JP3011606B2 - 帯状ストリップの巻出機及び巻取機の本体移動機構 - Google Patents

帯状ストリップの巻出機及び巻取機の本体移動機構

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JP3011606B2
JP3011606B2 JP6079070A JP7907094A JP3011606B2 JP 3011606 B2 JP3011606 B2 JP 3011606B2 JP 6079070 A JP6079070 A JP 6079070A JP 7907094 A JP7907094 A JP 7907094A JP 3011606 B2 JP3011606 B2 JP 3011606B2
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秀彦 室江
直俊 西村
憲生 中村
慎太郎 吉岡
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Nippon Steel Corp
Nippon Steel Plant Designing Corp
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Nittetsu Plant Designing Corp
Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯状ストリップの巻出
機及び巻取機の本体移動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】連続焼鈍ライン、溶融亜鉛メッキライン
等の鋼板処理ラインにおいて、入側セクションにおける
コイル巻出機は帯状ストリップが常にライン中心に位置
するようにコントロールしながら巻出しを行っている。
また、出側セクションの巻取機についても帯状ストリッ
プの端面を揃えながら巻取りを行っている。そのため、
巻出機、及び巻取機本体は平面的に見た場合ストリップ
に対し直角方向に移動できる構造となっており、固定ベ
ースの上に置いている本体を移動させる方式として、従
来は摺動方式と車輪方式があり、この車輪方式において
は移動側即ち巻出機、及び巻取機本体側に車輪を取付け
る方式を採用している。これらの従来方式で摺動方式と
しては実開昭59−129417号公報に示す例があ
り、車輪方式の実施例としては実開昭59−14812
2号公報に示す例がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】摺動方式の場合、摺動
部の滑り摩擦係数に応じた能力を持つ本体移動用アクチ
ュエーターの必要があり、そのアクチュエーターに必要
な応答速度用の制御装置、EPC装置(エッジ・ポジシ
ョン・コントロール)、CPC装置(センター・ポジシ
ョン・コントロール)を設置しなければならない。
【0004】また、摺動面ライナーは常に摺動すること
により摩耗が発生し、予備品と頻繁に交換する必要があ
るが交換のためにはクレーン等で本体を持ち上げる必要
があり、そのためのメンテナンス作業も大がかりでなお
かつ長時間を要するという問題点がある。
【0005】一方、本体下部に車輪が付いている場合車
輪のメンテナンスのために、クレーン等で本体から持ち
上げる必要がある上、実際には本装置の上部にストラク
チャーデッキ、ストリップ案内装置等があり、メンテナ
ンス作業に多大な時間、労力を必要とする。またこの方
式の場合、固定側のレール即ち車輪を受ける面が上面に
向いているため、作業環境から発生する塵埃がレール面
に堆積し、本体の移動が円滑に行えなくなり最悪の場合
ハネ上がり防止のガイドプレート10との間に車輪がは
さまれ、ロックしてしまうというトラブルが発生する。
【0006】また、通常運転時に帯状ストリップの張力
により、巻出機及び巻取機本体が水平方向に作用される
力を車輪の側面と固定側ベースで受け止めなければなら
ないが、前記の従来方式の場合その構造は複雑化すると
いう問題もある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来技術の不都合を解消すべく案出されたものであり、帯
状ストリップの巻出機、及び巻取機の本体を移動させる
機構であって、前記本体の下部に固定ベース3個以上の
固定車輪と複数のガイドプレートを備えるとともに、巻
出機、及び巻取機本体の下面に前記車輪の移動範囲内で
車輪と同数のライナーを備え、該ライナーと前記車輪と
を転動自在としたことを特徴とする巻出機及び巻取機の
本体移動機構である。
【0008】
【作用】コイル2側の車輪9はコイルの巻き太りにつ
れ、圧縮荷重が大きくなる。逆にコイル2と逆側の車輪
9′はコイルの巻き太りにつれ圧縮荷重は小さくなり、
本体重量がそもそも軽いと車輪9′は荷重を受けなくな
り、ガイドプレート10に取付けたライナー13に荷重
が作用し、ハネ上がり防止の役目を負う。
【0009】ライナー12の露出面、即ち車輪の転動面
