JP3013865B2 - Fmステレオ受信機 - Google Patents

Fmステレオ受信機

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JP3013865B2 JP4157536A JP15753692A JP3013865B2 JP 3013865 B2 JP3013865 B2 JP 3013865B2 JP 4157536 A JP4157536 A JP 4157536A JP 15753692 A JP15753692 A JP 15753692A JP 3013865 B2 JP3013865 B2 JP 3013865B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、旧ソビエト連邦向け
及び東欧向けに好適なFMステレオ受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、旧ソビエト連邦においては、65
〜74MHzのいわゆるOIRTバンドで、旧ソビエト
連邦に特有のポーラー変調方式によるFMステレオ放送
が行なわれていたが、近年には、87.5〜108MH
zのいわゆるCCIRバンドで、わが国の現行方式でも
ある、パイロットトーン方式によるFMステレオ放送が
行なわれるようになった。尚、OIRTは国際ラジオテ
レビジョン機構(Organization Internationalede Radi
odiffusion et de Television)の略称、CCIRは国
際無線通信諮問委員会(Comite Consultatif Internati
onale des Radiocommunications )の略称である。
【0003】パイロットトーン方式では、図2Aに示す
ように、左・右チャンネルの和信号(L+R)が、主チ
ャンネルとして、15kHzまでのベースバンドで伝送
されると共に、副チャンネルとして、38kHzの副搬
送波が左・右チャンネルの差信号(L−R)により振幅
変調されてから、副搬送波が完全に抑圧されて、上・下
の側波帯のみが、23〜53kHzの範囲で、主チャン
ネルに複合されて伝送される。更に、19kHzのパイ
ロットトーン信号が、主・副チャンネルの周波数偏移
(最大75kHz)の10%の低レベルで、主・副チャ
ンネルに複合されて伝送される。また、受信側では、F
M検波出力中のパイロットトーン信号の有無によって、
ステレオ復調回路の動作が制御されて、ステレオモード
またはモノラルモードに切り換えられ、ステレオモード
では、パイロットトーン信号に基づいて、副搬送波が形
成され、差信号が復調される。
【0004】一方、ポーラー変調方式では、図2Bに示
すように、上述と同様の主チャンネル信号が伝送される
と共に、副チャンネルとして、31.25kHzの副搬
送波が差信号(L−R)により振幅変調されてから、上
・下の側波帯と、0%に抑圧された副搬送波が、1
6.25〜46.25kHzの範囲で、主チャンネルに
複合されて伝送される。そして、ポーラー変調方式で
は、パイロットトーン信号がなく、主・副チャンネルの
最大周波数偏移は50kHzとなっている。また、受信
側では、FM検波出力中の副搬送波信号の有無によっ
て、ステレオ復調回路の動作が制御されて、ステレオモ
ードまたはモノラルモードに切り換えられる。
【0005】上述から明らかなように、ポーラー変調方
式の方が、最高変調周波数が低く、主搬送波周波数偏移
が小さいので、パイロットトーン方式よりも占有帯域が
狭くて済み、放送周波数範囲の狭いOIRTバンドで
は、置局(周波数割当)の面で有利である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、東欧諸国に
おいては、OIRTバンドとCCIRバンドとで、いず
れもパイロットトーン方式によるFMステレオ放送が行
なわれており、東欧向けのFMステレオ受信機には、パ
イロットトーン方式対応のステレオ復調回路が搭載され
ている。
【0007】ところが、旧ソビエト連邦において、東欧
向けのFMステレオ受信機によって、同じOIRTバン
ドのポーラー変調方式のFMステレオ放送を受信した場
合は、前述のように、ステレオ信号の構成が方式によっ
て異なるため、ステレオモードとはならずにモノラルモ
ードとなってしまう。
【0008】そして、左・右チャンネルの音声信号の高
域成分に対応して、ポーラー変調方式の副チャンネルの
