JP3012711B2 - ステッピングモータの巻線構造 - Google Patents

ステッピングモータの巻線構造

Info

Publication number
JP3012711B2
JP3012711B2 JP3206395A JP20639591A JP3012711B2 JP 3012711 B2 JP3012711 B2 JP 3012711B2 JP 3206395 A JP3206395 A JP 3206395A JP 20639591 A JP20639591 A JP 20639591A JP 3012711 B2 JP3012711 B2 JP 3012711B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stepping motor
windings
terminal
coil
winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3206395A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0530724A (ja
Inventor
克己 折戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pacific Industrial Co Ltd
Original Assignee
Pacific Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pacific Industrial Co Ltd filed Critical Pacific Industrial Co Ltd
Priority to JP3206395A priority Critical patent/JP3012711B2/ja
Publication of JPH0530724A publication Critical patent/JPH0530724A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3012711B2 publication Critical patent/JP3012711B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステッピングモータの
改良に係り、特にロータの軸方向に上下2個配設された
ステータの巻線を、それぞれ同方向のバイファイラ巻き
にすると共にバイポーラ駆動方式によって励磁させるこ
とによりロータを回転させるようにしたステッピングモ
ータの巻線構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、低い駆動周波数において出力ト
ルクを高くできるようにした、ユニファイラ巻線による
バイポーラ駆動方式の一般的なPM型ステッピングモー
タの分解斜視図であり、図6は、同モータの回路図であ
る。この形式のPM型ステッピングモータは、巻線29
A(図6参照)と端子34・35および巻線29B(図
6参照)と端子36・37とをそれぞれモールド成型し
たステータコイル47・48と、多数のクローポール3
8A・39Aを備えた磁極板38・39と、ステータカ
バー40・41とからなる2個のステータ32・33、
及び多極着磁されたロータ30とで構成され、前記ステ
ータ32・33はロータ30の軸方向に設置されてい
る。また、図示しないが、前述のユニファイラ巻線・バ
イポーラ駆動方式のものに比べ、高い駆動周波数まで出
力トルクが得られるようにしたバイファイラ巻線・ユニ
ポーラ駆動方式のものもあった。
【0003】次に、従来のユニファイラ巻線・バイポー
ラ駆動のステッピングモータの作動について説明する。
ステッピングモータを駆動する場合、まず電源とスイッ
チング回路とを備えたステッピングモータ駆動装置31
の各端子を、複数の接続線(ワイヤーハーネス)43・
44および45・46に接続する。そして、該ステッピ
ングモータ駆動装置31により前記の巻線29A・29
Bに、定められた方向(例えば、最初に励磁コイル10
A・10BにはX方向、次に10AがそのままX方向
で、10BがY方向というように順次4通りに切り替わ
る。)で順番に電流を流す。巻線29A・29Bは、交
互に電流方向がX・Yと反転・励磁され、ロータ30は
一定角度ずつステップ回転する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ユニファイラ巻線・バイポーラ駆動タイプのステッピン
グモータにおいては、曲げや引っ張り力等の外力によっ
て巻線29Aおよび29Bに接続される端子34・35
・36・37ならびに、接続線43・44・45・46
のうち、1箇所でもはずれたり断線したような場合は、
全くステッピングモータとしての機能を果たすことがで
きなかった。すなわち、従来のユニファイラ巻線型で
は、端子や接続線に1箇所でも導通不良を起こした場合
には、励磁コイルが励磁されなくなるためステッピング
