JP3011243U - 2極式モータ - Google Patents
2極式モータInfo
- Publication number
- JP3011243U JP3011243U JP1994014225U JP1422594U JP3011243U JP 3011243 U JP3011243 U JP 3011243U JP 1994014225 U JP1994014225 U JP 1994014225U JP 1422594 U JP1422594 U JP 1422594U JP 3011243 U JP3011243 U JP 3011243U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- pole
- center
- magnets
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 2極モータの自動スタートを実現する。
【構成】 棒状巻芯7にコイル8を巻き、巻芯7に直交
して回転支持軸4、41を具えた回転子3を、1対の磁石
2、2aのN極とS極の間に回転可能に配備した2極式モ
ータに於て、回転子3上には2つの磁性体帯板片9、9a
が、回転子3の回転中心に対して回転対称に配備され、
一方の磁石2は他方の磁石2aよりも高位置に配備され、
回転子3の停止状態に於いて、回転子3の巻芯7は、回
転子の中心を通り両磁石2、2aを最短で結ぶ線Lに対し
て傾いており、且つ回転子3上の整流子5がブラシ6、
61を介して短絡していない。
して回転支持軸4、41を具えた回転子3を、1対の磁石
2、2aのN極とS極の間に回転可能に配備した2極式モ
ータに於て、回転子3上には2つの磁性体帯板片9、9a
が、回転子3の回転中心に対して回転対称に配備され、
一方の磁石2は他方の磁石2aよりも高位置に配備され、
回転子3の停止状態に於いて、回転子3の巻芯7は、回
転子の中心を通り両磁石2、2aを最短で結ぶ線Lに対し
て傾いており、且つ回転子3上の整流子5がブラシ6、
61を介して短絡していない。
Description
【0001】
本考案は、通電と同時に回転できるオートスタート機能を具備した直流2極式 モータに関するものである。
【0002】
周知の直流2極式モータは、図4に示す如く、対向配備した一対の磁石(2)(2 a)の間に回転子(3)を回転自由に配備して構成される。 回転子(3)は、棒状巻芯(7)上にコイル(8)を巻き、巻芯(7)に直交して回転 支持軸(4)(41)を有し、該軸に整流子(5)を具えて構成される。 ブラシ(6)(61)及び整流子(5)を介して、コイル(8)に通電し、磁石(2)(2a) の磁極と、巻芯(7)の端部に生じる磁力(引力と斥力)によって回転子(3)を回転 させる。
【0003】
直流2極式モータは、通電を遮断したとき、巻芯(7)が磁石(2)(2a)に吸引さ れて、巻芯(7)の両端が磁石(2)(2a)に向いた状態で停止する。 上記状態では整流子(5)とブラシ(6)(61)との間で短絡が生じ、コイル(8)に は電流が流れず、巻芯(7)は磁化されず回転子(3)は回転しない。 従って、モータの起動時に、手動又は他の外力によって回転子(3)を補助的に 回し、整流子(5)とブラシ(6)(61)との短絡を解除してコイル(8)へ通電して回 転子(3)を回転させねばならない。
【0004】 モータの起動に際し、上記の様に補助的に回転子(3)を回転させることは面倒 であり、実用的価値は低く、従って従来の2極モータは、モータを基礎的に学習 するための教材に供する程度である。 本考案は、モータの起動に際し、外力を加えて回転子を補助的に回すことを必 要とせず、オートスタートを実現し、実用に供することのできる2極式モータを 明らかにするものである。
【0005】
本考案の2極式モータは、棒状巻芯(7)にコイル(8)を巻き、巻芯(7)に直交 して回転支持軸(4)(41)を具えた回転子(3)を、1対の磁石(2)(2a)のN極とS 極の間に回転可能に配備した2極式モータであって、回転子(3)上には2つの磁 性体帯板片(9)(9a)が回転子(3)の回転中心に対して回転対称に配備され、一方 の磁石(2)は他方の磁石(2a)よりも高位置に配備され、回転子(3)の停止状態に 於いて、巻芯(7)は、回転子の中心を通り両磁石(2)(2a)を最短で結ぶ線Lに対 して傾いており、且つ回転子(3)上の整流子(5)がブラシ(6)(61)を介して短絡 していない。
【0006】
