JP3011674B2 - カラー立体映像表示装置 - Google Patents

カラー立体映像表示装置

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JP3011674B2
JP3011674B2 JP9070282A JP7028297A JP3011674B2 JP 3011674 B2 JP3011674 B2 JP 3011674B2 JP 9070282 A JP9070282 A JP 9070282A JP 7028297 A JP7028297 A JP 7028297A JP 3011674 B2 JP3011674 B2 JP 3011674B2
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五郎 濱岸
健 増谷
喜裕 古田
晋 棚瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特殊な眼鏡を使
用することなくカラーの立体映像を観察することができ
る眼鏡無し立体映像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特殊な眼鏡を使用することなく立体映像
を観察できる装置として、特開平7−182429号公
報に開示されているように、バックライトと液晶パネル
との間にスリット状の開口部を有する遮光板を配置して
バックライトからの光をストライプ状の光とし、このス
トライプ状の光を液晶パネルの左眼用の画素と右眼用の
画素とに分離して入射させることにより、立体映像を表
示するものがある。
【0003】しかしながら、上記立体映像表示装置で
は、液晶パネルを構成するガラス基板の肉厚や偏光板の
肉厚が大きいため、立体映像を良好に観察することがで
きる適視位置が表示画面から遠くに離れてしまうという
問題がある。
【0004】上記問題を解決する装置が、特開平8−1
94190号公報に開示されている。この立体映像装置
は、図10に示すように、平面光源よりなるバックライ
ト50側の出光側の面に、微小の縦ストライプ状の赤フ
ィルタ60R、緑フィルタ60G、青フィルタ60Bか
らなるカラーフィルタ60を設ける。また、液晶パネル
1の赤色絵素1R、緑色絵素1G、青色絵素1Bにも、
図示はしていないがその絵素に対応した色のカラーフィ
ルタが設けられている。そして、左眼用の映像を表示す
る左眼用絵素lが上下方向に並んでいる列と、右眼用絵
素rが上下方向に並んでいる列とが左右方向に交互に位
置している。また、カラーフィルタ60と液晶パネル1
は、1つの微小のフィルタに対して左右1組の絵素の列
が対応するように位置決めされて形成されている。
【0005】上記立体映像表示装置では、バックライト
50から出射された光のうち赤色フィルタ60Rを通過
する微小の赤色光61Rは、液晶パネル1の緑色絵素1
G、青色絵素1Bは通過せず、赤色絵素1Rのみ通過す
る。そして、赤色絵素1Rのうち左眼用絵素lを通過す
る赤色映像光61Rは第1の位置に集光し、赤色絵素1
Rのうち右眼用絵素rを通過する赤色映像光61Rは第
2の位置に集光する。他の色の微小光に関しても同様
に、緑色絵素1Gのうち左眼用絵素lを通過する緑色映
像光61Gは第1の位置に集光し、緑色絵素1Gのうち
右眼用絵素rを通過する緑色映像光61Gは第2の位置
に集光する。また、青色絵素1Bのうち左眼用絵素lを
通過する青色映像光61Bは第1の位置に集光し、青色
絵素1Bのうち右眼用絵素rを通過する青色映像光61
Bは第2の位置に集光する。
【0006】即ち、第1の位置には、左眼用の微小の赤
色映像光61R、緑色映像光61G、青色映像光61B
が集光し、右眼用の微小の赤色映像光61R、緑色映像
光61G、青色映像光61Bが集光する。従って、観察
者は第1の位置に左眼10Lが存在し、第2の位置に右
眼10Rが存在するように、頭部を位置させることによ
り、良好なカラー立体映像を鑑賞することができる。
【0007】上記した立体映像表示装置では、液晶パネ
ル3の表示画面から立体映像を良好に鑑賞できる適視位
置(第1、第2の位置)までの距離、即ち適視距離は、
