、74K、DBバイアス電源73
Y、73M、73C、73K、SPバイアス電源72
Y、72M、72C、72Kをオンする。以上により、
各印刷機構P1、P2の感光体6Y、6M、6C、6K
表面はそれぞれ帯電ローラ7Y、7M、7C、7Kを介
して均一に帯電され、各印刷機構P1、P2のスポンジ
ローラ11Y、11M、11C、11Kおよび現像ロー
ラ9Y、9M、9C、9Kは所定の高電圧に帯電させ
る。
【0081】次に、制御回路71は、イエローの画像デ
ータを記憶しているメモリ79Yに指令を出し、1ライ
ン分のイエローの画像データをメモリ79Yから、第1
印刷機構P1の印刷制御回路78Yへ送信する。第1印
刷機構P1の印刷制御回路78Yは、制御回路71から
の指令により、メモリ79Yから送られてきた画像デー
タを、第1印刷機構P1のLEDヘッド3Yへ送信でき
る形に変えて、このLEDヘッド3Yへ送信する。LE
Dヘッド3Yは、送られてきた画像データに対応するL
EDを点灯させ、帯電した感光体6Y表面に画像データ
に応じた1ライン分の静電潜像を形成する。このように
して、1ライン毎にメモリ79Yから送られてくるイエ
ローの画像データは、次々に感光体6Y表面に静電潜像
化され、副走査方向の長さ分のイエローの画像データが
潜像化されて露光が終了する。静電潜像が形成された感
光体6Y表面には、帯電した現像ローラ9Yによりイエ
ロートナーが付着される。感光体6Yの回転により、静
電潜像は次々にイエローのトナーにより現像される。
【0082】記録媒体Sの先端が感光体6Yと転写ロー
ラ4Yの間に到達した時点で、制御回路71は、転写用
電源75Yをオンする。これにより感光体6Y表面のト
ナー画像は、転写ローラ4Yにより電気的に記録媒体S
上に転写される。感光体6Yの回転により、トナー画像
は次々に記録媒体S上に転写され、1ページ分のイエロ
ー画像が記録媒体Sに転写される。以上により、画像形
成部2Yによる記録媒体Sへのイエローのトナー画像の
転写が終了する。そして、記録媒体Sの後端が感光体6
Yと転写ローラ4Yの間に到達した時点で、制御回路7
1は、画像形成部2Yの転写用電源75Y、帯電用電源
74Y、SPバイアス電源72Y、DBバイアス電源7
3Yをオフにする。
【0083】なお、第2の実施の形態の画像形成部2
Y、2Kは、現像行程とトナー回収を同時に実行できる
もので、使用トナーは非磁性一成分トナーであって、現
像ローラ9は弾性と導電性を有し、非磁性一成分トナー
の薄層を介して感光体6の表面に軽く接触している。感
光体6のLEDヘッド3による露光部にトナーが付着す
ることによって現像を行うと同時に、未露光部に付着し
ている未転写の残留トナーは強い電界によって現像ロー
ラ9表面に吸引されて回収される。この回収されたトナ
ーは現像部8のトナー収容部に戻されて再利用されるこ
とになる。
【0084】搬送ベルト20は引続き移動しており、記
録媒体Sは、画像形成部2Yから画像形成部2Mへ移
り、次に画像形成部2Mによるマゼンタのトナー画像の
転写が行われる。
【0085】制御回路71は、マゼンタの画像データを
記憶しているメモリ79Mに指令を出し、1ライン分の
マゼンタの画像データをメモリ79Mから、画像形成部
2Mの印刷制御回路78Mへ送信する。画像形成部2M
の印刷制御回路78Mは、制御回路71からの指令によ
り、メモリ79Mから送られてきた画像データを、画像
形成部2MのLEDヘッド3Mへ送信できる形に変え
て、このLEDヘッド3Mへ送信する。LEDヘッド3
Mは、送られてきた画像データに対応するLEDを点灯
させ、帯電した感光体6M表面に画像データに応じた1
ライン分の静電潜像を形成する。このようにして、1ラ
イン毎にメモリ79Mから送られてくるマゼンタの画像
データは、次々に感光体6M表面に静電潜像化され、副
走査方向の長さ分のマゼンタの画像データが潜像化され
て露光が終了する。以下、マゼンタの転写に関する動作
は、上述したイエローと同じであり説明を省略する。記
録媒体Sは、さらに画像形成部2Mから画像形成部2C
へ移り、次に画像形成部2Cによるシアンのトナー画像
の転写が行われる。
【0086】マゼンタとシアンの印刷機構の感光体6
M、6Cには弾性ゴム18M、18Cが接触しているの
で、かぶりトナーや転写残トナーはこれら弾性ゴム18
M、18Cで掻き落とされる。掻き落とされたトナーは
ケース13M、13Cの底部に落とされ、スクリューコ
ンベア19M、19Cにより図示せぬ回収箱に導かれ、
適宜廃棄される。シアンのトナー画像の転写が終了する
と、記録媒体Sは、画像形成部2Cから第2印刷機構P
2へ移り、次に第2印刷機構P2によりブラックのトナ
ー画像の転写が行われる。
【0087】以上のように、各色のトナー画像が記録媒
体S上に重ねて転写される。その後記録媒体Sは、搬送
ベルト20により除電器60へ送られ、ここで制御回路
71は除電用電源77をオンし、記録媒体Sを除電す
る。これにより記録媒体Sは、搬送ベルト20から離れ
易くなり、駆動ローラ30の上部で搬送ベルト20から
離れ、用紙ガイド62により定着器63へ案内される。
記録媒体Sが除電器60から離れた時点で、制御回路7
