JPH1020682A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH1020682A
JPH1020682A JP8175142A JP17514296A JPH1020682A JP H1020682 A JPH1020682 A JP H1020682A JP 8175142 A JP8175142 A JP 8175142A JP 17514296 A JP17514296 A JP 17514296A JP H1020682 A JPH1020682 A JP H1020682A
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JP
Japan
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transfer
roller
image
recording medium
toner
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8175142A
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English (en)
Inventor
Noboru Otaki
登 大瀧
Yoshitatsu Okiyama
義▲龍▼ 沖山
Shinichi Murakami
慎一 村上
Masahito Sakai
雅人 酒井
Hideichiro Ogata
秀一郎 尾形
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
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Publication date
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Priority to JP8175142A priority Critical patent/JPH1020682A/ja
Publication of JPH1020682A publication Critical patent/JPH1020682A/ja
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】転写電流を一定にすることができ、転写不良を
起こすことがなく、画像品位が低下するのを防止でき
る。 【解決手段】記録媒体37を搬送する搬送部材と、該搬
送部材の走行方向に沿って配設され、トナー像が形成さ
れる像担持体を備えた複数の画像形成部12と、前記各
像担持体と対向させて、かつ、前記搬送部材に接触させ
て配設され、前記像担持体に形成されたトナー像を記録
媒体37に転写する転写手段14と、該転写手段に転写
電圧を印加する転写用電源と、前記搬送部材と接触させ
て配設された転写補助手段と、該転写補助手段87に、
前記転写電圧と同じ極性の転写補助電圧を印加する転写
補助電源とを有する。搬送部材を介してノイズ電流が流
れるのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像記録装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の画像形成部を備えた画像記
録装置、例えば、カラー画像記録装置おいては、イエロ
ー、マゼンタ、シアン及びブラックの各色の印刷機構が
搬送ベルトの走行方向に沿って配設されるようになって
いる。前記各印刷機構は、トナー像を形成する画像形成
部、画像データに従って露光を行い静電潜像を形成する
記録ヘッド、及び前記画像形成部において形成されたト
ナー像を記録媒体に転写する転写ローラによって構成さ
れる。
【0003】そして、前記搬送ベルトによって記録媒体
を記録ヘッドの記録素子の配列方向に対して直角の方向
に搬送し、各画像形成部において形成された各色のトナ
ー像を、ライン単位で順次記録媒体に重ねて転写し、カ
ラーのトナー像を形成するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のカラー画像記録装置においては、転写電流を一定に
することができないので転写不良を起こし、画像品位を
低下させてしまう。図2は従来のカラー画像記録装置の
概念図である。図において、101は搬送ベルトであ
り、該搬送ベルト101の走行方向に沿って各色の印刷
機構(図では、2色の印刷機構だけを示す。)が配設さ
れる。102は第1の色の印刷機構の感光体ドラム、1
03は第2の色の印刷機構の感光体ドラムであり、前記
感光体ドラム102及び感光体ドラム103にはそれぞ
れ各色のトナー像が形成される。
【0005】そして、各感光体ドラム102、103と
対向させて、前記搬送ベルト101を押圧するように転
写ローラ104、105がそれぞれ配設され、感光体ド
ラム102と転写ローラ104との間、及び感光体ドラ
ム103と転写ローラ105との間にそれぞれ転写部が
形成される。また、各転写ローラ104、105にスイ
ッチSW1、SW2を介して転写用電源E1、E2がそ
れぞれ接続される。前記スイッチSW1、SW2は、各
転写部を図示しない記録媒体が通過する間だけオンにさ
れる。
【0006】なお、前記各感光体ドラム102、103
と接触させて、それぞれ帯電ローラ107、108が配
設され、該各帯電ローラ107、108はそれぞれ感光
体ドラム102、103の表面を均一にかつ一様に帯電
させる。前記構成のカラー画像記録装置において、図示
しない記録媒体を吸着した搬送ベルト101を走行させ
ることによって記録媒体を搬送し、一方、転写用電源E
1は、スイッチSW1をオンにすることによって転写ロ
ーラ104に転写電圧V a1を印加し、感光体ドラム10
2の第1の色のトナー像を、前記記録媒体に転写する。
【0007】続いて、転写用電源E2は、スイッチSW
2をオンにすることによって転写ローラ105に転写電
圧Va2を印加し、感光体ドラム103の第2の色のトナ
ー像を、前記第1の色のトナー像が転写された記録媒体
に重ねて転写する。ところで、前記スイッチSW1がオ
ンになって転写ローラ104に転写電圧V a1が印加され
ると、転写電流ia が転写ローラ104、搬送ベルト1
01及び感光体ドラム102を順次流れるが、このと
き、ノイズ電流ib が転写ローラ104から搬送ベルト
