JP3011428B2 - コンセント装置 - Google Patents

コンセント装置

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JP3011428B2
JP3011428B2 JP2074770A JP7477090A JP3011428B2 JP 3011428 B2 JP3011428 B2 JP 3011428B2 JP 2074770 A JP2074770 A JP 2074770A JP 7477090 A JP7477090 A JP 7477090A JP 3011428 B2 JP3011428 B2 JP 3011428B2
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克也 長山
敏之 松村
修 竹谷
和典 福田
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Tokyo Electric Power Co Inc
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Tokyo Electric Power Co Inc
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、配線器具であるコンセント装置に係わり、
とくに、直流での使用に適したものに関する。
(従来の技術) 従来の交流用のコンセント装置は、プラグの栓刃が接
離自在に接触される刃受が電源に常時電気的に接続され
た構造になっていた。
(発明が解決しようとする課題) しかし、このような交流用のコンセント装置を直流で
用いた場合、刃受が電源に常時接続されているため、栓
刃と刃受との電気的開閉時、すなわち、栓刃が刃受に接
触するときあるいは栓刃が刃受から離れるとき、これら
栓刃と刃受との間に電気アークが生じ、このアークによ
り栓刃および刃受が熱的に損傷し、刃受および刃受の先
端が溶けてしまったりするとともに、危険である問題で
あった。
本発明は、このような問題点を解決しようとするもの
で、直流でも安全に使用することのできるコンセント装
置を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明の請求項1のコンセント装置は、上記目的を達
成するために、挿脱方向の中間位置に係合受部を設けた
栓刃を備えたプラグと、このプラグの栓刃が挿脱自在に
挿入される栓刃挿入孔を有するケースと、このケース内
に前記栓刃挿入孔に対向して配設された刃受とを具備す
るとともに、前記係合受部に係合して前記プラグの栓刃
の前記刃受への挿脱に連動し、前記栓刃の前記刃受への
差込み時は栓刃と刃受との接続後に前記刃受に対して通
電し、かつ、前記栓刃の刃受からの離脱時は栓刃と刃受
との接触状態において刃受に対する通電を遮断するスイ
ッチ機構を具備したものである。
さらに、本発明の請求項2のコンセント装置は、挿脱
方向の中間位置に係合受部を設けた栓刃を備えたプラグ
と、前記プラグの栓刃が挿脱自在に挿入される栓刃挿入
孔を有するケースと、このケース内に前記栓刃挿入孔に
対向して配設された刃受とを具備するとともに、スイッ
チ機構として、前記刃受に電気的に接続されかつ前記栓
刃の係合受部に係合し前記栓刃の挿脱に連動して移動す
る移動片と、この移動片の移動に連動して揺動可能に配
設された可動接点片と、この可動接点片が前記揺動によ
って接触される固定接点片と、前記栓刃の前記刃受への
挿脱に連動して前記可動接点片を反転させて、前記栓刃
の前記刃受への栓刃装置時には栓刃と刃受との接触後に
可動接点片および固定接点片を接触させ、栓刃の刃受か
らの離脱時には前記栓刃と刃受との接触状態において可
動接点片および固定接点片を離間させる反転機構とを具
備したものである。
