JP3013365U - 折畳式ハンガー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成パーツが少なく、展開と収納が簡単で、
携帯に便利な折畳式ハンガーを提供することを目的とす
る。 【構成】 外レバー１０の一端に内レバー２０の一端を
収納し、内レバー２０の一端にチェーン３０の軸部材３
２を収納し、これらの三部材１０，２０，３２の軸着孔
１１，２１，３４にピン４０を挿通して構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は折り畳み可能なハンガーに関し、より詳細にはピンにより、二本のレ バーとフックの付いたチェーンを組み立ててなる折り畳み可能なハンガーに関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般にハンガーは衣類を掛けることに利用されるもので、衣類を綺麗に保持で き、皺を生じさせないものである。 またハンガーは洗濯した衣類を掛け乾燥目的で室外へ干すことに利用すること もできる。従来のハンガーは鉄製やプラスチック製等のものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記したハンガーはいずれも折り畳むことができないので、収納や携帯にとて も不便である。 この不便さに鑑み収納や携帯に便利である折畳式のハンガーも提案されている 。 しかしながら、この種の折畳式ハンガーにあっては、構成パーツが多く、組 み立てに手数がかかるといった欠点がある。 このようなことから、折り畳みができて、且つ、組み立てが容易であるハンガ ーの提案が望まれている。

【０００４】

【本考案の目的】

本考案は上記の課題を解決するためになされたもので、組立操作が容易に行え 、しかも収納や携帯に便利である折畳式ハンガーを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するため、本考案は外レバーと、内レバーと、一端にフックが 付いたチェーンとからなり、前記外レバーと内レバーとは、各々横断面がＵ字形 に形成された長条状のものであり、チェーンが内レバー内の凹槽に収納でき、内 レバーが外レバー内の凹槽に収納でき、また、該両レバーの先端に各々軸着孔が 形成され、外レバーの軸着孔に近接する先端に内レバーの先端に当接できる当接 面が形成され、上記チェーンの一端にさらに軸部材が付いており、該軸部材にも 軸着孔が形成されており、前記軸部材を内レバーの先端付近の凹槽に入れて、内 レバーと外レバーと軸部材との軸着孔にピンを挿通し、三者を結合してハンガー を構成することを特徴とする折畳式のハンガーである。

【０００６】 また、本考案は前記内レバーと外レバーとの他端に各々掛止孔が形成され、両 端に各々フックの付いたチェーンが両フックによって、前記内レバーと外レバー の他端にある掛止孔に掛止したことを特徴とする折り畳み可能なハンガーであっ てもよい。

【０００７】

【作用】

本考案は上記した構成を有するから、単にチェーンを内レバー内に収納した後 、内レバーを外レバー内に収納して折り畳むだけで収納が可能である。 またハンガーとして拡げる際は、ただ上記した収納時と逆の手順で拡げればよ い。 このようにハンガーの折畳操作と展開操作を共に簡易に行えると共に、ハンガ ーの収納にたいしたスペースを要しないため携帯にも便利である。 さらに展開したハンガーの両端にフックの付いたチェーンを掛けてハンガーの 下方に懸吊部を形成することにより、折り畳んだ衣類やズボンを掛けることがで きる。

【０００８】

【実施例】

つぎに図面を参照しながら本考案の好適な実施例について説明する。 図１は本考案に係る折畳式ハンガーの構成を示す分解斜視図であり、図２は折 畳式ハンガーの正面図であり、図３は折畳式ハンガーの軸着部分の拡大正面図で あり、図４は折畳式ハンガーが折り畳まれた時の構成を示す断面図であり、図５ は折畳式ハンガーの両端にフックの付いたチェーンを掛けた状態を示す斜視図で ある。

【０００９】 図１に示すように、本考案の折畳式ハンガーは主に外レバー１０と、内レバー ２０と、フック３１の付いたチェーン３０とを包含する。 外レバー１０と内レバー２０は共に各々板材１５，１６、２５，２６を平行に 対向させ、且つ下側に底板１７、２７により結合してなる断面Ｕ字形を呈する長 条状物である。 前述した板材１５，１６，２５，２６は一端が他端より大きい円弧状に形成さ れ、他端が小さい円弧状に形成されている。 外レバー１０と内レバー２０は共に断面がＵ字形を呈するから、内部に凹槽１ ２，２２が夫々形成されている。 外レバー１０の凹槽１２の幅は内レバー２０を収納できる程度に設定され、ま た、内レバー２０の凹槽２２の幅はチェーン３０を収納できる程度に設定されて いる。 両レバー１０，２０の対応する端部には夫々軸着孔１１、２１が設けられてい る。 外レバー１０の軸着孔１１を有する端部には当接面１４が形成され、当接面１ ４は内レバー２０のこの端部付近まで延びた底板部分２７の縁部に当接できる形 状に形成されている。 チェーン３０の一端にはフック３１が付いていて、他端には軸部材３２が設け られている。軸部材３２の一端に形成されたフランジ３３には孔が設けられ、こ の孔がチェーン３０の一端と結合している。軸部材３２には軸着孔３４が設けら れている。