1つのカラーフィルタ60Rまたは60G或いは60B
から出射される光が、液晶パネル1の3絵素毎に通過す
るするため、従来の1絵素毎に通過する方式に比べて1
/3になり、表示画面の近くでカラーの立体映像を観察
することができるようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たカラー立体映像表示装置においては、光源側にカラー
フィルタを配置しているために、このカラーフィルタに
より光が吸収され、光の利用効率が悪くなるという問題
があった。
【0009】また、カラーフィルタの代わりにパターン
ニングされた干渉膜を配置すると、光の利用効率は向上
するが、干渉膜のパターンニングは製造が複雑/困難で
あり、コスト高になるという問題がある。
【0010】この発明は、適視距離を短縮化するため
に、光源からの光を赤、緑、青の微小の発光にして利用
する眼鏡無しカラー立体映像表示装置の光の利用効率を
向上させると共に、コストアップを押さえることを目的
とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明のカラー立体映
像表示装置は、光源と、左眼用映像と右眼用映像とを形
成するカラー液晶パネルとを備え、前記光源とカラー液
晶パネルとの間に、光源側に回折格子、前記液晶パネル
側に透過型スクリーンがそれぞれ配置され、前記光源か
らの光を前記回折格子で赤、緑、青光に回折分光し、そ
の前部に配置された前記透過型スクリーン上に前記分光
された光を結像すると共に、透過型スクリーン上の赤、
緑、青光の像と、その前部に配置されたカラー液晶パネ
ルのカラーフィルタの位置関係により光の出射する光路
を限定して、左右映像を分離することを特徴とする。
【0012】上記したように、この発明は、光源側の
赤、緑、青の微少な発光の実現手段として、回折格子の
色分光作用を利用する。光源からの光を回折格子に所定
の角度で入射させることにより、赤、緑、青の色分光が
可能となる。従って、その前方に透過型スクリーン(拡
散板)を配置することで、透過型スクリーン上に赤、
緑、青のストライプ状の発光が実現できる。
【0013】上記したように、回折格子を利用して、
赤、緑、青のストライプ像を形成することにより、通常
のカラーフィルタを使用するのと比較して、光の利用効
率が増大する。また、干渉フィルタを使用するのと比較
すると比較的安価に実現できる。
【0014】また、この発明は、前記光源の前方に複数
個の回折格子を配置することにより、複数個の赤、緑、
青光の像を結像するように構成することができる。
【0015】上記した構成によれば、回折格子に遮光部
を設ける必要がないので、光の利用効率が増大する。
【0016】更に、この発明は、1つの回折格子の前面
に第1の透過型スクリーンを設けるとともに、この前部
にレンチキュラーレンズとこのレンチキュラレンズの前
方に第2の透過型スクリーンとを設け、前記第1の透過
型スクリーンに結像された1つの赤、緑、青光の像を前
記レンチキュラーレンズにより液晶パネルの画素に対応
した複数個の赤、緑、青光の像とするように構成でき
る。
【0017】上記した構成によれば、回折格子は1つ必
要となるだけであるので、回折格子の微細加工は必要な
くなる。
【0018】また、この発明は、前記カラー液晶パネル
の観察者側に、カラー液晶パネルの赤色絵素を透過した
赤色映像光を透過する赤色フィルタと緑色絵素を透過し
た緑色映像光を透過する緑色フィルタと青色絵素を透過
した青色映像光を透過する青色フィルタとを備えたカラ
ーフィルタを配置することができる。
【0019】上記した構成によれば、隣接する異なる視
点の絵素を通過すべきではない光が、隣接する異なる視
点の絵素を通過してもカラーフィルタによりそれらの光
は大幅に減衰されるので、隣接する他の視点の光の通過
に起因するノイズは殆どなくなり、観察者は良好な立体
映像を鑑賞することができる。
【0020】更に、この発明は、光源を複数個配置し、
複数の角度から複数個の光源を同時に回折格子に照射
し、透過型スクリーン上の赤、緑、青光の像を混色させ