そして、本発明の請求項3のコンセント装置は、前記
刃受に、前記可動接点片を接触させながら前記栓刃の挿
脱方向とほぼ平行な平面内で揺動自在に支持し、また、
前記反転機構は、前記ケース内に、前記栓刃がその挿入
方向から接離自在に当接される移動片を前記刃受に沿っ
てかつ前記栓刃の挿脱方向へ移動自在に支持するととも
に、この移動片を第1のばねにより前記栓刃の抜脱方向
へ付勢し、さらに、前記可動接点片と前記移動片との間
に、この移動片の前記挿入方向への移動時前記栓刃が刃
受に接触している状態で前記固定接点片に可動接点片が
接近する方向へこの可動接点片の支点を越える第2のば
ねを張架して構成したものである。
これに対して、本発明の請求項4のコンセント装置
は、移動片をばねにより栓の抜脱方向への付勢すること
に代えて、前記移動片に、前記栓刃におけるその挿脱方
向へ延びる側縁部に形成された係合受部である係合凹部
が係脱自在に係合させる係合凸部を形成したものであ
る。
(作用) 本発明の請求項1のコンセント装置では、プラグの栓
刃をケースの栓刃挿入孔に挿入して刃受に差込むと、こ
の栓刃の刃受への挿入に連動して、栓刃と刃受との接触
後にスイッチ機構が刃受に対して通電する。こうして、
栓刃の刃受への差込み時、栓刃が刃受に接触した後刃受
がたとえば直流電源などに電気的に接続することによ
り、栓刃と刃受との間に電気アークが発生することが防
止される。また、栓刃を栓刃挿入孔から抜脱して刃受か
ら離脱させるときには、この栓刃の抜脱に連動して、ス
イッチ機構が栓刃と刃受との接触状態において刃受に対
する通電を遮断する。こうして、栓刃が刃受から離れる
際に、刃受が直流電源などから電気的に遮断された状態
にあることにより、栓刃と刃受との間に電気アークが発
生することが防止される。さらに、スイッチ機構は、プ
ラグの栓刃の挿脱方向の中間位置に設けた係合受部に係
合するため、他の部材に当接などして変形しやすい栓刃
の先端部に係合する構成に較べて、正確な動作が可能に
なる。
さらに、本発明の請求項2のコンセント装置では、ケ
ースの栓刃挿入孔にプラグの栓刃を挿入してこの栓刃を
刃受へ装着するとき、栓刃の刃受への挿入に連動して、
反転機構により、可動接点片が揺動して反転し、栓刃と
刃受との接触後に固定接点片に接触する。これによっ
て、ケース内の刃受に接触した栓刃が、刃受、この刃受
に電気的に接続されている可動接点片、これに接触した
固定接点片を介してたとえば直流電源に電気的に接続さ
れる。また、栓刃挿入孔から栓刃を抜脱してこの栓刃を
刃受から離脱させるとき、それに連動して、反転機構に
より、可動接点片が逆方向へ揺動して反転し、栓刃と刃
受との接触状態において固定接点片から離間する。こう
して、栓刃の刃受への装着時以外には、刃受が電源から
遮断された状態になることにより、栓刃と刃受との間に
電気アークが発生することが防止される。さらに、可動
接点片の揺動は、プラグの栓刃の挿脱方向の中間位置に
設けた係合受部に係合する移動片の移動に連動して行う
ため、他の部材に当接などして変形しやすい栓刃の先端
部に係合する構成に較べて、正確な動作が可能になる。
さらに、請求項3のコンセント装置では、ケースの栓
刃挿入孔にプラグの栓刃を挿入して刃受に接触させる
と、栓刃が移動片に当接されて、この移動片が栓刃の挿
入方向へ移動し、これと連動して、可動接点片と移動片
との間に張架された第2のばねが可動接点片の刃受への
支点を越えながら、可動接点片が急激に揺動して固定接
点片に接触される。そして、これら両接点片の接触状態
は第2のばねにより保持されるが、この状態で、プラグ
の栓刃が直流電源などに電気的に接続される。また、栓
刃挿入孔からプラグの栓刃を抜脱するときには、第1の
ばねの付勢により、移動片が栓刃の抜脱方向へ移動する
が、栓刃が刃受から離れる前に、第2のばねが可動接点
片の支点を越えながら、可動接点片が急激に揺動して固