【００１０】 本考案の折畳式ハンガーを使用する際、内レバー２０の一端部を外レバー１０ の一端部にある凹槽１７に入れ、内レバー２０の底板２７の縁部を外レバー１０ の当接面１４に当接し、両レバー１０，２０はこれで所定の角度に展開するよう になる。 また、チェーン３０の軸部材３２を内レバー２０の端部にある凹槽２２に入れ て、これらの３部材１０，２０，３０の各軸着孔１１、２１、３４にピン４０を 挿通して各部材１０，２０，３０を結合すれば、外観が綺麗で実用に適するハン ガーが完成する。

【００１１】 また図２に示すように、外レバー１０と内レバー２０の他端部に掛止孔１３、 ２３を形成し、これらの各掛止孔１３、２３に両端にフック５１の付いたチェー ン５０を掛止させるようにしてもよい。 ハンガーにチェーン５０を設置することにより、靴下やズボンなどが掛けられ るようになる。

【００１２】 ハンガーを収納する時は、図２及び図４に示すように、内レバー２０をピン４ ０を中心にして回動させて外レバー１０の凹槽１２に収納し、次に、チェーン３ ０を内レバー２０の凹槽２２に収納する。 チェーン３０のフック３１は内レバー２０の他端部の隙間を通って、外部に伸 び出される。

【００１３】 一般のハンガーは室外に掛けた時、風によって竿から脱落することがある。 これに対して本考案のハンガーは図５に示すようにチェーン３０を竿６０に巻 き付けてフック３１をチェーン３０に掛止すれば、いくら風が強くてもハンガー は竿６０から脱落せずに済み、従来のハンガーと比べて数多くの利点を有する。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は単に内レバーと外レバーとチェーンからなるので、バンカーを構成す るパーツが少なく、且つ本考案は収納時、大したスペースを要しないため、携帯 や収納にとても便利である。また、本考案は図５に示すような使い方をすれば風 によりハンガーが脱落しないので、従来品よりずっと有利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の構成を示す分解斜視図である。

【図２】 本考案の構成を示す正面図である。

【図３】 本考案の軸着部分の拡大正面図である。

【図４】 本考案が折り畳まれた時の構成を示す断面図
である。

【図５】 本考案の使用例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１０……外レバー ２０……内レバー １１，２１……軸着孔 １２，２２……凹槽 １３，２３……掛止孔 １４……当接面 １５，１６，２５，２６……板材 １７，２７……底板 ３０……チェーン ３１……フック ３２……軸部材 ３３……フランジ ３４……軸着孔 ４０……ピン ５０……チェーン ５１……フック ６０……竿

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外レバーと、内レバーと、一端にフック
   が付いたチェーンとからなり、 前記外レバーと内レバーとは、各々横断面がＵ字形に形
   成された長条状のものであり、チェーンが内レバー内の
   凹槽に収納でき、内レバーが外レバー内の凹槽に収納で
   き、また、該両レバーの先端に各々軸着孔が形成され、
   外レバーの軸着孔に近接する先端に内レバーの先端に当
   接できる当接面が形成され、上記チェーンの一端にさら
   に軸部材が付いており、該軸部材にも軸着孔が形成され
   ており、 前記軸部材を内レバーの先端付近の凹槽に入れて、内レ
   バーと外レバーと軸部材との軸着孔にピンを挿通して三
   者を結合してハンガーを構成することを特徴とする折畳
   式ハンガー。
2. 【請求項２】 請求項１において、前記内レバーと外レ
   バーとの他端に各々掛止孔が形成され、両端に各々フッ
   クの付いたチェーンが両フックによって、前記内レバー
   と外レバーの他端にある掛止孔に掛止したことを特徴と
   する折畳式ハンガー。