101を介して感光体ドラム103にも流れてしまう。
【0008】そして、この場合、搬送ベルト101とし
てポリカーボネート、ETFE(エチレンテトラフルオ
ロエチレン共重合体)、PVDE(ポリフッ化ビニリテ
ン)、ポリイミド、ナイロン(商品名)等のプラスチッ
ク製の高抵抗のエンドレスベルトが使用されるが、この
種のエンドレスベルトは、経年変化によって表面抵抗値
及び体積抵抗値が1〜3桁(けた)程度小さくなってし
まう。
【0009】その結果、前記ノイズ電流ib が多くな
り、転写電流ia がその分少なくなってしまうので、転
写不良を起こし、画像品位を低下させてしまう。そこ
で、スイッチSW1をオンにするときに、同時にスイッ
チSW2もオンにすることによって、前記ノイズ電流i
b が流れないようにすることも考えられるが、スイッチ
SW2をオンにすると、感光体ドラム103の表面にお
ける帯電ローラ108を通過した部分の表面電位が、正
常時においては−700〔V〕であるのに対して、−6
50〔V〕程度になってしまうので、同様に、転写不良
を起こし、画像品位を低下させてしまう。
【0010】本発明は、前記従来の画像記録装置の問題
点を解決して、転写電流を一定にすることができ、転写
不良を起こすことがなく、画像品位が低下するのを防止
することができる画像記録装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の画
像記録装置においては、記録媒体を搬送する搬送部材
と、該搬送部材の走行方向に沿って配設され、トナー像
が形成される像担持体を備えた複数の画像形成部と、前
記各像担持体と対向させて、かつ、前記搬送部材に接触
させて配設され、前記像担持体に形成されたトナー像を
記録媒体に転写する転写手段と、該転写手段に転写電圧
を印加する転写用電源と、前記搬送部材と接触させて配
設された転写補助手段と、該転写補助手段に、前記転写
電圧と同じ極性の転写補助電圧を印加する転写補助電源
とを有する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態におけるカラー画像記録装置の第1の
概略図、図3は本発明の第1の実施の形態におけるカラ
ー画像記録装置の第2の概略図である。
【0013】図に示すように、画像記録装置としてのカ
ラー画像記録装置11には、印刷機構部を構成する第1
〜第4の印刷機構P1〜P4が記録媒体37の搬送方向
における上流側(挿入側)から下流側(排出側)に順次
配設される。なお、前記第1〜第4の印刷機構P1〜P
4は、電子写真方式のイエロー、マゼンタ、シアン及び
ブラックの各LED(発光ダイオード)プリント機構を
それぞれ備えるが、いずれも同じ構成を有するので、第
1の印刷機構P1についてだけ説明し、第2〜第4の印
刷機構P2〜P4については同一の符号を付与すること
によって説明を省略する。
【0014】前記第1の印刷機構P1は、トナー像を形
成する画像形成部12、画像データに従って露光を行い
静電潜像を形成するLEDヘッド13、及び前記画像形
成部12において形成されたトナー像を記録媒体37に
転写する転写手段としての転写ローラ14によって構成
される。前記画像形成部12は、軸15を中心にして矢
印a方向に回転させられる像担持体としての感光体ドラ
ム16、該感光体ドラム16の表面を一様にかつ均一に
帯電させる帯電ローラ17、及び前記静電潜像を現像し
てトナー像にする現像器18によって構成される。第1
〜第4の印刷機構P1〜P4の各画像形成部12はケー
ス50にそれぞれ収容され、一つのカラー画像形成ユニ
ット25が構成される。
【0015】前記現像器18は、半導電性ゴム材によっ
て形成された現像ローラ18a、現像ブレード18b、
該現像ブレード18bに図示しない非磁性一成分のトナ
ーを適量ずつ供給するスポンジローラ18c、及びトナ
ーを収容するトナータンク18dから成る。前記スポン
ジローラ18cは、トナーを適量ずつ現像ブレード18
bに供給し、前記トナーがなくなるとトナータンク18
dを交換することによって新たにトナーを供給すること
ができる。
【0016】前記トナータンク18d内のトナーは、ス
ポンジローラ18cを介して現像ブレード18bに送ら
れ、現像ローラ18aの表面に薄層化させて付着させら
れ、現像ローラ18aと感光体ドラム16との接触面に
到達する。また、前記トナーは、薄層化されるときに現
像ローラ18a及び現像ブレード18bによって強く擦
(こす)られて摩擦帯電させられる。なお、本実施の形
態において、前記トナーは負の極性に摩擦帯電させられ
る。
【0017】前記各LEDヘッド13は、図示しないL
EDアレイ、該LEDアレイを駆動する図示しないドラ
イブICを搭載した基板13a、前記LEDアレイの光
を集束させるロッドレンズアレイ13b等から成り、ば
ね13cによって図における下方に付勢されている。そ
して、前記LEDヘッド13は、後述するインタフェー
ス部からカラー画像信号が入力されると、該カラー画像
信号に対応させてLEDアレイを発光させ、感光体ドラ
ム16を露光し、該感光体ドラム16の表面に、画像部
と非画像部とから成る静電潜像を形成する。
【0018】次に、該静電潜像の画像部に、現像ローラ
18aの表面のトナーが静電気力によって付着させら
れ、前記静電潜像はトナー像になる。なお、感光体ドラ
ム16と転写ローラ14との間には、搬送部材としての
エンドレスの搬送ベルト19が前記感光体ドラム16及
び転写ローラ14によって挟まれ、かつ、感光体ドラム
16及び転写ローラ14と接触した状態で走行させられ
る。
【0019】そして、前記第1の印刷機構P1における
現像器18のトナータンク18dにはイエローのトナー
が、前記第2の印刷機構P2における現像器18のトナ
ータンク18dにはマゼンタのトナーが、前記第3の印
刷機構P3における現像器18のトナータンク18dに
はシアンのトナーが、前記第4の印刷機構P4における
現像器18のトナータンク18dにはブラックのトナー
がそれぞれ収容される。
【0020】また、第1の印刷機構P1のLEDヘッド
13にはカラー画像信号のうちイエロー画像信号が、第
2の印刷機構P2のLEDヘッド13にはカラー画像信
号のうちマゼンタ画像信号が、第3の印刷機構P3のL
EDヘッド13にはカラー画像信号のうちシアン画像信
号が、第4の印刷機構P4のLEDヘッド13にはブラ
ック画像信号がそれぞれ入力される。