定接点片から離れる。そして、これら両接点片の離反状
態はばねにより保持される。こうして、栓刃と刃受との
接離時に、この刃受が電源から遮断された状態になるこ
とにより、栓刃と刃受との間に電気アークが発生するこ
とが防止されるばかりでなく、可動接点片が急激に揺動
して固定接点片に対して接離されることにより、これら
接点片間での電気アークの発生も防止される。
これに対して、請求項4のコンセント装置では、ケー
スの栓刃挿入孔にプラグの栓刃を挿入するとき、この栓
刃の側縁部の係合凹部に移動片の係合凹部が係合され、
その後、栓刃と一体的に移動片が移動するのに伴い、上
述のようにして、可動接点片が揺動して固定接点片に接
触される。また、栓刃挿入孔からプラグの栓刃を抜脱す
るときには、前記係合凹部と係合凸部との係合により、
栓刃と一体的に移動片が移動し、可動接点が揺動して固
定接点片から離れるが、その後、栓刃の係合凹部が移動
片の係合凸部から外れる。その他の作用は、請求項3の
コンセント装置と同様である。
(実施例) 以下、本発明のコンセント装置の第1実施例の構成を
第1図ないし第3図に基づいて説明する。なお、以下の
説明において、第1図および第2図の図示上側を上側と
する。
1はプラグで、このプラグ1の図示下側の先端面に
は、矩形板状の+極栓刃2と−極栓刃(図示しない)と
が突設されている。そして、前記+極栓刃2におけるそ
の挿脱方向へ延びる側縁部には、この栓刃2の先端に至
る切欠き部3が形成されており、この切欠き部3の上端
が係合受部としての係合段部4になっている。
11はコンセント装置のケースで、このケース11は、絶
縁体からなる下部ケース部材12と蓋体部材13とを結合し
てなっており、この蓋体部材13の上面部に開口形成され
た一対の栓刃挿入孔14に介して、前記プラグ1の各栓刃
2が上側外方からそれぞれ挿脱自在に挿入されるもので
ある。なお、−極栓刃に対応する挿入孔は図示していな
い。そして、前記ケース11内には、仕切壁16,17,18によ
り、+極端子収納室19と+極刃受収納室20と−極刃受収
納室21と−極端子収納室22とが横方向に並べて区画形成
されている。
そして、前記+極端子収納室19と−極端子収納室22内
とには、導電板からなる+極端子23と−極端子24とがそ
れぞれ配設されている。これら+極端子23と−極端子24
とは、それぞれ部からの電線が鎖錠接続などにより接続
されて、たとえば直流電源の+極と−極とに電気的に接
続されるものである。
また、前記+極刃受収納室20内と−極刃受収納室21内
とには、弾性を有する導電板からなる一対の+極刃受31
と一対の−極刃受32とがそれぞれ配設されている。これ
ら各一対の刃受31,32は、下端が下部ケース部材12にそ
れぞれ固定されているとともに、相対向する方向へ突出
した挟着凸部33,34を上部にそれぞれ有しており、これ
ら各一対の挟着凸部33,34間の上方に前記各栓刃挿入孔1
4がそれぞれ対向して位置している。すなわち、前記+
極栓刃2と−極栓刃とは、前記各一対の挟着凸部33,34
間にそれぞれ挿入されて、前記+極刃受31と−極刃受32
とにそれぞれ接離自在に接触されるようになっている。
そして、前記−極刃受21が前記−極端子24に直接電気的
に接続されている。
また、前記+極刃受31の上下方向へ延びる少なくとも
一方の側縁部には支持凹部35が切欠き形成されている。
なお、以下の説明において、この支持凹部35が形成され
ている側を後側とする。そして、前記刃受31の支持凹部
35に導電板からなるほぼU字形状の可動接点片41の前端
部が接続係合されて、この可動接点片41が、上下方向へ
揺動自在に支持されているとともに、前記刃受31に電気
的に接続されている。なお、前記蓋体部材13には、前記
可動接点片41の後部に上方から対向しこの可動接点片41
の上方への回動を規制するストッパー凸部42が形成され
