JP3012014B2 - 感光性平版印刷版及びその製造方法 - Google Patents

感光性平版印刷版及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性平版印刷版及びそ
の製造方法に関するものであり、更に詳しくは、印刷版
を積み重ねる等の印刷版の取り扱い時に感光層面を傷つ
けることなく円滑に処理できる感光性平版印刷版及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】感光性平版印刷版は、一般にアルミニウ
ム、鉄、亜鉛等の金属板の支持体およびポリエステルフ
ィルム等の合成樹脂板の支持体上に感光層を有するもの
が使用されている。これら印刷版は包装する場合、一枚
毎の印刷版を搬送して積重ね、印刷版を数十枚積み重ね
て一単位として包装している。従って、包装処理、搬送
中に感光面と支持体裏面との摩擦を生じて、感光面を損
傷することがたびたびあった。
【0003】このような感光面の損傷を防止する方法と
して、古くから種々提案されていた。例えば、印刷版材
間に柔らかな材質のシ−トを挿入する方法や、特公昭5
1−6570号公報に記載されるような、感光層面の表
面又は支持体裏面上に溶融皮膜を保護膜として被覆する
方法、また支持体裏面に溶媒を使用した樹脂液を塗設す
る方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、印刷版材間に
シ−トを介在させる方法は、印刷版の処理に際して、シ
ートを挿入する工程を必要としたり、これらのシートが
柔らかい点で取り扱いが極めて不便であった。また溶融
被覆を被覆したものでは、表面が傷つき易く、その上、
版材の処理に際して滑りが悪く、搬送不良など生じ、更
に樹脂液を塗設したものでは、感光性表面に接触して、
保存中溶媒の作用により、感光層が溶出したり、感光性
化合物が分解して性能が劣化することがあった。
【0005】その他本出願人が先に出願した特願昭59
−191356 号明細書に記載される感光性平版印刷
版の支持体裏面に疎水性ポリマ−をラミネ−トする方法
では、まだ充分でなく特に、疎水性ポリマ−を塗布する
際に200〜300℃の高温で処理するから、この処理
中に感光性成分が熱分解する事があり、適切ではなかっ
た。
【0006】従って、本発明の第1の課題は、印刷処理
ロボット適性に優れ、搬送トラブルを生じない感光性平
版印刷板の製造方法を提供することにある。本発明の第
2の課題は、合紙を挿入しないで印刷板を積み重ねても
感光面を傷つけることなく、しかも保存安定性を有する
感光性平版印刷板の製造方法を提供することにある。本
発明の第3の課題は、簡単な方法で安価な感光性平版印
刷板の製造方法を提供することにある。
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は、
ウ化合物を加温し、液状にした後、支持体の感光層を有
する面の反対面に前記ロウ化合物を塗布し、冷却固化し
てロウ層を形成したことを特徴とする感光性平版印刷版
の製造方法によって達成される。以下、本発明を更に詳
しく説明する。
【0009】本発明の感光性平版印刷版の支持体の裏面
側最上層に塗設するロウ化合物としては、融点が40℃
〜200℃の範囲のパラフィン、高級脂肪酸の高位アル
コールエステル化合物が好ましい。特に融点が50℃〜
150℃位のものが好ましい。その具体的な化合物とし
ては、天然ロウとしては、例えばカルナバロウ、木ロ
ウ、サトウロウミツロウ、鯨ロウ、蜜ロウ、シナロウ、
ラノリン、羊ロウ、石油ロウとしてパラフィンワック
ス、マイクロリスリン、ワックス等、その他モンタンロ
ウ、オゾライト等が挙げられる。
【0010】合成ロウとしては、例えばカーボワック
ス、低分子量ポリエチレンロウ、塩素化ナフタレンロウ
等が挙げられる。ヘキシルアルコールの高級脂肪酸エス
テルとしては、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン
酸、リノール酸、リノレン酸、ラウリン酸等が挙げられ
る。オクチルアルコールの高級脂肪酸エステルとして
は、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノー
ル酸、リノレン酸、ラウリン酸等が挙げられる。
【0011】セチルアルコールの高級脂肪酸エステルと
しては、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リ
ノール酸、リノレン酸、ラウリン酸等が挙げられる。ス
テアリルアルコールの高級脂肪酸エステルとしては、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、
リノレン酸、ラウリン酸等が挙げられる。セリルアルコ
ールの高級脂肪酸エステルとしては、パルミチン酸、ス
テアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラ
ウリン酸等が挙げられる。
【0012】ミリシルアルコールの高級脂肪酸エステル
としては、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、
リノール酸、リノレン酸、ラウリン酸等が挙げられる。
これらのロウは、2つ又はそれ以上を混合してもよい。
本発明の感光性平版印刷版は、後記のような感光性成分
を支持体上に塗布した後、前記ロウ化合物を加温して溶
解してなるロウ液を支持体の感光層を有する面と反対側
の最上層に塗布する。
【0013】この方法としては、従来から知られるロー
ルコーテイング、ダイコーテイング、スプレーコーテイ
ング、デイップコーテイング方法が使用することができ
る。支持体上に塗布した後、冷却してロウ化合物の層を
形成した。本発明感光性平版印刷版に使用する支持体と
しては、一般に印刷版用として知られるアルミニウム
板、鉄板、亜鉛板、銅板等の金属板、または、合成樹脂
板、例えば、ポリエチレンテレフタレート支持体等が用
いられる。
【0014】これら支持体上に感光層を塗布する前に次
のような処理を行う。砂目処理は、重印用平版印刷版と
して公知の砂目立て処理を施してなる砂目が包含され
る。例えばボール研磨砂目立て処理、ブラシ研磨砂目立
て処理、塩酸浴、硝酸浴による電解研磨砂目立て処理、
又はこれらの併用した砂目立て処理等を施した砂目が挙
げられる。
【0015】感光性平版印刷版の製造時の傷付き易さの
改良効果は、スムーズアルミニウム表面を有するものよ
りも砂目処理表面を有するものの方がより顕著に表れ
る。また、砂目処理表面のうち電解研磨砂目表面を有す
る支持体において本発明の効果が特に大きい。該電解研
磨砂目立て方法については従来公知の砂目立て方法が適
用される。例えば、アルミニウム板を脱脂処理した後、
硝酸浴、好ましくは5〜30g/L、又は塩酸浴、好ま
しくは、塩化水素を5〜25g/L含有する溶液等で、
電流密度20A/dm2 〜200A/dm2 、温度20
℃〜30℃、時間10秒〜170秒の範囲で電解研磨処
理が行われる。
【0016】本発明の効果はかかる電解研磨による砂目
立て処理した表面にて特にその効果、例えば傷の付き易
さそれに伴う印刷での汚れ等に対して顕著であり、興味
深い。その理由として電解研磨の緻密な砂目表面構造、
又は緻密な砂目構造が起因していると考えられるが、因
果関係は明らかではない。 かかる砂目表面は重印用平
版印刷版材料として用いる場合には、耐刷力、刷り易
さ、保水性等の目的のため一般に陽極酸化処理が施され
るのが通例であり、本発明にも同様に適用される。例え
ば硫酸又はリニ酸等の濃度10〜50%、電流密度1d
2 〜10A/dm2 にて陽極酸化処理が施される。
【0017】本発明に用いられる感光層はネガ型及びポ
ジ型の感光性平版印刷版の感光層として公知のものを包
含する。即ち感光層を構成する感光性組成物として、ポ
ジ型の場合は0−キノンジアジド化合物とアルカリ可溶
樹脂等、ネガ型の場合はジアゾニウム塩とヒドロキシ基
を含む高分子化合物、光重合組成物、光架橋組成物等が
使用される。
【0018】0−キノンジアジド化合物としてはm−ク
レゾールホルマリンノボラック樹脂の0−ナフトキノン
ジアジドスルホン酸エステル、ピロガロールアセトン樹
脂の0−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル、レ
ゾルシンベンズアルデヒド樹脂の0−ナフトキノンジア