1は除電用電源77をオフする。
【0088】定着器63では、既に定着可能な温度に達
しているヒートローラ64と、これに圧接する加圧ロー
ラ65により、トナー画像が記録媒体Sに定着される。
定着が終了すると、記録媒体Sは排出スタッカ67へ排
出される。この排出はフォトインタラプタ61が記録媒
体Sの後端を検出することにより制御回路71は知るこ
とができる。
【0089】排出が終了すると、制御回路71はモータ
駆動回路82を介してモータ84及びモータ85を停止
する。なお、各印刷機構でトナーの転写が終了した時点
で、帯電用電源74Y、74M、74C、74K、SP
バイアス電源72Y、72M、72C、72K、DBバ
イアス電源73Y、73M、73C、73K転写用電源
75Y、75M、75C、75Kはオフにされる。
【0090】以上のようにして、給紙機構40から繰り
出された記録媒体Sに、カラー画像を記録することがで
きる。なお、手差トレイ56から挿入された記録媒体S
にも、同様にしてカラー画像データを記録することが出
来る。この記録動作については前述したものと同じであ
るので説明を省略する。
【0091】次に、画像データが高画像比率の場合の記
録動作について説明する。メモリ79Y、79M、79
Cより送られてきた画像データのカウント数Ny、N
m、Ncから制御回路71が8%以上の高画像比率であ
ると判断したら、制御回路71はその旨記憶する。
【0092】この状態から、給紙機構40に収納されて
いる記録媒体Sに高画像比率の画像データを印刷する動
作について簡単に説明する。制御回路71はモータ駆動
回路82を介して、モータ83を駆動し、給紙ローラ4
6を回転させる。給紙ローラ46の回転により用紙収納
箱41の記録媒体Sが1枚だけガイド48、49へ送ら
れ、記録媒体Sの先端が搬送ローラ50と第1のレジス
トローラ51に到達する距離より若干長く記録媒体Sを
搬送させる。これにより記録媒体Sは、先端を搬送ロー
ラ50と第1のレジストローラ51の間に押し当てて若
干たわんだ状態になり、このたわみにより記録媒体Sの
スキューが修正される。
【0093】次に制御回路71は、モータ駆動回路82
を介してモータ84とモータ85を駆動し、各印刷機構
P1、P2の感光体6Y、6M、6C、6K、帯電ロー
ラ7Y、7M、7C、7K、現像ローラ9Y、9M、9
C、9K、スポンジローラ11Y、11M、11C、1
1K、転写ローラ4Y、4M、4C、4K、駆動ローラ
30、搬送ローラ50および定着器63のヒートローラ
64をそれぞれ回転させる。このとき、画像データが高
画像比率であるから、モータ85は感光体6Y、6M、
6Cの周速が感光体6Kの周速より遅い第2の回転速度
が選択される。従ってこの場合、感光体6Y、6M、6
Cと搬送ベルト20及び記録媒体Sの接触部においては
速度差が発生することになる。これにより、イエロー、
マゼンタ、シアンの転写効率は向上することになる。
【0094】以下、記録動作については、上述した通り
であるので説明を省略するが、イエロー、マゼンタ、シ
アンのLEDヘッド3Y、3M、3Cの発光タイミング
が異なる。これについて以下に説明する。
【0095】第1の回転速度を例えば第2の回転速度よ
り5%速くした場合、1ライン間隔のLEDヘッド3
Y、3M、3Cの発光タイミング時間をLEDヘッド3
Kの発光タイミング時間より遅くする必要がある。こう
しないと、ブラックとカラーの画像のライン間隔が合わ
なくなる。例えば第1の回転速度(感光体6Kの回転速
度)を第2の回転速度(感光体6Y、6M、6Cの回転
速度)より5%速くした場合、感光体6Kの角速度をω
k 、感光体6Y、6M、6Cの角速度をωc とすると、
ωk =1.05ωc となる。1ライン間隔の距離をd、感光
体6Y、6M、6C、6Kの半径を同一のr、感光体6
Y、6M、6C、6Kが1ライン分回転する(感光体表
面の距離はdとなる)角度をθとすると、d=rθなる
関係になる。角度θだけ回転する時間を感光体6KはT
k 、感光体6Y、6M、6CはTcとすると、Tk =θ
/ωk 、Tc=θ/ωc となる。上記よりTc=1.05T
kなる関係が得られる。従って、LEDヘッド3Y、3
M、3Cの発光タイミング時間間隔TcをLEDヘッド
3Kの発光タイミング時間間隔Tkより1.05倍遅くする
ことによって、各色のライン間隔を一致させることがで
きる。この発光タイミング時間間隔の制御は各印刷制御
回路78Y、78M、78C、78Kによってなされ
る。なお記録動作に関しては上述したものと同じである
から省略する。
【0096】第2の実施の形態によれば、以下の効果を
奏する。即ち、カラー画像形成ユニットの感光体の周速
とブラックの感光体の周速とが異なるように制御し、低
画像比率のときはカラー画像形成ユニットの感光体の周
速とブラックの感光体の周速を同じにし、高画像比率の
ときはカラー画像形成ユニットの感光体の周速とブラッ
クの感光体の周速を異なるように制御するので、高画像
比率のときは転写効率を向上させることができ、従って
廃棄トナー量が少なくなり、トナーのランニングコスト