2次元映像を表示することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態つき
図面に従い説明する。図1は、この発明のカラー立体映
像表示装置の第1の実施の形態の構成を示す模式図であ
る。
【0022】図1に示すように、このカラー液晶立体映
像表示装置は、カラー液晶パネル1の背面側に配置した
バックライト(図示せず)から出射され、カラー液晶パ
ネル1を透過した光をカラー液晶パネル1の正面側から
観察者が観察する。
【0023】上記カラー液晶パネル1は、ガラス基板1
a、1bに液晶層が挟まれ、この液晶層に赤色絵素1
R、緑色絵素1G、青色絵素1Bがストライプ状に形成
される。尚、図示はしないが、このカラー液晶パネル1
には、各絵素に対応してその色に対応するカラーフィル
タが設けられている。
【0024】上記カラー液晶パネル1は、眼鏡無しで立
体映像を観察できるように、左眼用の映像を表示する左
眼用絵素lが上下に並んでいる列と、右眼用の映像を表
示する右眼用絵素rが上下に並んでいる列とが左右交互
に位置している。
【0025】図1においては、適視位置における観察者
の右眼10Rに入射する画素(線でつながっている画
素)が右眼画像、左眼10Lに入射する画素が左眼画像
を表示している。
【0026】さて、この発明のカラー立体映像表示装置
は、上記カラー液晶パネル1の各絵素1R、1G、1B
が並ぶ順とは逆の順で並ぶように、白色光源のバックラ
イトからの光をR、G、Bの微小発光の集合に変換し、
カラー液晶パネル1に与える。
【0027】この実施の形態においては、バックライト
の光をR、G、Bの微小発光の集合に変換する手段とし
て、バックライトと液晶パネル2との間に回折格子2及
び透過型スクリーンとしての拡散板3が配置されてい
る。
【0028】回折格子2は回折格子の形成された縦スト
ライプ状の回折格子透過部2aと遮光部2bより成って
いる。回折格子は、回折面にに垂直な軸に対して所定角
度(例えば、40°)で入射される白色の入射光を所定
の空間的な周期でR、G、Bの色成分の光に回折分光す
る。
【0029】このため、図示しないバックライトは、白
色光を平行光化する機能を有し、光軸Yが前記回折格子
2の回折面に垂直な軸Xに対して所定角度(例えば、4
0°)で与えられるように配置されている。このバック
ライトとしては、例えば、特開平8−190095号公
報に開示されているような微小集束レンズアレイと各微
小レンズアレイの焦点に白色微小光源を設けたものなど
を用いることができる。
【0030】この回折格子2は、バックライトからの光
を、回折格子透過部2aからのみ液晶パネル1側に出射
される。前述したように、回折格子に対して所定の角度
で、光を入射させると回折作用により光の色分離が生じ
る。従って、その前方に配置されたされた拡散板3上に
赤色(3R)、緑色(3G)、青色(3B)に分離され
た縦ストライプ状の縞模様が形成される。これは虹の様
に連続的に色変化しているが、図1においては、概略的
に3Rが赤色光、3Gが緑色光、3Bが青色光を示して
いる。
【0031】図1に示すように、拡散板3上に所定のピ
ッチで前記赤色光(3R)、緑色光(3G)、青色光
(3B)のストライプ像が結像されるように、前記回折
格子2の幅、ピッチ、回折格子2と拡散板3との距離が
決定される。赤色光(3R)、緑色光(3G)、青色光
(3B)のストライプ像の各ピッチB1は、次の数式1
で示す関係を満足するように決められている。
【0032】
【数1】B1=2LE/(E−3L) ここで、Eは観察者の眼間距離、Lは液晶パネルの絵素
ピッチである。
【0033】上記したように拡散板3上を通過する微小
の赤色光3Rは、液晶パネル3の緑色絵素1G、青色絵
素1Bは通過せず、赤色絵素1Rのみ通過する。そし
て、赤色絵素1Rのうち左眼用絵素lを通過する赤色映
像光1Rは第1の位置に集光し、赤色絵素1Rのうち右
眼用絵素rを通過する赤色映像光1Rは第2の位置に集
光する。他の色の微小光に関しても同様に、緑色絵素1
Gのうち左眼用絵素lを通過する緑色映像光1Gは第1
の位置に集光し、緑色絵素1Gのうち右眼用絵素rを通
過する緑色映像光1Gは第2の位置に集光する。また、
