JP3011917B2 - ベーン型圧縮機 - Google Patents

ベーン型圧縮機

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はベーン型圧縮機に
関し、特に吐出ガスの温度上昇を抑えることができるベ
ーン型圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】図14はカムリングの全体を示す斜視図
である。
【0003】カムリング501の短径部540には、カ
ムリング501内に形成される圧縮室の高圧ガスを吐出
させる2つの吐出ポート516a,516bが設けられ
ている。2つの吐出ポート516a,516bはカムリ
ング501の中心軸に沿って配置されている。吐出ポー
ト516a,516bの開口縁の周囲にはいわゆる液圧
縮による損壊を防ぐためのカウンタボア(穴)521が
それぞれ設けられている。カウンタボア521はカムリ
ング501の内周面に設けられたいわゆる座ぐり穴であ
る。
【0004】図15(a)はカムリングのカウンタボア
を示す図、図15(b)は図15(a)のF−F線に沿
う断面図である。
【0005】カムリング501の外周壁には、弁止め部
517aを有する吐出弁カバー517がボルト518に
より固定されている。カムリング501の外周壁と弁止
め部517aとの間には、吐出ポート516a,516
bを開閉する吐出弁519が装着されている。
【0006】図示しないロータの回転により圧縮室の容
積が小さくなると、圧縮室内の冷媒ガスが圧縮される。
高圧ガスの圧力により吐出弁519が開き、吐出ポート
516を通じて高圧ガスが吐出弁カバー517とカムリ
ング501とで形成される吐出空間501aに吐出され
た後、図示しない吐出室へ送られる。その後、図示しな
いベーンの先端がカウンタボア521に達すると吐出は
終了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ベーンの先
端がカウンタボア521に達すると、先行する圧縮室
(ロータ回転方向Rの前側の圧縮室)と後続の圧縮室
(ロータ回転方向Rの後側の圧縮室)とがカウンタボア
521を介して連通し、先行する圧縮室の高圧ガスが後
続の圧縮室へ戻る。
【0008】したがって、デッドボリューム(カウンタ
ボア521、吐出ポート516a,516b及び先行す
る圧縮室の各容積の和)が大きく、先行する圧縮室と後
続の圧縮室と連通を開始するタイミングが早いと、後
続の圧縮室へ戻る高圧のガスの量が多くなり、冷媒ガス
が過圧縮され、吐出ガスの温度が高くなるとともに、動
力を高くするという問題が生じる。
【0009】この問題を解消させるため、従来、ベーン
を厚さ方向に4分割し、4枚の板材を互いに摺動可能に
重ね合わせたものをベーンとして用いるようにして、先
行する圧縮室と後続の圧縮室との連通タイミングを遅く
させるベーン型圧縮機がある(特開昭62−25148
7号公報)。このベーン型圧縮機によれば連通タイミン
グが遅くなる分、後続の圧縮室へ戻る高圧ガスの量が抑
えられ、吐出ガスの温度上昇を低くすることができるこ
とになる。
【0010】しかし、このベーン型圧縮機には次のよう
な問題がある。
【0011】ベーンを厚さ方向に4分割したので、ベー
ンの強度が低下する。したがって、液圧縮等の異常圧力
上昇時のベーンの破損を防ぐためには、ベーンを構成す
る4つの板材の厚さをそれぞれ厚くする必要があるの
で、デッドボリュームを減らすことができるかどうか疑
問である。
【0012】また、ベーンの背面に加わる圧力(背圧)
が圧縮室の圧力より小さいとベーンがジャンプしてしま
い、所期の目的を達成できない。ただ、背圧が圧縮室の
圧力より大きいと、ベーンの強度が不足するため、ベー
ンを構成する4つの板材の厚さをそれぞれ厚くしなけれ
ばならなくなり、前述の場合と同様の問題が生じる。
【0013】上述のように、結局、このベーン型圧縮機
では、吐出ガスの温度が高くなるという問題を解消する