を低下させることができるという効果がある。また、利
用頻度の高い低画像比率のときは、感光体と搬送ベルト
及び記録媒体は同一速度で駆動しているので、カラー画
像形成ユニット及び搬送ベルトの磨耗を減少させること
ができ、装置寿命を延ばせるという効果がある。
【0097】なお上記第2の実施の形態では、周速を切
り替える閾値を画像比率の8%としたが、閾値はこれに
限定されるものではなく、任意に選択できるものであ
る。また第2の実施の形態では、第2の回転速度を第1
の回転速度より遅くした例で説明したが、第2の回転速
度を第1の回転速度より速くしてもよい。
【0098】次に本発明の第3の実施の形態のカラー画
像記録装置について説明する。図7は第3の実施の形態
における画像形成ユニットを離隔した状態を示す構成図
である。第3の実施の形態によるカラー画像記録装置で
は、カラー画像形成ユニットAを搬送ベルトから離隔し
た位置を第1の実施の形態に対してさらにもう1段階設
けて、2段階の位置でカラー画像形成ユニットAを2段
階の位置で離隔するようにしたものである。
【0099】図7はカラー画像形成ユニットAを搬送ベ
ルト20から離隔した状態を示すが、カラー画像形成ユ
ニットAの各感光体6Y、6M、6Cの搬送ベルト20
からの離隔距離ΔLは図4に示す第2の位置より小さく
設定され、例えば1mm程度になっている。以下、この
図7に示すカラー画像形成ユニットAの位置を第3の位
置という。図1に示す第1の位置または図4に示す第2
の位置からこの第3の位置へのカラー画像形成ユニット
Aの移動は、第1の実施の形態と同様、カムモータ25
により行われる。即ち、第1の位置または第2の位置か
ら、所定のステップ数だけカムモータ25を回転するこ
とによりカラー画像形成ユニットAを第3の位置に位置
付ける。また離隔距離ΔLは、搬送ベルト20により記
録媒体Sを搬送可能な限りで最小限に設定するようにす
る。その他の構成は前記第1の実施の形態と同様であ
る。
【0100】次に第3の実施の形態の動作を説明する。
カラー画像記録装置1の電源がオンされると、制御回路
71はモータ駆動回路82を介してカムモータ25を図
2に示す矢印Q方向に回転させる。カムモータ25は所
定のステップ数だけ回転され、カラー画像形成ユニット
Aは図7に示す位置まで移動する。即ち、カラー画像形
成ユニットAの各感光体6Y、6M、6Cが搬送ベルト
20からΔLだけ離れた位置(第3の位置)になり、こ
の位置がホーム位置となる。
【0101】その後、第1の実施の形態と同様に、所定
の初期設定を実行するとともに、外部装置から画像デー
タを受信する。そして受信した画像データがモノクロ画
像データの場合はメモリ79Kに記憶され、カラー画像
データである場合は各メモリ79Y、79M、79C、
79Kに記憶される。まずモノクロ画像を記録する動作
を説明する。
【0102】モノクロ画像データであることを制御回路
71が知ると、制御回路71はモータ駆動回路82を介
してカムモータ25とモータ83を同時に回転させる。
カムモータ25を図2に示す矢印Q方向に回転すること
により、カラー画像形成ユニットAを図4に示す第2の
位置に移動させる。第3の位置から第2の位置へのカラ
ー画像形成ユニットAの移動量は、カムモータ25の回
転ステップ数で制御する。またモータ83を回転させる
ことにより、上述したように、記録媒体Sが用紙収納箱
から繰り出され、搬送ローラ50方向へ搬送される。カ
ラー画像形成ユニットAの移動は、この記録媒体Sの繰
り出し動作中に行われる。
【0103】モノクロ画像の記録動作は前記第1の実施
の形態と同様に行われる。モノクロ画像を記録する動作
中、カラー画像形成ユニットAは搬送ベルト20から離
隔され、カラー画像形成ユニットAの各感光体6Y、6
M、6Cを回転させるモータ95は停止されている。こ
れによりカラー画像形成ユニットA内の他の回転体、即
ち帯電ローラ7Y、7M、7C、現像ローラ9Y、9
M、9C、スポンジローラ11Y、11M、11Cおよ
び転写ローラ4Y、4M、4Cも回転せず、カラー画像
形成ユニットA内のトナーに機械的傷みが発生すること
がない。
【0104】画像記録動作中に、制御回路71は次のペ
ージの画像データがあるかどうか判断しており、次に記
録すべき画像データがモノクロ画像データである場合、
カラー画像形成ユニットAを移動させることなく、第2
の位置に保ったまま引き続きモノクロ画像を記録する。
次に記録すべき画像データがカラー画像データである場
合は、制御回路71はカムモータ25を図2に示す矢印
P方向に回転させてカラー画像形成ユニットAを第2の
位置から第3の位置へ移動させる。この移動を行うこと
により、後述の説明から分かるように、カラー画像の記
録動作を遅滞なく行うことができる。
【0105】次に第3の実施の形態におけるカラー画像
の記録動作を説明する。ホストコンピュータからの画像
データがカラー画像データであることを知ると、制御回
路71はモータ駆動回路82を介してカムモータ25を
図2に示す矢印P方向に回転するとともにモータ83を
回転させる。カムモータ25の回転により、カラー画像
形成ユニットAは第3の位置から第1の位置に移動す