青色絵素1Bのうち左眼用絵素lを通過する青色映像光
は第1の位置に集光し、青色絵素3Bのうち右眼用絵素
rを通過する青色映像光1Bは第2の位置に集光する。
【0034】即ち、第1の位置には、左眼用の微小の赤
色映像光1R、緑色映像光1G、青色映像光1Bが集光
し、右眼用の微小の赤色映像光1R、緑色映像光1G、
青色映像光1Bが集光する。従って、観察者は第1の位
置に左眼10Lが存在し、第2の位置に右眼10Rが存
在するように、頭部を位置させることにより、良好なカ
ラー立体映像を鑑賞することができる。
【0035】次に、この発明の第2の実施の形態を図2
に従い説明する。図2は、この発明のカラー立体映像表
示装置の第2の実施の形態の構成を示す模式図である。
この第2の実施の形態が、第1の実施の形態と異なる点
は、液晶パネル1の観察者側にカラーフィルタ4を配置
している点である。尚、第1の実施の形態と同一部分に
は同一符号を付し説明の重複を避けるために、ここでは
その説明を省略する。
【0036】上記した第1の実施の形態においては、液
晶パネル1の各絵素に使用される透過フィルタは、異な
る色を通過する波長が存在する。例えば、波長が大凡4
50nm〜550nm辺りの光は青色絵素1Bと緑色絵
素1Gの両方を通過し、波長が大凡500nm〜620
nm辺りの光は緑色絵素1Gと赤色絵素1Rの両方を通
過する。このため、本来、ある1つの絵素を通過し、そ
れに隣接する異なる視点の絵素を通過すべきではない光
が、隣接する異なる視点の絵素を通過することがある。
このように、隣接する他の視点の光が通過すると、観察
者にはノイズとして鑑賞され、良好な立体映像の鑑賞の
妨げになる。
【0037】この第2の実施の形態においては、液晶パ
ネルに入射するある色の光が別の絵素を通過した場合に
おいても、観察者が左右の映像が良好に分離された良質
な立体映像を観察できるように、液晶パネル1の光出射
側にカラーフィルタ4を設けたものである。このカラー
フィルタ4は、赤色フィルタ4R、緑色フィルタ4G、
青色フィルタ4Bにより構成されており、その各色フィ
ルタの配列順序は拡散板3に形成される赤、緑、青のス
トライプ増の順序と同じである。即ち、拡散板3及びカ
ラーフィルタ4は液晶パネル1から観察者側に向かって
左から緑、赤、青の順で並んでおり、液晶パネル1の絵
素は、液晶パネル1から観察者側に向かって左から青い
色絵素、赤色絵素の順で並んでいる。
【0038】また、カラーフィルタ4は、下記数式2が
成り立つ位置に配置され、また、カラーフィルタのピッ
チB2は下記数式3が成り立つように決められている。
【0039】
【数2】T=D・3L/E ここで、Dは適視距離、Tは液晶パネルとカラーフィル
タとの距離、Lは液晶パネルの絵素ピッチ、Eは観察者
の眼間距離である。
【0040】
【数3】B2=2・L・E/(E+3L)
【0041】上記したカラー立体映像表示装置では、図
示しないバックライトから出射され、回折格子2でR、
G、Bの回折分光され拡散板3を介して与えられるR、
G、Bストライプ状の光はそれぞれ液晶パネル1の赤色
絵素1R、緑色絵素1G、青色絵素1Bを通過する。赤
色光Rは液晶パネル1の赤色絵素1Rを通過し、そのう
ち左眼用絵素lを通過した映像光Rはカラーフィルタ4
の赤色フィルタ4Rを通過して第1の位置に向かい、右
眼用絵素rを通過した赤色映像光Rはカラーフィルタ4
の赤色フィルタ4Rを通過して第2の位置に向かう。
【0042】一方、回折格子2より分光された赤色光の
うち波長が550nm〜610nmの成分の光RGは液
晶パネル1の緑色絵素1Gも通過する。しかし、この緑
色絵素1Gを通過する光RGはカラーフィルタ4を通過
する際に、大幅に減衰される。
【0043】従って、回折格子2で分光された赤色光の
うち、第1の位置に向かう光は、液晶パネル1の左眼用
絵素lである赤色絵素1Rを通過した光が大部分を占
め、その横に隣接する右眼用絵素rである緑色絵素を通
過する光はほとんどなくなる。また、回折格子2で分光
された光のうち、第2の位置に向かう光は、液晶パネル
1の右眼用絵素rである赤色絵素1Rを通過した光が大
部分を占め、その横に隣接する左眼用絵素lである緑色