ている。そして、前記可動接点片41の下面後部には接点
凸部43が形成されている。
一方、前記+極刃受収納室20内の後部に位置して前記
下部ケース部材12には、導電板からなるほぼL字形状の
固定接点片44が固定されている。そして、この固定接点
片44の上面一端部には、前記可動接点片41の揺動によっ
て、その接点凸部43が上方から接離自在に接触される接
点凸部45が形成されている。また、前記固定接点片44の
他端は前記+極端子23に直接電気的に接続されている。
そして、前記可動接点片41は、前記栓刃2の挿脱によ
って揺動するものであるが、前記ケース11内には、前記
栓刃2の刃受31,32への挿脱に連動して前記可動接点片4
1を反転させて、栓刃2の刃受31,32への装着時にはこれ
らの接触後に可動接点片41および固定接点片44を接触さ
せ、栓刃2の刃受31,32からの離脱時にはこれらの接触
状態において可動接点片41および固定接点片44を離間さ
せる反転機構40が配設されている。この反転機構40は、
前記両接点片41,44とともに、前記プラグ1の栓刃2の
刃受31,32への挿脱に連動しこの栓刃2の刃受31,32への
差込み時は栓刃2と刃受31,32との接触後に刃受31に対
して通電しかつ栓刃2の刃受31からの離脱時は栓刃2と
刃受31,32との接触状態において刃受31に対する通電を
遮断するスイッチ機構46を構成するものである。ここ
で、前記反転機構40を構成を詳しく説明する。
前記+極刃受31内の前側に沿って前記下部ケース部材
12には板状の移動片51が上下方向へ摺動自在に支持され
ている。すなわち、前記仕切壁16,17,に相対向させて形
成された一対の押えリブ52と+極刃受収納室20内の前面
との間に、前記移動片51の左右両側部が揺動自在に嵌合
されている。そして、この移動片51の上端部には、前記
プラグ1の+極栓刃2の係合段部4が上方から接離自在
に当接される傾斜部53が後側上方へたとえば仰角約45度
で屈曲形成されている。
また、前記移動片51の下方に位置して前記下部ケース
部材12には筒状部54が下方へ突出形成されており、この
筒状部54の下部に螺合されたねじ55と前記移動片51との
間にコイル状の第1のばね56が装着されている。そし
て、この第1のばね56により、前記移動片51は常時上方
へ付勢されている。なお、前記傾斜部53の蓋体部材13へ
の当接により、移動片51が抜け止めされるようになって
いる。
さらに、前記移動片51の中間部に形成された引掛け部
61と前記可動接点片41の後部に形成された引掛け部62と
の間にコイル状の第2のばね63が張架されており、この
第2のばね63により、前記可動接点片41は常時前方へ引
っ張られている。これによって、前記刃受31の支持凹部
35と可動接点片41との係合が保持されている。そして、
前記引掛け部61,62と支持凹部35と傾斜部53と栓刃2の
係合段部4との位置関係および刃受31,32の寸法は、栓
刃2が刃受31,32の挟着凸部33,34全体に接触した状態
で、移動片51の摺動に伴い、第2のばね63が前記支持凹
部35を上下方向へ越えるように設定されている。
つぎに、上記第1実施例の作用について説明する。
第1図に示すように、プラグ1の栓刃2がケース11に
挿入されていない状態では、第1のばね56の付勢により
移動片51が上昇しているとともに、第2のばね63が可動
接点片41の刃受31への支点である支持凹部35よりも上方
に位置しており、可動接点片41は両ばね56,63により上
昇位置に保持されている。したがって、可動接点片41は
固定接点片44から上方へ大きく離れて、スイッチ機構46
が開状態になっている。
そして、ケース11内に栓刃挿入孔14を介して栓刃2を
挿入すると、これら栓刃2が刃受31,2の挟着凸部33,34
全体に接触した後、栓刃2の係合段部4が移動片51の傾