ことはできない。
【0014】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は液圧縮による損壊を防ぐとともに
吐出ガスの温度を低くすることができるベーン型圧縮機
を提供することである。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【課題を解決するための手段】 前述の課題を解決するた
請求項記載の発明のベーン型圧縮機は、カムリング
と、このカムリングの一端側に固定される第1サイド部
材と、前記カムリングの他端側に固定される第2サイド
部材と、前記カムリング内に回転可能に収容され、前記
カムリングの内周面との間に圧縮空間を形成するロータ
と、このロータに設けられた複数のベーン溝内に摺動可
能に挿入され、前記圧縮空間を複数の圧縮室に分割する
複数のベーンと、前記カムリングに設けられ、前記圧縮
室の高圧流体を吐出させる吐出ポートと、前記カムリン
グの内周面であって前記吐出ポートの開口縁に設けられ
た穴とを備えるベーン型圧縮機において、前記穴のロー
タ回転方向後端部のロータ回転軸方向幅が前記ロータ回
転方向前端部のロータ回転軸方向幅よりも大きいことを
特徴とする。
【0019】
【0020】また、前述のように穴のロータ回転方向後
部のロータ回転軸方向幅をロータ回転方向前部のロータ
回転軸方向幅よりも大きくしたので、前述の吐出通路面
積が従来例に較べて大きくなる。したがって、先行する
圧縮室と後続の圧縮室とが連通を開始するタイミングを
遅くして、先行する圧縮室から後続の圧縮室へ戻る高圧
ガスの量を抑えることができ、吐出ガスの温度上昇を抑
制することができるとともに、冷媒ガスが圧縮室から吐
出ポートを通じて吐出されるときの吐出抵抗を小さくす
ることができる。
【0021】請求項記載の発明のベーン型圧縮機は、
請求項記載のベーン型圧縮機において、前記穴のロー
タ回転方向後端部のロータ回転軸方向幅が前記吐出ポー
トの内径のほぼ1.5〜2倍であることを特徴とする。
【0022】前述のように穴のロータ回転方向後端部の
ロータ回転軸方向幅を吐出ポートの内径のほぼ15〜
2倍にしたので、前述の吐出通路面積を大きくする一方
で、穴の容積の増大を抑えることができ、デッドボリュ
ームが減り、吐出ガスの温度上昇が一層抑制される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0024】図3はこの発明の第1の実施形態に係るベ
ーン型圧縮機を示す縦断面図、図4は図3のIV−IV線に
沿う断面図である。
【0025】このベーン型圧縮機は、カムリング1と、
カムリング1の両端面にそれぞれ配置されるフロントサ
イド部材(第1サイド部材)25及びリヤサイド部材
(第2サイド部材)20と、カムリング1内に回転可能
に収容されたロータ2と、ロータ2の駆動軸7とを備え
ている。駆動軸7は軸受8,9によって回転可能に支持
されている。
【0026】前記フロントサイド部材25は、カムリン
グ1のフロント側端面に固定されるフロントサイドブロ
ック3と、フロントサイドブロック3のフロント側端面
に固定されるフロントヘッド5とで構成されている。
【0027】フロントヘッド5には冷媒ガスの吐出口5
aが形成され、吐出口5aはフロントヘッド5とフロン
トサイドブロック3とにより形成される吐出室10に連
通している。
【0028】前記リヤサイド部材20は、カムリング1
のリヤ側端面に固定されるリヤサイドブロック4と、リ
ヤサイドブロック4のリヤ側端面に固定されるリヤヘッ
ド6とで構成されている。リヤヘッド6には冷媒ガスの
吸入口6aが形成され、吸入口6aは吸入室11に連通
している。
【0029】前記カムリング1の内周面とロータ2の外
周面との間には、上下2つの圧縮空間12が画成されて
いる(図1中には一方の圧縮空間12だけが見えてい
る)。ロータ2には複数のベーン溝13が設けられ、こ
れらのベーン溝13内にはベーン14が摺動可能に挿入
