JP3014034U

JP3014034U - ブックエンド

Info

Publication number: JP3014034U
Application number: JP1995000237U
Authority: JP
Inventors: 政義中谷
Original assignee: ナカヤ化学産業株式会社
Priority date: 1995-01-27
Filing date: 1995-01-27
Publication date: 1995-08-01
Anticipated expiration: 2001-01-27

Abstract

(57)【要約】【目的】汎用性の向上、スペースの有効利用、収納時
のコンパクト化を図る。【構成】前面開放箱形のブックエンド本体２の下面
に、三角形の支持板３を水平方向回動自在に軸を介して
取付け、出入自在とすると共に、前記本体２内に収納箱
受棧を設けて１又は複数の収納箱４を出入自在に嵌装
し、前記支持板に突起上の位置決めストッパー１２を設
け、前記本体２下面に複数の位置決め孔を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、棚などに立てた本、書類等が倒れないように支持するためのブックエンドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、ブックエンドは、正面視Ｌ形又は逆Ｌ形で、その水平支持足部上に本を載せうるものと、本を載せられないものとがあり、種々の形状のものが市販されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、従来のブックエンドでは、本来目的の本等の倒れ防止を図ることができるが、他の用途に使用できず、前面幅の厚いものでは、棚等の有効利用を図れないという難点がある。本考案は、上述のような実状に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、汎用性があり、棚等のスペースの有効利用を図り、かつ不使用時にコンパクトにして収納できるブックエンドを提供するにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本考案は、箱形のブックエンド本体の下面に支持板が出入自在に取付けられていることを特徴としている。また、本考案は、前記ブックエンド本体が前面開放形で、該本体内に１又は複数個の引出し式収納箱が出入自在に嵌装されていることを特徴とし、かつ、前記ブックエンド本体内に収納箱受棧が配設されていることを特徴としている。

【０００５】そして、本考案は、前記支持板の位置決めストッパーが設けられていることを特徴とすると共に、前記支持板が水平方向回動自在に取付けられていることを特徴としている。さらに、本考案は、前記支持板が略三角形とされていることを特徴とし、或いは、前記支持板が伸縮自在とされていることを特徴とするほか、前記支持板の先端部が収納時に互いに重なるようにしたことを特徴としている。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、使用に際して、支持板をブックエンド本体下面から水平方向に引き出し、所望の場所に置き、支持板上に又はその反対側に本や書類を並置することができる。そして、ブックエンド本体内には、辞書等の比較的小版の本を挿入し、更に、引出し式収納箱を備えたものでは、収納箱に、カード、ハサミ、筆記具等を入れることができる。

【０００７】また、ブックエンドを使用しない場合、支持板をブックエンド本体下側に格納し、積重ねたり、並置して収納するほか、収納箱として使用できる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。図１〜７は、本考案の第１実施例を示し、ブックエンド１は、前面開放の箱形ブックエンド本体２と、該本体２の下面に前後に位置して水平方向回動可能に取付けられた支持板３と、前記本体２内に嵌脱自在に挿入した引出し式の複数個の収納箱４とから成っている。

【０００９】前記ブックエンド本体２は、合成樹脂製で、図２に示すように、上下方向に長い長方箱形でその高さが本又は書類ファイルＦと略同じで、その左右内側面及び後板内面には、図４にも示すように短冊状の収納箱受棧５が複数段突設されており、後面には空気抜孔６が設けられ、底板２Ａには前後に位置して支持板取付孔７が設けられ、該取付孔７の外側に３つの位置決め孔８が設けられている。

【００１０】前記支持板３は、合成樹脂性で、図３に示すように不等辺三角形状を呈し、最短辺寄り上面には中空軸９が一体的に突設され、該中空軸９の外周端部には係止突起１０が設けられると共に、２カ所に割込み溝１１が設けられており、中空軸９を前記取付孔７に挿入する際に、該軸９を中心方向に撓ませうるようにしてあり、前記取付孔７の底部内側周縁に前記突起１０が係止されて抜けないようになっている。

【００１１】前記支持板３の上面には、突起状の位置決めストッパー１２が前記本体底板２Ａに設けた位置決め孔８に対応して１個所に設けられ、図３に示すように、支持板３の格納時及び左又は右に引き出した状態（図３に２点鎖線で示す）において、前記ストッパー１２が各位置決め孔８に係合するようになっている。なお１３は成形型抜き孔で前記係止突起１０を形成するためのものである。

【００１２】前記収納箱４は、合成樹脂性で、図７に示すように、平面視長方形を呈し、前面に引出し操作孔１４が設けられ、左右内側面には前後方向中央部分に仕切板１５の係止突条１６が夫々２条宛平行に突設されており、仕切板１５が嵌脱自在となっている。上記第１実施例において、これを使用する際は、図３に２点鎖線で示すように、支持板３を右又は左に前記軸９を中心として回動させて引出し、ストッパー１２を位置決め孔８に係合させ、ブックエンド本体２が倒れないようにし、支持板３の上に本又はファイルＦを載置する。そして、収納箱４に、筆記具、カード等を入れて収納する。なお、前記収納箱４の一部又は全部を取り出して、辞書等小版の本をブックエンド本体２内に入れておくことができる。