モータに動作異常が発生し、ロータ30のステップ量が
定まらず、ステッピングモータの制御が困難になるとい
う問題点があった。また、従来のバイファイラ巻線・ユ
ニポーラ駆動のステッピングモータにおいては、2本の
巻線を反対方向に巻くことにより磁界を反転させるもの
であるから、前述のユニファイラ巻線型と同様に、端子
や接続線に1箇所でも導通不良を起こすと、ステッピン
グモータの制御が困難になるという問題点があった。本
発明は、上記のような問題点を解消するためになされた
もので、ステッピングモータと駆動回路との接続線の一
部に断線等が生じても、動作異常を防止することができ
るステッピングモータを得ることを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のステッピングモ
ータの巻線構造は、多極着磁されたロータ(7)に対向
して配置されたステータコイル1(1)を備えた第1ス
テータ(3)及びステータコイル2(2)を備えた第2
ステータ(4)とを有し、前記ステータコイル1、2の
巻線端部をステッピングモータ駆動装置の各端子に接続
してなるPM型ステッピングモータにおいて、前記ステ
ータコイル1の2本の巻線(11)・(12)をそれぞ
れ同方向のバイファイラ巻きとすると共に、同様にステ
ータコイル2(2)の2本の巻線(13)・(14)を
それぞれ同方向のバイファイラ巻きとし、前記ステータ
コイル1側の2本の巻線(11)・(12)の始端ある
いは終端のどちらかを各々独立した端子(16)・(1
7)に接続させると共に残りの始端あるいは終端のどち
らかを共通した端子(15)に接続させ、同様にステー
タコイル2側の2本の巻線(13)・(14)の始端あ
るいは終端のどちらかを各々独立した端子(19)・
(20)に接続させると共に残りの始端あるいは終端の
どちらかを共通した端子(18)に接続させ、前記ステ
ータコイル1側 の巻線の端子(15)・(16)・(1
7)及びステータコイル2側の巻線の端子(18)・
(19)・(20)をステッピングモータ駆動装置(2
7)のそれぞれ独立の端子に接続し、前記ステータコイ
ル1及び2の独立した端子に接続した2本の巻線に対応
する前記ステッピングモータ駆動装置(27)の端子を
それぞれ接続して、バイポーラ駆動方式によって励磁さ
せるようにしたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明は、各ステータコイル1・2の2本の巻
線を同一方向のバイファイラ巻としている。従って、正
常時はステータコイル1の1・2相の巻線11・12、
およびステータコイル2の3・4相の巻線13・14
に、予め決められたパターン(例えば、最初に励磁コイ
ル10A・10BにはX方向、次に10AがそのままX
方向で、10BがY方向というように順次4通りに切り
替わる。)に電流が流れているが、例えばステータコイ
ル1の片側の1相、或はステータコイル2の片側の3相
が接続線等で断線を起こしても、もう一方の2相あるい
は4相は磁気回路的には励磁パルスに従って励磁され、
クローポールは磁化されるため、ステッピングモータは
動作異常を起こすことなく制御を行うことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本実施例に係るバイポーラ駆動による
ステッピングモータの縦断側面図である。ステッピング
モータは、合成樹脂製のハウジング5と、予め合成樹脂
等でモールドされたステータコイル1・2を備えたステ
ータ3・4と、ロータ7と、ベース8とによって構成さ
れており、前記ステータ3・4は、ハウジング5内に一
体的に固定されている。前記ロータ7は、その軸心にロ
ータシャフト7Aを備えると共に、外周部には円筒状の
ロータマグネット7Bが取り付けられており、該ロータ
7の軸方向両端部は、ハウジング5の内部に固定された
2つのベアリング6A・6Bによって回転可能に軸支さ
れている。なお、8Aはベース8の中心に設けられたロ
ータシャフト7A挿通用の円孔である。また、図2は、
ステータコイル1および2の斜視図を示し、図中15
は、巻線11・12の始端の共通の端子であり、16・
17は終端の端子である。また、18は、巻線13・1
4の始端の共通の端子であり、19・20は終端の端子
である。
【0008】次に、ステータ3・4の構造について詳細
に説明するが、両者は同一の構造をしているため一方の
ステータの説明は省略する。ステータ3は、図1に示す
ように、コの字型の断面を持つ環状のボビン9を内部に
有しており、該ボビン9には、図3に示すように、ステ
ータコイル1の2相(1・2相)の巻線11・12が同
一方向のバイファイラ巻きに巻かれており、1・2相の
巻線11・12の一方の端末には、共通の端子15が接
続され、他方の端末には、それぞれ端子16・17が接
続され、バイポーラ駆動方式によって励磁させるように
なっている。なお、前記の各端子15・16・17は、
ステッピングモータ駆動装置27へ接続線21・22・
23を介して接続されている。
【0009】
【実施例の作用】ステッピングモータ駆動装置27で