ジドスルホン酸エステル、0−ナフトキノンジアジドス
ルホン酸クミルフェノールエステル等の0−ナフトキノ
ンジアジド化合物とアルカリ可溶樹脂、例えばノボラッ
ク樹脂、スチレン無水マレイン酸樹脂、アクリル酸樹
脂、p−ヒドロキシスチレン樹脂等が好ましく用いられ
る。
【0019】ジアゾニウム塩化合物としてはp−ジアゾ
ジフェニルアミンの有機スルホン酸塩又はヘキサフ ル
オロリン酸等の無機の塩、3−メトキシ−4−ジアゾジ
フェニルアミンの有機スルホン酸塩又は無機の塩など
が、またヒドロキシ基を含む感光性組成物としてはヒド
ロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシメチルアクリ
レート等のホモポリマー又はアクリロニトリル、アクリ
ル酸等の他のモノマーとのコポリマー等が好ましく用い
られる。
【0020】これらジアゾニウム塩を含む感光性組成物
に関しては温度の急上昇に伴う凝縮水の付着に起因する
と考えられる汚れの発生状況が被覆層の有無によって顕
著に異なり、興味深い現象である。この感光層に用いる
光重合組成物及び光架橋組成物としては、α,β−不飽
和ケトンを含むポリエステル類、ポリアミド類、ポリカ
ーボネート類、アクリル酸類、例えばポリアジドスチレ
ン、ポリビニル−p−アジドベンゾアート等の感光性ア
ジド化合物等が挙げられる。
【0021】感光性組成物は、適当な溶媒、例えばメチ
ルセロソルブ、エチルセロソルブ、セロソルブアセテー
ト類、その他ジオキサン、アセトン、エチレンジクロラ
イド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等
に溶解させ、従来公知の塗布装置、例えばロールコーテ
イング、ダイコーテイング、スプレーコーテイング、等
で塗布、乾燥し、続いて前述した方法でロウ化合物を塗
設することにより感光性平版印刷版を製造する。
【0022】前記ポシ型又はネガ型の感光性平版印刷版
としては、この他ポシ型又はネガ型の湿し水不要感光性
平版印刷版を用いることができ、ポシ型の湿し水不要感
光性平版印刷版の場合には、支持体上にエポキシ樹脂、
光重合感光層、シリコーンゴム層及びカバーフィルムを
塗設したものであり、またネガ型の湿し水不要感光性平
版印刷版の場合には、支持体上にエポキシ樹脂、σ−ナ
フトキノンジアジド感光層、シリコーンゴム層及びカバ
ーフィルムを塗設したものである。
【0023】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げて更に詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。 実施例1 厚さ0.24mmのアルミニウム板を脱脂処理後、0.
5モル塩酸水溶液中において温度:25℃、電流密度:
60A/dm2 、処理時間:30秒間で電解研磨を行っ
た。次いで、5%水酸化ナトリウム水溶液でデスマット
処理を行った後
【0024】、硫酸浴中で陽極酸化処理を行い、最後に
90℃の熱水で封孔処理を行い砂目立てされたアルミニ
ウム板を得た。得られた陽極酸化皮膜量は20mg/d
2 であった。続いて、かかる砂目立てされたアルミニ
ウム支持体上に、下記の感光液をロールコーター塗布剤
にて塗布し、90℃で6分間乾燥し感光性平版印刷版を
得た。
【0025】 〔感光液A〕 ナフトキノン−(1,2)−ジアジド−(2)−5−スルホン酸クロライドとピ ロガロール・アセトン樹脂(重量平均分子量:1600)とのエステル化合物 (縮合率:33mol%) 17g クレゾールホルマリンノボラック樹脂(m−クレゾール/p−クレゾール=6/ 4重量比) 65g p−クレゾールホルマリンノボラック樹脂とナフトキノン−(1,2)−ジアジ ド−(2)−5−スルホニルクロライドとの縮合物 1g
【0026】 2ートリクロロメチルー5ー(pーブトキシスチリル)ー1,3,4ーオキサジ アゾール 1g ビクトリアピュアブルーBOH(保土ヶ谷化学(株)製) 0.9g レオドールTWO−120(花王(株)製) 0.5g ジエチレングリコールジメチルエーテル 600ミリリットル メトキシブタノール 400ミリリットル
【0027】乾燥後の塗膜の重量は22mg/dm2
