JP3011811B2 - 画像データの可変長符号の復号装置 - Google Patents

画像データの可変長符号の復号装置

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JP3011811B2
JP3011811B2 JP4006003A JP600392A JP3011811B2 JP 3011811 B2 JP3011811 B2 JP 3011811B2 JP 4006003 A JP4006003 A JP 4006003A JP 600392 A JP600392 A JP 600392A JP 3011811 B2 JP3011811 B2 JP 3011811B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直交交換を用いて高能
率に符号化された多値画像の可変長符号を復号する画像
データの復元装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ会議/テレビ電話、カラー静止
画、カラー動画等の分野においては、数値データに比べ
て情報量が桁違いに大きい画像データ、特に中間調画像
やカラー画像のデータを蓄積し、さらには、それらの画
像データを高速、高品質で伝送する必要があるため、画
素等の階調値を高能率に符号化する処理が必要不可欠で
ある。
【0003】そして、このような画像データの高能率な
圧縮方式として、例えば適応離散コサイン変換符号化方
式が知られている。この適応離散コサイン変換符号化方
式(Adaptive Discrete Cosine Transform以下、略して
ADCTと称する)は、画像を例えば8×8画素からな
る複数のブロックに分割し、その各ブロックの画信号を
2次元離散コサイン変換(以下、2次元DCTと称す
る)により空間周波数分布の係数(2次元DCT係数)
に変換し、次にその変換により得られた各ブロック内の
2次元DCT係数を視覚に適応した閾値で量子化し、さ
らにその量子化により求められた量子化係数を統計的に
求めたハフマン・テーブルにより符号化するものであ
る。
【0004】次に、このADCTの符号化動作を図6に
示すADCT変換回路のブロック図を参照しながらより
詳細に説明する。まず、原画像を図7に示すような8×
8画素からなる複数のブロックに分割し、各ブロックの
画信号を順次、DCT変換部24に入力する。DCT変
換部24では、入力される1ブロックの画信号を2次元
DCTにとり直交変換して、図8に示す空間周波数分布
の8×8個の2次元DCT係数に変換し、線形量子化部
25に出力する。
【0005】上記2次元DCT変換部のブロック構成の
一例を図9に示す。図9に示す構成の2次元DCT変換
部においては、入力される1ブロック(8×8画素)の
画信号を1次元DCT変換部30で1次元DCT変換
し、次に転置部31でブロック内の上記1次元DCT変
換により得られた係数の行と列を入れ換えた後(転
置)、1次元DCT変換部32に出力する。次に、1次
元DCT変換部32では、前記1次元DCT変換部30
と同様な1次元DCT変換を行い、転置部33に出力す
る。そして、さらに転置部33で前記転置部31と同様
な転置処理を行い、その転置処理により得られた1ブロ
ックの2次元DCT係数を図6に示す線形量子化25に
出力する。そして、このような処理を画像データの全ブ
ロックについて施すことで、全ブロックの画信号は、2
次元DCT係数に変換される。
【0006】線型量子化部25は、上述のようにして入
力される各ブロック毎の2次元DCT係数を視覚実験に
より決められた、例えば図10に示すような閾値で構成
する量子化マトリクス28により線形量子化する。この
線形量子化により得られる結果を図11に示す。同図に
示すように、閾値より小さい値の2次元DCT係数は0
となり、DC成分(=5)とわずかのAC成分のみが値
を持つ量子化係数が生成される。
【0007】次に、図11に示すように2次元的に配列
された量子化係数は、図12に示す番号の順序で量子化
係数の走査を行うジグザグスキャンと呼ばれる走査によ
り1次元の数値列に変換され、可変長符号化部26に入
力される。可変長符号化部26は、各ブロック先頭のD
C成分(DC係数)と前ブロック先頭のDC成分(DC
係数)との差分値を可変長符号化する。また、AC成分
については有効係数(値が0でない係数)の値(以下、
インデックスと称する)とそこまでの無効係数(値が0
の係数)のランの長さ(以下、零ラン長と称する)とを
組み合わせて、ブロック毎に可変長符号化する。この可
変長符号化においては、DC,ACの各成分は、画像ご
との統計量を基に作成するハフマン・テーブルで構成す
る符号表27を用いて符号化され、その符号化により得
られた符号データは、順次、外部に出力される。
【0008】一方、上述のようにして符号化された符号
データは図13に示すADCT復元回路により画像に復
元される。次に、上記ADCT復元回路により行われる
画像の復元方法を説明する。
【0009】ブロック単位で入力される符号データは、
まず可変長符号部41に入力される。可変長復号部41
では、前記符号表27のハフマン・テーブルと逆のテー
ブルで構成する復号表42を用いて、入力された符号デ
ータを前記インデックスと前記零ラン長から成る固定長
データに復号し、逆量子化部43に出力する。逆量子化
部43は、その入力される固定長データの各量子化係数
に量子化マトリクス46の対応する閾値を乗算すること
により、入力された量子化係数を逆量子化して2次元D
CT係数に復号し、その復号した2次元DCT係数を2
次元逆DCT変換部44に出力する。2次元逆DCT変
換部44は、入力される2次元DCT係数を用いて逆2
次元DCT変換を行い、画信号を復元する。
【0010】図14に、上記2次元逆DCT変換部の一
構成例を示す。この2次元逆DCT変換部において、入
力される2次元DCT係数は1次元逆DCT変換部51
で1次元逆DCT変換され、転置部52に出力される。
転置部52は、1ブロック内の係数の行と列を入れ換え
て1次元逆DCT変換部53に出力する。1次元逆DC
T変換部53は、入力された転置後の係数を再び1次元