る。これにより第1印刷機構P1によるカラーの画像形
成が可能となる。またモータ83の回転により給紙ロー
ラ46が回転し、記録媒体Sが繰り出される。このよう
にして、カラー画像形成ユニットAの移動は記録媒体S
の繰り出し動作中に行われる。
【0106】カラー画像記録動作は第1の実施の形態と
同様に行われる。そしてカラー画像形成ユニットAの画
像形成部2Cによるシアンのトナー画像の転写が終了す
ると、制御回路71はモータ駆動回路82を介してカム
モータ25を図2に示す矢印Q方向に回転させて、カラ
ー画像形成ユニットAを第1の位置から第3の位置へ移
動させる。これによりカラー画像形成ユニットAの各感
光体6Y、6M、6Cは搬送ベルト20から離れる。第
3の位置に移動した時点で、制御回路71はカムモータ
25を停止するとともに、モータ85の回転も停止させ
る。これによりカラー画像形成ユニットA内の各回転体
が非動作となる。その後、第2印刷機構P2によりブラ
ックの画像が記録される。
【0107】カラー画像の記録動作が終了した時点にお
いては、カラー画像形成ユニットAは常に図7に示す第
3の位置にあることになる。そこで、次に記録すべき画
像データがカラー画像データである場合には、上述の動
作を繰り返す。即ち、記録媒体Sを繰り出す間に、カラ
ー画像形成ユニットAを第3の位置から第1の位置へ移
動させて記録動作を行う。また次に記録すべき画像デー
タがモノクロ画像データである場合は、モノクロ記録動
作で説明したように、記録媒体Sを繰り出す間に、カラ
ー画像形成ユニットAを第3の位置から第2の位置へ移
動する。
【0108】以上のように第3の実施の形態によれば、
記録動作を開始する前に、カラー画像形成ユニットAを
第3の位置、即ち、搬送ベルト20に接近した位置に待
機させるようにしたので、モノクロ画像を記録する場合
もカラー画像を記録する場合も、カラー画像形成ユニッ
トAの移動距離を最小限にすることができ、カラー画像
形成ユニットAの移動による磨耗を極力減少させること
ができる。とくに、カラー画像を記録する場合において
も、ブラックの画像データの記録が終了する前に、シア
ンの画像データが転写された時点でカラー画像形成ユニ
ットAを搬送ベルト20から離すように制御するので、
上記効果は一層顕著になる。
【0109】次に本発明の第4の実施の形態を説明す
る。本発明の第4の実施の形態のカラー画像記録装置
は、カラー画像形成ユニットを搬送ベルトから離隔可能
にするとともに、カラー画像形成ユニット内における電
圧の被供給部へ電圧を供給する電源を共有化したもので
ある。図8は第4の実施の形態のカラー記録装置の制御
部を示すブロック図である。
【0110】図8において、制御回路71には、カラー
画像形成ユニットA内の画像形成部2Y、2M、2Cの
スポンジローラ11Y、11M、11Cに同時に電力を
供給するSPバイアス電源72YMC、画像形成部2
Y、2M、2Cの現像ローラ9Y、9M、9Cに同時に
電力を供給するDBバイアス電源73YMCおよび画像
形成部2Y、2M、2Cの帯電ローラ7Y、7M、7C
に同時に電力を供給する帯電用電源74YMCが接続さ
れている。その他の構成は前記第1の実施の形態と同様
である。即ち、第4の実施の形態においても、カラー画
像形成ユニットAは、図1に示す第1の位置と図4に示
す第2の位置の間で移動可能であり、両位置に位置付け
られるようになっている。
【0111】次に第4の実施の形態の動作を説明する。
カラー画像記録装置1の電源がオンされると、制御回路
71はモータ駆動回路82を介してカムモータ25を図
2に示す矢印Q方向に回転させる。カムモータ25は所
定のステップ数だけ回転され、カラー画像形成ユニット
Aは図4に示す位置まで移動する。即ち、カラー画像形
成ユニットAの各感光体6Y、6M、6Cが搬送ベルト
20からLだけ離れた位置(第2の位置)になり、この
位置がホーム位置となる。
【0112】その後、第1の実施の形態と同様に、所定
の初期設定を実行するとともに、外部装置から画像デー
タを受信する。そして受信した画像データがモノクロ画
像データの場合はメモリ79Kに記憶され、カラー画像
データである場合は各メモリ79Y、79M、79C、
79Kに記憶される。まずモノクロ画像を記録する動作
を説明する。
【0113】画像記録動作中に、制御回路71は次のペ
ージの画像データがあるかどうか判断しており、次に記
録すべき画像データがモノクロ画像データである場合、
カラー画像形成ユニットAを移動させることなく、第2
の位置に保ったまま引き続きモノクロ画像を記録する。
次に記録すべき画像データがカラー画像データである場
合は、制御回路71はカムモータ25を図2に示す矢印
P方向に回転させてカラー画像形成ユニットAを第2の
位置から第1の位置へ移動させる。
【0114】次に第4の実施の形態におけるカラー画像
の記録動作を説明する。ホストコンピュータからの画像
データがカラー画像データであることを知ると、制御回
路71はモータ駆動回路82を介してカムモータ25を
図2に示す矢印P方向に回転するとともにモータ83を
