JP3011746U - 片開式扉の締付装置 - Google Patents

片開式扉の締付装置

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JP3011746U
JP3011746U JP1994016418U JP1641894U JP3011746U JP 3011746 U JP3011746 U JP 3011746U JP 1994016418 U JP1994016418 U JP 1994016418U JP 1641894 U JP1641894 U JP 1641894U JP 3011746 U JP3011746 U JP 3011746U
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door
opening
arm
tightening
shaft
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JP1994016418U
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Inventor
正夫 井上
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関西機設株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 室の内側及び外側から扉の締付を解除して扉
の開操作を可能にする。 【構成】 室2の開口部3に垂直軸7を有するヒンジ8
を介して開閉自在に取り付けられた片開式扉5におい
て、扉5の上下2ヵ所に、締付操作軸14を回動自在に
かつ軸方向移動不能に貫通状に取付け、該軸14の両端
部に回動操作ハンドル15,16を取付け、操作軸14
の内方端部に雄ねじ部17を設け、雄ねじ部17に締付
アーム18の略中央部に設けた雌ねじ部25を螺合し、
締付アーム18の両端を扉取付枠4の両側垂直面4Bに
接当・離脱自在とし、扉5を室2の内外いずれの側から
も開操作を可能とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、室例えば倉庫等の開口部に設けられる片開式扉の締付装置に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、倉庫例えば燻蒸倉庫や保冷又は保温倉庫等には、作業者など人が緊急時 に出入する開口部に、片開式の気密扉が設けられており、気密を保持するために 、扉を開口部周壁にフック或いは締付ボルトにより締付けるようになっている。 そして、扉の締付操作は、倉庫の外側から行なう。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、倉庫内火災発生時、或いは高潮襲来時等、作業者が庫内にとり残さ れた場合、庫内から扉の締付装置を開くことができないため、自力脱出が不能で あるという問題がある。 本考案は、上述のような実状に鑑みてなされたもので、その目的とするところ は、室の内側及び外側から扉の締付を解除して、扉を開くことができる片開式扉 の締付装置を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。 即ち、本考案は、室の開口部に垂直軸を有するヒンジを介して開閉自在に取付 けられた片開式扉において、扉の中央部又は上下複数個所に、締付操作軸を回動 自在にかつ軸方向移動不能に貫通状に取付け、該軸の両端部に回動操作ハンドル を取付け、前記操作軸の一方端部に雄ねじ部を設け、該雄ねじ部に締付アームの 略中央部に設けた雌ねじ部を螺合し、締付アームの両端を前記開口部両側の扉と 反対側の垂直面に接当・離脱自在とし、扉を室の内外いずれの側からも開操作可 能としたことを特徴としている。
【0005】 また、本考案は、扉と室の開口部の対向面のいずれか一方又は両方にシール部 材を装着したことを特徴としている。 そして、本考案は、前記アームの雌ねじ孔中心から一方端側を他方端側よりも 重くし、前記アームの一方端を室の開口部の前記垂直面から離脱する方向に重力 付勢したことを特徴としている。 さらに、本考案は、前記操作軸を、扉の軸挿通孔に気密又は水密構造の軸受を 介して支持したことを特徴としている。
【0006】
【作用】
本考案によれば、扉を閉じて締付けた状態において、扉の締付装置の開操作を 行うとき、室の内側及び外側で夫々の操作ハンドルを一定方向に回動させること により、前記雄ねじ部及び雌ねじ部のねじ機構によって、締付アームが操作軸に 対して扉から遠ざかる方向に移動するため、締付アームの両端が前記開口部の両 側垂直面から離反し、締付アームの重い一方端がその重力によって下向きに回動 し、開口部両側対向面の内側に位置して締付けロックが解除される。続いて、扉 を開方向に押すことで、至極容易にかつ迅速に開くことができる。