は下向きに向いているため、塵埃の堆積は上向きに向い
ている場合に比べ極端に軽減されトラブルが発生しにく
い。帯状ストリップの張力により巻出機及び巻取機本体
が水平方向に作用される力は、ガイドプレート10に取
付けたライナー14で受け止める。但し、この力はコイ
ル重量に比べ相当小さな力であるため、摺動抵抗は小さ
く構造が容易となる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図1,図2,図3,図4
により説明する。帯状ストリップ1を巻出し、及び巻取
られるドラム3を有する巻取り、及び巻出し装置本体4
とこの巻取り、巻出し装置本体4を駆動する電動機5と
これらを搭載設置する固定ベース7上を巻取り、及び巻
出し装置本体4が摺動可能に設置されている。そして固
定ベース7上には、制御アクチュエータ6を作動させ巻
出機の場合は、帯状ストリップが常にライン中心に位置
するようにコントロールさせるCPC装置15からなっ
ている。
【0011】また、巻取機の場合、帯状ストリップの端
面を揃えながら巻取りを行うEPC装置15からなって
いる。固定ベース7には合計4個の車輪が設置されてお
り、本体自重及びコイル重量を受け止める。但し、図4
に示す如く車輪の数は最低3個あればよい。車輪9は支
点ピン8を軸とし、ベアリング11が取付けられ車輪9
は自由に回転する。また、巻取り、及び巻出し装置本体
4の横ズレ、及び浮上り防止のため、ガイドプレート1
0を取付け、摺動面にはライナー13,14がセットさ
れており、本体が暴走して本体下部のライナー10が車
輪から外された時の万一の対策として、ストッパー16
を備える。
【0012】
【発明の効果】この発明は次に述べる効果を有する。
1)移動抵抗のほとんどを占める本体自重及びコイル重
量を受けるところが車輪方式であるため、摺動面の摩擦
抵抗がころがり抵抗となり、本体移動用油圧シリンダー
のサイズが小さくできる。それに伴い制御装置(EP
C,CPC装置)も小容量で対応できる。 2)ライナーの露出面、即ち車輪の転動面は下向きに向
いているため、塵埃の堆積が極端に軽減され、本体の移
動がロックされるというトラブルが発生しにくい。ま
た、車輪の交換に対する作業性もクレーン等にて吊り上
げる必要がなく、車輪が現れるまで巻出機及び巻取機本
体をそのまま移動するのみで、車輪を本体の外に容易に
取り出すことができる。3)さらに帯状ストリップの張
力により巻出機及び巻取機本体が水平方向に作用される
ための構造が容易となり、大幅なコストダウンが可能に
なるとともにメンテナンスも容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巻出機及び巻取機を示す正面図。
【図2】図1のA−A線矢視図。
【図3】図2B部の断面詳細図。
【図4】図1のC−C線矢視図(車輪3個の場合)。
【図5】従来例の摺動部がライナー方式巻出機、及び巻
取機を示す正面図。
【図6】図5のD−D線矢視図。
【図7】図6E部の断面詳細図。
【図8】本体の下部に車輪を設けた巻出機、及び巻取機
の正面図。
【図9】図4のF−F線矢視図。
【符号の説明】
1 帯状ストリップ 2 コイル 3 ドラム 4 巻取り、及び巻出し装置本体 5 電動機 6 制御油圧シリンダー 7 固定ベース 8 支点ピン 9 車輪 9′ 車輪 9″ 車輪(車輪3個の場合) 10 ガイドプレート 11 ベアリング 12 転動用ライナー 13 摺動用ライナー 14 摺動用ライナー 15 EPC/CPC装置 16 ストッパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 憲生 北九州市戸畑区大字中原46−59 日鐵プ ラント設計株式会社内 (72)発明者 吉岡 慎太郎 北九州市戸畑区大字中原46−59 日鐵プ ラント設計株式会社内 (56)参考文献 実開 平2−104111(JP,U) 実開 昭59−148121(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 47/02 B21C 47/18 B65H 18/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状ストリップの巻出機、及び巻取機の
    本体を移動させる機構であって、前記本体の下部に固定
    ベースを設け、該固定ベースに3個以上の固定車輪と複
    数のガイドプレートを備えるとともに、巻出機、及び巻
    取機本体の下面に前記車輪の移動範囲内で車輪と同数の
    ライナーを備え、該ライナーと前記車輪とを転動自在と
    したことを特徴とする帯状ストリップの巻出機及び巻取
    機の本体移動機構。
JP6079070A 1994-04-18 1994-04-18 帯状ストリップの巻出機及び巻取機の本体移動機構 Expired - Fee Related JP3011606B2 (ja)

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