JP3012682U - 個人名入りカード用台紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 個人名及び個人宛の情報やメッセージを印字
してパーソナライズされた個人名入りカードとするカー
ド用台紙の提供 【構成】 シート状の台紙層の表面に粘着層及び表紙層
を設け、表紙層の所定の位置に所定の寸法及び形状の部
分が剥離する半打ち加工部を形成し、該半打ち加工部と
ほぼ同じ寸法及び形状で表紙層とほぼ同じ厚さのプラス
チック・カードを上記所定の位置に反復して貼着及び剥
離し得るカード用台紙の、台紙層の表面に粘着層及び表
紙層を設ける前に、表面の半打ち加工部に対応する部分
及び裏面に、個人名及び個人宛の情報等を同時に印字す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、シート状の支持体を形成する台紙層の表面に粘着層及び表紙層を設 け、所定の寸法及び形状を有する部分が剥離される半打ち加工部を該表紙層の所 定の位置に形成し、該半打ち加工部とほぼ同じ寸法及び形状を有し且つ表紙層と ほぼ同じ厚さを有するプラスチック・カードを、表紙層の代わりに上記所定の位 置に反復して貼着し及び剥離することのできるカード用台紙をパーソナライズし たものに関する。

【０００２】 上記プラスチック・カードとして応用できるのは、例えばテレフォンカードそ の他のプリペイドカード、各種クレジットカード、医療機関の受診カード、会員 カード等々であり、これらのカードが電磁的な記録やメモリを含むものであって も含まないものであってもよい。また、台紙の寸法及び形状は、例えば葉書タイ プ、二つ折り又は三つ折り書状タイプ、及びその他任意の自由形状タイプとする ことができる。

【０００３】

【従来の技術】

上記のカード用台紙は、本考案の出願人の１人が平成５年９月１日に特許出願 した特願平第6-208501号の明細書により一般的には既知である。該明細書には、 シート状の支持体上に表層紙を貼着させたカード用台紙の、前記表層紙の所定部 位に、プリペイドカード等のプラスチック製のカードとほぼ同形同大形状であっ て前記支持体を残して表層紙のみが剥離される半打ち加工部が設定される一方、 前記支持体の表面であって半打ち加工部が接着される部位に所望の文字又は画像 からなるメッセージ部が描出されており、このメッセージ部上にプラスチックを 剥離可能に接着する粘着層が被覆形成されていること、前記半打ち加工部の前記 メッセージ部に張り付けられる面に前記粘着層からの剥離を容易にする剥離層が 形成されていること、及び前記剥離層は、シリコンニス、シリコン樹脂、ふっそ 樹脂の少なくともいずれかからなることを特徴とするカード用台紙が記載されて いる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記のカード用台紙をパーソナライズすることによりサービス商品 としての製品価値とサービスでの効果の向上が期待される。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するため、本考案のカード用台紙は、台紙層の表面に粘着層及 び表紙層を設けるに先立って、上記台紙層の表面の上記半打ち加工部に対応する 部分及び上記台紙層の裏面に、個人名及び個人宛の情報やメッセージを同時に印 字することによりパーソナライズしたことを特徴とする。

【０００６】 台紙の寸法及び形状は随意に選定することができる。また、台紙層の表面に形 成される半打ち加工部の数は、台紙の寸法がそれを許容する範囲で１枚でも複数 枚でも任意に設定できる。

【０００７】

【作用】

プリペイドカード等のプラスチック・カードを台紙の中にはめ込み、絵柄や写 真等をカード全体と一体化して印刷することにより、プラスチック・カードを剥 がすと台紙の部分にそのひと個人宛のメッセージが現れる製品を創出することが でき、意外性によるインパクトを高めた製品が提供される。

【０００８】 コンピュータ処理によって個人宛の情報をメッセージとして編集し、コンピュ ータ・プリンターを用いて印字することにより、通常の印刷処理ではできない個 人別に対応する新しい製品が提供される。

【０００９】 台紙の裏面に個人の住所及び宛名をコンピュータ・プリンターで印字すること により、葉書と同様に直接郵送することも可能である。

【００１０】

【実施例】

以下、図面により本考案を詳細に説明する。

【００１１】 図１に本考案のカード用台紙の一例として葉書タイプのものの表面及び裏面を 示し、また図２にその側面断面図を示す。表面の (A)と記した部分が半打ち加工 部であり、半打ち加工部に貼着したプラスチック・カードをやや剥離した状態を 図３に示す。