あった。次に、該感光層の上に、メタクリル酸エチル・
メタクリル酸(10:1、モル比)の粉末を(平均粒径
8μ)パウダリングし、その後、110℃の熱ローラー
で熱融着させた。続いて、ステアリン酸セチルを熱溶融
(70℃)させたあと、グラビアコーターを使用して、
該感光性平版印刷版の裏面に、塗布を行なった。冷却
後、皮膜は硬化し、膜厚522mg/dm2 の保護層が
得られた。
【0028】このようにして得られた、感光性平版印刷
版を次の刷版焼付処理ロボットにて刷版処理を行った。 装置:PS−300(ベンデイング装置付)大日本スク
リーン(株)製 現像液:SDR−1(コニカ(株)製)
【0029】また一方、1000枚梱包(台紙抜き)を
行ったのち、トラックにて運搬し、開封した後、感光層
上の傷の有無を観察した。更に、該感光性印刷版をサー
モ保存(55℃、7日)し、同様に製版を行った。続い
て下記条件で印刷を行い、汚れの有無の観察、および耐
刷力の評価を行った。
【0030】〔印刷条件〕 印刷機:ハイデルGTO 印刷インキ:マークファイブ(東洋インキ(株)製) 印刷用紙:上質紙 結果を表2に示した。
【0031】実施例2〜7 実施例1のステアリン酸セチルを表1に示す化合物に変
えた他は実施例1と同様に感光性平版印刷版の製造を行
った。結果を表2に示した。
【0032】実施例8〜10 実施例1の砂目立てされたアルミニウム板の封孔処理液
を熱水から、メタケイ酸ソーダ1%(重量)液に変え、
又、感光液を次の感光液Bに、現像液をSDN−21
(コニカ(株)製)に変えた他は、実施例1と同様に製
造を行った。なお、ロウ化合物は、表1に示したものを
用いた。結果を表−2に示した。
【0033】 〔感光液−B〕 N−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド:アクリロニトリル:エチル アクリレート:メタクリル酸=9:26:57:8(モル比)の共重合体(酸 価=60、重量平均分子量=55000 ) 50g p−ジアゾジフェニルアミン・パラホルムアルデヒド縮合物のヘキサフルオロリ ン酸塩(重量平均分子量=2200) 5g
【0034】 ジュリマーAC−10L(日本純薬(株)製) 0.5g ビクトリアピュアブルーBOH(保土ヶ谷化学(株)製) 0.5g メチルセロソルブ 1000 ミリリットル 得られた感光性平版印刷版(1)の感光層の膜厚は18
mg/dm2 であった。
【0035】比較例1 実施例1の感光性平版印刷版の裏面に、特公昭51−6
570号公報の実施例1の記載と同様に溶融ポリエチレ
ンを280℃で塗設した以外は実施例1と同様に製造を
行った。結果を表−2に示した。 比較例2、比較例3 実施例1の感光性平版印刷版の裏面に、特開昭60−7
3538号公報の実施例1、2と同様に塗布を行った。
【0036】比較例2 メチルメタアクリレート/エチ
ルアクリレート/アクリル酸ソーダ (55/30/1
5重量部)のポリマーの20%水溶液を静電スプレーの
スプレーガンで塗布し、100℃で1分乾燥した。 比較例3 2−ヒドロキシエチルメタアクリレート共重
合体を2−メトキシエタノールに15重量%に溶解させ
た液をバーコーターで塗布を行い110℃2分乾燥し
た。 比較例4 実施例1で裏面になにも処理をしなかった以
外は、実施例と同様に製造して印刷版を得た。ここで、
印刷結果において、フレッシュサンプルとサーモ保存サ
ンプルの汚れの判定基準は、次のとおりである。〇は、
印刷物の目視評価で特に問題ないレベル。△は、印刷物
の目視評価でわずかに汚れが出ている。×は、印刷物の
目視評価で明らかに汚れが出ている。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】実施例11 脱脂したアルミニウム板上に下記組成のプライマー液
を、バブルホモジナイザー分散機(圧力:200kg/
cm2 、APVマントンゴーリン社製)にて分散した
後、ワイヤーバー塗布機にて塗設し、その後100℃で
4分間乾燥を行った。乾燥後のプライマー層の膜厚は1
40mg/dm2 であった。続いてこのプライマー層を
高圧水銀灯(1J /cm2 )で8秒間照射し硬化を行っ
た。