斜部53に上方から当接する。その後、さらに栓刃2を奥
へ挿入していくと、この栓刃2に押されて、移動片51が
栓刃2と一体的に下降する。これと連動して、第2のば
ね63がまず可動接点片41の引掛け部62を中心として下方
へ揺動するが、第2のばね63が支持凹部35を上から下へ
越えると、第2のばね63の付勢により、可動接点片41が
下方へ急激に揺動して固定接点片44に接触され、スイッ
チ機構46が閉状態になる。そして、この状態は、第2の
ばね63により保持される。
第2図は接続が完了した状態を示しているが、この状
態で、栓刃2と刃受31,32とは摩擦接触により機械的接
続が保持されており、第1のばね56による付勢に抗し
て、移動片51が下降状態に保持されている。また、プラ
グ1の−極栓刃が−極刃受32および−極端子24を介して
直流電源の−極に電気的に接続されるとともに、+極栓
刃2が+刃受31、可動接点片41、固定接点片44および+
極端子23を介して直流電源の+極に電気的に接続され
る。
また、ケース11内からプラグ1の栓刃2を上方へ引き
抜くときには、第1のばね56の付勢により、移動片51が
栓刃2と一体的に上昇していくが、栓刃2が刃受31,32
から離れる前に、第2のばね63が支持凹部35を下から上
へ越え、これに伴って、可動接点片41が上方へ急激に揺
動して固定接点片44から離れる。その後は、蓋体部材13
に下方から移動片51の傾斜部53が当接することにより、
この傾斜部53から栓刃2の係合段部4が離れ、この栓刃
2のみが上昇してケース11から抜ける。
こうして、上記構成によれば、栓刃2が刃受31,32の
挟着凸33,34全体に接触した後初めて、刃受32,32が電源
に電気的に接続され、また、栓刃2が刃受31,32の挟着
凸部33,34全体に接触しているうちに、刃受31,32が電源
から遮断される。すなわち、栓刃2と刃受31,32との接
離時、この刃受31,32が充電されていない状態になって
いるので、直流であっても、栓刃2と刃受31,32との間
に電気アークが発生することがない。したがって、この
アークにより栓刃2および刃受31,32が損傷することが
ない。また、とくにプラグ1の栓刃2を抜脱するとき、
プラグ1側の外部へアークが出ることがないので、安全
である。
また、両接点片41,44の離間距離が大きく、かつ、こ
れら接点片41,44は急激に接離するので、これら接点片4
1,44間でもアークの発生が防止される。
さらに、プラグ1が接続されていないときは、刃受3
1,32が充電されていないので、たとえば、子供がいたず
らして針金などを栓刃挿入孔14に挿入しても、感電のお
それがなく、安全である。
さらに、可動接点片41の揺動は、プラグ1の栓刃2の
挿脱方向の中間位置に設けた係合段部4に係合する移動
片51の移動に連動して行うため、他の部材に当接などし
て変形しやすい栓刃2の先端部に係合する構成に較べ
て、正確に開閉動作させることができる。
つぎに、本発明の第2実施例を第4図に基づいて説明
する。なお、前記第1実施例と対応する部分には、同一
符号を付して、その説明を省略する。
プラグ1の+極栓刃2の側縁部には、前記第1実施例
の係合段部4と同じ位置に、係合受部としてのほぼ3角
形状の係合凹部6が切欠き形成されている。この係合凹
部6は、上縁および下縁がともに水平面に対してほぼ45
度で傾斜しており、前記第1実施例と同じ移動片51の係
合凸部としての傾斜部53が係脱自在に係合されるもので
ある。なお、前記第1実施例でも同様であるが、栓刃2
の下端部には面取り部7が形成されている。
また、前記第1実施例とは異なり、前記移動片51を上
方へ付勢するばね56は設けられていない。さらに、ケー
ス11の押えリブ52と+極刃受収納室20内の前面との間の
距離は、移動片51の前後方向の材厚より大きくなってお
り、この移動片51は、ケース11に対して上下動できるの