回転させる。カムモータ25の回転により、カラー画像
形成ユニットAは第2の位置から図1に示す第1の位置
に移動する。これにより第1印刷機構P1によるカラー
の画像形成が可能となる。またモータ83の回転により
給紙ローラ46が回転し、記録媒体Sが繰り出される。
このようにしてカラー画像形成ユニットAの移動は記録
媒体Sの繰り出し動作中に行われる。
【0115】次に制御回路71は、モータ駆動回路82
を介してモータ84、85駆動し、各印刷機構P1、P
2の感光体7Y、7M、7C、7K、帯電ローラ7Y、
7M、7C、7K、現像ローラ9Y、9M、9C、9
K、スポンジローラ11Y、11M、11C、11K、
転写ローラ4Y、4M、4C、4K、駆動ローラ30、
搬送ローラ50および定着器63のヒートローラ64を
それぞれ回転させる。
【0116】繰り出された記録媒体Sの先端がフォトイ
ンタラプタ55により検知された時点で、制御回路71
は帯電用電源74YMC、74K、DBバイアス電源7
3YMC、73K、SPバイアス電源72YMC、72
Kをそれぞれオンする。これにより、各印刷機構P1、
P2の帯電ローラ7Y、7M、7C、7K、現像ローラ
9Y、9M、9C、9Kおよびスポンジローラ11Y、
11M、11C、11Kにそれぞれ電圧が供給され、感
光体6Y、6M、6C、6Kの表面は一様に帯電され、
現像ローラ9Y、9M、9C、9Kおよびスポンジロー
ラ11Y、11M、11C、11Kは所定の高電圧に帯
電される。
【0117】カラー画像記録動作は第1の実施の形態と
同様に行われる。そしてカラー画像形成ユニットAの画
像形成部2Cによるシアンのトナー画像の転写が終了す
ると、制御回路71は転写用電源75Cをオフすると共
に、モータ駆動回路82を介してカムモータ25を図2
に示す矢印Q方向に回転させて、カラー画像形成ユニッ
トAを第1の位置から第2の位置へ移動させる。これに
よりカラー画像形成ユニットAの各感光体6Y、6M、
6Cは搬送ベルト20から離れる。第2の位置に移動し
た時点で、制御回路71はカムモータ25を停止すると
ともに、モータ85の回転も停止させる。これによりカ
ラー画像形成ユニットA内の各回転体が非動作となる。
この時同時に制御回路71は、帯電用電源74YMC、
74K、DBバイアス電源73YMC、73K、SPバ
イアス電源72YMC、72Kをそれぞれオフする。そ
の後、第2印刷機構P2によりブラックの画像が記録さ
れる。
【0118】カラー画像の記録動作が終了した時点にお
いては、カラー画像形成ユニットAは常に図4に示す第
2の位置にあることになる。そこで、次に記録すべき画
像データがカラー画像データである場合には、上述の動
作を繰り返す。即ち、記録媒体Sを繰り出す間に、カラ
ー画像形成ユニットAを第2の位置から第1の位置へ移
動させて記録動作を行う。また次に記録すべき画像デー
タがモノクロ画像データである場合は、モノクロ記録動
作で説明したように、カラー画像形成ユニットAは第2
の位置にあるので、移動させずに記録動作に移る。
【0119】以上のように第4の実施の形態によれば、
カラー画像形成ユニットA内の帯電ローラに電圧を供給
する帯電用電源、現像ローラに電圧を供給するバイアス
電源およびスポンジローラに電圧を供給するバイアス電
源を共有化したので、電源の種類を少なくでき、装置が
小型になり、安価になるという特有の効果がある。
【0120】次に本発明の第5の実施の形態を説明す
る。本発明の第5の実施の形態のカラー画像記録装置
は、第3の実施の形態と同様にカラー画像形成ユニット
を搬送ベルトから複数段階に離隔可能にするとともに、
カラー画像形成ユニット内における電圧の被供給部へ電
圧を供給する電源を共有化したものである。図9は第5
の実施の形態のカラー画像形成ユニットを示す斜視図、
図10は第5の実施の形態のカラー記録装置の制御部を
示すブロック図である。
【0121】図9において、カラー画像形成ユニットA
のフレーム13の下部には、コンタクト端子121、1
22、123、124が固着されている。コンタクト端
子121は、カラー画像形成ユニットA内の各帯電ロー
ラ7Y、7M、7Cに図示しない配線により接続され、
コンタクト端子122は各感光体6Y、6M、6Cに図
示しない配線等により接続されている。コンタクト端子
123は各現像ローラ9Y、9M、9Cに図示しない配
線等により接続され、コンタクト端子124は各スポン
ジローラ11Y、11M、11Cに図示しない配線等に
より接続されている。これらのコンタクト端子121、
122、123、124に対応する電圧供給端子13
1、132、133、134がカラー記録装置1の図示
しない本体フレームに固着されている。電圧供給端子1
31は後述の帯電用電源に接続され、電圧供給端子13
3は後述のDBバイアス電源に接続され、電圧供給端子
134は後述のSPバイアス電源に接続されている。ま
た電圧供給端子135はアースに接続されている。以上
のコンタクト端子121、122、123、124およ
び電圧供給端子131、132、133、134は、導
電性と弾性を有する素材、例えばリン青銅バネ材から形
成されている。