下側側帯波に19kHz近傍の信号成分が存在するとき
は、この信号成分のレベル変動によってパイロットトー
ン方式のステレオ復調回路が断続的に誤動作して、ステ
レオ表示ランプが点滅したり、ノイズが発生したりす
る。
【0009】一方、旧ソビエト連邦において、OIRT
バンドのポーラー変調方式専用の、従来のFMステレオ
受信機では、旧連邦内に増えつつある、CCIRバンド
での、パイロットトーン方式によるFMステレオ放送
は、バンドが異なるため、全く受信することができな
い。
【0010】従って、旧ソビエト連邦において、2つの
バンドでの、それぞれ異なる方式によるFMステレオ放
送をいずれも受信するためには、OIRTバンドのポー
ラー変調方式対応のFMステレオ受信機と、CCIRバ
ンドのパイロットトーン方式対応のFMステレオ受信機
とが必要となってしまう。
【0011】しかしながら、上述のような2台のFMス
テレオ受信機を揃えることは、聴取者の経済的負担が重
くなるという問題があった。また、スピーカを駆動する
増幅器側で、2台のFMステレオ受信機の出力を選択す
る煩わしい操作が伴うという問題があった。
【0012】上述のような聴取者の経済的負担の軽減策
としては、例えば、東欧向けのFMステレオ受信機に、
パイロットトーン方式対応のステレオ復調回路に加え
て、ポーラー変調方式対応のステレオ復調回路を搭載す
ることが考えられる。しかしながら、東欧向けのFMス
テレオ受信機に両方式のステレオ復調回路を搭載した場
合でも、依然として、OIRT,CCIRの各バンドの
受信時に、そのバンドに対応するステレオ復調回路を聴
取者が選択しなければならないという問題が残ってしま
う。
【0013】この発明の目的は、2つのバンドでの、そ
れぞれ異なる方式によるFMステレオ放送を、経済的
に、かつ、簡単な操作で受信することができると共に、
2つのバンドでの、同一の方式によるFMステレオ放送
も、簡単な操作で受信することができる、FMステレオ
受信機を提供するところにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明によるFM受信機は、後述する実施
例の参照符号を対応させると、パイロットトーン方式に
よるFMステレオ放送が行われる第1の放送周波数帯ま
たはポーラー変調方式によるFMステレオ放送が行われ
第2の放送周波数帯を選択する放送周波数帯選択手段
41Bと、パイロットトーン方式に対応する第1のステ
レオ復調回路31と、ポーラー変調方式に対応する第2
のステレオ復調回路32と、第1及び第2のステレオ復
調回路のいずれか一方の出力信号を選択する出力信号選
択手段33と、ステレオ方式切り換えスイッチ34とを
備え、 ステレオ方式切り換えスイッチ34が一の状態に
切り換えられるときは、出力信号選択手段33は、第1
のステレオ復調回路31からの出力信号のみが出力信号
選択手段33から得られるように制御され、 ステレオ方
式切り換えスイッチ34が他の状態に切り換えられると
きは、出力信号選択手段33は、放送周波数帯選択手段
41Bでの放送周波数帯の選択に応じて、第1及び第2
のステレオ復調回路のいずれか一方の出力信号が出力信
号選択手段33から得られるように制御されるものであ
る。
【0015】
【0016】
【作用】上述の構成の請求項1の発明によれば、ステレ
オ方式切り換えスイッチ34が一の状態に切り換えられ
るときは、出力信号選択手段33からは、第1のステレ
オ復調回路31からの出力信号のみが得られる。また、
ステレオ方式切り換えスイッチ34が他の状態に切り換
えられるときは、放送周波数帯選択手段41Bでの放送
周波数帯の選択に応じて、当該選択された各放送周波数
帯に対応する、第1または第2のステレオ復調回路のい
ずれか一方の出力信号が、出力信号選択手段33から得
られる。
【0017】したがって、例えば、OIRTバンドでも
パイロットトーン方式によるFMステレオ放送が行われ
ている、東欧向けのFMステレオ受信機として使用する
場合には、ステレオ方式切り換えスイッチ34を一の状
態に切り換える。すると、CCIRバンドと、OIRT
バンドとのいずれのバンドにおいても、パイロットトー
ン方式対応の復調回路からの出力信号が常に、出力信号
選択手段から得られるようにすることができ、いずれの
バンドにおいても、FMステレオ放送の受信を可能とす
ることができる。 また、旧ソビエト連邦向けのFMステ
レオ受信機として使用する場合には、ステレオ方式切り