【0021】前記搬送ベルト19は、抵抗値の高い半導
電性プラスチックフィルムから成り、駆動ローラ20と
従動ローラ21と張設ローラ22との間に張設される。
なお、前記抵抗値は、静電気力によって記録媒体37を
搬送ベルト19に吸着させることが可能であり、しか
も、記録媒体37を搬送ベルト19から分離させたとき
に、該搬送ベルト19に残留する静電気力を自然に除電
することが可能な範囲に設定される。
【0022】前記駆動ローラ20は、図示しないモータ
に接続され、該モータを駆動することによって矢印b方
向に回転させられ、その結果、従動ローラ21も矢印b
方向に回転させられる。また、前記張設ローラ22は図
示しないばねによって矢印c方向に付勢されるので、搬
送ベルト19は常に張設される。そして、該搬送ベルト
19の上半部19aは、第1〜第4の印刷機構P1〜P
4の各感光体ドラム16と各転写ローラ14との間に形
成された各転写部を走行させられる。その結果、前記搬
送ベルト19によって記録媒体37を設定された搬送速
度で搬送することができる。
【0023】また、駆動ローラ20との間に搬送ベルト
19を挟んでクリーニングブレード23が配設され、該
クリーニングブレード23が搬送ベルト19に押し付け
られる。なお、前記クリーニングブレード23は、可撓
(とう)性のゴム、プラスチック材等によって形成され
る。このように、前記クリーニングブレード23の前端
が搬送ベルト19に押し付けられるので、該搬送ベルト
19の表面に付着している図示しない残留トナーを削り
落とし、廃トナータンク24に落下させることができ
る。
【0024】ところで、第1〜第4の印刷機構P1〜P
4の各転写部に隣接させて、転写補助手段としての転写
補助ローラ87が配設される。該転写補助ローラ87
は、搬送ベルト19の走行方向における前記従動ローラ
21と第1の印刷機構P1の転写ローラ14との間、第
1の印刷機構P1の転写ローラ14と第2の印刷機構P
2の転写ローラ14との間、第2の印刷機構P2の転写
ローラ14と第3の印刷機構P3の転写ローラ14との
間、第3の印刷機構P3の転写ローラ14と第4の印刷
機構P4の転写ローラ14との間、及び第4の印刷機構
P4の転写ローラ14と駆動ローラ20との間にそれぞ
れ1個ずつ、搬送ベルト19の内側に配設される。そし
て、各転写補助ローラ87は、いずれも搬送ベルト19
に接触させられ、矢印方向に回転させられる。
【0025】また、カラー画像記録装置11の図1にお
ける右下側には給紙機構30が配設される。該給紙機構
30は、用紙収容カセット30A、ホッピング機構30
B、搬送ローラ40、及び該搬送ローラ40に圧接させ
られる第1、第2のレジストローラ41、42から成
る。そして、前記用紙収容カセット30Aは、記録媒体
収容箱31、押上板32及び押圧手段33から成り、前
記ホッピング機構30Bは、弁別手段34、ばね35及
び給紙ローラ36から成る。前記弁別手段34は、ばね
35によって給紙ローラ36に圧接され、該給紙ローラ
36との間に弁別部を形成する。
【0026】前記給紙機構30において、まず、記録媒
体収容箱31に収容されている押上板32上の記録媒体
37は、押圧手段33によって給紙ローラ36に圧接さ
せられる。この状態において、図示しないモータを駆動
して給紙ローラ36を矢印e方向に回転させると、給紙
ローラ36と弁別手段34とによって挟まれた記録媒体
37は、弁別されながら前記弁別部から繰り出され、ガ
イド38、39によって案内され、搬送ローラ40と第
1のレジストローラ41との間に到達する。
【0027】そして、図示しないモータを駆動して前記
搬送ローラ40を矢印f方向に回転させると、記録媒体
37は、搬送ローラ40及び第2のレジストローラ42
によって矢印d方向に搬送され、ガイド82によって案
内され、吸着ローラ83と搬送ベルト19との間に送ら
れる。また、前記吸着ローラ83は、従動ローラ21に
圧接させられるとともに、給紙機構30によって送られ
てきた記録媒体37を帯電させ、静電気力によって搬送
ベルト19に吸着させる。そのために、吸着ローラ83
は抵抗値の高い半導電性ゴム材によって形成される。そ
して、記録媒体37の搬送方向における前記吸着ローラ
83と第1の印刷機構P1との間には、記録媒体37の
前端を検出するホトセンサ70が配設される。
【0028】また、84は手差給紙部を構成する手差ト
レイであり、操作者は該手差トレイ84及びガイド85
に沿って記録媒体37を手差しで挿入することができる
ようになっている。そして、86は手差しで挿入された
記録媒体37の前端を検出するホトセンサである。この
場合、手差しで挿入された記録媒体37は、搬送ローラ
40及び第2のレジストローラ42によって搬送され、
ガイド82によって案内されて、吸着ローラ83と搬送
ベルト19との間に送られる。
【0029】また、駆動ローラ20側における搬送ベル
ト19の上半部19aに対向させて、除電器43が配設
される。該除電器43は、搬送ベルト19に吸着されて
送られてきた記録媒体37を除電し、吸着状態を解除し
て記録媒体37を搬送ベルト19から分離しやすくす
る。そして、前記除電器43の図における左方には、記
録媒体37の後端を検出するホトセンサ71が配設され
る。
【0030】さらに、前記除電器43の図における左方
には、ガイド44及び定着器45が配設される。該定着
器45は、搬送ベルト19によって送られてきた記録媒
体37に転写されたトナー像を定着する。そのために、
前記定着器45は、記録媒体37上のトナーを加熱する
ヒートローラ46、及び該ヒートローラ46と共に記録
媒体37を加圧する加圧ローラ47を有する。
【0031】そして、前記定着器45の図における左方
に排出口48が、該排出口48の外側に排出スタッカ4
9が配設され、該排出スタッカ49に、画像が形成さ
れ、印刷が終了した記録媒体37が排出される。次に、
前記構成のカラー画像記録装置11の制御回路について
説明する。図4は本発明の第1の実施の形態におけるカ
ラー画像記録装置の制御回路のブロック図である。
【0032】図において、51はマイクロプロセッサ等
から成る制御回路であり、該制御回路51はカラー画像
記録装置11(図1及び3)の全体の動作を制御する。
前記制御回路51には、前記第1〜第4の印刷機構P1
〜P4の各現像器18の各スポンジローラ18cに、そ
れぞれ電圧を印加するSPバイアス電源52Y、52