みならず、前後方向へも若干変位可能になっている。
つぎに、上記第2実施例の作用について説明するが、
前記第1実施例と異なる点を主に説明する。
ケース11内にプラグ1の栓刃2を挿入していくと、ま
ずこの栓刃2の図示下側の先端部により移動片51の傾斜
部53が上方から押圧されて、第2のばね63の付勢に抗し
て移動片51が前方へ若干変位する。ついで、傾斜部53に
係合凹部6が臨む位置まで栓刃2が下降すると、第2の
ばね63の付勢により移動片51が後方へ変位して、その傾
斜部53が係合凹部6を係合される。その後は、これら傾
斜部53と係合凹部6との係合により、移動片51が栓刃2
と一体的に下降する。それに伴って、前記第1実施例と
同様に、可動接点片41が下方へ急激に揺動して固定接点
片44に接触される。
また、ケース11内からプラグ1の栓刃2を抜脱すると
きには、まず前記傾斜部53と係合凹部6との係合によ
り、移動片51が栓刃2と一体的に上昇する。それに伴っ
て、前記第1実施例と同様に、可動接点片41が上方へ急
激に揺動して固定接点片44から離れる。そして、移動片
51の傾斜部53が蓋体部材13に下方から当接して移動片51
が上昇できなくなると、その傾斜部53の傾斜により案内
されつつ、移動片51が前方へ変位して、その傾斜部53が
栓刃2の係合凹部6から外れる。その後は、この栓刃2
のみが上昇してケース11から抜ける。もちろん、栓刃2
が完全に抜けたときには、移動片51が後方へ戻る。
その他の作用は、前記第1実施例と同様である。した
がって、同様の効果が得られる。
すなわち、可動接点片41の揺動は、プラグ1の栓刃2
の挿脱方向の中間位置に設けた係合凹部6に係合する移
動片51の移動に連動して行うため、他の部材に当接など
して変形しやすい栓刃2の先端部に係合する構成に較べ
て、正確に開閉動作させることができる。
それに加えて、上記第2実施例の構成によれば、移動
片51を付勢するばね56が不要なので、部品点数を少なく
でき、構造を簡単にできるとともに、安価にできる。
一方、前記第1実施例の構成によれば、つぎのような
効果が得られる。すなわち、第2実施例では、プラグ1
の栓刃2の係合凹部6により凹凸部分が磨耗により磨り
減ったり、栓刃挿入孔14が大きい場合、プラグ1を引き
抜くときその栓刃2とともに移動片51が上昇せず、この
移動片51が下降位置に残ったりするおそれもあるが、そ
れを防止でき、信頼性をより向上させることができる。
なお、上記両実施例では、可動接点片41がプラグ1の
栓刃2の挿脱方向すなわち図示上下方向へ若干揺動する
構造になっていたが、これに限るものではない。たとえ
ば、可動接点片は、栓刃の挿脱方向にほぼ沿う状態にな
るまで揺動するものであってもよい。
また、上記実施例では、スイッチ機構46の互いに接離
する接点が固定接点片44と可動接点片41とになっていた
が、スイッチ機構は、接離する両接点がともに動くもの
であってもよい。さらに、スイッチ機構は、半導体スイ
ッチなどの無接点のものがあってもよい。
また、上記実施例では、スイッチ機構46の接点片41,4
4が栓刃2の挿脱される箇所の近傍で接離する構造にな
っていたが、スイッチ機構の接点は、栓刃が挿脱される
のと別の箇所で接離するものであってもよい。
さらに、スイッチ機構はケース以外に別途に設けても
よい。たとえば、上記実施例では、反転機構40をケース
11内に配設したが、ケースと別に設けてもよい。
(発明の効果) 本発明によれば、つぎのような効果が得られる。
請求項1のコンセント装置では、プラグの栓刃の刃受
への挿脱に連動し、この栓刃の刃受への差込み時は栓刃
と刃受との接触後にこの刃受に対して通電し、かつ、栓
刃の刃受からの離脱時は栓刃と刃受との接触状態におい
て刃受に対する通電を遮断するスイッチ機構を具備して
いるので、栓刃の挿入時、栓刃が刃受に接触した後刃受