【0122】第5の実施の形態では、カラー画像形成ユ
ニットAは図1に示す第1の位置、図4に示す第2の位
置および図7に示す第3の位置に位置付けられるように
なっている。カラー画像形成ユニットAが第1の位置と
第3の位置にあるとき、コンタクト端子121は電圧供
給端子131と接触し、コンタクト端子122は電圧供
給端子132と接触し、コンタクト端子123は電圧供
給端子133と接触し、コンタクト端子124は電圧供
給端子134と接触する。カラー画像形成ユニットAが
第2の位置にあるとき、各コンタクト端子121、12
2、123、124はそれぞれ電圧供給端子131、1
32、133、134から離れる位置関係にある。
【0123】図10において、制御回路71には、各画
像形成部のスポンジローラ11Y、11M、11C、1
1Kに電力を供給するSPバイアス電源72、各画像形
成部の現像ローラ9Y、9M、9C、9Kに電力を供給
するDBバイアス電源73、各画像形成部の帯電ローラ
7Y、7M、7C、7Kに電力を供給する帯電用電源7
4がそれぞれ接続されている。SPバイアス電源72は
図9に示す電圧供給端子134に接続され、DBバイア
ス電源73は電源供給端子133に接続され、帯電用電
源74は電源供給端子131接続されている。またSP
バイアス電源72はブラックの画像形成部2Kのスポン
ジローラ11Kに接続され、DBバイアス電源73はブ
ラックの画像形成部2Kの現像ローラ9Kに接続され、
帯電用電源74はブラックの画像形成部2Kの帯電ロー
ラ7Kに接続されている。
【0124】その他の構成は上記第3の実施の形態と同
様である。
【0125】次に第5の実施の形態の動作を説明する。
カラー画像記録装置1の電源がオンされると、制御回路
71はモータ駆動回路82を介してカムモータ25を図
2に示す矢印Q方向に回転させる。カムモータ25は所
定のステップ数だけ回転され、カラー画像形成ユニット
Aは図7に示す位置まで移動する。即ち、カラー画像形
成ユニットAの各感光体6Y、6M、6Cが搬送ベルト
20からΔLだけ離れた位置(第3の位置)になり、こ
の位置がホーム位置となる。このとき、各コンタクト端
子121、122、123、124はそれぞれ電圧供給
端子131、132、133、134に接触している。
【0126】その後、第1の実施の形態と同様に、所定
の初期設定を実行するとともに、外部装置から画像デー
タを受信する。そして受信した画像データがモノクロ画
像データの場合はメモリ79Kに記憶され、カラー画像
データである場合は各メモリ79Y、79M、79C、
79Kに記憶される。まずモノクロ画像を記録する動作
を説明する。
【0127】モノクロ画像データであることを制御回路
71が知ると、制御回路71はモータ駆動回路82を介
してカムモータ25とモータ83を同時に回転させる。
カムモータ25を図2に示す矢印Q方向に回転すること
により、カラー画像形成ユニットAを図4に示す第2の
位置に移動させる。第3の位置から第2の位置へのカラ
ー画像形成ユニットAの移動量は、カムモータ25の回
転ステップ数で制御する。第2の位置への移動により、
各コンタクト端子121、122、123、124はそ
れぞれ電圧供給端子131、132、133、134か
ら離れる。またモータ83を回転させることにより、上
述したように、記録媒体Sが用紙収納箱から繰り出さ
れ、搬送ローラ50方向へ搬送される。カラー画像形成
ユニットAの移動は、この記録媒体Sの繰り出し動作中
に行われる。
【0128】記録媒体Sの先端がフォトセンサ55によ
り検知された時点で、制御回路71は帯電用電源74、
DBバイアス電源73、SPバイアス電源72をそれぞ
れオンする。これにより第2印刷機構P2の感光体6K
は帯電ローラ7Kにより一様に帯電され、また現像ロー
ラ9Kとスポンジローラ11Kは所定の高電圧に帯電さ
れる。このとき帯電用電源74、DBバイアス電源7
3、SPバイアス電源72がオンされても、カラー画像
形成ユニットAの帯電ローラ7Y、7M、7C、現像ロ
ーラ9Y、9M、9C、スポンジローラ11Y、11
M、11Cに対して電圧が供給されることはない。
【0129】モノクロ画像の記録動作は前記第1の実施
の形態と同様に行われる。モノクロ画像を記録する動作
中、カラー画像形成ユニットAは搬送ベルト20から離
隔され、カラー画像形成ユニットAの各感光体6Y、6
M、6Cを回転させるモータ95は停止されている。こ
れによりカラー画像形成ユニットA内の他の回転体、即
ち帯電ローラ7Y、7M、7C、現像ローラ9Y、9
M、9C、スポンジローラ11Y、11M、11Cおよ
び転写ローラ4Y、4M、4Cも回転せず、カラー画像
形成ユニットA内のトナーに機械的傷みが発生すること
がない。
【0130】画像記録動作中に、制御回路71は次のペ
ージの画像データがあるかどうか判断しており、次に記
録すべき画像データがモノクロ画像データである場合、
カラー画像形成ユニットAを移動させることなく、第2
の位置に保ったまま引き続きモノクロ画像を記録する。
次に記録すべき画像データがカラー画像データである場
合は、制御回路71は、帯電用電源74、DBバイアス