【0040】 〔プライマー液処方〕 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/メチルメタクリレートの共重合体(重量 平均分子量:40000 、仕込みモル比:50/50 100重量部 微細亜鉛華(堺化学(株)製、白色顔料) 20重量部 ケットイエロー402(大日本インキ(株)製、黄色顔料) 10重量部 ペンタエリスリトールテトラアクリレート 100重量部
【0041】 DETX(日本化薬(株)製、光重合開始剤) 5重量部 EPA(日本化薬(株)製、光重合開始剤) 5重量部 乳化メチル 860重量部 シクロヘキサン 100重量部 次に上記プライマー層上に下記の感光液をワイヤーバー
塗布機を用いて塗設し、80℃で4分間乾燥した。乾燥
後の感光層の膜厚は5mg/dm2 であった。
【0042】 〔感光液処方〕 4−ヒドロキシフェニルメタクリルアミド/2−ヒドロキシエチルメタクリレー ト/メチルメタクリレートの共重合体(重量平均分子量:40000、仕込み モル比:20/50/30) 100重量部 p−ジアゾジフェニルアミンのパラホルムアルデヒド縮合物のヘキサフルオロリ ン酸塩 50重量部 オレンジIV 5重量部 乳酸メチル 2000重量部 ついで、下記の組成のシリコーンゴム液を乾燥後の塗布
重量が20mg/dm2 になるように塗布した。
【0043】 〔シリコーンゴム液処方〕 両末端に水酸基を有するジメチルポリシロキサン(重量平均分子量:40000 ) 100重量部 トリアセトキシメチルシラン 10重量部 ジブチル錫ラウレート 0.8 重量部 アイソパーE(エッソ化学(株)製) 900重量部
【0044】次に上記シリコーンゴム層上に厚さ6μの
片面マット化ポリプロピレンフィルムをラミネートして
湿し水不要の感光性平版印刷版の試料を作製した。次
に、実施例1と同様に、アルミニウム板裏面にロウ化合
物を塗設した。上記の版材料の上面にポジフィルムを真
空密着させた後、光源としてメタルハライドランプを用
いて230mJ/cm2 で露光した。
【0045】このようにして得られた版材料を下記の現
像液と下記の自動現像機を用いて30℃で現像を行い、
未露光部分のシリコーンゴム層と感光層を除去し、網点
が良好に再現された印刷版が得られた。上記印刷版の画
線部は、下記組成の染色液を布につけ、版上を軽くこす
った後、水洗することにより鮮やかに染色することがで
きた。
【0046】 〔現像液−1〕 β−アニリノエタノール 0.5 重量部 プロピレングリコール 1.0 重量部 p−tert−ブチル安息香酸 1.0 重量部 水酸化カリウム 1.0 重量部
【0047】 ポリオキシエチレンラウリルエーテル 0.1 重量部 亜硫酸カリウム 2.0 重量部 メタケイ酸カリウム 3.0 重量部 水 91重量部 自動現像機:PS版自動現像機PSK−910(コニカ(株)製)
【0048】 〔染色液〕 ソルフィット(クラレイソプレン化学(株)製、溶剤) 20重量部 レオドールTW−0120(花王(株)製、界面活性剤) 0.5 重量部 ベンジルアルコール 5.0 重量部 ビクトリアピュアブルーBOH 1.0 重量部 水 100重量部 又上記、作業中自動現像機での搬送トラブルは一切なか
った。
【0049】
【発明の効果】本発明の感光性平版印刷版の製造方法
は、前記のように構成されているから、仕上がり印刷版
を刷材ロボットで処理しても平滑性がよいから、搬送ト
ラブルもなく、積み重ね包装することもできる。また積
重状態で保管してもロウ層は溶媒を使用せず、低温で塗
設してあるから、感光性成分を溶出させることなく、分
解させずに保存安定性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/00 - 7/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロウ化合物を加温し、液状にした後、支持
    体の感光層を有する面の反対面に前記ロウ化合物を塗布
    し、冷却固化してロウ層を形成したことを特徴とする感
    光性平版印刷版の製造方法。
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