されている。圧縮空間12はベーン14によって仕切ら
れて複数の圧縮室12aが形成され、各圧縮室12aの
容積はロ−タ2の回転によって変化する。
【0030】図1はカムリングの全体を示すを示す斜視
図、図2(a)はカムリングのカウンタボアを示す図、
図2(b)は図2(a)のA−A線に沿う断面図であ
る。
【0031】カムリング1の短径部40には、2つの圧
縮空間12に対応する2つの吐出ポート16a,16b
が設けられている(図1には片方の吐出ポート16a,
16bだけが見えている)。2つの吐出ポート16a,
16bはカムリング1の中心軸に沿って配置されてい
る。2つの吐出ポート16a,16bの開口縁の周囲に
は、1つのカウンタボア(穴)21が設けられている。
カウンタボア21はカムリング1の内周面1bに設けら
れたいわゆる座ぐり穴である。
【0032】ベーン14がベーン溝13から最も飛び出
したときのそのベーン14の飛出し長さをStmaxと
したとき、ロータ回転方向Rの前側の圧縮室12aと後
側の圧縮室12aとが連通を開始するときのベーン14
の飛出し長さStを、次の式で求める。
【0033】 St=(008〜011)×Stmax この式の「(008〜011)」は所定の係数(吐
出終了ストローク係数)であり、経験によって求められ
た値である。
【0034】従来例に較べカウンタボア21のロータ回
転方向側部21aを吐出ポート16に近づけ、前側の
圧縮室12aと後側の圧縮室12aとが連通を開始する
タイミングを遅くした。
【0035】カムリング1の外周壁には、図2(b)に
示すように、弁止め部17aを有する吐出弁カバー17
がボルト18により固定されている。カムリング1の外
周壁と弁止め部17aとの間には、吐出ポート16を開
閉する吐出弁19が装着されている。吐出ポート16が
開いたとき、圧縮室12a内の高圧の冷媒ガスは吐出ポ
ート16、吐出空間1a,通路3a、吐出室10を経て
吐出口5aから吐出される。
【0036】カムリング1、フロントサイドブロック
3、リヤサイドブロック4、フロントヘッド5及びリヤ
ヘッド6は、通しボルト30で軸方向に一体的に結合さ
れる。
【0037】図5は吐出通路面積を説明するための図で
あって、同図(a)はロータを側面から見たときの図、
同図(b)は楔形の空間の斜視図、同図(c)はカウン
タボアを示す斜視図である。
【0038】前述のように2つの吐出ポート16a,1
6bの開口縁の周囲に1つのカウンタボア21を設けた
ので、吐出抵抗を決める吐出通路面積が従来例に較べて
大きくなる。ここに吐出通路面積とは、図5(b)に示
すほぼ楔形の空間Kの頂面Kaの面積S1 及び空間Kの
両側面Kb,Kcの各面積S2 ,S3 の総和をいう。こ
の空間K(図5(a)中にハッチングで示した部分)
は、カウンタボア21のロータ回転方向後端縁Gと駆動
軸7の中心線Oとを通る平面H(図5(c)参照)と、
ロータ2の外周面と、カウンタボア21の開口面とで画
される空間である。空間Kの頂面Kaの軸方向長さD2
とカウンタボア21のロータ回転方向後端縁Bの長さ
(軸方向長さ)D1 とは等しい。
【0039】従来例では2つの吐出ポート16a,16
bのそれぞれにカウンタボア21が設けられているのに
対し、この実施形態では2つの吐出ポート16a,16
bに1つのカウンタボア21が設けられているので、従
来例に較べ空間Kの頂面Kaの面積S1 が格段に大き
く、それが吐出通路面積を大きくさせ、吐出抵抗を減少
させている。
【0040】次に、このベーン型圧縮機の動作を説明す
る。
【0041】図示しないエンジンの回転動力が駆動軸7
に伝わるとロータ2が回転する。図示しないエバポレー
タの出口から流出した冷媒ガスは吸入口6aから吸入室
11に入り、吸入室11から図示しない吸入ポートを通
じて圧縮空間12に吸入される。圧縮空間12内はベー
ン14によって仕切られて複数の圧縮室12aが形成さ
れ、各圧縮室12aの容積はロータ2の回転にともなっ
て変化するので、ベーン14間に閉じ込められた冷媒ガ