M、52C、52Bが、前記各第1〜第4の印刷機構P
1〜P4の各現像器18の各現像ローラ18aにそれぞ
れ電圧を印加するDBバイアス電源53Y、53M、5
3C、53Bが、前記各第1〜第4の印刷機構P1〜P
4の各帯電ローラ17にそれぞれ電圧を印加する帯電用
電源54Y、54M、54C、54Bが、前記各第1〜
第4の印刷機構P1〜P4の各転写ローラ14にそれぞ
れ転写電圧を印加する転写用電源55Y、55M、55
C、55Bが、各転写補助ローラ87に転写補助電圧を
印加する転写補助電源88がそれぞれ接続される。
【0033】また、制御回路51には、前記吸着ローラ
83に帯電用の電圧を印加する吸着帯電用電源56が、
除電器43に除電用の高電圧を印加する除電用電源57
がそれぞれ接続される。なお、従動ローラ21は接地さ
れ、該従動ローラ21と吸着ローラ83との電位差によ
って静電気力が発生させられ、該静電気力によって、記
録媒体37は搬送ベルト19に吸着される。
【0034】また、前記各SPバイアス電源52Y、5
2M、52C、52B、各DBバイアス電源53Y、5
3M、53C、53B、各帯電用電源54Y、54M、
54C、54B、各転写用電源55Y、55M、55
C、55B、吸着帯電用電源56及び除電用電源57
は、前記制御回路51の指示によってオン・オフさせら
れる。
【0035】さらに、制御回路51には、各第1〜第4
の印刷機構P1〜P4にそれぞれ対応させて印刷制御回
路58Y、58M、58C、58Bが接続される。そし
て、該各印刷制御回路58Y、58M、58C、58B
は、各メモリ59Y、59M、59C、59Bからカラ
ー画像信号のうちイエロー画像信号、マゼンタ画像信
号、シアン画像信号、及びブラック画像信号をそれぞれ
受け、制御回路51からの指示によって、各LEDヘッ
ド13に転送し、図示しないLEDアレイの露光時間を
制御し、各感光体ドラム16の表面に静電潜像を形成す
る。
【0036】そのために、インタフェース部60は、図
示しない外部装置、例えば、ホストコンピュータから送
信されてきたカラー画像信号を受信すると、該カラー画
像信号を色別に分解してイエロー画像信号、マゼンタ画
像信号、シアン画像信号、及びブラック画像信号を発生
させ、前記イエロー画像信号をメモリ59Yに、マゼン
タ画像信号をメモリ59Mに、シアン画像信号をメモリ
59Cに、ブラック画像信号をメモリ59Bにそれぞれ
格納する。
【0037】そして、定着器ドライバ61は、定着器4
5のヒートローラ46を所定の温度に保つようにヒート
ローラ46内の図示しないヒータをオン・オフさせる。
また、モータ駆動回路62は、給紙ローラ36を回転さ
せるモータ63を駆動するとともに、搬送ローラ40、
並びに第1〜第4の印刷機構P1〜P4の前記各感光体
ドラム16、各帯電ローラ17、各現像ローラ18a、
各スポンジローラ18c、各転写ローラ14、駆動ロー
ラ20、ヒートローラ46及び各転写補助ローラ87を
回転させるモータ64を駆動する。
【0038】該モータ64によって回転させられる搬送
ローラ40、並びに第1〜第4の印刷機構P1〜P4の
各感光体ドラム16、各帯電ローラ17、各現像ローラ
18a、各スポンジローラ18c、各転写ローラ14、
駆動ローラ20、ヒートローラ46及び各転写補助ロー
ラ87は、図示しないギヤ又はベルトによって連結され
る。
【0039】そして、センサレシーバドライバ66は、
各ホトセンサ70、71、86を作動させ、各ホトセン
サ70、71、86の出力波形の信号を制御回路51に
送る。次に、前記構成のカラー画像記録装置11の動作
について説明する。まず、カラー画像記録装置11の図
示しない電源がオンにされると、制御回路51は所定の
初期設定を行った後、定着器ドライバ61を駆動して定
着器45のヒートローラ46を所定の温度になるまでウ
ォーミングアップし、その後、所定の温度に保つ。
【0040】そして、該ヒートローラ46が所定の温度
になると、制御回路51は、モータ駆動回路62を介し
てモータ64を駆動し、駆動ローラ20を回転させて搬
送ベルト19を矢印d方向に走行させる。該搬送ベルト
19が1周分よりわずかに長く走行させられると、モー
タ64が停止させられて搬送ベルト19も停止させられ
る。これにより、搬送ベルト19の表面に付着している
残留トナー、ゴミ等がクリーニングブレード23によっ
て削り落とされ、廃トナータンク24に落下させられ
る。
【0041】このようにして、カラー画像記録装置11
の初期設定が終了すると、インタフェース部60は前記
外部装置からカラー画像信号が送信されてくるのを待機
する。そして、前記インタフェース部60が前記カラー
画像信号を受信すると、制御回路51は、インタフェー
ス部60及び各メモリ59Y、59M、59C、59B
に指示を出し、該指示に基づいて、前記インタフェース
部60は、受信されたカラー画像信号を色別に分解し、
カラー画像信号のうちのイエロー画像信号をメモリ59
Yに、マゼンタ画像信号をメモリ59Mに、シアン画像
信号をメモリ59Cに、ブラック画像信号をメモリ59
Bにそれぞれ格納する。この場合、各メモリ59Y、5
9M、59C、59Bには、それぞれ記録媒体37上に
印刷される1ページ分の各イエロー画像信号、マゼンタ
画像信号、シアン画像信号及びブラック画像信号が格納
されるようになっている。
【0042】次に、制御回路51は、モータ駆動回路6
2を介してモータ63を駆動し、給紙ローラ36を矢印
e方向に回転させる。該給紙ローラ36が回転すると、
弁別手段34及び給紙ローラ36によって、記録媒体収
容箱31に収容された記録媒体37が分別され、1枚だ
け繰り出される。そして、繰り出された記録媒体37
は、ガイド38、39によって案内され、前端が搬送ロ
ーラ40と第1のレジストローラ41との間に到達する
が、その後、わずかな量だけ更に搬送される。
【0043】その結果、記録媒体37は、前端が搬送ロ
ーラ40及び第1のレジストローラ41に当接してわず
かに撓(たわ)み、この撓みによって記録媒体37のス
キューが修正される。次に、制御回路51は、モータ駆
動回路62を介してモータ64を駆動し、搬送ローラ4
0、並びに第1〜第4の印刷機構P1〜P4の各感光体
ドラム16、各帯電ローラ17、各現像ローラ18a、
各スポンジローラ18c、各転写ローラ14、駆動ロー
ラ20、ヒートローラ46及び転写補助ローラ87をそ
れぞれ回転させる。また、同時に、制御回路51は、吸