絵素1Gを通過する光はほとんどなくなる。
【0044】次に、緑色光Gも同様に、液晶パネル1の
緑色絵素1Gを通過し、そのうち左眼用絵素lを通過し
た緑色映像光Gはカラーフィルタ4の緑色フィルタ4G
を通過して第1の位置に向かい、右眼用絵素rを通過し
た緑色映像光Gはカラーフィルタ4の緑色フィルタ4G
を通過して第2の位置に向かう。
【0045】一方、回折格子2より分光された緑色光の
うち波長が550nm〜610nmの成分の光GRは液
晶パネル1の赤色絵素1Rも通過し、また、波長が48
0nm〜540nmの成分の光GBは液晶パネル1の青
色絵素1Bも通過する。しかし、この赤色絵素1G及び
青色絵素1Bを通過する光GR、GBはカラーフィルタ
4を通過する際に、大幅に減衰される。
【0046】従って、回折格子2で分光された緑色光の
うち、第1の位置に向かう光は、液晶パネル1の左眼用
絵素lである緑色絵素1Gを通過した光が大部分を占
め、その横に隣接する右眼用絵素rである赤色絵素1
R、青色絵素1Bを通過する光はほとんどなくなる。ま
た、回折格子2で分光された緑色光のうち、第2の位置
に向かう光は、液晶パネル1の右眼用絵素rである緑色
絵素1Gを通過した光が大部分を占め、その横に隣接す
る左眼用絵素lである赤色絵素1R、青色絵素1Bを通
過する光はほとんどなくなる。
【0047】更に、青色光Bも同様に、液晶パネル1の
青色絵素1Bを通過し、そのうち左眼用絵素lを通過し
た青色映像光Gはカラーフィルタ4の青色フィルタ4B
を通過して第1の位置に向かい、右眼用絵素rを通過し
た青色映像光Bはカラーフィルタ4の緑色フィルタ4B
を通過して第2の位置に向かう。
【0048】一方、回折格子2より分光された青色光の
うち波長が480nm〜540nmの成分の光BGは液
晶パネル1の緑色絵素1Gも通過する。しかし、この緑
色絵素1Gを通過する光BG、BGはカラーフィルタ4
を通過する際に、大幅に減衰される。
【0049】従って、回折格子2で分光された青色光の
うち、第1の位置に向かう光は、液晶パネル1の左眼用
絵素lである青色絵素1Bを通過した光が大部分を占
め、その横に隣接する右眼用絵素rである緑色絵素1G
を通過する光はほとんどなくなる。また、回折格子2で
分光された青色光のうち、第2の位置に向かう光は、液
晶パネル1の右眼用絵素rである青色絵素1Bを通過し
た光が大部分を占め、その横に隣接する左眼用絵素lで
ある緑色絵素1Gを通過する光は殆どなくなる。
【0050】上記した第2の実施の形態においては、隣
接する異なる視点の絵素を通過すべきではない光が、隣
接する異なる視点の絵素を通過してもカラーフィルタ4
によりそれらの光は大幅に減衰されるので、隣接する他
の視点の光の通過に起因するノイズは殆どなくなり、観
察者は良好な立体映像を鑑賞することができる。
【0051】次に、この発明の第3の実施の形態を図3
に従い説明する。図3は、この発明のカラー立体映像表
示装置の第3の実施の形態の構成を示す模式図である。
この第3の実施の形態が、第1の実施の形態と異なる点
は、回折格子21が集光機能も持っている点である。
尚、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付し説
明の重複を避けるために、ここではその説明を省略す
る。
【0052】この第3の実施の形態における回折格子2
1は、集光機能も有しており、この回折格子21aは連
続的に形成可能である。このため、図1で示した第1の
実施例における回折格子2の遮光部2bは必要なくな
る。
【0053】そして、それぞれの回折格子21aによ
り、拡散板3上に所定のピッチで前記赤、緑、青色光の
ストライプ3R、3G、3Bが像が結像される。拡散板
3上に形成されたRGBのストライプ像を用いて液晶パ
ネル上に表示された右眼用映像と左眼用映像を分離する
原理は前述した第1の実施の形態と同じである。
【0054】この第3の実施の形態は、回折格子21に
遮光部を設けていないため、第1の実施の形態と比較す
ると光の利用効率が増大する。
【0055】次に、この発明の第4の実施の形態を図4
に従い説明する。図4は、この発明のカラー立体映像表