換えスイッチ34を他の状態に切り換える。すると、放
送周波数帯選択手段41Bでの放送周波数帯の選択に応
じて、OIRTバンドではポーラー変調方式に対応する
第2のステレオ復調回路32が選択されて、また、CC
IRバンドでは、パイロットトーン方式に対応する第1
のステレオ復調回路31が選択されて、それぞれFMス
テレオ放送の受信が可能になるようにすることができ
る。 つまり、ステレオ方式切り換えスイッチ34を切り
換えるだけで、FMステレオ受信機を、東欧向けと、旧
ソビエト連邦向けとに切り換えることが可能になる。
【0018】
【実施例】以下、図1を参照しながら、この発明による
FMステレオ受信機の一実施例について説明する。
【0019】この発明の一実施例の構成を図1に示す。
図1において、10はいわゆるフロントエンドであっ
て、入力端子1aを介して、アンテナAntから供給さ
れたFM放送バンドのRF信号が、高周波増幅器11を
経て混合器12に供給され、局部発振器13の出力と混
合されて、周波数が、例えばfi=10.7MHzの中
間周波信号に変換される。
【0020】高周波増幅器11の入力側のタンク回路T
Kaは、例えば、直列接続のコイル14c,14oと、
可変容量ダイオード15を含んで構成され、局部発振器
13のタンク回路TKoは、例えば、直列接続のコイル
16c,16oと、可変容量ダイオード17を含んで構
成される。各タンク回路TKa,TKoの可変容量ダイ
オード15,17には、システム制御回路(マイクロコ
ンピュータ)40から、それぞれ所定の範囲で変化する
同調制御信号Vta,Vtoが供給される。図示は省略する
が、高周波増幅器11と混合器12との段間にも、タン
ク回路TKaと同様のタンク回路が接続される。
【0021】そして、この実施例では、バンド切り換え
用の電子スイッチ18,19が、タンク回路TKa,T
Koの一方のコイル14o,16oをそれぞれ短絡し得
るように接続され、両電子スイッチ18,19に共通
に、マイクロコンピュータ40からのバンド切り換え制
御信号Sbが供給される。図示のように、両電子スイッ
チ18,19の可動接点がc側接点に接続された状態で
は、CCIRバンドのFMステレオ放送が受信され、図
示とは逆の接続状態では、OIRTバンドのFMステレ
オ放送が受信される。
【0022】なお、局部発振器13は、PLL回路を備
えるいわゆるシンセサイザ方式の構成とすることもで
き、その場合にはバンド切り換えは、分周比の変更によ
り行なうことができる。
【0023】混合器12からの中間周波信号は、帯域フ
ィルタ21と中間周波増幅器22とを経て、FM検波器
23と同調表示回路24とに供給され、FM検波器23
の出力が2個のステレオ復調器31,32に共通に供給
されると共に、同調表示回路24の出力がマイクロコン
ピュータ40に供給される。
【0024】一方のステレオ復調器31はパイロットト
ーン方式に対応するものであり、他方のステレオ復調器
32はポーラー変調方式に対応するものであって、両復
調器31,32の左・右チャンネルの各1対の出力信号
は、出力信号選択回路33を介して、出力端子2L,2
Rに導出される。両復調器31,32のステレオ表示信
号がマイクロコンピュータ40に供給され、マイクロコ
ンピュータ40からの出力選択制御信号Sdが、ステレ
オ方式切り換えスイッチ34のb側接点と共通接点cと
を介して、出力信号選択回路33に供給される。スイッ
チ34のa側接点は無接続とされる。なお、このスイッ
チ34は、後述のように、使用地域に応じて切り換え状
態が設定されるもので、例えば、受信機のバックパネル
など、日常、聴取者の手が触れない位置に配設される。
【0025】出力信号選択回路33は、例えば、1対の
電子スイッチ35,36から構成されて、一方のスイッ
チ35の端子a側,端子b側に、復調器31,32の各
左チャンネル出力端子31L,32Lが接続され、他方
のスイッチ36の端子a側,端子b側に、復調器31,
32の各右チャンネル出力端子31R,32Rが接続さ
れる。この出力信号選択回路33からは出力端子2L,
2Rが導出される。
【0026】マイクロコンピュータ40には、CCIR
バンドとOIRTバンドとを切り換えるバンド切り換え
キー41B,複数個のプリセット選局キー41PK,チ
ューニングキー41Tなどの操作キーが接続されると共
に、同調表示とステレオ表示のために、例えば、発光ダ
イオードのような表示素子42a,42bが接続され
る。