逆DCT変換し、転置部54に出力する。転置部54
は、転置部52と同様に再度1ブロック内の係数の行と
列を入れ換えることにより得られる信号を出力し、その
ことにより、画信号が復元される。
【0011】上述したように、従来のADCT方式にお
いては、画信号を符号化する際の量子化係数は、2次元
DCT係数を量子化閾値で量子化することにより求ま
る。図15に従来の線形量子化回路の一構成例を示す。
【0012】同図において、端子60より入力される2
次元DCT係数は、いったんDCT係数入力部63に保
持される。DCT係数入力部63は、タイミング制御部
61からのデータ読み出し信号(RED)に従って、入
力されるDCT係数を1画素毎に順次、除算部69に出
力する。また、量子化閾値保持部62も上記タイミング
制御61からのデータ読み出し信号(RED)にしたが
って、DCT係数入力部に保持されている画素に対応し
た量子化閾値を順次除算部69に出力する。
【0013】除算部69は、入力される各画素のDCT
係数を、入力される量子化閾値で除算することにより量
子化し、その除算結果を量子化係数(QUD)としてラ
ッチ部64に出力する。タイミング制御部61は、除算
部69のアクセス時間を計算してラッチ部64にデータ
ラッチ用のラッチ信号(LAT)を発生する。このラッ
チ信号(LAT)によりラッチ部64に量子化係数がラ
ッチされ、その量子化係数が端子70から図10に示す
可変長符号化部26に出力される。タイミング制御部6
1は、1画素分の2次元DCT係数の量子化が終了する
と、DCT係数入力部63及び量子化閾値保持部62に
対し、次の画素の2次元DCT係数及び量子化閾値の読
み出しを指示し、次の画素の2次元DCT係数の量子化
を行わせる。
【0014】このように、DCT係数入力部63に保持
されている2次元DCT係数を1画素単位で読み出し、
その読み出した2次元DCT係数を量子化閾値保持部6
2に保持されている量子化閾値で除算して、その除算結
果を対象画素の量子化係数として出力する処理を、1画
素毎、ブロック単位に1画面分繰り返すことにより、1
画面分の2次元DCT係数が量子化される。
【0015】そして、得られた量子化係数はジグザグス
キャン(図12参照)によって、DC成分については、
前ブロックのDC成分と差分値を求め、その差分値(D
C差分値)を図16に示す表に従って、グループ番号
(SSSS)とそのグループ番号(SSSS)によって
示されるグループ内での上記差分値の位置を示す付加ビ
ット(グループインデックス:GDL)とに分ける。そ
して、上記グループ番号(SSSS)を、1次元のハフ
マン符号テーブルを用いて可変長符号化し、そのハフマ
ン符号の後に上記付加ビット(ビット数は上記SSSS
の値に等しい)を付加した可変長符号を生成する。一
方、AC成分については、連続する“0”の個数(零ラ
ン長:NNNN)と0でない係数(有効係数)との組み
合わせから成る複数の組に分け、さらに各組の有効係数
(インデックス)に対しては、図17に示す表を用い
て、前記DC成分の(DC係数)の差分値に対して施し
たと同様なグループ化を行い、有効係数が属するグルー
プの番号(SSSS)とそのグループ内での位置を示す
グループインデックス(GI)を求める。そして、上記
零ラン長(NNNN)とグループ番号(SSSS)の組
み合わせで2次元ハフマン符号化を行って可変長符号を
生成し、さらに、その可変長符号に上記グループインデ
ックス(GI)の値を示す付加ビットを付加して可変長
符号を生成する。
【0016】このように、2次元ADCTを用いた多値
画像データの可変長符号化においては、DC成分(DC
係数)については、前ブロックのDC成分(DC係数)
との差分値が1次元ハフマン符号化によりグループ番号
(SSSS)を示す符号〔CGDL〕にグループインデ
ックス〔GDL〕が付加された可変長符号に符号化さ
れ、AC成分(AC係数)については、2次元ハフマン
符号化により上記零ラン長(NNNN)とグループ番号
(SSSS)の組み合わせで可変長符号化がなされ、そ
の可変長符号化により得られた可変長符号〔CRMi/
CIi〕にグループインデックス〔CGIi 〕が付加さ
れた可変長符号が生成される。
【0017】上述のような可変長符号化により生成され
る1ブロックの可変長符号列の構成を図18に示す。次
に、図13に示すADCT復元回路の可変長復号部41
と復号表(復号テーブル)42とから成る従来の可変長
復号回路の構成を図19に示す。
【0018】この可変長復号回路においては、符号シフ
ト器81は、上記図18に示す構成の最初のブロックの
可変長符号列から、まず、DC係数の差分値の符号を含
む所定長の可変長符号列〔CDL〕を切り出し、ラッチ
部84及び逆グルーピングテーブル86に出力する。そ
して、ラッチ部84にラッチされた上記符号〔CDL〕
を含む可変長符号列は、復号テーブル85によりDC差
分値DLが属するグループのグループ番号〔IDX〕に
復号された後、ラッチ部88に保持され、ラッチ部88
を介して符号シフト器81に出力される。また、このと
き、復号テーブル85は、上記符号〔CGDL〕の符号
長(ビット長)CLENを符号シフト器81に出力す
る。
【0019】符号シフト器81は、上記グループ番号
〔IDX〕と上記符号長CLENとに基づき、今度はD
C差分値DLのグループインデックスの符号〔CGD
L〕を、逆グルーピングテーブル86に出力する(グル
ープ番号〔IDX〕=グループインデックス〔CGD
L〕のビット長)。
【0020】逆グルーピングテーブル86は、上記符号
〔CGDL〕とラッチ部88を介して入力されるグルー
プ番号〔IDX〕とに基づき、DC差分値〔DL〕を復
号し出力する。
【0021】続いて、符号シフト器81は、AC成分の
最初のインデックス(有効係数)の可変長符号〔CRM
1 /CI1 〕を含む所定長の可変長符号列を、ラッチ部
84を介して復号テーブル85に出力する。復号テーブ
ル85は、入力される最初のAC成分の可変長符号〔C
RM1 /CI1 〕を含む可変長符号列から、零ラン長R
M(NNNN)を復号すると共に、上記符号〔CRM1
/CI1 〕の符号長(ビット長)CLENを符号シフト
器81に出力する。また、復号テーブル85は、同時
に、AC成分の最初のインデックス(有効係数)I1
属するグループの番号(SSSS)IDXも復号し、そ
のグループ番号(SSSS)IDXを、ラッチ部88を
介して符号シフト器81及び逆グルーピングテーブル8
6に出力する。
【0022】符号シフト器81は、次に上記符号長CL
ENと上記グループ番号IDXとに基づき、逆グルーピ
ングテーブル86に、AC成分の最初の符号〔CRM1
/CI1 〕の付加ビット〔CGI1 〕を逆グルーピング
テーブル86に出力する(グループ番号IDXの値=符
号ビット〔CGI1 〕のビット長)。
【0023】逆グルーピングテーブル86は、上記付加
ビット〔CGI1 〕と上記グループ番号IDXとを基
に、AC成分の最初のインデックス(有効係数)I1
復号し出力する。
【0024】以後、同様にして可変長復号回路は1ブロ
ックの残りの符号列、即ち、符号〔CRM2 /CI2
並びに符号〔CGI2 〕,符号〔CRM3 /CI3 〕並
びに符号〔CGI3 〕,・・・符号〔CRMN /C
N 〕並びに符号〔CGIN 〕の可変長符号列から、順
次〔RM2 ,I2 〕,〔RM3 ,I3 〕,・・・〔RM
N ,IN 〕を復号し、最初の1ブロックの可変長符号列
を復号する。
【0025】そして、可変長符号回路は、上述したよう
な1ブロック単位の可変長符号列の復号処理を、一画面
の残りのブロックについても繰り返し行い、一画面の可
変長符号列の復号を終了する。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
においては、2次元ADCTにより符号化された可変長
符号列を復号する際、DC成分(DC係数)の差分値D
Lについてはグループ番号DL及びその付加ビット(グ
ループインデックス)GDLを、AC成分(AC係数)
については、有効係数(インデックス)のグループ番号
i (i=1,2,・・・,N)並びに零ラン長(NN
NN)RMi 、及び上記グループ番号Ii (i=1,
2,・・・,N)の付加ビット(グループインデック
ス)GIi (i=1,2,・・・,N)を、それぞれシ
リアルに復号していた。
【0027】このため、上記復号の処理速度が遅いとい
う問題があった。本発明は、原画像を複数の画素から成
る複数のブロックに分割して得られる各ブロック毎に、
そのブロック内の複数の画素の階調値を直交変換すると
により得られた変換係数を量子化し、その結果得られた
量子化係数をグループ化を行った後、符号化した可変長
符号の復号を高速に行えるようにすることを目的とす
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理ブ
ロック図である。本発明は原画像を複数の画素から成る
複数のブロックに分割して得られる各ブロック毎に、そ
のブロック内の複数の画素の階調値を直交変換して得ら
れた変換係数を量子化し、その結果得られた量子化係数
をグループ化を行った後、符号化した可変長符号を復号
する画像データの可変長符号の復号装置を前提とする。
【0029】そして、請求項1記載の第1の発明は、以
下の各手段を備える。符号列取り出し手段1は、入力さ
れる前記各ブロックの前記可変長符号の符号列を所定長
単位で切り出し出力する。
【0030】この取り出される符号列は、前記可変長符
号の符号列がハフマン符号化を用いた適応離散コサイン
変換符号化方式により符号化された符号列であった場
合、直流係数(DC係数)についてはDC係数の差分値
(DC差分値)の符号とその付加ビット、交流係数(A
C係数)についてはAC係数が属するグループの番号
(SSSS)と零ラン長(NNNN)との組み合わせの
符号とその付加ビットを含むものである。
【0031】復号手段2は、符号列取り出し手段1から
出力される符号列から、直流係数の差分値が属するグル
ープの復号または交流成分の有効係数が属するグループ
の番号の復号並びにその有効係数の前の無効係数のラン
長を復号し、上記復号された直流係数の差分値が属する
グループの番号の符号とその符号に続く付加ビットとの
合計符号長並びに上記付加ビットのビット長、または上
記復号された交流係数の有効係数が属するグループの番
号と上記復号された無効係数のラン長との組み合わせの
符号とその符号に続く付加ビットとの合計符号長並びに
上記付加ビットのビット長を出力する。
【0032】付加ビット切り出し手段3は、符号列取り
出し手段1から出力される符号列から、前記復号手段2
から出力される前記合計符号長と前記付加ビットのビッ
ト長とに基づき、前記直流係数の差分値が属するグルー
プの番号に続く付加ビットまたは前記交流係数の有効係
数が属するグループの番号と前記無効係数のラン長との
組み合わせの符号に続く付加ビットを切り出す。
【0033】そして、符号取り出し手段1は、2回目の
符号列の切り出し以降、復号手段2から出力される前記
合計符号長に基づき、次に出力する符号列の先頭を決定
する。
【0034】次に請求項2記載の第2の発明は、上記符
号列取り出し手段1、復号手段2、付加ビット取り出し
手段3に加え、下記の復元手段4をさらに備える。復元
手段4は、復号手段2から出力される直流係数の差分値
が属するグループの番号もしくは交流係数の有効係数が
属するグループの番号及び付加ビット取り出し手段3か
ら出力される付加ビットとに基づき、前記直流係数の差
部値及び前記交流成分の有効係数を復号する。
【0035】また、上記第1の発明及び上記第2の発明
の復号装置により復号される画像データの可変長符号
は、例えば請求項3記載のように適応離散コサイン変換
符号化により得られたものであってもよい。
【0036】
【作用】上記第1の発明の作用は、次の通りである。符
号列切り出し手段1は、外部からの可変長符号列が入力
すると、その可変長符号列の先頭から所定ビット長の符
号を取り出し、復号手段2及び付加ビット切り出し手段
3に出力する。
【0037】復号手段2は、入力される符号列から直流
係数の差分値が属するグループの番号(SSSS)を復
号すると共に、その復号値から上記復号された符号に続
く付加ビットのビット長を得、そのビット長を付加ビッ
ト取り出し手段3に出力する。また、復号手段2は、上
記動作と同時に上記復号を行った直流係数の差分値が属
するグループの番号の符号と上記付加ビットとの合計符
号長及び上記付加ビット長を符号列取り出し手段1に出
力する。
【0038】付加ビット切り出し手段3は、上記合計符
号長(合計ビット長)及び上記付加ビット長が入力され
ると、それらに基づいて、符号列取り出し手段1から入
力される符号列から上記付加ビット(上記直流係数の差
分値の上記グループ内での位置を示す値)を切り出す。
【0039】このように、符号取り出し手段1が入力さ
れる符号列の先頭から所定ビット長の符号列を1回出力
するだけで、復号手段2により直流係数の差分値が属す
るグループの番号の復号が行われると共に、付加ビット
切り出し手段3によりその直流係数の差分値の上記グル
ープ内での位置を示す情報である付加ビットが切り出さ
れる。
【0040】続いて、符号列取り出し手段1は、復号手
段2から入力される上記合計符号長に基づき、上記入力
された可変長符号列から上記復号か行われた符号に続く
所定ビット長の符号列、即ちAC係数の最初の有効係数
が属するグループの番号(SSSS)の符号とその前に
続く零ラン長(NNNN)との組み合わせの符号及びそ
の符号に続く付加ビット(上記AC係数の最初の有効係
数の上記グループ内での位置を示す値)を含む符号列を
復号手段2及び付加ビット切り出し手段3に出力する。
【0041】復号手段2は、その入力される符号列から
上記AC係数の最初の有効係数が属するグループの番号
(SSSS)及び上記零ラン長を復号すると共に、上記
グループ番号(SSSS)の値からそのグループ番号
(SSSS)の符号に続く上記付加ビットのビット長を
得、その付加ビット長を付加ビット取り出し手段3に出
力する。また、復号手段2は、上記動作と同時に上記復
号を行った符号(AC係数の最初の有効係数が属するグ
ループの番号(SSSS)と上記零ラン長(NNNN)
との組み合わせの符号)と上記付加ビットとの合計符号
長を、符号列取り出し手段1及び付加ビット切り出し手
段3に出力する。
【0042】付加ビット切り出し手段3は、上記合計符
号長及び上記付加ビット長が入力されると、それらに基
づいて上記符号列切り出し手段1から入力されている符
号列から上記付加ビットを取り出す。
【0043】このように、符号取り出し手段1は、復号
手段2から入力する合計符号長に基づき、入力される可
変長符号列から次に復号すべきAC係数の最初の有効係
数が属するグループの番号(SSSS)とその有効係数
の前に続く零ラン長(NNNN)との組み合わせの符号
及びその符号に対する付加ビットを含む符号列を取り出
して復号手段2及び付加ビット取り出し手段3に出力で
き、復号手段2及び付加ビット切り出し手段3は、その
可変長符号列から、それぞれAC係数の最初の有効係数
が属するグループの番号(SSSS)並びに零ラン長
(NNNN)の復号及び上記最初の有効係数の上記グル
ープ内での位置を示す付加ビットの切り出しを行うこと
ができる以下、同様の動作が繰り返され、AC係数の2
番目以降の有効係数について、それが属するグループの
番号(SSSS)並びに対応する零ラン長(NNNN)
の復号及び対応する付加ビットの切り出しが、符号切り
出し手段1から符号列が出力される毎に、復号手段2及
び付加ビット切り出し手段3により行われる。
【0044】従って、直流係数の差分値が属するグルー
プ番号の復号とそのグループ内での位置を示す付加ビッ
トの切り出し、及び交流係数の有効係数が属するグルー
プの番号(SSSS)と対応する零ラン長(NNNN)
の復号とそのグループ内での位置を示す付加ビットの切
り出しを、並行して(並列に)行うことができる。
【0045】また、上記第2の発明においては、上述し
た上記第1の発明の動作に加え、復元手段4は、復号手
段2から入力される直流係数の差分値のグループ番号
(SSSS)と付加ビット取り出し手段3から入力され
る付加ビットとに基づき上記直流係数の差分値を復元す
る。また、復元手段4は復号手段2から入力される交流
係数の有効係数が属するグループ番号(SSSS)と付
加ビット切り出し手段3から入力される付加ビットとに
基づき、交流係数の有効係数を可変長符号列の配列順に
順次復元する。
【0046】従って、上述した第1の発明と同様に高速
で可変長符号の復号を行えることに加え、交流係数の有
効係数の復元も高速に行うことができる。
【0047】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。本実施例で取り扱う画像データの符号
は、前述したように、原画像を8×8画素から成る複数
のブロックに分割し、各ブロック毎に2次元適応離散コ
サイン変換(2次元ADCT)を行い、その結果得られ
た変換係数に対し、さらに量子化、グループ化、さらに
ハフマン符号化を行って得られた可変長符号である。
【0048】図16,図17は、それぞれ、上記ハフマ
ン符号化を行う前にDC差分値(DC係数の差分値)、
AC係数値をグループ化するために用いる表100,2
00を示す図である。
【0049】各ブロックのDC差分値は、上記表100
を用いて、「1」〜「11」までのグループ番号(SS
SS)を有するグループに分類される。また、各ブロッ
クのAC係数の有効係数(零でないAC係数)は、上記
表200を用いて、「1」〜「16」までのグループ番
号を有するグループに分類される。
【0050】そして、DC差分値は所属するグループの
番号(SSSS)により、最小2ビット,最大11ビッ
トのハフマン符号〔CDL〕に可変長符号され、さら
に、そのハフマン符号〔CDL〕に対しDC差分値
“L”の上記所属グループ内での位置情報を示すグルー
プインデックス〔CGDL〕が付加され、DC差分値の
可変長符号化がなされる(図18参照)。
【0051】そして、このDC差分値の可変長符号化に
おいて、 グループ番号(SSSS)の値=グループインデックス
〔CGDL〕のビット長・・・・(1) の関係が成立する(図16参照)。
【0052】したがって、DC差分値が属するグループ
番号SSSSの可変長符号〔CDL〕とグループインデ
ックス〔CGDL〕から成る可変長符号のビット長の範
囲は、2ビットから22(=11+11)ビットまでと
なる(グループ番号SSSS=「0」の場合、〔CD
L〕=“00”に可変長符号され、〔CGDL〕は付加
されない)。
【0053】また、AC係数(AC成分)は、上記無効
係数のラン長(NNNN)と有効係数(値が「0」でな
い係数)の値を用いて可変長符号化される。すなわち、
無効係数のラン長(NNNN)RMi (i=1,2,・
・・,N)と有効係数が属するグループの番号(SSS
S)Ii (i=1,2,・・・,N)の組み合わせで、
最小2ビット,最大16ビットのハフマン符号〔CRM
i /CIi 〕が生成され、そのハフマン符号〔CRMi
/Ii 〕に有効係数が属するグループ内での位置情報を
示すグループインデックス〔CGIi 〕(i=1,2,
・・・,N)が付加されAC成分の可変長符号化がなさ
れる(図17参照)。
【0054】そして、このAC成分の可変長符号におい
て、 グループ番号(SSSS)の値=グループインデックス
〔CGIi 〕のビット長 (i=1,2,・・・,N)の関係が成立する。
【0055】したがって、N個の各AC係数の有効係数
毎に生成される、符号〔CRMi /CIi 〕(i=1,
2,・・・,N)と符号〔CGIi 〕(i=1,2,・
・・,N)から成る可変長符号のビット長の範囲は、3
ビットから32ビットまでと成る。
【0056】次に、本発明の一実施例である可変長復号
回路の構成を図2に示す。符号シフト器181は、特に
図示していない外部回路から伝送されてくる上述のよう
にして可変長符号化された符号を、例えば、1ブロック
単位で入力し、特に図示してない内部のバッファに格納
する。そして、ラッチ部182に図18に示す符号〔G
DL〕、〔CRM1 〕,・・・・〔CRMN 〕で始まる
22ビット(符号(GDL)で始まる場合)または32
ビット(符号〔CRM1 〕,・・・・〔CRMN 〕で始
まる場合)の可変長符号列CODE2 を、順次出力す
る。また、符号シフト器181は、ラッチ部184に対
しては符号〔GDL〕,〔CRM1 〕,・・・〔CRM
N 〕で始まる16ビットの可変長符号列CODE1 を出
力する。
【0057】ラッチ部182は、符号シフト器181か
ら出力される上記22ビットまたは上記32ビットの可
変長符号列を、特に図示していないタイミング制御部か
ら加わるラッチ信号によりラッチし、グループインデッ
クス切り出し部186に出力する。
【0058】ラッチ部184は、符号シフト器181か
ら出力される上記16ビットの可変長符号列CODE1
を前記タイミング制御部から加わるラッチ信号によりラ
ッチし、復号テーブル185に出力する。
【0059】復号テーブル185は、DC差分値(DC
係数の差分値)“L”が属するグループ番号(SSS
S)の符号〔CDL〕をそのグループ番号(SSSS)
を示す値DLに復号するためのDC差分値用の復号テー
ブル、〔零ラン長RMi (NNNN)/AC係数Ii
(i=1,2,・・・,N)の符号〔CRMi /C
i 〕を、元の零ラン長RMi (i=1,2,・・・,
N)及びAC係数の有効係数が属するグループ番号(S
SSS)Ii (i=1,2,・・・,N)に復号するた
めのAC係数用の復号テーブルを内蔵している。
【0060】上記DC差分値用の復号テーブルは、復号
が行われたDC差分値“L”が属するグループ番号(S
SSS)DLの符号〔CDL〕のビット長にそのDC差
分値“L”のグループインデックス〔CGDL〕のビッ
ト長を加えた値、すなわち符号〔CDL〕と符号〔CG
DL〕の合計符号長CLENを出力するための情報も格
納している。
【0061】上記合計符号長CLENは、付加ビットで
あるグループインデックスCGDLの符号長(ビット
長)が、グループ番号(SSSS)の値に等しい、すな
わち、 〔CDL〕の復号値(SSSS)=〔CGDL〕のビッ
ト長 ・・・(3) が成り立つことを利用して求める。
【0062】図3に、従来のDC差分値用の復号テーブ
ルと本実施例で用いるDC差分値用の復号テーブルの構
成の違いを示す。DC差分値用の復号テーブルは、上記
ラッチ回路184を介して16ビットのアドレス信号が
入力されるROM(リート・オンリ・メモリ)から成っ
ている。したがって、DC差分値用の復号テーブルに
は、図3に示すように、「00」,「010」,・・
・,「111111110」までの12種類の値を取り
うる、最小2ビット,最大9ビットのDC差分値“L”
が属するグループの番号(SSSS)DLの符号CDL
を下位ビット側に含む16ビットの可変長符号(CGD
L,GDL,CRM1 等も含む場合もあり得る)が16
ビットのアドレス信号として入力される。なお、同図に
おいて「×」印で示されたビットは、符号〔CDL〕以
外のビットであり、その値は不定であってよい。同図に
おいて、16ビットアドレス信号に含まれる符号「0
0」は、最も出現確率の高いグループ番号(SSSS)
が「3」の符号〔CDL〕であり、符号「010」は次
に出現確率の高いグループ番号(SSSS)が「0」の
符号〔CDL〕である。以下、同様にして、それぞれグ
ループ番号(SSSS)が「1」,「2」,「4」,・
・・,「10」,「11」の符号〔CDL〕の値「01
1」,「100」,「110」・・・,「111111
10」,「111111110」が16ビットアドレス
信号の下位ビット側に示されている。
【0063】ハフマン符号は、周知のように瞬時復号可
能な(一意復号可能な)コンパクト符号であるので、符
号シフト器181から符号〔CDL〕を下位ビットとす
る16ビットの可変長符号をアドレス信号として入力す
ることにより、DC差分値“L”の属するグループの番
号(SSSS)DLの値に等しい2進値である復号デー
タIDXが、図2に示すようにグループインデックス切
り出し部186及び逆グルーピングテーブル187に出
力される。
【0064】ところで、本実施例のDC差分値用の復号
テーブルにおいては、上記式(3) の関係が成り立つこと
を利用して、図3に示すように、従来のように復号され
た符号〔CDL〕の符号長をそのまま符号長CLENと
して出力するのではなく、復号により得られたDC差分
値DLの属するグループ番号(SSSS)を基に、その
グループ番号(SSSS)の値に等しい符号CDLに続
く付加ビットCGDLのビット長を加えた値を合計符号
長CLENとして、符号シフト器181及びグループイ
ンデックス切り出し部186に出力する。
【0065】次に、復号テーブル185内に内蔵されて
いる本実施例のAC係数(AC成分)の有効係数用の復
号テーブルと従来のAC係数の有効係数用の復号テーブ
ルの違いを図4に示す。
【0066】このAC係数の有効係数用復号テーブル
も、16ビットのアドレス信号が入力されるROMから
成っており、可変長符号〔CRMi /CIi 〕(i=
1,2,・・・,N)を下位ビット側に含むまたは16
ビット全てが可変長符号〔CRM i /CIi 〕(i=
1,2,・・・,N)である16ビットのアドレス信号
をラッチ部184を介して入力する。
【0067】この可変長〔CRMi /CIi 〕(i=
1,2,・・・,N)もハフマン符号化により得られた
ものであるため、AC係数の有効係数用の復号テーブル
は、符号シフト器181から可変長符号〔CRMi /C
i 〕(i=1,2,・・・,N)を含む16ビットの
アドレス信号がラッチ部184を介して入力されると、
直ちに上記可変長符号〔CRMi /CIi 〕に対応する
零ラン長(NNNN)RMi 及びAC係数の有効係数が
属するグループ番号(SSSS)の値IDX(I i :i
=1,2,・・・,N)が直ちに復号され、IDXはグ
ループインデックス切り出し部186及び逆グルーピン
グテーブル187に出力される。また、零ラン長(NN
NN)RMi は特に図示していない無効係数復元回路に
出力される。
【0068】このAC係数の有効係数用の復号テーブル
も、上述したDC差分値用の復号テーブルと同様に、従
来のAC係数の有効係数用の復号テーブルとは異なり、
復号された符号〔CRMi /CIi 〕の符号長(ビット
長)ではなく、復号されたAC係数の有効係数が属する
グループの番号(SSSS)の値Ii を基に、符号〔C
RMi /CIi 〕に続くグループインデックス〔CGI
i 〕の符号長(ビット長)を加えた値を合計符号長CL
ENとして、符号シフト器181及びグループインデッ
クス切り出し部186に出力する。
【0069】すなわち、 〔CIi 〕の復号値(SSSS)=〔CGIi 〕のビッ
ト長 ・・・(4) が成立することを利用して、上記合計符号長CLENを
求め出力する。
【0070】なお、図4において、アドレス信号として
示されている「00」は、〔RMi (NNNN)=0,
i (SSSS)=1〕の符号〔CRMi /CIi 〕で
あり、「100」は、〔RMi (NNNN)=0,Ii
(SSSS)=1〕すなわち〔EOB〕の符号「CRM
i /CIi 〕である。また、「11011」は〔RM i
(NNNN)=4,Ii (SSSS)=1〕の符号〔C
RMi /CIi 〕である。
【0071】なお、上記EOB(End of Block)は、ブ
ロック内の最後のAC成分が「0」のときのみ付けられ
る。すなわち、ブロック内の最後のAC成分が有効係数
(0でない)であるときには付けられない。
【0072】次に、グループインデックス切り出し部1
86の説明に移る。グループインデックス切り出し部1
86は、前記ラッチ部186から入力される可変長符号
データの中から、復号テーブル185から入力される前
記合計符号長CLENと前記復号されたグループ番号
(SSSS)の値IDXとに基づいて、DC差分値
“L”のグループインデックス〔CGDL〕及びAC係
数の有効係数のグループインデックス〔CGIi 〕(i
=1,2,・・・,N)を切り出し(抽出し)、それら
を逆グルーピングテーブル187に出力する。
【0073】逆グルーピングテーブル187は、復号テ
ーブル185から入力されるIDX(DC差分値“L”
が属するグループ番号(SSSS)またはAC係数の有
効係数が属するグループ番号(SSSS))とグループ
インデックス切り出し部186から入力される上記DC
差分値“L”または上記AC係数の有効係数のグループ
内での位置情報を示すグループインデックス〔CGD
L〕または〔CGIi 〕(i=1,2,・・・,N)と
に基づき、DC差分値“L”が属するグループの番号
(SSSS)及びAC係数の有効係数が属するグループ
の番号(SSSS)Ii (i=1,2,・・・,N)の
復号を行う。
【0074】次に、上記構成の可変長復号回路の動作を
説明する。符号シフト器181は、図18に示す構成の
任意のブロックの可変長符号列を入力すると、まずDC
差分値“L”が属するグループ番号(SSSS)の符号
〔CDL〕から始まる16ビットの可変長符号データC
ODE1 をラッチ部184に、同じくDC差分値“L”
が属するグループ番号(SSSS)の符号〔CDL〕か
ら始まる22ビットの可変長符号データCODE2 をラ
ッチ部182に出力する。
【0075】ラッチ部184は、上記符号〔CDL〕か
ら始まる16ビットの可変長符号データCODE1 をラ
ッチすると、それを復号テーブル185に16ビットの
アドレス信号として出力する。
【0076】復号テーブル185は、上記入力される符
号〔CDL〕から始まる16ビットの可変長符号データ
CODE1 を、ROMから成る前記DC成分用の復号テ
ーブル300にアドレス信号として出力する。このこと
により、DC成分用の復号テーブル300は、符号〔C
DL〕に対応するDC差分値“L”の属するグループ番
号(SSSS)IDXをグループインデックス切り出し
部186と逆グルーピングテーブル187に出力すると
共に、上記符号〔CDL〕とそれに続く符号〔CGD
L〕の合計符号長CLENを、符号シフト器181及び
グループインデックス切り出し部186に出力する。
【0077】上記動作が行われている間、グループイン
デックス切り出し部186にはラッチ部182の出力す
る図5(a) に示す符号〔CDL〕から始まる22ビット
の可変長符号データ(CODE2 )500が入力され
る。
【0078】グループインデックス切り出し部186
は、上記22ビットの可変長符号データ(CODE2
500から、復号テーブル185から入力される上記合
計符号長CLENと上記復号データIDXを基に、DC
差分値“L”のグループインデックス〔CGDL〕を切
り出し、それを逆グルーピングテーブル187に出力す
る。すなわち、グループインデックス切り出し部186
は、まず図5(a) に示すラッチ部182から入力される
22ビットの可変長符号データ(CODE2 )500の
先頭から上記合計符号長CLENの値に等しい可変長符
号データ501を切り出し、次にその可変長符号データ
501の後方の復号データIDEXの値に等しいビット
数のグループインデックス〔CGDL〕を切り出し、そ
れを逆グルーピングテーブル187に出力する。
【0079】逆グルーピングテーブル187は、そのグ
ループインデックスCGDLと復号テーブル185から
入力されるDC差分値“L”の属するグループ番号(S
SSS)IDXとに基づき、図16に示す形式の表10
0を参照して、DC差分値“L”を復号・出力する。
【0080】次に、符号シフト器181は、復号テーブ
ル185から入力されるCLENに基づき、図18に示
す1ブロックの可変長符号列から符号〔CGDL〕に続
く、符号〔CRM1 /CI1 〕から始まる16ビットの
可変長符号列CODE1 をラッチ部184に、図5(b)
に示す符号〔CRM1 /CI1 〕から始まる32ビット
の可変長符号列をラッチ部182に出力する。
【0081】ラッチ部184は、上記16ビットの可変
長符号列CODE1 を入力すると、それを復号テーブル
185に出力する。復号テーブル185は、入力される
上記符号〔CRM1 /CI1 〕から始まる16ビットの
可変長符号データCODE1 をROMである前記AC係
数用の復号テーブルにアドレス信号として出力する。こ
のことにより、AC係数用の復号テーブルは、最初のA
C係数の有効係数が属するグループ番号(SSSS)I
1 の値(IDXの値に等しい)を復号してグループイン
デックス切り出し部186及び逆グルーピングテーブル
187に出力すると共に、上記復号した符号〔CRM 1
/CI1 〕とそれに続くグループインデックス〔CGI
1 〕の合計符号長CLENを符号シフト器181及びグ
ループインデックス切り出し部186に出力する。ま
た、AC係数の復号テーブルは、上記有効係数I1 の前
に続く無効係数の数に等しく零ラン長RM1 も復号し、
出力する。
【0082】上記動作が行われている間、ラッチ部18
2は、符号〔CRM1 /CI1 〕から始まる図5(b) に
示す32ビットの可変長符号データをラッチし、グルー
プインデックス切り出し部186に出力する。
【0083】グループインデックス切り出し部186
は、上記図5(b) に示す32ビットの可変長符号データ
600を入力すると、復号テーブル185から入力され
る上記復号データIDX及び上記合計符号長CLENに
基づき、上記32ビットの可変長符号列からグループイ
ンデックス〔CGI1 〕を切り出し、それを逆グルーピ
ングテーブル187に出力する。すなわち、グループイ
ンデックス切り出し部186は、まず上記32ビットの
可変長符号列の先頭から上記合計符号長CLENの値に
等しいビット数分の可変長符号列、すなわち可変長符号
〔CRMI1 /CGI1 〕及びグループインデックス
〔CGI1 〕を切り出し、次に上記IDXの値に基づ
き、その切り出しデータの後方にある上記IDXの値に
等しいビット長のグループインデックス〔CGI1 〕を
切り出す。
【0084】逆グルーピングテーブル187は、復号テ
ーブル185から入力するAC係数の最初の有効係数I
1 が属するグループの番号(SSSS)の値IDXとグ
ループインデックス切り出し部186から入力する上記
AC係数の最初の有効係数I 1 のグループインデックス
〔CGI1 〕を基に、AC係数の最初の有効係数を復号
し出力する。
【0085】以後、同様にして、符号シフト器181
は、復号テーブル185から入力する合計符号長CLE
Nの値に基づき符号〔CRM2 /CI2 〕,〔CRM3
/CI 3 〕,・・・から始まる16ビットの可変長符号
データ及び32ビットの可変長符号データを、それぞれ
ラッチ部184,ラッチ部182に順次出力する。そし
て、上記と同様な動作が繰り返され、〔零ラン長R
2 ,AC係数の2番目の有効係数〕,〔零ラン長RM
3 ,AC係数の3番目の有効係数〕,・・・〔零ラン長
RMN ,AC係数のN番目の有効係数〕が順次復号され
て、最初の1ブロックの可変長符号列の復号が終了す
る。
【0086】そして、この最初の1ブロックの可変長符
号列に対する復号処理を、一画面のの残りのブロックに
ついても繰り返すことにより、一画面分の可変長符号列
の復号が終了し、各ブロック毎にAC係数の全ての有効
係数が復元される。
【0087】また、復号テーブル185から出力される
零ラン長RMi (i=1,2,・・・,N)が特に図示
していないAC係数の無効係数復元回路により、無効係
数(値が“0”のAC係数)の列に復元される。
【0088】そして、このことにより、一画面分の可変
長符号が、一画面分の量子化係数に復元される。このよ
うに本実施例の可変長符号回路では、符号シフト器18
1から出力される可変長符号列から、復号テーブル18
5及びグループインデックス切り出し部186が、それ
ぞれ、DC差分値の属するグループの番号(SSSS)
DLもしくはAC係数の有効係数が属するグループ番号
(SSSS)Ii (i=1,2,・・・,N)並びに零
ラン長(NNNN)RMi (i=1,2,・・・,N)
を復号する処理、及び上記グループ内での位置を示す付
加ビット(CGDLもしくはCGIi (i=1,2,・
・・,N))を切り出す処理を並行して行うので可変長
符号の復号を従来よりも高速に行うことができる。
【0089】なお、DC係数の差分値及びAC係数の有
効係数のグループ化は、上記実施例の方法に限定される
ものではなく、他の各種の方法が適用される。また、上
記実施例では離散コサイン変換(DCT)を用いて直交
変換がなされた可変長符号の復号を行っているが、本発
明は、離散コサイン変換(DCT)、離散ルジャンドル
(Lenendre) 変換、アダマール(Hadamard) 変換、ハー
ル(Harr) 変換等の他の直交変換を用いて画像データの
符号化がなされた可変長符号の復号にも適用可能なもの
である。
【0090】さらに、上記実施例では、エントロピー符
号化としてハフマン符号化がなされた可変長符号の復号
を行っているが、エントロピー符号化として他の可変長
符号にも適用可能なものである。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の第
1の発明の画像データの可変長符号の復号装置によれ
ば、直流係数の差分値が属するグループの番号の復号と
その復号された符号に対する付加ビットの切り出し、及
び交流係数の有効係数が属するグループの番号並びに零
ラン長(無効係数の連続数)の復号とその復号された符
号に対する付加ビットの切り出しを、1回の可変長符号
列の出力により並行して行うので、グループ化を施して
符号化された可変長符号の復号を、従来よりも高速に行
うことができる。
【0092】また、請求項2記載の第2の発明の画像デ
ータの可変長符号の復号装置によれば、上記第1の発明
の効果に加え、直流係数の差分値の復元及び交流係数の
有効係数の復元を従来よりも高速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の可変長復号回路のブロック
構成図である。
【図3】本実施例で用いるDC差分値用の復号テーブル
と従来用いられていたDC差分値用の復号テーブルとの
構成の違いを説明する図である。
【図4】本実施例で用いるAC係数の有効係数用の復号
テーブルと従来用いられていたAC係数の有効係数用の
復号テーブルとの構成の違いを説明する図である。
【図5】符号シフト器からラッチ部を介してグループイ
ンデックス切り出し部に出力される符号列の構成を示す
図である。
【図6】ADCT変換回路のブロック図である。
【図7】1ブロックの原画像信号の一例を示す図であ
る。
【図8】上記ブロックの原画像信号に対して2次元DC
T変換を行うことによって得られる2次元DCT係数を
示す図である。
【図9】2次元DCT変換部のブロック図である。
【図10】線形量子化用の量子化閾値の一例を示す図で
ある。
【図11】図8に示す2次元DCT係数を図10に示す
量子化閾値で線形量子化することにより得られる量子化
係数を示す図である。
【図12】量子化係数をジクザグスキャンする場合の走
査順序を示す図である。
【図13】ADCT復元回路のブロック図である。
【図14】2次元DCT変換部のブロック図である。
【図15】従来の線形量子化回路のブロック図である。
【図16】DC差分値をグループ化するために用いられ
る表の構成を示す図である。
【図17】AC係数の有効係数をグループ化するために
用いられる表の構成を示す図である。
【図18】適応離散コサイン変換により符号化された1
ブロックの可変長符号列の構成を示す図である。
【図19】従来の可変長復号回路の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 符号列取り出し手段 2 復号手段 3 付加ビット切り出し手段 4 復元手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/41 G06T 9/00 H03M 7/40 H04N 7/24 - 7/68

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像を複数の画像から成る複数のブロ
    ックに分割して得られる各ブロック毎に、そのブロック
    内の複数の画素の階調値を直交変換することにより得ら
    れた変換係数を量子化し、その結果得られた量子化係数
    をグループ化を行った後、符号化した可変長符号を復号
    する画像データの可変長符号の復号装置において、 入力される前記各ブロックの前記可変長符号の符号列を
    所定長単位で取り出し出力する符号列取り出し手段
    (1)と、 該符号列取り出し手段(1)から出力される符号列か
    ら、直流係数の差分値が属するグループの復号または交
    流成分の有効係数が属するグループの番号の復号並びに
    その有効係数の前の無効係数のラン長を復号し、上記復
    号された直流係数の差分値が属するグループの番号の符
    号とその符号に続く付加ビットとの合計符号長並びに上
    記付加ビットのビット長、または上記復号された交流係
    数の有効係数が属するグループの番号と上記復号された
    無効係数のラン長との組み合わせの符号とその符号に続
    く付加ビットとの合計符号長並びに上記付加ビットのビ
    ット長を出力する復号手段(2)と、 前記符号列取り出し手段(1)から出力される符号列か
    ら、前記復号手段(2)から出力される前記合計符号長
    と前記付加ビット長とに基づき、前記直流係数の差分値
    が属するグループの番号に続く付加ビットまたは前記交
    流係数の有効係数が属するグループの番号と前記無効係
    数のラン長との組み合わせの符号に続く付加ビットを切
    り出す付加ビット切り出し手段(3)と、 を備え、前記符号列取り出し手段(1)は、2回目の符
    号列の切り出し以降前記復号手段(2)から出力される
    前記合計符号長に基づき、次に出力する符号列の先頭を
    決定することを特徴とする画像データの可変長符号の復
    号装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記復号手段(2)から出力さ
    れる直流係数の差分値が属するグループの番号もしくは
    交流成分の有効係数が属するグループ番号及び前記付加
    ビット取り出し手段(3)から出力される付加ビットと
    に基づき、前記直流係数の差分値及び前記交流係数の有
    効係数を復号する復元手段(4)と、を備えたことを特
    徴とする請求項1記載の画像データの可変長符号の復号
    装置。
  3. 【請求項3】 前記復号される画像データの可変長符号
    は、適応離散コサイン変換符号化により得られたもので
    あることを特徴とする請求項2または3記載の画像デー
    タの可変長符号の復号装置。
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JP6354360B2 (ja) 2014-06-11 2018-07-11 ブラザー工業株式会社 変換装置

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