【0007】 そこで、扉を閉じて締付ける場合は、倉庫等主開口部の扉を開けた状態で、本 考案に係る扉を閉め、室の内側から前記締付アームの両端を開口部の前記垂直面 に当接させるように、操作ハンドルを前述とは逆の方向に回動させ、締付アーム を扉側に移動させ前記垂直面に当接させ、さらに締付けて気密又は水密状態とす ることができる。なお、作業者は本考案に係る扉の締付けが完了すると、前記主 開口部から室(倉庫)外に出て、主開口部の扉を閉鎖する。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。 図面において、1は倉庫等の室、2は側壁、3は緊急時出入用の開口部、4は 開口部3に嵌着された扉取付枠、5は扉であり、6は扉締付装置である。そして 、前記扉5は、扉取付枠4の室外側垂直面4Aに、垂直軸7を有するヒンジ8に より片開状にかつ開閉可能に取付けられており、前記扉5の扉取付枠4との対向 面5Aには、扉全周にわたってシール部材9(例えばシールゴム)が固着され、 前記枠外側面4Aにはシール部材9に対応して帯板状のシールゴム又は戸当り板 10が固着されている。
【0009】 前記扉5の左右幅方向中央部には、上下に位置して軸挿通孔11が水平にかつ 扉5を貫通して設けられており、該孔11を利用して前記扉締付装置6が夫々取 付けられている。なお、上下の扉締付装置6は、共に同一形状・寸法で、しかも 、開閉操作も全く同じである。
【0010】 前記扉締付装置6は、前記軸挿通孔11に挿通され、かつ両端が室内・外に突 出状に気密構造の内・外軸受12,13を介して取付けられた締付操作軸14と 、該軸14の両端に固着された内・外の回動操作ハンドル15,16と、前記操 作軸14の雄ねじ部17に螺合された締付アーム18とから成っている。
【0011】 前記内側軸受12は、前記扉5の内側面5A(対向面)に気密状に取付けられ た筒状台座19のフランジ19Aに気密状に固着されており、軸受12の内端が 前記扉取付枠4の室内側垂直面4Bよりも扉5側に位置せられ、該軸受12の内 端よりも内方に位置して前記操作軸14に前記雄ねじ部17が設けられている。
【0012】 前記外側軸受13は、図4に示すように、扉5の外側面5Bに気密状に取付け られた軸受箱20と、該軸受箱20内に嵌装され、かつ前記操作軸14に設けた フランジ部21の軸方向両側に位置せられたスラストベアリング22,23とか らなり、前記軸受箱20内には、グリースを封入すると共にパッキン24を嵌装 して気密状態が確保されており、前記スラストベアリング22,23により操作 軸14の軸方向移動を不能にしている。
【0013】 前記締付アーム18の略中央部内には、雌ねじ部25を有するナット部材26 が固着され、該雌ねじ部25に前記操作軸14の雄ねじ部17が螺合されている 。そして、該アーム18の雌ねじ部25から一方端18A側は、他方端18B側 よりも若干重くし、その重力によって下向きに回動するように重力付勢されてお り、前記取付枠4の室内側垂直面4Bとの接触抵抗よりも前記付勢力が大きくな ると、アーム一方端18Aが前記室内側垂直面4Bから離脱し、締付開放状態と なるようにしてある。
【0014】 なお、締付アーム18の一方端18Aを重くする手段としては、アーム18の 長手方向中央から両端18A,18Bまでの長さを同じとした場合は、一方端1 8A側にウエイトを取り付けるか、一部の部材厚さを大きくすることにより重く でき、又アーム18の一端18A側端の長手方向中央からの長さを、他端18B 側端までの長さよりも若干長くすること等の手段を採用することができる。そし て、扉5の室内側面5A又は取付枠4の適所に、アームストッパー27を設けて 、前記締付アーム18が必要以上に下向き回動しないようにしてある。
【0015】 図中28は断熱及び気密層である。 次に、上記実施例における扉5の開閉操作について述べる。 前記扉5の閉操作は、室2内からのみ行うが、まず扉5をシール部材9が扉取 付枠4の外側面4Aに当たるまで閉め切り、締付アーム18を水平にして操作ハ ンドル15を図4に矢印イで示す方向に回転させることにより、締付アーム18 が図4に矢印ハで示す扉5方向に移動し、アーム両端部18A,18Bが扉取付 枠4の室内側面4Bに当たる。そこで、さらに操作ハンドル15を矢印イ方向に 回転させ、締付アーム18を十分に締付ける。
【0016】 次に、前記扉5の開操作は、室2の内・外から行うことができ、操作ハンドル 15,16を、図4に矢印ロで示す方向に回転することにより、締付アーム18 が図4に矢印ニで示す方向に移動し、締付アーム18の両端部18A,18Bが 扉取付枠4の室内側面4Bから離れると同時に、アーム18一方端18A側が重 いためにその重力によって自動的に下向き回動し、一方端18Aが図1に2点鎖 線で示すように、アームストッパー27に当接し、締付けが開放される。