スは圧縮され、圧縮された冷媒ガスは吐出ポート16
a,16bから吐出弁19を通り、吐出空間1a,通路
3aを経て吐出室10へ流出し、更に吐出口5aから吐
出される。
【0042】ロータ2の回転により圧縮室の容積が縮小
し、圧縮されている冷媒が吐出圧に達するとカウンタボ
ア21を経由して吐出弁16a,16bから吐出され
る、ベーン14の先端がカウンタボア21に達したとき
吐出は終了し、カウンタボア21を介してロータ回転方
向Rの前側の圧縮室12aと後側の圧縮室12aとが連
通し、前側の圧縮室12aの高圧ガスが後側の圧縮室1
2aへ戻る。しかし、前述のようにロータ回転方向Rの
前側の圧縮室12aと後側の圧縮室12aとが連通を開
始するときのベーン14の飛出し長さStを上記の式で
求めるようにしたので、従来例に較べ、ロータ回転方向
Rの前側の圧縮室12aと後側の圧縮室12aとが連通
を開始するタイミングが遅くなり、先行する圧縮室12
aから後続の圧縮室12aへ戻る高圧ガスの量が抑えら
れ、吐出ガスの温度上昇が抑制される。
【0043】また、前述のように複数の吐出ポート16
a,16bの開口縁の周囲に1つのカウンタボア21を
設けたことにより、前述の吐出通路面積が従来例に較べ
て大きくなるので、冷媒ガスが圧縮室12aから吐出ポ
ート16a,16bを通じて吐出空間1aへ吐出される
ときの吐出抵抗は小さくなり、性能は低下せず、液圧縮
による損壊を回避できる。
【0044】この第1の実施形態によれば、ロータ回転
方向Rの前側の圧縮室12aと後側の圧縮室12aとが
連通を開始するタイミングが遅くなり、先行する圧縮室
12aから後続の圧縮室12aへ戻る高圧ガスの量が抑
えられ、吐出ガスの温度上昇が抑制されるとともに、吐
出通路面積が従来例に較べて大きいので、冷媒ガスが圧
縮室12aから吐出ポート16a,16bを通じて吐出
空間1aへ吐出されるときの吐出抵抗は小いため、性
能は低下せず、液圧縮による損壊を回避できる。
【0045】図6はこの発明の第2の実施形態に係るベ
ーン型圧縮機のカムリングの全体を示す斜視図、図7
(a)はカムリングのカウンタボアを示す図、図7
(b)は図7(a)のB−B線に沿う断面図である。前
述の実施形態と共通する部分には同一符号を付してその
説明を省略する。
【0046】前述の第1の実施形態では複数の吐出ポー
ト16a,16bの開口縁の周囲に1つのカウンタボア
21を設けた場合について述べたが、この第2の実施形
態では、図6及び図7に示すように、複数の吐出ポート
16a,16bの開口縁の周囲にそれぞれカウンタボア
(穴)121を設け、各カウンタボア121のロータ回
転方向後部121aのロータ回転軸方向幅Wを吐出ポー
ト16a,16bの内径Dのほぼ1.5〜2.0倍にし
た。カウンタボア121のロータ回転軸方向幅Wは、カ
ウンタボア121のロータ回転方向後部121aからロ
ータ回転方向前部121bへ行くにしたがって次第に小
さくなる。
【0047】この第2の実施形態によれば、第1の実施
形態と同様に、吐出通路面積が従来例に較べて大きいの
で、第1の実施形態と同様の効果を得ることができると
ともに、ロータ回転軸方向幅を一定にせず、ロータ回転
方向後部121a側だけを大きくしたため、カウンタボ
ア121の容積の増大を抑え、デッドボリュームを減ら
すことができ、吐出ガスの温度上昇を一層抑制すること
ができる。
【0048】図8はこの発明の第3の実施形態に係るベ
ーン型圧縮機のカムリングの全体を示す斜視図、図9
(a)はカムリングのカウンタボアを示す図、図9
(b)は図9(a)のC−C線に沿う断面図である。前
述の実施形態と共通する部分には同一符号を付してその
説明を省略する。
【0049】前述の第2の実施形態では、複数の吐出ポ
ート16a,16bの開口縁の周囲にそれぞれカウンタ
ボア(穴)121を設け、各カウンタボア121のロー
タ回転方向後部121aのロータ回転軸方向幅を吐出ポ
ート16a,16bの内径のほぼ1.5〜2.0倍に