着帯電用電源56をオンにし、吸着ローラ83に電圧を
印加する。
【0044】したがって、搬送ローラ40が矢印f方向
に回転させられると、記録媒体37は、搬送ローラ40
及び第1、第2のレジストローラ41、42によって搬
送され、ガイド82によって案内される。その結果、記
録媒体37の前端が吸着ローラ83と搬送ベルト19と
の間に到達する。そして、記録媒体37は、従動ローラ
21と吸着ローラ83との間に発生させられる静電気力
によって搬送ベルト19に吸着される。さらに、前記搬
送ローラ40が矢印f方向に回転させられると、記録媒
体37は搬送ベルト19に吸着された状態で矢印d方向
に搬送される。そして、制御回路51は、センサレシー
バドライバ66を介してホトセンサ70によって記録媒
体37の前端を検出する。
【0045】なお、記録媒体37の後端が前記弁別部か
ら離れると、制御回路51はモータ駆動回路62を介し
てモータ63を停止させる。そして、制御回路51は、
ホトセンサ70が記録媒体37の前端を検出すると、各
帯電ローラ17、各現像ローラ18a、各スポンジロー
ラ18c及び転写補助ローラ87に帯電電圧、DBバイ
アス電圧、SPバイアス電圧及び転写補助電圧をそれぞ
れ印加するために、各帯電用電源54Y、54M、54
C、54B、各DBバイアス電源53Y、53M、53
C、53B、各SPバイアス電源52Y、52M、52
C、52B及び転写補助電源88をそれぞれオンにす
る。本実施の形態において、トナーは、負の極性に帯電
させられるようになっているので、各帯電ローラ17に
は−1350〔V〕の帯電電圧が、各現像ローラ18a
には−300〔V〕のDBバイアス電圧が、各スポンジ
ローラ18cには−450〔V〕のSPバイアス電圧が
それぞれ印加され、感光体ドラム16の表面電位が−8
00〔V〕にされる。また、前記各転写補助ローラ87
には、+Vh(例えば、+1800〔V〕)の転写補助
電圧が印加される。
【0046】このようにして、各第1〜第4の印刷機構
P1〜P4において、各感光体ドラム16の表面はそれ
ぞれ各帯電ローラ17によって一様にかつ均一に帯電さ
せられ、各現像ローラ18a及び各スポンジローラ18
cによってトナーが帯電させられ、前記各転写補助ロー
ラ87の表面がそれぞれ帯電させられる。次に、前記制
御回路51は、メモリ59Yに指示を出し、メモリ59
Yから1ライン分のイエロー画像信号を読み出し、該イ
エロー画像信号を印刷制御回路58Yに送る。該印刷制
御回路58Yは、制御回路51からの指示によってメモ
リ59Yから送られてきたイエロー画像信号を、第1の
印刷機構P1のLEDヘッド13に転送することができ
る形に変え、該LEDヘッド13に転送する。
【0047】そして、第1の印刷機構P1のLEDヘッ
ド13は、印刷制御回路58Yから転送されたイエロー
画像信号に対応する図示しないLEDアレイを点灯さ
せ、−800〔V〕に一様にかつ均一に帯電させられた
感光体ドラム16の表面に、前記イエロー画像信号に対
応した1ライン分の静電潜像を形成する。該静電潜像の
画像部の表面電位は0〔V〕の近傍になる。
【0048】このようにして、1ラインごとにメモリ5
9Yから読み出されたイエロー画像信号に従って、感光
体ドラム16に静電潜像が形成され、副走査方向の長さ
分のイエロー画像信号に従って静電潜像が形成される
と、露光が終了される。そして、静電潜像が形成された
感光体ドラム16の表面には、帯電させられた現像ロー
ラ18aによる静電気力によってイエローのトナーが付
着される。したがって、前記感光体ドラム16の回転に
伴って、静電潜像はイエローのトナーによって順次現像
され、イエローのトナー像になる。
【0049】そして、前記記録媒体37の前端が第1の
印刷機構P1の転写部に到達すると、制御回路51は、
第1の印刷機構P1の転写用電源55Yをオンにする。
その結果、前記転写ローラ14は+Vty(例えば、+
1000〔V〕)に帯電させられ、感光体ドラム16の
イエローのトナー像は、記録媒体37に1ラインずつ転
写される。そして、前記感光体ドラム16の回転に伴っ
て、1ページ分のイエローのトナー像が記録媒体37に
転写される。このようにして、第1の印刷機構P1によ
る記録媒体37へのイエローのトナー像の転写が終了す
る。
【0050】なお、本実施の形態においては、現像プロ
セスでトナーの付着と回収とを同時に行うことができる
ようになっている。したがって、トナーとして非磁性一
成分のトナーが使用され、現像ローラ18aは、弾性及
び導電性を有し、トナーの薄層を介して感光体ドラム1
6と軽く接触させられる。そして、該感光体ドラム16
の静電潜像の画像部にトナーが付着させられることによ
って現像が行われ、同時に、感光体ドラム16に付着し
ている残留トナーは、現像ローラ18aによって形成さ
れる強い電界によって、現像ローラ18aの表面に吸引
され回収される。回収されたトナーは、前記現像器18
の図示しないトナー収容部に戻されて再び使用される。
【0051】そして、前記搬送ベルト19は継続して走
行させられ、記録媒体37は第1の印刷機構P1から第
2の印刷機構P2に移動し、次に、第2の印刷機構P2
においてマゼンタのトナー像が記録媒体37に転写され
る。すなわち、制御回路51は、メモリ59Mに指示を
出し、メモリ59Mから1ライン分のマゼンタ画像信号
を読み出し、該マゼンタ画像信号を印刷制御回路58M
に送る。該印刷制御回路58Mは、制御回路51からの
指示によってメモリ59Mから送られてきたマゼンタ画
像信号を、第2の印刷機構P2のLEDヘッド13に転
送することができる形に変え、該LEDヘッド13に転
送する。
【0052】そして、第2の印刷機構P2のLEDヘッ
ド13は、印刷制御回路58Mから転送されたマゼンタ
画像信号に対応する図示しないLEDアレイを点灯さ
せ、−800〔V〕に一様にかつ均一に帯電させられた
感光体ドラム16の表面に、前記マゼンタ画像信号に対
応した1ライン分の静電潜像を形成する。該静電潜像の
画像部の表面電位は0〔V〕の近傍になる。
【0053】このようにして、1ラインごとにメモリ5
9Mから読み出されたマゼンタ画像信号に従って、感光
体ドラム16に静電潜像が形成され、副走査方向の長さ
分のマゼンタ画像信号に従って静電潜像が形成される
と、露光が終了される。そして、静電潜像が形成された
感光体ドラム16の表面には、帯電させられた現像ロー