【0017】 このようにして、締付アーム18が扉取付枠4の前記室内側面4Bを離れると 、操作ハンドル15又は16を扉開方向に押す(又は引く)ことにより、至極容 易に扉5の締付解放及び開操作を行うことができる。そして、室2の外側におい ても、締付アーム18に手を触れることなく、操作ハンドル15,16を図中矢 印ロで示す方向に回動させるだけで、扉5の締付けを解放して、扉5を開けるこ とができる。 本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、適宜設計変更することがで きる。
【0018】
【考案の効果】
本考案は、上述のように、室の開口部に垂直軸を有するヒンジを介して開閉自 在に取り付けられた片開式扉において、扉の中央部又は上下複数個所に、締付操 作軸を回動自在にかつ軸方向移動不能に貫通状に取付け、該軸の両端部に回動操 作ハンドルを取付け、前記操作軸の一方端部に雄ねじ部を設け、該雄ねじ部に締 付アームの略中央部に設けた雌ねじ部を螺合し、締付アームの両端を前記開口部 両側の扉と反対側の垂直面に接当・離脱自在とし、扉を室の内外いずれの側から も開操作可能としたことを特徴とするものであるから、室内に取り残されても室 の内側から回動操作ハンドルを回転させるだけで、締付アームに手を触れること なく、自動的にかつ迅速に締付を解放でき、室内の火災発生時や高潮時の緊急時 に扉を開いて室から脱出することが可能である。
【0019】 また、本考案は、扉と室の開口部の対向面のいずれか一方又は両方にシール部 材を装着したことを特徴とするものであるから、室内を気密又は水密状に保持す ることができる。 そして、本考案は、前記アームの雌ねじ孔中心から一方端側を他方端側よりも 重くし、前記アームの一方端を室の開口部の前記垂直面から離脱する方向に重力 付勢したことを特徴とするものであるから、締付アームに手を触れることなく、 室内・外側から至極容易にかつ自動的に締付けを解放し、迅速に開くことができ る。
【0020】 さらに、本考案は、前記操作軸を、扉の軸挿通孔に気密又は水密構造の軸受を 介して支持したことを特徴とするものであるから、室内の気密・水密を確保する ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図3のC−C線断面拡大図である。
【符号の説明】
1 室 3 開口部 4 扉取付枠 4A 対向面 4B 垂直面 5 扉 5A 対向面 6 締付装置 7 垂直軸 8 ヒンジ 9 シール部材 10 シール部材 11 軸挿通孔 12 軸受 13 軸受 14 操作軸 15 操作ハンドル 16 操作ハンドル 17 雄ねじ部 18 締付アーム 18A アーム一方端側 18B アーム他方端側 21 フランジ部 25 雌ねじ部 26 ナット部材

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室の開口部に垂直軸を有するヒンジを介
    して開閉自在に取付けられた片開式扉において、扉の中
    央部又は上下複数個所に、締付操作軸を回動自在にかつ
    軸方向移動不能に貫通状に取付け、該軸の両端部に回動
    操作ハンドルを取付け、前記操作軸の一方端部に雄ねじ
    部を設け、該雄ねじ部に締付アームの略中央部に設けた
    雌ねじ部を螺合し、締付アームの両端を前記開口部両側
    の扉と反対側の垂直面に接当・離脱自在とし、扉を室の
    内外いずれの側からも開操作可能としたことを特徴とす
    る片開式扉の締付装置。
  2. 【請求項2】 扉と室の開口部の対向面のいずれか一方
    又は両方にシール部材を装着したことを特徴とする請求
    項1に記載の片開式扉の締付装置。
  3. 【請求項3】 前記アームの雌ねじ孔中心から一方端側
    を他方端側よりも重くし、前記アームの一方端を室の開
    口部の前記垂直面から離脱する方向に重力付勢したこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の片開式扉の締付装
    置。
  4. 【請求項4】 前記操作軸を、扉の軸挿通孔に気密又は
    水密構造の軸受を介して支持したことを特徴とする請求
    項1,2又は3に記載の片開式扉の締付装置。
JP1994016418U 1994-11-30 1994-11-30 片開式扉の締付装置 Expired - Lifetime JP3011746U (ja)

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