し、カウンタボア121のロータ回転軸方向幅がカウン
タボア121のロータ回転方向後部121aからロータ
回転方向前部121bへ行くにしたがって次第に小さく
なるようにしたが、この第3の実施形態では、図8及び
図9に示すように、カウンタボア221のロータ回転方
向後側半分221aのロータ回転軸方向幅を吐出ポート
16a,16bの内径のほぼ1.5〜2.0倍にし、カ
ウンタボア221のロータ回転方向前側半分221bの
ロータ回転軸方向幅を吐出ポート16a,16bの内径
より僅かに大きくした。すなわち、カウンタボア121
のロータ回転軸方向幅が吐出ポート16a,16bのロ
ータ回転方向中間位置を境に大きく変化する(ロータ回
転軸方向幅が急に小さくなる)。
【0050】この第3の実施形態によれば、第2の実施
形態と同様の効果を得ることができるとともに、カウン
タボア221のロータ回転軸方向幅が吐出ポート16
a,16bのロータ回転方向中間位置を境に急に小さく
なる穴形状にしたので、カウンタボア221の容積(デ
ッドボリューム)をより小さくすることができ、吐出温
度の上昇をより確実に抑えることができる。
【0051】図10はこの発明の第4の実施形態に係る
ベーン型圧縮機のカムリングの全体を示す斜視図、図1
1(a)はカムリングのカウンタボアを示す図、図11
(b)は図11(a)のD−D線に沿う断面図である。
前述の実施形態と共通する部分には同一符号を付してそ
の説明を省略する。
【0052】この第4の実施形態では、図10及び図1
1に示すように、2つのカウンタボア(穴)321のロ
ータ回転軸方向一端部321c,321dをそれぞれカ
ムリングのサイドブロック側端面301a,301cま
で延ばした。
【0053】この第3の実施形態によれば、第2の実施
形態と同様の効果を得ることができるとともに、カウン
タボア321の加工が容易になる。
【0054】図12はこの発明の第5の実施形態に係る
ベーン型圧縮機のカムリングの全体を示す斜視図、図1
3(a)はカムリングのカウンタボアを示す図、図13
(b)は図13(a)のE−E線に沿う断面図である。
前述の実施形態と共通する部分には同一符号を付してそ
の説明を省略する。
【0055】前述の第4の実施形態ではカウンタボア1
21のロータ回転軸方向幅は一定であるが、この第5の
実施形態では、図12及び図13に示すように、カウン
タボア(穴)421のロータ回転方向後側半分421a
のロータ回転軸方向幅を第4の実施形態のカウンタボア
321と同じにし、カウンタボア421のロータ回転方
向前側半分421bのロータ回転軸方向幅をロータ回転
方向後側半分421aのロータ回転軸方向幅のほぼ1/
3〜1/2にした。
【0056】この第5の実施形態によれば、第2の実施
形態と同様の効果を得ることができるとともに、第4の
実施形態に較べデッドボリュームを減らすことができ
る。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように請求項記載の発明
のベーン型圧縮機によれば、ロータ回転方向の前側の圧
縮室と後側の圧縮室とが連通を開始するタイミングが遅
くなり、先行する圧縮室から後続の圧縮室へ戻る高圧ガ
スの量が抑えられ、吐出ガスの温度上昇が抑制されると
ともに、吐出通路面積が従来例に較べて大きくなるの
で、前記連通開始のタイミングが遅くなったとしても、
冷媒ガスが圧縮室から吐出ポートを通じて吐出空間へ吐
出されるときの吐出抵抗は小さくなり、性能は低下せ
ず、液圧縮による損壊を回避できる。
【0058】請求項記載の発明のベーン型圧縮機によ
れば、吐出ガスの温度上昇を一層抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はカムリングの全体を示すを示す斜視図で
ある。
【図2】図2(a)はカムリングのカウンタボアを示す
図、図2(b)は図2(a)のA−A線に沿う断面図で
ある。
【図3】図3はこの発明の第1の実施形態に係るベーン
型圧縮機を示す縦断面図である。