ラ18aによる静電気力によってマゼンタのトナーが付
着される。したがって、前記感光体ドラム16の回転に
伴って、静電潜像はマゼンタのトナーによって順次現像
され、マゼンタのトナー像になる。
【0054】そして、前記記録媒体37の前端が第2の
印刷機構P2の転写部に到達すると、制御回路51は、
第2の印刷機構P2の転写用電源55Mをオンにする。
その結果、前記転写ローラ14は+Vtm(例えば、+
1200〔V〕)に帯電させられ、感光体ドラム16の
マゼンタのトナー像は、記録媒体37に1ラインずつ転
写される。そして、前記感光体ドラム16の回転に伴っ
て、1ページ分のマゼンタのトナー像が記録媒体37に
転写される。このようにして、第2の印刷機構P2によ
る記録媒体37へのマゼンタのトナー像の転写が終了す
る。
【0055】次に、記録媒体37は、更に第2の印刷機
構P2から第3の印刷機構P3に移動し、該第3の印刷
機構P3においてシアンのトナー像が記録媒体37に転
写される。そして、シアンのトナー像が記録媒体37に
転写されると、記録媒体37は第3の印刷機構P3から
第4の印刷機構P4に移動し、該第4の印刷機構P4に
おいてブラックのトナー像が記録媒体37に転写され
る。
【0056】第4の印刷機構P4においては、前記感光
体ドラム16の静電潜像の画像部にブラックのトナーが
付着させられることによって現像が行われ、同時に、感
光体ドラム16に付着している残留トナーは、現像ロー
ラ18aによって形成される強い電界によって、現像ロ
ーラ18aの表面に吸引され回収される。ところで、記
録媒体37の前端が第3の印刷機構P3の転写部に到達
すると、制御回路51は、第3の印刷機構P3の転写用
電源55Cをオンにし、前記転写ローラ14に+Vtc
(例えば、+1400〔V〕)の転写電圧が印加され
る。続いて、記録媒体37の前端が第4の印刷機構P4
の転写部に到達すると、制御回路51は、第4の印刷機
構P4の転写用電源55Bをオンにし、前記転写ローラ
14に+Vtb(例えば、+1600〔V〕)の転写電
圧が印加される。
【0057】このように、各色のトナー像が記録媒体3
7に順次重ねて転写され、カラーのトナー像になる。続
いて、記録媒体37は搬送ベルト19によって除電器4
3に送られる。ここで、制御回路51は、除電用電源5
7をオンにして除電器43によって記録媒体37を除電
する。これにより、記録媒体37は、搬送ベルト19か
ら分離しやすくなり、駆動ローラ20上で搬送ベルト1
9から離れ、ガイド44によって案内され、定着器45
に送られる。そして、前記記録媒体37が除電器43か
ら分離させられると、制御回路51は除電用電源57を
オフにする。
【0058】前記定着器45においては、既に定着可能
な所定の温度に達しているヒートローラ46、及び該ヒ
ートローラ46に圧接させられる加圧ローラ47によっ
て、カラーのトナー像が記録媒体37に定着され、カラ
ー画像になる。そして、定着が終了すると、記録媒体3
7は排出スタッカ49に排出される。この場合、前記制
御回路51は、ホトセンサ71が記録媒体37の後端を
検出すると、該記録媒体37が排出されたことをセンサ
レシーバドライバ66を介して知る。
【0059】このようにして、前記記録媒体37の排出
が終了すると、制御回路51は、モータ駆動回路62を
介してモータ64を停止させる。なお、第1の印刷機構
P1において、1ページ分のトナー像の転写が終了する
と、転写用電源55Yはオフにされる。同様に、第2〜
第4の印刷機構P2〜P4についても1ページ分のトナ
ー像の転写が終了すると、順次転写用電源55M、55
C、55Bはオフにされる。
【0060】また、最終の印刷機構において、1ページ
分のトナー像の転写が終了すると、各帯電用電源54
Y、54M、54C、54B、各DBバイアス電源53
Y、53M、53C、53B、各SPバイアス電源52
Y、52M、52C、52B及び転写補助電源88はそ
れぞれオフにされる。このように、給紙機構30によっ
て給紙された記録媒体37にカラー画像を形成すること
ができる。
【0061】また、手差トレイ84から挿入された記録
媒体37にも、同様にカラー画像を形成することができ
る。この場合、操作者が記録媒体37を手差トレイ84
にセットすると、制御回路51は、センサレシーバドラ
イバ66を介してホトセンサ86によって記録媒体37
を検出し、次に、モータ駆動回路62を介してモータ6
4を駆動し、搬送ローラ40、並びに各第1〜第4の印
刷機構P1〜P4の各感光体ドラム16、各帯電ローラ
17、各現像ローラ18a、各スポンジローラ18c、
各転写ローラ14、駆動ローラ20、ヒートローラ46
及び各転写補助ローラ87をそれぞれ回転させる。ま
た、同時に、制御回路51は、吸着帯電用電源56をオ
ンにして吸着ローラ83に電圧を印加する。
【0062】その結果、前記搬送ローラ40は矢印f方
向に回転させられるので、手差トレイ84から挿入され
た記録媒体37は、前記搬送ローラ40及び第2のレジ
ストローラ42によって搬送され、ガイド82によって
案内され、前端が吸着ローラ83と搬送ベルト19との
間に到達する。このとき、記録媒体37は、従動ローラ
21と吸着ローラ83との間に発生させられる静電気力
によって搬送ベルト19に吸着される。さらに、搬送ロ
ーラ40が矢印f方向に回転させられると、記録媒体3
7は搬送ベルト19に吸着された状態で矢印d方向に搬
送される。そして、制御回路51は、センサレシーバド
ライバ66を介してホトセンサ70によって記録媒体3
7の前端を検出する。
【0063】以下、記録動作については、前述したもの
と同じであるので、説明を省略する。本実施の形態にお
いては、露光を行うためにLEDヘッド13を使用して
いるが、該LEDヘッド13に代えてレーザ、液晶シャ
ッター等を使用することもできる。
【0064】また、本実施の形態においては、転写手段
として転写ローラ14を使用しているが、該転写ローラ
14に代えてブレード状のものを使用し、搬送ベルト1
9に接触させることもできる。さらに、本実施の形態に
おいては、転写補助手段として転写補助ローラ87を使
用しているが、該転写補助ローラ87に代えてブレード
状のものを使用し、搬送ベルト19に接触させることも
できる。
【0065】また、本実施の形態においては、第1〜第
4の印刷機構P1〜P4を独立させているが、一体構造
にすることもできる。次に、転写電圧について説明す