は、スイッチングトランジスタ(符号なし)をオン・オ
フすることにより、1・2相の巻線11・12および3
・4相の巻線13・14に、前述したような予め決めら
れたパターンに従って電流方向が反転して電流が流れ、
ロータ7はステップ回転する。この場合、1・2の相巻
線11・12および3・4の巻線の13・14は同じ抵
抗値Rであり、又、巻線11・12および13・14は
それぞれ同方向に電流が流されるため、図3に示した巻
線11・12と巻線13・14は、図4に示す巻線28
Aと28Bのような磁気回路に置き換えた場合と同じ状
態になる。従って、電流値I(A)、電圧E(V)、抵
抗値R(Ω)とすると、励磁コイル10A・10Bに流
れる電流値Iは、 I=E/(R2 /2R)=(E/R)×2 となる。ここで例えば、端子16・17・19・20お
よび、これに接続される接続線のいずれかが電気的に断
たれた場合、一方のステータコイル1またはステータコ
イル2は、巻線が並列に接続されているため、正常時の
半分の電流しか流れない。しかし、この場合でも巻線を
同一方向のバイファイラ巻きとしているから、コイル磁
界の反転が行え、ロータ7の回転制御ができると共に、
モータ出力の低下する分を25%に抑えることができ
る。なお、図示しないがステッピングモータ駆動装置2
7に、断線による巻線電流の低下を検出する検流回路を
設けると共に、この信号を受けた時には、駆動周波数を
低く設定したコンピュータ(図示せず。)のプログラム
を使用することにより断線前とほぼ同様にステッピング
モータの制御を行うことができた。即ち、本発明のステ
ッピングモータは、ステータコイル1または2に、それ
ぞれ2本づつ巻かれた巻線のうち、1本の巻線が断線し
ても作動できるようになっている。また、上記の実施例
においては、巻線の巻き始めを共通端子接続させたが、
それぞれ独立した端子として駆動回路に接続(図示せ
ず。)することもできる。
【0010】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るバイファイ
ラ巻線・バイポーラ駆動方式のステッピングモータは
各ステータコイルの2本の巻線をそれぞれ同方向のバイ
ファイラ巻きとし、各ステータコイル側の2本の巻線の
始端あるいは終端のどちらかを各々独立した端子に接続
させると共に残りの始端あるいは終端のどちらかを共通
した端子に接続させ、各ステータコイル側の巻線の端子
をステッピングモータ駆動装置のそれぞれ独立の端子に
接続し、各ステータコイルの独立した端子に接続した2
本の巻線に対応するステッピングモータ駆動装置の端子
をそれぞれ接続したので、巻線の一部の回路に断線が生
じた場合でも、モータ出力は若干低下するステッピン
グモータの制御を行うことができ、特に信頼性が要求さ
れる自動車の制御装置用モータとして最適なものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のステッピングモータの縦断側面図。
【図2】 本発明のステータコイルの斜視図。
【図3】 本発明に係るステッピングモータと、その駆
動装置との接続状態を示す回路図。
【図4】 図3の等価コイルを示す簡略図。
【図5】 従来のステッピングモータの分解斜視図。
【図6】 従来のステッピングモータと、その駆動装置
との接続状態を示す回路図。
【符号の説明】1 ステータコイル12 ステータコイル2
3 第1ステータ4 第2ステータ 。 5 ハウジング。
7 ロータ。 8 ベース。 9 ボビン。
11 巻線。 12 巻線。 13 巻線。
14 巻線。 15 端子。 16 端子。
17 端子。 18 端子。 19 端子。
20 端子。 21 接続線。 22 接続線。
23 接続線。 24 接続線。 25 接続線。
26 接続線。 27 ステッピングモータ駆動装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多極着磁されたロータ(7)に対向して
    配置されたステータコイル1(1)を備えた第1ステー
    タ(3)及びステータコイル2(2)を備えた第2ステ
    ータ(4)とを有し、前記ステータコイル1、2の巻線
    端部をステッピングモータ駆動装置の各端子に接続して
    なるPM型ステッピングモータにおいて、前記ステータ
    コイル1の2本の巻線(11)・(12)をそれぞれ同
    方向のバイファイラ巻きとすると共に、同様にステータ
    コイル2(2)の2本の巻線(13)・(14)をそれ
    ぞれ同方向のバイファイラ巻きとし、前記ステータコイ
    ル1側の2本の巻線(11)・(12)の始端あるいは
    終端のどちらかを各々独立した端子(16)・(17)
    に接続させると共に残りの始端あるいは終端のどちらか
    を共通した端子(15)に接続させ、同様にステータコ
    イル2側の2本の巻線(13)・(14)の始端あるい
    は終端のどちらかを各々独立した端子(19)・(2
    0)に接続させると共に残りの始端あるいは終端のどち
