JP3011267U - 動物の排泄物収集装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作し易く衛生的に処理できる、動物の排泄
物収集装置。 【構成】 管柱本体２と、該管柱本体上方に連接するＤ
形グリップ３と、管柱本体下方の容器本体４と、管柱本
体２内の連動桿５と、連動桿５上端に連接する引き柄６
と連動桿５下方に連接し容器本体４を連動させ開閉させ
る可動桿７を包括し、引き柄６を上に引き上げ容器本体
４を閉合状態とし排泄物を収容でき、容器本体４を任意
に開或いは閉状態に保持でき、プラスチックバッグを被
せて直接その中に排泄物を取り入れることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ペットを散歩させる時などに随時携帯してその排泄した汚物を収集 する、一種の動物の排泄物収集装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

犬などペットを散歩させる時、公園や公道に任意に排泄されて姶末されないと 、通行人がそれを踏んだりし、不便であるばかりでなく、公園等公共場所の環境 衛生を破壊することは疑いようもない。

【０００３】 このような問題を解決するために、携帯式の且つ外径が塵取りと箒に類似の小 型の糞便の収容器が市場に現れた。しかし、この種の収容器は、直接糞便等汚物 に接触するため、毎回使用後には即時洗浄する必要があり、そうしなければ悪臭 を家に持ちかえることとなり、また相当に不衛生であった。

【０００４】 アメリカ合衆国特許第４，６４１，８７３号には一種の排泄物の収集装置（Ｓ ａｎｉｔａｒｙ Ｆｅｃｅｓ Ｃｏｌｌｅｃｔｉｏｎ Ｄｅｖｉｃｅ）が掲示さ れ、該装置はペットの排泄物を収集する機能を有してはいるが、両手操作が必要 であり、使用上はまだ便利でなかった。

【０００５】 アメリカ合衆国特許第４，２４８，４６８号にはもう一種の排泄物の収集装置 （Ｌｉｔｔｅｒ ａｎｄ Ｒｅｔｒｉｅｖａｌ Ｄｅｖｉｃｅ）が掲示され、該 装置は片手で操作できるが、動物の排泄物を夾持する杓体（ｃｌａｍｃｈｅｌｌ −ｌｉｃｋ ｓｃｏｏｐｓ）を有するが、常開状態を保持することができず、使 用者の不断の加力によりグリップを引き上げてばねの張力に抵抗してはじめて杓 体を開いた状態に維持することができた。このため使用上は不便であった。且つ 杓体が直接に動物の排泄物に接触するため毎回の使用で洗浄が必要であり、相当 に不便であった。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、動物の排泄物を夾持する容器を任意に常開或いは常閉状態に維持で き、且つ容器上に被せたプラスチックバッグ或いは紙袋内に直接動物の排泄物を 収集でき、完全に本装置は動物の排泄物と接触するが防がれ、使用上さらに便利 で衛生的である一種の片手操作により動物の排泄物を収集できる装置を提供する ことを課題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案の動物の排泄物収集装置は、一つの上管口２１、一つの下管口２２及び 管柱本体２の下管口２２に近い内縁部分に位置する一つの環状突出部２３を有す る、一つの管柱本体２と、 上記管柱本体２の上管口２１に連接し、収容空室３１を有してその内に一つの 滑りブロック３２と第１ばね３３を有する、一つのＤ形グリップ３と、 管柱本体２内に置かれ、管柱本体２の上管口２１から伸出する上端と、管柱本 体２内に位置する下端とを有する、一つの連動桿５と、 上記連動桿５の上端に連接し、一つの突起６２を有して該突起６２は一つの切 欠き６３を有しＤ形グリップ３内の滑りブロック３２と係止し合うことができる 、一つの引き柄６と、 第２ばね７５を有し、第２ばね７５を穿貫して連動桿５の下端と連接する上桿 部７１と、第２ばね７５の滑落を防止する環状突出部７２と、管柱本体２の下管 口２２から伸出できる下桿部７３とを有する、一つの可動桿７と、 管柱本体２の下管口２２に連接し、管柱本体２の下管口２２に固定された溶接 面４１と一つに杓体４ａ、４ｂから構成され、該杓体４ａ、４ｂは一つの内側壁 を有して、該内側壁上に少なくとも一つの連接部４５、４６が設けられ、該連接 部４５、４６は一つの軸桿８により可動桿７の下桿部７３と互いに連動する、一 つの容器本体４と、 以上を包括する。