示装置の第4の実施の形態の構成を示す模式図である。
この第4の実施の形態が、第3の実施の形態と異なる点
は、液晶パネル1の観察者側にカラーフィルタ4を配置
している点である。尚、第1ないし第3の実施の形態と
同一部分には同一符号を付し説明の重複を避けるため
に、ここではその説明を省略する。
【0056】液晶パネル1の観察者側にカラーフィルタ
4を配置した理由及びその作用効果は前述の第2の実施
の形態と同じである。
【0057】次に、この発明の第5の実施の形態を図5
に従い説明する。図5は、この発明のカラー立体映像表
示装置の第5の実施の形態の構成を示す模式図である。
この第5の実施の形態では、上記した第1ないし第4の
実施の形態よりも大きな回折格子31を用いている。
尚、第1ないし第4の実施の形態と同一部分には同一符
号を付し説明の重複を避けるために、ここではその説明
を省略する。
【0058】この発明の第5の実施の形態では、第1か
ら第4実施の形態で用いた回折格子よりも大きな回折格
子31により、第1の拡散板32上に第1の赤、緑、青
のストライプ32R、32G、32Bを形成する。この
第1の拡散板上32に形成された赤、緑、青のストライ
プはその前方に配置された微小なレンチキュラスクリー
ン33の作用により、その前方に配置された第2の拡散
板3上に複数組の赤、緑、青のストライプ像3R、3
G、3Bとなって結像される。
【0059】この実施の形態では、1つのレンチキュラ
ーレンズ33aに対し、1組の赤、緑、青のストライプ
像3R、3G、3Bが形成される。該レンチキュラーレ
ンズ33aの倍率、ピッチ、第1の拡散板上に形成され
た第1の赤、緑、青のストライプの大きさ、レンズとの
位置関係、第2の拡散板3と前記レンチキュラーレンズ
33aの位置関係等を最適化することで、第2の拡散板
3上に所定のピッチで最適に赤、緑、青のストライプ像
を形成することが可能となる。
【0060】拡散板3上に形成されたRGBのストライ
プ像を用いて液晶パネル1上の1ラインおきに表示され
た右眼画像と左眼画像を分離する原理は、第1の実施の
形態と同じである。この実施の形態により、回折格子3
1は1つ必要となるだけであるので、回折格子の微細加
工は必要なくなる。
【0061】次に、この発明の第6の実施の形態を図6
に従い説明する。図6は、この発明のカラー立体映像表
示装置の第6の実施の形態の構成を示す模式図である。
この第6の実施の形態が、第5の実施の形態と異なる点
は、液晶パネル1の観察者側にカラーフィルタ4を配置
している点である。尚、第1ないし第5の実施の形態と
同一部分には同一符号を付し説明の重複を避けるため
に、ここではその説明を省略する。
【0062】液晶パネル1の観察者側にカラーフィルタ
4を配置した理由及びその作用効果は前述の第2の実施
の形態と同じである。
【0063】次に、この発明の第7の実施の形態を図7
に従い説明する。図7は、この発明のカラー立体映像表
示装置の第7の実施の形態の構成を示す模式図である。
この第7の実施の形態が、第5の実施の形態と異なる点
は、回折格子41が集光機能も持っている点である。
尚、第1ないし第5の実施の形態と同一部分には同一符
号を付し説明の重複を避けるために、ここではその説明
を省略する。
【0064】この発明の第7実施の形態における回折格
子41は集光機能も有しているので、個々の回折格子4
1は第5の実施の形態より大型化が可能で、光の利用効
率も増大する。
【0065】次に、この発明の第8の実施の形態を図8
に従い説明する。図8は、この発明のカラー立体映像表
示装置の第8の実施の形態の構成を示す模式図である。
この第8の実施の形態が、第7の実施の形態と異なる点
は、液晶パネル1の観察者側にカラーフィルタ4を配置
している点である。尚、第1ないし第5の実施の形態と
同一部分には同一符号を付し説明の重複を避けるため
に、ここではその説明を省略する。
【0066】液晶パネル1の観察者側にカラーフィルタ
4を配置した理由及びその作用効果は前述の第2の実施
の形態と同じである。
【0067】この発明において通常の2D映像を表示す
る場合の実施の形態を図9に示す。第1の実施の形態に