【００１２】 図４は、本考案によりパーソナライズしたカード用台紙の作成過程を示す流れ 図である。

【００１３】 〔台紙部分の作成〕 事前印刷又は白紙のコンピュータ用連続用紙（Ｚ紙）である（１）台紙用紙に メッセージ（共通、個人向け）や郵送の為の宛名及び住所等を（２）個人情報デ ータをもとに（３）汎用コンピュータにて編集処理し、連携した（４）コンピュ ータ・プリンターにて印字する。

【００１４】 メッセージはプラスチックカードに対応する範囲に合わせて印字し、郵送の為 の宛名及び住所等は裏面に印字する。その他必要情報（文章、図形、イメージ等 ）があれば同時に印刷し、（５）印字済み台紙を作成する。

【００１５】 次に連続用紙の（５）印字済み台紙を断裁して、後工程の機械（合紙、印刷） にかけられるサイズの（６）断裁済み台紙に加工する。

【００１６】 印刷の品質や製造ロットの関係で（６）断裁済み台紙に加工された段階で裏面 の印刷を行う場合もある。

【００１７】 〔合紙処理〕 （６）断裁済み台紙と同一サイズのプラスチックカードの部分が窓空きになっ ている（７）窓空き表紙を合紙機により貼り合わせ、台紙と表紙の２層構造の（ ８）合紙済み用紙を作成する。

【００１８】 〔プラスチックカードへの印字〕 会員カード等でプラスチックカード自体に氏名及び会員番号等を印字する場合 には、（９）ホワイト・カードに（３）汎用コンピュータとデータ連携している （１０）カード・プリンターを利用して（１１）印字済みカードを作成する。

【００１９】 個人の識別が不要な場合は（９）ホワイト・カードをそのまま次の工程に使用 すればよい。

【００２０】 場合によっては既成カードをそのまま（１１）印字済みカードとして使用して もよい。

【００２１】 〔カードの挿入〕 （８）合紙済み用紙の窓空き部分に（１１）印字済みカードを順に対応させて 挿入し（１２）カード入り用紙を作成する。

【００２２】 〔表紙印刷〕 （１２）カード入り用紙の表紙部分に印刷を行い、カードとその周りの部分が 区別されることなく連続したイメージで出来上がる。

【００２３】 〔断裁・型抜き〕 １ページ複数人分で構成されているものより１人分の大きさに断裁、型抜き、 折り筋加工等を行い、最終製品である（１３）が完成する。

【００２４】

【考案の効果】

本考案によりパーソナライズするカード用台紙を使用すれば、カードの種類、 形状、印刷内容、メッセージ等を工夫することにより広い範囲で利用することが できる。このカードの持つ意外性とその１つ１つが個人向けにパーソナライズし てあることにより、製品価値の向上とサービス面での効果が高い。特にマーケテ ィング関連分野での利用に対して効果が期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本考案のカード用台紙の一例として葉
書タイプのものの表面及び裏面を示す図である。

【図２】図２は、図１に示す本考案のカード用台紙の側
面断面図を示す。

【図３】図３は、図１に示す本考案のカード用台紙の半
打ち加工部に貼着したプラスチック・カードをやや剥離
した状態を示す図である。

【図４】図４は、本考案によりパーソナライズしたカー
ド用台紙の作成過程を示す流れ図である。

【符号の説明】

Ａ 半打ち加工部 １ 台紙用紙 ２ 個人情報データ ３ 汎用コンピュータ ４ コンピュータ・プリンター ５ 印字済み台紙 ６ 裁断済み台紙 ７ 窓空き表紙 ８ 合紙済み用紙 ９ ホワイトカード １０ カードプリンター １１ 印字済みカード １２ カード入り用紙 １３ 最終製品

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シート状の支持体を形成する台紙層の表
   面に粘着層及び表紙層を設け、所定の寸法及び形状を有
   する部分が剥離する半打ち加工部を該表紙層の所定の位
   置に形成し、該半打ち加工部とほぼ同じ寸法及び形状を
   有し且つ表紙層とほぼ同じ厚さを有するプラスチック・
   カードを、表紙層の代わりに上記所定の位置に反復して
   貼着し及び剥離することのできるカード用台紙におい
   て、 台紙層の表面に粘着層及び表紙層を設けるに先立って、
   上記台紙層の表面の上記半打ち加工部に対応する部分及
   び上記台紙層の裏面に、個人名及び個人宛の情報やメッ
   セージを同時に印字することによりパーソナライズした
   ことを特徴とする個人名入りカード用台紙。