【0027】次に、この発明の一実施例のバンド切り換
え及び出力信号切り換えについて説明する。
【0028】上述のように、この実施例では、CCI
R,OIRTの2つのバンドが切り換えの対象であり、
パイロットトーン方式,ポーラー変調方式の2つの復調
器が出力信号切り換えの対象であるから、バンド切り換
え及び出力信号切り換えのための制御信号は、例えば、
それぞれ“H”と“L”との2つのレベル(状態)を有
するもので足りる。換言すれば、この実施例では、バン
ド切り換え制御信号と出力信号切り換え制御信号とが相
互に対応しており、実質的には、同一であるとも言え
る。
【0029】旧ソビエト連邦向けのFMステレオ受信機
では、方式切り換えスイッチ34が図示のように接点b
と接点cとが接続される接続状態に設定される。そし
て、マイクロコンピュータ40からの出力選択制御信号
Sdが、このスイッチ34を介して、出力信号選択回路
33に供給される。
【0030】バンド切り換えキー41BによりCCIR
バンドが選択されると、マイクロコンピュータ40から
のバンド切り換え制御信号Sbが、例えば“H”とな
り、フロントエンド10の電子スイッチ18,19が図
示のように接続されて、CCIRバンドのFMステレオ
放送が受信される。同時に、出力選択制御信号Sdが、
例えば“H”となって、出力信号選択回路33の電子ス
イッチ35,36が図示のように接続されて、パイロッ
トトーン方式のステレオ復調器31の出力が端子2L,
2Rに導出される。
【0031】また、バンド切り換えキー41BによりO
IRTバンドが選択された場合は、バンド切り換え制御
信号Sbが、例えば“L”となって、フロントエンド1
0の電子スイッチ18,19が図示とは逆の状態に切り
換えられ、OIRTバンドのFMステレオ放送が受信さ
れる。同時に、出力選択制御信号Sdが、例えば“L”
となって、出力信号選択回路33の電子スイッチ35,
36が図示とは逆の状態に切り換えられ、ポーラー変調
方式のステレオ復調器32の出力が端子2L,2Rに導
出される。
【0032】上述のように、この実施例では、方式切り
換えスイッチ34が図示の状態に設定されているとき、
各バンドに対応するステレオ復調器の選択が、バンド切
り換えに連動して、自動的に行なわれるので、CCI
R,OIRTの両バンドのそれぞれ異なる方式のFMス
テレオ放送を、バンド切り換えキー41Bの操作のみ
で、受信することができる。
【0033】前述のように、OIRTバンドでもパイロ
ットトーン方式によるFMステレオ放送が行なわれてい
る、東欧向けのFMステレオ受信機では、方式切り換え
スイッチ34が図示とは逆の状態に切り換えられて、出
力信号選択回路33への出力選択制御信号Sdの供給が
遮断される。
【0034】この実施例では、制御信号Sdの供給が遮
断された状態で、例えば、図1に破線で示すように、正
の電源電圧+Vccが、抵抗器37を介して、出力信号選
択回路33に供給される。これにより、出力信号選択回
路33の電子スイッチ35,36は、上述のような、例
えば“H”の出力選択制御信号Sdが供給された場合と
同様に、図示のように接続されて、出力端子2L,2R
には、常時、パイロットトーン方式のステレオ復調器3
1の出力が導出されることになる。
【0035】スイッチ34のこの切り換え状態におい
て、バンド切り換えキー41BによりOIRTバンドが
選択された場合は、上述と同様に、バンド切り換え制御
信号Sbが“L”となって、フロントエンド10の電子
スイッチ18,19が図示とは逆の状態に切り換えら
れ、OIRTバンドのパイロットトーン方式によるFM
ステレオ放送が受信される。
【0036】このとき、出力選択制御信号Sdが同時に
“L”となるが、上述のようにスイッチ34が切り換え
られて、出力選択制御信号Sdの供給経路が遮断されて
いるため、出力端子2L,2Rには、図示の接続状態の
選択回路33を介して、パイロットトーン方式のステレ
オ復調器31の出力が導出される。
【0037】また、バンド切り換えキー41BによりC
CIRバンドが選択された場合は、バンド切り換え制御
信号Sbが“H”となって、フロントエンド10の電子
スイッチ18,19が図示のように接続され、CCIR
バンドのパイロットトーン方式によるFMステレオ放送
が受信される。この場合も、出力端子2L,2Rには、
パイロットトーン方式のステレオ復調器31の出力が導
出される。
【0038】上述のように、この実施例では、ステレオ