る。前記記録媒体37は、搬送ベルト19が走行させら
れるのに伴って、第1〜第4の印刷機構P1〜P4の各
転写部を通過する間に、転写ローラ14に印加された転
写電圧が加わるので、記録媒体37の帯電量は徐々に増
加する。したがって、転写電圧は前述したように、第1
の印刷機構P1の転写ローラ14に+1000〔V〕
の、第2の印刷機構P2の転写ローラ14に+1200
〔V〕の、第3の印刷機構P3の転写ローラ14に+1
400〔V〕の、第4の印刷機構P4の転写ローラ14
に+1600〔V〕の各転写電圧がそれぞれ印加され、
前記搬送ベルト19の走行方向における下流ほど高くさ
れる。
【0066】ところで、前記搬送ベルト19に記録媒体
37を吸着させ、搬送ベルト19を走行させることによ
って記録媒体37を搬送するとともに、各転写用電源5
5Y、55M、55C、55Bを順次オンにし、それぞ
れ第1〜第4の印刷機構P1〜P4の各転写ローラ14
に、転写電圧Vty、Vtm、Vtc、Vtbをそれぞ
れ印加すると、各転写部において、各色のトナー像が記
録媒体37に順次重ねて転写される。
【0067】ところで、例えば、転写用電源55Yがオ
ンになって第1の印刷機構P1の転写ローラ14に転写
電圧Vtyが印加されると、転写電流ia (図2参照)
が第1の印刷機構P1の転写ローラ14、搬送ベルト1
9及び画像形成部12を順次流れるが、このとき、ノイ
ズ電流ib が第1の印刷機構P1の転写ローラ14から
搬送ベルト19を介して第2の印刷機構P2の画像形成
部12に流れようとする。
【0068】そして、この場合、搬送ベルト19として
ポリカーボネート、ETFE(エチレンテトラフルオロ
エチレン共重合体)、PVDE(ポリフッ化ビニリテ
ン)、ポリイミド、ナイロン(商品名)等のプラスチッ
ク製の高抵抗のエンドレスベルトが使用されるが、この
種のエンドレスベルトは、経年変化によって表面抵抗値
及び体積抵抗値が1〜3桁程度小さくなってしまう。
【0069】ところが、本実施の形態においては、搬送
ベルト19の走行方向における前記従動ローラ21と第
1の印刷機構P1の転写ローラ14との間、第1の印刷
機構P1の転写ローラ14と第2の印刷機構P2の転写
ローラ14との間、第2の印刷機構P2の転写ローラ1
4と第3の印刷機構P3の転写ローラ14との間、第3
の印刷機構P3の転写ローラ14と第4の印刷機構P4
の転写ローラ14との間、及び第4の印刷機構P4の転
写ローラ14と駆動ローラ20との間に、転写補助ロー
ラ87がいずれも搬送ベルト19に接触させて配設され
る。
【0070】そして、前記転写補助ローラ87には、前
記各転写ローラ14に転写電圧Vty、Vtm、Vt
c、Vtbを印加する前に、転写補助電源88から転写
補助電圧Vhを印加しておく。この場合、該転写補助電
圧Vhは各転写電圧Vty、Vtm、Vtc、Vtbと
同じ極性にされ、かつ、各転写電圧Vty、Vtm、V
tc、Vtbより高く設定されるので、各転写ローラ1
4から各転写補助ローラ87にノイズ電流ibが流れる
ことはない。
【0071】このように、各転写ローラ14に転写電圧
Vty、Vtm、Vtc、Vtbを印加したときに、搬
送ベルト19を介してノイズ電流ib が流れるのを防止
することができるので、転写電流ia が少なくなること
がない。したがって、転写不良を起こすことがなくな
り、画像品位が低下するのを防止することができる。
【0072】なお、各転写補助ローラ87から搬送ベル
ト19を通って各転写ローラ14に電流が流れるが、転
写補助電圧Vhと各転写電圧Vty、Vtm、Vtc、
Vtbとの電位差は小さいので、前記電流は無視するこ
とができる。本実施の形態においては、転写補助電圧V
hを各転写電圧Vty、Vtm、Vtc、Vtbより高
くしているが、必ずしも高くする必要はなく、転写補助
電圧Vhと各転写電圧Vty、Vtm、Vtc、Vtb
との電位差が小さくなれば、ノイズ電流ib はその分少
なくなる。
【0073】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図5は本発明の第2の実施の形態における印
刷機構部の拡大図である。なお、この場合、第1の印刷
機構P1についてだけ説明するが、第2〜第4の印刷機
構P2〜P4も同じ構造を有するので、その説明を省略
する。前記第1の印刷機構P1は、画像形成部12、L
EDヘッド13、及び転写ローラ14によって構成され
る。
【0074】前記画像形成部12は、軸15を中心にし
て矢印a方向に回転させられる像担持体としての感光体
ドラム16、該感光体ドラム16の表面を一様にかつ均
一に帯電させる帯電ローラ17、及び前記静電潜像を現
像してトナー像にする現像器18によって構成される。
第1〜第4の印刷機構P1〜P4の各画像形成部12は
ケース50にそれぞれ収容され、一つのカラー画像形成
ユニット25(図1及び3)が構成される。なお、前記
感光体ドラム16と転写ローラ14との間に転写部が形
成される。
【0075】前記現像器18は、半導電性ゴム材によっ
て形成された現像ローラ18a、現像ブレード18b、
該現像ブレード18bに図示しない非磁性一成分のトナ
ーを適量ずつ供給するスポンジローラ18c、及びトナ
ーを収容するトナータンク18dから成る。前記スポン
ジローラ18cは、トナーを適量ずつ現像ブレード18
bに供給し、前記トナーがなくなるとトナータンク18
dを交換することによって新たにトナーを供給すること
ができる。
【0076】前記LEDヘッド13は、それぞれ図示し
ないLEDアレイ、該LEDアレイを駆動する図示しな
いドライブICを搭載した基板13a、前記LEDアレ
イの光を集束させるロッドレンズアレイ13b等から成
り、ばね13cによって図における下方に付勢されてい
る。そして、前記LEDヘッド13は、インタフェース
部60(図4)からカラー画像信号が入力されると、該
カラー画像信号に対応させてLEDアレイを発光させ、
感光体ドラム16を露光し、該感光体ドラム16の表面
に、画像部と非画像部とから成る静電潜像を形成する。
【0077】次に、該静電潜像の画像部に、現像ローラ
18aの表面のトナーが静電気力によって付着させら
れ、前記静電潜像はトナー像になる。なお、感光体ドラ
ム16と転写ローラ14との間には、搬送部材としての
エンドレスの搬送ベルト19が前記感光体ドラム16及
び転写ローラ14によって挟まれ、かつ、感光体ドラム
16及び転写ローラ14と接触させられて走行させられ