コイル(8)への通電を遮断したとき、磁石(2)(2a)は回転子(3)の磁性体帯板 片(9)(9a)を吸引する。 回転子(3)を挟んで配備された2つの磁石(2)(2a)の高さが異なっているため 、低位側の磁石(2a)に対向する磁性体帯板片(9a)は対向する磁石側先端を下げ、 他方の磁性体帯板片(9)は相手磁石側先端を上げた状態で回転子(3)は停止する 。 上記状態では、回転子(3)の巻芯(7)は、回転子(3)の回転中心を通って2つ の磁石(2)(2a)を最短距離で結ぶ線Lに対して傾いており、回転子(3)上の整流 子(5)とブラシ(6)(61)が短絡していないため、再び通電するとコイル(8)に電 流が流れて巻芯(7)が磁化され、磁石(2)(2a)と巻芯(7)に生じる磁力(引力と 斥力)によって、回転子(3)は回転する。 上記の如く、モータの起動に際し、従来の2極モータの様に外力によって回転 子(3)を補助的に回す必要はなく、手間が省ける。
【0007】
第1図の如く、基台(1)上に一対の磁石(2)(2a)を、N極とS極を対向して配 備し、磁石間に回転子(3)を回転自由に配備する。 回転子(3)は、鉄製の棒状巻芯(7)にコイル(8)を巻き、合成樹脂製のケース (31)内に収容されている。ケース(31)の前後面の中央に巻芯(7)に直交して合成 樹脂製の回転支持軸(4)(41)を突設し、基台(1)に立設した受け片(11)の軸受け 溝(12)に該支持軸(4)(41)を回転自由に嵌めている。
【0008】 一方の支持軸(4)は、整流子(5)が装着され、該整流子(5)は軸表面に沿って 湾曲した一対の樋状セグメント(50)(51)を、互いに接触しない様に軸を挟んで対 向配備したもので、前記コイル(8)の一端が一方のセグメント(50)に、コイル( 8)の他端が他方のセグメント(51)に接続されている。 整流子(5)側の支持軸(4)を挟んで2つのブラシ(6)(61)が整流子(5)に接し て対向配備される。 周知の如く、巻芯(7)の水平状態のとき、整流子(5)を構成する2つのセグメ ント(50)(51)に各ブラシ(6)(61)が跨がって接して短絡し、或いはセグメント(5 0)(51)の間隔が広ければ、各ブラシ(6)(61)は両セグメント(50)(51)に接触せず 、何れの場合でもコイル(8)に電流は流れない。 巻芯(7)が傾けば、各ブラシ(6)(61)は、夫々対向する1つのセグメントに接 して、コイル(8)に電流が流れる。 ケースの前記支持軸(4)(41)と直交する対向面を貫通して巻芯(7)の両端が臨 出している。
【0009】 本願構成の特徴は2つあり、第1の特徴は、上記ケース(31)上に、回転子(3) の回転中心を挟んで対称位置に一対の磁性体帯板片(9)(9a)を取付けた点である 。 各磁性体帯板片(9)(9a)は、巻芯(7)の外側寄りに巻芯(7)と平行に配備さ れ、先端はケースの開口部(32)から臨出してケースに沿って略直角に屈曲してい る。 従って、巻芯(7)の横向き状態で、一方の磁性体帯板片(9)は、巻芯(7)の下 方に位置し、外端は上向きに屈曲している。他方の磁性体帯板片(9a)は、巻芯( 7)の上方に位置し、外端は下向きに屈曲している。 実施例では、2つの磁性体帯板片(9)(9a)は、繋ぎ片(91)を介して一体に形成 されている。繋ぎ片(91)及び磁性体帯板片(9)(9a)は、巻芯(7)とは接触してお らず絶縁状態である。
【0010】 回転子(3)の回転中心から各磁性体帯板片(9)(9a)の外側端部までの直線最長 距離xは、回転子(3)の回転中心から基端側、実施例では、各磁性体帯板片(9) (9a)の巻芯(7)との平行部までの直線最短距離yよりも大である。 即ち、各磁性体帯板片(9)(9a)は中央部よりも先端部の方が、磁石(2)(2a)に 接近する。
【0011】 本考案の第2の特徴は、回転子(3)を挟んで対向配備した2つの磁石(2)(2a) の高さ位置を違えた点である。 実施例の磁石(2)(2a)は同形であり、横長さ15mm、縦長さ23mm、厚み7mm である。 巻芯(7)の横向き状態で、前記2つの磁性体帯板片(9)(9a)の内、低位側の磁 性帯板片(9)側の磁石(2)の方が、他方の磁石より高位置にある。 高位側の磁石(2)の中心は回転子(3)の回転中心を通る水平面より1.5mm上 にずれ、低位側の磁石(2a)は上記水平面より1.5mm下にずれ、両磁石は3mm高 さがずれている。
【0012】 然して、コイル(8)への通電を遮断したとき、磁石(2)(2a)は回転子(3)の磁 性体帯板片(9)(9a)を吸引する。 回転子(3)を挟んで配備された2つの磁石(2)(2a)の高さが異なっているため 、低位側の磁石(2a)に対向する磁性体帯板片(9a)は磁石側先端が下がり、他方の 磁性体帯板片(9)は相手磁石側先端が上がった状態で回転子(3)は停止する。 この状態では、回転子(3)の巻芯(7)は、回転子(3)の回転中心を通って2つ の磁石(2)(2a)を最短距離で結ぶ線Lに対して傾いており、回転子(3)上の整流 子(5)とブラシ(6)(61)が短絡していないため、コイル(8)への通電は可能であ る。再びコイル(8)へ通電すると、巻芯(7)に磁力が生じ、磁石(2)(2a)との反 発によって、回転子(3)は回転する。