がたとえば直流電源に電気的に接続し、また、栓刃の抜
脱時、刃受がたとえば直流電源から遮断された後栓刃が
刃受から離れることにより、直流であっても、栓刃と刃
受との間に電気アークが生じることがなく、安全であ
る。さらに、スイッチ機構は、プラグの栓刃の挿脱方向
の中間位置に設けた係合受部に係合するため、他の部材
に当接などして変形しやすい栓刃の先端部に係合する構
成に較べて、正確に動作させることができる。
請求項2のコンセント装置でも、刃受に電気的に接続
された揺動可能の可動接点片と、固定接点片と、プラグ
の栓刃の挿脱に応じて可動接点片を反転させて、栓刃の
刃受への装着時にはこれらの接触後に可動接点片および
固定接点片を接触させ、栓刃の刃受からの離脱時にはこ
れらの接触状態において可動接点片および固定接点片を
離間させる反転機構とを具備しているので、プラグの栓
刃の刃受への装着時にのみ刃受が直流電源などに電気的
に接続されることにより、直流であっても、栓刃と刃受
との間に電気アークが生じることがなく、安全である。
さらに、可動接点片の揺動は、プラグの栓刃の挿脱方向
の中間位置に設けた係合受部に係合する移動片の移動に
連動して行うため、他の部材に当接などして変形しやす
い栓刃の先端部に係合する構成に較べて、正確に動作さ
せることができる。
さらに、請求項3および4のコンセント装置では、刃
受に、可動接点片をプラグの栓刃の挿脱方向とほぼ平行
な平面内で揺動自在に接触支持し、反転機構として、栓
刃により作動される移動片を栓刃の挿脱方向へ移動自在
に支持し、可動接点片と移動片との間に、この移動片が
栓刃の挿入方向へ移動するとき栓刃が刃受に接触してい
る状態で固定接点片に可動接点片が接近する方向へこの
可動接点片の支点を越えるばねを張架したので、栓刃と
刃受との接離時には、この刃受が直流電源などから遮断
された状態になることにより、直流であっても、栓刃と
刃受との間に電気アークが生じることがないばかりでな
く、可動接点片が急激に揺動して固定接点片に接離され
ることになることにより、これら接点片間でも電気アー
クが生じることなく、電気アークによる栓刃および刃受
の損傷ばかりでなく、接点片の損傷も防止できる。
とくに、請求項3のコンセント装置では、移動片に栓
刃をその挿入方向から接離自在に当接させるとともに、
移動片をばねにより栓刃の抜脱方向へ付勢したので、栓
刃などの磨耗を防止できるとともに、移動片を確実に作
動させることができ、信頼性が向上する。
一方、請求項4のコンセント装置では、移動片をばね
により栓刃の抜脱方向へ付勢することに代えて、移動片
に、栓刃におけるその挿脱方向へ延びる側縁部に形成さ
れた係合凹部が係脱自在に係合される係合凸部を形成し
たので、部品点数を少なくでき、構造を簡単にできると
ともに、安価にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明のコンセント装置の第1実
施例を示す断面図、第3図は同上蓋体部材を外した状態
の平面図、第4図は本発明のコンセント装置の第2実施
例を示す断面図である。 1……プラグ、2……栓刃、6……係合凹部、11……ケ
ース、14……栓刃挿入孔、31,32……刃受、4……反転
機構、41……可動接点片、44……固定接点片、46……ス
イッチ機構、51……移動片、53……係合凸部としての傾
斜部、56……第1のばね、63……第2のばね。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 敏之 東京都調布市西つつじケ丘2丁目4番1 号 東京電力株式会社技術研究所内 (72)発明者 竹谷 修 東京都調布市西つつじケ丘2丁目4番1 号 東京電力株式会社技術研究所内 (72)発明者 福田 和典 東京都港区三田1丁目4番28号 東芝ラ イテック株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−49170(JP,A) 実開 昭56−120677(JP,U) 実開 昭62−161776(JP,U) 実開 昭50−81810(JP,U) 実開 昭60−37966(JP,U) 実公 昭44−19400(JP,Y1) 実公 昭31−437(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/713