【０００８】 上記Ｄ形グリップ３は一つの収容空室３１を有し、該収容空室３１内には一つ の滑りブロック３２及び一つの滑りブロック３２を圧迫する第１ばね３３を有し 、該滑りブロック３２はＤ形グリップ３の外側に伸出する押しボタン３４を有し 、使用者の加力により滑りブロック３２に位置の移動を発生させ、且つ該滑りブ ロック３２は中空溝３２１を有して引き柄６上の突起６２を通過させるのに供さ れ、該中空溝３２１は並びに凸縁３２２を有して引き柄６の突起６２の切欠き６ ３と互いに係止するのに供される。

【０００９】 容器本体４の一対の杓体４ａ、４ｂの外側壁上には舌片４ａ１、４ｂ１が設け られ、薄層物を挟むのに供され、動物の排泄物が容器本体４を汚すのを防ぐため に、一つのプラスチックバッグ９或いは紙袋を容器本体４中に入れ、さらに袋口 を折り返し、袋口の辺縁を上記舌片と杓体外側の間に形成される細縫中に夾持さ せ、この状態で動物の排泄物を収集すると、排泄物はプラスチックバッグ中に収 容されて、容器本体４が汚れることがない。

【００１０】

【作用】

本考案の動物の排泄物収集装置は、管柱本体２と、該管柱本体上方に連接する Ｄ形グリップ３と、管柱本体下方の容器本体４と、管柱本体２内の連動桿５と、 連動桿５上端に連接する引き柄６と連動桿５下方に連接し容器本体４を連動させ 開閉させる可動桿７を包括し、引き柄６を上に引き上げ容器本体４を閉合状態と し排泄物を収容でき、容器本体４を任意に開或いは閉状態に保持でき、プラスチ ックバッグを被せて直接その中に排泄物を取り入れることができる。

【００１１】

【実施例】

図１及び図３に示されるように、本考案の動物の排泄物収集装置１は、プラス チック材料で製造した管柱本体２と、該管柱本体２上端に連接する一つのＤ形グ リップ３と、上記管柱本体２下端に連接する一つの容器本体４と、該管柱本体２ 内に置かれる連動桿５と、該連動桿５の上方に連接する一つの引き柄６及び該連 動桿５下方に連接する一つの可動桿７を包括する。

【００１２】 図３及び図５に示されるように、管柱本体２は中空状を呈し、該管柱本体２は 一つの上管口２１と、一つの下管口２２及び一つの環状突出部２３を有する。ま たＤ形グリップ３は管柱本体２の上管口２１に連接し、該Ｄ形グリップ３は収容 空室３１を有し、該収容空室３１内には一つの滑りブロック３２及び一つの第１ ばね３３を有し、該第１ばね３３の張力により滑りブロック３２を収容空室３１ のもう１側に向けて推し、並びに滑りブロック３２の突出する押しボタン３４が 収容空室３１の外へと伸出する。

【００１３】 連動桿５は管柱本体２の上端から伸出する一つの上端５１を有し、該上端５１ は弯曲状を呈し、引き柄６の凹溝６１中に嵌入でき、連動桿５の下端５２はフッ ク状を呈し、可動桿７の上桿部７１の円形穴７４を係止することができる。

【００１４】 図４に示されるように、引き柄６は一つの突起６２を有し、該突起６２は一つ の切欠き６３を有し、該引き柄６が上に引き上げられる時、突起６２はＤ形グリ ップ３の収容空室３１に穿入でき、並びにその切欠き６３は滑りブロック３２の 中空溝３２１の凸縁３２２と互いに係止する。