電源73、SPバイアス電源72がオフされた時点で、
カムモータ25を図2に示す矢印P方向に回転させてカ
ラー画像形成ユニットAを第2の位置から第3の位置へ
移動させる。この移動を行うことにより、後述の説明か
ら分かるように、カラー画像の記録動作を遅滞なく行う
ことができる。
【0131】次に第5の実施の形態におけるカラー画像
の記録動作を説明する。ホストコンピュータからの画像
データがカラー画像データであることを知ると、制御回
路71はモータ駆動回路82を介してカムモータ25を
図2に示す矢印P方向に回転するとともにモータ83を
回転させる。カムモータ25の回転により、カラー画像
形成ユニットAは第3の位置から第1の位置に移動す
る。これにより、図9に示す各コンタクト端子121、
122、123、124はそれぞれ電圧供給端子13
1、132、133、134に接触し、カラー画像形成
ユニットA内の帯電ローラ7Y、7M、7C、現像ロー
ラ9Y、9M、9C、スポンジローラ11Y、11M、
11Cに対して電圧を供給可能となり、第1印刷機構P
1によるカラーの画像形成が可能となる。またモータ8
3の回転により給紙ローラ46が回転し、記録媒体Sが
繰り出される。このようにして、カラー画像形成ユニッ
トAの移動は記録媒体Sの繰り出し動作中に行われる。
【0132】カラー画像記録動作は第1の実施の形態と
同様に行われる。そしてカラー画像形成ユニットAの画
像形成部2cによるシアンのトナー画像の転写が終了す
ると、制御回路71はモータ駆動回路82を介してカム
モータ25を図2に示す矢印Q方向に回転させて、カラ
ー画像形成ユニットAを第1の位置から第3の位置へ移
動させる。これによりカラー画像形成ユニットAの各感
光体6Y、6M、6Cは搬送ベルト20から離れる。第
3の位置に移動して時点で、制御回路71はカムモータ
25を停止するとともに、モータ85の回転も停止させ
る。
【0133】カラー画像形成ユニットAが第3の位置に
あるとき、図9に示す各コンタクト端子121、12
2、123、124はそれぞれ電圧供給端子131、1
32、133、134に接触しており、第2印刷機構P
2によりブラックの画像記録動作中であるのでカラー画
像形成ユニットA内の帯電ローラ7Y、7M、7C、現
像ローラ9Y、9M、9C、スポンジローラ11Y、1
1M、11Cに電圧が供給されているが、カラー画像形
成ユニットA内の各回転体が非動作となっているので、
カラー画像形成ユニットA内で記録動作は行われない。
【0134】カラー画像の記録動作が終了した時点にお
いては、カラー画像形成ユニットAは常に図7に示す第
3の位置にあることになる。そこで、次に記録すべき画
像データがカラー画像データである場合には、上述の動
作を繰り返す。即ち、記録媒体Sを繰り出す間に、カラ
ー画像形成ユニットAを第3の位置から第1の位置へ移
動させて記録動作を行う。また次に記録すべき画像デー
タがモノクロ画像データである場合は、モノクロ記録動
作で説明したように、記録媒体Sを繰り出す間に、カラ
ー画像形成ユニットAを第3の位置から第2の位置へ移
動する。
【0135】以上のように第5の実施の形態において
は、カラー画像形成ユニットAが第2の位置のときはカ
ラー画像形成ユニットA内の帯電ローラ7Y、7M、7
C、現像ローラ9Y、9M、9C、スポンジローラ11
Y、11M、11Cに電圧が供給できないようにしたの
で、帯電用電源74、DBバイアス電源73、SPバイ
アス電源72を前記第4の実施の形態に較べてさらに共
有化でき、さらに装置の小型化、安価を実現できる。
【0136】本発明は上記各実施の形態に限定されるも
のではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記各
実施の形態では記録媒体の搬送方向に対して、カラー画
像形成ユニットをブラックの画像形成部より上流側に配
設しているが、この逆にブラックの画像形成部をカラー
画像形成ユニットより上流側に配設した装置にも適用可
能である。
【0137】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、カラー記録を行う複数の画像形成手段をブラックの
画像形成手段と他色の画像形成手段から構成し、他色の
画像形成手段を媒体キャリアから離隔可能にし、モノク
ロ画像を記録する場合、他色の画像形成手段を媒体キャ
リアから離隔させるようにしたので、他色の画像形成手
段の感光体と媒体キャリアは接触せず、感光体および媒
体キャリアの長寿命化が図れる。
【0138】また画像比率により複数の画像形成手段の
感光体の回転速度を媒体キャリアの搬送速度と異ならせ
たものにおいて、画像比率が低い場合に、感光体の回転
速度と媒体キャリアの搬送速度を同じにすることによ
り、感光体および媒体キャリアの長寿命化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のカラー記録装置を示す構成
図である。
【図2】第1の実施の形態のカラー画像形成ユニットを
示す斜視図である。
【図3】第1の実施の形態の制御部を示すブロック図で
ある。
