JP3011577U - グレーチングにおけるバー部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 充填された防滑材が外れ難く、堅牢で雨等の
降水の流れ込みもよいグレーチングにおけるバー部材を
提供する。 【構成】 グレーチングにおけるバー部材において、一
定の幅を有する二本の帯部材１ａ，１ｂを一定の間隔を
保って並列し、両帯部材間であって、上端部付近に、連
結部材２をこれら二本の帯部材と一体に形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、グレーチングにおけるバー部材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、床版や溝蓋等に使用されているグレーチングは、金属製の帯材（バー部 材）を一定間隔置きに複数列並べ、これらに直交する方向にクロスバーを溶接し て矩形状に構成されるものである。

【０００３】 そして、このグレーチングを、道路脇や道路を横切る溝の蓋に使用する場合に は、素材が金属であり、堅牢であり耐久性もあるが、欠点としてはその表面が滑 り易く、雨天等はとくに滑り易いものであり、さらに、金属特有の無機質の冷た さがあり、周囲の環境とマッチしないという欠点があった。

【０００４】 そのため、断面形状がＹ字状のバー部材を形成し、これらを複数本列設して溝 蓋を構成し、各バー部材の上部に形成されるＶ字の凹溝に、それぞれ着色された セラミック等の粉・粒体を充填して、防滑面を構成したものが存在するが、Ｙ字 状のバー部材を列設するため、裏面部の間隔は広いが、表面部のバー部材の間隔 は狭く、表面部には路上の降水がこの隙間部に流れ込むため、狭いと降水が路上 に溜まってしまうという欠点があった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

そこでこの考案は、上記の欠点を除去し、充填された防滑材が外れ難く、堅牢 で雨等の降水の流れ込みもよいグレーチングにおけるバー部材を開発することに ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案の好適な例を述べると、グレーチングにおけるバー部材において、一 定の幅を有する二本の帯部材を一定の間隔を保って並列し、両帯部材間であって 、上端部付近に、これら二本の帯部材連結部材を一体に形成したことを特徴とす るグレーチングにおけるバー部材から構成される。

【０００７】

【実施例】

この考案の一実施例を図に従って説明すると、グレーチング（Ｘ）におけるバ ー部材において、一定の幅を有する二本の帯部材（１ａ）（１ｂ）を一定の間隔 を保って並列し、両帯部材（１ａ）（１ｂ）間であって、上端部付近に連結部材 （２）をこれら二本の帯部材（１ａ）（１ｂ）と一体に形成したことを特徴とす るグレーチングにおけるバー部材からなるものである。

【０００８】 尚、（３）は、クロスバーであり、二本の帯部材（１ａ）（１ｂ）と連結部材（ ２）とで形成される凹溝（Ｙ）には、防滑材（Ｚ）を充填するものであり、連結 部材（２）は、両帯部材（１ａ）（１ｂ）の上端部付近と記載したが、余り、上 端に近い位置に設けると、防滑材（Ｚ）が剥がれやすくなるため、帯部材の厚み が４．５ｍｍとし、幅が３０ｍｍのものであれば、帯部材の上端部から６ｍｍ程 度の位置に連結部材（２）が位置することが好ましい。

【０００９】

【考案の効果】

この考案は、以上の構成よりなるものであり、この考案によれば、二本の帯部 材（１ａ）（１ｂ）と連結部材（２）とで断面Ｈ型にバー部材が一体的に形成さ れ、これらバー部材を複数本列設してクレーチングを形成するため、隣接のバー 部材との間隔を帯部材（１ａ）（１ｂ）間の寸法と同寸法にすれば従来と同様な 表・裏が均一な間隔のクレーチングとなり、極めて堅牢であり、防滑材を充填す る凹溝（Ｙ）は、従来のＹ型状の凹部に比べて接触面を広く、剥がれる恐れがな い等極めて有益なる効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す一部欠截斜視図であ
る。

【図２】本考案を使用したグレーチングの一実施例を示
す一部欠截斜視図である。

【符号の説明】

１ａ 帯部材 １ｂ 帯部材 ２ 連結部材 ３ クロスバー Ｘ クレーチング Ｙ 凹溝 Ｚ 充填材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 グレーチングにおけるバー部材におい
   て、一定の幅を有する二本の帯部材を一定の間隔を保っ
   て並列し、両帯部材間であって、上端部付近に、連結部
   材をこれら二本の帯部材と一体に形成したことを特徴と
   するグレーチングにおけるバー部材。