【００１５】 図５に示されるように、可動桿７は一つの上桿部７１と、一つの止め輪状の突 出部７２及び管柱本体２の下管口２２より伸出する下桿部７３を有し、該上桿部 ７１に一つの第２ばね７５が被せられ、該第２ばね７５は並びに管柱本体２の環 状突出部２３の下方に置かれ、並びに止め輪状の突出部７２により該第２ばね７ ５の滑落が防止される。

【００１６】 図５に示されるように、容器本体４は管柱本体２の下管口２２に固定された溶 接面４１と一対の開閉できる杓体４ａ、４ｂから構成される。該杓体４ａ、４ｂ はそれぞれ連接部４５、４６を有し、該連接部４５、４６はそれぞれ中空溝穴４ ５ａ、４６ａを有し、並びに一つの軸桿８が中空溝穴４５ａ、４６ａと可動桿７ の下桿部７３の円形穴７６を穿過し、これにより杓体４ａ、４ｂは可動桿７の上 下移動に従い開閉する。本考案のＤ形グリップ３及び引き柄６の取り付けを簡単 にするために、該Ｄ形グリップ３は一対の半Ｄ形グリップ３ａ、３ｂが結合して なり、該引き柄６は一対の半引き柄６ａ、６ｂが結合してなる。

【００１７】 本考案の不使用時には、図３に示されるように、溶接面４１は開状態に保持で き、ゆえに杓体４ａ、４ｂを開いた状態として垂直に地面に立てることができる 。庭、廊下或いは部屋の角におくことができ、収納に便利である。

【００１８】 本考案を使用する時は、片手でＤ形グリップ３の上方を握ると簡単に地面から 持ち上げられ、容器本体４を開いた状態としないときには、図４に示されるよう に引き柄６を引っ張り並びにＤ形グリップ３の上方に係止させ、引き柄６が引き 上げられて連動桿５及び可動桿７が上に移動し、第２ばね７５が圧縮され、杓体 ４ａ、４ｂは閉じた状態となる。引き上げられた引き柄６は、その突起６２の切 欠き６３が滑りブロック３２の中空溝３２１の凸縁３２２と係止しあい、故に引 き柄６は引き上げられた状態を保持でき、これにより容器本体４の一対の杓体４ ａ、４ｂの閉じた状態を保持できる。

【００１９】 本考案を使用して動物の排泄物を収集するときは、図２及び図３に示されるよ うに、突出する押しボタン３４を押し下げ、滑りブロック３２を移動させ、これ により凸縁３２２が切欠き６３に対する係止を解除し、引き柄６は第２ばね７５ の張力により自動的に滑落し、容器本体４の一対の杓体４ａ、４ｂもまた開いた 状態となる。さらに一つのプラスチックバッグ９を杓体４ａ、４ｂに被せ、並び にプラスチックバッグ９の袋口を反対に折り返し、袋口辺縁を杓体４ａ、４ｂの 外側壁上の舌片４ａ１、４ｂ１の細縫中に挟む。プラスチックバッグ９を被せた 後、杓体４ａ、４ｂを動物の排泄物の位置に合わせ、引き柄６を引き上げ、杓体 ４ａ、４ｂを閉じて動物の排泄物をプラスチックバッグ９の中に夾持する。

【００２０】

【考案の効果】

本考案は、使用時には、片手で引き柄を上に引き上げて容器本体４を閉じ合わ せて動物の排泄物をその中に収集でき、容器本体４を任意に閉合或いは開放状態 に保持でき、操作が簡単で、便利であるほか、またプラスチックバッグを被せる ことで排泄物を直接プラスチックバッグ中に収容でき、装置を汚すことがなく、 衛生的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案にプラスチックバッグを被せた使用時の
状態を示す斜視図である。