【0013】 上記の如く、モータの起動に際し、従来の2極モータの様に外力によって回転 子(3)を補助的に回す必要はなく、手間が省ける。 上記の如く、従来はモータの回転原理を学習するための教材程度に過ぎなかっ た2極式モータを模型等を駆動するモータとして、実用に供することができる。 本考案は、上記実施例の構成に限定されることはなく、実用新案登録請求の範 囲に記載の範囲で種々の変形が可能であるのは勿論である。
【図1】本考案の2極式モータの一例の斜面図である。
【図2】同上のブラシ側から見た正面図である。
【図3】回転子の断面図である。
【図4】従来例の説明図である。
(2) 磁石 (2a) 磁石 (3) 回転子 (4) 支持軸 (5) 整流子 (7) 巻芯 (9) 磁性体帯板片 (9a) 磁性体帯板片
Claims (2)
- 【請求項1】 棒状巻芯(7)にコイル(8)を巻き、巻芯
(7)に直交して回転支持軸(4)(41)を具えた回転子(3)
を、1対の磁石(2)(2a)のN極とS極の間に回転可能に
配備した2極式モータであって、回転子(3)上には2つ
の磁性体帯板片(9)(9a)が回転子(3)の回転中心に対し
て回転対称に配備され、一方の磁石(2)は他方の磁石(2
a)よりも高位置に配備され、回転子(3)の停止状態に於
いて、巻芯(7)は、回転子の中心を通り両磁石(2)(2a)
を最短で結ぶ線Lに対して傾き、且つ回転子(3)上の整
流子(5)がブラシ(6)(61)を介して短絡しないことを特
徴とする2極式モータ。 - 【請求項2】 棒状巻芯(7)にコイル(8)を巻き、巻芯
(7)に直交して回転支持軸(4)(41)を具えた回転子(3)
を、1対の磁石(2)(2a)のN極とS極の間に回転可能に
配備した2極式モータに於て、回転子(3)上には2つの
磁性体帯板片(9)(9a)が回転子(3)の両端側寄りに回転
中心に対して回転対称に且つ巻芯とは絶縁状態に配備さ
れ、回転子(3)の回転中心から各磁性体帯板片(9)(9a)
の外側端部までの直線最大距離xは、回転子(3)の回転
中心から各磁性体帯板片(9)(9a)の基端側までの直線最
短距離yよりも大であり、一方の磁石(2)は他方の磁石
(2a)よりも高位置に配備されており、回転子(3)の停止
状態に於いて、回転子(3)の巻芯(7)は、回転子の中心
を通り両磁石(2)(2a)を最短で結ぶ線Lに対して傾き、
且つ回転子(3)上の整流子(5)がブラシ(6)(61)を介し
て短絡しないことを特徴とする2極式モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994014225U JP3011243U (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 2極式モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994014225U JP3011243U (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 2極式モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3011243U true JP3011243U (ja) | 1995-05-23 |
Family
ID=43146979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994014225U Expired - Lifetime JP3011243U (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 2極式モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3011243U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0626064U (ja) * | 1992-08-21 | 1994-04-08 | アルプス電気株式会社 | ディスク装置 |
-
1994
- 1994-11-17 JP JP1994014225U patent/JP3011243U/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0626064U (ja) * | 1992-08-21 | 1994-04-08 | アルプス電気株式会社 | ディスク装置 |
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