【００１３】また、ブックエンド１を使用しないときは、支持板３を回動させて前記本体２の下面に格納し、ストッパー１２を位置決め孔８に係合させ、積重ね或いは立てて保管することができる。さらに、支持板３は、左又は右のいずれの方向にも引出しうるので、右勝手、左勝手の両方に使い分けることができる。図８、図９は、本考案の第２実施例の要部を示し、第１実施例と異なるところは、支持板３が下板３Ａと上板３Ｂに２分割されて伸縮自在とされている点であり、下板３Ｂが第１実施例と同様にブックエンド本体２の底板２Ａに取付けられている。したがって、第１実施例と共通する部分には図３と同符号を付し、第２実施例の特徴部分について述べる。

【００１４】前記下板３Ｂには、その上面に上板３Ａの係止摺動溝１７が設けられると共に、上板係止孔１８、１９及び上板のぞき切欠部２０が設けられている。前記上板３Ａは、下板３Ｂの係止摺動溝１７に嵌合されて摺動自在とされ、該上板３Ａの内端側は前記軸９及び位置決め突起１２と干渉しないように二又状とされ、その内端部に係止突起２１が前記係止孔１８、１９に係脱自在に設けられ、縮小時には係止孔１８に嵌合し、伸長時には係止孔１９に嵌合するようになっている。

【００１５】また、上板３Ａには、先端下面に前記切欠部２０に嵌合する引出し操作部２２が設けられている。そして、前記上板３Ａを下板３Ｂ上に格納した状態では、図８に示すように、上・下板３Ａ、３Ｂの先端が一致して互いに接当するようになっている。図１０、図１１は、本考案の第３実施例の要部を示し、第１実施例と異なるところは、両支持板３の先端部３Ｃが、格納時に上下に重なるように、対向面側に段差を設けて薄肉とした点であり、第１実施例と同等の作用を期待することができる。したがって、第１実施例と同符号を付し、詳細説明を省略する。

【００１６】図１２は、本考案の第４実施例の要部を示し、第１実施例と異なるところは、ブックエンド本体２内に収納箱受棧５を無くして、本を直接或いは大形収納箱１個を挿入しうるようにした点であり、第１実施例と略同等の作用効果を期待できる。なお、前記本体２の前面開口は、蓋により開閉自在とすることができる。本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、適宜設計変更することができる。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は、上述のように、箱形のブックエンド本体の下面に支持板が出入自在に取付けられていることを特徴とするものであるから、ブックエンド本体内に本、筆記具等を収納して汎用性を高め、スペースの有効利用を図りうると共に、支持板が出入自在であるから、不使用時に該支持板を前記本体の下側に格納してコンパクト化でき、保管スペースを小さくしうるほか、１つで左、右いずれの勝手にも使い分けることができる。

【００１８】また、本考案は、前記ブックエンド本体が前面開放形で、該本体内に１又は複数個の引出し式収納箱が出入自在に嵌装されていることを特徴とするものであるから、筆記具等の収納及び取り出しが容易である。そして、本考案は、前記ブックエンド本体内に収納箱受棧が配設されていることを特徴とするものであるから、収納箱の挿入、引出しを円滑にかつ容易に行なうことができる。

【００１９】さらに、本考案は、前記支持板の位置決めストッパーが設けられていることを特徴とするものであるから、支持板の格納及び引出し状態の位置決めを確実にし、支持板を安定させると共に、格納時に自然に支持板が張り出すことがなく、取扱いが容易である。また、本考案は、前記支持板が水平方向回動自在に取付けられていることを特徴とするものであるから、支持板の前記本体への取付け構造が簡単で、しかも出入が容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示す斜視図である。

【図２】同実施例の収納箱を取り除いた状態を示す正面
図である。

【図３】同実施例の下面図である。

【図４】図２のＡ−Ａ線断面図である。

【図５】図４のＢ−Ｂ線断面拡大図である。

【図６】図３のＣ−Ｃ線断面拡大図である。

【図７】同実施例の収納箱の一例を示す拡大斜視図であ
る。

【図８】本考案の第２実施例の要部を示す下面図であ
る。

【図９】図８のＤ−Ｄ線断面拡大図である。

【図１０】本考案の第３実施例の要部を示す下面図であ
る。

【図１１】図１０のＥ−Ｅ線断面図である。

【図１２】本考案の第４実施例を示す正面図である。

【符号の説明】

１ブックエンド２ブックエンド本体３支持板３Ａ上板３Ｂ下板３Ｃ先端部４収納箱５収納箱受棧７取付孔８位置決め孔９中空軸１２ストッパー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】箱形のブックエンド本体の下面に支持板
が出入自在に取付けられていることを特徴とするブック
エンド。
【請求項２】前記ブックエンド本体が前面開放形で、
該本体内に１又は複数個の引出し式収納箱が出入自在に
嵌装されていることを特徴とする請求項１に記載のブッ
クエンド。
【請求項３】前記ブックエンド本体内に収納箱受棧が
配設されていることを特徴とする請求項２に記載のブッ
クエンド。
【請求項４】前記支持板の位置決めストッパーが設け
られていることを特徴とする請求項１、２又は３に記載
のブックエンド。
【請求項５】前記支持板が水平方向回動自在に取付け
られていることを特徴とする請求項１、２、３又は４に
記載のブックエンド。
【請求項６】前記支持板が略三角形とされていること
を特徴とする請求項１〜５のいずれか１つに記載のブッ
クエンド。
【請求項７】前記支持板が伸縮自在とされていること
を特徴とする請求項１〜５のいずれか１つに記載のブッ
クエンド。
【請求項８】前記支持板の先端部が収納時に互いに重
なるようにしたことを特徴とする請求項１〜５のいずれ
か１つに記載のブックエンド。