【図３】本考案の杓子が開いた状態に於ける断面図であ
る。

【図４】本考案の杓子が閉じた状態に於ける断面図であ
る。

【図５】本考案の分解斜視図である。

【符号の説明】

１・・・動物の排泄物収集装置 ２・・・管柱本体 ３
・・・Ｄ形グリップ ３ａ、３ｂ・・・半Ｄ形グリップ ４・・・容器本体
４ａ、４ｂ・・・杓体 ４ａ１、４ｂ１・・・舌片 ５・・・連動桿 ６・・・
引き柄 ６ａ、６ｂ・・・半引き柄 ７・・・可動桿 ８・・・
軸桿 ９・・・プラスチックバッグ ２１・・・上管口 ２２
・・・下管口 ２３・・・環状突出部 ３１・・・収容空室 ３２・・
・滑りブロック ３３・・・第１ばね ３４・・・押しボタン ４１・・
・溶接面 ４５、４６・・・連接部 ４５ａ、４６ａ・・・中空溝
穴 ５１・・・上端 ５２・・・下端 ６１・・・凹溝 ６２・・・突起 ６
３・・・切欠き ７１・・・上桿部 ７２・・・突出部 ７３・・・下桿
部 ７４・・・円形穴 ７５・・・第２ばね ７６・・・円形穴 ３２１・・・
中空溝 ３２２・・・凸縁

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一つの上管口２１、一つの下管口２２及
   び管柱本体２の下管口２２に近い内縁部分に位置する一
   つの環状突出部２３を有する、一つの管柱本体２と、 上記管柱本体２の上管口２１に連接し、収容空室３１を
   有してその内に一つの滑りブロック３２と第１ばね３３
   を有する、一つのＤ形グリップ３と、 管柱本体２内に置かれ、管柱本体２の上管口２１から伸
   出する上端と、管柱本体２内に位置する下端とを有す
   る、一つの連動桿５と、 上記連動桿５の上端に連接し、一つの突起６２を有して
   該突起６２は一つの切欠き６３を有しＤ形グリップ３内
   の滑りブロック３２と係止し合うことができる、一つの
   引き柄６と、 第２ばね７５を有し、第２ばね７５を穿貫して連動桿５
   の下端と連接する上桿部７１と、第２ばね７５の滑落を
   防止する環状突出部７２と、管柱本体２の下管口２２か
   ら伸出できる下桿部７３とを有する、一つの可動桿７
   と、 管柱本体２の下管口２２に連接し、管柱本体２の下管口
   ２２に固定された溶接面４１と一つに杓体４ａ、４ｂか
   ら構成され、該杓体４ａ、４ｂは一つの内側壁を有し
   て、該内側壁上に少なくとも一つの連接部４５、４６が
   設けられ、該連接部４５、４６は一つの軸桿８により可
   動桿７の下桿部７３と互いに連動する、一つの容器本体
   ４と、 以上を包括する、動物の排泄物収集装置。
2. 【請求項２】 滑りブロック３２は一つの伸出する押し
   ボタン３４を有し、使用者の加力により、滑りブロック
   ３２を移動させ、滑りブロック３２に引き柄６を係止さ
   せるのに供される、請求項１に記載の動物の排泄物収集
   装置。
3. 【請求項３】 前記杓体は一つの外側壁を有し、該外側
   壁上には一つの舌片が設けられ、薄層物質を夾むに供さ
   れる、請求項１に記載の動物の排泄物収集装置。
4. 【請求項４】 可動桿の下桿部には一つの円形穴が設け
   られ、杓体の連接部には一つの中空溝穴が設けられ、並
   びに一つの軸桿が該円形穴と該中空溝穴を穿過し、杓体
   を可動桿の上下移動に従い開閉させる、請求項１に記載
   の動物の排泄物収集装置。
5. 【請求項５】 Ｄ形グリップ３は一対の半Ｄ形グリップ
   を結合してなる、請求項１に記載の動物の排泄物収集装
   置。
6. 【請求項６】 引き柄６は一対の半引き柄を結合してな
   る、請求項１に記載の動物の排泄物収集装置。