方式切り換えスイッチ34によって、制御信号Sdの供
給経路が遮断されているときは、OIRT,CCIRの
両バンドのいずれであっても、パイロットトーン方式の
FMステレオ放送を受信することができる。以上説明し
たように、スイッチ34が図示の接続状態にあるときに
は、バンド切り換えに連動して自動的にOIRTバンド
では、ポーラー変調方式のFMステレオ放送を受信する
ことができる。
【0039】なお、パイロットトーン方式のステレオ復
調器31と、ポーラー変調方式のステレオ復調器32と
は、かなりの部分が共通しており、この部分を共通化し
て、両方式の復調器を1つの集積回路に搭載することに
より、更に小型化・低価格化・高信頼化することができ
る。
【0040】また、この実施例では、方式切り換えスイ
ッチ34を設けることにより、それぞれ同じFM放送バ
ンドながら、ステレオ方式が異なる2つの地域に向け
て、共通仕様のFMステレオ受信機を充当することがで
きて、個別仕様のFMステレオ受信機に比べて、コスト
を低減することができる。
【0041】なお、出力信号選択回路33からパイロッ
トトーン方式のステレオ復調器31の出力を得るか、ポ
ーラー変調方式のステレオ復調器32の出力を得るかの
選択は、いずれのステレオ方式を選択するかの選択キー
を設け、この選択キーの選択状態と、バンド切り換えキ
ー41Bの切り換え状態から決定するように構成しても
よい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、この発明において
は、2バンドのFMステレオ受信機において、パイロッ
トトーン方式、ポーラー変調方式にそれぞれ対応する1
対のステレオ復調器を搭載すると共に、ステレオ方式切
り換えスイッチを設け、そのステレオ方式切り換えスイ
ッチの状態を切り換えるだけで、2つのバンドでそれぞ
れ異なる方式によるFMステレオ放送がなされている地
域では、バンド切り換えに連動して、各バンドに対応す
るステレオ復調器の選択が自動的に行なわれて、各方式
のFMステレオ放送を経済的に、かつ、簡単な操作で受
信するようにすることができると共に、2つのバンドで
同一方式によるFMステレオ放送がなされている地域で
は、バンド切り換えに拘らず、その同一方式のFMステ
レオ放送を簡単な操作で受信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるFMステレオ受信機の一実施例
の構成を示すブロック図である。
【図2】パイロットトーンステレオ方式と、ポーラー変
調ステレオ方式を説明するための周波数スペクトル図で
ある。
【符号の説明】
10 フロントエンド 18,19 バンド切り換えスイッチ 31 パイロットトーン方式のステレオ復調
器 32 ポーラー変調方式のステレオ復調器 33 出力信号切り換え回路 34 ステレオ方式切り換えスイッチ 40 システム制御回路(マイクロコンピュ
ータ) 41B バンド切り換えキー Sb バンド切り換え制御信号 Sd 出力信号切り換え制御信号 TKa,TKo タンク回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パイロットトーン方式によるFMステレオ
    放送が行われる第1の放送周波数帯またはポーラー変調
    方式によるFMステレオ放送が行われる第2の放送周波
    数帯を選択する放送周波数帯選択手段と、上記 パイロットトーン方式に対応する第1のステレオ復
    調回路と、上記 ポーラー変調方式に対応する第2のステレオ復調回
    路と、 上記第1及び第2のステレオ復調回路のいずれか一方の
    出力信号を選択する出力信号選択手段と、 ステレオ方式切り換えスイッチと を備え、 上記ステレオ方式切り換えスイッチが一の状態に切り換
    えられるときは、上記出力信号選択手段は、上記第1の
    ステレオ復調回路からの出力信号のみが、上記出力信号
    選択手段から得られるように制御され、 上記ステレオ方式切り換えスイッチが他の状態に切り換
    えられるときは、上記出力信号選択手段は、上記放送周
    波数帯選択手段での放送周波数帯の選択に応じて、上記
    第1及び第2のステレオ復調回路のいずれか一方の出力
    信号が上記出力信号選択手段から得られるように制御さ
    れるようにされたFMステレオ受信機。
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