【図4】第1の実施の形態におけるカラー画像形成ユニ
ットを離隔した状態を示す構成図である。
【図5】第2の実施の形態のカラー記録装置を示す構成
図である。
【図6】周速比と転写効率の関係を示すグラフである。
【図7】第3の実施の形態におけるカラー画像形成ユニ
ットを離隔した状態を示す構成図である。
【図8】第4の実施の形態の制御部を示すブロック図で
ある。
【図9】第5の実施の形態のカラー画像形成ユニットを
示す斜視図である。
【図10】第4の実施の形態の制御部を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 カラー記録装置 P1 第1印刷機構 P2 第2印刷機構 2Y、2M、2C、2K 画像形成部 6Y、6M、6C、6K 感光体 20 搬送ベルト 21a、21b カムシャフト 22 偏心カム 25 カムモータ 制御回路 71 A カラー画像形成ユニット S 記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 慎一 東京都港区芝浦4丁目11番地22号 株式 会社沖データ内 (72)発明者 酒井 雅人 東京都港区芝浦4丁目11番地22号 株式 会社沖データ内 (72)発明者 大竹 誠 東京都港区芝浦4丁目11番地22号 株式 会社沖データ内 (72)発明者 沖山 義▲龍▼ 東京都港区芝浦4丁目11番地22号 株式 会社沖データ内 (72)発明者 矢吹 誠 東京都港区芝浦4丁目11番地22号 株式 会社沖データ内 (72)発明者 尾形 秀一郎 東京都港区芝浦4丁目11番地22号 株式 会社沖データ内 (56)参考文献 特開 平4−341873(JP,A) 特開 平3−61963(JP,A) 特開 昭63−301979(JP,A) 特開 平5−216325(JP,A) 特開 平6−83212(JP,A) 特開 昭59−154465(JP,A) 特開 平7−261499(JP,A) 特開 平7−92761(JP,A) 特開 平4−43372(JP,A) 特開 平8−305184(JP,A) 実開 昭64−34642(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/01 G03G 15/01 - 15/01 117 G03G 15/14 - 15/16 103

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を形成する画像形成手段を複数有
    し、媒体キャリアにより搬送される媒体に前記画像形成
    手段で形成した画像を転写してカラー画像を記録するカ
    ラー画像記録装置において、 前記複数の画像形成手段を黒色の画像形成手段と他色の
    画像形成手段から構成し、 画像比率により前記他色の画像形成手段の感光体の回転
    速度を前記媒体キャリアの搬送速度と異ならせたことを
    特徴とするカラー画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記他色の画像形成手段の感光体は画像
    比率が高い場合に前記媒体キャリアの搬送速度と異なら
    せる請求項1記載のカラー画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記他色の画像形成手段を前記媒体キャ
    リアから離隔可能にして黒色画像記録時に該他色の画像
    形成手段を前記媒体キャリアから離隔し、 カラー画像記録時において画像比率により前記他色の画
    像形成手段の感光体の回転速度を前記媒体キャリアの搬
    送速度と異ならせた請求項1記載のカラー画像記録装
    置。
  4. 【請求項4】 画像を形成する画像形成手段を複数有
    し、媒体キャリアにより搬送される媒体に前記画像形成
    手段で形成した画像を転写してカラー画像を記録するカ
    ラー画像記録装置において、 前記複数の画像形成手段を黒色の画像形成手段と他色の
    画像形成手段から構成するとともに該他色の画像形成手
    段を前記媒体キャリアから離隔可能にし、 前記他色の画像形成手段は前記媒体キャリアから離隔し
    た第1の位置とこの第1の位置より媒体キャリアに近接
    した第2の位置で停止するように制御され、 前記他色の画像形成手段は前記第2の位置で待機し、 黒色画像記録時に前記他色の画像形成手段を前記第1の
    位置で停止させるようにしたことを特徴とするカラー画
    像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記他色の画像形成手段と前記黒色の画
    像形成手段は同種類の被電圧供給部を有し、 前記同種類の被電圧供給部に電圧を供給する電源部を共
    有化するとともに、 黒色画像記録時に前記他色の画像形成手段を離隔するこ
    とにより該他色の画像形成手段の被電圧供給部に対して
    電源供給不可にした請求項4記載のカラー画像記録装
    置。
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