る。
【0078】この場合、第1〜第4の各印刷機構P1〜
P4において、搬送ベルト19の走行方向における転写
部より上流側及び下流側の近傍に転写補助手段としての
転写補助ローラ97が配設される。そして、転写補助ロ
ーラ97と転写ローラ14とは同じ径を有し、いずれも
搬送ベルト19に接触させて回転自在に支持され、各転
写補助ローラ97と搬送ベルト19との接触点を、転写
ローラ14と搬送ベルト19との接触点より距離ΔTだ
け感光体ドラム16側に寄せて配設される。そのため
に、各転写補助ローラ97の中心は、前記転写ローラ1
4の中心より距離ΔTだけ感光体ドラム16側に寄せら
れる。
【0079】したがって、搬送ベルト19が感光体ドラ
ム16に十分に押し付けられるので、前記転写部に十分
な転写ニップ部を形成することができる。その結果、転
写を確実に行うことができ、転写効率を高くすることが
できる。この場合、記録媒体37は搬送ベルト19に吸
着された状態で搬送されるようになっているので、転写
ローラ14と各転写補助ローラ97とによって搬送ベル
ト19が変形させられても、記録媒体37が搬送ベルト
19から剥(は)がれることはない。
【0080】本実施の形態においては、各転写補助ロー
ラ97と搬送ベルト19との接触点を、転写ローラ14
と搬送ベルト19との接触点より距離ΔTだけ感光体ド
ラム16側に寄せて配設されるようになっているが、前
記転写補助ローラ97の径を転写ローラ14の径より大
きくすることによって、各転写補助ローラ97と搬送ベ
ルト19との接触点を、転写ローラ14と搬送ベルト1
9との接触点より距離ΔTだけ感光体ドラム16側に寄
せることもできる。
【0081】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、これらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0082】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、画像記録装置においては、記録媒体を搬送する搬
送部材と、該搬送部材の走行方向に沿って配設され、ト
ナー像が形成される像担持体を備えた複数の画像形成部
と、前記各像担持体と対向させて、かつ、前記搬送部材
に接触させて配設され、前記像担持体に形成されたトナ
ー像を記録媒体に転写する転写手段と、該転写手段に転
写電圧を印加する転写用電源と、前記搬送部材と接触さ
せて配設された転写補助手段と、該転写補助手段に、前
記転写電圧と同じ極性の転写補助電圧を印加する転写補
助電源とを有する。
【0083】この場合、各画像形成部において、転写手
段に転写電圧が印加され、各像担持体に形成されたトナ
ー像は記録媒体に順次重ねて転写される。そして、前記
転写電圧の印加に伴って、転写電流が転写手段、搬送部
材及び像担持体を順次流れ、このとき、ノイズ電流が搬
送部材を介して隣接する画像形成部の像担持体に流れよ
うとする。
【0084】ところが、転写補助手段に転写電圧と同じ
極性の転写補助電圧が印加されるので、搬送部材を介し
てノイズ電流が流れるのを防止することができる。した
がって、転写電流を一定にすることができ、転写不良を
起こすことがなくなり、画像品位が低下するのを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるカラー画像
記録装置の第1の概略図である。
【図2】従来のカラー画像記録装置の概念図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるカラー画像
記録装置の第2の概略図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるカラー画像
記録装置の制御回路のブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における印刷機構部
の拡大図である。
【符号の説明】
11 カラー画像記録装置 12 画像形成部 14 転写ローラ 16 感光体ドラム 19 搬送ベルト 37 記録媒体 55Y、55M、55C、55B 転写用電源 87、97 転写補助ローラ 88 転写補助電源 Vh 転写補助電圧 Vty、Vtm、Vtc、Vtb 転写電圧
フロントページの続き (72)発明者 酒井 雅人 東京都港区芝浦四丁目11番地22号 株式会 社沖データ内 (72)発明者 尾形 秀一郎 東京都港区芝浦四丁目11番地22号 株式会 社沖データ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)記録媒体を搬送する搬送部材と、
    (b)該搬送部材の走行方向に沿って配設され、トナー
    像が形成される像担持体を備えた複数の画像形成部と、
    (c)前記各像担持体と対向させて、かつ、前記搬送部
    材に接触させて配設され、前記像担持体に形成されたト
    ナー像を記録媒体に転写する転写手段と、(d)該転写
    手段に転写電圧を印加する転写用電源と、(e)前記搬
    送部材と接触させて配設された転写補助手段と、(f)
    該転写補助手段に、前記転写電圧と同じ極性の転写補助
    電圧を印加する転写補助電源とを有することを特徴とす
    る画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記転写補助手段は、前記搬送部材の走
    行方向における像担持体より上流側及び下流側におい
    て、搬送部材を像担持体側に押し付ける請求項1に記載
    の画像記録装置。
JP8175142A 1996-07-04 1996-07-04 画像記録装置 Withdrawn JPH1020682A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005134881A (ja) * 2003-10-10 2005-05-26 Kyocera Mita Corp 画像形成装置の転写装置
JP2008268612A (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Kyocera Mita Corp 転写ユニット及びこれを備えた画像形成装置

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