    らかを共通した端子(18)に接続させ、前記ステータ
    コイル1側の巻線の端子(15)・(16)・(17)
    及びステータコイル2側の巻線の端子(18)・(1
    9)・(20)をステッピングモータ駆動装置(27)
    のそれぞれ独立の端子に接続し、前記ステータコイル1
    及び2の独立した端子に接続した2本の巻線に対応する
    前記ステッピングモータ駆動装置(27)の端子をそれ
    ぞれ接続して、バイポーラ駆動方式によって励磁させる
    ようにしたことを特徴とするステッピングモータの巻線
    構造。
JP3206395A 1991-07-23 1991-07-23 ステッピングモータの巻線構造 Expired - Fee Related JP3012711B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3206395A JP3012711B2 (ja) 1991-07-23 1991-07-23 ステッピングモータの巻線構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3206395A JP3012711B2 (ja) 1991-07-23 1991-07-23 ステッピングモータの巻線構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0530724A JPH0530724A (ja) 1993-02-05
JP3012711B2 true JP3012711B2 (ja) 2000-02-28

Family

ID=16522647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3206395A Expired - Fee Related JP3012711B2 (ja) 1991-07-23 1991-07-23 ステッピングモータの巻線構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3012711B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7762956B2 (en) 2003-10-28 2010-07-27 A & D Company, Ltd. Electronic blood pressure meter
JP4680230B2 (ja) * 2007-04-16 2011-05-11 株式会社山田製作所 2相同時励磁ブラシレスdcモータ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0530724A (ja) 1993-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100438993B1 (ko) 회전전기
US7663277B2 (en) Inner-rotor-type brushless motor having built-in bus bar
JP2604143B2 (ja) 小型ブラシレスモータ
US6703751B2 (en) Dynamo-electric machine
US6586857B2 (en) Device capable of increasing rotation speed of magneto motor
JPH0622486A (ja) 回転電機用電機子
JP2018078786A (ja) ブラシレス直流モータ及びこれを備える電動パワーステアリングシステム
JPH10136632A (ja) ステッピングモータ
US7102265B2 (en) Four-pole synchronous motor
JP2003079121A (ja) 多極直列波巻回転電機
US6700275B2 (en) DC motor and winding method for coils thereof
JP3012711B2 (ja) ステッピングモータの巻線構造
US5374867A (en) Coreless motor
US5394045A (en) Brushless motor
JP2001169517A (ja) コンデンサ電動機
US20020079774A1 (en) Dynamo-electric machine
JPH10336941A (ja) モータ
JP2614438B2 (ja) 小型ブラシレスモータ
JP2001025286A (ja) Srモータ
JP2004289939A (ja) n相永久磁石形ステッピングモータ
JPH03245760A (ja) 無刷子電動機
JP2686869B2 (ja) コンデンサ駆動型誘導電動機
JPH0984310A (ja) 多相電動機の巻線方法とその方法により巻線された多相電動機
JPH02294299A (ja) ステツピングモータ
JP2699156B2 (ja) 小型直流モータ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees