JP3011779B2 - 診断用試験細片の支持体としてのポリマーブレンド膜の使用 - Google Patents

診断用試験細片の支持体としてのポリマーブレンド膜の使用

Info

Publication number
JP3011779B2
JP3011779B2 JP3080621A JP8062191A JP3011779B2 JP 3011779 B2 JP3011779 B2 JP 3011779B2 JP 3080621 A JP3080621 A JP 3080621A JP 8062191 A JP8062191 A JP 8062191A JP 3011779 B2 JP3011779 B2 JP 3011779B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
membrane
polymer blend
polycarbonate
film
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3080621A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0643155A (ja
Inventor
クラウス・ブルクハルト
トーマス・ドエゲ
カールハインツ・ヒルデンブラント
フェルネル・クロール
アレクサンデル・リーベル
ベルンハルト・シュルテ
フィリップ・アール・ストローム−ジャンセン
クラウス・ヴェーリンク
Original Assignee
バイエルコーポレーション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by バイエルコーポレーション filed Critical バイエルコーポレーション
Publication of JPH0643155A publication Critical patent/JPH0643155A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3011779B2 publication Critical patent/JP3011779B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/52Use of compounds or compositions for colorimetric, spectrophotometric or fluorometric investigation, e.g. use of reagent paper and including single- and multilayer analytical elements
    • G01N33/525Multi-layer analytical elements
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L69/00Compositions of polycarbonates; Compositions of derivatives of polycarbonates

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリカーボネート及び
ポリテレフタル酸アルキレンからなるポリマーブレンド
膜を診断用試験細片の支持体として使用することに関す
る。
【0002】試験細片は、水と混和性の溶媒中に溶解し
たポリウレタン、及び所望によりその他の成分を必須成
分として含む流延溶液によりポリマーブレンド膜を被覆
することによって得ることができる。この流延溶液によ
って被覆されたポリマーブレンド膜を水槽中で凝固させ
ると、微孔質のポリウレタン膜がポリマー膜上に付着し
ながら形成される。乾燥後、乾式化学反応(診断用試験
細片)の支持材として使用することができるいわゆるポ
リウレタンマトリックスが得られる。
【0003】膜で保護された試験細片用のポリウレタン
マトリックスについては:一定の多孔度及び低い層厚許
容差とともに均質性が高く;生化学試薬系と組み合わせ
ても問題なく再湿潤性であり;ポリウレタン膜が膜支持
体に対して良好かつ均一に付着し;診断用試験細片を得
るため、さらに加工(裁断及び接着)することができ;
流延の失敗につながる静電気を軽減するため、ポリマー
膜に帯電防止仕上げを施すことができる;などの必要性
が強く求められている。
【0004】
【従来の技術】ドイツ国特許公開公報第3,407,3
59号は、試験細片用の凝固支持膜を特にポリエステル
膜のための被覆として記載している。この支持体の欠点
は、材料の付着力が不十分なことと、帯電の結果、被覆
が不均一になりうるということである。
【0005】欧州特許第348,647号に記載の帯電
防止仕上げされたポリカーボネート膜の使用により、被
覆の均一性及び付着力のいずれについても相当な進歩を
もたらすことが可能となった。
【0006】しかし、さらなる加工を施して診断用試験
細片を得る間、多くの場合に、ポリウレタン膜(PU
層)と支持膜との間の付着力が不十分であるという問題
が生じた。
【0007】
【発明の概要】ポリエステルとポリカーボネートの混合
体を欧州特許第348,647号に記載の帯電防止仕上
げと組み合わせて得た膜を使用することにより、これら
の欠点を解消し、初めに述べた特性の各側面を達成しう
ることが思いがけなく見いだされた。より良好な反射を
考慮すると、用いられるポリエステル/ポリカーボネー
ト混合体の膜は、充填剤、好ましくは二酸化チタンを含
有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、本発明
は、押出し成形法によって製造されたポリマーブレンド
膜を、ポリウレタン流延溶液による被覆のため、そして
沈殿凝固法による診断用試験細片の製造のために使用す
ることに関する。
【0009】
【課題を解決するための手段】ポリマーブレンド膜の特
徴(組成)は: 1.熱可塑性ポリカーボネート40〜75重量%、好ま
しくは35〜70重量%、特に好ましくは40〜65重
量%; 2.熱可塑性ポリテレフタル酸アルキレン60〜25重
量%、好ましくは50〜20重量%、特に好ましくは4
5〜25重量%;及び 3.微細に分散した微粒子状の二酸化チタン30〜3重
量%、好ましくは16〜6重量%である。
【0010】添加剤、例えば染料、光沢剤、エステル交
換抑制剤、例えば亜リン酸エステル(例えば亜リン酸ジ
−n−オクタデシル)ならびに熱、湿気及び空気に対す
る公知の安定剤を考慮しなければ、成分1〜3の和は1
00%となる。
【0011】ポリマーブレンド膜のさらなる特徴は次の
とおりである。
【0012】4.膜厚は、50〜300μm 、好ましく
は100〜250μm 、特に好ましくは120〜200
μm である。
【0013】5.通常、この膜は、膜押出し形成の際に
広口ノズルから出る溶融体を適当なローラーを用いてエ
ンボスすることによって製造される二つの荒い面、A及
びBを有している。
【0014】6.試験細片を得るためのさらなる処理の
間に被覆される、支持膜の平滑な方の面Aは、以下の測
定値の荒さを示す。 R3z値:2〜16μm 、好ましくは4〜12μm Ra 値:0.4〜3.0μm 、好ましくは0.8〜2.
0μm (Perthen 社のPerthometer S5P又はS6P荒さ測定
装置を用いて測定)
【0015】7.さらなる処理の間に被覆はされない
が、この場合、膜を正確に案内して膜案内ローラーに良
好に付着させ、必要な均一な被覆をもたらす支持膜の荒
い方の面Bは、以下の測定値の荒さを示す。 R3z値:6〜22μm 、好ましくは10〜20μm Ra 値:1.4〜4.0μm 、好ましくは1.8〜3.
0μm
【0016】8.試験細片の用途が特別である場合、膜
支持体のA面及びB面の荒さを同一にすることもでき
る。
【0017】9.膜支持体のA面の光沢度は、1.5〜
5.0、好ましくは2.5〜4.5の値を示す。
【0018】10.A面の反射能力(反射、明るさ係
数)は、80〜90%、好ましくは77〜88%の値を
示す(波長840nm)。
【0019】11.膜支持体の溶媒残量は、0.05重
量%(500 ppm)未満、好ましくは200ppm 未満で
ある。
【0020】二酸化チタンが添加されたポリカーボネー
ト/ポリテレフタル酸アルキレン混合物からなる樹脂マ
トリックスを有するこのような押出し成形膜は、荒さに
おいて同一であっても異なってもよい二つの艶消し面A
及びBを有し、本発明に従って、ポリウレタン(PU)
膜/酵素層の支持膜を形成する。この組み合わせにさら
に膜支持体を合わせると、全体として、例えば血糖値測
定のための試験細片を得ることができる。
【0021】試験細片の調製に備え、二酸化チタン約1
5重量%が添加され、ポリスルホン酸スチレンのメタノ
ール/アセトン溶液による帯電防止被覆が施されている
ポリカーボネート流延膜からなる支持膜に基づくこの種
の試験細片の製造は、欧州特許第348,647号に記
載されている。
【0022】しかし、その特許において言及されている
膜支持体は、ポリテレフタル酸アルキレンを含まず、ビ
スフェノールAに基づくポリカーボネートは、150,
000〜約230,000の分子量を有する(GPC測
定;NBS−ポリスチレンに対して検量)高分子量タイ
プであり、1.5〜約2.3の相対粘度を有する。純ポ
リカーボネートからなるこの種の膜は、特に溶媒、例え
ばアセトン及びジメチルホルムアミドと接触した際、応
力腐食亀裂を受ける傾向を示す。
【0023】本発明に従う条件を用いるならば、PU膜
による支持膜の被覆が非常に均一に得られ、試験結果を
非常に良好に再現するポリカーボネート/ポリテレフタ
ル酸アルキレンをさらに加工して試験細片を得るという
ことが見いだされた。
【0024】得られる利点は下記のとおりである。
【0025】a)PU層(膜)が支持膜のポリカーボネ
ート/ポリテレフタル酸アルキレン混合物に対して良好
に付着する。すでに述べたように、純ポリエステル(P
BT)からなる膜の付着力が非常に劣るものであること
から、膜層の付着の改善はとりわけ非常に驚くべきこと
である。対照的に、本発明によるポリカーボネート(P
C)/ポリエステル(PBT)混合物からなる膜は、米
国特許第4,948,634号に記載の純ポリカーボネ
ートからなる膜よりも優れた付着力を示した。
【0026】b)ポリテレフタル酸アルキレンが含まれ
ていることにより、耐薬品性及び機械的抵抗性が良好で
ある。
【0027】c)ポリカーボネートの分子量が比較的低
く、相対粘度が十分である(1.2〜1.35)。
【0028】d)流延法に比べ、押出し成形法による支
持膜の調製が経済的である。
【0029】e)残留溶媒、例えば塩化メチレンが含ま
れず、このため、酵素反応に対する異物の影響がなく、
塩化メチレンが酵素層中に分散することがなく、試験細
片の長期貯蔵の安定性が優れている。
【0030】f)さらに加工するための状態が比較的安
定である。すなわち、被覆されていない膜の荒い方のB
面が案内ローラーに良好に付着して膜を正確に案内する
ことができるため、被覆(帯電防止、PU層)を施す間
の層の平均厚みの変化が非常に小さい。
【0031】g)耐薬品性及び応力亀裂に対する抵抗が
非常に優れている。
【0032】h)純ポリカーボネートの膜に比べ、より
好ましい剛性値を示す。
【0033】米国特許第3,218,373号による
と、ポリカーボネートとポリテレフタル酸アルキレンの
樹脂混合物は公知である。これらの混合物から膜を調製
する方法も公知である(米国特許第3,218,372
号を参照)。
【0034】この種のポリカーボネート/ポリテレフタ
ル酸アルキレン混合物に二酸化チタンを、例えば小粒状
形態で添加したものが、思いがけなく見いだされたとお
り、本願で請求される試験細片のための特別な支持膜の
調製に適当である。
【0035】本発明の主旨において可能な熱可塑性ポリ
カーボネートは、ジフェノール類、とりわけジヒドロキ
シジアリールアルカンと、ホスゲン又は炭酸ジエステル
との反応によって得られる重縮合物である。また、非置
換ジヒドロキシジアリールアルカンの他に、ヒドロキシ
ル基に対してo−及び/又はm−位置にメチル基又はハ
ロゲン原子を有するアリール基を有するものもまた適当
である。分岐状のポリカーボネートもまた適当である。
【0036】該当する熱可塑性ポリカーボネートは、C
2 Cl2 中の相対粘度を25℃及び100mlあたり
0.5g の濃度で測定した場合、22,000〜50,
000、好ましくは28,000〜40,000の重量
平均分子量を有するものである。
【0037】この種のポリカーボネートは、例えばドイ
ツ国特許公開公報第1,570,533号に開示されて
いる。
【0038】二酸化チタン顔料 膜支持体中に分散される顔料は、0.5μm 未満、好ま
しくは0.25μm 未満の一次粒径を有する微細粉末状
の二酸化チタンである。0.15〜0.25μm の平均
値を有する粒度分布で高い散乱力を有する市販の種類の
二酸化チタンが特に好ましく、これらは、好ましくは疎
水化形態で用いられ、熱可塑性ポリカーボネート/ポリ
テレフタル酸アルキレン樹脂マトリックス中で良好な分
散性を示す。
【0039】熱可塑性ポリカーボネート及び熱可塑性ポ
リテレフタル酸アルキレン用として公知である熱、湿気
及び空気に対する安定剤を、熱可塑性ポリカーボネート
及び熱可塑性ポリテレフタル酸アルキレンにさらに添加
することができる。
【0040】試験細片の調製に備えて染料及び光学的光
沢剤をさらに含め、本発明に従う膜支持体の反射能力を
改善してもよい。
【0041】樹脂/二酸化チタン混合物は、例えばエス
テル交換反応を抑制するための安定剤としての亜リン酸
エステル、例えば亜リン酸ジ−n−オクタデシル又は亜
リン酸トリス−(2−エチル−2−オキセタニル)−メ
チルを、樹脂含量の最大0.5重量%までの量、好まし
くは0.04〜1重量%の量で含むことが好ましい。
【0042】
【実施例】
膜調製方法 膜支持体としての二酸化チタン含有ポリカーボネート/
ポリテレフタル酸アルキレン膜は、公知の方法におい
て、熱可塑性ポリカーボネート、熱可塑性ポリテレフタ
ル酸アルキレン及び二酸化チタン顔料を、押出し機すな
わち、例えばブラベンダーミキサー中で溶融・混合し、
この予備仕上げされた小粒を、広口ノズルを有する押出
し機によって成形し、50〜300μm の厚さを有する
所望の膜支持体とすることによって調製する。A面及び
B面の表面形状は、相当する形状を示す金属又はゴムの
ローラーを用いて広口ノズルの下流側でこの凝固性ポリ
マー溶融体にエンボスすることによって得る。この場
合、押出し機の各部の押出し温度は、180〜300
℃、好ましくは200〜280℃であり、ノズル温度は
220〜260℃であり、エンボスローラーの表面温度
は30〜100℃、好ましくは40〜80℃である。
【0043】実施例1:支持膜の調製(KL3−101
0/CR 90/173色) 1.335の相対粘度及び3.5cm3/10min の流量指
数(MVI DIN53 735)を示すビスフェノー
ルAポリカーボネート1.2kgを、300℃の試験温度
において、約0.1重量%の亜リン酸エステルで安定化
させた。41.5cm3/10min の流量指数(MVI D
IN53 735)を示すポリブチレンテレフタレート
(試験温度260℃、試験重量5kg)及び、約94の白
色力(DIN55 782)を示し、約0.2μm の平
均粒径を有する微細化したルチル顔料(二酸化チタン)
を添加しながら、コンパウンド押出し機中で上述のポリ
カーボネートを加工し、以下の組成を示す小粒を得た。 ポリカーボネート55.2重量% ポリブチレンテレフタレート36.8重量% 二酸化チタン8.0重量%
【0044】1a)支持膜を得るためのさらなる加工 1.08g/10min の極限メルトインデックスを示す得
られた小粒(試験温度260℃、試験重量1kg、ノズル
直径1mm、ノズル長20mm、シリンダー直径9.55m
m)を、広口ノズル及び下流側のエンボスローラーを有
する押出し機において押出し成形し、厚さ125μm 、
140μm 及び200μm の膜を得た。この場合の押出
し温度は210〜260℃の範囲に保持した。押出し成
形された膜に、適当な荒さの特別なゴムローラー及び金
属ローラー(クロム又はスチール)によって表面形状を
付けた。このとき、ゴムローラーと金属ローラーを組み
合わせたエンボスローラーの温度は、5〜65℃の範囲
に維持した。
【0045】押出し成形された200μm の膜について
以下の特性を測定した。 A面の荒さ(Perthometer S5P):R3z=6.5μm B面の荒さ:R3z=15.8μm
【0046】機械的強度/引張り試験(DIN53 4
55) 引張り強さ:60.1N/mm2 引裂き抵抗:61.9N/mm 破断(引裂き)点伸び:190%
【0047】 残留溶媒、例えば塩化メチレンの含量:検出不可
【0048】A面の拡散反射率 対BaSO4 :85〜87%(840nm) 対ブラックライトトラップ:77〜79%(840nm)
【0049】A面の光沢度:3.3〜4.0(Lange 社
の反射率計、RB型を使用、測定角60度)
【0050】押出し成形された厚さ125μm 及び14
0μm の膜についての試験結果は、機械的強度において
は、200μm 厚の膜の場合の値と有意差がなかった。
200μm 厚の膜のA面の光沢度は4.5〜6.0であ
った。
【0051】押出し成形された膜を以下のようにしてさ
らに加工し、試験細片の支持膜とした。
【0052】実施例2:帯電防止溶液の調製 ポリスチレンスルホン酸ナトリウムの13%水溶液33
部を、水2部及びメタノール53.2部と撹拌しながら
混合した。この混合物をガス抜きし、先に調製しておい
たアセトン600部とメタノール312部との混合物に
5分間にわたって撹拌しながら添加した。
【0053】実施例2a ポリスチレンスルホン酸ナトリウムの13%溶液を、3
3mlではなく17mlしか使用しなかったことを除き、実
施例2の手順を繰り返した。
【0054】実施例2b ポリスチレンスルホン酸ナトリウムの13%溶液を、実
施例2での33mlではなく、今回は66mlで使用した。
【0055】実施例3:ポリマーブレンド膜(実施例
1)の帯電防止溶液(実施例2)による被覆 実施例1に記載の厚さ170μm のポリマーブレンド膜
の一方の面を、適当な被覆装置において、実施例1に従
って調製した溶液で被覆し、すべての溶媒が残らず除去
されるまで75℃で乾燥させた。乾燥含浸量が約60mg
/m2 となるように、被覆時のパラメータを選択した。
【0056】このようにして被覆されたポリマーブレン
ド膜の試料を23℃及び50%RHで24時間かけて平
衡化させ、表面抵抗を測定した。
【0057】未処理の膜(表面抵抗1013オーム以上)
と比較して、この膜の表面抵抗は1×109 オームであ
った。
【0058】実施例3a 実施例2aに従って調製された溶液を被覆に用いたこと
を除き、実施例3の手順を繰り返した。実施例4と比べ
て変更のない被覆時のパラメータを用いると、乾燥含浸
量は今回約30mg/m2 であった。
【0059】同一条件のもとで測定した表面抵抗は8×
1010オームであった。
【0060】実施例3b 実施例2bに従って調製された溶液を用いたことを除
き、実施例3に示す手順に沿ってポリマーブレンド膜を
被覆した。再び、変更のない被覆時のパラメータを用い
ると、乾燥含浸量は約120mg/m2 であり、表面抵抗は
4.7×107 オームであった。
【0061】実施例4:ポリウレタン一次溶液の調製 無水ジメチルホルムアミド(DMF)2870.5部
を、Niemann 社の回転溶解器を備えた冷却撹拌容器に計
量して仕込み、先に調製しておいたDBS75(Huls
社)153部と無水DMF457部との混合物を、45
0rpm で撹拌しながら添加した。約10分後、有機溶媒
に可溶性であるポリウレタン(例えば、Bayer 社のDESM
ODERM GBH グラニュール)1,000部を、500rpm
の速度で撹拌しながら4分間にわたって添加し、その後
40分間にわたって撹拌速度を段階的に2,000rpm
にまで増大した。
【0062】本実施例においては、撹拌容器内部の温度
が約60℃に達するよう容器の冷却を制御した。
【0063】この混合物をさらに15分間1,800rp
m で撹拌してポリウレタンを完全に溶解させ、その溶液
を100ミクロンフィルターを通してろ過した。
【0064】30℃で測定した粘度は、ポリウレタンの
種類に依存しながら、2,000〜15,000mPa・s
の範囲であった。
【0065】実施例4a:ポリウレタン流延溶液の調製 実施例4に従って調製したポリウレタン溶液5,337
部を、Niemann 社の回転溶解器を備えた冷却撹拌容器に
計量して仕込んだ。
【0066】28%の陽イオン性ポリウレタン分散液
(例えば、Bayer 社のDESMODERM KPK分散液)568部
を、1,500rpm の速度で撹拌しながら25℃で4分
間にわたって添加し、さらにその混合物を1分間撹拌し
た。
【0067】所望により、充填剤、例えば硫酸バリウム
(Sachtleben社のBlanc fixe-Micron )を2,000rp
m の速度で撹拌しながら毎分2kgの速度で添加した。壁
面に付着した充填剤をDMF34部で洗い落とした後、
撹拌速度を2,600rpm に増大した。
【0068】さらに10分間2,600rpm で撹拌し
て、内部温度を約60℃にまで上昇させることができ
た。
【0069】次に、先に調製しておいた陽イオン性ポリ
ウレタン28%分散液(例えば、Bayer 社のDESMODERM
KPK 分散液)1,137部と無水DMF1,170部と
の混合物を、直径2.5mmの孔あきスクリーンに通し、
その混合物をDMF2,083部で希釈した。10分間
2,000rpm で撹拌した後、さらにDMF1,185
部を1,200rpm の速度で撹拌しながら10分間にわ
たって添加し、その混合物をさらに5分間撹拌した。
【0070】50℃以下にまで冷却した後、このように
して得られた溶液を50ミクロンフィルターを通してろ
過した。30℃で測定した粘度は600〜1,500mP
a・sであった。
【0071】 実施例5:膜で支持されたポリウレタン膜の調製 適当な湿潤装置を用いて、実施例4に従って得られた溶
液を、30℃で、実施例3に従って得られたポリマーブ
レンド膜に塗布した。すべての種類の用途に公知である
押出し流延機を好都合に使用した。塗布される湿潤層の
厚さ及び湿潤速度は広い範囲内で変えることができた。
【0072】湿潤後、細片を水槽に通して層を凝固さ
せ、有機溶媒を洗い落した。このとき、水は毎時約10
0リットルの速度で入れ替えた。水槽中の細片の滞留時
間は、少なくとも4分間とすべきであった。
【0073】75℃で乾燥させた後、基材に対して優れ
た接着力を示す、傷及び形状の付いていない均質なポリ
ウレタン層がポリカーボネート膜上に得られた。
【0074】実施例6:色付き(70/105)支持膜
KL3−1010(CR)の調製 実施例1に示す条件に従い、200μm の膜厚を有する
押出し成形膜を、下記の組成において調製した。 ポリカーボネート52.8重量% ポリテレフタル酸ブチレン35.2重量% 二酸化チタン12重量%
【0075】A面の拡散反射率 対BaSO4 :85〜89%(840nm) 対ブラックライトトラップ:84〜86%(840nm) 他の機械的データは実施例1に記載の数値と一致する。
【0076】A面(被覆に使用) 診断用試験細片を得るためのさらなる加工(帯電防止被
覆、ポリウレタン膜の調製、生化学試薬系での含浸)
を、上述の各実施例と同様な方法で実施した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カールハインツ・ヒルデンブラント ドイツ連邦共和国、4150 クレフェルト 1、ガッツェンシュトラーセ 146 (72)発明者 フェルネル・クロール ドイツ連邦共和国、5650 ゾリンゲン、 シュヴェルシュトラーセ 49 (72)発明者 アレクサンデル・リーベル ドイツ連邦共和国、5090 レフェルクー ゼン、ホーエンシュトラーセ 110 (72)発明者 ベルンハルト・シュルテ ドイツ連邦共和国、4150 クレフェル ト、ドッペルフェルトシュトラーセ 15 (72)発明者 フィリップ・アール・ストローム−ジャ ンセン アメリカ合衆国、ヴァージニア州、 22601、ウィンチェスター、グリーンフ ィールド・ロード 2440 (72)発明者 クラウス・ヴェーリンク ドイツ連邦共和国、5600 ヴッペルター ル 1、アム・ローム 121 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 31/22 G01N 33/52

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリカーボネート及びポリテレフタル酸
    アルキレンからなることを特徴とする、ポリウレタンマ
    トリックスを有する試験細片の支持膜としてのポリマー
    ブレンド膜。
  2. 【請求項2】 ポリマーブレンド膜が、 a)熱可塑性ポリカーボネート40〜75重量%;及び b)熱可塑性ポリテレフタル酸アルキレン60〜25重
    量%からなる請求項1記載のポリマーブレンド膜。
  3. 【請求項3】 ポリマーブレンド膜が二酸化チタンを充
    填されている請求項1記載の膜。
  4. 【請求項4】 ポリカーボネート及びポリテレフタル酸
    アルキレンを含むポリマーブレンド膜をポリウレタン膜
    で被覆することを特徴とする、試験細片の製法。
JP3080621A 1990-03-22 1991-03-20 診断用試験細片の支持体としてのポリマーブレンド膜の使用 Expired - Lifetime JP3011779B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4009186A DE4009186A1 (de) 1990-03-22 1990-03-22 Verwendung von polymerblendfolien als traeger fuer diagnose-teststreifen
DE4009186.4 1990-03-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0643155A JPH0643155A (ja) 1994-02-18
JP3011779B2 true JP3011779B2 (ja) 2000-02-21

Family

ID=6402797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3080621A Expired - Lifetime JP3011779B2 (ja) 1990-03-22 1991-03-20 診断用試験細片の支持体としてのポリマーブレンド膜の使用

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP0449017B1 (ja)
JP (1) JP3011779B2 (ja)
AU (1) AU629110B2 (ja)
CA (1) CA2038167A1 (ja)
DE (2) DE4009186A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4438381C2 (de) * 1994-10-27 2003-12-04 Sartorius Gmbh Durch eine Trägerfolie aus Polyestern unterstützte mikroporöse Membran aus Cellulosenitrat
EP1162451B1 (en) * 1996-10-31 2004-12-15 Arkray, Inc. Dry measuring test device
DE19924091A1 (de) * 1999-05-26 2000-11-30 Bayer Ag Verbundmaterial aus Polyurethan und zumindest einem thermoplastischen Kunststoff, ein Verfahren zu dessen Herstellugn sowie dessen Verwendung in Kraftfahrzeugen
JP3921596B2 (ja) * 2003-12-02 2007-05-30 洋一 山川 湿度インジケータ
RU2309959C1 (ru) * 2006-02-22 2007-11-10 Институт Молекулярной Биологии Им. В.А. Энгельгардта Российской Академии Наук Применение немодифицированных полимерных материалов для изготовления подложки биочипов, биочип на их основе и способ его изготовления, способ иммобилизации гидрогелей на немодифицированных полимерных материалах
GB0918212D0 (en) * 2009-10-16 2009-12-02 Univ Strathclyde Intelligent pigments and plastics
JP2015030830A (ja) * 2013-08-06 2015-02-16 三菱瓦斯化学株式会社 耐熱透明帯電防止性ポリエステル樹脂組成物

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3218373A (en) * 1961-05-15 1965-11-16 Monsanto Co Blend of polystyrenes and a lightly crosslinked copolymer of ethylene and a monoethylenically unsaturated ester
NL123351C (ja) * 1961-08-18
DE3237477A1 (de) * 1982-10-09 1984-04-12 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Verwendung von polycarbonat/polybutylenterephthalat-mischungen zur herstellung von folien
DE3407359A1 (de) * 1984-02-29 1985-08-29 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Testvorrichtung und methode zum nachweis einer komponente einer fluessigen probe
JPS60222769A (ja) * 1984-04-19 1985-11-07 Fuji Photo Film Co Ltd 一体型多層分析要素
DE3809523A1 (de) * 1988-03-22 1989-10-12 Miles Inc Verfahren zur herstellung von poroesen membranen, die damit hergestellten membranen und deren verwendung als traegermatrices in teststreifen
DE3818162A1 (de) * 1988-05-28 1989-12-07 Miles Inc Verfahren zur stoerungsfreien beschichtung von hydrophoben materialien mit polyurethanen

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0643155A (ja) 1994-02-18
DE69104251T2 (de) 1995-02-16
EP0449017B1 (en) 1994-09-28
DE69104251D1 (de) 1994-11-03
CA2038167A1 (en) 1991-09-23
EP0449017A1 (en) 1991-10-02
AU7362991A (en) 1991-10-03
DE4009186A1 (de) 1991-09-26
DE4009186C2 (ja) 1992-09-03
AU629110B2 (en) 1992-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100517717B1 (ko) 열가소성 수지의 압출 방법
US6114437A (en) Polycarbonate articles with photochromic properties
JP3011779B2 (ja) 診断用試験細片の支持体としてのポリマーブレンド膜の使用
US5238737A (en) Use of polymer blend films as supports for diagnostic test strips
JPH11249258A (ja) 写真フィルム基材
EP3926000B1 (en) Polycarbonate resin composition, and optical film
DE60203418T2 (de) Polycarbonatharz
JP3463705B2 (ja) 着色ポリカーボネート樹脂成形材料の製法
US4912165A (en) Mixtures of polydiorganosiloxane-polycarbonate block co-condensates and polyisobutylenes
US3106544A (en) Block copolycarbonates from bisphenol a and 4, 4'-bis (hydroxyphenyl) methyl dihalophenyl methanes
JP2003507510A (ja) 帯電防止剤
EP0020460A4 (en) POLYCARBONATE COMPOSITIONS HAVING IMPROVED COLOR STABILITY AND FUSION FLOW.
EP0014412B1 (de) Thermoplastische Massen und Verfahren zu ihrer Herstellung
JPH05279563A (ja) ポリエーテルコポリカーボネート類と高分子量フイルム−生成性熱可塑性物質類との配合物
DE60027252T2 (de) Polycarbonatharz
EP0387596A2 (de) Thermoplastische Legierungen mit Polycarbonaten auf Basis n-alkyl-substituierter Cyclohexylidenbisphenole
EP0899290B1 (en) Porous cellulose sheet and method for manufacturing the same
JP2790629B2 (ja) フォトクロミック透明成形体
JP2005532453A (ja) 強靭性を有する熱可塑性ポリカーボネート組成物
JPS6124978B2 (ja)
DE4200320A1 (de) Polyetherblockcopolycarbonate und deren blends mit amorphen anderen thermoplasten
EP0184028B1 (en) Mat film from a mixture of a polyarylate, a polyester and a styrene resin or an acrylic resin
JPS604550A (ja) 成形用ポリカ−ボネ−ト樹脂組成物
JPH01161047A (ja) ポリカーボネートフイルム
EP0500128A2 (en) Polycarbonate resin solution for film formation by casting