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】挿脱方向の中間位置に係合受部を設けた栓
    刃を備えたプラグと、 このプラグの栓刃が挿脱自在に挿入される栓刃挿入孔を
    有するケースと、 このケース内に前記栓刃挿入孔に対向して配設された刃
    受と、 前記係合受部に係合して前記プラグの栓刃の前記刃受へ
    の挿脱に連動し、前記栓刃の前記刃受への差込み時は栓
    刃と刃受との接続後に前記刃受に対して通電し、かつ、
    前記栓刃の刃受からの離脱時は栓刃と刃受との接触状態
    において刃受に対する通電を遮断するスイッチ機構と、 を具備したことを特徴とするコンセント装置。
  2. 【請求項2】挿脱方向の中間位置に係合受部を設けた栓
    刃を備えたプラグと、 前記プラグの栓刃が挿脱自在に挿入される栓刃挿入孔を
    有するケースと、 このケース内に前記栓刃挿入孔に対向して配設された刃
    受と、 この刃受に電気的に接続されかつ前記栓刃の係合受部に
    係合し前記栓刃の挿脱に連動して移動する移動片と、 この移動片の移動に連動して揺動可能に配設された可動
    接点片と、 この可動接点片が前記揺動によって接触される固定接点
    片と、 前記栓刃の前記刃受への挿脱に連動して前記可動接点片
    を反転させて、前記栓刃の前記刃受への栓刃装置時には
    栓刃と刃受との接触後に可動接点片および固定接点片を
    接触させ、栓刃の刃受からの離脱時には前記栓刃と刃受
    との接触状態において可動接点片および固定接点片を離
    間させる反転機構と、 を具備したことを特徴とするコンセント装置。
  3. 【請求項3】前記刃受に、前記可動接点片を接触させな
    がら前記栓刃の挿脱方向とほぼ平行な平面内で揺動自在
    に支持し、 前記反転機構は、 前記栓刃がその挿入方向から接離自在に当接される移動
    片を前記刃受に沿ってかつ前記栓刃の挿脱方向へ移動自
    在に支持するとともに、 この移動片を第1のばねにより前記栓刃の抜脱方向へ付
    勢し、 前記可動接点片と前記移動片との間に、この移動片の前
    記挿入方向への移動時前記栓刃が刃受に接触している状
    態で前記固定接点片に可動接点片が接近する方向へこの
    可動接点片の支点を越える第2のばねを張架してなり、
    上記ケース内に配設した ことを特徴とする請求項2記載のコンセント装置。
  4. 【請求項4】前記刃受に、前記可動接点片を接触させな
    がら前記栓刃の挿脱方向とほぼ平行な平面内で揺動自在
    に支持し、 前記反転機構は、 移動片を前記刃受に沿ってかつ前記栓刃の挿脱方向へ移
    動自在に支持するとともに、 この移動片に、前記栓刃におけるその挿脱方向へ延びる
    側縁部に形成された係合受部である係合凹部が係脱自在
    に係合される係合凹部を形成し、 前記可動接点片と前記移動片との間に、この移動片の前
    記挿入方向への移動時前記栓刃が刃受に接触している状
    態で前記固体接点片に可動接点片が接近する方向へこの
    可動接点片の支点を越えるばねを張架してなり、上記ケ
    ース内に配設した ことを特徴とする請求項2記載のコンセント装置。
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