【図4】図4は図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図5は吐出通路面積を説明するための図であっ
て、同図(a)はロータを側面から見たときの図、同図
(b)は楔形の空間の斜視図、同図(c)はカウンタボ
アを示す斜視図である。
【図6】図6はこの発明の第2の実施形態に係るベーン
型圧縮機のカムリングの全体を示すを示す斜視図であ
る。
【図7】図7(a)はカムリングのカウンタボアを示す
図、図7(b)は図7(a)のB−B線に沿う断面図で
ある。
【図8】図8はこの発明の第3の実施形態に係るベーン
型圧縮機のカムリングの全体を示す斜視図である。
【図9】図9(a)はカムリングのカウンタボアを示す
図、図9(b)は図9(a)のC−C線に沿う断面図で
ある。
【図10】図10はこの発明の第4の実施形態に係るベ
ーン型圧縮機のカムリングの全体を示す斜視図である。
【図11】図11(a)はカムリングのカウンタボアを
示す図、図11(b)は図11(a)のD−D線に沿う
断面図である。
【図12】図12はこの発明の第5の実施形態に係るベ
ーン型圧縮機のカムリングの全体を示す斜視図である。
【図13】図13(a)はカムリングのカウンタボアを
示す図、図13(b)は図13(a)のE−E線に沿う
断面図である。
【図14】図14はカムリングの全体を示す斜視図であ
る。
【図15】図15(a)はカムリングのカウンタボアを
示す図、図15(b)は図15(a)のF−F線に沿う
断面図である。
【符号の説明】
1 カムリング 2 ロータ 3 フロントサイドブロック 4 リヤサイドブロック 5 フロントヘッド 6 リヤヘッド 12 圧縮空間 12a 圧縮室 13 ベーン溝 14 ベーン 16a,16b 吐出ポート 20 リヤサイド部材 21,121,221,321,421 カウンタボア 25 フロントサイド部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−108886(JP,A) 特開 昭60−192892(JP,A) 特開 昭63−230979(JP,A) 実開 昭56−25094(JP,U) 実開 昭61−32592(JP,U) 実開 昭55−73591(JP,U) 実開 昭61−49088(JP,U) 特公 昭53−13241(JP,B2) 特公 平4−56155(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 2/30 - 2/352 F04C 18/30 - 18/352

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カムリングと、このカムリングの一端側
    に固定される第1サイド部材と、前記カムリングの他端
    側に固定される第2サイド部材と、前記カムリング内に
    回転可能に収容され、前記カムリングの内周面との間に
    圧縮空間を形成するロータと、このロータに設けられた
    複数のベーン溝内に摺動可能に挿入され、前記圧縮空間
    を複数の圧縮室に分割する複数のベーンと、前記カムリ
    ングに設けられ、前記圧縮室の高圧流体を吐出させる吐
    出ポートと、前記カムリングの内周面であって前記吐出
    ポートの開口縁に設けられた穴とを備えるベーン型圧縮
    機において、 前記穴のロータ回転方向後端部のロータ回転軸方向幅が
    前記ロータ回転方向前端部のロータ回転軸方向幅よりも
    大きいことを特徴とするベーン型圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記穴のロータ回転方向後端部のロータ
    回転軸方向幅が前記吐出ポートの内径のほぼ1.5〜2
    倍であることを特徴とする請求項記載のベーン型圧縮
    機。
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