おいて、回折格子に入射する白色光を、1方向101で
はなく多方向101、102、103より供給する。こ
れにより、拡散板上では色が混じり合い、拡散板は単な
る白色発光となる。従って、液晶パネル上の画素は全て
観察者の両眼10R、10Lで観察可能となる。これに
より画像劣化のない通常の2D表示が可能となる。これ
は第3、第5、第7実施例においても同様である。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、適視
距離を短縮化するためにカラーフィルタを利用する眼鏡
無しカラー立体映像表示装置において、光の利用効率を
上げると共にコストアップを押さえることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のカラー立体映像表示装置の第1の実
施の形態の構成を示す模式図である。
【図2】この発明のカラー立体映像表示装置の第2の実
施の形態の構成を示す模式図である。
【図3】この発明のカラー立体映像表示装置の第3の実
施の形態の構成を示す模式図である。
【図4】この発明のカラー立体映像表示装置の第4の実
施の形態の構成を示す模式図である。
【図5】この発明のカラー立体映像表示装置の第5の実
施の形態の構成を示す模式図である。
【図6】この発明のカラー立体映像表示装置の第6の実
施の形態の構成を示す模式図である。
【図7】この発明のカラー立体映像表示装置の第7の実
施の形態の構成を示す模式図である。
【図8】この発明のカラー立体映像表示装置の第8の実
施の形態の構成を示す模式図である。
【図9】この発明を2次元映像表示に用いる場合の模式
図である。
【図10】従来のカラー立体映像表示装置の構成を示す
模式図である。
【符号の説明】
1 カラー液晶パネル 2 回折格子 3 拡散板 10R 右眼 10L 左眼
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 棚瀬 晋 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 中山 英治 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−194190(JP,A) 特開 平9−73014(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 27/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、左眼用映像と右眼用映像とを形
    成するカラー液晶パネルとを備えるカラー立体映像表示
    装置において、 前記光源と前記カラー液晶パネルとの間に、1つの回折
    格子とその前面に第1の透過型スクリーンとを設けると
    ともに、この前部にレンチキュラレンズとその前方に第
    2の透過型スクリーンとを設け、 前記光源からの光を前記回折格子で赤、緑、青光に回折
    分光し、その前部に配置された前記第1の透過型スクリ
    ーン上に前記分光された光を結像し、前記第1の透過型
    スクリーン上に結像された1つの赤、緑、青光の像を前
    記レンチキュラーレンズにより前記第2の透過型スクリ
    ーン上に複数個の赤、緑、青光の像として結像するとと
    もに、前記第2の透過型スクリーン上の赤、緑、青光の
    像と、その前部に配置されたカラー液晶パネルのカラー
    フィルタの位置関係により光の出射する光路を限定し
    て、左右映像を分離することを特徴とするカラー立体映
    像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記光源を複数個配置し、それら複数個
    の光源を複数の角度から同時に前記回折格子に照射し、
    前記第2の透過型スクリーン上に結像される赤、緑、青
    光の像を混色させ2次元映像を表示することを特徴とす
    る請求項1記載のカラー立体映像表示装置。
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